概要
PSO2NGSに登場する主要な敵対勢力。初代【深遠なる闇】が倒されてから1000年後の世界で出現した新たな脅威。
前作に登場したダーカーとは異なり無機物と有機物が混ざったような姿をしており、2足歩行タイプの他にも4足歩行のタイプが確認されている。
体のどこかに黄色く発光するコアが存在し、そこが共通の弱点となっているが、大抵外殻で隠されているため破壊しなければいけなかったり、狙いにくい位置に配置してある。
また、関節が水色で伸縮自在になっているのが特徴で、戦闘状態になると赤く変色するが、一部強大なドールズは体力が半分を切るまで体色が水色のままで戦闘を行い、それ以降は赤く変色する。
約500年前から惑星ハルファに現れ始め、アークス達と戦いを繰り広げているが、その正体や目的は不明。
ダーカーとは明らかに異なる点がある、それは
他のエネミーと敵対していないのである。むしろ共闘状態にあると言ってもいい。
ダーカーは共闘関係にある黒の民・魔物種・閃機種以外には互いに敵対していたが、ドールズはアルターズやフォーマーズに攻撃する事もされる事もなく、無害なテイムズに対しても攻撃を一切加えない。
また、親玉はダークファルスの名を冠してはいるが、1000年前の存在とは違い、火力さえあれば誰でも撃破でき、それによる凶暴化などの副作用も発生しないので、1000年前に災禍を齎したダーカー達とはその正体も来歴も異なる模様。
…これだけでもその異質さがわかるだろう。
もっともテイムズに関しては、攻撃されると逃げ出す特性上、他の敵の攻撃対象にされるとかなり面倒な事になるのでゲーム的都合の面が大きそうではある。オープニングムービーでもドールズの襲来に反応して逃げ去るテイムズの姿が見られる。
大まかな種類
サイズ別
- 一般型
いわゆるザコエネミー。対象を発見すると赤く発光したのち、戦闘状態へと移行する。
- ボス型
ドールズの中でも特に強力な種類。一定以上体力が減少すると赤く発光して「怒り状態」へと移行し、攻撃の威力と速度が上昇する。中には姿形が変化し、攻撃パターンも変化するものもいる。
なお、開発チーム内ではリージョンを代表するボス(名前にリージョンの名を冠する)を「リージョンボス」と呼んでいるとのこと。
- 統制型
ボス型をも上回る戦闘力を持つ指揮官ドールズ。「戦域統制型」とも呼ばれる。
特徴として白い外装に彩られており、名前の最後に「ヴェラ」のラストネームが付く。他のドールズの行動に影響を与え、この個体の影響下では戦闘力が上昇するという特徴を持つ(基本的にそのセクションのドールズよりもLvが上がっている)。
今の所、緊急クエストまたはストーリークエストの討伐対象としてのみ登場している。
ちなみに第1章で登場したネクス・エアリオも「戦域統制型」と紹介されており、ドールズたちに向けてセントラルシティへの侵攻を命令していたという。
このためドールズに命令できる立場ならば白い外装や「ヴェラ」の名前がない個体も「戦域統制型」に分類される。
地域別
- エアリオ種
エアリオリージョンに徘徊する、プレイヤーにとっては基本種ともいうべきタイプ。
一般型・ボス型は基本的に氷属性が弱点。一部は凍結させられるので狙ってみよう。
統制型は打って変わって雷が弱点。属性ダウンさせると派手に感電させられる。
- リテム種
リテムリージョンの過酷な砂漠環境に適応したタイプ。エアリオにも存在した何種かのタイプも本リージョンならではの亜種が確認されている。
一般型・ボス型は原則として風属性が弱点。軽量化でも施されているのか、暴風に煽られてスピンしながら吹っ飛ばされる姿は見ものである。
統制型は闇属性が弱点。属性ダウンさせると毒か何かで装甲が溶けているようなエフェクトが見られる。
- クヴァリス種
極寒のクヴァリスリージョンに適応したタイプ。一部の強力なボスドールズが付近にいると、アルターズのナイトシフトよろしく強化状態となり氷の装甲が一部追加される。全体的な特徴としてテレポートを行うことが挙げられ、中には急接近したり背後に回りながら攻撃を仕掛けてくる場合もあるので遠くにいるとしても油断できなくなっている。しかもテレポート中は無敵のため大技がカラ振りしてしまうこともある。
一般形・ボス型はやはりというか炎属性が弱点でよく燃える。
一方で統制型は風属性が弱点。リテム種ほどではないが風に煽られてしまうようだ。
- スティア種
灼熱の火山地帯であるスティアリージョンに適応したタイプ。各部装甲が溶岩ででも出来てるかのように赤黒くなっている。一般型でもギガンティクス化することがあり、一部を除く探索エリアではギガンティクス化した中型雑魚ドールズの群れ「リーコンギガンツ」がよく闊歩している。
一般形・ボス型は案の定、エアリオ種同様氷属性が弱点。
逆に統制型は炎属性が弱点になっている。
ダークファルス
ドールズと同種と考えられている強大な存在で、100年程前にハルファ全土へ壊滅的な破壊をもたらした災厄。
エアリオ種
一般型
ティノス
球体状の体に足だけが生えた様なドールズ。
驚異度はほとんどなく、蹴り主体の攻撃を行ってくる。
ペダス/ペダクス
人型ドールズ。汎用性の高い量産機の様な存在で、最も目にする機会が多い。
右腕の装備によって「ペダス・〇〇」と名前が変わり、接近戦主体のソード・アックス、遠距離主体のガン・ランチャーが存在する。
頭部の形状が違う上位種のペダクスがおり、こちらも装備違いの4種類が存在する。
胸を攻撃する事で装甲が壊れて弱点が露出する。弱点を攻撃すると怯みが発生。
射撃武器を構えている人型全般に言える事だが、間合いを詰めると射撃攻撃の頻度が減りバックステップして間合いを広げるルーチンがある。中~遠距離攻撃ができる武器を持っていると対処しやすい。
フワン
エイの様な体と後方に伸びる触手が特徴のドールズ。空中をゆっくりと漂う様に移動する。
基本複数体で出現し、エネルギー弾による遠距離攻撃を行う。単体ではさほど強くないが、他のドールズの取り巻きとして出現する事が多い。
ちなみに触手は近接攻撃には使わず、エネルギーを収束させる時にしか使わない。
ゴロロン/ゴロロクス
球状のずんぐりとした体形が特徴のドールズ。頑丈な腹部を持ち正面からの攻撃に強いが、背面に弱点が存在する。
その見た目通り機動力は低く、近接攻撃の範囲も狭い。しかし、時折見せる回転突進攻撃は威力・速度共に高いため注意が必要。腹部から音波を発射する遠距離攻撃も持つ。
氷属性のテクニックなら腹部にもダメージが通り、凍結させて攻撃を続けると壊れて弱点が出現する。
回転突進の際に硬化させた腹部も同様に攻撃を加え続ける事で壊れ、弱点が露出する。
上位種のゴロロクスは大型で、その分攻撃範囲が広がっている上、腹に攻撃を続けると膨らませて自ら破裂させることで衝撃波を放ってくる。(この時の腹は何故かすぐに再生する)
なお、ゴロロン・ゴロロクス系は元々の弱点属性を腹部に受ける事で硬化しヒビが入る事で通常は破壊できるのだが、シーズナルイベント中のシンボルが付いていると本来の弱点属性が破棄され、転がり突進の時に硬化させた腹部でしか部位破壊が出来なくなる。…大型ドールズがちゃんとシーズナルイベントに対応した弱点属性に対応する一方で、逆にコイツが対応せず強化されるのは些か理不尽な気がする。
ドッツ
トロイの木馬の様な姿をした巨大ドールズ。頭部と体側面に砲門をもつ固定砲台の様な存在。
初見ではその大きさに怯むかもしれないが、戦ってみると案外脆い。しかし、乱戦中に出現すると遠距離から延々と攻撃してくるため(感知距離が非常に広く、しかも正面の主砲は当たると割と痛い)、放置するよりは手早く倒した方が良い。
脚を攻撃し続ける事で体勢を崩せる他にも二段ジャンプで背中に乗る事ができ、一方的に弱点部位を攻撃できる。逆にそれ以外の部位を叩いてもダメージが通らない。
…余談だが、後部がなんとなくTバックに見えてセクシーだったり、1周年イベントでスタンプになったりといろいろな意味で存在感の濃いドールズ。
ボムス/ボムクス
2021年8月18日実装の緊急クエスト「資源採掘リグ防衛戦」に初登場。
背中に複数の爆弾を背負ったペダス/ペダクス。現在、ソードとガンのみが確認されている。
基本的にはペダス・ペダクスと変わらないが、殲滅に手こずって時間切れになると採掘リグに自爆特攻を仕掛けてくる。武器を捨てて四つん這いで迫りくる姿は1000年前のG型エネミーを思い起こさせ、アークスの恐怖と焦りを煽り立てる。
ボス型
エアリオの「老練の」の二つ名が付く個体の一部は装甲部分が苔むしている。
ブジン
強力な片腕の人型ドールズ。その名の通り剣を使った高速近接戦闘を得意とする。
瞬間移動や残像、時間差範囲攻撃に大技の広範囲連続攻撃などいくつもの攻撃手段を持つ。
マルチとソロで攻撃の難易度が変わるボス。ヘイトを向けられたプレイヤーが空中にいると、空中まで追いかけて来るので他の人が叩きやすいよう地上戦を挑むべし。
怒り状態では攻撃の速度と威力が更に上昇する。見た目は一閃でも怒り状態ではダブルヒット化する攻撃もあるため注意。絶望だと即死級のダメージになる。
初見では素早い攻撃に翻弄されるが、攻撃の際に武器が一瞬紫に光るので、カウンターを食らわせてやろう。
ハルフィリア湖のコクーン「セツナノイッセン」で戦うこともできる。
…余談だが、腰付きが女性的に見えてセクシーなドールズ。
トリガーで挑める「エアリオデバステーターズ」のみ「絶望のブジン」が登場する。
ナグルス
強力な獣型の大型ドールズ。その長い腕と拳を使った攻撃を得意とする近接戦闘型。4足歩行だが空中ジャンプしてから猛スピードで突進するなどトリッキーな戦法も見せる。
薙ぎ払いや叩きつけによる衝撃波など範囲攻撃に優れ、拳からエネルギーを発射する遠距離攻撃も可能。
頭部をロックオンして叩くと戦いやすいが、実はこれは罠。
片方の腕を叩くと物理ダウンを起こし、以後は残HPに限らず怒り状態へと移行する。このため早い段階でコアを露出させられる。
頭部でも物理ダウンはするが怒り状態には移行しない。
怒り状態では上半身を持ち上げ、背中から結晶が隆起する。その姿はさながらゴリラの様であり、攻撃はより苛烈になる。同時に頭頂部の弱点が露になる為、一気に攻めるチャンスでもある。
…逆に言うと怒り状態に持ち込まないと非常に硬い相手。特に「絶望の」はダメージ半減の影響もあり、非常に厄介。
また攻撃モーションの後に動きを止めたり、雄たけびを上げたりすることがあり、その状態からいきなり攻撃して来ることがある。油断してモーションの長い攻撃をすると攻撃がカチ合ってしまって回避やガードが間に合わないことがある。特に絶望相手には致命傷となるので注意。
セントラルシティから出てすぐの中央エアリオには「絶望のナグルス」が出現する。接近戦での攻撃頻度が高く非常に危険。走って逃げてもものすごいスピードで追いついて来るので振り切るのは至難の業。岩山や崖などを昇って上手く逃げ切ろう。
ダイダル(ダイダル・ソード/ダイダル・アックス)
強力な人型の巨大ドールズ。武器によってソード、アックスと呼び名が変わり、その巨体を生かした攻撃と頭部、胸部からビームを発射する万能型。ソード・アックス共に弱点は胸部。
武器による薙ぎ払いや、胸部から発射される大出力のビームは範囲・威力共に強烈。
首の付け根付近から斜め上へ枝の様に飛び出した弱点が存在するが、その巨体から近接武器ではまともに攻撃できず、遠距離武器であっても角度次第では命中しない。
怒り状態では攻撃力が格段に上昇し、一撃が致命傷になりかねない。
アップデートでWAVEが追加された採掘リグ防衛戦にダイダル・ソードがWAVE7に出張。大ジャンプで空中からリグに急襲してくるためバリアシールドやモバイルキャノンを駆使して手早く対処したい。
天候が雷雨の時、北エアリオに「絶望のダイダル・アックス」が出現する。ハルフィリア湖には同じく「絶望のダイダル・ソード」が出現するが、Lv64なので1しかダメージを与えられない。頑張れば倒すこともできるがLv差の影響で経験値とドロップは無しとなっている。
オルク
エイと爆撃機を合わせたような姿をした強力な巨大ドールズ。普段はふわふわと浮遊しているが、実は空中を猛スピードで移動することができる。弱点は先頭部分を破壊すると露出するコア。
遠距離攻撃を主体とした攻撃を行ってくるが、接近すると周囲に電撃を発生させる攻撃を行うため、近づいても油断は禁物。
怒り状態になると翼が展開してムチの様になり、胸部装甲も顔の様に変化する。この状態ではむしろ肉弾戦メインとも取れるような攻撃が増え、胸部から強力なビームも放ってくる。
なお、たまに攻撃を仕掛けようとして飛び去ったまま帰ってこない事がある。
天候が雷雨の時、南エアリオに「絶望のオルク」が出現する。電撃の威力が即死級のため死屍累々の光景が見られる。
ヴァラス
6つの鉄拳を持った、寸胴ボディのボスドールズ。弱点は下部コアだが、腕を盾のように組んでガードしており、腕を切り離して飛ばしてくる際の隙を狙う必要がある。
怒り状態になると更に背部へ4個の腕が追加され、攻撃時の隙を埋めるように爆撃パンチを放ってくる。また怒り移行時には前方に束にしたロケットパンチをかましてくる。
天候が雷雨の時、西エアリオに「絶望のヴァラス」が出現する。絶望のオルクほどではないが範囲攻撃が強力なので注意。
出現ポイントに戻るルーチンの最中に崖に引っ掛かりハマり続けた不具合があったが、現在では修正されている。
不具合修正前の絶望の個体は、崖に引っ掛かり戻ろうとしてもがいている所を集まったアークスにフルボッコにされていたことも。もっとも弱点のコアが隠れっぱなしになるため余計に時間がかかると不評でもあったが…
ネクス・エアリオ
エアリオのリージョンボス。巨大なドラゴンのような姿をしており、怒り状態になると三つ首になる。
10年前、エアリオリージョン全域が大きな被害を被った際に出現したのが最後だったが、再びエアリオに姿を現した。当時のブルーダーでは歯が立たず、10年の時を得た再戦でも巧みに配下たちを動かしてブルーダーに隊の全滅を覚悟させるほど追い詰めた。
ちなみに当時を再現した期間限定クエスト「想定演習:月下の大攻勢」ではより詳細が描かれている。
ネクス・エアリオがマグナス山に陣取っていたので、クロフォードの指示によりブルーダーを含めた主力部隊が討伐に向かう。配下のドールズたちを倒しながら進軍するが、しかしネクス・エアリオはその間にセントラルシティに向かい、目と鼻の先まで迫っていた。
まんまと一杯喰わされたと思いきやガロアが足止めを担い、その間に合流したアークスたちと協力して撃退した。
このクエストでは主人公がガロアと合流してネクスを倒しているが、当時はブルーダーたちが合流して撃退したものと思われる(ブルーダーがネクスと戦えるのはここしかないため)。
ストーリー第1章の最終ボスとして戦うことになるが、設定通り最初の大ボスとは思えないほどの強さを持つ。こちらは戦域統制型に分類されており、各ドールズに向けて「セントラルシティの陥落」を命令していた。
Lvは15なのでLv11以上でないとダメージが通らない点に注意。
足を叩くと物理ダウンが発生する。尻尾を破壊すると回転攻撃の範囲が狭まる他サマーソルトを封印できる。両翼を破壊するとダウンする。
その見た目通り口から炎や火球を吹き出し、長い首と尻尾を使った薙ぎ払い、巨体を生かした突進や踏みつけなど、いずれも強力。
怒り状態では首が3本に増え、炎を使った攻撃が更に強力になる。移行時に取る最初の行動である大爆炎は、装備が整っていない状態ではほぼ即死の威力を持つ。凶悪な初見殺しなので第二形態になったら大きく距離を取ろう。
ストーリー序盤のボスとは思えないほど強く、完全新規はもとより旧作プレイヤーでもノーミスでクリアするのは難しい。防御面が柔らかい旧PSO2の防具や、半端な強化値のNGS防具では2、3発の攻撃で死にかねない。しかしストーリーをクリアすると上位の狩場に行けるようになるので、無理をしてでも突破する価値はある。
他にも採掘リグ防衛戦にも登場。WAVE8の序盤から怒り状態で現れ初っ端から大爆炎をぶっぱなしてくるためリグに近づかれる前に足止めしたい。例えるなら特攻爆弾のようなものである。
この個体はHPが通常の1/8程度に調整されている虚弱体質仕様であるため、さっさと倒して次の敵に備えたいところ。とは言え火力は弱体化していないため大爆炎には要注意。
なお、エアリオリージョンのカナイ島(主人公が最初に星渡りのポッドから降り立った場所)に「老練の」の個体(ドレッドエネミー)が出現する。ストーリーで戦う個体より手強いので装備とレベルをしっかり整えてから挑もう。
イベント期間中のみ天候が雷雨の時、南エアリオに「絶望のネクス・エアリオ」が出現する。
ただでさえ広範囲・高火力の攻撃が多いため、ギガンティクスの中でも随一の強敵。
またエアリオデバステーターズで4番手として登場する。
戦闘BGMは序盤のボスとは思えないほど決戦感があることからユーザー人気が高い。
余談だが似た要素を持った敵にアルターズの「リザド〇〇〇」系がいる。名前の通り爬虫類的な特徴を持ち、また炎・氷・雷の三種類が存在する。この辺りはネクス・エアリオの三つ首に通じる部分がある
デストラグラス
緊急クエスト「資源採掘リグ防衛戦:エアリオ」に出現する下半身がない人型のドールズ。他のドールズのボス個体と比べ非常に小さいが戦闘能力は高く、二丁の銃をガンナーのように扱う。スタイリッシュロールや旧PSO2のバレットスコールに似た技や全方向に放物線を描く弾丸を撒き散らす、銃からビームソードを展開して薙ぎ払うといった多彩な攻撃手段を持つ。大量のエネミーが湧くWAVE5から現れ、その小柄さによってパッと見では判別が難しく(ボムス/ボムクスが背中にでっかい爆弾とそれから噴出される煙と相まって中々見辛い)、気づいたらあそこにいた、というのもしばしば。ただしここまで小さいのに大ボス用の菱形アイコンであり、レーダーでの判別は容易。これにはある理由があり…
WAVE5終了時に撤退するが、なんとWAVE6開始と同時に蟲のような巨大四脚ユニットを召喚・合体し、小柄で見辛いボスから一転、採掘リグに近づけてはいけない存在になる。
モーションもまるっきり変わり四脚ユニットをの胴体を持ち上げてから叩きつけて衝撃波、四脚の一本一本に装備されたビーム砲、エネルギー弾を無数に打ち上げ辺り一面を爆撃、ビットによる採掘リグへの直接攻撃(ビットは破壊できる)などと四脚ユニットとその武装をフル稼働させた苛烈な攻撃をしてくるが、特に危険なのが、HPを一定まで削ると他のドールズの怒り状態のように赤くなるとともに四脚ユニットからデストラグラス本体が分離、近くの採掘リグに接近し二丁の銃を構えエネルギーをチャージし、チャージが完了すると採掘リグを一撃で破壊する攻撃を繰り出してくるので要注意……なのだが分離中でも四脚ユニットが普段通り攻撃してくるのに加えデストラグラスが小柄なせいで分離に気づかずチャージを許してしまい採掘リグを吹き飛ばされるといった事態も起こりうるので赤く発光したら注意深く観察しよう。
出現地点(北端)からある程度南下するまでは採掘リグを認識しないため、出現と同時に攻撃を加えて、出現地点近辺から動かさないまま四脚ユニットを封殺してしまうのが主流。
逆に採掘リグが認識距離内になるまで南下してしまうと、こちらがどれだけヘイトを取っても採掘リグにまっしぐらとなる。
四脚ユニットの脚部を全て破壊すると四脚ユニットが消滅し、通常形態に移行するので一気に畳み掛けたい。
またアップデートによって二体目がWAVE8に出現するように。WAVE6と同じく最初から四脚形態であり、直前にはなんとネクス・エアリオ(怒り形態での来場)が現れ連続して相手することとなるので、敵への対処はもちろん採掘リグの耐久値の確認も怠らないように注意しよう。
トリガーで挑める「エアリオデバステーターズ」のみ「絶望のデストラグラス」が登場する。また、リテムのコクーンでは分離状態のみでボスとして出現するモノがある。
統制型
ペダス・ヴェラ
強力な人型の巨大ドールズで、名前からしてペダス系の最上位種と思われるボスエネミー。
巨体に見合わぬ運動能力を持ち、ペダス/ペダクス・ソード&ガンのような剣や銃を自在に召喚する。
拳による打撃、大剣による斬撃、銃による砲撃、斧による叩きつけとあらゆる攻撃パターンを持つ。
怒り状態では胸部と膝の装甲が結晶に覆われ、背中から一際巨大な結晶が発生すると同時に、ビットによる多角的な攻撃も行う様になる。また弱点であるコアが存在するが結晶に隠されているため探し出す必要がある。
大技の際に宙に浮き上がり、その時に結晶に隠されたコアが光り輝く。怒り状態に移行した直後はかならずこの大技を行うため、結晶が生えたのを確認したら少し距離をとって確認しておきたい。
リフターが周りに設置されているため、飛び上がっても近接攻撃は可能。ダッシュ2段ジャンプや、ワイヤードランスの武器アクションなど上下移動が可能な手段を組み合わせて無理やり追随することもできる。
戦域統制型の中でも唯一ボスの使い回しではなく、攻撃手段も多彩とかなり力の入ったエネミーである。
射程の長い攻撃、範囲の広い攻撃、上空から一方的に攻撃とあらゆる状況をプレイヤーに突き付けるため、本作の戦いの基礎基本を知らしめてくれる。
ネクス・ヴェラ
ネクス・エアリオの上位種。基本はネクス・エアリオと同じで部位破壊による効果も同様。ただし火炎ビームによる薙ぎ払い攻撃や、チャージ爆発攻撃が追加されている。
怒り状態で増える首も同じく薙ぎ払いビームを行い、ダッシュ二段ジャンプの最高高度かタイミングを合わせて回避、ガードするしかないが、どちらも難易度が非常に高い。回避に失敗すると3ヒットになってしまって即死しかねない。火炎ビームはチャージから大きく後退してから行うので、回避できる自信がなければ背後に先回りするとよい。
咆哮してから各首が火球をチャージし、一定時間後に爆発させる攻撃は、チャージ中の火球を攻撃し全て破壊することで阻止できる。いわゆるDPSチェック。阻止時にはネクス・ヴェラ本体に追加で大ダメージを与えることが可能。また、この火球へのダメージも本体に通る(これと同じらしい)。ただし怒り後は火球の数も3つに増えて時間的余裕が無くなるため、咆哮時のアクションには注意しておきたい。
また、怒り時の大技である大爆炎の追撃として急降下大爆発が追加されている。巨大爆炎と同等の攻撃範囲とそれ以上の威力であるため、巨大爆炎を凌いでも油断ならない。
左右の首、羽、尻尾は部位破壊が可能だがすべてを破壊するのは困難。人数補正で各部位の耐久も増加しているため、物理ダウンを狙える足と弱点のコアを集中攻撃するのが主流となっている。
戦闘BGMはネクス・エアリオと同じだが、怒り状態に移行する際に繋ぎのパートが追加されている。
リテム種
一般型
サンドティノス
名前通り砂漠に適応したティノスの亜種で、エアリオ種に目立つような角が生えた姿をしている。
サンドフワン
トサカ状の突起が生えたフワン。トサカは発光しており、夜ではとりわけ目立つ。
デザス
ペダスのデザートタイプとも言うべきドールズで、サソリの尾のような頭飾りと砂を被った装甲が特徴。
大型のショーテルを装備したデザス・ソード、銃が3連発式になったデザス・ガン、時間差で爆発する榴弾を曲射してくるデザス・ランチャー、
そしてアックスのかわりにガンスラッシュを装備したデザス・スラッシュの四種類が存在する。
スラッシュのみ頭部にペダクスと同じブレード状のアンテナが生えており、上位個体として位置づけられているようだ。体力も他のデザスより高い。
サンドッツ
砂漠戦に適応したドッツで、頭部が思いっきりイメージチェンジされている。
大型砲弾の代わりに接着爆弾のようなものを3発同時に発射してくる。
風属性でダウンさせると巨体が風に煽られ浮き上がるという光景が見られる。
サンドコロン/サンドロロン/サンドロロクス
リテムに生息するゴロロンの亜種で、硬質化していない小型種(幼体?)が確認されている。
腹を叩いての衝撃波が拡散弾に変化している。
風属性弱点になったためか、属性ダウンのモーションが、クルクルと回転しながら浮き上がり仰向けにダウンするものになっている。
隙だらけになるうえ腹部にヒビが入り破壊可能になるのは変わらないため、積極的に狙っていきたい。
ブランクル
花瓶か壷のようなシルエットをしており、ドールズの中ではとりわけ異様な姿をしている。
遠距離だと頭からの照射レーザーと肩に生えた触手による爆雷ばら撒きを主に行い、接近されると腹部にある第三の触手を振り回してくる。触手は破壊可能箇所だが振り回す速度が速いので、近接武器でロックオンしているとカメラが振り回される。
触手を展開した際の腹部コアが弱点。
ドッツ並の遠距離戦闘能力に高い近接戦闘力と耐久力も併せ持った強敵だが、触手破壊ダウン・風属性ダウン・物理ダウン(腹部コア)の3種類のダウンがあるため、上手く対処していきたい。
メティウス
両腕がスピーカー兼盾になっている支援型ドールズ。一般型ドールズの中ではドッツに次いでそれなりに大型。
腕のスピーカーからの音波によって付近のエネミーの回復や攻撃力を強化したり、スピーカーを鳴らして周囲に電撃を放ったり大きな腕そのものを叩きつけて攻撃する。スピーカーは破壊可能。弱点は背中のコア。また、風属性でダウンを取れる。
ボス型
リテムの「老練の」の二つ名が付く個体の一部は装甲部分が砂に覆われている。
サンドナグルス
砂漠に適応したナグルスの亜種。バーニアの付いた腕を地面に潜らせて地響きを起こしたり、パンチの勢いで砂嵐を起こしたりとエアリオ種にない攻撃を仕掛けてくる。
また原種とは怒り時の変形の仕方が若干異なり、頭部が平たい形状のまま弱点が露出する。
怒り後は両腕の巨大化したバーニアを破壊可能で、バーニアを利用した攻撃に失敗し隙を晒すようになる。
リゼントス
スピノサウルスのような見た目をした恐竜型ドールズ。尻尾による薙ぎ払いや背中のブレード飛ばしなど多彩な攻撃を仕掛けてくる。
背びれを破壊するとコアが露出する。ただし近接武器でそこを攻撃する場合、リゼントスの挙動が非常に見難くなるため回避が困難となる。ちなみに両足の爪を破壊すると回転攻撃や方向転換時に転倒して隙をさらけ出すようになる。
ダメージを与えると背中のコアが頭部に移動し、全身に装甲のような突起が生えて攻撃範囲が拡大される。
距離を取りながら戦おうとすると盛大に追いかけ回してくるため、特に多人数戦では状況次第で近接殺しと化す。狙われた際はできるだけ相手の面前から動かずに攻撃を捌くようにすると、他プレイヤーも攻撃を加えやすくなる。
スナイダル・ハンマー
リテムリージョンに生息するダイダルの亜種であるが、楽器のようなハンマーを持つ1種類しか確認されていない。
頭や胸部からのビーム攻撃がオミットされている代わりに、ハンマーについたエレキギターをかき鳴らして様々な衝撃波を放ってくる。
電撃玉を撒き散らしつつ着弾地点にダメージフィールドを設置する技は、絶望個体だとダメージフィールドに1秒と少し嵌るだけで死にかねない上に他の攻撃も被せてくるため特に注意が必要。
怒り後に追加されるスタン衝撃波を喰らうと、スタン状態に加えてこちらの被弾量次第ではショックの状態異常になってしまう。その後の叩き付けも相当な威力なので、ギターを縦に構えたら警戒しよう。
専用BGMはなかなか異様かつ緊張感漂う雰囲気。リテムのボスBGM共通の特徴としてコーラスが入っている。
フォートス(フォートス・ランチャー/フォートス・レーザー)
上半身に武装を満載した要塞型ドールズ。背部から伸びる触手の武装によって呼び名が変わり、ランチャーはミサイル、レーザーは光線で攻撃を仕掛けて来る。
腹部は細く弱点のコアがむき出しになっているがバリアに覆われており、脚部バーニアをすべて破壊してバリアを消滅させない限りコアに攻撃が届かない。
見た目通り中~遠距離戦に長けており、密着した相手への攻撃は事前動作が大きいものばかりでやや不得手。積極的に距離を取ろうとしてくるが、脚部バーニア破壊が弱点露出に繋がることもあり辛抱強く張り付いていくのが安全。
ケルクンド
名前通り蹴りを得意とする細身のドールズ。翼のような刃の付いた足を振り回して様々なキック技を繰り出してくる。見てからでは避けられないソニックブームやカウンターのタイミングが取りづらいキックなど、初見ではなかなか苦戦する相手。技を放つたびに背部の羽飾りを一つづつ消費していき、最後の一つになると必ず大技を放ち、そのあとリロードのため隙が出来る。この時が攻撃のチャンス。
レヌス・リテム
リテムのリージョンボス。蛇のような姿をしている。その体躯はリージョンボスの中でも随一を誇る。
全長はネクス・エアリオも凌ぎ、第1章のエピローグや第2章最序盤でも、その巨大さを堂々と見せつけてくる。ストーリーでは第2章のラスボスとして登場する。
ストーリーで戦う個体はかねてよりリテムリージョンにて我が物顔で暴れ回っている存在で、リテムシティの面々もこの個体の対処に追われて他の事に手が回らずにいた。
リテムリージョンの最南東「ルーフ・マクアド」の下層を根城にしており、第2章終盤ではここまで殴り込みにかかる。持久戦に持ち込んで優位に立ち回ろうとするなど知恵が回っていたが、主人公たちの援護を受けたナーデレフの一撃によって敗れる。
実際に対峙するとその大きさにびっくりすることだろう。例えるなら旧PSO2のバル・ロドスが砂を泳いでいるようなイメージと言えばしっくりくるかもしれない。
頭部・胴体の武装・尾部の3箇所がそれぞれ独立して攻撃を仕掛けてくるので、集中攻撃中に他の部位に死角を取られないように注意。
バリアを張った際の尾部や胴体の武装を狙う場合は、他部位の攻撃が視認できる外側を攻撃すると優位に立てる。
弱点のコアは下顎にあるが、ダウンしていない時は砂鉄でできたと思われるヒゲに隠れている。
ちなみに尻尾のコアを破壊するとダウンするが、この後は確定で地面を出たり潜ったりを繰り返して攻撃を仕掛けて来る。この時にプレイヤー全員が戦闘不能になるとこの挙動を中断させることができ、パープルトリガーのギガンティクスと戦う場合など大幅な時間短縮が可能となる。
またこちらが死なずとも尻尾コア破壊ダウンの復帰直後に再度ダウンを入れれば潜る挙動を省略させることもできるため、バリア展開までに弱点属性による攻撃を程よく蓄積させておき、ダウンしたら一気に叩き込んでいくのが短期決戦のコツ。
トリガーで挑める「リテムデバステーターズ」のみ、「絶望のレヌス・リテム」が出現する。ミサイル1発ですら結構な痛手で、それより強力な攻撃は軒並み即死しかねない威力になっている難敵。上記のような時間稼ぎ封じのための知識面も要求される。
2022年1月12日には「老練のレヌス・リテム」が実装された。
専用BGMはその巨体に相応しい威圧感を前面に押し出した曲調で、戦闘が進むにつれて激しくテンポアップしていく。他のボスと少し違い、中間の形態であるバリア展開時にコーラスがついて一番盛り上がる構成になっている。
余談だが似た姿の敵にアルターズの「ガラスネッグ」がいる。
更なる余談だがSEGAが手掛けるRPG『シャイニング・レゾナンス』に登場するラスボスは、レヌスと同じく「長い蛇体を持ち、地面を潜って攻撃して来る」という共通点がある。
またPSO2esに登場する砂漠の星の支配者エルジマルトたちは、ダークファルス【残影】によって長い間苦しめられており、主人公たちの力を借りて撃破している。
イクサブジン
ブジンの発展型で、初登場である高難易度訓練クエスト「ジオメトリックラビリンス」ではラスボスとして待ち構える。
隻腕だった原種と違って左腕が触手のようになっており、ワイヤードランスのように振るってリーチの長い攻撃を仕掛けて来るので、距離を取っていても油断できなくなっている。
その他投げてくる手裏剣が大型化している上時間差で炸裂するようになっていたり、触手で捕縛してからの即死レベルの一閃を放つこともある。この捕縛は捕まったら自力での脱出は不可能のため、予兆が来たら回避の準備をしておこう。ガードは不可。
イクサエンゴウク
後述するスティア原種のエンゴウクのトリニテス仕様で、「ジオメトリックラビリンス」Rank2のラスボス。
巨大化して踏み付けたり、分身を作り出したりと原種よりもパターンが増えている。
困ったことに、こちらもイクサブジンと同様即死級の拘束技持ち。ヤツの前方に結界が出てきたらすぐさま範囲から逃げよう。
統制型
スナイダル・ヴェラ
スナイダル・ハンマーの上位種で、モヒカンのような非常にパンクロックした頭部が特徴。
攻撃パターンはスナイダル・ハンマーとさほど変わらないが、一定ダメージを与えると全身シールド状態になり、ハンマーに発生したコアを破壊しない限りダウンをとれなくなる。
その上、シールド破壊に手こずるとお立ち台の上に転移してミラーボールを形成しレーザーや大爆発を放つという大技を放ってくる。いわゆるDPSチェック要素を含んでいる。
レヌス・ヴェラ
レヌス・リテムの上位種。地底にしか出現しない原種と違い、中央リテムの砂漠地帯に出現する。
戦い方は原種と変わらないが、レイドボスが故に長期戦を強いられることを覚悟するべし。
2章のサイドストーリーではレヌス・リテムの別個体としてリテムシティを急襲。応戦に出た主人公、ナーデレフ、アイナ、マノンの4人によって討伐された。
クヴァリス種
一般型
スノウフワン
寒冷地に適応したフワン。放ってくるエネルギー弾が冷気をまとうようになったが、脅威度は変わらず低い。
スノウティノス
寒冷地仕様のティノス。こちらも脅威度は薄い。冷えてくると氷の翼のような装飾が現れる。
ザムス/ボルザムス
三度笠を被ったような姿をしたペダスの寒冷地仕様。テレポート斬りを放ってくるザムス・ソード、即着弾のレーザーが驚異のザムス・ガン、砲弾がワイドビームになっている上冷凍スプレー攻撃も放つザムス・ランチャー、そして指揮官のザムス・スラッシュの4種類が存在する。
亜種として資源採掘リグ攻撃仕様のボルザムスがおり、ボムス/ボムクスのように背中に爆弾を背負って突撃してくる。
スノウロロン/スノウロロクス
クヴァリスに生息するゴロロンたちの亜種。腹を叩いての衝撃波が冷気を帯び、スノウロロクスは冷気の球を破裂させて氷柱を降らすカウンター攻撃が驚異。
フリッツ
寒冷地仕様のドッツで、シュモクザメのようになった頭部からレーザーを薙ぎ払ってくる。
プロクタス(プロクタス・エアル/プロクタス・リテナ)
四角いカメラ状の装甲を頭に被ったような中型ドールズで、開発チーム曰く「可愛らしいデザイン」を意識して作ったとのこと。それぞれエアリオ・リテムのドールズの攻撃を頭部から転送して攻撃するが、たまにレスタサインを転送してアークスを回復するというドジを踏むことも。頭部の四角いパーツを壊せばコアが露出する。
リンシャン
一輪車にまたがり右腕に大きな棍棒を持った人型ドールズ。棍棒を振り回したり、エネルギーボールを野球のように打ち出してくる。コアは棍棒の付け根部分で、武器を破壊する必要がある。
よく見ると首がなく、棍棒側に顔がついているという、デュラハンの類のような姿をしている。
ジャンゲス
人の手ような体を持った奇抜なドールズ。名前通りじゃんけんの手で攻撃パターンが変わり、グーで頭上にテレポートからのげんこつ落とし、チョキで突進、パーでひっかき攻撃を仕掛けてくる。
ビッツ
資源採掘リグ攻撃用小型ドールズの一種で、文字通り採掘リグに与えるダメージに高補正がついている。大勢で一心不乱に採掘リグに突撃しては円錐型の体をハンマーのようにぶつけて破壊しようとしてくる。
リモータス
資源採掘リグ攻撃用小型ドールズの一種でこちらは浮遊砲台タイプ。遠距離から採掘リグ破壊用のミサイルをどんどん飛ばしてくる厄介なエネミー。ミサイルは攻撃することで破壊可能だが、複数体の群れで一斉に飛ばしてくるので複数人で捌くのが得策。
ボス型
クヴァリスの「老練の」の二つ名が付く個体は装甲部分に多量に着氷が見られる。
【❄】:周囲のドールズを強化状態にする特性を持つ。
スノルク
クヴァリス仕様のオルク亜種。原種と比べるとレーザー攻撃はして来ず、代わりにムチを使った中距離の全包囲攻撃を使用する。
原種と違ってまるで隠す気がないとばかりに最初から前装甲の顔と翼のムチを展開しているが、その代わりHPが残りわずかになるとムチをしまって遠距離戦形態になる。
怒り状態では頭から地面に突っ込んで冷気の衝撃波で攻撃するというとんでもない大技を使ってくる。予備動作が長い方なので距離を取るよりは最初の一撃にカウンターを決めた方が安全に対処できる。この時に頭頂部コアを覆う機首を破壊していた場合は復活させてくる。
なお翼はすぐに破壊できるので狙って壊すかは要相談。
レイダル・ソード【❄】
寒冷地に適応したダイダル・ソードで、背高のトーク帽のような頭部が特徴。こちらは各レーザー攻撃が大幅強化されており、頭部レーザーは太い照射レーザーになり、胸部の拡散レーザーは範囲が広い。
特に360度薙ぎ払い絶対零度ビームは直撃すれば最悪フリーズになる前に蒸発するレベル。しかも地上には波紋状のオーラが発生し凍結ダメージを与えて来る。ビームを躱したはずなのに凍結するのに困惑したプレイヤーは多いだろう。凍れば何もできないままビームでトドメを刺されることとなる。使用頻度も高く、地上で足を殴っていると痛い目に遭うので近接クラスならコア直も一考。
ただし波紋エフェクト中は連続カウンターのチャンスでもあり、上手く利用すれば大ダメージを与えられる。不安なら波紋エフェクトの外に出てからステップで中に入れば簡単に連続カウンターが取れる(遠距離攻撃武器限定)。
2022年6月15日には、レイヨルド峡江にてエンシェントエネミー「遠世のレイダル・ソード」が実装。
峡江の西側にある洞窟内部に出現する。ここではレスタサインの回復量が半減する上に、レイダル・ソードにある程度ダメージを与えるとザムス・ガン3体を計3回召喚する。雑魚でも老練並の耐久力があるので、倒すよりも引き付けることが重要となる(少人数ならさっさと処理すると楽)。
ザムス・ガンの攻撃には凍結効果があり、しかも洞窟内では凍結になりやすくなるのでかなりの脅威となる。また攻撃力も高いのでプレイヤーの体力にもよるが2発喰らえば死にかねない。
2024年1月31日にはアップデートが行われ遠世のレイダル・ソードのレベルが上昇。取り巻きが出現しなくなったため難易度はかなり下がった。
パンゴラン
サソリのように長く鋭い尾を持ったセンザンコウ型ドールズ。その尻尾の先でこちらを突き刺したり、背後にテレポートしながら思いっきり叩きつけてくる。怒り状態では尾の関節部から氷柱が生え、冷気の竜巻を伴う尻尾ブン回し攻撃を仕掛けてくるようになる。
レリーヌ
バレリーナと魔女を組み合わせたかのような華奢な姿をしており、人型ボスドールズとしては初めての女性型。新クラスのウェイカーをモチーフとしているようで、優雅に舞い踊りながらワープホールから鳥型のエネルギー体を召喚してくる。
怒り状態になると足下にベーゴマっぽい台座のようなものが出現し、胸部コアを覆うバリアが発生。この台座を破壊すればバリアが消失し、しばらくの間ダウンする。
クロコダラス【❄】
きわめて重厚な装甲を誇る巨大なワニ型ドールズ。その大顎はもちろん嚙みつきにも使うが、口内のコアから強力な極太レーザーや大型エネルギー弾も発射できる。その他、背中に携えた大砲からは爆弾を、上あごの側面からは牙のような形状をした氷ミサイルを発射してくる。
爆弾が消滅する前に投擲アクションで口の中のコアに何回か放り込んでひるませるとダウンして発射前の氷ミサイルをばらまいてしまうので、それをさらに拾って口に投げ込んで凍らせてやれば起き上がった後の反撃が暴発して再度大ダウンになる。
大型ボスドールズの中でも異質であり、外見に反して部位破壊できる部分が存在しない。反面、コアに直接攻撃できる機会は多いのだが、攻撃の殆どは口で行うため危険も伴う。
特筆すべき点は攻撃判定が見た目と異なること。例えば顎を叩きつけて衝撃波を起こす攻撃をして来るが、顎には判定がなく衝撃波の方に判定がある。このため顎を回避しようとすると衝撃波の方に引っかかってしまう……ということが起こる。
アムス・クヴァリス【❄】(+アムス・クローネ)
クヴァリスのリージョンボス。全身に装甲をまとった人間のような姿をしている。ストーリーでは3章のラスボスとして立ちはだかる。
かつてセントラルシティがあった場所「ロストセントラル」で眠りについていたが、イルマがコアユニットの電源を入れたことで目覚め、多数のアムス・クローネを率いて主人公たちに襲い掛かる。しかしアイナとマノンの攻撃によって隙が生じ、そこを主人公の一撃によってコアを貫かれ消滅した。
眠りについていたためかこれまでのリージョンボスとは違い、存在が一切語られなかった。数十年前に当時のロストセントラルに攻め込んだドールズの1体と思われる。
ブジン系より一回りでかい程度の人型ドールズで、今までのリージョンボスと比べて非常に小柄。だがその強さはリージョンボスの名に恥じず、まるで1000年前の闘争の化身のように飛び蹴りや薙ぎ払いなどの体術を主体とした攻撃を仕掛けてくる他、ブーメランのような闘気の塊を飛ばしたり、気弾を連射してきたり、挙句の果てには瞬間移動を交えてかめはめ波のようなレーザーをぶっ放してくるとやりたい放題。
特徴としては二つの形態を使い分けており、装甲を纏っている時と脱いだ時で一部の攻撃パターンが変化する。後退した後に高確率で突進攻撃を行い、それと同時に形態を変化させる。
装甲を纏っている時は1対1向けの連続攻撃・遠距離攻撃を仕掛けて来るため攻撃範囲が狭いが、よく動くため動作が激しい。
装甲を脱ぐと集団戦向けの範囲攻撃に変化する。パージ状態の方が厄介のように思えるが、装甲がないため全身が弱点になっており、その場から殆ど動かず範囲攻撃を連発して来るので攻撃予兆がわかりやすい(一つ一つの攻撃動作が長いため隙も大きい)。ただし球体上のバリアがゆっくりと周囲を回っているため、フォトンブラストなど大技が遮断されがち。
アムス・クヴァリスの眷属と思しきアムス・クローネは数体まとめて出現することもあるが、その分能力はオリジナルと比べやや控えめ。
下記の通り、PSO2に登場したダークファルスや人造フォトナーの特徴を持っている。
・容姿と体術主体の攻撃パターン ⇒ 【巨躯】
・ワープからのレーザー照射 ⇒ 【敗者】
・(原則として)火に弱い ⇒ 【若人】
・顔のように見える部分は装甲の一部(仮面のようなもの)であり実は顔がない ⇒ 【深遠なる闇】(【仮面】)
・オラクルのダークファルスたちの特徴を持った攻撃を行い、水球を思わせる球体攻撃をする ⇒ エスカファルス・マザー
・掌を突き出して気弾や気功波を放つ ⇒ エルガ・マスカレーダ
・攻撃を遮断するバリアを展開する ⇒ オメガ・マスカレーダ
・自身にオーラを収束させて爆発を起こす ⇒ 偽の女神ミトラ
・回転する刃を纏いながら突進攻撃をする ⇒ 義の男神ヴァルナ
・攻撃と同時に周囲を飛び交う刃を見舞う ⇒ 終の女神シバ
この他、右腕にエネルギーを収束させて巨大な手を形成した後、薙ぎ払いから叩きつけの大技を披露する。
パープルトリガー「クヴァリスデバステーターズ」のラストでギガンティクス「絶望のアムス・クヴァリス」が出現する。ただでさえ読みづらい攻撃すべてが即死級に至る上に、パージ状態では攻撃範囲が広がってより厄介になる。
更にレイヨルド峡江にはそれすらも超えうる強さのエンシェントエネミー「遠世のアムス・クヴァリス」が出現。これまた死屍累々の光景となること請け合い。
2024年1月31日にはアップデートが行われ遠世のアムス・クヴァリスのレベルが上昇。取り巻きが出現しなくなったため難易度はかなり下がった。
デュエルクエストphase1-3に登場する個体は体力が他のリージョンボスの1,5倍近くまで引き上げられており、Sランクを達成するのが最も難しい。
というのも制限時間が5分しかない上に2分30秒以内に討伐しないとSランクにならないため。
有志の調査によれば他のリージョンボスのHが70万と横並びなのに対し、アムスだけは115万というとんでもない数字だったりする。
ヴァーディアス
資源採掘リグ攻撃用の巨大な竜人型ドールズ。自身の丈ほどの巨大な剣を片手に採掘リグに襲い掛かる。
剣を咥えての四足形態、剣を手に持った二足形態、両腕の翼を展開し足で剣を掴んだ飛行形態と三形態の攻撃を駆使してくる強敵。
ダイダル系と同じく足を叩くと物理ダウンするが、剣を破壊してもダウンする。剣は破壊してもすぐに再生するので、厳密には部位破壊にはならない。
複数の形態変化をする珍しいドールズボスだが、実は攻撃自体は単調でパターンも少なく見切りやすい。
その他、トレイニアアドバンスの一つ「オーディナルタワー」の最終階層に隠しボスとしてメガロティクスが登場。そしてスティアリージョン「メディオラ外郭第1区」のスティア中枢裏でたむろしているリーコン・ギガンツを殲滅するとギガンティクス化した個体が出現する。この「絶望のヴァ―ディアス」はクヴァリスリージョンにおけるエンシェントエネミーの立ち位置で、BGMも他のギガンティクスとは異なる専用のものになっている。
余談だがSEGAが手掛けるRPG『シャイニング・レゾナンス』に登場する主人公ユーマ・イルバーンと宿敵ゼスト・グレアムはドラゴンに変身することが可能。
ユーマは四足形態のドラゴンに変身できるが、中盤から上位の飛行形態に変身できるようになる。ゼストは最終決戦の際に二足歩行の竜人形態を披露している。
どちらも大剣を使うことで変身する。特にゼストは腕と大剣が一体化しているため、外見的な意味でヴァーディアスの二足歩行形態とよく似ている。
またこの作品に登場する「ドラグマキナ((古代竜)」の一体グングニルも、ヴァーディアスの四足形態とよく似ていたりする。
いずれもオマージュっぽいのは見た目だけで、攻撃手段は全く異なる。
統制型
クロコダラス・ヴェラ
クロコダラスの上位種。緊急クエスト「クロコダラス・ヴェラ討伐戦」で戦うこととなる。
スタート地点からボスまではそれなりに遠く、開始直後はフローティングボードで進むことになる。レーザー薙ぎ払いを往復させてくる以外は通常のクロコダラスと変わらないが、非常にHPが高く撃破にはかなり時間がかかる。
アムス・ヴェラ
アムス・クヴァリスの上位種で、より多彩かつ強力な攻撃を繰り出してくる更に厄介なボスであるが、その代わりブレイクによるダウン時間が他の統制型よりも長い。戦闘中は数回に分けてアムス・クローネを呼び出してくるので、タイマン中に背後から攻撃を喰らうということもよくある。腕の立つアークス一人か二人でクローネを釣ってそれ以外でアムス・ヴェラ本体を叩くと安定する。
スティア種
一般型
ラーヴァティノス
火山地域適応型のティノス。サソリの尾の様なトゲが生えた拍のあるフォルムだが、やっぱり脅威度は低い。
ラーヴァフワン
火山地域適応型のフワン。撃ってくる弾が火炎弾となっている。
ガザス
火山地域対応型のペダスで、悪魔じみた外観が特徴。火炎斬りや炎の斬波を飛ばしてくるアックス、時間差で炸裂する弾を打ってくるガン、汚物は消毒とばかりに火炎ビームを放ってくるランチャー、おなじみの上位種であるスラッシュの4種類。
ラーヴァロロン/ラーヴァロロクス
火山地域適応型のゴロロン。腹の衝撃波が炎を纏っているのはもちろん、転がり攻撃が飛び跳ねながらのボディプレスになっている。
リーコンギガンツとして出現した時は死角を突かれて遠くからのボディプレスで圧殺されないように警戒するべし。
ヴァニッツ
火山地域対応型のドッツ。即着弾の火炎ビームを放ってくるが、従来のドッツよりもタイミングがワンテンポ遅いので初見では引っかかりやすい。
ラーヴァメティウス
火山地域対応型のメティウス。遠くからブーストダッシュで迫りながら炎をまとった腕の盾ではさみ揚げにしようとしてくる。他エネミーへの支援能力はそのままなので、出会ったら真っ先に倒すべきエネミー。
ブースタス
体よりもはるかにでかいアームを持った、廉価版ナグルスという位置づけのドールズ。アームに備えたブースターを吹かしながらパンチや突撃をかましてくるが、意外と踏み込みがもっさりしているため油断をしなければカウンターの餌食にちょうどよい。
ストラディス
カンガルーとドラゴンを合体させたような腕なしドールズ。下手な中ボスドールズ並に大型ながらボスではなくザコである。口からの火球はもちろん、強靭な脚部から素早い足技や尻尾攻撃を繰り出してくる。下腹部のコアを守るカバーを破壊すれば、攻撃の際にバランスを崩して転倒するようになる。
リーコンギガンツ
各セクションを巡回するギガンティクスの集団。およそ40秒でリポップする。
セクションによって構成が異なるが、多くは中型種のリーダー1体に、ガザス系4体の計5体で構成されている。
例えばドライゼンプラントではラーヴァメティウスを筆頭に、ガザス・アックス2体、ガザス・ガン2体(またはガザス・ランチャー2体)の計5体からなる。
メティウスのパワーアップ効果を受けたアックスの攻撃が即死級のためソロで挑むのは大変危険。一体でも殴れば(見つかれば)残りも反応して臨戦態勢になるので、1体ずつ釣って倒すということはできない。
たまに分散して行動している時もあるが、1匹でもヘイトを取れば残りも瞬時にテレポートして来て合流してしまう。
ギガンティクスが湧くフィールドにも出現するため、下手すれば合流してかなりの脅威となる。幸いにも体力自体はそこまで高くないので、ボスは後回しにしてギガンツから処理するといいだろう。
メディオラ外郭第1区では中ボスをリーダーとした特に危険な集団が出現する。
ボス型
ブレズナグルス
火山地域対応型のナグルス。原種同様のパンチはもちろん、どこぞの双角竜のような雄々しい角で突き上げたり、口から火球も吐いてくる。
ブレゼントス
火山地域対応型のリゼントス。腕のヒレからの炎の衝撃波を飛ばすなど、遠距離・空中にも対応する攻撃が増えている。
特に大技は猛回転しながら炎の衝撃波を弾幕のようにばら撒く豪快な攻撃へと変化している。
エンゴウク
あからさまに孫悟空モチーフの猿型ドールズ。如意棒を駆使したヒットアンドアウェイを駆使してくる強敵。パルチザンやダブルセイバーを思わせる戦法を見せる。
無駄に動くので最初は攻撃の予備動作がわかりにくいが、慣れればカウンターの的と化す。ただし一部の攻撃動作が微妙に緩急がついており、「ブンッ」では「ブ、ンッ」という感じで振って来るのでタイミングに注意。
ダークマギルス
炎と闇の属性を操る魔術師或いは魔王型ドールズ。シリーズでおなじみの、カオスソーサラーをオマージュしたと思われるエネミー達の系譜。顔つきは虫系ダーカーを彷彿とさせる。
はじめのうちは魔法使い然とした佇まいで炎と闇のテクニックに近い攻撃を使うが、怒りモードでは両脚に見えていた第2の腕を解放した異形の魔物と化し、打撃攻撃のバリエーションが増える。その際に腕に隠されていたコアが露出する。
大技は『PSO2』時代のフォメルギオンを彷彿とさせる炎と闇を混合させたビーム。
背中に羽のような部位があり、胸をロックして攻撃してもこちらに吸われてしまうことが多い。
ストーリーでは眼前の相手よりも弱った者を優先的に狙うという、見た目通りの邪悪さを感じさせる行動を取った。
フレイダル・ソード
ダイダル・ソードの火山地域仕様。ソードと言いながら装備している武器はバケットホイールのついた鈍器で、それを回転させながら叩きつけて溶岩弾をまき散らしたり、上半身を高速回転させて爆炎の竜巻を発生させたりと豪快な技が追加されている。
爆炎竜巻は多段ヒット攻撃なので防御に失敗すると漏れなく即死する凶悪仕様。目を疑うレベルの回転速度は必見。
通常個体はスティアトルーパーズまたはメディオラ外郭第2区やデクストベースで出現し、老練個体はドライゼンプラントで出現するが、絶望個体は今のところいない。
2022年現在、落とすソールがダイダルとスナイダルを合わせた性能のため価値が高い。
ドルドリス
名前通り頭がドリルになっているモグラ型ドールズ。グレン曰く「ニルス・スティアの次に厄介」。
ドリルを回転させて突進したり地面に潜ったりするのはもちろん、尻尾からの追跡弾や胴体からばらまかれる地雷と遠距離への対応も完備しており、挙句の果てには頭部のガトリング砲から弾幕攻撃を仕掛けてくる。
ガトリングは多段ヒットするため防御に失敗すると漏れなく即死する。特にソードやカタナなどガード判定がある武器の場合、ジャストガードできないとガードが解除できずPPを削られてハチの巣にされる。
ドリルを破壊すれば反撃の暴発でコアが露出する。ダウン後に再生する分、ドリル全体が弱点になっているので集中攻撃で破壊するとよい。その他、後ろ足のスラスターと弾幕モード時の背部シリンダーも部位破壊可能だが、前者は素早く動き回るので狙いが付けづらい。
ドリル破壊でダウンしたところで足を破壊すると起き上がってもすぐにダウンする。この状態で残った足を破壊するとまたダウンするのでかなりの時間拘束できる。
ちなみに両足を破壊すると前進・後退時に噴射する爆炎を封殺できる。
攻撃の予備動作は遅めだが、攻撃自体は速いので注意。また予備動作を覚えないとどの攻撃が来るのか非常にわかりにくい。突進系の攻撃も多くかなりの暴れん坊。
しかも突き上げ攻撃にカウンターを決めると懐に深く潜りこんでしまい、ドルドリスの挙動が見えにくくなるという致命的な初見殺しがある。
ニルス・スティア
スティアのリージョンボス。キリンと首長竜を足したような姿をしている。クロフォードとグレンにとって因縁の相手とも言うべきドールズ。
10年前にセントラルシティを襲撃してきた際にクロフォードとグレン、そしてヒバナというアークスによって撃退されたが、この戦いでヒバナは犠牲となり、クロフォードとグレンは方向性の違いから半ば袂を分かつ形となった。
ストーリー第4章では2度に渡って戦うことになる。
1回目はデクストベース制圧戦で出現。ヒバナの仇と言うことで激昂したグレンに刃を突き立てられるが、難なく振り払って文字通り寄せ付けない実力を示す。そのままグレンを倒しかけたが主人公の攻撃によってダメージを受け撤退する。
2回目はスティア中枢にて、回復中のダークファルスを守るべく第4章ラスボスとして再出現。ここでも主人公たちに苦戦を強いらせたが、クロフォードが駆け付けたことで形勢逆転される。
グレンの一撃だけでは背中のコアを貫けなかったが、最期は主人公とグレンの同時攻撃によりコアを斬り裂かれついに撃破された。
クロフォードが駆け付けるまでは主人公たちを圧倒しており、このためリージョンボスの中でも別格の力を誇ることが窺える。
とはいえレヌスはナーデレフの歌で弱体化させられ、アムスは五つ子がクローン軍団を引き受けてくれていたので、すべてに置いてニルスが勝っているとも言い難い。
身も蓋もない言い方をすれば超強化版ドッツ。
体中から炎弾の雨を降らせて来たり、炎の爆弾を吐き出してきたり、その巨体で踏みつぶそうとしてくるなど危険なエネミー。イベント中に数名のモブアークスを殺したビーム照射攻撃も多段ヒットするので、遠距離戦を仕掛ける場合はなおさら用心すること。
焼け残った炎弾の跡や炎爆弾は氷属性の攻撃で凍らせることができ、それを投げつければ大ダメージを与えられる。
脚を2本ずつ破壊してダウンをとれば背中のコアへの攻撃チャンスが発生する。
顔や尻尾は常に動いているので叩きにくく、基本的には足を狙うこととなる。
首を使った攻撃は接近戦では予備動作が分かりづらく、近接クラスにとっては厄介な相手。
ドールズとしては珍しく額と背中にコアが存在する。
額コアは常時剥き出しだが首が動くため非常に狙い難く、また本体がブチかましで攻撃して来るので対応が間に合わないことがある。
怒り状態になる大技を使用するのだが、その際に額が装甲に覆われるためコアが叩けなくなる。装甲は足と同じくらいの耐久力であり、一度壊しても大技を使われるとまた戻ってしまう。ただし装甲を壊すたびにダウンが発生する。
余談だが、近い特徴を持った敵にアルターズの「スラグヘッド」「マッグヘッド」がいる。
また最後のリージョンボスということもあってか「攻撃手段に炎を用い、氷属性が弱点(ネクス)」「全身や地面から弾幕を展開する(レヌス)」「攻撃後の隙が少なく接近戦に強い(アムス)」など各リージョンボスの特徴を持つ。
統制型
ドルドリス・ヴェラ
スティア中枢裏、岩に囲まれたコロシアムのような平地で戦うことになるドルドリスの上位種。弱点が変化している以外は通常種とパターンは同じ。
ニルス・ヴェラ
ニルス・スティアの上位種。ドライゼン・プラント内部での討伐戦に出現するが、クエスト開始と同時にいきなり現れ、進入不能エリアからビーム攻撃をしてくると卑怯な相手。進路上のドールズを殲滅しつつ追い詰めた上で決戦となる。
炎が弱点だけでなく攻撃属性も氷と逆転している他、尻尾側にも頭がついたような見た目になり怒り状態時は双方の頭から攻撃するようになる。大型氷爆弾によるDPSチェック攻撃もあり。
原種とは逆に氷攻撃の残りものに炎属性で火をつけて投げつけるギミックがあるため、テクニック職以外はサブクラスに対応した法撃武器を持ち込むか、炎属性のセイガヨウシリーズの持ち込みが推奨される。
その他のドールズ
煌星のネクス
1周年記念の常設クエストにて初登場の、ネクス・エアリオの亜種。オリジナルなのかそれとも量産型なのかは定かではないが、ネクス・エアリオとは微妙に見た目も違っており、分類としても別エネミーとして扱われる。現在、闇属性弱点のシーズンシンボル付きしか出現しておらず、本来の弱点は未確認。
『煌星の』二つ名付きは常設クエスト用の特別仕様で、炎の代わりにプリズムやレーザーなどを吐いてくるし、撃破時の爆散エフェクトも通常のドールズとは異なる豪華仕様。
煌星のアムス
2周年記念の常設クエストにて初登場の、アムス・クヴァリス(orアムス・ヴェラ)の亜種。煌星のネクス同様、アムス・クヴァリスとは別エネミー扱い。
地面殴りと共にクリスタルを地面から発生させて攻撃してくるが、これが砕けて欠片になると投擲物として拾って投げられる。ただし標的が小さい上に素早いため、よく狙って当てるようにしないとならない。
期間限定クエストの締めに登場する他、全リージョンの戦闘セクションでも「普段見かけない存在」として出没することがある。
レアアイテムとしてアムスなりきりアクセ一式をドロップする。
マリオネス
浮島・ルシエル内部で遭遇する、上半身だけの糸繰り人形風ドールズ。
吊り手型のユニットによって標的の近くに瞬間移動し、鋭い爪や腕についた刃で滅多斬りにしようとしてくる。攻撃回数が長いのでカウンターの餌食にできるが、他の個体と一緒に出現するので横槍に注意。
背部のユニットを破壊すれば腹部コアをさらしてダウン、瞬間移動も封殺できる。
2023年6月14日に実装されたVer2以来、Lv70以上の一部戦闘セクションにも出現するようになった。
現在の出現エリアはレゾルの森とリテムの両戦闘セクションの3箇所。
…そして戦闘セクションでは、以下の理由からプレイヤーから物凄く嫌われている屈指のクソエネミーとして扱われる。
・中型エネミーの例に漏れずかなり耐久が高い上、攻撃範囲が広くこちらの行動を中断されやすいためにPSEバーストの殲滅効率がこいつのせいで落ちる。
・エアリオ以外に出現する際も弱点属性が氷のまま変更されない。ドールズの弱点が氷である上ヒンドラスリリーという強力な殲滅手段があるレゾルの森はともかく、それ以外では従来エネミー種族の2属性に加えスターレスの闇属性とこいつの計4属性と弱点に一貫性がなくなっている。
ドルズ・ラッピー
2周年イベントで初登場したラッピーのバリエーションで、「ラッピーデザインコンテスト」の入賞作品。
ラッピーがドールズ化したのか、はたまたラッピーの姿を模しただけのドールズかはまったくもって不明。分類もラッピーと同じ超時空エネミーだし…
ダークファルス
上記にある通り100年ほど前にハルファ全土に壊滅的な被害をもたらした災厄。数十年前にはクヴァリスリージョンの首都(現ロストセントラル)に攻め込むも撃退されている。
ダークファルス・エイジス
2月1日実装の超大型ボス。ダークファルスが進化の果てに至った最終形態。
ゼフェット・ヴェノギア
ドールズ、ひいてはダークファルスを生み出した黒幕が同化する形で乗り込み操縦する機動装甲型ドールズ――いわばAISのドールズ版といったところ。ルシエル中枢に乗り込んだ主人公らに対し、第5章のラスボスとして立ちはだかる。
外見も今までのドールズ要素が合わさったデザインで、攻撃パターンも今まで戦ったドールズの総集編という位置づけ。
人が乗っているという関係上、ドールズの中で唯一攻撃時に台詞がある。
ヴェノギア・ヴェラ
2023年7月5日実装の緊急クエスト「野望の残滓」に登場するレイドボス。発生場所はクヴァリスだが戦闘場所はルシエル内部となる。
ゼフェット本人がおらず中は無人のはずなのに、何故かゼフェットの声でしゃべる。オランジェによればゼフェットの反応と同じとのことだが……。
オリジナル同様の多彩な攻撃のみならず、新たな攻撃パターンも繰り出してくるため、ストーリーでできるだけ元の動きを押さえておきたい。
なお、弱点はエアリオ種統制型同様、雷となっている。両腕には判定がないのかウィークバレットが貫通するのでコアに張りやすい。ただし真横や背中からWBを撃つと背中に吸われるので注意。
ギルーヴァ
ルシエル内部の実験施設のトライアルで出現することのある幽霊型ドールズ。特定のアークスを執拗につけ狙い、一定の範囲内に捕捉されて拘束トゲ攻撃を受けるとそのまま捕まって大ダメージを受ける。近くにいると画面にややホラーなエフェクトがかかり、ターゲットにされるとエフェクトが強くなると、画面の前のプレイヤーにも恐怖感をあおってくる。
通常の攻撃は全く受け付けず、倒すには専用の武器「レパルスウェッジ」が必要になるが、最初はフィールドに出現する「ギルーヴァコア」によって転送が阻害されている。
コアをすべて壊せばスタート部屋(フィールド中央)にレパルスウェッジが転送されるので、投擲アクションで投げつけて一気に倒してしまおう。レパルスウェッジはギルーヴァ死亡まで無限に転送され、しかも1発当てれば物理ダウンに持ち込めるので、積極的に投げまくってよい。
見事に祓ってトライアルクリアすれば、能力強化「★」を得られる。
ドールズウェポン
ドールズが使用する兵器類。厳密にはドールズではなくオブジェクトなものが多い。
ドールズ管制機
トライアル「ドールズ管制機迎撃」にのみ出現する巨大航空機。ドールズを投下したり上空から支援爆撃を行ってくる。
前述のオルクがさらにでかくなったような見た目だが、弱点のコアが上部にあり、コア以外のダメージは通らない。
上空を飛行しているため、さらに高所から飛び乗るか、レーザー砲撃によってできた上昇気流にフォトングライドで乗って接近することになる。また、下からでもコアをロックオンできれば座標指定型の攻撃で直接コアを叩くことも可能。
ドールズ輸送機
クヴァリスリージョンのトライアル「ドールズ輸送物資奪取」にのみ出現する巨大航空機。
管制機とほぼ同じ外見だが、両翼の下に巨大な輸送コンテナを4つぶらさげている。
フローティングボードを使い、セクション内を飛び回る輸送機を追跡しコンテナを順番に破壊していくのが上記トライアルの目的となる。トライアルの報酬とは別に、コンテナを破壊するたびに幾つかのアイテムを入手することが可能。
攻撃手段は打ち上げ落下式の光弾をばらまくのみ。弱点部位がなく破壊不可で、トライアルのクリアと同時に上空へと飛び去る。
ちなみにメッセージパックの1つには「(コンテナが)重そうでかわいそうだから、私たちがとってあげましょうね。」という物資を奪い取る気満々のコメントがあったりする。
テンダール
トライアル「アセンブリーポイント掃討」で出現することがある浮遊装置。
一定時間ごとに周囲のエネミーを回復する能力を持つが、破壊することで大爆発を起こし周囲のエネミーにダメージを与えられる。
この爆発の威力はそのセクションの敵レベルや人数補正のかかり方によってまちまちで、あまり効いていない場合もあれば爆発だけでペダス系などの硬い雑魚が瀕死になる場合もある。
ビーハイヴ
一部トライアルやクエストで出現する固定砲台。遠くまで届く弾を3連射してくる。
シンプルながら火力はそこそこあり、特に複数が纏まって出現するクエストでは、他のエネミーに気を取られているうちにこちらが名前通り蜂の巣にされかねないため注意が必要。
ドローム
ヴァンフォード研究所跡に出現する浮遊攻撃ユニット。これだけは例外的にドールズとして扱われる。
放っておくと上空からのレーザー攻撃(予兆付き)でこちらを攻撃してくる厄介な存在だが、倒すとハッキングされて味方として一定時間追従してくれる。他のドロームをハッキングすると2回までアップグレードし一度に攻撃するエネミーの数が最大3体まで増え、それ以降は追従時間の延長。
…補助(シフタ・デバンドとは別途に受けられるうえ倍率もそれより高い)や座標攻撃をしてくれるのは良いのだが、視界状態によっては視角を遮るのが玉に瑕。敵としても鬱陶しい座標攻撃やサイズの割にやや打たれ強くて見返りが少ないのもマイナス…だが、エンハンスドエネミーやメガロティクスにはならないため、これらが通常出現するレベル帯では相対的に柔らかくなっている。
ホーバック
クヴァリスのベルガナ遺跡に出現する、ドールズによって暴走したと思しきロボット。こちらを直接狙って来るレーザーと、複数の対象に追尾するミサイルとさらに厄介な攻撃をしてくるが、倒して暴走を解くとやはり味方として追従するようになる。
スカウトワスプ&ビーハイヴE
スティアリージョンの要所に出現する監視ドローン。アークスを見つけたり攻撃を受けたりすると警戒モードに以降、ビーハイヴEを呼び出してくる。ビーハイヴEは廉価版ともいえ、単発の上頻度も低くなっているので「単独では」大したことないが、スカウトワスプを放っておくと次々と呼ばれてしまう。ダイブアタックなどでひっくり返して早めに処理してしまうとよい。
ゾンネル
スティアリージョンの要所に出現する自動要撃機。エリア内にいるアークスに座標攻撃を繰り出してくる。コントロールポッド1機とダズルポッド7機以上によるバリアで守られており、さらにダズルポッドはコントロールポッドの認識阻害によって透明化されている。すべてのポッドを破壊すると攻撃が通るようになる。機能停止後に残骸を攻撃すれば鉱石素材が手に入るので忘れずに回収しよう。
バックハック
資源採掘リグ防衛戦で登場するドールズウェポン。1000年前の巨大浸食核よろしく採掘リグに取り付いて徐々にダメージを与えてくる。コアを攻撃して破壊できるほか、採掘リグのバリアシールドで一瞬で消し飛ばせる。
メルドラーム
資源採掘リグ防衛戦で登場する遠距離砲台。出現後十数秒くらいチャージした後、採掘リグに向けてレーザー砲撃を行ってくる。
バリゲール
資源採掘リグ防衛戦で登場する障壁。1000年前におけるダーカーウォールのように、アークスたちの移動や攻撃を遮断し、向こう側のエネミーへの対処を困難にしてくる。
ウォールキックで飛び越すこともできないため、3箇所のコアを攻撃して破壊するしかない。
どこかで見たような名前と形状をしている。
トランザーヴ
一定レベル以上のセクションのトライアルで出現する転送装置。放っておくと次々とエネミーを呼び出してくる。ストーリーではドールズの巣と言われているが、実際はフォーマーズやアルターズも召喚対象。
一度に6体以上は召喚しないが、召喚されたエネミーを倒し続けると1回のトライアルで最大32体まで呼び出してくる。
通常時はバリアが攻撃を妨げてしまうが、形状が変化し召喚フェーズに入っている間はバリアが解除される。
通常の群れに1~2体しかいないような大型雑魚をどんどん呼び出してくる場合もあるため、タスクの進捗などによっては養殖に使われることも。
ボルガリス
ルシエルの1区画・ハルファ実験区画に出現することがある砲台。
一定間隔毎に周囲のターゲット目掛けて座標攻撃を行い、着弾した範囲のキャラに敵味方問わず大ダメージを与える。特に敵には最大HPの80%という瀕死ないし即死級ダメージが入る。
初見では鬱陶しくて破壊したくもなりがちだが、大抵これが出現するエリアのエネミーは(一部を除いて)全部メガロティクスなため、逆に利用して巻き込んでやれば攻略が楽になる。
余談
リージョンボスの名前は「ネクス=ネック(首)」「レヌス=レッグ(脚)」「アムス=アーム(腕)」「ニルス=ニー(膝)」から来ているのではないかと一部のユーザーから考察されている。
現在では4体のリージョンボスが登場しているが、今後は「胴体=ボディ(ボドス?)」「頭部=ヘッド(ヘダス?)」「手=ハンド(ハデス?)」の存在もわずかながら予想されている
関連タグ
ファンタシースターオンライン2_ニュージェネシス 惑星ハルファ ファンタシースターシリーズ種族一覧 アークス(PSO2NGS) アークス ダークファルス
D型生命体、SEED(PSU)、ダーカー:これまでのシリーズにおける敵勢力。
神獣(BotW):ブレスオブザワイルドおよび派生作品厄災の黙示録に登場する機械兵器。その一体、ヴァ・ナボリスのデザインがニルス・スティアとよく似ている。
イーガ団:厄災ガノンを信奉する敵対組織。ドールズと同じように主人公を執拗に狙って来る。また首領のコーガ様は、アムス・クヴァリスと似た球体攻撃を使う。派生作品では黒幕によって使い捨ての駒として利用されていた。
カースガノン:厄災ガノンの分身。クヴァリス種が使う球体変化移動とまったく同じ動きをする。
以下ネタバレ
正体
ドールズの正体とは、リサージェントアークスによって製造された人工生命体。
フォトンゾルという物質で肉体を構成されており、生命活動を停止するとナノマシンによって分解される。ドールズが消滅するのはこれが理由である。
またクロックアップ(プレイヤーを発見・戦闘態勢に入るなど)するとフォトンゾルが活性化して体色が変化する。
ちなみにクヴァリスリージョンの各地にある結晶体は、フォトンゾルが結晶化したものである。
存在意義
ハルファアークスに生死を賭けた実戦を行わせる事で強化を目的とした仮装敵。
1000年前、オラクル船団のアークスは初代【深遠なる闇】を倒した事で、長きに渡る平和を宇宙に齎した。
しかし500年前に全てを破壊し尽くす謎の存在、スターレスが突如襲来。1000年前のアークスなら兎も角、500年間を平和に生きてきたアークス達ではなす術がなく、一個の調査船団が失われる事態となる。その後もスターレスは辺境の星系に襲いかかり、50の星系と7000億の命が滅びる事となる(外宇宙から出現して徐々に版図を広げて行ったとのこと)。
このまま全てが滅びると思われたが、スターレスは忽然と姿を消し、不可解な形で再び宇宙に平和が戻る。
多くの人々の記憶からスターレスが消えていく中、一部のアークスがスターレスの再来を危惧し、「リサージェントアークス」を結成。最強だった頃のアークス──1000年前のアークスの力を再び取り戻すため、アークスの人工製造を含めた強化計画に踏み出す。こうして作られたアークスを後に言う「星渡り」として、広大な訓練用の実験施設として開拓した惑星ハルファに解き放ったのだった。
そして今から300年前。リサージェントアークスの総督にしてハルファの管理者ゼフェットは、最初の“訓練”を行う。
この時点では元々ドールズを作る必要は無かったのだが、ただの訓練だとハルファに住まうアークス達のフォトン感応値は殆ど変化しなかったという問題が生じる(この“訓練”に使われたのがトレイニアだと思われる)。
そこでゼフェットは、ハルファアークス達の敵となる存在としてドールズを製造して投入。そして基幹となる一際強力なドールズにはアークス不倶戴天の敵、ダークファルスの名を冠して超えるべき壁とした。
即ちドールズの存在意義は、ハルファアークスと生死を賭けた戦いを行わせる事によってフォトンの才能を無理やりにでも開花させるための仮想敵兼教導官だったのである。彼らがアークス以外のエネミーを襲わなかったのは当然のことだったのだ。
側から見れば生命を弄ぶ、あまりにも非人道的なやり方であるが、同時に他に有効な方法が存在しなかったのも事実である。
最初の”実験”ではダークファルスの前に当時のアークスは壊滅。しかも現在も多く存在する「第2世代」と呼ばれるアークス達に至っても、結局フォトンの感応値は奮わなかった。主人公達を含む「第3世代」のアークスが投下された近年になって、ようやく一部の第2世代アークスと共にフォトンの才能が開花し始める事となる。
最終的にゼフェットはスターレスの尖兵に対抗するため特攻し、その後の対応をハルファアークスに丸投げせざるを得ない事態となり、皮肉にもかつてのフォトナーとアークスの関係に近い構図となってしまった。
劇中ではマノンの口から「ドールズは500年以上前から出現してアークスと戦っている」と語られているが、実際には300年前からとなる。
もっとも、マノンもゼフェットからの情報操作を受けていた側であるので、500年云々はゼフェットから与えられたカバーストーリーとすれば辻褄は合う。
第6章のイルマとのショートエピソードにて「ドールズはスターレスを模して造られた仮想敵だった」ことが判明する。
また、ドールズはリサージェントアークスの拠点「ルシエル」で制御されており、このシステムを使えば全てのドールズを停止させることも可能とのこと。
…その気になれば、既にハルファアークスを鍛える仮想敵兼教導官としての役目を消化したドールズを、味方に引き込むことも可能ではあると思われるが…。