概要
『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』(第4世代)の舞台。
ゲーム上に登場するマップ等から北海道(渡島半島を除く)、南樺太、国後島をモデルにしたと思われる。
かつてはヒスイ地方という名前の土地であり、生態系も全く異なっていた。
マップ自体は広く、都市の数もカントー地方より多い(海外モチーフの地方よりも多いという点でも異彩を放っている)。BGMも昼と夜でアレンジが変わるのが特徴。
非常に自然豊かであり、巨大な山脈「テンガン山」によって地方全体が東西に分断され、必然的にそれを囲む各地の道も起伏の険しい地形となっている。
モデル故に他の地方と比べて寒冷地の気候に近く、北部やテンガン山には雪が積もっている。一方、離島のバトルゾーンは比較的温暖であり、砂漠や火山も存在する(モデルこそ樺太なのだが)。
主人公の服装もそれに合わせてマフラーを巻いているが、『ダイヤモンド・パール』での男主人公は半袖、女主人公はノースリーブにミニスカートといった軽装となっている。『プラチナ』ではコートを着た温かそうな服装に変わった。
カントー地方ともホウエン地方とも離れた地方で、他の地方との関わりも薄いが、ジョウト地方とは昔交流していたと思われる描写が存在し、シント遺跡がシンオウとジョウトの間に存在する。アローラ地方の空間研究所でも、シンオウの文献が確認できる。
地方独自の特徴として『ダイヤモンド・パール』の時点ではほのおタイプのポケモンがポニータ系統しか生息していなかった(御三家のヒコザル系統は野生種がいない)。
くさタイプ・はがねタイプ・こおりタイプのジムリーダーやむしタイプの四天王がいるにも関わらず(いずれもほのおタイプが弱点)これでは流石にまずいと判断されたのか、『プラチナ』では野性のほのおタイプポケモンが追加された。
シンオウ神話
シンオウ地方は神話が多く存在しており、ディアルガとパルキアの時空伝説が特に有名である。更に感情の神エムリット、意思の神アグノム、知識の神ユクシーの神話も存在する。一方でやぶれたせかいに生息するギラティナはあまり語り継がれていないようだ。
また、この神話ではポケモンの起源や世界の核心に迫ると思われる内容が随所で見受けられるのも特徴である(人とポケモンが結婚、アルセウスによる万物創造など)。
シンオウ地方の町一覧
町
名前 | 英語名 | 地図上位置 / モデル | 備考 |
---|---|---|---|
フタバタウン | Twinleaf Town | 室蘭市 / 登別市 | |
マサゴタウン | Sandgem Town | 苫小牧市 | |
コトブキシティ | Jubilife City | 札幌市 | |
クロガネシティ | Oreburgh City | 夕張市 | クロガネジム |
ソノオタウン | Floaroma Town | 富良野市 / 当別町 / 北竜町 | |
ハクタイシティ | Eterna City | 旭川市 | ハクタイジム |
ヨスガシティ | Hearthome City | 帯広市 | ヨスガジム |
ズイタウン | Solaceon Town | 足寄町 | |
トバリシティ | Veilstone City | 網走市 / 斜里町 | トバリジム |
ノモセシティ | Pastoria City | 釧路市 | ノモセジム |
カンナギタウン | Celestic Town | 遠軽町 / 湧別町 | |
ミオシティ | Canalave City | 小樽市 | ミオジム |
キッサキシティ | Snowpoint City | 稚内市 / 浜頓別町 | キッサキジム |
ナギサシティ | Sunyshore City | 根室市 | ナギサジム |
ポケモンリーグ | Pokemon League | 国後島羅臼山 |
バトルゾーン
名前 | 英語名 | 地図上位置 / モデル | 備考 |
---|---|---|---|
ファイトエリア | Fight Area | 樺太 / 本斗町 or 真岡町 | バトルタワー(ダイヤモンド・パール) / バトルフロンティア(プラチナ) |
サバイバルエリア | Survival Area | 樺太 / 留多加町 | |
リゾートエリア | Resort Area | 樺太 / 知床村 |
湖
名所
名前 | 英語名 | 地図上位置 / モデル | 備考 |
---|---|---|---|
クロガネゲート | Oreburgh Gate | ||
クロガネ炭鉱 | Oreburgh Mine | 夕張炭田/釧路炭田 | |
荒れた抜け道 | Ravaged Path | ||
ソノオの花畑 | Floaroma Meadow | ||
谷間の発電所 | Valley Windworks | 苫前町 | |
タタラ製鉄所 | Fuego Ironworks | 新日鉄住金室蘭製鉄所 | |
ハクタイの森 | Eterna Forest | 神居村 | モミ |
森の洋館 | Old Chateau | 神居古潭 | |
ギンガハクタイビル | Team Galactic Eterna Building | ||
サイクリングロード | 富良野線 | ||
迷いの洞窟 | Wayward Cave | 不明 | ミル |
テンガン山 | Mt. Coronet | 大雪山/日高山脈 | |
ふれあい広場 | Amity Square | 不明 | |
御霊の塔 | 常紋トンネル | ||
ロストタワー | Lost Tower | 常紋トンネル殉職者慰霊碑 | |
ズイの遺跡 | Solaceon Ruins | 白滝遺跡群 | |
マニアトンネル | Maniac Tunnel | 別名:遺跡マニアの穴 | |
カンナギの祠 | 常呂遺跡 | ||
隠れ泉への道 | Spring Path | 摩周湖 / カムイシュ島 | |
ノモセ大湿原 | Great Marsh | 釧路湿原 | |
ポケモン屋敷 | Pokémon Mansion | 真鍋庭園 | |
自慢の裏庭 | Trophy Garden | 真鍋庭園 | |
鋼鉄島 | Iron Island | 焼尻島 | ゲン |
ギンガだんアジト | Team Galactic HQ | 通称:ギンガトバリビル | |
キッサキ神殿 | Snowpoint Temple | 宗谷海域海軍戦没者慰霊碑 | レジギガス |
槍の柱 | Spear Pillar | ||
破れた世界 | Distortion World | 冥界 | ギラティナ(プラチナのみ) |
チャンピオンロード | Victory Road | 国後島泊山 | マイ |
隠れ泉への道 | Spring Path | ||
送りの泉 | Sendoff Spring | ||
戻りの洞窟 | Turnback Cave | カムイシュ島 | |
パルパーク | Pal Park | 新ひだか町 | リメイク版ではハマナスパークに変更 |
ハードマウンテン | Stark Mountain | 鈴谷岳 | ヒードラン / バク |
満月島 | Fullmoon Island | 礼文島 | クレセリア |
どうろ及びすいどう
『どうろ・すいどう(ポケモン)』を参照。
映画配布等
名前 | 英語名 | 地図上位置 / モデル | 備考 |
---|---|---|---|
鉄の遺跡 | Iron Ruins | レジスチル(プラチナのみ) | |
氷山の遺跡 | Iceberg Ruins | レジアイス(プラチナのみ) | |
岩山の遺跡 | Rock Peak Ruins | レジロック(プラチナのみ) | |
新月島 | Newmoon Island | 利尻島 | ダークライ(プラチナのみ) |
海割れの道 | Seabreak Path | 択捉島~千島列島 | プラチナのみ |
花の楽園 | Flower Paradise | 阿頼度島 | シェイミ(プラチナのみ) |
始まりの間 | Hall of Origin | 没データ |
地下通路
シンオウ地方の地下に広がる広大な地下通路であり、地上の各地には空気の出し入れをする通気口が設置されている。探検セットを使うことでこの地下通路に行くことが出来るが、原理は不明(ゲームの演出では黒いホールを作り出して地下世界に突入している)。
岩壁には化石や進化の石といった様々な鉱物のほか、四色の欠片やプレートといった古代の異物、ハートのウロコが発掘される(なぜだかくろいてっきゅうまで手に入る)。また、出土品の中にはタマという赤、青、緑、白、金剛の5つの宝玉があり、これの大きさや色によって交換できるアイテムが異なる。先述した通り、実はこんごうだまやしらたまもここで採掘されるが、表記は異なる上(たまの部分がカナ表記)、先述した道具のように地上に持って帰ることは不可能。
発掘方法はレーダー(後述のハタを10本取得で解放)を使ってお宝が眠っている場所を探知し、ツルハシやハンマーを使って行う。ハンマーは威力が大きすぎて早く落盤させてしまう恐れがある為、威力は低いがコツコツ掘るのに向くツルハシとの使い分けが重要になってくる。
プレイヤーは化石掘りの他、あなほりドリルを使って岩壁に横穴を開け、秘密基地を作成し、先述したタマとの交換で手に入る家具で自由にカスタマイズが出来る…と言いたいところだが、自由にカスタマイズするためには大きな岩を取り除く必要がある(必要なハタは50本)。この大きな岩を取り除くために他プレイヤーのパソコンから旗を奪い取る「ハタとり」でランクを上げる必要があるのだ。ただし、取られてもランクが下がることはないので安心して欲しい(仕様を勘違いしていたという人も多かったのではないだろうか?)。
また、移動場所を強制したり、プレイヤーの活動を阻害するトラップの類も設置されており、後者はタッチペンを使ってトラップを抜け出す必要がある。このトラップはプレイヤー側も設置が可能。
プレイヤー以外ではアイテム交換担当のやまおとこが各地にいる。瓜親子の親戚であるちかおじさんもちかベンチャー(アドベンチャーとの造語。恐らく探索者のこと)という設定である他、ポケモンカードゲームでは化石発掘員がこの世界を訪れている描写がある。
ちなみに公式絵で主人公らは探検セットのヘルメットやバッグを装着しているが、実際のゲーム画面では…お察しください。
また、一時期このシステムを使って幻のポケモンを捕獲するというバグ技が流行った事でも有名であるが、詳しくはダークライ/シェイミの項目を参照。
リメイク版では
リメイク版では仕様が変更され、カセキほりでの出土品にポケモンの像が追加され、このポケモンの像を秘密基地に置くことで後述するポケモンの隠れ家でのポケモンの出現に影響する。その代わりに秘密基地を家具で飾り立てる機能が廃止されている(それに加えて、制御するシステムもパソコンではなくなった)。
完全新要素として隠れ穴やポケモンの巣穴に相当する『ポケモンの隠れ家』が追加されており、ここではダブルスロットで入手できたポケモンなどが出現する。
キッサキシティ周辺は氷河、ソノオタウンからハクタイシティ周辺は森林、コトブキシティからクロガネシティ周辺は水辺のある洞窟、トバリシティからナギサシティ周辺は沼沢、ヨスガシティからズイタウン周辺は火山地帯、バトルゾーンは砂漠と地下世界であるにも関わらず、非常に多様な環境になっているのが特徴である。
その他の地方
- ヒスイ:過去の姿