原典
初出は『仮面ライダーZO』。
望月博士が生み出した「ネオ生命体」が、屑鉄等を取り込んで造り上げたバッタを思わせる容姿のボディ。ネオ生命体の行動・戦闘用ボディとして使用される。
高速移動時には、球状や流体金属状になって飛行する。
ロケットパンチや、右肩の発射口から撃つ分子破壊光線「マリキュレイザー」を武装として持つ。また、格闘攻撃に電流を付加して威力を上げたと思しき描写がある。
損傷を受けても材料さえあれば容易に修復が可能であり、ZOに右腕を切り落とされた際には金属の鉤爪を生成した。但しある程度エネルギーを消費するようで、ZOに切れた電線を押し当てられ高圧電流を浴びせられた上、ビルから突き落とされて腹部に鉄骨が突き刺さった際は、鉄骨を取り込んで再生こそしたものの、戦闘エネルギー不足となって暫く行動が出来なくなった。
また、自らの分身として怪人を作る能力も持ち、作中ではクモ女とコウモリ男を生み出している。
望月博士に「自らを完全な生命体」として改造せん為に、博士の息子である宏を狙い追い詰めるが、ZOに妨害される。
アジトでの戦いではZOを吸収して「赤ドラス」へと進化したが、宏のオルゴールを聞いて生じた感情に混乱、その隙に力の源であるプールを博士に破壊され、体内から脱出したZOのキックを受けて消滅した。
HERO SAGA
『S.I.CHERO SAGA』では、仮面ライダーJを吸収して赤ドラスとして復活(個別記事も参照)。ZOを1度は破るが地空人の介入で失敗し、Jパワーを失いJにも脱出される。起死回生にフォッグマザーの残骸を吸収して力を得ようとするも、フォッグマザーの意識がまだ残っていた為、ドラス(ネオ生命体)の意識はフォッグマザーに吸収され、「フォッグ・ドラス」(上記のイラスト)になってしまう。
仮面ライダーディケイド劇場版への客演
『仮面ライダーディケイド完結編』にも「最強最悪の怪人」として登場。元々こいつはどんな因果か『劇場版仮面ライダーディケイドオールライダー対大ショッカー』にも、大ショッカー傘下の怪人として不完全形態で参戦し、仮面ライダーに叩きのめされていたのだが、そのコアを大ショッカー残党が持ち出し、後にスーパーショッカーを名乗る彼等が培養して誕生する。スーパー死神博士を「パパ」、蜂女を「ママ」と呼ぶ。
電波人間タックルの捨て身のウルトラサイクロンで瀕死の重傷を負った蜂女は、ネオ生命体の力で傷を癒そうとするが、好機と見たドラスに逆に体を乗っ取られてしまい、ドラスは蜂女をベースに完全体として覚醒する。
その力でディケイド、仮面ライダーディエンド、仮面ライダーキバーラ、リ・イマジネーション平成ライダーを圧倒した。ディケイド最強コンプリートフォームが「切り札」として9人のライダーを最強フォームに強化変身させ、彼等とディエンドとキバーラの必殺技、ディケイドのファイナルアタックライド(要はライダーリンチ)を受けてやっとこさ倒された。
その方法たるや
- ディエンドのFARに合わせ龍騎サバイブのメテオバレット、ファイズブラスターフォームのフォトンバスター、カブトハイパーフォームの(ライダー史上最も傍迷惑な技として有名な)マキシマムハイパーサイクロンを撃ち込まれ
- 背後からキバエンペラーフォームのファイナルザンバット斬とブレイドキングフォームのキングラウザーによる一撃(多分ロイヤルストレートフラッシュ)を受け
- 振り向きざまにキバーラと電王超クライマックスフォームの超ボイスターズスラッシュに切り裂かれ
- 装甲響鬼とアギトシャイニングフォームの年の差コンビにライダーパンチで殴り飛ばされ
- よろめいた所で6㎞四方を吹き飛ばす爆発を起こし兼ねない程の封印エネルギーを持ち、平成ライダー史上最強の100tもの衝撃を持つクウガライジングアルティメットのパンチを胸に受けた上で
- 通常時ですらゴ集団のグロンギや仮面ライダーインペラーを1発で倒し、高層ビルを薙ぎ倒す威力の波動を容易く突き破るディケイドのディメンションキックを、数値の上なら2倍も上回るコンプリートフォームの状態で受ける
……そりゃ死ぬわとしか言いようのない壮絶なリンチであった。
リ・イマジネーションネオ生命体(長い!!!)のコアは運良く脱走し、「スーパークライス要塞」を操ってライダー達を圧倒するが、ファイナルフォームライドしたライダー達の攻撃と、仮面ライダーWに乗っ取られたマンモスメカの攻撃により、スーパークライス要塞は崩壊してしまう。その後も「W」の世界から逃げ込んできたダミー・ドーパントと合体して「アルティメット・ドーパント」となるが、ディケイドと、サイクロンサイクロン・ジョーカージョーカーに変身したWのトリプルキックで倒された。