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街がスイーツになっちゃった!?

重なり合うみんなの想いが、奇跡を起こす!

天才パティシエ誕生のヒ・ミ・ツを大公開!

概要

プリキュアシリーズ第14作目の『キラキラ☆プリキュアアラモード』の単独映画版で、プリキュア長編映画としては23作品目。正式タイトルは『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』。公開日は2017年10月28日。

2017年3月18日に公式サイトが立ちあげられ、同年7月1日にサイトがリニューアルされた。

同時上映は『Petit☆ドリームスターズ!レッツ・ラ・クッキン?ショータイム!』。

キュアパルフェことキラ星シエルプリキュア映画初登場。

シエルの過去の因縁にスポットが当てられたストーリーであり、彼女が本映画の実質的な主役となっている。

舞台はフランスパリで、プリキュア映画でパリが舞台になるのはハートキャッチプリキュア映画版以来2作目になる(「実在の場所が舞台となるプリキュア映画」だとNS1以来)。

公開前の時点から「ギャグ多めでコミカルな作品になる」と各所でアナウンスされており、キュアパルフェが妖精の姿のキュアキラリンになってしまったり、その他のプリキュアもいつもとは異なるアニマルモチーフの姿に変えられてドタバタを巻き起こす様子がプロモーション画像で確認できる。

ゲスト声優枠として、シエルの師匠ジャン=ピエール・ジルベルスタイン役に歌舞伎俳優の尾上松也が起用されている。また、パティシエのお化けクックには(意外にも)プリキュアシリーズ初登場となる悠木碧が起用された。

プリキュア映画おなじみの映画版限定のパワーアップフォームももちろんあり、スーパープリキュアがメンバー全員に付与される。

スタッフは、プロデューサーに東映アニメーションからは『魔法つかいプリキュア!』TV本編で同職を担当した内藤圭祐が担当し、監督は土田豊、脚本は村山功と『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』でそれぞれ同職を務めた2人が再びコンビを組む。

キャラクターデザイン総作画監督はプリキュア映画ではフレプリ映画版以来8年ぶりの参加となる爲我井克美が、作画監督は『映画プリキュアドリームスターズ!』などで同職を務めた大田和寛が担当する。音楽はTV本編同様林ゆうきが担当する。

主題歌はTVシリーズ主題歌担当歌手2による『トレビアンサンブル!!』。挿入歌としてプリキュア6人が歌う『メモワール・ミルフィーユ』も使用。

なお、本作ではフレッシュプリキュア映画版以降の秋映画では恒例のダンスが長編・短編共に存在しない(これもハートキャッチプリキュア映画版以来)。

TVシリーズとの連動

制作ラインがTVと映画では異なることもあって「映画のお話はTV本編とはパラレルワールド」みたいなノリが強かったプリキュア映画だが、本作においては映画とTVシリーズとの連動が強く押し出されている。

公開直前の10月22日放送の第37話や上北ふたごによるなかよし2017年11月号掲載の漫画版(シリーズ初の2本立ての1作)が、映画の前日譚となるエピソードとなっており、テレビ・漫画双方で映画との連動を図っている。

物語や世界観についてもTV版と映画版で矛盾なく繋がることが意識されており、キラピカ姉弟のパリ時代の設定は最初から映画版のスタッフが骨子を作っていて、それをTV版のスタッフが本編に取り入れて擦り合わせていった形となる。

また、プリキュアシリーズの映画版はTVよりも制作が先行するため、特に追加戦士のキャラクター描写(性格や言動など)がTV本編とズレがあることが多かったが、本作についてはそういう違和感はほぼない。映画版のシエルを「成長した姿」と規定して、TV版はその成長過程を映画版のスケジュールに合わせる形で構成していったようだ。

なお、内藤プロデューサーのインタビューでの発言によると、「ここ数年でTVシリーズと映画の連動という意識が高まっている」ということ。

(過去作では映画スイートプリキュアがTV版と繋がりが強かったが、これは連動を強くしようと意識したわけではなく、東日本大震災の影響で制作スケジュールに多大な変更が生じ、TV本編で描く予定だった要素を映画に再利用したという背景がある)

『魔法つかいプリキュア!』とのコラボ

秋のプリキュア映画初の試みとして、前シリーズ『魔法つかいプリキュア!』のメインキャラクター4人(みらいリコことはモフルン)が出演する。

それも背景にモブキャラとして登場するとかではなく、物語上で意味のある役所として普通に登場し、プリキュアに変身してのバトルシーンも用意される。

『プリアラ』のメンバーとはすでに知り合いという設定になっているが、『魔法つかい』最終回でも『映画プリキュアドリームスターズ!』でも2つの作品はコラボしているので、その方が自然ではあるだろう。気になる年齢設定だが本映画では心身共に中学生で、この映画では「ドリームスターズ時に対面済み」という設定である(『アニメージュ』増刊号より)。

本映画の主要制作スタッフは『魔法つかい』のTV本編の制作メンバーでもあったので、前年作のファンにも違和感を感じさせないキャラ描写となっている。

この企画を提案したのは内藤プロデューサーであるが、その理由としてはTV連動を押し出すだけでなく映画ならではの特別感をちゃんと作りたかったということと、「明確に秋が単独で春にオールスター集合という住み分け方が今後どうなっていくか分からないので、やれることはやってみたいと思った」としている。この言葉の意味については当時は様々な憶測が飛び交っていたが、翌年の秋映画が15周年記念としてオールスターズ総出演したことから振り返ると、翌年の秋を盛り上げるためにも過去のプリキュアを露出させる機会を増やしておこうという方針があったとも推測される。

結果論ではあるが内藤氏の発言は的中した形となり、2021年からは春のクロスオーバー映画の制作が中止され、単独映画に過去のプリキュアを登場させたり、秋にオールスターズ映画を上映する等、その棲み分けは曖昧になりつつある状況になっている。

入場者プレゼント

前売券が同年7月15日から発売され、劇中に登場する映画オリジナルアニマルスイーツ2種類(「メモワールミルフィーユ」・「キラリンクッキー」)のいずれか全国合計各9万個限定でプレゼントされる。

プリキュア映画おなじみのミラクルライトも登場し、「ミラクル☆キラキラルライト」が中学生以下の小人にプレゼントされる。

あらすじ

パリで行われるスイーツコンテストに出ることになったいちか達。しかしシエルが原因不明のスランプに陥り、スイーツ作りが全く上手くいかない。それどころかプリキュアに変身してもキラリンの姿のままパルフェのコスチュームをまとった状態になったりと、いろいろと支障を来すことになる。

そんな折、コンテスト前夜祭のパーティー会場で、シエルはパリ時代の師匠であるジャン=ピエールと再会する。一方会場には見たことのあるくまのぬいぐるみ。そこには会場に潜り込んでスイーツをほおばるみらいたちがいた。なにやら水晶のお告げで災いが街へ降りかかるのを防ぐためパリに来たという。

スイーツに対する熱い情熱と「頼れるのは自分の力のみ」という信念をもち、今のシエルが仲間とスイーツを仲良く作る様を知って落胆するジャン=ピエールとのやりとりの中で、いちかはシエルの復調のきっかけになればと、昔ジャン=ピエールに作ってもらったミルフィーユをコンテストの題材として作るよう提案する。こうしてミルフィーユを作り始めるのだが、その矢先パリの街並みがスイーツに変えられ、謎のスイーツ型の怪物によってパティシエが襲われるなど、街は大混乱となっていた。

登場キャラクター

ゲストキャラクター

怪物

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