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バカは一人いれば賢者百人分の働きをするモノさの編集履歴

2023-05-16 13:49:23 バージョン

バカは一人いれば賢者百人分の働きをするモノさ

ばかはひとりいればけんじゃひゃくにんぶんのはたらきをするものさ

『機動戦士ガンダムSEEDASTRAY』シリーズのキャラクター、リード・ウェラーが発したセリフ。一見すると褒め言葉のようにも見えるが、悪い意味で使われた言葉である。

概要

機動戦士ガンダムSEEDの公式外伝・機動戦士ガンダムSEEDASTRAY機動戦士ガンダムSEEDXASTRAYにて、サーペントテールのメンバー、リード・ウェラーが発したセリフ。

この時、サーペントテールはシーゲル・クラインから『ニュートロンジャマーキャンセラーのデータを、地球に住むマルキオ導師に渡すべきか否かを見定めた上で、データの処遇を決定する』の依頼により、ドレッドノートガンダムに搭載されたニュートロンジャマーキャンセラー(を内装したドレッドノートの頭部)を奪取した。

この行為にイライジャ・キール風花・アジャーの2人は「地球のエネルギー問題の解決になる」「素直にマルキオに渡すべきでは?」と声をそろえた時、リードが「つまりよ 人道的なことが多くの人を殺すことだってあるってことさ」と発言し、イライジャの「そこまで地球のヤツらもバカじゃないだろ」に対しリードがこう返答した。


劇中では

一見すると「バカ一人で賢者百人はどうにもならない」と思われるが、ガンダムSEEDの世界では、正に『一人のバカ』によって多くの悲劇が起きたと断言出来るシーンが随所に見られる。


機動戦士ガンダムSEED

アル・ダ・フラガ

ムウ・ラ・フラガの実父。

妻と不仲から『彼女の血を継ぐ実子への遺産相続』を防ぎたかった彼は、クローン技術で死を乗り越えようしたが、その過程で誕生したのがガンダムSEEDの黒幕のラウ・ル・クルーゼであり、キラ達の懸命な奮闘がなければ人類そのものが滅亡していた。


ムルタ・アズラエル/パトリック・ザラ

どちらも上記のクルーゼの掌に踊らされ、アズラエルもザラも周囲の制止を振り切り暴走し、人類滅亡の片棒を担いでいたのは間違いない。


特に前者はニュートロンジャマーキャンセラーをフレイを介しクルーゼから受け取った際に、プラントへの核攻撃の為にニュートロンジャマーキャンセラーを使用している。戦争の兵器として使用される最悪のケースであり、シーゲルが最も避けたかった事態である。


機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

ロード・ジブリール

アズラエルと同じブルーコスモスに所属し、コーディネーターを敵視しつつ、ロゴスの盟主として戦争ビジネスも並行すると、戦争の悲劇を必要に応じて維持する死の商人である。


サトー

ザラと同じ血のバレンタインで家族を喪った過去を持つが、ザラと同じ『ナチュラルの殲滅』に妄執し『ブレイク・ザ・ワールド事件』を引き起こしてしまった。


ウナト・エマ・セイラン及びユウナ・ロマ・セイラン親子

前国家元首を手中に納め、オーブの全権を我が物にしようとしたが、キラによるカガリ略奪を契機に陰りを見せ、上記のジブリールとの繋がりが明らかになったにも関わらず、それを隠匿しようとした結果、最終的に再び国を戦火に見舞わす人災を起こした




そして、ここで間違えないで欲しいのは、彼等は知性や知能の上では決してバカではない。それどころか発言や行動の一部一部を切り取ると、彼等の主張そのものには(どんなに微々たるものでも)一定の理自体は存在する。

しかし、彼等は共通して『自身の大願成就』に妄執し、それによって周囲との関係を断ち切り暴走した結果、微かにあった正当性を無に帰す大惨事を生んでしまったのだ。


他のガンダム作品では

ファースト

キシリア・ザビ

実兄との政争に勝つ為に、わざわざ自分の派閥を軍内に作るならまだしも、ギレンが実父を謀殺したのを知るや、連邦との最終決戦の最中にギレンを殺害、遂にジオンの実権を握ったが、それによって指揮系統が混乱しジオンの敗北、ひいては自身の死に繋がった。


ついでに言及すれば、彼女直属の部下もバカがそろっており、特にマレット・サンギーヌジオンの敗北を認めず「自分こそがジオンだ(要約)」と称し、味方殺しをしてまで悪足掻きを続けた

戦争序盤まで話を広げるとアサクラも、末端の兵士でしかない海兵隊に鎮圧ガス(催眠ガス)と偽り毒ガスを(彼等の大義名分的に「自らが守るべき」コロニーに)注入させ、リーダーのシーマ・ガラハウが深刻なPTSDを患わせた挙句、その責を全て海兵隊に被せて、海兵隊はアクシズへの亡命を拒絶されている。


機動戦士ガンダムサンダーボルト

グラハム

故郷のコロニー・ムーアとそこに住む自身の家族をジオンによって失ったのを契機に、復讐鬼に陥っている……のみならず「その原因を生んだのはムーアの上層部が無能なせいだ」として、その血族にまで理不尽な憎悪を向ける。

その結果、自身が所属する部隊のエース人身御供にしようと目論む、覚悟を決め艦長の務めを果たそうとしたクローディアの行いと判断(=自分達の戦艦が大破寸前だったため、クルーに対し船からの脱出を指示)を非難した挙げ句、その場で彼女を射殺し道連れにするなどの暴走を起こした。


機動戦士Zガンダム

バスク・オム及びパプテマス・シロッコ

バスクは自身の『スペースノイドへの憎しみ』だけで、過去に敵味方の混戦時にソーラ・システムを発射する、本編では30バンチ事件事件等の凶行に及ぶ様は、部下のジェリド・メサヤザン・ゲーブルからも嫌煙され、遂にジャミトフ・ハイマンからも監視としてパプテマス・シロッコを召集、結果的にティターンズの壊滅に繋がった。


そして、シロッコもキシリアと同じ徹を踏むに至った。

自らの才覚を思うがままに振るいたいシロッコは、召集後はティターンズの主だった運営陣を謀殺し、遂に同組織の実権を握ったが、こちらもキシリアと同じ決戦のどさくさに行った為、適当に揉み潰せば終わりだった程ズタボロのエゥーゴに、一発逆転のコロニーレーザーを使われてしまい、三日天下の如く呆気なく野望が潰えた。


機動戦士クロスボーン・ガンダム

クラックス・ドゥガチ

僻地の木星を死に物狂いで人が住めるだけの環境にした半生に対し、連邦が見せた誠意が『裕福でうら若き女性との婚約』で、自分がそれで容易く懐柔されると思われていると感じて以降、絶望と憤怒のままに『地球滅亡』の妄執に取り憑かれてしまう。その際、木星の人民には「美しい地球を民の為に手に入れる」と嘯く=自らの真意を隠し木星の人民を騙す所業まで行う。また「自らの手で地球を滅ぼす」のに拘泥してしまい、折角の地球を容易く滅亡させる兵器の運用を誤る采配ミスも犯してしまった。

実際、彼自身が独白している様に、彼に嫁いできた『うら若き令嬢』が金や地位が目当てのゲスであったなら彼女だけを恨めば良かった」のだが、彼女は自分より2回り以上歳が上の老爺であるドゥガチを、夫として心から愛してくれた。

それが却って彼の劣等感を刺激してしまい、結局その令嬢は木星の過酷な環境が原因で死なせてしまい、それを機にドゥガチは暴走に至ってしまう。

更にその令嬢を派遣してきたのは、F91のラスボスの鉄仮面=カロッゾ・ロナであり、彼自身がに裏切られた過去から「自分達に都合のいいことを言って擦り寄る以上、せめて嫁ぐ女性だけは誠実で美しい女性にするべきだ」と考え、最大限の誠意として全力を尽くした結果である(そもそも連邦の薄情そのものな行いも、地球圏の戦乱が長引き過ぎて木星に割ける余力が無かった為でもあり、地球から見れば最大限出来る限りの誠意は尽くしていた)。

全員がもう少し悪人なら防げた悲劇であるだけに、現実のやるせないものを感じざるを得ない。

尚、ドゥガチの隠し子が現れるがこちらもコンプレックス等から、実父と似て非なる暴走を起こしてしまった。


非ガンダム作品では

特撮番組で軍隊やPMCに類する、武力を保有する組織の上層部に散見される。


ウルトラマンZユウキ・マイが挙げられる。

彼女は地球防衛隊に所属する人間だが、悪意ある地球外生物の策略に陥り、最凶最悪の兵器を造り上げ、地球文明を滅ぼす片棒を担いでしまった。

振り返ると、ウルトラマンギンガS神山政紀が地球を滅ぼし兼ねない禁断の兵器ビクトリウム・キャノンを開発・運用するも、物語の黒幕により最悪の形で奪われる

更にはウルトラセブンでは『「地球を守る為」の大義名分』により、徒に凶悪な兵器を開発・運用を目論む上層部に対し、モロボシ・ダンそれは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ…と警鐘を発した。


仮面ライダーシリーズは平成になって以降、該当するキャラクターが増加していった。

ざっと挙げても未知の存在に対抗する為『人命を軽視した兵器』の開発に妄執した女『妹を蘇らせる』為だけに多くの人の運命を狂わせた男『人間の解放』の許に暴走し因果応報の最期を迎えた男不死の怪物の能力を解明・我が物にしようとした男『家族を喪った恐怖』に囚われるままに暴走した父親姉の豹変を認めず世界を完成させようとした学者……と、枚挙に暇がない。


スーパーロボット大戦シリーズではに対して、それこそ一人が賢者百人どころか万人の働きをするプレイヤー部隊の何十人の(ある意味、愛すべき)バカ共との激突が幾つも描かれている……。


関連タグ

リード・ウェラー

天才とキチガイは紙一重

脚本の被害者


正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんだ:行き着く先。

:バカをこれに変えれば理解し易い。


鐘嵐珠及びスクスタストーリー第20章炎上問題:嵐珠の「自分の采配に間違いはない」とする思い込みや、過去の経験を拗らせた結果、作品そのものを終わらせ兼ねない事態を生んでしまった。但し、本当にバカなのはキャラクターの言動以上に、そのようなストーリー展開やシナリオ構築をしたスタッフ達の方である。

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