基礎データ
全国図鑑 | No.0981 |
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パルデア図鑑 | No.193 |
ブルーベリー図鑑 | No.026 |
ローマ字表記 | Rikikirin |
ぶんるい | くびながポケモン |
タイプ | ノーマル / エスパー |
たかさ | 3.2m |
おもさ | 160.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | はんすう / テイルアーマー / そうしょく(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
他言語版の名称
英語 | Farigiraf |
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スペイン語 | 〃 |
イタリア語 | 〃 |
ドイツ語 | 〃 |
フランス語 | 〃 |
韓国語 | 키키링 |
中国語 | 奇麒麟 |
進化
キリンリキ → リキキリン(「ツインビーム」を覚えてレベルアップ)
概要
第9世代『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するポケモン。23年の時を超えて登場したキリンリキの進化形で、パルデアのすがたではなく原種がそのまま進化する。
特徴的なのは見ての通り一体化したキリンリキ時代の頭と尻尾であり、まるで尻尾のほうの頭がフードのようになっている。結果ゾロアークのように、尻には何も無くなる進化を遂げた。
そして分かれていた二つの脳が太い神経で接続された結果、進化前の10倍にも膨れ上がったエスパーパワーを展開できるようになった。
四つに増え大型化した角からエスパー波を放射し、長い首をもって常に周囲を警戒しているため、瞬時に危険を察知できる。しかし、発達しすぎた脳の処理速度に体がついていけないことも。
分厚くて頑丈な「テールヘッド」は本来の頭部をしっかりと保護しており、そちらの口を閉じて激しく首を振り回す物理攻撃は、岩盤を粉砕し鉄骨をひしゃげさせるほどに強力。
別の変化として体色が少し濃くなったほか、高さも3.2mとキリンリキの2倍以上に成長。また、顔つきに関しても、可愛らしい表情の進化前よりも少し自信に満ちた凛々しい顔つきになった。
進化前はどちらかといえば馬に近い体型だったが、こちらは首も長くなり、モチーフ元であるキリン同様の「くびなが」ポケモンになっている。
ただ、相変わらず本物のキリンより体の模様は少なめ。
名前の由来はご覧の通り、『キリンリキ』の『キリン』と『リキ』を入れ替えたもので、容姿と同様に尾(にあたる部分)が頭に移動している。
残念にも回文ではなくなってしまったが、日本語名で『ン』を最初に入れるのは難しかったのかもしれない。他言語名では回文となっている。
ゲームにおける特徴
スカーレット・バイオレット
パルデア地方ではエリアゼロ(パルデアの大穴)内部のみの野生で生息していたが、DLC『藍の円盤』ではイッシュ地方にあるブルーベリー学園・テラリウムドーム内のサバンナエリアにも出現する(余談だが、進化前のキリンリキはイッシュ地方では『BW2』で自然保護区のみ出現する)。
ストーリーにおいては、本編においてベイクタウンのジムリーダー・リップの、クリア後の学校最強大会で戦う担任のジニア先生の手持ちで登場。特にジニア先生のはエースポケモンであり、「エスパーテラスタイプ」へとテラスタルする。
性能
種族値
前作にて同じ複合に進化したアヤシシに似た能力変動で、進化前からHPが大幅に上昇した代わりに素早さが下がった。
特性は進化前からガラッと変わり、通常特性が双方新特性に変化。新特性を二つ持つポケモンはリキキリンが初。
特性「せいしんりょく」のキリンリキから進化した個体が得る「はんすう」はきのみを消費すると次のターンの最後にもその効果を得られる。HP系回復系のきのみやピンチでステータス上昇系のきのみとの相性がぴったり。
なお、2回目の効果が得られるのは次のターンの最後なので、イバンのみ(ターン開始時にHPが1/3を切っていると消費してそのターンに使う技の優先度を+1)などの恩恵は受けられないことに注意。
特性「はやおき」のキリンリキから進化した個体が得る「テイルアーマー」は「ビビッドボディ」や「じょおうのいげん」の名称違いで、自身に向けられた先制技を受け付けない。エスパータイプを持つリキキリンにとっては弱点かつ先制技の「ふいうち」や「であいがしら」を無効化できるため、恩恵が強い。
設定では物理攻撃が強力とされ、その頭を振るった「アイアンヘッド」や、進化前同様に副頭で噛みつく「かみくだく」「サイコファング」を習得可能。
一方で「アイアンテール」が過去作でしか習得できない関係上、名実と共に尻尾で攻撃する手段を失っている。
この様に物理型も普通にいけるが、ゲーム上では特殊寄りの両刀型ステータス。
ノーマルタイプらしく物理・特殊共にサブウェポンが充実している(後述)が、後述の専用技やあくタイプ対策の観点(特殊型なら「イカサマ」の被ダメージを抑えて「マジカルシャイン」で切り返せる。
ただ、どちらに特化させても苦手とするむしタイプの弱点は突けないため、出てきたら交代を迷わない方がよい。
進化にも必要な「ツインビーム」はこの系統の専用技であり、2回連続で攻撃する特殊技。エスパータイプ初の連続攻撃でもある。一発の威力が40のため「サイコキネシス」に火力で劣るが、タスキ貫通など連続技ならではの強みもあるため採用の余地は十分にあるだろう。
特性「そうしょく」と「ツインビーム」のおかげでキノガッサ対策としては上々。
物理耐久に振りつつ削った火力を「わるだくみ」で補い、素の状態ではミミッキュに劣る素早さを「くさわけ」で増強すれば、ミミッキュにも対面勝ちできる。
「バトンタッチ」も習得できるのでわるだくみで上げた火力を仲間に引き継ぎする事も理論上は可能である。
「ふくろだたき」を覚えることから、ダブルバトルの「叩きパ」におけるコンボ始動要員としても利用価値がある。さらに「トリックルーム」「ふういん」「スキルスワップ」も同時に覚え、「テイルアーマー」で先制技もシャットアウトできるため、パーティの安定性・柔軟性が増すこと請け合いである。打点は「ハイパーボイス」があるためその点では恵まれている。ダブルバトルシーズン1では使用率23位を記録。
その後も一定数トリパの始動役として使われていたが、シリーズ4で新たなエースとなるガチグマを獲得し、大幅強化。シーズン9にはシーズン2以来となるベスト30入りを果たした。ただ、シーズン9になると露骨な最遅個体でのトリパはシーズン8と比べて減り、ガチグマやレジドラゴの採用を見送ったスイッチトリパないし中速トリパも目立つように。この世代では「トリックルーム」自体を飽くまで「おいかぜ」の返しと割り切るプレイヤーもそこそこみられる。
リキキリンの影響で「ふいうち」をあく技として単採用するのではなく、「かみくだく」や「じごくづき」を搭載したパオジアンが現れる辺りにも、影響力が窺い知れよう。
WCS2023環境では、超速が売りのドラパルトで上から殴り、いざという時は相手の「おいかぜ」への返しとして「トリックルーム」でドラパルトを下から動かす「ドラパキリン」が台風の目となり、このコンビがWCS2023世界大会準優勝の実績を残した。
碧の仮面配信以降ゴリランダーやオーガポンなどが草原を滑り出したため、その安定した対策という役割が増えた。似た役割の特性サイコフィールドのイエッサンと違い、相手の先制技を封じつつこちら側は一方的に先制技を使えるのが強み。
藍の円盤ではタケルライコ、エンテイなどの凶悪な先制技持ち、「ねこだまし」使いのガオガエンが増えたことでリキキリンの需要も増加。
海外の公式大会(2024 Charlotte Regional Championships)では上位3/4がリキキリン入りの構築、ランクバトルのシーズン15では一時期使用率10位以内に入り、最終的に12位を記録するなど、大幅な出世を果たすことになった。
現在のリキキリン入りの構築は、トリックルームに依存せずリキキリンを「のどスプレー」+「ハイパーボイス」でアタッカーとして活用させるスタンダードな構築と、アカツキガチグマを「トリックルーム」や「てだすけ」をサポートするトリックルーム構築の2つに大別される。
サブウェポンは特殊技の比率が多い。
特殊技で有用なものでは「サイコショック」、「10まんボルト」、「エナジーボール」、「マジカルシャイン」、「シャドーボール」がある。
物理技はなぜかじめんタイプのものが豊富で「じしん」、「じだんだ」、「じならし」、「10まんばりき」とメジャーなものは一通り使えてしまう。
ちなみに「イカサマ」や「でんじは」を覚えるものの、習得技が世代毎によって調整される仕様のせいで「いばる」は覚えられず、いばみイカサマは使用不可能。
加えて貴重な先制技である「ふいうち」やノーマル物理打点であった「すてみタックル」も過去作限定技であり、リキキリンは習得できない。
使用トレーナー
ゲーム版
漫画版
- ジニア先生(ポケスペ)
番外作品
ポケモンマスターズ
- ジニア&リキキリン
- 2024年3月31日に実装されたエスパータイプのテクニカルロールで、EXロールはサポート。
- 2連続攻撃の『ツインビーム』、自分のあがっている能力が合計10段階以上の時に解放される必中シンクロ技『プロトアシストパワー』、味方の状態異常回復する『ラムのみ』持ち、自分のあがっている能力をさらに2倍にあげる+自分を回復付帯状態+次回抜群威力上昇状態にするトレーナー技『注ぎこみまあす』、自分の能力があがっているほど威力があがるバディーズ技『マイペースな生物教師のツインビーム』という構成になっている。
- パッシブスキルは、技での攻撃が成功したときに効果タグにきのみを持つ自分の技の回数を1減らして自分の特攻と特防を2段階あげる『ジニア先生の授業』、バディーズわざをつかったあと効果タグにきのみを持つ自分の技の回数を3回復する『B技後きのみ回数回復3』、技での攻撃が命中したときに自分の攻撃・防御・特攻・特防・素早さ・命中率・回避率の中からどれかひとつを2段階上昇+効果タグに連続を持つ技のときは攻撃が命中するたびに自分の能力を2段階あげる『命中時能力2アップ9』。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
第16章でジニア先生の手持ちポケモンで初登場。無人の職員室を物色していたバイオレットを「ねんりき」で拘束する。
余談
初登場の「スカーレット・バイオレット」は、奇数世代としては追加進化が初めて実装された作品であり、さらに同作の追加進化で初めて公開されたのはこのポケモンであった(一応、進化『前』の追加も含めるのであれば第3世代も該当する)。
キリンリキはファンに長らく進化を待望されたポケモンの一角であるが、大抵は尻尾の顔が本体を乗っ取るという予想だったため、尻尾がフード状になり一体化するという斜め上のアイデアに感心したファンも多かった模様。
実は海外ユーザーによりリークされており、ガセと言う声もあったが6年前のジュナイパー・ガオガエン・アシレーヌのリークと同様本物だと判明した。ノーマルタイプが消えエスパー単になる情報もあったがそちらはガセだった(ちなみに追加進化ではキレイハナのように進化すると単タイプになる前例はある)。
激しく首を振り回して攻撃するという設定は、実在のキリンにおける雄同士の闘争方法である「ネッキング」に由来しているのだろう。
そう、特性は「テイルアーマー」なのだが図鑑での頭部の名称は「テールヘッド」なのである。一匹の中での話なのに表記のブレが凄いというかポケモンは基本的に「アイアンテール」や「アクアテール」を筆頭に基本的には「テール」表記なので若干浮いてしまっている。
一部では名前の構成からして、キリンリキの尻尾の頭の名称が「リキ」なのではないか、という声もある(参照)。
関連イラスト
関連タグ
0980.ドオー→0981.リキキリン→0982.ノココッチ(ふたふしフォルム / みつふしフォルム)
同複合タイプ
第9世代追加進化
No | 進化前 | No | 進化後 | No | 進化後2 |
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0057 | オコリザル | 0979 | コノヨザル | - | |
0194 | パルデアウパー | 0980 | ドオー | - | |
0203 | キリンリキ | 0981 | リキキリン | - | |
0206 | ノコッチ | 0982 | ノココッチ | - | |
0625 | キリキザン | 0983 | ドドゲザン | - | |
0840 | カジッチュ | 1011 | カミッチュ | 1019 | カミツオロチ |
0884 | ジュラルドン | 1018 | ブリジュラス | - |
その他
- 樹木希林:リキキリンが発表された際に、語感が似通っているからか同時にトレンドインした。