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東武伊勢崎線の編集履歴

2022-08-29 11:28:41 バージョン

東武伊勢崎線

とうぶいせさきせん

関東の大手私鉄、東武鉄道が所有する路線の一つ。

概要

東武鉄道が所有する本線格の路線の一つ。路線距離が長いので東武日光線東武宇都宮線など多くの支線を持ち、それらを東武本線系統と纏められる。

東武東上線越生線系統からは完全に独立しており、全く関係がないように見えるが、車両は東上線系統と同じ形式も使用されている。


直通運転先は東京メトロ半蔵門線日比谷線の2系統になっている。半蔵門線においてはさらに渋谷から東急電鉄田園都市線の終点、中央林間まで直通。半蔵門線系統は主に急行、日比谷線系統は普通で運転される。


1899年に北千住(東京都足立区)と久喜(埼玉県久喜市)の間で開業した。このため北千住駅に0kmポストが置かれている。

現在は浅草(東京都台東区)から東武動物公園(埼玉県南埼玉郡宮代町)を経て伊勢崎(群馬県伊勢崎市)までの114.5km(とうきょうスカイツリー/押上~曳舟間は線増に伴う複々線扱い)を結び、日本の私鉄の路線としては最長(第三セクターまで含めると三陸鉄道リアス線の163.0km、青い森鉄道線の121.9km、肥薩おれんじ鉄道線の116.9kmに次ぎ4番目。個別の路線名が付与された路線としては最長となる)。

北千住~北越谷間は日本の私鉄最長の複々線区間となっている。

浅草~曳舟間および、押上~曳舟~東武動物公園間は東武スカイツリーラインという愛称が付いている。


これだけ長大な高架複々線化ができた理由は、北越谷駅以南の特に埼玉県内区間が日照権の少ない南北を縦断する路線だったことが非常に大きい。

その為、東西を横断する小田急小田原線西武池袋線と異なり日照権問題が殆どなかった為、早期の高架複々線化ができていた上、複々線運用前にはレールウオークをやっていた位だった。


一方、これほどまでに長大な路線であるがゆえに各区間の輸送密度は大きく差があり、日中は基本的に

  • 浅草~太田・桐生線方面の特急
  • 浅草~北千住間の普通
  • 半蔵門線方面~押上~久喜間の急行
  • 日比谷線方面~北千住~東武動物公園間の普通
  • 久喜~館林間の普通
  • 館林~太田・伊勢崎間の普通
  • 東武動物公園駅より日光線方面へと直通する列車

と運行系統が久喜や館林などで分断されている。

一日の全体を見ても、浅草から伊勢崎まで本線を全線通しで運転する列車は、2006年3月18日のダイヤ改正以降、特急『りょうもう』の1往復のみ(朝方の伊勢崎発、夕方の伊勢崎行き)という状態が続いているが、それ以前には昼間時間帯も含め、全線を直通する準急(現・区間急行)が多数存在した。


東上線に比べて東京都心へのアクセスの傾向が強いせいなのか朝上り、夕方下りが混雑しその反対がすいているという路線でもある(直通先の田園都市線も同じ傾向)。

又、東上線と異なり両数がバラバラな傾向があり、半蔵門線直通が10両、日比谷線直通が7両、特急は6両と両数に統一性がないもの特徴となっている。

混雑率は149%で、大手町や東京駅のアクセスは北千住駅から3つの経路がある。


更にかつてはドア数がかなりバラバラで0ドア~6ドアまでコンプリートしていた時代があった事、春日部駅の高架化問題で野田線や東上線に比べてホームドア設置が遅れがち。


運行種別

伊勢崎線は接続する日光線鬼怒川線とともに、現存する日本最古の私鉄路線であったため、「電鉄」会社ではなく「鉄道」会社である事を誇示する面があった。いわゆる「ミニ国鉄」と呼ばれていた所以である。その一面が列車種別だったのだが、半蔵門線直通開始に伴い、反対側の東急田園都市線の列車種別と紛らわしいことから、東急を始めとする他の私鉄や既に「電鉄」型の運用だった東武東上線系統と合わせるかたちとなった。


現行で使用されているもの

特急

伊勢崎線の看板列車。館林方面へ向かうものは『りょうもう』で統一。他は東武動物公園から東武日光線に入り日光方面へ直通する。伊勢崎線内でも北千住以外の停車駅はそれぞれ異なっており、列車毎、また運転時間帯によっても停車駅が異なる。定期列車は下記の通り。


このほかシーズンのみ臨時運転の特急として『ゆのさと』、また日光方面へ直通する私鉄唯一の夜行列車『尾瀬夜行23:55』『スノーパル23:55』がある。


THライナー

運行区間···久喜発恵比寿行き、霞ヶ関発久喜行き

伊勢崎線内の停車駅:新越谷・せんげん台・春日部・東武動物公園

詳しくは「THライナー」の記事を参照。日比谷線沿線⇔東武線沿線間の利用者を対象にした座席指定列車で、久喜発着で運転。


急行(電車)

主な運行区間···中央林間・長津田〜久喜・(日光線)南栗橋

押上からの停車駅:曳舟・北千住・西新井・草加・新越谷・越谷・せんげん台・春日部・東武動物公園・(久喜系統)和戸/(南栗橋系統)杉戸高野台・幸手

急行は久喜・日光線南栗橋発着で、押上より東京メトロ半蔵門線に乗り入れ、渋谷を経由して東急田園都市線の中央林間(一部長津田)まで運行される列車。曳舟 - 東武動物公園間は主要駅のみ停車して速達輸送の役割を担う。全列車が10両編成で、終日約10分間隔で運行されており、日中は久喜発着が毎時4本(2本は全線急行)、南栗橋発着が毎時2本(東急線内各駅停車)運行されているが、東武動物公園行きも設定されている。


区間急行

主な運行区間···浅草・北千住〜館林・(日光線)南栗橋

停車駅:北千住まで各駅、西新井・草加・新越谷・越谷・せんげん台・春日部、東武動物公園より各駅停車

区間急行は主に浅草・北千住 - 東武動物公園・館林、あるいは日光線の南栗橋間で運行される。北千住 - 東武動物公園間では主要駅のみ停車して速達輸送の役割を担い、その他の区間では各駅に停車する。中距離列車としての側面も有する。

なお、北千住駅発着列車も「区間急行」であり「急行」ではない。

かつては太田発着も存在した。


準急

主な運行区間···中央林間・長津田〜久喜・(日光線)南栗橋

押上からの停車駅:曳舟・北千住・西新井・草加、新越谷より各駅

急行と同じく押上・渋谷を経由して東急田園都市線に直通する種別であり、朝夕に急行に交じって運転される。

急行同様、曳舟で浅草方面発着列車との接続が考慮されている。以前の朝夕のラッシュ時の一部の上り列車は、せんげん台で抜かれた区間急行を鐘ヶ淵で抜き返すというダイヤが組まれていたことで(鉄道ファンの間では)有名である。


区間準急

主な運行区間···浅草・北千住〜久喜・(日光線)南栗橋

停車駅:北千住まで各駅、西新井・草加、新越谷より各駅停車

区間準急は、主に浅草 - 東武動物公園・久喜間で運行され、一部は南栗橋・館林発着列車が運行される。急行線としての機能を持つ北千住 - 新越谷間は急行と同じ停車駅に停車するが、それ以外の区間では各駅に停車する。朝夕のラッシュ時、普通列車を補完する形で、約20分間隔で運行されている。また、ほとんどの上り区間準急は東武動物公園で日光線南栗橋発着急行と接続する。平日下りに北越谷行の区間準急も存在する。

区間急行同様に北千住駅発着のものでも「準急」とはならない。また、かつては下りのみ太田行きが存在した。


普通

停車駅:各駅

主に浅草~北千住間、北千住~東武動物公園~(日光線)南栗橋)間、久喜~太田・伊勢崎間でそれぞれ運行される。

このうち北千住~東武動物公園間の列車は東京メトロ日比谷線からの直通列車の運用がメインで、7両編成で運転。他は東武の車両で運転され、いずれもそのほとんどが6両編成である。


館林以北の区間については浅草まで直通運転の特急を除き、終日ワンマン運転の2両・3両編成の普通列車のみが走る区間となっている。


かつての列車

急行(列車)

上記にある通り東武では「鉄道」型の列車種別を行っており、早い話が国鉄と同様であった。この為「急行電車」は特別料金を徴収しない速達電車、「急行列車」は特別料金を必要とする列車であった。紛らわしいため国鉄同様に「急行電車」を「快速」に改めたのだが、この為伊勢崎線の列車種別は長く、速い方から特急-急行-快速-準急-各停と急行と準急の間に快速が挟まる形になっていた。

かつては日光方面・鬼怒川方面に多くの列車が設定されていたが、1720系DRC」の投入により殆ど特急『けごん』『きぬ』に吸収され、1700系の車体載せ換え(DRC化)により5700系使用の臨時列車を残してほぼ消滅した。その後、伊勢崎方面へ向かう『りょうもう』が急行列車として設定された。その後、『りょうもう』の200系/250系置き換えに伴い、それまで下記の「快速急行」として運行されていた列車を、1800系から改造された300系/350系に置き換えて「急行列車」に組み入れた。

その後、2006年3月に種別が「電鉄」型に改められた際、これらの列車は特急へと組み入れられるが、スペーシアによる運用の列車より安い特急料金となっている。


快速急行

伊勢崎・日光線系統で特急の補完を果たす列車として、1991年まで全車座席指定として快速急行券(1988年より座席指定券)を徴収する優等列車として運転されていた。快速急行の設定以前、同列車は急行として運転されていたが、同じ種別の伊勢崎線急行(当時)「りょうもう」と比較して停車駅・車両設備(非冷房で固定クロスシート)ともに劣るため、快速急行として種別を分けたものである。快速急行を名乗るが位置付けは急行より下である。

1991年に種別を急行に改め日中の運行を廃止、以後臨時として2001年まで運転された。


通勤快速

ラッシュ時の設定であったことから、前後を走る準急が混雑したため準急格下げの形で消滅した。


準急A、B

2003年3月18日までは、浅草 - 伊勢崎間で運行されていた準急の一部が北千住 - 太田間を速達運転する「準急A」として設定されており、北千住 - 東武動物公園間のみを速達運転する「準急B」と区別していた。ただし、種別表示では単に『準急』と書かれ、放送などの旅客案内上もAやBという呼称は用いず、「東武動物公園 - 北千住間準急」「太田まで準急」などと、準急運転区間の駅名を用いて案内がなされていた。

準急Aは廃止され、東武動物公園 - 太田間の停車駅は後に現在の特急「りょうもう」の朝夕時間帯の停車駅に引き継がれた。準急Bは現在の区間急行である。


通勤準急

2003年3月19日〜2006年3月17日にのみ存在した種別。半蔵門線との直通運転が開始された頃に作られたものであり、現在の急行である。


快速

停車駅:伊勢崎線内はとうきょうスカイツリー・北千住・春日部・東武動物公園/日光線内は板倉東洋大前・新大平下・栃木・新栃木・新鹿沼・下今市

廃止直前は下り4本のみ運行されていた。2017年4月改正で南栗橋以南を廃止し、以北を急行に改称。


区間快速

停車駅:伊勢崎線内は快速と同じ/日光線内は板倉東洋大前、新大平下より各駅

廃止直前は快速とあわせて上下とも1日8本で2時間間隔で運行されていた。伊勢崎線内の停車駅は快速と同じ。2017年4月改正で南栗橋以南を廃止し、以北を区間急行に改称。


駅一覧

凡例

●:停車,▲:一部停車,レ:通過

○:春日部駅について、特急「りょうもう」は全列車通過、その他の特急は全列車停車

△:東武動物公園駅について、特急「りょうもう」は全列車停車、その他の特急は一部停車

押上駅の‖印は経由せず


駅番号駅名読みTHライナー特急急行区間急行準急区間準急普通乗り換え路線
TS01浅草あさくさ
  1. 東京メトロ銀座線
  2. 都営地下鉄浅草線
TS02とうきょうスカイツリーとうきょうすかいつりー
TS03押上おしあげ
  1. 都営浅草線
  2. 東京メトロ半蔵門線(東急田園都市線経由中央林間駅まで直通運転)
  3. 京成押上線
TS04曳舟ひきふね東武亀戸線
TS05東向島ひがしむこうじま
TS06鐘ヶ淵かねがふち
TS07堀切ほりきり
TS08牛田うしだ京成本線(京成関屋駅)
TS09北千住きたせんじゅ
  1. つくばエクスプレス
  2. 東京メトロ千代田線
  3. 東京メトロ日比谷線(中目黒駅まで直通運転)
  4. JR常磐快速線
TS10小菅こすげ
TS11五反野ごたんの
TS12梅島うめじま
TS13西新井にしあらい東武大師線
TS14竹ノ塚たけのつか
TS15谷塚やつか
TS16草加そうか
TS17獨協大学前どっきょうだいがくまえ
TS18新田しんでん
TS19蒲生がもう
TS20新越谷しんこしがやJR武蔵野線(南越谷駅)
TS21越谷こしがや
TS22北越谷きたこしがや
TS23大袋おおぶくろ
TS24せんげん台せんげんだい
TS25武里たけさと
TS26一ノ割いちのわり
TS27春日部かすかべ東武野田線(一部直通)
TS28北春日部きたかすかべ
TS29姫宮ひめみや
TS30東武動物公園とうぶどうぶつこうえん東武日光線
TI01和戸わど
TI02久喜くきJR宇都宮線
TI03鷲宮わしのみや
TI04花崎はなさき
TI05加須かぞ
TI06南羽生みなみはにゅう
TI07羽生はにゅう秩父鉄道
TI08川俣かわまた
TI09茂林寺前もりんじまえ
TI10館林たてばやし
  1. 東武小泉線
  2. 東武佐野線
TI11多々良たたら
TI12あがた
TI13福居ふくい
TI14東武和泉とうぶいずみ
TI15足利市あしかがし
TI16野州山辺やしゅうやまべ
TI17韮川にらがわ
TI18太田おおた
  1. 東武小泉線
  2. 東武桐生線
TI19細谷ほそや
TI20木崎きざき
TI21世良田せらだ
TI22境町さかいまち
TI23剛志ごうし
TI24新伊勢崎しんいせさき
TI25伊勢崎いせさきJR両毛線

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