魔法少女綺譚
まほうしょうじょきたん
本作品は、あくまでファンの二次創作です。苦手意識を感じるならば直ちに、観覧をやめることをオススメします。
概要
様々な作品によるクロスオーバー作品。作者は地葉やふる氏。
『RefRain~prism memories~』の四面ボス・シードレスが様々な作品の世界に飛ばされ、その世界の住民と共にと共に様々な敵と戦う姿を描いたシリーズ。時系列はシトラス&シードレスのショートストーリーの後、シードレスの死後である。
ストーリー自体は舞台となる作品を主体としているが、「怠惰なる王国」といった関連作品や、本編の間にあった出来事を綴ったオリジナル内容のサイドストーリー、シードレスと各作品のキャラクター同士によるラブストーリーもある。
この作品を作るきっかけとなったのは作者曰く、「社会復帰のため」なのと「シードレスが好きだから」とのことであり、原作キャラクターを残酷に扱うことも辞さないことを前書き等で予告している。
作品自体の結末は「ハッピーエンド」と記載されていたが、後に消されている。
高橋邦子の影響で作られたのでギャグ表現も多いが、それ以上に残酷表現が多く、仲間の死も多く、キャラの発狂や精神の崩壊の描写が多い。そういった精神の崩壊などをリアルに描こうとしたので、例として、他者の作品ではどんな状況でもオタク言葉やツッコミで流していたテセオでさえ泣いたり叫んだりする。
本作でしか見られないシードレスのパワーアップや、各作品の力を借りるワールドソーマなどオリジナルの要素や、他のユーザーのアイデアから生まれたエピソードも多い。
シナリオ
ミリア達に破れた事で消滅してしまったシードレス。
気がつくとシードレスは見たことの無い場所―――見滝原に倒れていた。
この世界はいったい何処なのか、なぜ自分は生きているのか......。
シードレスの様々な世界をまたにかけた冒険が今、始まる。
一方でリリカルなのは勢の魔導師は「とある事件」をきっかけに見滝原に来ることとなる。一方、異世界にいるはずの第501統合戦闘航空団のウィッチは、魔女(魔法少女まどか☆マギカ)の結界に迷い込んだことがきっかけで見滝原に流れ着く。なのは達はウィッチと邂逅し、見滝原に前線基地を置く。彼女たちはやがて巴マミを初めとする魔法少女とも共闘関係を結び、魔女やネウロイと戦っていくこととなる。
一方で各世界で起こる突如人が変わってしまう現象「豹変」。その裏で暗躍する謎の存在「混沌」。
やがてシドと魔法少女達が邂逅した時、運命の歯車が回りだす……。
クロスオーバー作品、登場キャラクター一覧
大規模なクロスオーバー作品のため、登場人物はそれだけ多い。
当然ながら、中の人も他作品のキャラクター同士で重複している。
(この項目は書きかけです…編集にご協力ください。)
ProjectBlankの世界
本作の主人公で元セントラル4セントラルキーパー。通称「シド」。
ミリア達に敗れた事で身体が限界に到達し消滅した筈だが、気が付くとマギカシリーズの世界にある見滝原に倒れていた。
彼自身は「プリズム」と呼ばれる特殊なデータプログラムの筈だが、見滝原に来た時点で何時の間にか生身の肉体を得ている為、現実世界でも問題なく活動可能となっている。また、元々プログラムだったせいか、電脳世界にも念じるだけで入り込む事が可能。
因みに彼の肉体はバイオロイド(Project Blank内に登場する人造人間)ではなく正規の仁減のそれと同じとの事。だが、カシイドラルからは「人間ではない」と言われている。
雷撃や炎等、「魔法」の様な物が使えるらしく、普段はこれで戦っている。
また、深く心を通わせた人物の力(例:ガンヴォルトの蒼き雷霆、霊夢の空を飛ぶ程度の力等)を使う事も可能であり、心を通わせた人物本人が近くにいるとその威力も増す。
性格は冷静沈着で忍耐力が非常に高い。また、以前の存在目的の為か、「誰かの為に役に立つ」事に執着している。
歯車としてただ使命を全うする存在だった彼だったが、様々な人物達と触れ合っていく内に彼の中で何かが変わり始める……。
セントラル4セントラルキーパーを務めていたシードレスの妹にしてSide:Citrusの主人公。
カーマインが作り出した仮想空間「オーレリアの箱舟」で普通の女子校生として過ごしていたが、オーレリアの箱舟が崩壊し始め、何者かにより与えられた刀を片手に箱舟から脱出。気づいたら自分は坂本美緒になっていた。
シドとは異なり、肉体を持っていない為、他人の身体に入り込む形で行動する事となる。乗っ取られた側は彼女に乗っ取られている間の記憶は覚えていない。その為、シトラスは周りに怪しまれないようにその人物になりきる事が必然となる。また、一度憑依した人物の能力は別の人物に乗り移った後でも使用可能。
序盤で手に入れた刀はシトラスとは異なり現実世界に具現化し、彼女の主な武器となる。なお、シトラス自身の意思で任意に出し入れ可能。
電脳世界での活動は彼女本来の身体で行う事となる。
以前は冷静沈着で非常に兄思いの少女だったが、現在は天真爛漫でちょっぴり天然な性格に改変された。兄であるシドの事も忘れているが、夢に出てきたり、シド本人と出会った際に涙を流したりと完全に忘れ去られた訳ではない模様。
魔法少女リリカルなのはの世界
ストライクウィッチーズの世界
- 宮藤芳佳 (CV:福圓美里)
- リネット・ビショップ (CV:名塚佳織)
- ペリーヌ・クロステルマン (CV:沢城みゆき)
- シャーロット・E・イェーガー (CV:小清水亜美)
- フランチェスカ・ルッキーニ (CV:斎藤千和)
- ゲルトルート・バルクホルン (CV:園崎未恵)
- エーリカ・ハルトマン (CV:野川さくら)
- ウルスラ・ハルトマン (CV:同上)
- エイラ・イルマタル・ユーティライネン (CV:大橋歩夕)
- サーニャ・V・リトヴャク (CV:門脇舞以)
- 坂本美緒 (CV:世戸さおり)
- ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ (CV:田中理恵)
- ハイデマリー・W・シュナウファー (CV:植田佳奈)
- 中島錦 (CV:三瓶由布子)
- 諏訪天姫 (CV:花澤香菜)
マギカシリーズの世界
- 鹿目まどか (CV:悠木碧)
- 暁美ほむら (CV:斎藤千和)
- 巴マミ (CV:水橋かおり)
- 美樹さやか (CV:喜多村英梨)
- 佐倉杏子 (CV:野中藍)
- キュゥべえ(QB、インキュベーター) (CV:加藤英美里)
- 鹿目詢子 (CV:後藤邑子)
- 鹿目知久 (CV:岩永哲哉)
- 志筑仁美 (CV:新谷良子)
- 上条恭介 (CV:吉田聖子)
- 杏子父 (CV:銀河万丈)
―佐倉モモ
杏子の妹。
父の無理心中に巻き込まれ、幼くして命を落としたはずだったが、カシイドラルによりまどかと同程度に成長した状態で蘇生され、シド達の前に立ち塞がる。
カシイドラルについては「あのお方」と呼んでおり、深い忠誠を誓っている。
魔法少女に変身する事が出来、カードを使用して偉大なる英霊の力を駆使して闘う。
これについてQB曰く「この世界(=マギカシリーズの世界)の原理ではない」との事。(設定や描写を見るに恐らくは現時点未登場のプリズマ☆イリヤの世界の原理だろう)
姉含むシド達とは敵対しており、シド達がマギカシリーズの世界を出た後も「混沌」側の存在として度々登場して彼らの妨害を図る。
また、彼女のクローンも登場するが詳細は後詳の「オリジナルキャラクター」にて。
艦隊これくしょんの世界
他の作品のキャラクターも混じっているがこれは彼らが「別世界の同存在」の為。ここでは艦隊これくしょんの世界の人物として扱う。
- さくら提督*1
仲間思いの優しい女提督。タウイタウイ泊地所属。
自らの艦隊を「家族」として大切に扱っており、仲間を粗末に扱う者は決して許さない。
普段はほんわかして少しドジだが、作戦中は真剣に取り組む。
さくら提督の秘書艦。
さくらに連れられ現れた「新しい家族」。
他の深海棲艦よりも小柄で恐らく幼体と推測される。
深海棲艦であるのにも関わらず天竜除く家族からは好評だった。
天竜だけは反発をし続けたがヲ級自身が天竜に一番懐き、ボーキサイトを無断で食ってしまった事件をきっかけに一緒にいる事が多くなる。
本来敵対しているはずの深海棲艦である彼女の存在は大きな波紋を呼び、家族艦隊を事件へと巻き込んでしまう事も。
性格は人懐っこく、家族に懐いている。どちらかというと家族というよりもペットに近い。
大好きなのはバナナと天竜。
幼体である為か喋れない。
さくら司令部の炊事は全て彼女が担当している。
通称「ジャンゴウ」。艦娘ではない。
激突ソロモン進撃大作戦後にさくら提督が釣り上げた「新しい家族」。ヲ級同様小柄。
ヲ級同様に人懐っこいが、鳳翔、ジャンゴウ、金剛、伊19、雷の事を嫌っており、しょっちゅう(痛くないとはいえ)攻撃している。
天龍が見つけた古ぼけた写真に写っていた「家族」。
家族だったのにもかかわらず、家族は誰も彼女の事を知っていない。
一体彼女に何があったのか……。
- 菊提督*1
さくら提督の同僚の提督。タウイタウイ泊地所属。
さくらとは幼馴染であるらしく、提督になった今でも演習を行う等して頻繁に交流している。
真面目且つ優しくて気さくな性格の持ち主。
菊提督の秘書艦。
「南方作戦の英雄」と謳われる大将。ショートランド泊地所属。
冷静かつ厳格な性格で目的の為なら手段を択ばない危険な人物。
「あれ」を手に入れる為にさくら提督に狙いを定める。
土方の秘書艦。
土方のかつての秘書艦。
龍驤が出会った深海棲艦の幼女。
当初は艦娘である龍驤を警戒していたが、交流を続けていく内に彼女と打ち解けていく……。
艦これの世界に置けるシトラスの憑依先でもあり、彼女の憑依を得てシトラスは陸上機による特攻を覚えた。
さくら提督の元を訪れた深海棲艦。
さくら提督の「家族」と名乗るが……。
*1:元は「ヘタリア」の登場人物。
*2:元は「宇宙戦艦ヤマト」の登場人物。
オリキャラ
- 桜花レイ/桜花レイカ
- 七瀬瑠奈
- 大和ミサ
- 時雨麻衣
- 白井りえ
- 織斑光輝
- カレルカレン
- カシイドラル
- カーチャ
- カーマイン
- 堤マキ
時系列
【魔法少女リリカルなのはシリーズ】
魔法少女リリカルなのはA's、闇の書事件から1年半後。 高町なのはは11歳となっているが、原作とは全く異なる歴史を辿ることとなる。「とある事件」の発生により、リインフォースⅡの開発計画は中断されていると推測される。
【ストライクウィッチーズシリーズ】
ストライクウィッチーズ2、501JFWが再結成された後。これまでの記述から、本編第5話よりも後であることが分かっている。元の世界における、新たに発生したネウロイの巣は健在と思われる。
【マギカシリーズ】
本編第1話以前の時系列からスタート。 おりこ☆マギカは原作終了後の時間軸。
かずみ☆マギカに至っては、本来はすでに原作終了後、もしくは終了間近なはずだが、オリキャラの介入で原作の展開が大きく遅れている模様。第一部でかずみが少しだけ登場している。
【Caligula】
帰宅部が全員集合している事から、ミレイ撃破後かと思われる。
他にも「パラレルワールド」として楽士エンド完遂後の世界が登場。
その世界では人類は暴走したμにより滅びており、メタヴァーセスのみが残されている状態である。
【東方Project】
詳しい時期列は不明。少なくとも神霊廟後である事は確かである。
【Lobotomy Corplation】
下層まで解放済み且つ設計チーム未解放でありDay45以降ではない事が伺える。
【P.N.B.】
五月雨は二面途中からスタート。
RefRainは三人が合流した状態で一面からスタート。
【艦隊これくしょん~艦これ~】
第13回MMD杯で受賞した「劇場版艦隊これくしょん 激突ソロモン進撃大作戦」に沿っているようだ。
第三部からは艦これアニメに沿い始めた。
オリキャラ紹介
本作品では、クロスオーバー元の登場人物の他にも作者の考案したオリキャラが登場する。
作者曰く「虚淵玄先生ならどんなキャラを生み出すかを想定した」とか。
これを作品独自の魅力を打ち出す努力として見るか、
原作作品を自分色に染め上げる恣意的な行為として見るかは読者の判断に委ねられる。
オリキャラのデザインは魔法少女まどか☆マギカオンラインを元にしており、作画は魔法少女さやか☆マギカ~ハートフルストーリー~の作者であるムカイユー氏に依頼した模様。
これまでの作者の発言から、未登場キャラクターのいる可能性が高い。
「混沌」
本作で主な敵となる謎の存在。
一人一人が「能力」なる力を持っている。
カレルカレン
物語の裏で暗躍する謎の少女。
能力は「洗脳(マインドコントロール)」であり、他人を意のままに操る事で相手を精神的に追い詰める陰湿な戦い方を得意とする。
サイコパスであり、罪悪感という物がない。
故意的に豹変を起こす等、物語の重要なファクターとなる「豹変」とも密接に繋がっている事が伺える。
「世界を混沌に染め上げる」という目的の為に様々な暗躍をしている。
第三部では彼女が人間であるのかさえ怪しい発言が飛び出した。
カシイドラル
「混沌」に所属する青年。
物腰が柔らかそうな性格だが、目的の為なら手段を択ばない非情な一面を持っている。
能力は「蘇生(リヴァイヴ)」であり、佐倉モモを始めとした蘇生させた人物はカシイドラルに対して深い忠誠心を持つようになる。カシイドラルは彼らを「人形」と呼んでいる。
戦闘時は人形に任せているが、自分が闘う時は人形を纏って闘う。人形を纏った姿はグロテスクであるらしく、様々な人物から苦言を貰っている。
カーチャ
第三部より登場した少女。聖痕のクェイサーのカーチャとは別人。
能力は「破壊(デストロイ)」。その為か、戦闘力が非常に高く、作中では一つの世界を短時間で壊滅させたり、連合全員を軽くあしらっていた。
かつてのシドの様に無機質で機械的な性格の持ち主。
精神的に追い詰めるをモットーとするカレルカレンや人形に任せるカシイドラルとは異なり彼女の場合は直接破壊行動に移す。
カーマイン
Side:Citrusにて登場する顔を仮面で隠している男性。
ストーリー最序盤でシトラスが閉じ込められていた仮想現実「オーレリアの箱舟」の創造主であり、シトラスを閉じ込めて「観測」を行っていた。
シトラスが箱舟から脱出した後も彼女を突け狙い、シトラスの周囲で事件を引き起こす。
能力は様々な物を作り出す事が出来る「創造(クリエイト)」。オーレリアの箱舟もこれによる成果である。
明るい性格ながら何処か飄々としており、シトラスに深い執着心を見せる。
オーレリアの箱舟
マギカシリーズの世界
桜花レイ
第9話から登場。栗髪をおさげにまとめ、メイド服をまとった魔法少女。中学受験を控える秀才でありながらも、表裏のないとても純粋な姿が印象的である。
前の時間軸で魔女に殺されそうになったところをもう誰にも頼らない頃のほむらに救出されたことがきっかけで、ほむらの力になりたいと思い魔法少女の契約を結んだ。能力は自分の記憶力を活かしたもので、様々な銃器の具現化と銃撃。初陣ではグレネードランチャーでネウロイを撃破するという鮮烈なデビューを果たすが、初めてグロック18Cを撃ったときは的を大きく外れていることから察するに、まだまだその銃撃センスには向上の余地があることを伺わせる。
新米でありながら、時としてベテランの暁美ほむらや巴マミを上回る活躍を遂げることもある。
作者曰く「魔法少女綺譚における鬱クラッシャーズ」。
しかし…
七瀬瑠奈
銀髪セミロングの少女。服装はへそ丸出しでミニスカートという露出度の高い衣装で、紫紺のマントを羽織っている。「人の姿をした魔女」であり、まだ詳細は明らかにされていないがQBに対して初めから魔女になることを願ったらしい。武器は両刃の大鎌で、ほむらやフェイトを圧倒する実力を見せ付けた。人間に対して果てしない憎悪を抱いており、なぜそのような心境に至ったかは今後の本編で明らかになるだろう。虚淵氏の描くアンチヒーロー像を突き進んでいる印象があり、台詞のあちこちに衛宮切嗣の影響を受けている面影がある。(例:「正義や希望なんかで世界は救えない」など)
彼女は鹿目まどかが見滝原に転校してくる前のまどかの旧友「杉沢瑠奈」と同一人物である可能性が高く、まどかとの因縁めいた展開になることが予想されている。
なお、魔法少女綺譚外伝では、4人の中で猛烈なツッコミ役を果たしている。ややボーイッシュな口調で話すのが特徴。もう一つの外伝では別作品のオリキャラと恋仲であるのだが・・・
大和ミサ
緑髪ポニーテールの魔法少女。身長183cmの怪力タイプ。一人称は「オレ」で、豪放磊落な性格が見受けられる。魔法少女綺譚外伝での彼女の扱いは完全に大喰いキャラかつ筋肉馬鹿で、何だか井ノ原真人を見ているようである。座右の銘は「エンジョイ&エキサイティング」で、完全にワイアルドの影響を受けている。
長身を活かした格闘戦を強みにしており、今まで多くの魔法少女を葬ってきた。かなりの力押し戦法でありながら、佐倉杏子とのバトルを圧勝するほどの実力を持つ。とはいえ、かませ犬の形で酷い扱いを受けた杏子のファンから苦情が出たことは容易に想像がつく。
自然を我が物にし、破壊活動を続ける人間に失望しており、さらに瑠奈や麻衣の理想に対しても冷めた見方をしている様子。
後にフォレスト氏の『魔法少女あすみ☆マギカ』にゲストとして登場。なお戦果は…
時雨麻衣
蒼髪ロングで、赤い貴族服を着ている魔法少女。武器は妖刀で、毒や呪いを含んでいるため、斬りつけた相手に毒で更に追い打ちをかける戦法をとる。魔法少女綺譚外伝における口調は完全に育ちの良いお嬢様タイプだが、同時に白井りえの姿を見て性的興奮に満たされている変態淑女のイメージも見受けられる。外伝では完全に、大和ミサの保護者的な役割。百合夫婦の想像も進むいい関係である。なおれいと色が被るのは気のせいだろうか。
作者曰く「彼女とはいい酒が飲めそう」。作者考案のキャラなのだから当然といえよう。
前線参謀を務めており、その策謀により容赦なく版権キャラを直接的、間接的に殺してきたことから、多くの読者から嫌われている。その一方で、彼女が契約に至った経緯を記すエピソードはあまりにも暗すぎる。
艦隊これくしょんの世界
堤マキ
トラック泊地に司令部を置く元帥。
明るく気さくな性格で誰にでもフランクに接する。
土方を咎めた後に家族艦隊に土方の蛮行を謝罪した。
彼女の艦隊は明らかにされていない。
ある人物の視点から描く過去編では怪しい動きが見えるが......?
Caligulaの世界
宇佐美芳佳
吉志舞高校二年生。ウェーブかかったロングヘアーで眼鏡を掛けている。
ちょっぴり強気で男勝りな女の子。
虚構に気づいているらしく、帰宅部になる事を志願するが……。
次の項目よりネタバレ注意
桜花レイカ
第25話から登場。レイのもう一つの人格、つまり二重人格だったことが判明し、高町家惨殺事件も全国で起こっていた爆撃事件もレイカによる犯行だった。
キュゥべえの考えに賛同し、積極的に感情エネルギーを集めている。これまでレイカが起こした事件も全て人から感情エネルギーを採取するためのものであり、その為に人が死ぬにはどうとも思っていない。
性格も冷淡で感情がこもっていない。人間版キュゥべえのようである(キュゥべえからもボク達に近いと言われている)。戦闘能力はすこぶる高く、銃器の扱いに長け、連合のメンバーを全滅寸前のところまで苦しめた。
だが、第28話で激戦の末、倒されたかと思いきや第36話で生きていたことが判明。現在進行形で連合を苦しめている。
そして第62話(後編)で更なる衝撃的な事実が発覚する。
なんと、桜花レイという人間は初めからいなかったのである。全ては桜花レイカという人間の芝居でしかないのであった。第9話~第28話を読み返してみると、このことに対する伏線が事細かに書かれている。
桜花レイというのは魔法少女となり、感情エネルギーを集めるために残虐な行為を繰り返してきたレイカの心の中に存在する最後の良心であった。それを断ち切る目的で魔法少女連合に入り、幻覚の見せるキャラクターを演じ、そして死ぬというシナリオを全うした。全てはレイカの掌の上で踊らされただけにすぎなかったのである。
固有魔法は銃器の精製、そして干渉。彼女にかかれば、魔法少女の固有魔法を封じることも朝飯前のようだ。とはいえ、神名あすみと相性が悪いのを見ると、無敵というわけではなさそうだ。
宇佐美芳佳
実はカレルカレンが持ち出したサトミノモトから生まれた宇佐木里美のクローン。
オリジナル同様動物と話せる能力を持っている。……胸はオリジナル程に豊かでは無いが。
「混沌」によりメビウスに送り込まれ、目的を達成するべく、帰宅部に入部。帰宅部に不和をもたらした。
だがシドに知られた後は帰宅部から退部させられ、帰宅部との戦いの末に敗北。泣きながら逃げ帰っていった。
堤マキ
その正体はカレルカレンであり、艦これの世界編で舞台となる「箱庭」を創り上げたのも彼女である。艦隊も所有すらしていなかった。
オリキャラ達について重要事項
殆どのオリキャラ達は過去に何かしらの一言では表現しきれない程の暗い過去を持っている。それが物語に何の関係を表しているかはいずれわかるが、更に彼女達の目的も知ることが出来れば納得も出来るだろう。しかし、彼女達の行動をただ単に悪と見るか、あるいは一応肯定して見るか、はてまたは別の方向から見るかでこの作品への感じ方は天と地ほどに差が出ることも、読むときに頭に置いていただきたい。
本作における作品の扱い【ネタバレ注意】
魔法少女綺譚は複数の作品によるクロスオーバー作品だが、扱いが良い作品とそうでない作品の差が激しい。
例えば「蒼き雷霆ガンヴォルト」は頻繁に登場するが、「ストライクウィッチーズ」は登場頻度が低いのが挙げられる。
また、「Caligula」は初期の方ではよく登場していたが、ある日を境にぱったりと出番が無くなってしまっている。
扱いが良い作品でもキャラクターの扱いが良いとは限らず、先ほど挙げた「ガンヴォルト」でも主人公であるガンヴォルトや七宝剣がよく登場するのに対し、フェザーはあまり登場しない。それ所が、オリジナルキャラクターに皆殺し(一名除く)にされてしまう始末。
また、最近は版権キャラクターよりもオリジナルキャラクターを活躍させる事が多く、各作品の扱いが悪くなっている。
読者からの評価【ネタバレ注意】
上記の記述だけを読むならばスパロボのような印象を受け、より多くの客層を見込んでいるように見受けられる当該作品ではあるが、実際は脚本家と作者の作風が近いまどマギの世界観が強めであり、クロスアンジュがただのエロアニメに見えるレベル、というか近年のアニメでは放送できないハートフルボッコ展開が待ち受けている。
・突如人が別人のように変わる「豹変」という現象
・悲惨な死に方をするキャラクター達。メインキャラクターであっても容赦なく死ぬ
・一番印象深いのがナイフで滅多刺しにされた挙げ句、心臓を握りつぶされたバーミリオンや原型を留めないほどぐちゃぐちゃに潰されたイェソドだろう。
・喫茶翠屋の爆撃事件により高町なのはの家族が全員死亡
・家族を亡くしたなのはは個人攻撃等の過剰なストレスで自律神経失調症に陥り、半ば薬漬けの生活に
・余談だが爆撃事件を引き起こしたのと個人攻撃をしたのは同一人物で豹変したある人物である。
・宮藤芳佳がネウロイに撃墜される。一命を取り留めるが記憶喪失
・豹変したまどかに罵倒されるほむら
・誤って現実を滅ぼしてしまい、独りぼっちになった挙げ句、かつての親友からその命を狙われるμ
・底知れぬ憎悪からか、狂い果てていくアリア
・カレルカレンの策略により裏切りの連続を味わった挙げ句、幻想郷を滅ぼされかける霊夢
・パラサイトフュージョナーに寄生された柚子に殺されかける遊矢
・カレルカレンに操られた妹とノワそして玉ころに苦しめられるアキュラ
・負の感情を増幅されたバーミリオンによりティとミューズが死亡。ミリアは左手を失う程の重症を負い、精神的ショックによりほぼ廃人状態に
・更にティとミューズが敵として蘇生。ミリアに激しい憎悪を向ける。
・仮想現実に閉じ込められた挙げ句、精神攻撃を加えられるセレス
・暴走したバイオレットに殺されるアイリス
・セフィラがアブノーマリティに襲われて死亡
・那珂への陰湿且つ徹底的ないじめ。最終的には轟沈
・今まで現実だと思っていた世界が箱庭の小さな世界で家族だと信じていた人物達に襲われる家族艦隊
・沈黙の艦隊の正体が死亡したセフィラを再起動させた物
・月島さんにより記憶を書き換えられ、主人公達に牙を向く仲間達
・色々あって世界中の皆さんに責められる主人公側の皆さん
というまさに血だまりスケッチ状態である。そのため、特にリリカルなのはのファンから「原作レイプ」「なのはにトラウマができた」という批判の声が根強い。
第二部では、
・開始早々今まで現実だと思っていた自分をとりまく仮想現実が崩壊するシトラス
・ティやミューズを始めとする今までの死者達がカシイドラルの僕としてかつての仲間達への憎悪を植え付けられた形で蘇生。第二部の主な敵となる。
・豹変したまどかに罵倒されるほむら
・誤って現実を滅ぼしてしまい、独りぼっちになった挙げ句、かつての親友からその命を狙われるμ
・底知れぬ憎悪からか、狂い果てていくアリア
・そして彼女に壊される帰宅部ルートのアリア
・豹変したホドが危険なアブノーマリティを解放。これによりセフィラがアブノーマリティに襲われて死亡する事態に発展
・↑の事を問われ、Lobotomy社から解雇された管理人X
・カレルカレンに操られた妹とノワそして玉ころに苦しめられるアキュラ
・カレルカレンの策略により内部崩壊が起きるエデン
・今まで現実だと思っていた世界が箱庭の小さな世界。その上家族だと信じていた人物達「沈黙の艦隊」に襲われる家族艦隊
・沈黙の艦隊の正体が死亡したセフィラを加工・再起動させた物
・カレルカレンにより指名手配され、様々な存在から追いかけ回されるシードレス
等のさらなる陰惨な展開、そしてこれまでの主人公勢が戦う意義を見失うという局面にまで立たされている。
虚淵玄と同属性の物語を突き詰めるとバッドエンドになってしまう陰鬱なストーリー作風を持つ作者が一切妥協しなかったらどうなるかを証明したある種の意欲作と言えよう。読んでみて拒絶反応を出した人はアンチ虚淵玄・アンチクロスアンジュの人やヘイト創作の作者の気持ちと主張を少し理解出来るかもしれない。
その一方で
・精神的に傷ついたなのはを必死に励ますフェイト・テスタロッサの献身的な姿勢
・記憶を失った芳佳を「新しい隊員」と捉え、自己紹介をし直す坂本美緒たちの振る舞い
・愛を胸にまどかを正気に戻そうとするほむら
・殺されかけても柚子を救う事を決める遊矢
・ロロ達を助け出そうとするアキュラ
・わずかに残った意思で何とか立ち上がろうとするミリア
・精神攻撃に負けずに脱出しようとするセレス
など、苦難を乗り越えようと努める登場人物たちの勇姿に涙する読者がいることも事実である。
だがしかし
・最後まで正気に戻る事なく死亡する元仲間達
・完全に狂い果て、精神が崩壊したアリア
・大切な家族の一員である沈黙の艦隊達を救う事が出来ず、泣く泣く彼女達を破壊したら、マキ=カレルカレンにより消し飛ばされる家族艦隊
と挫折し最悪の結末を迎えてしまう者も少なくはない。
なお、シリアスや鬱展開が多いこの作品だが、所々にゆるい展開やハートフルな展開も申し訳程度に織り交ぜられている。果たしてどんな結末に向かうのか・・・。
因みに作者曰く、登場キャラクターの8割は死ぬらしい
おまけについて
第一部の頃から、エイラーニャの雑談などがおまけという形で併記されていた。第二部においては、暗さを増していく本編とは裏腹に読者の癒しになりうるほどの明るいコーナーが書かれている。シャッキーニの「しまぱふアワー」は、いい意味でやりたい放題。おまけを楽しみにしている読者もまた多い。
派生作品について
本編と並行してシードレスの妹であるシトラスが主人公の「Side:Citrus」が地葉やふるの手によって連載されている。
2016年からはドットコム氏著作によるスピンオフ、ギャルソン氏著作のシードレスと同じ「RefRain」の登場人物であるセレスをメインにした「ラビリンス」、yolusy氏のRefRain勢(シードレスとシトラスを除く)をメインにした「異次元の侵略者」、番外編としてsid氏著作によるめちゃイケの人気コーナー「数取団」「しりとり侍」「色とり忍者」「抜き打ちテスト」も制作されている。