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トネリコ(Fate)

きゅうせいしゅとねりこ

スマートフォンアプリRPG『Fate/Grand Order』に登場するキャラクター。 2部6章「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」に関する重要人物。
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※注意

これより先はネタバレとなります。
ネタバレを気にしない者のみ通るがいい



概説

Fate/Grand Order』の登場人物。
二部六章「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」の重要人物。

妖精歴(ここでは紀元前などと同じ意味)4000年頃から女王歴になるまで活動していた人物で、ブリテン島に滲み出す数多の災厄を調伏して何度も妖精たちを救い、現在の異聞帯ブリテン島の形成に大きな役割を果たしている。
その多大な功績から、妖精たちからは英雄」や「救世主といった称号で呼ばれる。

ただし、どのような人物であったかは大部分が失伝しており、カルデア一行の来訪から2017年前、妖精歴の終焉に起きた「大災厄」を退散させたまでの概歴しか分かっておらず、多くが謎に包まれている。
























登場

ところが六章後篇「断章5」にて、モルガンの「水鏡の術」で妖精歴の終わりにレイシフトさせられたマシュ・キリエライトが生前のトネリコと邂逅。









LB6


その姿、立ち振る舞い、大まかな性格はアルトリア・キャスターとそっくり瓜二つ。
ビジュアル面ではの形状と胸のリボンの色(黒)、帽子の柄など衣装の細かいデザインで差があるが、その人柄も含めて一見して両者が同一人物に見えるほどよく似ている
ちなみに、六章後編CMの冒頭で空想樹を背景に振り返るキャストリアは、実はこのトネリコである。

マシュが出会ったのは、妖精歴が終わりに近付き、人間の騎士ウーサーとのブリテン島統一事業も終盤に差し掛かった時期にあたる。
トネリコの従者として知られる伝説の戦士「黒騎士エクター」と、その相棒であるハベトロットにそっくりな妖精「妖精騎士トトロット」と共に、ブリテン島の各所を遍歴していた。
マシュと出会ったことで、彼女を元いた時代に送り返す方法を探す目的も兼ねてブリテン中の遺跡を探索していくことになる。

また、この時ブリテン島の統一を果たして戴冠するウーサーは北の妖精たちの長と深い関係を結ぶ約束もしており、いずれはこの島を二人と共に末永く見守っていくはずだった。
しかし、マシュとの邂逅から、妖精歴が終わって女王歴が始まったことを知ると、自分の統制事業が最終的に破綻することに勘づき、また、マシュにみだりに女王歴の出来事を話してタイムパラドックスが発生しないよう釘を刺している。

途中、マシュの協力のもと、島の真ん中の大穴の調査にあたり、穴の底である地下7,000mの位置で、かつて死んだはずのケルトの神ケルヌンノスが眠っていることを特定する。

その後、残る統制事業と遺跡探索を終了させ、自らの夢の結末に立ち会った後、レイシフトが一方通行であることを逆手に取り、オークニーの岬でマシュを魔術でコールドスリープさせ、彼女を2000年以上眠らせるという方法で元の時代へと送り返した。

異聞帯のパーシヴァルが持っている聖槍の、元々の持ち主でもある。





















正体と摩滅

最後にトネリコはマシュに本名を明かす。

モルガン


彼女の真名はモルガン
トネリコという名は、オークニー滅亡時に雨の氏族である義母から与えられたもの。
マシュたちカルデア一行が立ち向かうブリテン異聞帯の王、冷酷な妖精国の女王その人であった。

これについてはクリプターベリル・ガットの回想で、事の真相が判明している。
まず、ベリルは異聞帯にてクリプター権限で英霊召喚を実行し、「汎人類史のモルガン」を呼び寄せた。
その後、モルガンはベリルが寝入っている間に異聞帯のおおよその事情を把握し、その惨状に嘆くと同時に「今のこの世界ならば自分が望むブリテン国が手に入る」と確信し、自身を召喚したカルデアの召喚術式を解析、そこから逆算してレイシフト技術を模倣し、滅亡の分岐点である妖精暦4000年までレイシフトした。
ただし、レイシフト先が特異点でない以上、仮に成功した場合でも霊基の損耗と消滅は避けられなかった。それでもレイシフトを敢行したのは、自分という情報体を受け取れる存在、すなわち「異聞帯のモルガン」が存在していたため(ベリルはこれをメールとアカウントに例えた)。そして目論見通り、「楽園の妖精」として雨の氏族に匿われていた「異聞帯のモルガン」に、自分が持つ記憶の全て(汎人類史のモルガンの人生・座から得た汎人類史の知識・英霊召喚の方法・空想樹及び異星の神に関する情報など)を伝達し、消滅した。

本来の時間軸のトネリコこと「異聞帯のモルガン」は、「楽園の妖精」を疎んだ妖精たちに殺されているため、二千年前における大厄災を回避できず、ブリテンは滅んでいたらしい。
だがこの試みによって「異聞帯のモルガン」は妖精たちに殺される未来を回避し、妖精國の成り立ちそのものを根本から変質させる形で存続させただけでなく、汎人類史のモルガンが持っていた知識と恨みをそのまま引き継ぐようになった。(この事から、妖精國は曰く特異点化した異聞帯になっていた)
その結果、タイムパラドックスとも言える現象が起きたため、その巻き添えでベリルまで「汎人類史から来たベリル・ガット」とは違う存在にしてしまう。

つまりマシュが出会ったのは、女王として君臨する前の「汎人類史のモルガンの情報をもった異聞帯のモルガン」であり、現代でカルデアや反乱軍に立ちはだかる悪しき女王と完全に同一人物。
一応前編配信の時点でも、「汎人類史の知識を持っている」「異聞帯の存在なのに汎人類史のアルトリアに対しては汎人類史のモルガン当人のように振る舞う」など、伏線は張られていた。

お人好しで冒険好きなトネリコと、現代のモルガンではあまりに性格がかけ離れているが、本来はアルトリア・キャスターと同じ楽園の妖精(アヴァロン・ル・フェ)と呼ばれる、星の内海「アヴァロン」からブリテンの妖精たちの罪を雪ぐべく遣わされた抑止力に近い存在である。
だが、汎人類史のモルガンの記憶を得た彼女は、楽園の妖精としての任務を放棄し、モルガンの悲願である「自分のブリテン国の建国」のために、これから襲い来る災厄を払うために賢人グリムをカルデア召喚術式で呼び出し、魔術を師事した。

異聞帯の彼女は、人間の両親から生まれた汎人類史の彼女と違って純粋な妖精であり「妖精眼」を持つ。
この世界のアルトリアとは同じ「楽園の妖精」という出自を持ち、彼女の先代に当たるが、妖精としての誕生の過程から、汎人類史のような姉妹としての血縁関係は無い。
救世主として活躍していた頃は杖だけでなく、楽園から一緒に流れてきた「選定の槍」も戦闘において使っていたが、こちらは繰り返される彼女の絶望に汚染されて魔槍に堕ち、使用者の命を吸い取るようになってしまったために封印されている。

また、汎人類史とは異なり、ウーサーを憎むどころかむしろ好意的であり、彼が「妖精と人間が共存する国ブリテンの王」になれるよう積極的にバックアップをするほどに仲が良かった模様。
二人は彼女の仲間たちから「ウーサーが彼女に惚れているのが明らかすぎて、北の妖精たちの長が可哀想」「王妃はお前のほうがふさわしい」といわれるほど非常に仲睦まじかったようで、最終的にウーサーの戴冠式を控えた頃には「王妃となるのは北の妖精たちの長でなくトネリコ」ということになった模様。


以後は、災厄と1000年に一度の大災厄が迫る日まで、「棺」と呼ばれる魔術礼装に入って眠りについていた。



















しかし、トネリコこと異聞帯のモルガンの心境と野望はとても哀しいものであった。

彼女は問題が解決し、ブリテンが平和を取り戻すたびに、救ったはずの妖精たちに邪魔者として迫害され、その度に「棺」に自らを封印しては、再起の時を待ち続けた。
すべては自身が理想とするブリテン建国の野望の為。汎人類史のモルガンが生前果たせなかった悲願を果たし、誰もが笑って暮らせる理想郷を作り出す為であった。

しかし現実はどこまでも非情で残酷であり、どれだけ厄災を鎮めようと、どれだけ民族戦争に割り入ってブリテンの危機を救おうと、結局ブリテンの妖精たちは、自分たちが救われると楽園の妖精であるモルガンを「次の敵」と看做し、その功績の簒奪を目論んでは迫害を繰り返した。

モルガンは妖精國ブリテンを成立させるためには妖精たちが必要だということをよく理解しており、そのために何度も救おうとした。救いたかったのだ。

だが、救いたいはずのモノたちは、どこまでも自らの悪性を自覚せず、自分たちの危機には救世主に泣き付き、危機が去ると、ある時は救世主の力が自分たちに向くことを恐れ、ある時はその力に魅入られて名声を奪おうとし、またある時は土壇場で「やっぱり救世主も平穏な世界も気に食わないから要らない」という身勝手な思いつきによって手の平をひっくり返し、昨日までの恩義を平気でドブに捨てて襲い掛かってきた。

かれらは人より遥かに強く、死生観すら異なる"生命"だが、それ故、他の"生物"のような「社会性」を本能レベルで必要とせず、(多少の例外はいるが)種全体としては、決して過去未来も省みない刹那主義的な在り方から離れようとしなかった。
この歴史が剪定事象になったのも当然であり、汎人類史での妖精たち本来の在り方である「閉鎖的な個々の領域で細々と楽しくのんびり暮らす」生き方の方が、誰にとっても良かったのである。

かつて大災害の末、彼らを救おうとした神と人の子を殺して世界と霊長の座を自分達のものにまでしたが、結果人間特有の“欲”まで模倣してしまった事で、その短絡さ、身勝手さは擁護しようのない醜悪の極みに堕ちきってしまった。ベリルがカルデアや為政者達の努力を無駄と嗤うのも無理からぬ事だった。
それに加え、妖精達は自分たちが抱える罪とブリテンの現状から、ブリテンを滅ぼす役割を持つ「楽園の妖精」を無意識に忌み嫌う特性が備わっていたのである。

マシュが邂逅したトネリコ(=モルガン)は、この時既に繰り返された裏切りによって妖精たちへの愛想を尽かしつつあった。
さらに追い討ちをかけるように、ブリテン統一事業に反感を持っていた妖精たちによってウーサーは毒殺され、その罪をトネリコに擦り付けて処刑しようと画策していたのを知ったことで、心が完全に壊れる一歩手前まで追い詰められてしまう。
そんな彼女に、発狂する以外の選択肢はもはや残っていなかった
そしてウーサーと自らを売った妖精に整形と記憶操作の魔術を施し、スケープゴートに仕立てて処刑させ、トネリコは表舞台から姿を消した。

トネリコ モルガン




かくして、妖精歴の終わりに大災厄によって滅びたブリテンにて、彼女は空想樹を生け贄にすることで死んだ妖精たちを復活させ、妖精國を作り上げた後に女王の座に就くことで、「モルガン」として「力と恐怖」による支配をブリテンに布く為政者として君臨することになる。
やがて空想樹を失ってなお、彼女によって存続させられた世界は、異聞帯ではなく異聞世界へと変わり果てることになる。

とはいえ、モルガンは愛する娘のためにある程度は妖精國を優しく設定し、笑いや発展を許し、存続するようにした。
力と恐怖による支配ではあるが、他方でモルガンに従ってさえいれば、妖精たちもそれなりに平穏で楽しい暮らしを享受すること自体はできるようになっていたのである。

そして、モルガンなりに妖精たちの抱える滅亡にもつながるような諸問題に

  • 厄災の原因となりうる者に対し、ギフトを与えることで縛りつつ強力な部下とした
  • 大穴に眠る厄災に対して、復活したとしても強力な武装を準備し、撃滅できる体制を整えていた
  • 自分に万一のことがあった場合でも自分の支配を引き継げるよう、王の氏族と密約を交わしていた
などの手を打っていた。
大厄災が生じた時点でも、モルガンのこうした対策が生きていれば、大厄災に対抗して妖精國が存続できる可能性は十分にあったのである。

モルガンは、幾多の裏切りの中で、唯一彼女を顧みてくれたバーヴァン・シーや、トネリコ時代の数少ない信頼する仲間の次代にあたる妖精たちは、もはや妖精を信用できなくなってしまっていた彼女にとって例外中の例外であり、何かと目をかけたり愛情を注いでいたりするのだが、その接し方は言葉ではなく態度で示す(しかしその態度が非常にわかりにくいため誤解されやすい)という、一言多い上に一言足りないといった様子であり、スプリガン曰くその行動は「(妖精でなく)不器用な人間の親のよう」であったらしい。
結果、モルガンはそうした愛情の対象とならない大半の妖精たちから、悪逆に生きているバーヴァン・シーの件も相俟って嫌悪されていった。そればかりか目をかけている相手からも、不器用な愛情表現がたたって孤立していくことになる。
忠臣であったはずのウッドワスからもオーロラに吹き込まれた虚言から敵対され殺さざるを得なくなってしまい、もはやモルガンの周囲に彼女を守る者はいなくなってしまった。
それでもモルガンに勝てる者などいないはずだったが、オーロラの口車に乗せられたキャメロットの妖精たちは愛娘を人質に取るというモルガンの弱点を適確についた反逆を起こし、惨たらしく殺されてしまった。

更に、モルガン死後まで想定した準備も一部の妖精たちの身勝手な振舞いや悪意の塊でしかない言動によってほとんどが無力化されてしまった。
妖精たちは、曲がりなりにも自分たちを守っていたモルガンやその成果を自分たちの感情に任せて投げ捨ててしまったのである。
唯一、モルガンの残した武装を起動させて最大規模の厄災を退けることには成功したが、大厄災の結末はモルガンの支配体制が決して単なる恐怖支配でなく、彼女なりに考えられたものであることを裏付けることになった。

関連タグ

個別

Fate/GrandOrderCosmos_in_the_Lostbelt
妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ
救世主 英雄 必要悪
哀しき悪役 闇堕ち 悲劇のヒロイン

関連キャラクター

  • ワラキアの夜別宇宙の類似例。人類終焉を救おうとするも、その終焉の原因がどうあっても自らが救おうとした人類にある事に絶望し、最後には死徒二十七祖の十三位に君臨する狂気をばら撒く災害、「タタリ」に成り果てた。
  • クロエ・フォン・アインツベルン:初期の頃の彼女は聖杯としての役割を無かった事にされ、自らの存在意義を否定された事による憎しみからに刃を向けた共通点がある。
  • エミヤ:抑止力から派遣される存在。ただし、こちらは抑止力に逆らえない。また、多くの人間(トネリコは妖精と人間)を救ったのに、最後は吊し上げにされた点では共通している。
  • 美遊兄:平行世界の自分を取り込んだという点で同じ。
  • 暁美ほむらFate所縁の脚本家が生み出した類似例。たった一人の親友を救うために何万回にも及ぶタイムループを繰り返すも、その願いは完全に叶うことはなかった。ところが劇場版にてまさかの事態に発展して悲願を達成し、視聴者の度肝を抜いた。
  • 狛治:「幸福を掴む一歩手前で、恋人を含め大切な人達を毒殺され、全部を台無しにされる」など、境遇がほとんど同じ。この章のシナリオライターこの作品の愛読者として単行本の帯にコメントを寄せたり、作者の吾峠氏もFate作品のキャラクターイラストを描き下ろしている等、交流がある。

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