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おじさん(異世界おじさん)

おじさん

漫画『異世界おじさん』の主人公。 17歳のお正月にトラックにひかれたことで、異世界グランバハマルに来訪する。
目次 [非表示]

「異世界人は容姿が整っていてな……美男美女ぞろいなんだ……」


「(俺の顔は)醜かったんだろうな……」


「オークの亜種として狩られかけた」


「重い! 皿洗いしながら聞く話じゃない!」(たかふみ談)


概要編集

CV:子安武人(アニメ版)/ 石田彰(チェインクロニクルコラボ)


異世界おじさんの主人公。物語の語り手でありもう一人の主人公である「たかふみ」のおじさん。本名は長らく不明だった(宅配業者からは、「シバザキさん」と呼ばれていた。)が、第30話にて嶋㟢陽介(しばざきようすけ)と判明。


決して顔立ちが良いとは言い難く、髪は伸ばし放題、身なりに気を使うような性格でもない。よって美形なのが当たり前である異世界では、モンスターの類「オーク顔」と呼ばれて迫害されており、自分が名乗るときには姿を変えたり偽名を使っていた。


ただ、おじさんの顔がそこまでひしゃげてるかと問われるとそうでもない。第39話では前話で雷の精霊にドツキツッコミを食らってグシャグシャになった髪をもとに戻そうとした際、たまたまヴィジュアル系のような見た目になり藤宮を慌てさせている。


2000年のお正月。17歳の時にお年玉でゲームを買いに行く途中トラックにはねられて入院。その後、17年間昏睡状態に陥る。

昏睡状態の間、魂だけが異世界「グランバハマル」に漂着しており、そこで新たな肉体でサバイバルを開始、最終的には魔法などの超人的な力を会得してRPGばりの冒険活劇をしていた。

しかし現実世界においても「昏睡状態」であった為に少なくとも「肉体」は現実世界に存在しており、戻って来たのも「元の肉体で目覚めたから」というものだった。

どうやったのか具体的な方法は現在語られていないが、17年も異世界を漂流した後34歳になってようやく日本に戻ってくることができた(現在は誕生日を迎えて35歳になっている)。

現実世界に戻ってきて病院を退院してからは、元々の両親が離散していた為に、姉の息子であるたかふみの家で居候生活を行う。


退院の際、異世界に転生して冒険していた……と打ち明けるが、それが17年間病院で見ていた夢などではなく、実際に魔法が使える事実が明らかになる。

それからは、日常生活で何かきっかけやトラブルが起きるたびに、異世界での経験や思い出話をエピソード形式で喋るというのが毎話お決まりの流れとなる。


現在は「その能力を手品のように見せる事でYouTuberとして生計を立てよう」というたかふみの提案により、短期間でトップYoutuberに登り上がる。魔法を駆使した動画はファンも多く、企業とも契約しているなど、YouTuberとしては順風に活躍している。

ただ、動画で披露している魔法は視聴者からは、高度なCGと思われており、その事に対しYouTubeを初めて間もない頃のおじさんは、コメント欄で毎回「CGではなく魔法です」と反論したり喧嘩したりしていた。


その一方で(ギャグテイストで描かれているが)世間に魔法が本物であると知られた場合のリスクをおじさんは「国の…何かが来るだろ…!捕まったら解剖とかされるアレだよアレ…!」と恐れているようである。

異世界で科学知識を応用した際には中世ヨーロッパよろしく異端者と見做されて吊るし上げられたように兵器利用を考えたり恐怖から迫害する者が出てきてもおかしくはなく、CGだと思われているうちが幸せだと言える(後述する精霊からのペナルティがある以上、悪用は何としても避けねばならない案件である)。


愛用の携帯が通信不能であるため、たかふみとは髑髏の旗や狼煙などの前時代的なもので交信している。


人物編集

1982年11月30日生まれ。

長髪に眼鏡をかけて顎に無精ひげを生やしており、頬のこけた怪しげな風貌をしている。

笑顔などの変顔を見せるとリアル寄りの作画に変貌し、これはアニメでも再現された。

その一方で性格は温厚で基本的には困っている人を放っておけず、自分を魔物と勘違いして襲ってきた見ず知らずの他人でさえも助ける心を持った正義感や義侠心に溢れた好人物。

異世界では高校までに習った科学知識を使って『水の湧き出る壺』を作るなど、頭も悪くなく、創意工夫にも優れている。

平時こそコミカルな人物だが、戦いに際しては至って真剣かつ冷静な態度で臨む。


ただし、口はうまい方ではなく、誤解を受けたり論戦になった時にはうまい言い返しができずにやり込められることが多々ある。

それはYouTuberとしてデビュー後の煽り耐性の低さにも表れており、煽りコメントにも一個一個返答してしまうなど、コミュニケーション能力に難がある

その風貌の悪さとコミュニケーション能力の低さ、何よりも後述するチート能力の副作用から異世界のみならず現実世界でも気持ちの悪い不審人物として怪しまれることが多々あり、たかふみの友達である藤宮をはじめ初対面の人間からは間違いなく誤解を受ける。


また、異世界で酷い目に遭い続けた反動のためか妙な所で警戒心や猜疑心が強く、異世界では他人に対して常に偽名を使っている。また、単純な好意を深読みして恐喝だと勘違いして逃げるなど、運が悪い以上に間が悪い。

命の危機に陥ると知り合った相手でも容赦のなさを見せる事があり、例えば藤宮を侵入者と勘違いし、即座に記憶を消そうとする強迫観念に襲われたが、彼女がたかふみの友人だと知るとすぐにスイッチを切り替えた。


そんなおじさんの誤解に拍車をかけるのが彼が重度のゲームオタクであること。

特にSEGAの熱狂的信者であり、たびたび垂れる人生訓などもSEGAのゲームからの受け売りがほとんど。

特にエイリアンソルジャーは青春をかけて打ち込んだゲームである為か、偽名を名乗る際には殆どが同ゲームのキャラクターの名前を名乗る。また、他人を説得する際にも、「エイリアンソルジャー」のキャラクターである七瀬楓を引き合いに出す事が多い。無論、異世界にSEGAはおろかゲームなんてものが存在しないため、異世界人には意味が伝わらない一方で、ゲームで得た教訓自体はメイベルやツンデレエルフに伝わっており、彼女らに多大な影響を及ぼしている。芸は身を助くならぬゲームは身を助くといった所か…。


そのため、SEGAがハード戦争に負けたことを知った時には思わず記憶を消去してしまうほど多大なショックを受けている。

ただ、排他的な信者ではなく他のメーカーのゲーム機も遊んでいる他、セガが関与したゲームメーカーの作品は他ハードであってもそれなりの知識を持つ。


なお、ゲームオタクではあるが一方でアニメなどはあまり見ないようで、ゲーム関係以外のオタク知識や世情には割と疎く、セガサターンでゲームが出るからという理由で借りて見たエヴァンゲリオンに対しても表面的な知識しか持ち合わせない。こち亀笑っていいとも!をリアタイで見ていたらしく、完結したと聞いた際には驚いていた。

そもそもスマホを文豪ミニの進化系と形容するほどに現実世界でのブランクがあったので無理もない。ガラケーなどのレトロ機器を好む一方でスマホなどの操作技術を短期間でマスターするなど順応性は高い。


だが、そういうある程度の人間性を理解した上で付き合ってみれば短期間でも彼の誠実さや優しさは必ず他人に伝わるようで、甥のたかふみからは親以上に慕われていると言っても過言ではなく、YouTubeのチャンネルには一定数のファンが付き、異世界でも彼とパーティを組んだ人間はおじさんを深く信用するようになっている。当初はたかふみに悪影響があるからと嫌悪していた藤宮も、今ではたかふみ以上におじさんの人柄を信用している。

本当に、本当にただただ誤解を受けやすいだけの人


そしてその人格から、実はおじさん自身は気づかない間に幾人かの女性からは好意を寄せられており、特に最初に魔毒龍と呼ばれる伝説の竜の攻撃から命を救ったエルフの美少女は、ほぼおじさんのストーカーと化し、傍から見ても一目瞭然なほど明確に好意を寄せられている。


無類の動物好きでもあり、見世物小屋からの脱出の際、自分も瀕死なのに助ける必要のない魔獣を助けたり、その後に襲われても、死にかけの自分の食料になってくれたと感謝して墓を建てた。ヒロイン達がけだもののローブで動物に見えてる時も猫可愛がりしている。

のだが、肝心の動物からは蛇蝎の如く嫌われており、馬車馬の手綱を握った瞬間狂化するほど。


ゲームの得意ジャンルはアクションが中心(ぷよぷよなども嗜む)。反対にRPGは「前回まで何してたか忘れてしまって、どこ行けばいいのかわかんなくなる」「アイテムの名前や入手方法をちっとも覚えられない」といった理由から全くプレイしていない。異世界でも、RPGのように手順を踏むタイプのクエストは、手順を飛ばした討伐や破壊という力技で解決しようとする(ただし、広義にRPGとされるガーディアンヒーローズは別)。

単なる力押しではなく、様々な方法を試行錯誤しながら打開策を見出したり、基礎的な努力も怠らないなど実の所、本人が苦手意識を持っているだけでRPGプレイヤーの素養は間違いなくある…はず。


家族構成編集

正確な家族構成は不明。

概要の項にもある通り、17歳のお正月にトラックに轢かれたことで昏睡状態に陥るが、家族は昏睡状態だったおじさんの処遇をめぐってボロクソに揉めた挙句一家離散している(単にきわめて不仲な家庭だったのか、おじさんが家庭内で鼻つまみ者だったからなのかは今のところ不明。ただ、ゲームを買えるだけのお年玉やお小遣いは貰えていた)。


少なくとも姉(たかふみの母)は健在のようであるが、昏睡状態から回復後もたかふみいわく「会いたくない」と言っているなど、家庭事情はあまり良くないことが窺える。

ただ、当初こそ甥であるたかふみから疎まれたことがあるものの、魔法が使えることが発覚して以降はたかふみとの仲は改善し、共同生活だけでなく動画投稿の協力者も務めている。

おじさんの方もたかふみに関してはやや過保護ともいえるほどに構うようになっており、たかふみからは親代わりの様に慕われるほどになっている。おかげで動画配信者としてのプロ意識が双方に芽生え始めているようだ。


幼少期から中学生時代編集

幼少期に玩具店で見たソニックのOPデモ映像に感銘を受け、熱狂的なSEGAファンとなる(曰く、初恋の相手がソニックとテイルスらしく、本名についても熟知している)。この頃から眼鏡を掛けていたようだ。

中二時代には田淵(CV:玄田哲章)という教師の下で教えを受けるが、この田淵という人物は早口でまくし立てた挙句にビンタで口論を終わらせるというトンデモナイ人物であり、彼を最強の生物として恐れている(この件で激昂した相手には下手に反論しない事を学習した模様)。

異世界では弁が立たないおじさんにとっての最終手段に利用されており、口論に負けそうになれば彼の姿に変身して相手を理解不能の状態にして黙らせる(流石にあまりの正論を言われるとビンタが止まる事もある)。


所有するチート編集

やはり近年の異世界物主人公らしく、おじさんにもチート能力は存在する。

今のところ確認されるものは、下記の通り。


『万能話手(ワイルドトーカー)』編集

おじさんが異世界で神様から与えられたチート能力。

能力の内容としては『どんな存在とでも会話することができる』というよく言えば王道な、悪く言えばひねりの無いありふれた能力。

また、この能力には発動条件があり、『必死に直接対話したい』と思うことで発動する。

逆に言えば、必死に対話したいと思わなければ発動しない。

しかし、この力によって現地人との会話を可能としただけでなく、魔物や精霊と言った人外の存在とも意思疎通ができるようになった。


ちなみに、万能話手(ワイルドトーカー)とはおじさんが名付けた能力ではなく、地球への帰還後にたかふみによって名付けられた。

おじさん自身はザ・スーパー喋り™と名付けようとしていたが、厳正なる抽選の結果によりこう名付けられた。

なお、神様による対応は回想を見る限り日本語以外で行われていたようで、おじさんは神様の言葉を全く分かっていなかった。そのため、おじさんはこの能力を貰ったものだと知らなかった(一方で、神様には通じていた模様)。


『精霊との会話』編集

万能話手(ワイルドトーカー)によって獲得した副次効果。おじさんの持つチートの中でも最大のものであると同時に、ある意味で最大の副作用。

おじさん曰く「精霊とは、事象や概念の集合意思のようなもので、そういったものの声がそこかしこから聞こえる」という。

この精霊との対話ができるようになったことはおじさんが異世界を生きる上では非常に大きな力となっており、おじさんの場合、現地の人間とは魔法の発動方法が違い精霊と直接対話し、精霊からの協力を得ることで魔法を発動している。

地球でもこの能力は発動できるためおじさんは日常的に使用しており、特にYouTubeの動画制作では非常に大きな力になっている。異世界・地球を問わず、おじさんを助ける最大の能力。


翻訳スキルの効果自体は単に会話が出来るだけなので、実際に魔法を使うためには、精霊に認められる必要がある。おじさんが魔法を使えるようになったきっかけは光の精霊に本心からの褒め言葉を送ったからであり、おじさんが強大な魔法使いになれたのは、その善良な人徳があったからなのも大きい。


精霊との会話には多大なリスクが付きまわるものであり、初めて精霊に物を頼んだ際に呪文の詠唱を短くするなどの無礼を働いた場合魔法を使った精霊から何らかの反動がある(例えば、即興で電気マッサージ器を作って電力を増加させた際には頭がボンバーと化している)。

酷い時には、氷の精霊に部屋の温度を下げるように頼んだ際は祭壇の作成と牛の頭のお供物をしないと人類が滅ぶレベルで地球を凍らせると脅迫された。

おじさん曰く、「精霊にとって人類は何か生き物ぐらいの緩い認識なので、絶滅しても痛くもかゆくもない」とのことで、精霊からの協力によって魔法を使う場合は常日頃からの円滑なコミュニケーションが必要となる。

つまり、人には見えない精霊を相手に褒めたりお礼を言ったり、もしくは精霊が求める供物を捧げたりするなどして精霊のご機嫌を取らなければならない。よって能力の乱発ができないのが弱点。

無論、そんな姿を目撃されれば、第三者からは不審人物にみられることになる


『剣と魔法』編集

異世界では凄まじい超人的な能力を獲得しており、特に魔法の技量はずば抜けておりチートと言って差し支えないレベル。

彼が理不尽きわまる異世界でなんとか生き延びてこられたのもこれらの力によるところが大きい。

剣技の腕前は伝説級の竜を初見の一撃で倒すことが出来、魔法も前述の能力もあって相手の心を読んだり、空を飛んだり、美少女エルフや魔炎竜に変身したり、コーヒーカップがテーブルに落ち切る刹那の間に冷凍魔法を使う、小さい魔法陣を複数展開して火炎を集束させるといった具合に相当な使い手である。

その気になれば数百年間破られなかった街の結界を一瞬で破壊したり再起動することができ、闇の剣を生成すれば人の魂に干渉できる程の高位魔法や電波のような実体のないものや呪符の契約まで切れてしまう

この能力を生かして、現実世界へ帰還する術を見つけるべく異世界では冒険者として暮らしていた。


ただし、この戦闘能力は自身の知恵と工夫(大半はゲーム知識の応用)によるところも大きく、超人的な能力は得ているものの竜の持つ毒や寄生型の魔物によって死にかけることや、回復魔法は使えず戦闘で負傷することもあるなど、絶対無敵のチート能力の持ち主というわけではない。おまけに魔法力が減退するダンジョンでは魔法の威力も半減してしまう弱点を持つ。

また、戦闘技術に関しても凍神剣の使い手であるメイベルからの奇襲攻撃を避けられなかったり、ゲーム脳が災いして敵の軍勢を前に意味もない行動を取ったりと、恐ろしく強いのは確かだが付け入る隙が無いわけではない。

また、寝ている間に何度も命を狙われ殺されるかけるなど、能力や技術とは別のところで不覚を取ることも多々ある。


この他にも魔法の中には記憶を消去するもの(詠唱は「イキュラスキュオラ」で「イキュラス」の部分は記憶系の魔法に共通する詠唱である)もあり、異世界では辛いことがあるとこの魔法を自分自身に使って強制的に忘れることで精神の均衡を保っていた(ただし、あまりにも古い記憶を消すと人格に影響が出る恐れがある)。

現実世界に帰還後もこれらの能力は健在であり、魔法を使ったり精霊と会話するなどは容易にできる(おじさん以外に見えないだけで、現実世界にも精霊は存在しているらしい)。こちらの世界で詠唱する際には一部を除いて日本語で行う。


たかふみ達に対しては自分の記憶を再生する魔法を使用して異世界での冒険譚を語っており、スマホの操作を応用してFPS視点からTPS視点(三人称視点)に切り替えたり、拡大縮小も自由自在。おまけに翻訳機能付き。

相手の記憶を読み取ったり、それを再生するビデオカメラのような魔法もある。


光の鎖で相手を縛る能力や飛行能力収納術なども有しており、飛行能力は翼もなしに空を飛ぶことが出来、熊本なら5分ほどで現地に着いてしまうほどの速さらしい。これを使ってオークションの現地取引を行い、送料を節約する術を身につけた。

なお、収納魔法で収容されているものには龍を殺しうる短剣や魔剣、現地で手に入れたアクセサリーなどがあるが、アクセサリーには現実世界ではこの世界に存在しない材質だからか、質屋では50円ほどの価値しかないと判断された。

また、収納魔法のゲートは体にも発生させる事ができ、これで刃物が体を貫いても死なないという手品にも応用できる。


たかふみを馬に変えたり、おじさんの手帳を1ページ見ただけで涙したたかふみの記憶を消去したりと他者に対してもこれらの魔法は適用される。なお、前者の場合たかふみが馬並みに知能が低下したようで、おじさんに噛み付いてしまった(これは中身が外身に引っ張られる危険性がある為で、おじさんがツンデレエルフに変身した際にもおじさんの性格がツンデレエルフの外身に引っ張られていた)。


また、メイベルがやったように氷で動く幻像を作り出して戦っているように見せかける事もできる。


現実世界の器物にもエンチャントを掛ける事が可能で、現実世界に帰還して真っ先に購入したスライド式のガラケーから放った赤外線を強化してアルコールランプに火を付ける芸当をやってのけている。

つまり、科学と魔法は現実世界では両立可能な概念のようである


なお、耐久力も上がっているためか、落雷を浴びても平気である


とはいえ、チートに頼るのは良くないと思う事もあるらしく、アリシアのパーティと共に「深闇の迷宮」を攻略した際にはおじさんの魔法であっさりと隠し扉を発見して目的の品を手に入れてしまった為、記憶を消して正規ルートから挑んでいる。



異世界での経歴編集

17歳でトラックに轢かれて異世界に召喚され、チート能力である万能話手(ワイルドトーカー)を手に入れる。

しかし、おじさんの場合意識だけが現実世界の肉体から離れた後に、異世界で構成された肉体に意識が宿った為、単純な転生や転移とは言い難い。

神様と言葉が通じなかった事が原因でどんな存在とでも対話が出来るこの能力の存在には気づかず、『いきなり言葉の通じない存在と対話できる』という謎現象として受け取っていた。


元々から老け顔(10代ぐらいかららしい)で容姿に恵まれていなかったが、異世界では美男美女しかいなかった為に人間だと認識されなかったりことさら醜い人間として扱われていた。「オークの亜種」として何度も狩られかけ、初対面の異世界人に受け入れられることはほとんど無く、加えて自身の内向的かつ不器用な性格や、やる事なす事が悉く裏目に出る運の悪さも手伝って、17年もの間孤独で悲惨な生活を送っていた程。

(むしろ大半の異世界人たちからは忌避および迫害されていたと言って良い)

彼の方から他者に危害を加える事は基本的にはないが、自衛のために反撃に出る事自体はある。


基本的にロクな目に遭っていないが、それでは、異世界では何も良いことはなかったかというと、そんなことはない

異世界人の中にも彼の人柄を理解し、好意的な対応をした人物も少なくなかったからである。


実はモテ男編集

人物の項目に書かれている通り、外見こそ醜いと言われるものの基本的には善良なお人よしである

その人徳のお陰か近年稀にみる読者すらも納得する一級フラグ建築士。最初こそ最大限に警戒or嫌悪されるものの、基本的には紳士な上溢れ出る善性と口下手が怪我の功名となって寡黙でクールな印象を与えるのか、行く先々で美少女に惚れられる。しかもうらやまけしからんイベントも頻発する。

ただしおじさんも女性との付き合い方が下手くそなため、ひたすら「相手を刺激しないよう無難に収める」ことに必死になるせいで、見ている側が女性を気の毒に思うほどの朴念仁ぶりを発揮する一級フラグクラッシャーでもある。

ここでも先述の「間の悪さ」が絶妙に仕事をしてしまい、女性がどれだけ懸命なラブサインを発信していても別のことに意識を傾けて見事にスルーしてしまう。酷いときには、諸事情があるとはいえ(良かれと思って)躊躇なく記憶を抹消し、有耶無耶にすることも辞さない冷徹な判断を善意で即断する。しかも常習化しており、コミュ障&人間不信の拗らせ過ぎで保身から乱発した前科アリ

当然だがおじさんは女性からの想いに(旅のリプレイ映像を振り返っても)微塵も気が付いていない


一方で、他人の色恋に関しては目敏い所があり(その割にアスカ加地さんの関係性に対する理解が浅い)、藤宮がたかふみに惚れている事を即座に見抜いている

この点は自分が藤宮さんに惚れられている事に気付いていないたかふみとは似た者同士であると言える。


  • おじさんが建てたフラグ

ツンデレエルフ

最初におじさんが助けた美少女。

しかし当の美少女エルフはおじさんへの好意を素直に出せずに、わがままや罵倒という形でしか彼と意思疎通ができず、恋愛そのものに疎くツンデレという概念を知らないおじさんからは付きまとってまで自分を罵倒する嫌な奴としか見られていない(そもそもツンデレという概念が一般化したのはおじさんが旅立った後。この男、つくづく間が悪い…)。とはいえ、おじさん本人としては共闘した際にはかなりの信頼を置いている模様。


そんなツンデレエルフに対しておじさんは(売却すれば大金になるからと)指輪を贈る、(命の危機を心配して怪我を見るために)服を脱がせるなど誤解を招くような行動をしている。おじさん自身は単なる純粋な善意でしか行動していないが(だからこそというべきか)、セクハラ寸前の行為を街中でそれも平然と行っている。

その所為でますますツンデレエルフとの仲は深まっていくが、そんな状況に対しておじさんは一切気づいておらず異世界での様子を知ったたかふみと藤宮さんは、ツンデレエルフに対する同情心を日々募らせている。


一方、その善性から無自覚に女性を誑し込むおじさんに嫉妬心を滾らせる事も多く、回を追うごとにおじさんへの思いから感情を爆発させることも多々。

その愛はヤンデレの領域に片足を突っ込みかけており、旅館で年端もいかない童女がおじさんとツンデレさんとを別室にしようとすると無言で威圧し、おじさんが混浴に入ると遠くから狙撃を繰り返す行動だけで言うと理不尽暴力ヒロインともいえる行いを繰り返している。金欠なおじさんを見て養おうと考える一面も…。

それでもおじさんへの愛情は本物で、おじさんから贈られた(直後におじさんに売却された)指輪を自分を担保にし莫大な借金をしてまで買い戻したり、たびたびおじさんのピンチを助けるなどもしており、そんな彼女におじさんも何やかんや心を開いている。


しかしおじさん曰く「適当な町でまいた」と語られており、これが嘘や記憶消去の影響を受けてない事実ならおじさんに思いは告げられなかった事に……。


現実世界でも「たかふみの叔母」と称して彼女の姿を借りた事があり、この姿で事実上のVtuberとして活動した事も。


メイベル

フルネームは「メイベル=レイベール」。

伝説の竜の一体「魔炎竜」を倒せる唯一の武器「凍神剣」を守護する氷の一族の美少女だった。

しかし試行錯誤と創意工夫の末に凍神剣なしでおじさんがボスを倒してしまった事で、メイベルは自分の存在意義を失い、元々凍神剣の守護者の肩書を盾にした引きこもりだったが、「今のままを貫け」というおじさんのアドバイスにより、より強固な引きこもりになって(おじさんのアドバイスでそれを是だと思い込んでしまった)人生がバグりだす羽目になった。


その後、引きこもりに業を煮やした村人達がメイベルに対し「働くか、犬になって飼われるか」の強烈な二択を突きつけたことでメイベルは村を出奔し、おじさんのもとを訪れる。

そこでおじさんから、売れば金になるからと指輪を送られ、異性として意識しだすようになる。


また、実はおじさんの時代から遡ること400年ほど昔、日本(ニホンバハマル)から転移してきた武士の子孫であり、そのためなのかは不明だがおじさんの顔が「オーク顔」ではなく、普通の人間の顔に見えており他の異世界人のような露骨な嫌悪感は持っていない。

それゆえに、好意があるとはいえオーク顔に嫌悪感を持ってしまうツンデレエルフからは羨望の様なものを抱かれている。


アリシア

元々はおじさんをオークと勘違いして襲ってきた神聖魔道士の美少女で、幼馴染の少年であるエドガーとライガとパーティを組む駆け出しの冒険者。

後におじさんの手柄を不本意ながらも横取りしてしまった形で「神聖勇者(シャイニング・クルセイダー)」の称号を得ておじさんと再会する。

その際におじさんと一緒に攻略した「深闇の迷宮」で古代魔導具「救世のワンド(杖)」を入手し、その古代魔道具の精神同期魔法の副産物によりエドガーとライガの能力と技が使えるようになった他、神の加護で身体能力が底上げされた。

その後、おじさんと偶々一緒に泊まることになった温泉旅館で明確におじさんに対して好意を抱くようになった。


ちなみに、童顔な割には巨乳な為、ツンデレエルフからはかなり強い嫉妬と羨望と敵意を持たれており、彼女とおじさんが混浴することになった際には、強力な魔法の結界を破っておじさんを狙撃した。


コラボ編集

メガドライブミニ編集


ゲームへの執着ぶりがSEGAの目に止まり、なんと公式でコラボが実現。

コラボ漫画の内容は、SEGAの家庭用ゲーム「メガドライブ」を小型化、更にソフトを内蔵した「メガドライブミニ」をおじさんがプレイするというもの。


弱点はアルコール度数の強いお酒で飲むとゲームと現実の区別が付かなくなってしまう(異世界での冒険中に成人した際に初めて酒を飲んでいたあたり、アルコールが強くないものは普通に飲める)。



ソニックシリーズ編集


もともと、作中でもSEGAソニックシリーズが好きという設定のおじさんだが、時が経ち2021年クリスマスイブ。

なんと、ソニックとのコラボが実現した(実写で)。


加えてSEGAからは公認状を表彰されており、晴れてソニックと肩を並べるSEGAの看板キャラクターになった(誇大広告)。一部では『ソニック・ザ・ヘッジホッグ(Sonic the Hedgehog)』になぞらえて、『オジック・ザ・ヘッドオーク(ojic the Headorc)』と呼ばれているとかなんとか。



チェインクロニクル編集


『『おじさんもらえる!』』


おじさん「ん…?」

たかふみ「え?エ●ァンゲリオンカヲ●くんの声の?」

藤宮澄夏「あ…うん…」

おじさん「……………………」

たかふみ「……………正気?」

          (ニコニコ静画 『異世界おじさん チェンクロコラボ特別編』より抜粋)


スマートフォンアプリ『チェインクロニクル』へのまさかの外部出演が決定。

しかもおじさん自身がプレイアブルキャラクターとなり、かつての様に冒険に出ることになった。

だがファンが何より驚いたのは……

cv:石田彰


ファン一同どうしてこうなった


まさかのイケメン青年キャラに定評のある石田氏をおじさん役に抜擢するという、チェンクロ運営の采配にファン一同が度肝を抜かれる事態に……。

チェインクロニクルは主人公を始めとする50人近くのキャラクターの声を石田彰が担当している作品であり、今回おじさんもその一人として石田氏が声を当てることになった。

おじさんはこのゲームにおいて、ユニットとしても優秀でイベント以外の通常プレイでも卒のない性能で活躍してくれる上、キャンペーン終了までにイベントを達成すればそのまま使い続けることも可能という枠組みである。(いわゆる配布枠)

キャンペーン期間は2023年12月31日までと短いが、きっと活躍してくれる事だろう。


そしてもう一つ、ファンなお間で困惑を誘ったのが、「おじさんもらえる」という、『異世界おじさん』を知らないプレイヤーからすると意味不明な広告アオリ文。おじさんが誰か分からないし、もらえる意味が分からない。パワーワードにも程がある。



次いで、2022年7月17日付で、チェンクロと二度目のコラボが決定された事が告知された。

期間は2022年8月4日~16日のまでとなっており、声優陣は石田氏から上記アニメ版の声優になっている。よって中の人つながりで「カヲ●くんからシゲ●くん」と言われた。



関連タグ編集

異世界おじさん フラグクラッシャー


諸葛岳人:重度のオタクで、外見が似ている。また、彼も他人のために自分を犠牲にできる精神力を持っている。


野比のび太:普段は頼りなく見えるが、応用力に優れたやる時はやる男


深澄真…異世界に飛ばされるも、外見で人間から迫害された者つながり。但し真の場合は仲間達以外の人前に出る際には迫害されないように仮面を付けるようにしている為、しかもアニメ版の放送は異世界おじさんの方が後の為、「このおじさんも真みたいに仮面でも付ければ良かったのでは?」との見方もできる。しかしそれだと後述する子安ボイスの仮面キャラと被る事になりそうであるが…。


ゼクス・マーキス:子安武人つながりでおじさんにゼクスの服を着させ、仮面を付けたイラスト投稿した人がいる


クルル曹長:同じく中の人繋がりのキャラクター。基本的に曲がりに曲がった捻くれた性格をした自他共に認めるイヤな奴を自称する天才且つ厚底眼鏡キャラ。しかし、その人物に借りが出来たらきちんと返したり、口ではぶっきらぼうに振る舞うものの、人知れず行動を起こし小隊のピンチを救うなど、単なるイヤな奴にとどまらない男気を魅せるカレーマニア。さらに、相棒の中の人が石田彰氏だったりする。


ミストバーン:2020年版が中の人繋がり。放送時期が丁度闇の衣の中から正体が現れるという展開であった為、「中からおじさんが出てくる」と散々ネタにされてしまった。


ポケットモンスター:アニメ版第6話で『パルスマン』の話題を月光に振った際に過小評価し、パルスマンに続編が出るのではないかと想像していた。今やポケモンはパルスマンから必殺技を受け継ぎ、世界一有名なハリネズミ共演するまでに至っている。

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