概要
2017年7月に連載20周年記念の一環で制作発表。
その後2020年1月に形態がNetflixでの独占配信となること、原作者・尾田栄一郎もエグゼクティブプロデューサーとして参加することなどが発表された。
公式では「実写のワンピ」「ネトフリワンピ」のハッシュタグが使われている。
2023年8月31日にシーズン1の配信が開始され、9月2日現在、Netflixの視聴数ランキングにおいて84カ国で1位を獲得。同じNetflixの『ストレンジャー・シングス』や『ウェンズデー』の記録を上回り、世界的にスマッシュヒットを記録した。
この大反響を受けて既にシーズン2の製作が決定している。(詳しくは後述)。
キャスト
吹替版についてはほとんどがアニメ版と同じになっているが、ルフィ役の田中真弓をはじめ若干声質を低めするなど、吹き替え向けに調整が加えられている。
キャラクター | 演 | 吹替 |
---|---|---|
モンキー・D・ルフィ | イニャキ・ゴドイ
| 田中真弓 |
ロロノア・ゾロ | 新田真剣佑
| 中井和哉 |
ナミ | エミリー・ラッド
| 岡村明美 |
ウソップ | ジェイコブ・ロメロ・ギブソン
| 山口勝平 |
サンジ | タズ・スカイラー
| 平田広明 |
シーズン1 | ||
ナレーション | イアン・マクシェーン | 大場真人 |
ゴールド・ロジャー | マイケル・ドーマン | 津嘉山正種※1 |
シャンクス | ピーター・ガディオット | 池田秀一 |
ベン・ベックマン | ラウド・リーベンベルク | 田原アルノ |
ヤソップ | スティベル・マーク | 小林通孝 |
ラッキー・ルゥ | ントランフラ・モーガン・クトゥ | 土門仁 |
マキノ | キャスリーン・スティーブンス | 大本眞基子 |
ヒグマ | テイマー・バージャック | 岸野幸正 |
アルビダ | イリア・イソレリス・パウリーノ | 松岡洋子 |
部下A | - | 神谷浩史 |
コビー | モーガン・デイビス | 土井美加 |
ヘルメッポ | エイダン・スコット | 永野広一 |
モーガン | ラングレー・カークウッド | 銀河万丈 |
リカ | カムディン・ゲイリー | 宇和川恵美 |
バギー | ジェフ・ワード | 千葉繁 |
カバジ | スヴェン・ルイグロク | 遠藤守哉 |
プードル | 岩崎ひろし※1 | |
カヤ | セレスト・ルーツ | 國府田マリ子 |
メリー | ブレット・ウィリアムズ | 土門仁 |
クラハドール | アレクサンダー・マニアティス | 橋本晃一 |
シャム※2 | ビアンカ・ウーストハイゼン | 庄司宇芽香 |
ブチ | アルバート・プレトリウス | 高戸靖広 |
バンキーナ | シャンテ・グレインジェ | ??? |
くいな | オードリー・サイモン | 豊嶋真千子 |
コウシロウ | ネイサン・キャッスル | 乃村健次※1 |
クリーク | ミルトン・ショール | 立木文彦 |
ギン | バム・リタ | 小野健一 |
ゼフ | クレイグ・フェアブラス | 樋浦勉※1 |
パティ | ブラシャード・メイウェザー | 稲田徹 |
フルボディ | ジャン・アンリ | 石川英郎 |
ジュラキュール・ミホーク | スティーブン・ウォード | 掛川裕彦※1 |
アーロン | マッキンリー・ベルチャー | 東地宏樹※3 |
クロオビ | ジャンドル・ル・ルー | 江川央生 |
チュウ | レン・バリー・サイモンズ | 小野坂昌也 |
ノジコ | チオマ・ウメアラ | 山崎和佳奈 |
ベルメール | ジェンナ・ギャロウェイ | 日髙のり子 |
ゲンゾウ | グラント・ロス | 塩屋浩三 |
ネズミ | ロリー・アクトン・バーネル | 西脇保 |
モンキー・D・ガープ | ビンセント・リーガン | 中博史 |
ボガード | アーマンド・オーキャンプ | 竹本英史 |
シーズン2 | ||
スモーカー | カラム・カー | |
たしぎ | ジュリア・レーヴァルト | |
クロッカス | クライヴ・ラッセル | |
Mr.9 | ダニエル・ラスカー | |
Mr.5 | キャムラス・ジョンソン | |
ミス・バレンタイン | ジャザラ・ジャスリン | |
Mr.3 | デヴィッド・ダストマルチャン | |
ドリー | ヴェルナー・コーツァー | |
ブロギー | ブレンダン・マーリー | |
ワポル | ロブ・コレッティ | |
ドルトン | タイ・キーオ |
※1 - アニメ版東の海編では順に大塚周夫、八奈見乗児、石塚運昇、矢田耕司、青野武が担当。
※2 - 女性に変更された。
※3 - 現時点では唯一、鬼籍に入っていない小杉十郎太から変更されている。
日本人の新田真剣佑を除けばほぼ全員が国内ではあまり馴染みのない俳優陣ばかりだが、知名度よりはキャラとの親和性を重視しているらしく、特にメインとなるルフィたちは尾田先生も
「世界各国のスタッフと議論を重ね決定した」「彼らこそ"麦わらの一味"になりうる人達」
と太鼓判を押している。
主要キャラそれぞれのイメージ国がSBSなどで前々から公表されており、それらも加味されていると思われる。
吹替版にはアニメ版同様青二プロダクションが協力。ササキを演じるボルケーノ太田等がモブ役として参加した。更にキュロスを演じた小山力也も三日月のギャリー役で参加している。なんとも豪華である。
スタッフ
製作総指揮 | 尾田栄一郎 / Marty Adelstein / Becky Clements / Matt Owens / Steven Maeda |
---|---|
監督 | (後述) |
脚本 | (後述) |
撮影 | Nicole Hirsch Whitaker / Michael Wood |
編集 | Eric Litman / Tessa Verfus / Kevin D. Ross / Tirsa Hackshaw |
制作 | 集英社 /『プリズン・ブレイク』トゥモロー・スタジオ |
撮影は南アフリカで行われ、風景はCGに頼らず、実際にセットを一から建造している。
重要な要素の1つである船については、同じく海賊を元にした映画でデイヴィ・ジョーンズや黒ひげなど、モチーフが複数共通している『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのスタッフからアドバイスをもらっている。
なお共通出演者としては平田広明がジャック・スパロウの吹き替えを担当、 イアン・マクシェーンが黒ひげを演じている。
各話リスト
製作陣は「原作が長いため12シーズンくらいは必要」と考えているらしい。(参考)
シーズン1
当初は全10話構想だったが8話となり、2023年8月31日に一挙配信された。
原作における東の海編が基となっているが、登場しないキャラクターがいたり、ストーリーにおける扱いが大きく変わったキャラクターがいるなど、原作を完全再現しているわけではない。
これについて原作者は「失ったものばかり数えるな」と理解を求めるコメントを出している。
No. | タイトル | 原作 | 監督 | 脚本 |
---|---|---|---|---|
1 | Romance Dawn | シェルズタウン | Marc Jobst |
|
2 | The Man in the Straw Hat | オレンジの町 | Marc Jobst |
|
3 | Tell No Tales | シロップ村 | Emma Sullivan |
|
4 | The Pirates Are Coming | 〃 | Emma Sullivan |
|
5 | Eat at Baratie! | バラティエ | Tim Southam |
|
6 | The Chef and the Chore Boy | 〃 | Tim Southam |
|
7 | The Girl with the Sawfish Tattoo | ココヤシ村 | Josef Wladyka |
|
8 | Worst in the East | アーロンパーク | Josef Wladyka |
|
シーズン2
前述した大好評を受け、シーズン1配信から1ヶ月もしないうちに製作決定。
告知映像ではチョッパーの登場が示唆されており、順当に行けば原作のローグタウン~アラバスタ編が基になると思われる。
トゥモロー・スタジオCEOマーティ・アデルスタイン氏曰く「すでに脚本は完成している」が、現在アメリカでは全米映画俳優組合によるストライキが行われており現状俳優たちは撮影に参加できていないため、ストライキが終結を迎え次第にはなるが、およそ1年後には配信開始できるとのこと。(参考)
また『ハロウィン』シリーズのローリー・ストロード役で知られるジェイミー・リー・カーティス氏が自身のインスタグラムにて「ストライキが収束したら、Dr.くれはを演じるためにロビー活動するわ」とDr.くれは役を猛アピール。これに対し製作総指揮のマット・オーウェンズ氏も反応し、「ロビー活動の必要はありません!ストライキが終わり次第打ち合わせしましょう!」という旨のコメントを発表。
アカデミー女優の参戦もほぼ確定した、といえるため、早くも期待する声が高まっている。
2024年6月末から新キャストが順次発表されている。
関連動画
キャストセルフィーコメント
撮影セット映像
コンセプトアートが発表された際は、ゴーイングメリー号の船首の羊がリアルすぎると話題になった。
"ルフィ"発音講座
ティザー予告
予告編
吹き替えVer.
関連リンク
関連タグ
カウボーイビバップ(実写版):制作会社や配信媒体も共通している、同じく日本の作品を基にした海外ドラマだが、オリジナル版の渡辺信一郎監督は(クレジットでは一応「監修」とされていたが)ノータッチ。1シーズンで打ち切りが発表された後に「僕がやるべきだったのかもしれない」とコメントしている。
この反省を活かして、本作についてはより原作に近づけることを意識したらしい。(参考)
MCUドラマ:Netflixで配信されたスピンオフのうち、マット・オーエンズが『ルーク・ケイジ』に、マーク・ジョブストが『デアデビル』『ルーク・ケイジ』『パニッシャー』にそれぞれ関わっており、特に『ルーク・ケイジ』の1エピソードが評価され、ジョブストが本作に抜擢されたとのこと。(参考)