CV:沢りつお、西崎章治(仮面ライダーV3)、関智一(スーパーヒーロー大戦GP、動物戦隊ジュウオウジャー、仮面ライダー1号)
スーツアクター:村岡弘之(動物戦隊ジュウオウジャー)
概要
その名の通り、シオマネキの能力を持つ改造人間で、余談にある通り、ライダーシリーズ初の一般公募デザイン(アイデア)から誕生した怪人。 口から発火性の溶解泡を吐き、左腕の大きな電磁ハサミを武器とし、水中での動きに優れている。
鳴き声は「アビー、アビアビアビー!」(空耳でアヘ~ッ、アヘアヘアヘ~ッと聞こえるのはナイショッ‼)。
片手がハサミで派手なカラーリングのいかにも怪人らしいビジュアルのせいか、後続のテレビシリーズや劇場版、さらにはステージショーやバラエティ番組にもショッカー怪人代表として登場する事が多い(もっとも、それは裏を返せば「何度も何度もボコボコにされてきた」ということでもある。果たしてそれがシオマネキングにとって幸せかどうか……)。
死亡回数7回はザンジオーと並ぶ回数であり、映像媒体における明確な被殺害回数も同一の7度なのでショッカー内ではトップと言うことになる。うーん…。
登場作品
仮面ライダー
第72話ラストでモスキラスがダブルライダーに倒されたのと入れ違いになる形で地獄大使が紀伊半島に呼び出した増援として登場。第73話にて本格的に活動を開始する。
紀伊半島にショッカーの海底基地の建造を目論む地獄大使の補佐を行い、その協力者として目を付けた海洋学者の坂井博士をショッカーに協力させるために、博士のみならずその家族をも人質として拉致する事を使命とする。
しかし、事件を察知して駆けつけた1号ライダーとその前の話で南米から駆け付けた2号ライダーの攻撃に遭い、ライダーダブルキックを受け倒れる。
その時の衝撃で制御系統が誤作動したのか、はたまた機密保持のために自爆しようとしたのか、最期は仰向けに倒れた状態のまま溶解液を口から噴出し、発火した溶解液に包まれて爆散した。
仮面ライダーV3
第27話 - 第28話にデストロンの再生怪人の1体として登場。
再生怪人は固有の能力などが忘れられたりすることも多い中、再び発火性の溶解泡を使っていた。
ただしスーツの劣化が1番酷かった怪人でもあった。
第27話ではワナゲクワガタを追跡していたV3の前に、イモリゲスと共に足止め役として登場、目くらましの溶解泡を吐いて逃亡する。
その後、ギラードガンマーガスの解毒剤を手に入れるためアジトに忍び込んだ風見志郎をドクダリアン、ウニドグマらと包囲し、V3を罠に嵌めるための役目として、イモリゲスと共にV3を抑え込んだところで、ドクダリアンの発動させた落とし穴に落ちて爆死した。
仮面ライダーSPIRITS
第7巻に収録された第23話に登場。モスキラスと共に、バダンの基地である大要塞サザングロスに侵入したダブルライダーを襲撃する。連係プレイで仮面ライダーを苦しめたが、最後はライダー反転ダブルキックの前に崩れ落ちた。
その後、ショッカー復活の際にモスキラス共々蘇生し、関東地方制圧計画に参加。『新仮面ライダーSPIRITS』では、東京湾のショッカー本部を強襲した1号ライダーに戦いを挑む。
仮面ライダーディケイド
劇場版の「オールライダー対大ショッカー」にて大ショッカーの怪人軍団に参加。
最期はディケイド、ディエンド、モモタロスの必殺技をイカデビルと共に受け、爆散した。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
1971年の世界にて、毒トカゲ男と共に少年仮面ライダー隊を追い詰めるが、駆け付けた2号のライダーキックを受け爆散した(原典通りならば、毒トカゲ男もシオマネキングも1971年にはまだ誕生していない)。
現代の世界においてもショッカーの怪人軍団に参加している。
仮面ライダー大戦
さそり男、ゴースター、ジャガーマン、ザンジオー、毒トカゲ男などの大ショッカー・スーパーショッカーに参加して戦死した怪人たちと共に復活(予算の関係での使い回しと言えばそれまでだが)。バダンの戦士としてライダーに戦いを挑み、沢芽市襲撃にも参加した。本作は死亡描写なし。
スーパーヒーロー大戦GP
本作は初代ライダーの最終回から派生した未来を描いた作品の一つであり、現代で他の新型ショッカー怪人共々暴れ回っている。鋏から水色のビームを出せるようになったのが特徴。
最後はフェニックス、ウェザー・ドーパントと共にライダー狩りに参加するも、仮面ライダーオーズのタトバキックで爆死した。ちなみにタトバキックだけで死んだ怪人はコイツが史上初である。
終盤ではデェムシュ、シュバリアン、毒トカゲ男と共にある事件の引き金を引いてしまう。
正義の系譜
PS2専用ソフト『仮面ライダー 正義の系譜』では邪眼に蘇生された地獄大使の配下として登場。海岸沿いに設置されたショッカー基地の指令室への入り口を護っている。
TV版では生身の人間を麻痺させる程度の描写しかなかった電磁ハサミを強化したのか、このゲームでは新たに放電能力を得ていた。
仮面ライダー1号
ショッカーの残党怪人として登場。本作では首領が登場せず、地獄大使が眠りについているため、毒トカゲ男やガニコウモルと共にショッカーを事実上指揮している幹部怪人のポジションについている。
地獄大使復活のために立花麻由を誘拐しようと企んでいたが、一度目はゴーストやノバショッカーと三つ巴になった事で失敗。二度目は月村アカリと一緒にいたところを攫おうとしてネオ1号の妨害に遭い、最期はネオ1号のライダーパンチを受けて殴り飛ばされ、身動きの取れない空中でライダーキックを受けて川に投げ込まれて「ショッカーに栄光あれ~~!!」と叫びつつ爆死した。
動物戦隊ジュウオウジャー
第7話のゴーストとジュウオウジャーのコラボ回に登場。CVは放送当時公開されていた『仮面ライダー1号』と同じく関智一氏が声を担当しており、こちらの個体はシリアス感が控えめである。
ショッカーの一員として、改造人間の素材となる人間を回収するのが使命とし、何故かジュウオウジャーの世界に現れた。
原典同様、口から発火泡を放って攻撃したり、左腕の大きな電磁ハサミを武器とし、「アビー、アビアビアビー!」という鳴き声を持つが、「ア~ビックリした」というコミカルな言葉を放つ事がある。
デスガリアンを追って来た大和、セラ、レオの前に海岸から出現した。
3人から獣の気を感じ、ショッカーの改造人間の素材として回収しようと襲いかかるも、彼を追って来た天空寺タケルが変身した仮面ライダーゴーストと交戦。
ニュートン魂、エジソン魂、ムサシ魂の連続攻撃、ゴーストが変身したフォームの色を見て親近感が湧いたジュウオウジャー3人の連続攻撃で圧倒されてしまい、ジュウオウゴリラとグレイトフル魂の同時攻撃を受け、「ショッカー軍団・・・・あっ万歳・・・・」とショッカーを称えながら、敗北。
しかし「もう少しこの戦いを見てみたい」というジニスの命で、ナリアによって巨大化される(投入口がないのでコンティニューメダルは口から投与された)。その際ナリアはプレイヤーでないためか「効能は保証しませんが」と前置きしていたが特に問題はなく、初登場から44年の時を経て初の巨大化を果たした。
ジュウオウワイルドと交戦し、得意の発火泡を発射するも、ワイルドキャノンの連射に押し切られた上、ジュウオウワイルドのパンチで吹き飛ばされてしまう。
「ア~ビックリした」と起き上がった所を最期はジュウオウワイルドの「ワイルドロケットナックル」を受け、「ショッカーは何度でも蘇るアビー!!」と言い残して爆死した。
ジュウオウジャーとゴーストとの戦いを優先したため結局、クバルには気をとめていなかった模様。
後にショッカー怪人ヤマアラシロイドを追って、大和がゴーストの世界に現れる事になる。
余談
デザインは児童誌の公募「ちびっ子プロデューサー」によって決定した。…とよく言われるがそれは名目上であり、実際に集まった公募の中にスタッフが気に入ったものがなく、「蟹の化け物」というアイディアからスタッフが同じ蟹の怪人であるカニバブラーとは別のアプローチを行った結果生まれた怪人である。
撮影時アジトの入口はロケ地にあった公衆便所にショッカーマークをつけて撮影された。
アジトの爆発シーンはミニチュアを使って撮影したため、公衆便所は爆破されていない。後年の某刑事番組だったら容赦なく爆破されていたに違いない。
また2007年にザ・世界仰天ニュースに登場した際には、藤岡弘、氏、宮内洋氏、速水亮氏が変身した1号とV3とXライダーに、ライダーパンチ、V3チョップ、ライドルスティックの連続攻撃を受け、とどめにライダートリプルキックを喰らって退場した。
平成で声を演じた関智一氏は、仮面ライダーゴースト本編でパーカーゴーストの声も演じている。
青地に黄色の体色が特徴的であるため、当初はアオウミウシの怪人だったが、キャラクター性を高めるためにハサミをつけてカニ怪人にしたのではないかとの説もある。(但し、青いシオマネキは実在する)
同一モチーフの怪人が再登場した例として、蜘蛛モチーフの蜘蛛男とドクモンドがある。
平成になり青いカニ怪人として仮面ライダーアギトでクラブロードが登場している。
関連項目
ショオカキング:公募デザイン、語尾がキングつながり。