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ガメラ怪獣の編集履歴

2023/09/10 08:06:19 版

編集者:ダニーO

編集内容:一部分に追記

概要

大映・角川のガメラシリーズの怪獣たちを指す。

ゴジラシリーズに比べて全体的に「イロモノ」が多いとされるのも当シリーズの怪獣たちの特徴であり、その攻撃方法も多彩である。

昭和シリーズは、ガメラと子供との関係を強調している事もあり、ゴジラシリーズよりも「子供向け」という印象が強いが、子供にとってトラウマを植え付けやすいのはむしろこちらというギャップがある。

ゴジラシリーズと違い、ガメラの味方になった他の怪獣は、下記のガラシャープの子供達をのぞけば存在しない。

邪神イリスのみは一部の媒体で「超獣」に区分される場合がある。

また、平成ガメラ3部作の敵はメスしかいないという意見があるが、真偽は不明である。

  • イリスの祠の内部は「子宮」に基づいてデザインされたと判明しているものの、イリス自体は比良坂綾奈との関係から「男根」をイメージしてデザインされており、イリスの勾玉も「精子」に基づいた形状でデザインされている(『平成ガメラパーフェクション』より)。

攻撃能力

「傷つき血を流しながらも立ち向かう」というガメラのヒーロー像がコンセプトにあるゆえか、敵の肉体を貫通したり切断する様な能力を持つ怪獣が目立つ。

また、バルゴンギロンジャイガージグラマザーレギオンイリスなどがとくに顕著だが、個性的で多彩な能力を持つ怪獣も少なくない。中には非常に凶悪な能力も散見される。

昭和シリーズの敵には四足歩行の怪獣が目立ち、バルゴン、ジャイガー、ギロンは四足歩行ながら高い跳躍力やジェット噴射に該当する能力を持ち、ガメラなどへの対抗手段としている。

また、バルゴンの冷凍液や昭和ギャオスの「消化液」、バイラスギロンの頭部、呼応した出自を持つジャイガージグラの背びれ、ガメラの熱エネルギーを奪うガラシャープなど、ガメラへのアンチテーゼとしての能力や特徴を持つキャラクターが、とくに昭和シリーズには散見された。

耐久力

基本的に人類側にゴジラシリーズメーサー殺獣光線車の様な超兵器が登場しない為か、怪獣の耐久力は(あくまでゴジラ怪獣ウルトラ怪獣に比べれば)低めである。

昭和ではそれ程でもないが、平成三部作以降の怪獣達は当たりさえすれば、普通のミサイルや戦車砲でも大なり小なりダメージを与える事が可能である。ギロンも、宇宙人由来の技術とは言えミサイルが原因で死亡しており、ガラシャープ爆弾を呑み込んで絶命する予定だった。

なお、シリーズの本編には直接に架空兵器が登場したことはないものの、上記のガラシャープが飲み込む予定だった爆弾は架空兵器であった。また、『ガメラ2』のスピンオフ漫画である穂波碧の弟を主人公にした作品では、映画で養老孟司が演じた大学教授が活躍しており、その中で「拡散イオン砲」という対レギオン用の兵器を開発したことがあった。その他、『小さき勇者たち』では「冷却ミサイル」の登場が検討されていたこともある。

体重

大きな特徴として、平均して設定体重が極端に軽いというものがある。

ほぼ同じ背丈のゴジラ怪獣ウルトラ怪獣と比べると1/1000ぐらいしかないことも少なくない。

  • 例えば、身長65mの昭和ギャオスは25t、同じく飛行怪獣で身長63mのバードンは33000tもある。

ガメラ怪獣とゴジラ怪獣ウルトラ怪獣の極端な体重差の背景には、実は明確な理由がある。

ゴジラ怪獣やウルトラ怪獣は、「身長50m超えの怪獣が体当たりでビルを破壊するために必要となる重量」の観点から体重が設定されている。

一方のガメラ怪獣は、実在する爬虫類の体重と体積の比率を元に、「身長60mの巨大亀が実在したらどれくらいの重さになるか」を計算した結果が体重として設定されている。

要するに、リアルさの捉え方とその表現方法がゴジラとガメラでは異なっているという事であり、優劣の問題ではないので、ありがちな「強さ議論」の際にはマナーを守るべきである。

なお、過去に発売された児童向け書籍でも「ちょっと軽すぎると思うだろ」と、体重について指摘していたが、当時最大クラスと言われていたブラキオサウルスを例に挙げ(体長34m、体重78t)、「ガメラの体重は恐竜と同じくらいなんだね」と解説していた。

残虐性

ウルトラ怪獣ゴジラ怪獣に比べ、「怪獣による人間の殺害・捕食シーン」が強調されることが多いのが特徴である。厳密には人喰いでない昭和のバルゴンも、なりゆきで人間を捕食している。

これは昭和作品からの特徴であるが、特に平成三部作においてはそれが顕著であり、『ガメラ3』での渋谷壊滅やイリスによって仲間由紀恵がミイラ化されるシーンは当時の子どもたちを阿鼻叫喚のトラウマ地獄に叩き込んだ。

  • これまでゴジラ映画で同じような描写がなかったわけではない。例えば人間のミイラのドアップが描かれたのは84ゴジラショッキラスが先行している。

作中では詳しく描写されていない部分もあるが、ジャイガー、ジグラ、宇宙ギャオススーパーギャオスギャオスハイパーオリジナルギャオスレギオンの同族などは地球上や他の星々において大殺戮を行ってきたと思われ、『大怪獣ガメラ』や『ガメラ3』では、他ならないガメラたち自身も(後者では意図せずとはいえ)大量の犠牲者を生み出してしまった。

シリーズを代表する敵であるが、当初のライバルはギャオスではなくてバルゴンだった。

世代ごとに、昭和ギャオス(地球産ギャオス、宇宙ギャオス)、平成ギャオス(スーパーギャオスギャオスハイパー)、オリジナルギャオスギャオス2015リバースギャオスなどに区分される。

ギャオス系怪獣

ゴジラ細胞G細胞)」や「ゴーデス細胞」などに類似する概念として「ギャオス細胞G細胞)」または「ギャオスDNA」が存在しており、ギャオスの亜種や派生、ギャオス細胞を摂取して怪獣化した生物などが、関連媒体も含めれば多数見られる。

歴代怪獣

『大怪獣激闘ガメラ対バルゴン-COMIC VERSION-』や『ともだち:小さき勇者たち -ガメラ-』や『聖獣戦記 白い影』や『ガメラ:宇宙の守護神』やマット・フランクによるグラフィックノベルなどの関連作品を含む。

昭和・平成・令和共通

  • ジグラ
    • ジグラ(『大怪獣激闘ガメラ対バルゴン-COMIC VERSION-』)
    • ジグラ(『ガメラ:宇宙の守護神』)
    • G-ジグラ
    • リバースジグラ

昭和・平成共通

  • バルゴン
    • バルゴン(『大怪獣激闘ガメラ対バルゴン-COMIC VERSION-』)
    • G-バルゴン
    • 青竜(聖獣戦記 白い影)

平成シリーズ

角川系列

  • G-怪獣軍団

G-バルゴン、G-バイラス、G-ギロン、G-ジャイガー、G-ジグラが該当する。

  • 謎の怪獣

生誕50周年記念作品『GAMERA』に登場。四足歩行の怪獣で、ジーダスの初期アイディアの意匠のほか、ギロンやレギオンのような質感と攻撃、バイラスやイリスを思わせる触手を持つ。触手から重力波のようなものを発射してビルを破壊する描写あり。ノイズの混じった人の声を思わせる特徴的な鳴き声を上げる。

シリーズ未登場

関連怪獣としてフタコブカラッパマルガラッパが存在する。

ガラシャープの前身である。

シリーズでも珍しい哺乳類型怪獣。その名前の通り、モモンガまたはムササビを思わせるデザインをしている

昭和シリーズ二作目『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』企画時に、ガメラと戦う予定だった怪獣。下記の「大魔神」の項目も参照。

その他

モンスターバースの前身の企画の一つである『ガメラ 3D』には、ガメラの味方になる予定だった孫悟空、敵にガイラ(同名の東宝怪獣とは別だが、本作の監督はゴジラ作品の監督だった)と公害怪獣ナマゴン、それとは別に自然を守る女神が登場する予定だった。

外伝作品

昭和シリーズ二作目の企画時に、宇宙氷人としてデザインされていたヒューマノイド型怪獣が没になり、「冷気・氷を武器とする」などの点がバルゴンに受け継がれ、氷人自身は「大魔神」こと阿羅羯磨のモチーフとなった。

その後、『妖怪大戦争』でガメラと共に言及されていたり、『妖怪大戦争 ガーディアンズ:平安百鬼譚』では玄武(ガメラ)と共に悪の軍勢から世界を守る存在として召喚され、京都を守った玄武と東国を守った大魔神として活躍している。

虚実妖怪百物語』でも、共に実体のない存在ではあるが、ガメラと共演している。

本編では未登場だが、マット・フランクによるグラフィックノベルに登場、ただし、公式の時系列に含まれる作品ではない。その他に、関連怪獣としてガランシャープが存在する。

昭和シリーズの脚本家だった、高橋二三氏による小説『ガメラVS不死鳥』に登場。全身が溶岩で構成された巨大な鳥の怪獣。

林家しん平氏の公認自主制作映画『ガメラ4』に登場。

ネオ・ギャオスギャオス3バイオニック・ギャオスギャオスマン、ギャオスアルマジロ、ギャオスドッグ、ギャオスレイ、ギャオスソルジャー(A型、G型)、など多数の亜種や派生が考案された。

その他にも、それ以外の生体機械兵器も登場する。

  • ギャオス水棲型

島村英靖『ガメラ外伝Ver2.5』に登場、飛行能力を持つジグラのようなフォルムをしている。

  • 『漫画ボーイズ:大怪獣ガメラ』の敵

ハリネズラ、モルフォス(偽ガメラ)、フタコブカラッパ、マルガラッパ、ゲボラス、ガランシャープ、ダブリュース、パワード・ギャオスなど。

  • その他

『大怪獣激闘ガメラ対バルゴン-COMIC VERSION-』や『ガメラ:宇宙の守護神』では、古代人やマッドサイエンティストによって造られていた人造の怪獣が数種類登場しており、前者では東洋竜麒麟鳳凰の様な鳥が見られ、後者では爬虫類やドラゴンの様な姿をした個体が複数登場していた。

また、とあるゲーム作品では、上記のモルフォスの変身体の偽ガメラとは別の「偽ガメラ」も登場した。『ガメラ3』でも、トラウマガメラの前身と思われる「悪のガメラ」の登場も企画されていた。

その他

妖怪大戦争』シリーズは昭和ガメラとタイアップして公開されたことが目立ち、ダイモン自体が大魔神に影響を受けている。『小さき勇者たち』でもダイモンの人形が登場したりガメラと大魔神が直接的または間接的に登場や言及がされたり、『虚実妖怪百物語』でもクロスオーバーを果たしている。

ガメラの前身とも言えるキャラクターたち。アニマルライツに抵触する封印作品。ただし、ネズラをイメージした描写が、『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』などガメラの関連作品で描かれることもある。

大映初の巨大生物。とある書籍ではガメラと鯨神が共闘するストーリーが掲載されている他、『ガメラ3』の最終稿の一つでは、ガメラがセミクジラの親子と共にいるというシーンが予定されていた。

関連タグ

怪獣 ガメラ 特撮

大映特撮

ギルモンレナモンテリアモン:『デジモンテイマーズ』は『ガメラ大怪獣空中決戦』および『小さき勇者たち』との関わりが強く、初期におけるパートナーデジモン達の描写も、『ガメラ大怪獣空中決戦』の前身となるプロット「小中ガメラ」におけるガメラからの影響を受けている。

ウルトラマンティガ:同じく「小中ガメラ」の設定を応用している。

ヨンガリヤンガリー):ある意味で親戚。『D-Wars』も親戚の親戚にあたる。『パシフィック・リム:アップライジング』では、討伐された怪獣のリストにガメラ、ヨンガリ、ギャオス、ジャイガー、ギロンがふくまれている。

電波少年:「小中ガメラ」時代のプロットでは、公式コラボレーションとしてバウバウが映画にマスコット怪獣として登場することが予定されていた。

虚実妖怪百物語極めて節操のないほどの大量のクロスオーバーが発生した作品。

ガメラ怪獣の編集履歴

2023/09/10 08:06:19 版

編集者:ダニーO

編集内容:一部分に追記