人造人間17号
じんぞうにんげんじゅうななごう
CV:中原茂
『ドラゴンボール』に登場するキャラクター。
元レッドリボン軍の天才科学者ドクター・ゲロによって作り出された人造人間。
地球人の男性を素体に改造手術を施されたバイオタイプ(サイボーグ)の個体であり、同じく人造人間である18号は双子の姉弟の関係。ちなみに過去の記憶は消されており18号と姉弟関係であることぐらいしか覚えてないが特にその事を気にしてはいない。体内には「永久エネルギー炉」を持っており自身の持つ力が尽きることが無く、生身の人間のように息切れなどを起こすことがない。また人造人間のため「気」も感じさせない。パワーを抑えて造られた18号と違いパワーを重視して造られたとされているため戦闘力は18号より上と思われる(永久エネルギー炉を抜きで言えば、18号とベジータは互角、そのベジータより強くなったピッコロと17号は互角にやり合っている)。
改造の影響で、時代が進んでも外見は若々しくあまり変わらない。これに関しては、人造人間故に細胞の劣化が遅いだけとのこと。戦闘用人造人間なのでナメック星人同様、生体細胞維持のための水分補給のみで生体を維持でき、なおかつサイヤ人の如く修行によって基礎戦闘力の大幅向上が可能(『DRAGONBALLフルカラー人造人間・セル編』フルカラー版コミックスにて判明した原作者である鳥山明の考案した公式設定である。なおベジータとナッパのサイヤ人地球襲来時に、ドクター・ゲロ製作の蚊のように小さいスパイロボが孫悟空、ベジータ、ピッコロなどの戦闘力の高い異星人たちをはじめ、その仲間であるZ戦士の細胞を採取済み。これがセルの誕生にも繋がるが、17、18号はセルのパワーアップ用も考慮して作られた背景があるため、彼等の改造の際にも、この細胞の解析や研究が活かされた可能性はある)。
長らく本名は不明とされていたが、2014年発行の『DRAGONBALLフルカラー人造人間・セル編』第6巻にて「ラピス」という名前が公表された。因みに姉の18号は「ラズリ」で、由来は二人合わせて宝石の「ラピスラズリ」から来ている。
容姿
姉の18号と双子ということもあり、同じく切れ長のツリ目とストレートヘアーが特徴の、シャープで中性的な顔立ちの青年。衣装は白と黒のTシャツの重ね着で、首にオレンジのバンダナを巻いている。胸にはレッドリボンの軍章が施されている。腰には拳銃を携えているがほとんど使わない。
性格
自主性を優先し、束縛を嫌い自分の思いのままに行動することを好む性格。
ドクター・ゲロのことは、改造された時の経緯から恨んでおり言うことも聞かなかったが、そもそも彼の性格的に誰かから命令されるのは大嫌いだったようである。それでも自分が行動する理由は欲しかったようで、結局ゲロの悲願である孫悟空を倒すことを目的として行動するようになる。
戦いをゲーム感覚でとらえ、一対一のフェアな戦いを好む。だが相手の命を奪うことに興味はなく、痛めつけて戦闘不能に追いやる程度。
人造人間でありながら無駄(非効率)なことを好み、悟空の居る場所に行く時も飛んでいけば早いのにわざわざ車を調達(強奪)してドライブを楽しんでいる。
こうした遊戯性を優先したがる一面から18号には「子供っぽい」と呆れられている。
人造人間の中でも最強である自分こそが宇宙で最も強い戦士と思い込んでおり、言葉の端々からその自信をのぞかせる。しかしながら実際は、同じ人造人間でも16号のほうが彼よりはるかに実力は上である。
トランクスの来た未来の17号
未来のトランクスが暮らす別次元の17号は、悟空たちの時代の彼と異なり残虐そのもので、破壊と殺戮を娯楽とする性格。腰に携えた拳銃を使い一般人に自分を撃たせたり、逆に瓦礫で身動きの取れない相手にトドメを刺したりなど、猟奇的な趣向のために使用している。
『超』での17号
『ドラゴンボール超』で再登場した際には環境の変化や加齢などにより成熟した精神に成長。
セルとの戦いから大幅に戦闘力を上げたが以前の様に自ら最強を誇示する事はなく、その自信からくる傲慢的な態度も消え、自身より強い存在を素直に認めたり、仲間が危機に陥るとその身を案じたり、時には自らの身を挺してまで仲間のピンチを救うなど仲間思いな面も覗かせた。
初めて出会った悟空やその仲間達とも打ち解け、18号から「悟空とは似た者同士」と評されている。
以前激闘を繰り広げたピッコロとは和解し、悟飯には即席のコンビプレー故の戦い方を伝授した他、同じく初めて出会ったフリーザとコンビを組む事も多く、フリーザの実力も認め、その強さを信頼していた。
また対戦相手の1人であるジレンにも、彼の「強さこそ正義」という生き方に疑問を投げかけ、彼がその生き方を考え直す間接的なきっかけを作った。
一方で子供らしく冗談めいた面は変わらず、18号とクリリンの娘で、自身の姪にあたるマーロンに年齢を聞かれた際には「17歳だ」と答えたり、リブリアンとの戦いで彼女の独善的思考から「極悪非道の冷血漢」呼ばわりされた際には、それを否定することなく逆にわざとらしい悪人を演じたりとコミカルな面を見せた。
人造人間・セル編
勝手に人造人間に改造されたことから18号共々ゲロを恨んでおり、起動した当初はゲロの言うことを全く聞かず暴れまわったため、研究室に格納されていたが、人造人間19号を破壊されたドクター・ゲロがやむなく18号と共に再起動。
目覚めた当初こそ従順な態度を見せていた17号達であったが、隙をついて自分たちの緊急停止コントローラーをゲロから奪って破壊してから態度を急変。躊躇なくゲロを殺害した。ゲロ曰く「失敗作」であるという人造人間16号も起動させ、とりあえず自分たちの作られた目的である孫悟空を倒すために行動を開始する。
その後、カメハウスへと襲来し、仲間たちから悟空の居場所を吐かせようとする。地球の神と融合して大幅にパワーアップしたピッコロが相手役を買って出たため激闘を展開。互角に渡り合うがエネルギーが減らないことから17号が優位に立つ。
だが、そこに乱入してきた未来の人造人間・セルによって吸収されてしまう。彼を吸収したことによりセルは第二形態に成長。さらに続け様に18号を吸収しようとし、その際に彼女を油断させるため、吸収した17号の声色を使い自身に吸収されるように誘惑している(ゲロを様付けしていたため18号にはすぐに見破られたが)。
最終的に孫悟飯によってセルが斃された時、体内に吸収されていた17号も一緒に死亡したが、ドラゴンボールによって「セルに殺された人たちを生き返らせる」という願いで生き返り、クリリンの願いで18号共々体内の自爆装置を取り除かれた状態となった。
後に18号がクリリンと結婚し、娘マーロンを授かったことに伴い、クリリンの義兄、マーロンの叔父になる。
また逆に未来の世界では18号と共に地球人を滅亡寸前までに追い込んだ17号はトランクスの手により死亡した。ちなみに現代より凶悪な性格ではあるが(戦闘をゲーム感覚でやる傾向は変わらないが、他者の命を奪う事に興味がなかった現代の17、18号と異なり、ゲーム感覚で殺戮を楽しんでいた)トランクス曰く戦闘力自体は現代のものに劣っていたという。また、劇中で完全体になったセルが来たもう一つの未来世界の17号は18号と共にトランクスによって破壊されていたが、こちらは緊急停止コントローラーによるものだったようで、トランクスが実力で破壊したわけではない。そのため、そちらの未来世界のトランクスは実力が低いままだったためセルに殺されてタイムマシンを奪われてしまっている。
なお、ターゲットとしていた悟空とは未来、現代含め1度も出会うことはなかった。
アニメ版では悟空の夢の中に18号と共に登場した。これにより悟空はある程度現状を把握した。
以降は長らく本編に登場していなかったが、魔人ブウ編終盤において悟空の呼びかけに答え元気玉の生成に協力する形で再登場を果たす。2014年発行の『DRAGONBALLフルカラー人造人間・セル編』第6巻によると、セルとの戦いの後は王立自然公園の動物保護区で保護官として勤め、動物学者の女性と結婚し、実子1人と養子2人の計5人で暮らしていたらしい。
アニメ『ドラゴンボールZ』では加えて、通りすがりの人を猟銃で脅して手を挙げさせている。
なお、この時悟空の声を懐かしむような発言をしているが、上記の通り17号は孫悟空との面識はない。これは当初ランチが登場するはずだったのが急きょ変更されたためにこのような台詞になったとのこと(余談だが、アニメ版ではランチも元気玉の準備に協力する描写が存在する)。『ドラゴンボール超』ではこの辺りも補完され、アニメ版では元々悟空の声を知っていた(恐らくドクターゲロによる改造)と語られ、さらに漫画版ではセルに吸収されていた際に彼の肉体を介して悟空の姿や声を認識していたことを語っている。
『ジャンプビクトリーカーニバル2018 公式ガイドブック』に掲載された特別漫画にて、17号が管理する南の島(モンスター島)に棲息するセルジュニアとそっくりな容姿と同等の戦闘力のモンスター『偽セルジュニア』(数も同じく7体)が登場。戦闘力を大きく上げた人造人間17号の強さの理由が説明された。この漫画は『ドラゴンボール超』(原作:鳥山明 / 漫画:とよたろう)のコミックス第8巻巻末にも収録されている。
ドラゴンボールGT
地獄(あの世)のドクター・ゲロが、同じく地獄に堕ちた宇宙の科学者ドクター・ミューと手を組み、17号を複製した“新17号(ヘルファイター17号)”を作り出す。外見こそ瓜二つだが、ヘルファイター17号はミューのマシンミュータント技術を使ってある為、本物よりも強力で尚且つ感情を持たず、ミューやゲロの命令に従い残虐非道な破壊活動をおこなう。
ゲロによれば、17号は本来ならばセルをも上回る戦闘力を持っているが、人間の感情が邪魔してその潜在能力を発揮できずにいるらしく、新17号はそうした不完全な回路を補う目的で開発したという。その新17号により心をコントロールされてしまう。その後は二人の17号で共鳴し合い、地獄と現世を繋げる巨大なトンネルを生成し、かつての悪党たちを次々とこの世に招き込んでしまう。同時に自身も新17号の力で残虐非道な破壊者へと変貌し、説得しようとする義兄・クリリンを殺害し、実姉18号にも危害を加えた。
さらにその後、新17号と合体し“超17号”に変身を遂げる。
当初は超サイヤ人4の悟空に歯が立たなかったが、全身にエネルギー吸収機能が備わっており、それで悟空のかめはめ波などの気弾を吸収して徐々にパワーアップし、超サイヤ人4の悟空を圧倒する程強力になる。
だが18号と悟空のタッグを前に超17号が斃され、その際に17号も死亡。悟空いわく双子の姉で唯一の肉親である18号に対しての情は残っていたのでは? と話しており、実際に超17号になっても攻撃するのを躊躇う姿を見せていた。
最終回時点では、最後の神龍への願いで他の地球人たちと一緒に生き返っているが、尺の都合で出番は削られてしまったとのこと。
ドラゴンボール超
第86話(宇宙サバイバル編)で登場。
セルとの戦いから現在までの約13年の間、前述の通り王立自然公園の自然保護官として生計を立てており、現在はとある保護区に単身赴任中で家族とは離れ離れで暮らしている。姉の18号とは、直接会うことはないにしろ連絡を取り合っていたらしい。18号同様の不老長寿体質なので、加齢に伴う容貌の変化はない。
全宇宙対抗の武道大会「力の大会」における第7宇宙の代表選手の1人として、かつての標的であった悟空からスカウトを受ける(悟空とは実質このときが初の対面となる)。当初は、主催者である全王が掲示した「敗けた宇宙は消滅」という不条理なルールを聞かされても「皆揃って消えちまうならしょうがない」と悟空の申し出を拒否したが、その最中に現れた密猟者退治で悟空と共闘し借りが出来てしまったため、参加を承諾した。
「実力を見たい」という悟空に応え手合わせをするが、保護官となってからもずっとトレーニングを続けていたらしく戦闘力は人造人間編時より遥かに上昇し、両者本気ではなかったとはいえ超サイヤ人ブルーの悟空と対等に闘っている。
その後は18号をはじめ同じく大会に参加する戦士たちと対面し、かつて敵として戦ったピッコロと再会した際は一触即発かと思いきや、ピッコロから宇宙存亡のために協力してくれた事に礼を述べられ、共に健闘しようと握手を交わし和解した。
大会本戦では、単独で第2宇宙のカクンサやビカル、ロージィを、悟空との連携で第4宇宙のダモンを、続いて悟空、悟飯、ベジータ、フリーザとの協力で第3宇宙の合体戦士アニラーザを倒す活躍を見せる。しかし、強敵である第11宇宙のジレンとの対戦では苦戦を強いられ、自ら体を張り悟空とベジータを庇い、ジレンの放った極大のエネルギー弾を掻き消す為に自爆を図る。なお、この際ジレンは悟空達に対し「自らを犠牲にして弱きお前等を救けたあいつに感謝するんだな」と、その心意気を認める発言をしている。
この自爆によって死亡したかと思われたが、辛うじて生存しており、終盤、身勝手の極意の反動で倒れた悟空がジレンにトドメを刺される直前にフリーザと共に救援に入る。悟空との接戦で力が大幅に落ちていたジレンを2人で既のところまで追い詰めるが、ジレンが舞台外のトッポの叱咤激励を受けて再燃し、押し返されてしまう。
2人の援護によりなんとか上体を起こせるまで回復した悟空が合流し「力が残された今でないとジレンを倒せない」と強調。フリーザもとうとう彼の熱弁に折られ、最後の力を振り絞り3人共闘体制で戦うことになる。17号は、前線に立った悟空とフリーザの背後からエネルギー弾による援護を行い、途中、ジレンの強襲を受けはしたもののなんとか片手一本で舞台上に残り、直後にフリーザと悟空が全力の猛突進で、ジレンを道連れとなる形で場外に落とした。これにより、唯一舞台上に残った17号が大会の最優秀選手に決定し、超ドラゴンボールに願いを1つ叶えさせる権利を与えられた。
当初は苦労をかけている自身の家族のための願い事を考えていたが、悟空の顔を見た17号はその願いを蹴り「消えてしまった全ての宇宙を元に戻す」ことを願った。すべてが終わり駆け寄った18号から「自分の願いは良かったのか」と心配されたが、「仕事と家族サービスの両立は自力でする」と返した(ちなみに大神官曰く、全王は勝ち残った人間なら必ずこの願い事をしてくれると期待していたらしく、もし他の私利私欲による願い事をしていたら第7宇宙も消すつもりだったらしい)。
EDにて流されたエピローグでは、ブルマと交わした約束としてクルーザーを譲り受けたようで、ブルマたちとのネット通信でクルーザーで旅行する姿が映されていた(ただし家族は未だ未登場であった)。
漫画版では、17号の管理する島に生息している7匹の偽セルジュニアとの戦いで強くなり、更には手懐けてしまった。本物のセルジュニアよりも上の戦闘力を有しており、超サイヤ人3孫悟空とも普通に戦える強さを誇る。そしてモロ編でも18号と協力してセブンスリーやモロと戦闘。エネルギー吸収が効かないのを利用し、善戦した。
- 【ドラゴンボール超】宇宙サバイバル編新PV~人造人間17号編~(2017年4月14日公開)
※東映アニメーション公式YouTubeチャンネルより転載
多くの作品に出演しているが、作中では18号よりも出番が少ないためかサポートキャラやアシストキャラ、シナリオのみの登場ということも多い。また姉の夫で義兄であるクリリンとの特殊会話があるゲームも存在する。
『ドラゴンボールヒーローズ』では17号の強化形態超17号のさらに上の形態が登場。「セル吸収超17号」や「16号吸収超17号」、「18号吸収超17号」など、やりすぎなオリジナル形態が多数登場する。
さらにビッグバンミッションでは「超」の17号と新たな姿になった「GT」の超17号の掛け合いが見られる。
『ドラゴンボールゼノバース』及び『ゼノバース2』では、主に未来の17号が登場。主人公に対して虐殺行為の参加を誘ったり、逆に自分が町を破壊しに行くから阻止して見ろと「ゲーム」を持ち掛ける。後者を阻止された際は大層悔しがっていた。
『ゼノバース2』の「∞の歴史編」では、未来の人造人間17号&18号が人造人間13号と共闘し、完全体のセルと戦うというストーリーが展開される。セルを倒した後は続けて現れた悟空も倒し、目的を成し遂げる。だが満足感などはどこにもなく、舌打ちをした後、13号を誘っていずこかへと飛び去っていった。
18号をパートナーに選んだ場合、黒幕との決戦時に「別の歴史から連れて来られた17号(衣装は『超』)」が登場。「永久エネルギー炉」を持つ自分たちがぶつかり合えばどうなるか興味があり、黒幕の手先となって18号と対決しにきたという。しかもこの17号、別の歴史の姉なら壊しても問題はないと考えており、かなりの残虐性を持つ。呆れ果てた18号だが、同時にそんなくだらないことで世界崩壊の片棒を担いだ弟に怒りを見せており、望み通り死闘を繰り広げる。一進一退の勝負の末、別の歴史を生きた姉弟は和解することなく決着を迎えた。
『ドラゴンボールファイターズ』では、ストーリー主要キャラクターの一人として登場。しかしプレイアブルキャラクターにはならず、18号の超必殺技の演出時に登場する。人造人間21号の頼みにより事態を解決するべく姉と共に協力する。この作品では『超』でも見せた仲間思いな面が強く出ている。特に仲間の死は彼なりに重く受け止めていたようだ。
なお後にプレイアブル仕様版が有料DLCとして追加リリースされている。ちなみにプレイアブル仕様版は服装が『超』準拠となっており、18号の超必殺技の演出やストーリーモード(どちらも原作初登場時)とは異なっている。
『スーパードラゴンボールヒーローズ ワールドミッション』では、異変によって生じた別の歴史の17号&18号が登場。未来トランクスがいた未来世界を舞台としているが、人造人間たちが徒党を組んでゴクウブラックと戦っているという少し違う内容となっている。この世界の17号と18号は善良な性格であり、ゴクウブラックに対抗するレジスタンスを結成し、人間たちを保護していた(悟空の暗殺依頼を受けたヒットも協力している)。現実世界か迷い込んでしまったニムも保護していた。逆に16号は、無言でいきなり襲い掛かってくるような凶暴な人格になっている。
13号、14号、15号から「孫悟空を倒す」という目的が一致していることから仲間に誘われているが、「おまえたちは生き物を大切にしない」という理由により断っている。
現代からやって来たビートたちには当初は警戒されたが、性格が違うとわかると協力して人造人間とゴクウブラックに立ち向かうことに。ビートのアドバイスで16号を仲間にするべく起動させるが襲い掛かってきたためやむなく破壊。直後に現れた人造人間13号らを撃破し、続けてゴクウブラックも追い詰める。しかし、黒幕であるシーラスが現れたことで戦況は一変。ゴクウブラックはアムズに吸収され、続けてヒットまで吸収されてしまった。実はヒットに悟空の暗殺を依頼したのはシーラスであり、ゴクウブラックを超サイヤ人ロゼに覚醒させるための駒として利用していたのだった(パワーアップさせてから吸収するつもりだったため)。17号と18号は、シーラスを追う一行と別れ、ニムに対し「頑張れ」と言葉を送るのだった。
エクストラシナリオではゲロとミューが敵として立ちはだかる。合体13号や超17号、19号を従え、邪魔者であるビートたちを始末するべく襲い掛かってくる。超17号は19号と合体してパワーアップし、更には18号まで取り込んで更なる形態へと変貌してしまう。だが合体13号はビートたちによって倒され、超17号は17号のパワーで動きを抑えられる。その間隙を突いて18号は分離に成功。超17号は爆発四散した。そして悪の科学者二人組にも姉弟の怒りが炸裂し、挟み撃ちによる気弾攻撃によってゲロとミューを葬り去ったのだった。
別のエクストラシナリオではアムズに吸収されたゴクウブラックを、ザマスがポタラを利用して助け出し合体。合体ザマスとなって一行と死闘を繰り広げる。不死身であるザマスはどうやっても倒すことができないため、永久エネルギー炉を持つ17号と18号が時間を稼ぐ間、ビートたちがシーラスを倒しに向かう後味の悪い終わり方となった。
17号は『ドラゴンボール』シリーズの中でも扱いに大きく差のあるキャラクターとして知られ、上記の通り『ドラゴンボールGT』ではドクター・ゲロとミューに操られ完全に悪役として倒される。最終的にはドラゴンボールで復活するのだがアニメではそのシーンがカットされ、アニメのみの視聴では復活したかどうかすら分からず視聴者にあやふやな記憶を植え付ける結果になった。
逆に『ドラゴンボール超』では、力の大会でかなりの活躍の場面をもらえた他、最終的には大会の優勝者になるなど『ドラゴンボールGT』の時の扱いを払拭するほどの優遇っぷりが窺える。
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