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ドラグーンシステムの編集履歴

2023-12-14 23:23:19 バージョン

ドラグーンシステム

どらぐーんしすてむ

TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズに登場する遠隔操作兵器。

概要

ザフト開発された遠隔操作兵器

ビーム砲と多数推進姿勢制御用スラスターを搭載した飛行砲台同時制御し、ニュートロンジャマー影響を受けない量子通信を用いて遠隔操作する。

基幹技術となったのは、ゲイツとのコンペティションに敗れたアクタイオン・インダストリー社MSゲル・フィニートの「バチルス・ウェポンシステム」に用いられた量子通信技術とされる。

経緯不明だが開発・実戦投入されたC.E.71年時点で他勢力に技術漏洩しており、連合オーブも開発に成功している。なお、連合に関しては元々ガンバレルの開発経験と量子通信技術を持っているため同じものを一から作った可能性もある。また、ジャンク屋組合へはエターナルにてプラント脱出したアンドリュー・バルトフェルドによってもたらされた。


所謂ファンネル系の武装であり、コックピット内部の作中描写設定画を見る限りMSと同じく神経接合により制御するものと思われる。ただし、コズミック・イラ世界にはミノフスキー粒子もなければそれを利用したサイコミュ通信もできないため、ファンネルと異なり子機と母機(本体)との間で行われる大量情報の送受信には前述の理由から量子通信を用いている。


同時に複数の子機の位置姿勢把握し続ける必要があるため、当初は使用者に傑出した空間認識能力が求められ、この要求有無によって第1世代と第2世代の2種類に分かれている。この制御をMSと神経接合した状態で操縦しながら行うため、パイロット側に相応の負担が生じ連続使用の際は疲労する(体調と使用時間によっては意識を失って寝込むほど)。

第1世代のもの(あるいはそれに相当するもの)を扱えるのはパイロットに限られている。仮に、第1世代のものを才能のない者が無理にでも扱おうとする場合、3人がかりに加えて外科手術による共通化処理で脳を繋げる必要がある。


一度に複数の相手を多角的に狙えることからファーストステージシリーズの機体が搭載しているマルチロックオンシステムとは好相性に思えるが、併用した際に膨大な情報量の処理を要求されるため最高のコーディネイターであるキラ・ヤマトでないと性能最大限に発揮できない(実際、ラウ・ル・クルーゼプロヴィデンスのマルチロックオンシステムと併用しておらず、後のドラグーン・システム搭載機でマルチロックオンシステムも併載しているのはストライクフリーダムのみ)。


母機の動力源は様々だが、子機の端末はバッテリーで動作しておりビーム兵器を多用するため、定期的に再充電とパイロットのインターバルを兼ねて母機へ戻らなければならず、そのビームの威力も手持ちビーム兵器と比較すると若干弱い(プロヴィデンスのものは一発でフェイズシフト装甲貫通できなかった)。また、高推力スラスターを備えるカオスの「EQFU-5X 機動兵装ポッド」のような大型なものを除けば、基本的に無重力環境(宇宙等)でしか運用できないという制約欠点として挙げられる(これは宇宙世紀のファンネル系武装と共通した欠点でもある)。ただし、レジェンドのようにフレキシブル固定砲台として運用したり、ストライクフリーダムのように姿勢制御に用いたりと、デッドウェイトにならないよう工夫されている機体も存在する。なお、ゲームでは「連合VSザフト」シリーズなど、ゲームバランスの都合により重力下のステージでも使用可能な作品もある。


前述の通り非常に強力な兵器であるが、厳しい操縦適性を要求し、機体のペイロードも圧迫する(ビームライフル以上のサイズを持つ複数の子機に加えて、急速充電用の大型バックパックまで搭載する必要がある)ため、搭載自体が機体のコンセプト決定づけてしまう。例えば、搭載機筆頭であるプロヴィデンス別称(分類)は「ドラグーンシステム搭載型対MS戦用MS」、ストライクフリーダムは「スーパー・ドラグーン・システム搭載型MS」となっている。

また、搭載した機体の重量は大きく増加し、軒並み90tを超える(C.E.世界において90t以上の通常サイズMSは大型ないし追加の装甲を持つ機体かドラグーン搭載機のみ)。そのため、バックパックに高推力の大型スラスターを併載することにより機動力を補っていることが多い。ちなみに、90t未満の搭載機は最後発にあたるレジェンド(86.02t)とストライクフリーダム(80.09t)しか存在しない。


名前について

名前は「Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network・system(訳:分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)」の頭文字を並べた頭字語となっている。


第2世代ドラグーン・システム

操作性の普遍化に加えて、量子インターフェイスが改良されレスポンス向上したことによって、使用者の空間認識力に依存しなくなったドラグーン・システム。

端末とパイロットの間にいくらかの機械的な補助が入っている形だが、元々が使用者の資質を前提として強力になった兵装であるため、補助を重視した場合は第1世代よりも動作性能で劣るという欠点がある。そのため、開発時期の違いから世代呼びにて区別されているが単純な上位下位の関係ではない。また、機体の操縦と同時に行わないとならない点は第1世代と変わっておらず、エース級のパイロットでなければまともに扱えない。

なお、一口に第2世代と呼んでも、カオスの開発時に行われたのは操作性の普遍化までであり、その後のプロヴィデンスザクレジェンドの開発において量子インターフェイスの改良が行われたため、時期によって性能が異なる。最も高性能なのは最後発のレジェンドのものであり、パイロットが元から高度な空間認識能力を持っているとはいえ後述するスーパードラグーンと遜色ない動作性能を披露している。


スーパードラグーン

第2世代ドラグーン(開発時期的にカオス時点)をベースとしつつ、キラによる使用を前提としたターミナル独自の改良進化がなされたドラグーン・システム。

改良の結果、マルチロックオンシステムによる同時攻撃能力はフリーダムを上回っているが、その制御を担うパイロットには常人には不可能といわれる情報量の処理が要求されるため、キラでなければ性能を最大限に発揮させることができない。加えて、キラの持つ高度な空間認識能力を前提とした改良も行われたために、第2世代をベースにしていながら空間認識能力が必要となっている。


作中描写を見る限りピーキー調整が施されているらしく、キラが初めて使用した際には咄嗟だったとはいえ8発中3発外しておりナスカ級3隻のスラスターと艦砲を同時かつピンポイントで狙う際には「当たれー」と叫んでいる。


簡易ドラグーン

セカンドステージシリーズ以降のビームブーメラン軌道操作に用いられているドラグーン・システム。

元々ビームブーメランはビーム刃形成用の力場を用いた軌道修正が可能であり、それをドラグーン・システムの遠隔通信技術により制御できるようにした形である(それまでは本体へ戻ることを目的とした自律制御が行われていた)。そのため、他のドラグーン・システムと異なり高度な空間認識能力や大型バックパック等を必要としない。


ドラグーン・システム搭載機体

ザフト製

ドレッドノート(第1世代)

プロヴィデンス(第1世代)

カオス(第2世代)

ソードインパルス(簡易ドラグーン)

プロヴィデンスザク(第2世代)

デスティニー(簡易ドラグーン)

レジェンド(第2世代)


連合製

ペルグランデ(第1世代)

デストロイ(世代不明、類似技術なだけで別物な可能性もある)


その他

アカツキ(第1世代)

ストライクフリーダム(スーパードラグーン)

ガンダムアストレイレッドフレーム(レッドフレーム改のみ)

ガンダムアストレイブルーフレーム(ブルーフレームDのみ)

ニクスプロヴィデンス(第1世代)

エクストリームガンダムR(リフェイザー・イグニスのみ)


余談

ちょっとした応用

上述の通り通信には量子技術を用いているため、これを利用した通信機器を開発すれば遠隔地の機体同士が通信することも可能である。Nジャマーが拡散した世界であるために需要はありそうなものだが、通信距離がそこまで長くない(ドラグーンとして使用する場合は有視界距離で通信できれば事足りる)のか、バクゥ戦術偵察タイプコマンドザクCCIといったわずかな機体にしか採用されていない。


関連タグ

機動戦士ガンダムSEED オールレンジ攻撃

ガンバレル 空間認識能力


フェイズシフト装甲ミラージュコロイドニュートロンジャマーキャンセラーアルミューレリュミエール:一陣営が占有する技術が他陣営へ漏洩したもの繋がり。


ビットファンネルGNファングGビット:同系統の武装繋がり。

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