クレッフィ
くれっふぃ
基礎データ
全国図鑑 | No.0707 |
---|---|
マウンテンカロス図鑑 | No.050 |
アローラ図鑑 | No.314 |
ヨロイ島図鑑 | No.028 |
パルデア図鑑 | No.240 |
ローマ字表記 | Cleffy |
ぶんるい | かぎたばポケモン |
タイプ | はがね / フェアリー |
たかさ | 0.2m |
おもさ | 3.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | いたずらごころ / マジシャン(隠れ特性) |
タマゴグループ | こうぶつ |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | クレッフィ | clef(フランス語で鍵) |
英語・スペイン語・イタリア語・ポーランド語 | Klefki | clef(フランス語で鍵)+key(鍵) |
ドイツ語 | Clavion | clāvis(ラテン語で鍵)+ion(イオン) |
フランス語 | Trousselin | trousseau de clés(キーホルダー)+gobelin(ゴブリン) |
韓国語 | 클레피 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 钥圈儿 | 钥匙圈(キーホルダー)+儿(ér、子供を意味する接尾辞) |
中国語(繁体字) | 鑰圈兒 | 鑰匙圈(キーホルダー)+兒(ér、子供を意味する接尾辞) |
ロシア語 | Клефки | 英語名の音写 |
タイ語 | เคลฟฟี | 日本語名の音写 |
概要
鍵が鍵束を抱えたようなポケモン。初登場は『ポケモンXY』(第6世代)。
鍵穴のような形状の口に、ストラップのような胴体、頭の上から細長い腕が生え、通常はリング状に繋いでキーホルダーのようにしているという、とてもユニークな体型をしている。
主に鉄分をエネルギーにして生きているらしく、金属の隙間に突っ込んだ角(頭の鍵状の部分)から金属イオンを吸うという形で摂取している。昔は鉱山に棲んでいたが、エサとなる鉱物が減ってきたので人里に現れるようになったという。
どういうわけか鍵に執着しており、集めて持ち歩く習性がある。基本的には穏やかな気質であるが、鍵が絡むと見境が無くなるところがあり、時には民家から盗んでしまう事もある。
角も鍵が好きすぎた結果鍵のような形に変化したものであるらしく、本来は別の姿をしていた可能性が示唆されている。
敵に襲われた時は、持っている鍵をジャラジャラと打ち鳴らして威嚇する。
鍵は非常食も兼ねていて、金属イオンを吸い終わった物はあっさり捨ててしまうが、お気に入りの鍵は取っておいて絶対手放さず、何があっても守ろうとすると、彼らなりの基準があるらしい。
その性質を利用し、防犯のために金庫の鍵を持たせるトレーナーも存在するが、マスターキーじゃないと嫌だというこだわりもある模様。
寿命は長いらしく、貴族の中にはクレッフィを代々受け継ぐ家系もあったとか。
色違いは通常銀色の全身が金色になり、ピンクのストラップ部分は水色へと変わる。
対戦での評価
第6世代では珍しいはがねタイプで、他にはヒトツキ系統が登場したのみである。
新たに追加されたフェアリータイプを複合しており、ゴースト複合となったヒトツキ系統と共に初の組み合わせ同士でもある。
なお、タイプ変更によって既存のクチートもはがね・フェアリーとなっている。
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クレッフィ | 57 | 80 | 91 | 80 | 87 | 75 | 470 |
クチート | 50 | 85 | 85 | 55 | 55 | 50 | 380 |
ステータス的には、クチートよりは高めなものの「HP」以外が平均的にまとまっていて別段優れているわけでもない。先方は今世代でメガシンカが可能になっており、抜き返されてすらしまう。
しかし、耐性の多い優秀なタイプによって数値以上に堅牢で、そこに凶悪なとくせい「いたずらごころ」が合わさる事で、サポートに回ると滅法強くなる。
使用可能な変化技としても、専用技の「フェアリーロック」を始め、「リフレクター」「ひかりのかべ」「まきびし」「めいそう」「でんじは」など一通りのものを取り揃える。
タイプ一致ではないものの、耐久振りとの相性が良い「イカサマ」も使用できるので、「いばる」「みがわり」との自己完結コンボも単純かつ強力かつ陰湿。
相手を強制的に運ゲーへ持ち込むいわゆる「害悪戦法」の使い手としても名高く、強いを通り越して見かけただけで毛嫌いするトレーナーまで出たほど。
隠れ特性はフォッコ系統と同じ「マジシャン」だが、「いたずらごころ」が強力すぎるのでほとんど使われない。
なお、変化技を主体とする関係で「とつげきチョッキ」との相性はすこぶる悪い。「いたずらごころ」では適用技が無くなってしまい、「マジシャン」にしても消費するどうぐでないため自分から発動の機会を逸してしまう。
第7~8世代
「いたずらごころ」とまひ・こんらん状態の仕様変更によって害悪戦法は弱体化し、純粋なサポート要員となっていった。
わざマシンのラインナップが変更された影響で「いばる」を失い、件のコンボは完全に封じられた。
代わりに新技「てっていこうせん」を習得し、自主退場が可能になった。壁型を中心に、サポート力を更に大きく向上させている。
第9世代
『SV』では初期から登場。
新要素のテラスタルは一般的にサポーターとの相性が悪く、まして元のタイプが優秀なクレッフィではあえて崩す意味も薄かったため、相対的に弱体化した。
この世代では「ゆきげしき」以外の天候変化技を習得できる事を活かして、ダブルバトルを中心にトリトドン、スコヴィラン、グレンアルマといったみずタイプやほのおタイプなどの起点作りや火力補強を行う姿がよく見られた。
この場合の競合は、新たな「いたずらごころ」持ちであるタギングルで、共通して「イカサマ」は使えるが、先方は「でんじは」を覚えられない代わりに「いばる」を使えるといった具合である。また、「いたずらごころ」以外の戦法も強いという点もやや気がかりではあった。
技面では「トリックルーム」の習得が目に付く。仕様上「いたずらごころ」をもってしても発動自体は後手に回ってしまうが、相次ぐインフレによって最早「75」など鈍足の域になっており、サポーターとして持っていて損になるものではなかった。仮により遅いポケモンが来たとしても、「いたずらごころ」で発動後にも強引に先手を取りに行ける点も強みであった。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- ムッシュ・ピエール
- ガンピ
番外作品
ポケモンGO
フランスのみで出現する地域限定のポケモンとなっている。
これは、第6世代のモチーフがフランスであるのもさることながら、パリにある「ポンデザール(参照)」が鍵と縁の深い場所であるためという説がある。
技構成は通常技が「おどろかす」「たいあたり」、ゲージ技が「ラスターカノン」「ドレインキッス」「じゃれつく」「イカサマ」。
すなわち、通常技が不一致のみ&トレーナーバトルでDPS+EPSが6に満たないという不遇さである。フランスが何をした…と言いたいところだが、クレッフィが本編で覚える通常技はこれらと「ロックオン」しかない(しかも第8世代で「ロックオン」が覚えられなくなった)ので仕方ない。
後に本編でも覚える「ようせいのかぜ」が実装されたが、クレッフィは編集時点では習得させてもらえないままである。
本編とは異なり、変化技が存在しないという本作のバトルの仕様も逆風になったと言って良く、かつては害悪呼ばわりされるほど猛威を振るった勢いはどこにも無い。
出現場所が極端に限られる点も含めて、典型的なコレクション用のキャラクターと言えるだろう。幸い、フェアリータイプなのでジム防衛に充てるのもありか。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ムッシュ・ピエールのクレッフィ
- 「ピカチュウ、これなんのカギ?」
- 2014年夏公開のポケモン映画短編では主役ポケモンに抜擢された。このクレッフィは空間に開いた不思議な鍵穴に鍵を差し込む事で様々な世界に行く事ができるが、鍵穴は一定時間が経つと消えて無くなってしまう。
- クレッフィ自身の世界にはこれまで集めた鍵のコレクションが文字通り山積みになっていてちょっとでもバランスが崩れると…
- 全くの余談だが、序盤に大好きな鍵を見つけて某梨の妖精を思わせるハイテンションを見せていた。同じ妖精で名前のイントネーションも揃っていたため、一時視聴者の間でクレッフィにこの名前を付ける事が流行したとか。
- SM112話:メルタンの頭部にされそうになった。
- ガンピのクレッフィ
- 新無印56話に館のギミック役として登場。
ガンピとギルガルドを相手にしながらクレッフィの持つ鍵を奪うことが第3試練となっており、作戦でサトシ&ガラルカモネギはガンピとギルガルドを足止めし、ゴウ&ストライクはクレッフィの鍵を奪いに行っている。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
12章で野生のポケモンで登場。
迷い込んだフレア団の牢屋のカギを集め、ワイの母親・サキ達の脱走の手助けをしている。
ティエルノに変身したエスプリに攻撃したり、エックスにシトロンの眼鏡を見せていた事から、エックス達の味方である模様。シトロンが落とした眼鏡も収集しており、エイパムアームを介して映し出されたセキタイの映像からフレア団のアジトを割り出す事につながった。
関連イラスト
ちなみに、ポピー(右下)ははがねタイプのエキスパートであるが、現状接点は無い。しかし、見た目的に似合っているためか、時折一緒に描かれている事がある。