概要
古生代・中生代・新生代と分かれる地質時代の大きな区分の一つである。約2億5000万年前から約6600万年前に相当し、恐竜が生息していた時期にほぼ対応する。前期の三畳紀、中期のジュラ紀、後期の白亜紀に三分される。
中生代を通じて地球の気候は温暖であり、恐竜・翼竜・首長竜・魚竜などの大型爬虫類が栄えた時代である。前期の三畳紀には哺乳類型爬虫類も栄えた。後期の白亜紀になると、哺乳類や鳥類も勢いを増しはじめ、個体数では恐竜を上回るほどになった。
大絶滅の謎
約6600万年前の大量絶滅は、陸上生物では概ね大型動物ほど影響が大きかった。大型爬虫類はごく少数のワニが辛うじて生き延びた以外は全滅(ティラノサウルスなど)。中型以上の哺乳類も絶滅した。陸上植物の大半の種も絶滅したが、なぜか両生類、トカゲ、ヘビ、カメ類には影響がほとんどなかった。海洋生物ではウミガメ以外の海棲爬虫類、アンモナイトなどが絶滅している。
なぜこのような絶滅が起こったのか、学者は様々な説を挙げてきた。
- 気候変動説:氷河期が始まり、恐竜を始めとする動物たちは凍えて死んでしまった。しかしパキリノサウルスやレエリナサウラのように、すでにある程度寒冷化していた北極や南極に棲息した恐竜も多かった。
- 彗星爆発説:巨大彗星が空中で爆発、あるいは無数の彗星の落下により土砂が舞い上がり、地球は氷河期が訪れて環境が一変し滅亡した。後述の隕石落下を支持する巨大クレーターが見つからなかったことから1980年代ごろには有力視され、『ドラえもん のび太と竜の騎士』などの作品はこれをベースにしている。彗星はK-Pg境界層(中生代と新生代の間の地層)に分布するイリジウムをあまり含んでいないことから、現在は次の隕石説が主流となっている。
- 隕石落下説:現在、もっとも主流の説。メキシコ・ユカタン半島、チクシュルーブに地下に埋没した巨大なクレーターが発見されたことから、少なくとも巨大隕石衝突の事実は確定した。その際の衝撃は広島原爆の10億発分に匹敵し、日本列島を丸ごと海に沈めるほどの威力があったとか。
- 火山噴火説:地殻変動により大噴火が起こり、地球を火山灰が多い尽くしてやっぱり氷河期が始まって、生態系が崩壊してしまった。インドのデカン高原で白亜紀末期から新生代初期の大噴火跡(デカントラップ)が発見されており、上記の隕石説の有力な対抗説となっている。噴火と隕石の二段階攻撃で多くの生物が絶滅したというのも有力な説であり、チクシュルーブの隕石落下の衝撃により火山活動が活発化したと考える者もいる。
- 大洪水説:ノアの大洪水並みの天変地異が起こり、恐竜たちは溺死してしまった(すんません、アンモナイトや首長竜はこれのどこで死んだんですか?)。
- 伝染病説:強力な伝染病が陸海空を問わず蔓延し、動物たちは死に絶えた。恐竜ではないが、新生代のマンモスやメガテリウムといったメガファウナの絶滅の有力説の一つである。
- 哺乳類説:哺乳類により卵を食い荒らされ、少子高齢化が進んで絶滅した。しかし首長竜は卵胎生のため、全く哺乳類は関与していない。それに食い尽くすほど卵を食料として依存していたら恐竜どころか鳥や現存爬虫類も絶滅してしまっているはずだ。
- 食中毒説:白亜紀には花をつける植物、すなわち被子植物が登場した。これを食べた草食恐竜たちは食中毒になって死に絶え、やがて肉食恐竜も餓死していった(で、首長竜やアンモナイトは何で絶滅したんスか?)
- 超新星爆発説:超新星爆発の宇宙線が降り注ぎ、地上のあらゆる生物が被曝して死んでいった。地下に隠れることのできる小動物だけが生き残った(なんで鳥は生き残ったんスか?)
- ゲッター線説(ゲッターロボ):太陽から大量のゲッター線が降り注ぎ、哺乳類は異常進化を遂げ、逆にゲッター線に弱かった爬虫類は大半が死亡、生き残った恐竜たちは地下に逃げ延びた。
- 酸素濃度急変説(宇宙刑事ギャバン):鬼火隕石の接近によって酸素濃度が激減し、恐竜たちは窒息死してしまった(実際、白亜紀末期に酸素濃度が変化し、海中も含めた生物相が一変したという仮説が出されているのであながち荒唐無稽でもない)。
- デスギドラ説(モスラ):デスギドラなる怪獣に生命エネルギーを吸い尽くされ、ただでさえキングギドラの襲来で激減していた恐竜たちは天候の変化によって遂に絶滅してしまった。
- 降臨者説(強殖装甲ガイバー):恐竜を失敗者だと判断した降臨者が巨大隕石を無理矢理降らせ、地球に衝突させた。
- 巨大隕石プラスアルファ説(勇者王ガオガイガー):現代の地球で超竜神が押し戻した隕石が白亜紀に飛ばされ、超竜神諸共落下して地球に衝突し恐竜は滅亡した。
- 宇宙人捕食説(仮面ライダーJ):フォッグ・マザーが無数の怪人の卵を産み、500万年かけて怪人たちにより恐竜は根こそぎ喰い尽くされた。ところでこの怪人たちはいつ絶滅したのだろう?
- 神魔戦争巻き添え説(デビルマンレディー):神が失敗作であるデーモン族を滅ぼすために隕石を落とし、巻き添えを喰らって恐竜は絶滅してしまった。
- 絶対生物寄生説(ウルトラマンガイア):絶対生物ゲシェンクの寄生により、恐竜たちは滅ぼされてしまった。
- 宇宙竜人要塞激突説(ドラえもん学習漫画):地球侵略を画策していた宇宙竜王ダークバハムートの要塞「人工惑星ドラゴンスター」が、ダークバハムートの死に伴い地球に接近。竜王バハムートによって一部の恐竜と宇宙竜たちは宇宙船に乗って新天地をめざし、乗り遅れた生物たちは衝突後の天変地異によって滅亡した。
- 巨大昆虫説(轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス):自分より強い生物の存在を許さない宇宙人ハイド・ジーンが齎した巨大昆虫の襲撃により、恐竜は滅ぼされた。
- アンゴル族説(ケロロ軍曹):ケロン軍が送り込んだ侵略兵器「キルル」によって著しい進化を遂げた恐竜たちを危惧したアンゴル族により「黙示録」が発動し、恐竜は絶滅した。
- ホロンデルタール説(炎神戦隊ゴーオンジャー):蛮機族ホロンデルタールの洗脳能力により恐竜たちは同士討ちを始め、殺し合って一匹もいなくなってしまった。
- デーボス軍説(獣電戦隊キョウリュウジャー):デーボ・ヒョウガッキにより氷河期が起こり、恐竜は絶滅した。
- 破壊神ビルス説(ドラゴンボール超):破壊神ビルスが恐竜を嫌い、エネルギー波を撃ちまくって皆殺しにしてしまった。ただし一部は生き残っているようで、ブルマのパパが飼ったり悟飯が襲い掛かってきた肉食恐竜の尻尾を斬って食べたりしていた。
- アルター能力説(漫画版スクライド):タイムマシンの誤作動で白亜紀に到達したギャラン=ドゥとカズマのぶつかり合いによりアルターの光が生じ、その衝撃波で恐竜は絶滅した。ただし光を浴びたサルは人間になった。
- 遠心波動力場説(濃爆おたく先生):心の綺麗な人にしか見えない、ドリルが発生させる反時計回り時の時空作用に伴い、ゲッター2等の本体より小さなドリルで地中を進んだ際に発生した土砂が時空を遡り白亜紀に降り注ぎ絶滅。
etc...
おい、東映特撮多すぎないか。