概要
月刊ヒーローズに連載されている漫画『ULTRAMAN』に登場する強化服。
ウルトラマンに酷似した形状のパワードスーツで、ウルトラマンの因子を持つ人間のみが使用できる。
作中では早田進の息子である早田進次郎が着用し、地球で犯罪を起こす宇宙人との戦いを繰り広げる。
開発者は井出光弘とされているが、異星人であるベムラーやエースキラーも同じ機構を用いていると思われるスーツを所持しており、さらにやはり異星人であるヤプールが北斗やジャックのためにスーツを製作していることが語られているなど、地球外から齎された技術を元にしたものである可能性が示唆されているが、現段階では真相は不明。
バリエーション
プロトスーツ(Ver.Z)
早田進が着用していた試作段階のプロトスーツ。
プロトタイプであるため、後のスーツと比べると戦闘力は低め。
ベムラーとの戦闘で大破して以降、長らく使用されていなかったが、第47話で窮地に陥った進次郎と弾を援護すべく新たに試作されたマスクと共に戦線に復帰した。
後にニューヨークでの決戦では再改造を受け、更に強化された形で登場。マスクも後述のセブンスーツのように自動装備型となっている。
その姿は、かつて二度目の死を迎えた早田を救った、掛け替えのない友の姿によく似ていた。
ULTRMANSUIT
早田進次郎が装着するスーツ。身長190㎝、体重126㎏
進次郎が最初に装着したスーツはAタイプと呼ばれており、早田の装着したスーツを専用に改良したものとなっている。
漫画版は直接着脱衣するものだったが、アニメ版では後述の北斗同様、転送式での変身となっている。
その際のポーズは、ちゃっかり本家ウルトラマンのぐんぐんカットを意識したもの。
また、最初からウルトラスラッシュが使える他、スペシウム光線も漫画版では左腕から発射されるが、アニメでは左腕をスライドして右腕の発射口から放たれるようになっている(そのため、どちらかというとワイドショットに近い構えになる)。
リミッターを解除すると胸のランプが赤に変わるが、スーツ及び着用者の両方に多大な負荷がかかるため数分しか使用できない奥の手である。アニメでは解除時にカラータイマーの音が鳴るようになっている。
エイダシク星人は本家同様に危険信号だと思い込んでいたが、進次郎は「相手を全力で倒す合図」と称した。
両腕にはスペシウムブレードと呼ばれる兵装が備わっており、コネクターを通して両腕を接続することでスペシウム光線を撃つこともできる。ただし、ウルトラマン因子の活性化した進次郎は、ブレードが破損して使用できなくなった状況でもスペシウム光線を放ったことがある。
進次郎のウルトラマンとしての身体能力向上にともない、機能面で進次郎がストレスを訴え始めたためヤプールのサポートを受けたBタイプに改良された。
Bタイプ
ヤプールのサポートを受けた井出がスーツを改良した形態。
軽量化と各種補助モーターの改良、新武器の追加が大きな変更点となっており、ACEスーツのデータをもとにスラスターを増設。スペシウムブレードが電解せずに両手が自由になったため高速での飛行を実現させた。元々進次郎は高く跳躍ができるため飛ぶことは比較的簡単だが、まだ着地が上手く制御できない模様。
さらに新兵器としてクローキング機能、擬態能力、スペシウムエネルギーをリング状に展開したウルトラスラッシュが追加された(アニメ版では最初から搭載)。キットオリジナル武装として強化兵装マルス133改も保有する。
Ver7.1
科学特捜隊の諸星弾が着用するもう一つのウルトラマンスーツ。通称はセブンスーツ。
武器はメカニカルな日本刀(スぺシウムソード)と、アイスラッガーのような形状のナイフ。光線技は無いが、スペシウムソードにスぺシウムエネルギーを流し込むことで斬撃に衝撃波を持たせることが可能。
進次郎のスーツとは異なり戦局に合わせて装備を変更できる仕様になっており、設定上は銃器も使用可能(あとがきにて、偶然ではあるが同作者による漫画「鉄のラインバレル」に登場するヴァーダントと同じコンセプトであることが明かされている。ちなみに、ヴァーダントの同乗者である森次玲二の名前は、本家モロボシ・ダン役の森次晃嗣氏から来ている)。
ウルトラマン因子を持たない一般人が装着することを想定して設計されているため、あらゆる状況を想定した複数の機能が実験的に導入されているが、未だテスト段階にある未完成のスーツであるため、装着者への負担など残された課題も数多い。
最初はVer.7.0として登場したが、初戦で得られた実戦データと装着者である諸星の意向により改修が施され、上腕部と大腿部の装甲がより動きやすく軽量な構造へと変更された。
また、バイザー状のパーツを取る事で顔面のみを露出する簡易的な脱着機能が備えられている。
その後、さらに改良が加えられ大型スペシウム兵器“ワイドショット”とエメリウム弾などを発射できる兵装"EXライフル"を備えたVer.7.3が登場する。
アニメではスーツ着用時に本家の変身音が流れるようになっている。
Ver.A
北斗星司が着用する第4のスーツ。「Alien(異星人)」の頭文字と星司の自己顕示欲から「エーススーツ」の名が付けられている。
天才的な技術力を持つ異星人移民ヤプールによって星司専用に開発されたもので、戦闘用義手と全身を覆う装甲などからなり、厳密に言えば上記の科特隊所蔵スーツ群とは異なる。
擬態装置の応用によってスーツを転送する事が可能で、両手の拳を合わせる事でどこでも瞬時に装着が可能。
他のスーツと比べやや目が大きいのが特徴。
両腕で作り出す大型スペシウムブレードによる切断技を得意としているほか、背中には推進用のスラスターが格納されており、高速移動、高々度ジャンプなどが可能。
それ以外にもヤプールの親心から、星司にも知らされていない複数の機能が備えられている。
JACK SUIT
ヤプールがジャックからの依頼を受けて製作した最新スーツ。
かなりモリモリしたマッシブなデザインで、ラインの形状も「ジャック」のそれのように縁取りが付いている。
大柄な分武装も豊富で、収納式のソードとレールガン、不可視フィールドを自動的に展開する防御機能がある。
突貫工事で作られたためまだ未完成品であり、エネルギー兵器の腕部への追加、有事に対応できる転送装置が増設される予定。
ハンドメイドスーツ
東光太郎が着用するスーツ。その名の通り光太郎による完全自作のスーツであり、偶然得た超人的な力をヒーロー活動に使うと決めた光太郎が正体を隠すために着用しているだけである。そのため、他のスーツのような攻撃力や防御力は一切ない(ただ、戦闘で破けた描写は無いのでそれなりに頑丈な素材を使っていると思われる)。
全身真っ赤で頭部のみ銀色で、頭には角が生えている。日本で活躍しているウルトラマンにあやかった姿であるが、角が生えているのは「かっこいいから」と言うだけの理由である。
見た目は完全にコスプレであり、また口元が露出しているため装着者がアジア人であることまではバレてしまっているなど、色々とツッコミどころが多い代物である。
TARO SUIT
ヤプールが光太郎(タロウ)用に制作したスーツ。一コマのみ開発画面にその姿が映っており、その時はグリッドマンっぽい形状であったが、バルキー戦にて初登場。炎態の上からマスクを被る形となっている。原点がセブンに似たウルトラマンであるということもあり、セブンスーツと似た容姿に二本角とカラータイマーが加えられている。
実はこのスーツは機能上、強化服ではなく『炎態のタロウの力を抑制し、周囲への被害(特に火災)を抑えるため』のものである。そのためこのスーツにはこれまでのウルトラマンスーツのような戦闘支援機能や装着者の命を守る機能は加えられていない。
偽ウルトラマンスーツ
メフィスト大使の手下であるザラブ星人3人がウルトラマンの信用を失墜させるべく専用の変身装置を使ってウルトラマンスーツの姿へ変身した姿。
それぞれ通常、Ver.7、Ver.Zに化ける。
他媒体で登場
80
円谷プロを長く支えてきた大岡新一社長の誕生日記念に公式ツイッターで作者が描いたもの
装着者も大岡社長に似せて描かれている。
のちにアプリ版にて正式登場。
Ver.TIGA
新ULTRAMAN SUITプロジェクト第1弾としてフィギュアライズスタンダードというレーベルでキット化されるオリジナルウルトラマンスーツ。
チラシにはイーヴィルティガバージョンもイラストで描かれている。
月刊ホビージャパン連載のスピンオフ作品では、原点同様タイプチェンジも可能。今のところ正体は不明だが少なくとも科特隊が作ったものではない。ダイゴとユザレという謎の男と少女が登場しているが関係は不明。何やら「儀式」なるものに関わっているようだ。
また進次郎の悪夢の中に黒いスーツが登場している。
Ver.ZERO
ゲーム『Be ULTRA』に登場
DYNA
モデルはストロングタイプ。
GAIA
マッシブさはここでも健在で、その姿はもはやパワーローダー。
モデルはスプリーム・ヴァージョン
AGUL
アグレイターを模した蛇腹剣を持つ。
モデルはV2
NEXUS
モデルはジュネッスブルー
MEBIUS
背中にサポートユニット、ガンウィンガーを装備する。
HIKARI
ナイトブレスを模した大型の剣を持つ。
ZEARTH
サポートロボット、ミラクロンを引き連れている。
BELIAL
KEN
MARIE
KING
YURRIAN
NICE
NEOS
MAX
※公式発表前のファンアート
関連イラスト
まだ公式にも出ていないウルトラマンスーツもイラストで描かれることがある。