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パックワールド』は、ゲームパックマン」シリーズを原作としたCGアニメ


概要

北米では2013年6月15日より『 Pac-Man and the Ghostly Adventures 』のタイトルで放映された。

日本では2014年4月5日から2015年6月27日にわたって放送された(全52話)が、両親の手がかりを得た所で終わっており続きは描かれていない。

パックマン30周年プロジェクトの一環として制作が開始されたものである。


製作は日本のOLMカナダのArad Productions・アメリカのSprite Animation Studiosによる日加米合作アニメ。

監督は榊原幹典、音楽は日本、作画は日本・カナダ・アメリカ、脚本・シリーズ構成はカナダ・アメリカである。


あらすじ

メイズ・ハイスクールに通うパック普段は食いしん坊ニキビに悩むごく普通のティーンエイジャーの少年。しかし、その正体はゴーストを食べることが出来る伝説の黄色い者である。ある日、巨大な迷路であるMAZE 256を彷徨っていたところ、自身のちょっとしたミスがきっかけで、ゴースト達をネザーワールドに封じ込めていた扉を開いてしまう。ゴーストを食べられるパックはネザーワールドの支配者・ビトレイアスの陰謀からパックワールドを救うために彼の友人であるスパイラルシリンドリアと共にゴーストに立ち向かう。そして戦いの中でパックは、自分の生い立ちや自らの使命を知ることになる。


主な登場人物

主要キャラのほとんどが1頭身である。

日本語版声優のキャスティングの大半が、今作のキャスティング協力を務める賢プロダクション所属者で占められている。


パック (Pac/Pac-Man)

CV:寺崎裕香(赤子時代:杉浦奈保子) / エリン・マシューズ

主人公。通称、パッキー又はパックスター。「黄色い種族」の最後の生き残り。性格は陽気で熱血漢。

第2話で一度ゴーストたちによって奪われた生命の樹を取り戻したことにより、スフィロス大統領からパックマンの名が与えられた。

生命の樹に実る様々な種類のパワーベリーによって、その種類に応じた様々な姿に変身し、それぞれに特徴的な特殊能力を得、それを駆使して戦うことも出来る。

両親のザックサニーは作中の時点では消息不明である。

作中では「ブヨブヨお腹」「ポッチャリ」などと言われていることから、人間でいうとやや肥満体であり、しばしば人目憚らずゲップをするなどデリカシーにもやや欠ける。

その割には運動神経はよく、パックポンではスパイラルと互角のラリーを見せるほか、舌がかなり長く、器用である。


スパイラル (Spiral)

CV:勝杏里 / サムエル・ビンセント

パックのクラスメイトで、大親友。大柄な体格で、生命の樹を一人で軽々持ち上げられるほどの力持ち

喧嘩もスキーボより強い。パック同様大食いだが、パックには劣る上にゴーストは食べられない。

名前の由来は渦巻を意味するspiralから。体色は赤。


シリンドリア (Cylindria)

CV:稲川英里 / アンドレア・リブマン

本作のヒロインで、パックのクラスメイト。通称、シリー。

ツインテールに赤い眼鏡で、黒髪にピンクのメッシュがあるのが特徴。

勝気な性格で、頭が良く、おっちょこちょいなパックをサポートしてくれる。学習成績も優秀。

スキーボとは恋人関係だったが破局(以後、関係を続けるつもりはないらしい)。

ピンキーをライバル視しているが、時には意気投合することもあり、完全に嫌っているわけではない。

名前の由来は円柱を意味するcylinderから。体色はピンク。


パックワールドの住民

カンファランス博士 (Sir Cumference)

CV:田久保修平 / イアン・ジェームズ・コーレット

パックワールドの科学者であり、発明家。スパイラルやシリンドリアが使う乗り物などを開発する。

老人のため、物忘れが激しいが、聴力は良い。モンスター語が理解できる。パックワールド第1次世界大戦時点ではまだ博士になっていなかった。若いころは冒険家だった。

大きな鼻を大切にしている(本人曰く「繊細な薔薇のよう」)。毎週木曜日には必ず幸運の魚ちゃんを頭に付けている。ミートローフが大好物。

スフィーリアとは両想いで「カンちゃん」と呼ばれている。

名の由来は円周を意味するcircumferenceから。体色は黄緑。


スフィロス大統領 (President Spheros)

CV:坂本くんぺい / サムエル・ビンセント

パックワールドの大統領。ビトレイアスの兄。パックマンの名付け親。

カンファランススフィーリア、パックの両親ザックサニーとは古い付き合い。

大統領でありながら少々頼りない一面がある。パックポンの審判を務めていた経験がある。

昔から石頭で頭は丈夫で固い。親族にはビトレイアスの他、姪のエリがおり、その母である妹の存在が確認されている。

名の由来はを意味するsphereから。体色はカンファランスと同じく黄緑。


スフィーリア (Spheria Suprema)

CV:下田レイ / アシュリー・ボール

パックの叔母で、パックのサニー姉御肌で、パックワールド第1次世界大戦では女性でありながら軍曹を務めていた。カンファランスのことを「カンちゃん」と呼ぶ。かつてはパックポンのチャンピオンであり、その実力は今もなお衰えない。

ビトレイアスの自分に対する好意には全く気づかず相手にしなかった。アグルスという犬を飼っている。英語版では南部訛りで話す。

名の由来はスフィロス同様、sphereから。体色は赤身がかった橙。


スキーボ (Skeebo)

CV:木村昴 / マット・ヒル

パックのクラスメイト。語尾によく「〜(だ)しー」とつける。ガキ大将のような性格だが、根は小心者

パックのことをいつも鬱陶しく思っており、彼を「レモン野郎」と呼び、嫌っている。絵の具アレルギー。

外見に似合わない美声の持ち主で歌がかなり上手い。以前はシリンドリアと付き合っていたが、臆病な性格が災いし破局した(別れた後も彼女に未練がある描写が見られる)。

一度パックから盗んだパワーベリーの力で自称真のヒーロースーパースキーボとなったが、変身できる時間が短くほとんど活躍できなかった。ゴーストに驚いて失禁をしたことがある。

名の由来はアメリカのアーケードゲームのスキーボール(skee ball)から。体色は青。


ネザーワールドの住民

ビトレイアス (Lord Betrayus)

CV:最上嗣生 / サムエル・ビンセント

ネザーワールドの支配者で、本作の黒幕。スフィロスの弟。自身が司令官だったころ、パックワールド第1次世界大戦で反乱を起こしたが、敗北し捕えられ魂をネザーワールドに送りこまれる。

肉体を奪われた姿になった今でもパックワールドの征服を目論んでいるが、パックのせいで毎回失敗に終わっている。

わがままで怒りっぽく、部下たちには厳しい一方で自分に甘い。また、極度のマザコンで母親であるロタンダに弱い。兄であるスフィロスと比べられるのが嫌で、プレッシャーを感じている。

であるエリのことを溺愛しているが、彼女からは悪者だと知られているのであまり信用されていない。

「ファイヤーキング」の異名を持っており、火を吐いたり操ったりすることができる。その体質ゆえ、水とは相性が悪く、水中に入ることができない。興奮したり驚いたりすると目玉が外れる。実はゴーストになる前、スフィーリアに恋心を抱いていた。ハロウィンマスタードが大嫌い。

特にメリー・ベリー・デーが大嫌いで、悪い子だったのでサンタク・パックからは一度もクリスマスプレゼントをもらったことがない。行方不明であるエリの父親のことを知っているらしい。

名の由来は「私たちを裏切る」という意味のbetray usから。

体色は白で、目の下に黒いのような模様(隈取)がある。


ゴースト四人組

ブリンキー (Blinky)

CV:布施川一寛 / イアン・ジェームズ・コーレット

ビトレイアス四人衆のリーダー的存在。表面上ではビトレイアスに忠実だが、実際はビトレイアスの事を良く思っておらず、彼に従うふりをしてピンキー、インキー、クライドと共にパックたちに協力している。

実はゴーストになる前はパックフーのマスターだった。マスターとしてパック達に指導してパックフーを伝授した。体色は赤。


ピンキー (Pinky)

CV:安野希世乃 / アシュリー・ボール

ビトレイアス四人衆の紅一点。ゴーストであるにもかかわらず、おしゃれ好きなど女の子らしい一面がある。

パックに好意を持っており、パックとのデートのためにおめかしに時間をかけるなど、パックに対する愛情はかなりのもの。

その一方でシリンドリアをライバル視しているが、時には意気投合することもある。怒るとオグルのような巨大なサイクロプス型のゴーストに変身する。

ビトレイアスの声真似が得意。緑が嫌い。後にパックが惚れているスフィロスの姪エリをライバル視するようになる。体色はピンク。


インキー (Inky)

CV:藤堂真衣 / リー・トッカー

ビトレイアス四人衆の一人。皮肉屋ズル賢い。ブリンキーとは仲が良いが、よく口喧嘩する。

パックに間違って食べられたり、ピンキーに振り回されたりするなど、4人の中で一番散々な目に遭っている。

またゴースト故に分裂によって体を増やすことができる。体色は青。


クライド (Clyde)

CV:坂本くんぺい / ブライアン・ドラモンド

ビトレイアス四人衆の一人。大柄でおっとりしている。九つの言語を話せ、カンファランス同様モンスター語が理解できる。

その性格からブリンキーとインキーの仲裁も行なう。ゴースト故に2つに裂けることもできる。

素直な正直者で時には余計なことを喋ってしまい、ビトレイアスの悪巧みに加担させてしまう。平和主義者。

ピエロが苦手。緑が嫌い。ゴーストの中では良い子の一人でメリー・ベリー・デーが大好きでサンタク・パックからプレゼントをもらうことを楽しみにしており、彼から直接プレゼントをもらった時は卒倒するほど感激していた。体色はオレンジ。



バットラー (Butt-ler)

CV:田久保修平 / ブライアン・ドラモンド

ビトレイアスの執事。奇妙な頭の形から劇中の人物からはよく「おしり頭」と呼ばれる。

いつもビトレイアスにお仕置きされたり、バトックスに装置の実験台にされたりと酷い目に遭っている苦労人であり、ビトレイアスやバトックスをあまり良く思っていない。

そのため、バトックスが失敗した際、ビトレイアスと共に彼を懲らしめようとしたり、ビトレイアスが酷い目に遭うと陰で笑ったりする。

ゴーストになる前はパックワールド第1次世界大戦でビトレイアスの軍の伍長を務めていた。

メリー・ベリー・デーではサンタク・パックからクリスマスプレゼントをもらっていた「良い子」。

スフィロス、ビトレイアスの姪であるエリのことを「いい姪っ子さん」だと好評価している。

体色は紫。頭に小さな帽子を被っている。名前の由来は、英語で執事を意味するbutlerから。


バトックス (Dr. Buttocks)

CV:坂本くんぺい / ブライアン・ドラモンド

ネザーワールドのマッドサイエンティスト。バットラーの双子の弟。彼の発明品のほとんどはカンファランスのアイデアから盗んだものである。

バットラーと同じく奇妙な形をした頭で、劇中の人物からは「おしり頭博士」などと呼ばれている。

バットラーとの仲は悪く、彼に対しては装置の実験台にしたりなど嫌がらせに近い形で扱っているが、自身もビトレイアスにいい様に使われているため、バットラー同様ビトレイアスのことをあまり良く思っていない。

高い自尊心を持っており、時にはビトレイアスに対して傲慢な態度を取ることもある。

母親に嫌われていた。祖母は車の運転が下手くそらしい。ゴーストになる前はパック大学をトップで卒業している。

メリー・ベリー・デーではサンタク・パックからクリスマスプレゼントをもらえなかった「悪い子」。

体色は水色。近視で赤渕の眼鏡を掛けている。

名前の由来は、英語の俗語スラング)で「」を意味するbuttocksから。


フラッフィー (Fluffy)

プードルケルベロスが合わさったような姿をしたビトレイアスのペット。普段は大人しいが怒ると凶暴化する。

飼い主であるビトレイアスの悲しい思い出の愚痴を聞いたり、落ち込んでいる時に慰めてくれたりする優しい一面がある。

本来は利口な犬らしい(サンタク・パック曰く「意地悪な主人に従っているだけで、フラッフィーに罪はない」とのこと)。

体にはノミがついており、そのノミがバトックスの発明品に利用された。

名前の由来は、「綿毛(fluff)でフワフワした」という意味のfluffyから。


オグル (Ogle)

CV:櫻井トオル益山武明(第16話) / リー・トッカー

ブリンキーたちの友人であるシェフ。サイクロプス型のゴースト。得意料理はナメクジドッグゴキバーガー

ゴーストになる前も料理人であり、片目にアイパッチを付けていた。

パックポンのチャンピオンであるスフィーリアの大ファンの1人。シリンドリアからは「ゴキブリ野郎」と呼ばれている。

ゴーストの中ではクライドと同じく良い子の一人で、メリー・ベリー・デーが大好きでサンタク・パックからプレゼントをもらうことを楽しみにしている。体色は水色。


スペクター (Specter)

CV:加藤将之 / イアン・ジェームズ・コーレット

ビトレイアスに雇われたスパイで、端正な顔立ちをしている。

かなり優秀なゴーストで、他人に憑依する能力は高く、他のゴーストと違い取りつかれると身体中をスライムだらけにする。

バトックスからは快く思われていない。

ビトレイアスに忠実だが、内心では彼のことを見下しており、自分がネザーワールドの支配者になりたいと考えていた。

体色は灰色で、蝶ネクタイをしている。名前の由来は「恐ろしいもの」「脅かすもの」「幽霊」「亡霊」を意味するspecterから。


主題歌

  • PAC THIS WORLD!!!」(日本版)

作詞・作曲・編曲:前山田健一 / 歌:ヒャダイン

  • Pac Is Back」(海外版)

作詞:Avi Arad / 作曲・編曲:William Kevin Anderson / 歌:Gabriel BrownとZachary Lobertini(ラップ

オープニングの映像は共に本編の一部分をつなぎ合わせたものを使用している(アメリカのシリーズものアニメでは一般的なもの)。

第27話よりアニメーションが一部変更されている。


ソフト化

2014年12月25日よりバンダイビジュアルよりレンタル専用としてDVDが順次発売された(ただし日本語版のみ)。TSUTAYAでは同年6月20日より先行レンタルされた。

本項目作成現在、残念ながらセル版は用意されていない模様である。


ゲーム化

本アニメを原作としたバンダイナムコゲームス発売のアクションゲーム。どちらも英語音声。

日本版ではパッケージ販売されてる3DS版を除いてダウンロード販売専用だが、海外版ではパッケージ販売されている。

3DS版のみ横スクロールアクションゲーム。日本では2014年6月19日にニンテンドー3DS版、2014年6月25日にPS3、Wii U版がそれぞれ発売された。北米では『PAC-MAN and the Ghostly Adventures』のタイトルで発売され、こちらのみXbox360版もリリースされている。

  • 『パックワールド2』(ニンテンドー3DS、PlayStation 3、Wii U、Xbox 360)

日本では2014年12月4日にニンテンドー3DS版、2014年12月10日にPS3、Wii U、Xbox 360版がそれぞれ発売された。北米では『PAC-MAN and the Ghostly Adventures 2』のタイトルで発売。


関連作

また本アニメとの関連作として、以下の2作品がある

  • パックマン&ギャラガ ディメンションズ

2011年のニンテンドー3DS用ソフト。3Dショートムービーが特典映像として収録されている(パイロット版)。

  • パックマンミュージアム

2014年配信のPlayStation 3用ソフト。メインメニューに本作のキャラクター達が登場している。


関連画像

パクパク
ゴースト4人組

パックマン↓アピール
パックとビトレイアスさん


余談

本作でビトレイアス四人衆(英語版ではThe Ghost Gang)と呼ばれるブリンキーピンキーインキークライドは、初代アーケード版以来のゴースト4匹の公式名である。

また、初代のアーケード版とファミコン移植版では、ピンキーを除いて、ブリンキーにはアカベイ(赤兵衛の意;体色に由来)、インキーにはアオスケ(青助の意;体色に由来)、クライドにはグズタ(愚図太の意;行動パターンに由来)という日本名があり、

更に、その行動パターンから、ブリンキーにはオイカケ、ピンキーにはマチブセ、インキーにはキマグレ、クライドにはオトボケというあだ名が付けられていた。


ネザーワールド(Netherworld)のネザー(nether)とは、土地が低いという意味だが、冥界冥府など魑魅魍魎の跋扈する地下世界の意味でも用いられる言葉である。


作中に出て来る巨大な迷路MAZE 256の名前は、初代アーケード版にあったバグ256面に到達すると、画面が乱れてゲームが続行不可能になる)にちなむ。


パックマンのアニメは以前にも、1980年に発売され全世界で大ヒットした後、1982年~1984年、アメリカでハンナ・バーベラ製作によるものが放映されていた(21話+クリスマススペシャル+ハロウィンスペシャルの全23話)。

なお、この作品では、ゴーストのうち、ピンキーが男性であり、新たにオリジナルキャラクターの女性ゴーストスー(Sue)(後にゲームにも登場)が追加されて五人組になっている。

また、パックマンが妻子持ち(恐らくミズ・パックマンと、幼児;パック・ジュニアかパックベイビーのいずれかであろう)の成人男性として描かれている(これはゲームでの公式設定ではある)。


参考サイト

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