「力のないヤツは! ガタガタ震えて! メソメソ泣いていればいいのねん!」 (第1話)
概要
最初に現れたアンダーグ帝国の刺客で、第1~12話に登場。紫色をしたブタのような肥満体に、出っ歯、左耳にピアス、でべそ、青色のモヒカンの髪型が特徴。左腕にはハートのタトゥーがあり、ラフで禍々しい衣装を身に付けている。
一人称は「俺様」で、語尾に「のねん」「なのねん」と付ける。口癖は「俺TUEEE~!」「YOEEE~!」で、これらの口癖は自分側が優位な時になって言い出す他、キュアスカイの強さを目の当たりにした時にも「つ、TUEEE…!」と漏らしながら狼狽するなど、様々な場面でも使われるようである。
「強いヤツこそが正しい」と本心で思っている暴れん坊で、弱者を虐げるのを何とも思わず、自分に逆らう相手を暴力でねじ伏せ、夢を持つ者や努力する者を嘲笑い(上記の台詞はソラの「わたしのヒーロー手帳」を嘲笑しながら破り捨てた際に発せられたもの)、泣き止まない赤ちゃん相手にも怒鳴りつける、虹ヶ丘ましろや多数の一般人達を「脇役」呼ばわりする等、テンプレな悪役らしく凶悪な面を持つ一方で、想定外の事態には大袈裟に狼狽したり、ハート柄のハンカチを愛用していると、意外にコミカルな一面もある。
怪物・ランボーグを召喚する際には、指パッチンと共に「カモン! アンダーグ・エナジー!」の掛け声を唱える(これは後任のバッタモンダーも同様)。
尚、4人目のプリキュアであるキュアバタフライが登場する前に幹部から失脚してしまったため彼女とは対峙していない(第11話では聖あげはの事を脇役ガールBと呼んでいたが)。
名前の語呂が後に登場するミノトンに似ているが、ミノトンからは「下品で下劣な愚か者」呼ばわりされている。
戦闘能力
外見によらず身動きは速く、突進でスカイランドの衛兵たちを容易く吹っ飛ばせる他、おならによる悪臭攻撃を得意とする(ただし、おなら攻撃は毎週披露されても視聴者が困るのか、今のところ第1話と第10話でしか披露していない)。また、幼少期から知能はからっきしだったが、その代わり「腕っぷしだけは誰にも負けなかった」と自負しており、戦闘では暴力を誇示する場面が多い。
額にある黒い宝石のようなものに「カバトントン」なる呪文を唱えると、魔法のような力を発揮できる。ただし、この力はプリキュアと戦う直接攻撃手段としては使われず、専ら隠れたり逃げるための遁術として使われている(瞬間移動、煙幕の生成、次元回廊の扉を開く等)。第4話では、自分が望む言葉を発しなかったソラに対し「お口チャック!」と唱え、粘着テープ(のようなエナジーの膜)でその口を塞いでいた。
戦闘ではランボーグに指示を与えたり、プリキュアの邪魔をする等サポートに徹している。また、自身のアンダーグ・エナジーを注ぎ込みランボーグをパワーアップさせるのも可能だが、召喚時同様に自身も一気に窶れてしまう(第5話や第6話での本人の談によると「カロリーを大量に注ぎ込んだから」らしい)。
この他にも、小さな豚の姿に変身して正体を隠し、相手を罠に陥れる場面もある。ただし、カモフラージュのために変身するも見た目は、本人をそのまま小さくしたような姿の四足歩行の豚とバレバレであり、ましろには「何あれ? 昭和の罠?」と突っ込まれてすぐに見破られていた(ソラ・ハレワタールは気付かずあっさり引っかかっている)。
当初の目的であるプリンセス・エル誘拐が果たせていないため、ソラシド市に滞在し続けている模様(それもあって、従来のプリキュアシリーズで見られた『敵組織のアジトによる作戦会議』の描写が、今作では未だに放送されていない)。虹ヶ丘家の場所は特定されていない為、現状はプリキュアとエンカウントするかランボーグを召喚しておびき出すくらいでしかエルを誘拐するチャンスは見られず、更にカバトン自身も現状を「エルがいなくても邪魔なプリキュアを始末出来る」からとその行動を無駄だとは思っていない模様。第7話では私立ソラシド学園がプリキュアがいる場所と知られた為、今後危険に晒される懸念が発生していた。
……のだが詰めが甘い点が散見されており、前述の9話に至ってはさっさとエルを連れて帰れば目的達成できていた(しかも実際に同回で夕凪ツバサから「詰めが甘い奴で助かった」と言われてしまっている始末)。
エルを無事に帝国に送り届けた暁には「更なる力と10年分の食べ物の提供」が約束されていたらしい。
各話エピソード
- 第1話
ブタのぬいぐるみに化けスカイランドの王宮に潜入し、エルを誘拐。衛兵達をなぎ倒し逃亡しようとするも、ソラに馬跳びで阻まれ、これを機に彼女の名前を尋ねて以後の因縁が生じた(なお、この時ソラに対して自分の名前も教えたが、ソラの方は下記の通りカバトンの名前をしばらくはちゃんと覚えられなかった)。
その後、次元の迷子となってソラシド市へと迷い込んだソラの前に再び現れてバトルとなるが、カバトンも次元の迷子になったのか、ソラを追ってきたのかはこの時点では不明。
因みにこの回を冷静に分析したら、王宮できちんとプリンセス・エルの誕生日プレゼントの検閲が行われていれば潜入は防げたと思われる事態であり、詰めが甘く知恵もそこまで回らないカバトンが単独でセキュリティーをすり抜けたとは考えにくく、何者かの手引きの疑いも浮上している。
この件に関して、当時最強の戦力である青の護衛隊が不在だった事情もあり、後に国王は「自分達で対処出来ずに第三者であるソラを巻き込んだ事態」について猛省している。
- 第2話
ソラには『カツ丼(字幕では『カツドン』表記)』、ましろには『座布団(同じく字幕では『ザブトン』表記)』と呼ばれて怒りながら名乗り直している(SSの日向咲先輩等、過去にも敵の名前をなかなか覚えないプリキュアはいた)。また、2人の目の前に現れる前にハンバーガーショップの「PukuttoBUR☆BURGER」を襲撃し、大量のハンバーガーを強奪した直後、一気に丸呑みしていた。
- 第3話
ランボーグが倒されたものの、見るからに怪しい模様のキノコを食べパワーアップし、もう1体ランボーグを生み出そうとしていたが、腹を壊して撤収した。
- 第4話
小さなミニブタ(見た目はカバトンそのもの)に化け、前話にも出た毒キノコが置かれた罠に入ろうとする……と明らかにバレバレの作戦を仕向ける。馬鹿正直にソラが子豚を助けたところで正体を現し、ミラージュペンの奪取に成功。だが、ましろがキュアプリズムへの変身を果たしたため撤退を余儀なくされた。
- 第5話
屋台でおでんを堪能するカバトン(なぜかオレンジジュース……お酒はコンプライアンスに引っかかるからか、もしくは直後の暴飲暴食への配慮だろうか)。店の主人にプリキュアに対する愚痴を語っており、幼少期からの事も語る。その時、カバトンの上司らしき声が聞こえ「プリンセス・エルはまだ手に入らぬのか?役立たずめ。どれだけ私をガッカリさせるつもりだ?」と罵倒され土下座する羽目に。その後、屋台のおでんを全てヤケ食いし倒れてしまった。
上島竜兵さん…。
「もう後がない」と覚悟したカバトンは自身のアンダーグ・エナジーを注ぎ込み、通勤電車を素体にランボーグを召喚するも一気に窶れてしまう。カバトンも操縦席に乗り込み車掌に成りきってプリキュアをピンチに追い詰める。プリンセス・エルまでをも絶体絶命のピンチに追い詰めるも、プリズムがピンチを救った。
最後はプリキュア・アップドラフト・シャイニングで通勤電車素体のランボーグは浄化される。
カバトンは巻き込まれる前にワープで撤退した。
- 第6話
工事現場のおじさんに扮してソラを待ち受けるも、看板を飛び越えられて置いていかれる。
ソラを追いかけて呼び止めるも、「尺のむだです!……というか、あなたの出る幕は1秒だってありません!」とまあまあ辛辣な発言をされた。
- 第7話
変装(?)して私立ソラシド学園に潜り込む。
詳しくは制服カバトンを参照。
- 第8話
公園でUFO型ドローンラジコンで遊ぶ男児たちの前に現れ「順番ねぇ、じゃあ強い者順ってことでどうよ!」と、彼らのラジコンを奪いランボーグの素体にする。
- 第9話
UFO型ランボーグでキュアスカイ、キュアプリズムのジャンプでも届かない高所から街を攻撃しご満悦。
「ギャーッハッハッハッ!……俺、TUEEE!……と言いたいところだが、プリキュアも、まあまあTUEEEし、ここで油断するから負けるのねん。どこだ~?……見っけ」
しかし『エルの発見と捕獲』を優先し、エルを追ってきたツバサと共に捕獲。
そして捕らえた2人(1人と1羽)の前に両手に持ったバナナを食べながら登場(フラグ)。
エルを助けようとして、勝てないのを承知で懸命に体を張り続けるツバサを見て、
「お前さ、なんでそんなにがんばっちゃってるの?。あれか? プリンセスに恩売っときゃ王さまからご褒美もらえるかも~ってか?」
と彼を馬鹿にするが、ツバサは
「そんなんじゃない。こんな小さい子が、知らない世界に放り出されて、助けてあげたいって思うのは……当たり前じゃないか!」
と答える。
カバトンはツバサの無償の愛情を理解せず「わからん」と彼にバナナの皮を投げつけ「お前、何か嫌い」と冷めたく貶しツバサをランボーグから排出する。
しかし、エルの空飛ぶスリングを一緒に落としたためにツバサは助かり、UFO内に潜伏する。
カバトンはアンダーグ帝国へのゲートを開いたが「約束どおり、もっとTUEEEパワーをくださいなのねん!。あと、美味しい食べ物も、100年分ほしいのねん。あっ、約束は10年分でしたけど、そこはまぁ、オレのがんばりを評価してほしくって」と、あれやこれやと欲をかいて他にも「ふっかふかのベッドに、食べ物がたくさん入る冷蔵庫、そうなると、オレさま専属シェフもほしいのねん!」などと宣っている間にツバサにエルちゃんを取り返される。
そして気がついて2人を追いかけるも、さっき自分でポイ捨てしたバナナの皮で転ぶ羽目に。
エルちゃんの空飛ぶスリングで逃げる2人だが、スピードが出ないためにツバサは自ら手を離す。エルちゃんはツバサを不思議な力で助けるが、ランボーグの掃除機光線に捕まってしまう。
「ギャッハッハッハッ…ブワ~カ! そんな脇役ほっといて1人で、さっさと逃げときゃよかったのによ~!」
エルちゃんを馬鹿にするカバトンの言葉の前に、遂にキュアウィングが覚醒する。
キュアウィングの『ひろがる!ウィングアタック』でドローン型ランボーグは浄化され、カバトンは撤退した。
- 第10話
「カ~バや~きいも~、おいも~」
カバトンは焼き芋屋に変装しプリキュア達を油断させる卑劣な罠を用意していた……が、ヤーキターイの件でツバサと大事な話をしていたソラとましろには無視される始末。
- 第11話
「ご苦労さん、そろそろ交代の時間なのねん」
「あれ? もう?。じゃあ、あとは頼んだよ」
ロープウェイの車掌に変装し運転室にまんまと潜り込む。何故バレない。
ロープウェイを素材にランボーグを召喚し、エルを手中に納める。
「あ~、テス、テス。プリンセル・エル、ゲットさせていただきました~、ついでに脇役ガールBもゲットなのねん!まぁ、こっちはいらないけど」
あげはの事を「脇役ガールB」と愚弄するが、彼女の策(じゃんけん)によりエルを奪還された挙げ句に敗北。
その後、カバトンはビルの屋上で簀巻きになって寒さに震えていると、上役と思われる謎の声から最後通告を叩き付けられてしまい、遂に背水の陣を覚悟せざるを得なくなった……。
最後の戦い
- 第12話
前11話で最後通告を受けたカバトンは、第5話でお世話になった屋台でそれを愚痴っていたら、ソラ達3人を発見した。
「ソラによって自分の不運が始まった」と激昂するカバトンは元凶であるソラに「自分が負ければエルにはもう手を出さない」として、1対1の勝負を申し出た。
ソラ「その言葉にウソはありませんね?」
カバトン「ああ(どうせ負けたら俺は始末されちまうんだからな……)」
この時カバトンの頭の中には「勝利か死か」の二元論しか無かったが、その目がいつになく真剣である様子から、ソラは決闘に向けて修行をする(ツバサは「カバトンの言葉を信用してよいものかどうか」と危惧していた)。
3日後の決闘当日、カバトンは貯めに貯めたアンダーグ・エナジーを自らに注入しランボーグ化してキュアスカイに襲いかかった。
当初こそ優勢に見えたが、対するキュアスカイは修行の成果の発揮と、仲間達の応援も合わさって、瞬く間に逆転されカバトンは敗北。
「俺が……負けた?」
その直後、上空に暗雲が生じたのを見たカバトンは「自分が処刑される」恐怖心から錯乱、せめて助命のためと事前の約束を反故にしてエルを拐おうとするも、キュアプリズムとキュアウィングに遮られた挙げ句、キュアスカイとキュアプリズムの浄化技で2度目の敗北を喫する。
それが決定打になったのか、かすかだった暗雲が落雷を伴う形で拡がると、カバトンは懸命に命乞いをする中、先程まで戦っていたキュアスカイが自身を助けようと動いた。
キュアスカイ「カバトン、今助けます!」
カバトン「オレはお前の敵なのねん!?。な、なぜ……」
キュアスカイ「分かりません!。でも、こうすることが正しいと思ったからです!」
カバトンはキュアスカイの行動に動揺したが、身の危険もかえりみず落雷から自分を救った彼女の姿に
「これが……本当の強さ……」
「オレの負けだ……お前はTUEEE。オレなんかより、ずっとな。あばよ……」
と、遂にカバトンは自身の完敗を認めた。
「……ってえぇ、下、川なの!?」
そして川に落ちるオチがついた。お後がよろしいようで。
その後、キュアスカイによって助かったものの、事実上アンダーグ帝国から追放され寄る辺を失ったカバトンは、例のおでん屋台の店主にて今後を心配されていた。
だが、カバトン自身は憑き物が落ちたような表情を浮かべながら、おでんを持ちながら嬉しそうに「この町で再出発なのねん♪」と伝えた。
第12話放映後更新された公式サイトのキャラ紹介によれば、“今はソラシド市のどこかで暮らしている”と書かれている。
また、今回の事件を振り返ったツバサは「カバトンが僕たちの前に現れることはもうないだろう」と推測を述べている。
プリキュア達はアンダーグ帝国の事を聞き出せずに終わってしまったが、この回で同じ頃「スカイランド行きのゲートが完成が近い」との報があり……。
- 第32話
ソラの回想シーンにて登場。
まさかの再登場
- 第34話
「いい加減にするのねん!こっちは夜勤明けで!眠いのねん!!」
とある寂れたアパートの、バッタモンダーが暮らしている部屋の隣で暮らしており、そこでプリキュアへの逆恨みに燃えたりトラウマに震えたりと、騒々しく喚くバッタモンダーに対して文句を言っている。よりによって隣室の住人が自身の元同胞だとはカバトンには知る由もない。というかお互いの口癖は元より声や名前すら知らんって位に面識ないのか。
この発言からして夜勤の仕事が見つかったようだ。薄紫色のパジャマに薄ピンク色のナイトキャップを着けていた。彼の部屋も壁にヒビが入っており大概オンボロではあるが、第11話ラストを思えば大した生活レベルのアゲっぷりだと言える。
お隣さんが静かになってゆっくり休める日が来れば良いのだが。
- カバトンの部屋をよく見ると押入れの破れた所がおでんのシールで補修されている。例の店主との交流はまだ続いているのだろうか。
- 第39話
カバトン本人は姿を見せなかったが、アパートの部屋に灯りは点いており、夜中にゲタゲタ笑う隣人を、壁パン一発で黙らせた。
- 第41話
第10話でやっていた石焼き芋屋の屋台を始めている。
「チョーおいしい」と評判も上々、子どもたちからはカバおじちゃんの愛称で親しまれている様子。
バッタモンダーにその様子を見られている。修行時代は、ミノトン含めて3人でしてたようであるが、それでいてなぜ声で隣人のことに気がつかなかったのかと疑問は残る。カバトンのことだから「YOEEEヤツの顔も名前も声も、いちいち憶えてなんかいられないのねん!」とか思っていたのかも知れないが。
余談
モチーフ
- モチーフは名前からするとカバ+豚と思えるのだが、外見的にはカバの要素はあまり感じられないため異論もある(ただし、第1話で見せたパワーとスピードは、後述のカバの性質に合致している節があり「外見はブタ、性質はカバ」の可能性もあるが)。
- 額の宝石の特徴からカーバンクルも含まれるかもしれない(もっとも『紫色のブタ』の外見から、他所様のこちらにも見えるが)。
- カバはゆるい見た目こそしているが、自動車や小型の船を損壊させる位のパワーと質量を備えるため、大半の動物学者からは「『地球上で最も人を殺傷している動物』の第1位(※)」とされている。
- 因みに豚とカバが属する偶蹄目の中では、最も近縁で反芻しないグループである。
- もう一方の豚は恐らく、劇中のカバトンの下品かつ粗暴な振る舞いから、オークをイメージしていると推測される。
- 更にアンダーグ帝国の幹部の1人(1匹)の点から「地獄から来たブタ」の異名を持つ絶滅種のエンテロドンやダエオドンなどのエンテロドン科の要素も入っていると思われる。
- 後任のバッタモンダーはバッタをモチーフにしており、カバやブタをモチーフとする彼とは共通項が無いように思えるが、実はブタとバッタはともに旧約聖書においては忌まわしい生き物であるとされている。ブタの場合は “反芻しないために汚れた生き物” とされており、“その肉を食べてはいけない” とも記されている。更に言うならブタは、七つの大罪の一つ「暴食」を象徴する獣である。また、カバモチーフとして見た場合だとこれまた旧約聖書に登場する怪物・ベヒモスはカバの姿をしているとされている。
- 彼の行動は頭の悪い物ばかりであり、本人も頭の悪さを認めている点から、単純に『バカ(馬鹿)』を逆さに読んで『カバ』になっただけかもしれない。
(※)「自然下の動物では」の意味である。また、「物理攻撃で直に殺傷する」限定分類となる。「因果関係的に発生する病等による死」を含めた総合数の場合は、蚊が1位となり2位は人間である。
- またメタラーのような服装からスウェーデン出身のヘヴィメタルバンド、サバトン(SABATON)も元ネタの可能性がある。古今東西の各地で繰り返されてきた戦争と、そこで起きた悲劇や武勇伝をテーマにした楽曲を主に発表しているグループだが、その活動の根幹には命を賭けて戦った人々の勇気を称えつつ、犠牲となった者達を追悼する思いが込められている辺り、嗜虐心のままに暴れるだけのカバトンとは考えも行動も真反対の存在である。
演者について
演じる間宮康弘氏は『HUGっと!プリキュア』の野乃森太郎以来5年振りの出演となる。
前回はプリキュアの父親、今回は敵幹部役での再登板。
初代オマージュの多い今作だが……。
『ひろがるスカイ!プリキュア』は何かと初代(『ふたりはプリキュア』)オマージュの多さが話題となっているが、「ひょっとしてカバトンもピーサードのように早々に退場してしまうのではないか」と視聴者に心配されていた。
- 『ふたりはプリキュア』最初の敵幹部であるドツクゾーンのピーサードは超序盤の第5話で、『ふたりはプリキュアSplash☆Star』の最初の敵幹部であるダークフォールのカレハーンは超序盤の第7話でそれぞれ退場しているため、少なくともカバトンは彼等よりは長く登場はしている。
- そして第10話になっても幹部が登場せず、このままラスボスになる可能性まで浮上していたが、上記の通り第12話で存命した形で脱落した。
アンダーグ帝国の刺客達
カバトンが退場後もアンダーグ帝国はプリンセス・エルを手に入れるために刺客を送り続けているが、プライドを拗らせて「エルの誘拐」よりも「プリキュアを倒して屈辱を晴らす」事を優先して行動していたバッタモンダーや、エルを捕まえてくるよう命令は受けているものの武人気質であるため「『最強』とうたわれる自分の相手に相応しい」とプリキュアと戦う事を楽しみにしているミノトンより、先鋒であるはずのカバトンが「『運命の子』プリンセス・エルを手に入れる」という組織の目的に一番忠実に働いていた感はある。
なお謎の女上司はカバトン退場後、バッタモンダー編では一切登場しておらず音沙汰無しである。理不尽。
関連イラスト
ペッパピッグ風パロディ
ぶりぶりざえもん風パロディ
関連タグ
制服カバトン:第7話にて私立ソラシド学園の制服を着たカバトンの姿である。
カバトンを食べ隊:豚モチーフの怪人として生まれてしまったがゆえに作られたネタタグ。やたら前作主人公との共演が多い。
カバ焼きいも:お芋屋さんの姿。
- トラウーマ:劇場版におけるプリキュアの敵。こちらは本人はやっていないが、牢屋に閉じ込められたプリキュアにスカンクのおならを浴びせている。
- カレハーン、ミズ・シタターレ:プリキュアから間違った名前で呼ばれていた敵幹部(カレハーンは『カレーパン』、ミズシタターレは『ハナミズターレ』)。ちなみに、上記のスコルプはプリキュアではないが同僚から『酢昆布』などと呼ばれていた。
- ベリィベリー:スカイランドの護衛を勤める、青の護衛隊に所属する少女。カバトンとはお互いに面識はないが、何らかの理由で「強さこそ全て」という考えの持ち主であったことと、ソラと対立したという共通点がある。
プリキュア歴代第1話登場の敵
ジェントルー←カバトン→???