アマージョ
あまーじょ
データ
他言語版の名称
英語 | Tsareena |
---|---|
イタリア語 | Tsareena |
スペイン語 | Tsareena |
フランス語 | Sucreine |
ドイツ語 | Fruyal |
韓国語 | 달코퀸 |
中国語 | 甜冷美后 |
進化
概要
アママイコの中でも特に強い個体がこの姿に進化できるとされ、アママイコたちに祝福されながら進化する。
進化したことで女王のような威厳溢れる姿に変化し、ハイヒールやサイハイブーツを思わせる脚部が特徴的。頭には王冠のような部位も存在する。
おてんばだったアママイコと打って変わって気品溢れる高貴な性格になり、良からぬ考えを持つポケモンや人間に強力な蹴りをお見舞いして懲らしめてしまうという。
得意技の蹴りはアママイコの時よりもさらに磨きがかかり、甘い香りで敵を撹乱させてから強力な蹴りを何発もお見舞いする。
弱点は頭の王冠のような部位らしく、そこを触ると力が抜けてしまうと言われている。何とも可愛らしい。もっとも、ゲーム中では弱点部位を集中狙いしたりすることはできないのでそんなことは起こらないのだが……。
その一方で明らかに別方面の女王様な一面もある。
何とアマージョには相手を倒した時、それを足蹴にして高笑いで勝利をアピールすると言う強烈な習性があるのである。また、トレーナーに対しても息が合わなかったりすると強い眼差しを向けて睨みつけてくるらしい。ありがとうございます。
極めつけは(ゲーム内での)進化条件。何と「ふみつけ」を覚えた状態でレベルアップすることである。
……ゲーフリはいったいなにを考えているのだ?ポケモンSMってそういう…
他にも、第8世代では使えなくなった技では、「ゆうわく」を覚える上に、「おしおき」「おうふくビンタ」「いばる」と、如何にもそれらしい技を自力で覚える。ありがとうございます。
『剣盾』では残忍な心を持ち相手を容赦無く踏みにじるだとか、固く尖ったつま先で相手の体と心に消えない傷をつけると言ったドSさに磨きが掛かった図鑑解説となった。
一応、ここまでしないと子供のアマカジが皆食べられてしまうからという理由もあるのだが…。
なお、穏やかなポケモンがここまで狂暴化するという点を含めると「陸のギャラドス」と言えるかもしれない。
第9世代ではレッツゴーやピクニックにおける眠りモーションが追加され、お姉さん座り(横座り)ですやすやと眠る姿が見られるようになった。♀個体しかいないこともあり、やはり女性的なポケモンとして描かれているようである。
ちなみに移動スピードが主人公とほぼ同等。
対戦において
さて、そんなアマージョだが、アマカジ・アママイコの低性能っぷりから一転くさタイプとしては屈指の性能を誇る。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計値 |
---|---|---|---|---|---|---|
72 | 120 | 98 | 50 | 98 | 72 | 510 |
まず種族値合計が510と高め。
- その中でも攻撃の種族値は120もある。この見た目でムクホークとタメを張る数値である。
- 加えて耐久はHP72・防御特防98と思いの外硬い。
- 素早さは72と中速だが、第7世代のポケモンは鈍足が多いので相対的に速く感じる。スカーフを持たせれば準速フェローチェをギリギリ抜く等の悪さが出来るのも面白い。
- 一方で特攻は50。くさタイプの中でここまで種族値配分を割り切っているポケモンはそうそういない。
専用技としてくさタイプの物理技「トロピカルキック」を覚える。
威力こそ70しかないが、確実に相手の攻撃力を下げるという凶悪な効果があり、単純に自身の耐久を活かしたり後続の起点を作ったりなど面白い使い方ができる。
それ以外のくさタイプの物理技で有用なものは「タネばくだん」、そして「パワーウィップ」。もはや狙っているとしか思えない。
なお「パワーウィップ」を覚えるのに他の鞭技は使えない、珍しい習得状況となっている。「ほのおのムチ」は炎タイプ&防御ダウンが相性良好なので欲しいところだが・・・。
くさタイプでは珍しく技範囲が広く、以下の通りサブウェポンが豊富な点も強み。
- とびひざげり:弱点であるこおりタイプや、くさ技の通りにくいはがねタイプに対する有効打。自力で覚える。
- しねんのずつき:弱点であるどくタイプに対する有効打。
- じゃれつく:くさ技の通りにくいドラゴンタイプに対する有効打。
- トリプルアクセル:相手のタスキを無視するこおり技(剣盾のみ)。
- とびはねる:剣盾において相手のダイマックスを消費させる(SVで削除)。
- なげつける&アクロバット:コンボパーツに。
- しっぺがえし:条件付きだが高威力のあく技(SVで削除)。
- はたきおとす:対戦定番のあく技(USUMのみ)。
- ローキック:堅実なかくとう技。
- とんぼがえり:交代読みや退避に。
- フェイント:相手のまもる系統の技を貫通する先制技(剣盾で削除)。
一方でくさタイプにはお馴染みの粉技や「やどりぎのタネ」といった搦め手は覚えず、この点も他のくさタイプとは一線を画していると言える。
覚える変化技で有用なものは、フラフラダンス、リフレクター、ひかりのかべ、ちょうはつ、こうごうせいなど。
イメージ的にぴったりな「いばる」はあまり使いどころがなかったが、SV新登場の「ものまねハーブ」と併用することで自身の攻撃が2段階上がるという新たな使用法が追加された。それまでは「グラスフィールド」「つぼをつく」しか火力を上げる手段がなく積み技不足だったが、これで(道具縛りかつ一度きりとはいえ)解消された。相手の攻撃も「トロピカルキック」でダメージついでに下げられる。
特性も強力である。
- じょおうのいげん:相手の先制技を封じる。スカーフと好相性で、味方にも適用されるのでダブルバトルの適性もある。「サイコフィールド」と違い、味方は先制技を使える所がポイント。この特性のアマージョが2017年の全国大会を制している。
- スイートベール:隠れ特性。やるきとは違い味方にも適用されるので、これまたダブルバトルの適性もあるが、味方の体力回復手段にねむるが使えなくなってしまう点には注意「エレキフィールド」とは違い催眠技を使える所もポイント。
通常特性にもう一つ、リーフガードがあるが、そもそも発動条件である「にほんばれ」は、天敵であるほのおタイプの技が強化される天気のため、あまり良い特性とは言えない(尤もこれはアマージョだけではなくリーフガード持ち全員に言える事だが…)。
SVで「ソーラーブレード」を没収され、炎技も相変わらず無いのでなおさら晴れパの適正が落ちた。
体色もそうだが、低スペックから最終進化で一気に能力が跳ね上がる点はサーナイトを彷彿とさせる。地味に美脚である点も同じ。
そして、この性能のせいで存在が霞んでしまった同期も……
第9世代
第9世代においては確定でS1段階上昇の「くさわけ」を習得。「くさわけ」は多くのポケモンが覚えるのでアマージョだけの強化点というわけでもないが、弱点の一つである微妙な素早さを補う手段が一つ増えた。上述の通り不一致弱点程度なら受けられる耐久はあるため、初撃を耐えつつ「くさわけ」による素早さ逆転を狙い、そこから反撃に転じられる。
ただ1回積んだだけでは最速でも130族を抜ける程度で、ドラパルトや環境に多いスカーフ持ち中速には負けてしまうため過信は禁物である。
ヘイラッシャ対策として考えると上々なポケモンである。「スイートベール」で「あくび」をシャットアウトできる上に、「リフレクター」と「トロピカルキック」で通常火力を弱く使わせることができるためである。それに加えて「みがわり」を持たせれば「じわれ」も怖くない。
使用トレーナー
ゲーム版
- マオ:キャプテン(アローラ)
- オリーヴ:マクロコスモス
- ヤロー:ジムリーダー(ガラル)
- カフ:ジムチャレンジャー
- ソニア:ポケモン博士※1
- コルサ:ジムリーダー(パルデア)
※1:「ポケモンマスターズ」のマジコスソニアのバディにして色違い。
アニメ版
漫画版
- オリーヴ(ポケスペ)
ポケモンユナイト
2021年12月9日ユナイトにプレイアブルキャラとして参戦。
バランス型
特性 | ||
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アマカジ-アママイコ | どんかん | 妨害を受けた時に、その効果の持続時間を短くする。 |
アマージョ | 女王の威厳 | 進化前の特性に加えて、強化攻撃、技1、技2を使用する度にHPゲージの上にゲージが溜まり、3つゲージが溜まると強化された技1、技2が使用可能。 |
技
技1 | 葉っぱカッター | Lv5 | ふみつけorトリプルアクセル |
---|---|---|---|
技2 | 高速スピン | Lv6 | トロピカルキックorグラススライダー |
ユナイト技はLv9で取得
ユナイトにおけるアマージョは実装初日からランクマで大暴れし度重なるナーフを受けても暴れている。基本的に価値の低いレーンに行きダンベルを積みに行く。アマカジ、アママイコの時はそこまで強くはないがラストヒットに強い葉っぱカッターや逃げに使える高速スピンでダンベルを積んで帰れる強みがある。Lv6からはメレーとして高水準な火力と機動力そして耐久力がありセカンドゴール回復強化前までは敵をゴール上で捻り潰すという荒技もあった。
更に特性で強化された技1は回復、技2はシールド付与の効果があり益々止めるのが難しくなっている。
ユナイト技は一体を蹴り上げて叩き落とすのだが、技使用中はアマージョは無敵になるのでリソースの吐き方には注意が必要。
対策としてはダンベル積みを早くから止めに行くのが効果的であり8:50のガンクでも敵のアマージョがいるレーンに行くのが良いが、ここで倒されてしまうと敵アマージョに8分間暴れられるので無理は禁物。
使用する際は特性ゲージのスタック管理や強化攻撃のスタックに気をつけること。
アニメ版
マオのアマージョ
『サン&ムーン』第81話にて、ロケット団に捕まったスクール組を救うため、「ふみつけ」を覚えてアママイコから進化した。
2段階進化のポケモンでは、スクール組の手持ちの中では初の最終進化を果たしている。
アマカジから最終進化までの速さもスクール組の手持ちでは最速だが、サトシのモクローをいつものように追い払うことで得たバトルの経験値と、アイナ食堂の手伝いで社会的な経験値を得たこともあって、成長スピードが他のメンバーより速かったとも考えらえるだろう。
今回の進化も、アマカジからアママイコへの進化と同様演出が細かく描かれ、更に魔法少女アニメらしいものとなった。
性格は若干気が強くなったようで、かつてニャビーをいじめていたアローラペルシアンを完膚なきまで叩きのめすなど、バトルの強さも大きく上がり、ナギサやデンヂムシを小脇に抱えられる。
だが普段は大型化したことによりできることが増え、食堂内の掃除や片付け、果ては包丁使いなどの料理のサポートとかなり優秀。元々の気質もそれほど変わっておらずテレビ鑑賞も談笑も当たり前にようにする。
図鑑では冷徹な女王なように言われているが、やはり人も動物もポケモンも親の人柄と育て方次第ということがよく分かる良例である(ギャラドスも同様にトレーナーによってはちゃんと命令を聞いている)。
現時点での技は「マジカルリーフ」「ふみつけ」「トロピカルキック」。
また、有志らの検証により特性がリーフガードであること、性格が無邪気であることが判明している。
ゲーム目線の人からはいくらかツッコミが入っているが、現実に近い世界観・倫理観のアニメにおける彼女の役割はマオとアイナ食堂のサポート・味方の支援・敵の撃退であるため、上述以外にも様々な戦果や生活があることを考えるとこれ以上の優秀さを望む方がおこがましいというものだろう。
関連イラスト
くさ単タイプ、女性的且つメスのみ存在するという共通点からか、pixiv内ではドレディアと一緒に描かれているイラストもちらほら見られる。