カスラ「ダークファルスも本質的にはダーカーと同じものです。」
「すなわち、他者を侵食し形を為す……!」
概要
オラクルに存在するダークファルスはダーカーを統べる存在であり、【深遠なる闇】が生み出した眷属である。フォトンを扱えるアークスやフォトナーの肉体を依代とすることで顕現する。略称は「DF」。
ルーサー曰く、「人の欲望に取り憑く癌」。
特徴
複数存在しており、それぞれの従えるダーカーの種類や属性は異なっている。
同じ【深遠なる闇】から産みだされた存在ではあるものの、それぞれ別の目的をもって行動しているため、ダークファルス達に仲間意識はない。しかし、10年前のアークスシップ襲撃の様に、互いの利害が一致した場合には例外的に結託することもある模様。
本体はダーカー因子の集合体であり、フォトンを扱う能力を持つ者に憑依し、依代とすることで顕現する。依代がなくても活動は可能だが、下記の形態として活動ができない(ただし例外もある)。
彼らは共通して3つの形態を持つ。
人間体 | 依代にした人間を模した姿。浸食の影響で髪の一部が紫であり、黒い戦闘衣を身にまとう。中には褐色肌になった者もいる。 |
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戦闘形態 | 人型の戦闘形態。「ヒューナル形態」とも呼ばれ、人間体よりも高い戦闘能力を持つ。 |
完全体 | 本来の姿であり、中には惑星サイズの個体もいる。 |
総じて惑星や銀河系単位で被害をもたらし、宇宙を滅ぼす程の絶大な力を持つ。(【敗者】やesに登場するロードの「完全体となって今ある世界を壊し、感情のない世界として創り直す」という発言を見るに、その気になれば宇宙の全てを侵食して破壊し、世界の理すらも書き換えて創り直すことも可能と思われる。)
また、各々が「依代の欲望や性質」を基にした特異な能力を有しており、例えば【若人】は最初の依代の「美貌で他者を魅了したい」という欲望から、他者を意のままに操る「魅了」の力を獲得している。
ダークファルスは過去作と同様、基本的に不滅の存在であり、例え肉体を破壊できたとしても別の依代を得て何度でも復活し続ける為、根本的に倒す術は無く、基本的には惑星などに封印することで対処している(封印が解かれてしまうこともあるが)。
なお、アニメ「エピソード・オラクル」において惑星シオンが起こした超新星爆発クラスの威力の爆発を間近で受けた【双子】がその後何事も無かったように無傷で登場していることから、防御力も尋常ではないと思われる。
エピソード5では強化版であるオメガファルスやダークファルスの力で変身する能力ダークブラストが登場した。更にPSO2esでは、ダーカー因子の力で変身する種族も登場した(変身と言うのは、やや語弊があるが)。
実は
劇中ではダークファルスは超強力なダーカーと呼称されているが、これはまったくその通りでダークファルスの一部がダーカーである。これはEP3設定資料集のインタビューで語られた設定のため、ゲーム本編には出てこない。ダークファルスの力やダーカー因子など分けて呼称されるが、本質的には同じものである。
ダーカー因子はアークスのフォトンによって打ち消すことが可能だが、大量のダーカー因子を一人の人間に溜め込んだ場合、ダークファルスを超えた存在が誕生してしまう。
存在意義
初代【深遠なる闇】が異次元に封印される際、いずれ舞い戻った時のため、世の楔としてダークファルスが産み落とされた。
依代との関係
ダークファルスはフォトンを扱う人間の肉体を依代として乗っ取ることで顕現するが、依代の感情の影響を強く受けることがある。
例えば
【巨躯】 | 乗っ取ったあるアークスの「くふふ」という笑い方を用いるようになった。闘争心はそれ以前に依代にした人物の影響。最低でも二人の依代の影響を受けていることになる。 |
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【敗者】 | 依代がダークファルスの支配に抗い、その力を利用していたという稀有なケース。だが依代の影響を受けた【敗者】に洗脳されているため本来の自分を見失っていた。 |
【若人】 | 最初の依代の影響で美貌にこだわっている。 |
【双子】 | 依代のとある願望を叶える形で分裂している。本懐を忘れず、【深遠なる闇】の復活にこだわる一方で虐殺や破壊を『遊び』として楽しんでいた。 |
【仮面】 | 彼(彼女)は依代の影響を受けているというより負の感情でダークファルスに変貌していることから、自我を失っていないケースもある(【巨躯】もあることがきっかけで依代の人格が一瞬だけ戻っている)。【仮面】は例外中の例外であるためか眷属を持たないが、使役はできる様子。 |
ダークファルス達が産み出された理由は残されたダーカーを統率し、フォトンとそれを使う者の抹消。そして本懐である「【深遠なる闇】の復活」の為であるが、【双子】以外のダークファルスは依代の欲望の影響を強く受けた結果、本懐を忘れて行動している。
まあ、この設定にしないと全員が協力してさっさと【深遠なる闇】が生まれてしまうのだが……。
基本的にはダークファルスの依代になった者が元に戻ることはありえない。しかしEP4以降では多数の例外が生まれ、元に戻った者もいる。
ダークファルスが引き起こした事件
フォトナーとの戦い
【深遠なる闇】が封印される直前、産み落とされたダークファルスたちはフォトナーへの攻撃を開始。フォトナーたちはフォトンを扱う能力を失っていたため、対抗できず撤退を強いられた。以後、フォトナーはダーカーから逃げるために宇宙を放浪することとなる。
惑星カーネベデの侵食(PSO2es)
かつて惑星リリーパを支配していたエルジマルトたちの悲劇。正体不明のダークファルスによって母星カーネベデは侵食され、40億人以上が死亡した。また惑星も「空が見えなくなった」という悲惨な状況下にある。ダークファルスはカーネベデに封じられたが、エルジマルトは深刻な資源不足に陥り、多くを生かすために少数を犠牲にし続けてきた。
時期に関しては不明だが、EP3設定資料集によれば新光歴90年代にアークスが惑星リリーパを発見したが、この時点でエルジマルトは去った後であった。
アフタルによれば数百年間封印し続けてきたという。
巨躯戦争(エルダーせんそう)
40年前(新光歴198年)に起きたダークファルス【巨躯】との戦い。(名称は設定資料集から。なぜか【】が巨躯につかない。)
かつての【巨躯】はフォトナーを依代にしており、その依代の影響により闘争心が暴走したため戦争が起こった。最終的にはレギアス・初代クラリスクレイス・初代カスラの3人によって【巨躯】は惑星ナベリウスの遺跡に封印されたが、この戦いでアークスは壊滅状態に陥る。
その後、アークスの上層部は【巨躯】を封印したのではなく「倒した」ことにすることで、アークス全員に「ダークファルスは倒せるもの」と信じ込ませた。
EP5では巨躯戦争に少しだけ触れられており、アルマによれば「いくら倒してもキリがなかったから思いつきで封印した」という。【巨躯】の力がアークスを上回っていたというよりは、不死身に近い特性のため持久戦になったという感じのようだ。
アークスシップ襲撃事件
10年前に起きたダークファルス【若人】によるアークスシップの大規模な襲撃事件。
二代目クラリスクレイスが命を懸けて【若人】を撃退したものの、多くのアークスが命を落とした。メルフォンシーナもこの戦いで命を落とし、ゲッテムハルトが狂うこととなった。またアフィンの姉ユクリータも行方不明となっており、多くの人間たちの心に深い爪痕を残している。しかし、詳細に覚えている者は殆どいない。
実はアークスシップを襲撃したダークファルスは【若人】だけではなかったことが後に明らかとなった。
【巨躯】の復活
ダークファルス【巨躯】の封印が解かれた事件。
ゲッテムハルトによって惑星ナベリウスに封印されていた【巨躯】が復活してしまい、ゲッテムハルトの身体を乗っ取った【巨躯】は完全体となり、アークス達に戦いを挑んだ。
この事件がきっかけとなり、アークス達は上層部に疑念を抱くことになる。
マザーシップ事件
アークスを背後から操っていたダークファルス【敗者】がマザーシップを占領した事件。
レギアスは【敗者】にアークス達を人質に取られていたため、【敗者】の言うことを聞かざるを得なかったが、ある一人のアークスの奮闘によって【敗者】の野望が打ち砕かれたことにより、【敗者】に止めを刺した。
黒の民の悲劇
ダークファルス【双子】によって惑星ハルコタンの黒の民が全滅した事件。
あらゆる惑星を喰らってきた【双子】は惑星ハルコタンに目をつけ、黒の民を全て食い尽くしてしまうだけでなく、ハルコタンに混乱を呼ぶためだけにマガツの封印を解こうとした。その一環でスクナヒメの身を狙っていた。
後に【双子】は二人のアークスによって倒されたが、この事件で二人のうち一人が【深遠なる闇】に変貌してしまうという結果に終わる。
【若人】の復活(ゲーム版)
惑星リリーパで起きたダークファルス【若人】の事件。
【深遠なる闇】が復活した影響により、リリーパに封印されていた【若人】の力が不完全体であるダークファルス・アプレンティス・ジアとして復活を果たした。ジアはアークス達の活躍で再封印されたが、後に封印が解けてしまう。
【若人】の復活(アニメ版)
地球で起きたダークファルス【若人】の事件。
かつてアークス達に倒されたジアは依代を求めて地球にダーカーを送り込み、フォトンの適性が高い人間を探していた。
そして、依代を得たジアは完全復活を果たすが、二人の地球人と一人のアークスによって撃破され、マトイによって再び封印された。
アルを巡る戦い
特殊なダークファルスアルの出現が引き金となり、マザー・クラスタが動き出したことで起こったもの。主人公とヒツギは彼の組織からアルを守るために戦い、その結果、東京やアークスシップなどに大きな被害をもたらした(東京に関しては敵幹部の個人的な暴走だが)。最終的に首謀者であるマザーが闇の衝動を暴走させエスカファルスに変異してしまうも、ヒツギに救われたことで両者は和解した。
オメガ事件
異世界オメガで生まれた新たなダークファルスの陰謀による事件。
【深遠なる闇】から生まれた新たなダークファルスは、オメガに分散したダークファルス達の因子を手に入れようとオメガの各地で戦争を起こさせるだけでなく、本来の「器」を手に入れて完全体になろうと企んでいた。だが真の目的は、オメガ(全知存在)を侵食することで宇宙のすべてを消し潰し、無に帰すことであった。
最終的には守護輝士によって【深遠なる闇】諸共倒され消滅した。しかし、その怨念は尽きることなく存在し続け、ダークファルス・ペルソナとなってオラクルに戦いを挑む。
登場するダークファルス
※以下はPSO2のストーリーのネタバレを含みます!
EPISODE1~3
ダークファルス【仮面】
依代 | ??? | |
---|---|---|
能力 | 時間遡行 | |
武器 | コートエッジD | コートダブリスD |
戦闘形態 | ディーオ・ヒューナル | |
完全体 | 不明 |
仮面をつけたダークファルス。
その正体は謎に包まれていたが……
ダークファルス【巨躯】
依代 | 初代:シュレッガー | 現在:ゲッテムハルト | オメガ:シュレッガー=ヴェルン |
---|---|---|---|
能力 | 凍結 | ||
眷属ダーカー | 魚介系 | ||
戦闘形態 | ファルス・ヒューナル | オメガ・ヒューナル | |
完全体 | ダークファルス・エルダー |
惑星ナベリウスに封印されていたダークファルス。
その性格はかなりの戦闘狂であるが、戦う気のないものには興味を見せない。
ダークファルス【敗者】
依代 | 初代:ルーサー | オメガ:ルーサー=ラース=レイ=クエント |
---|---|---|
能力 | 時間支配 | |
眷属ダーカー | 有翼系 | |
戦闘形態 | ファルス・アンゲル | オメガ・アンゲル |
完全体 | ダークファルス・ルーサー | オメガファルス・ルーサー |
マザーシップに出現したダークファルス。自らを科学者と称し、全知存在となって「すべてを識ること」を目的とする。
ダークファルス【若人】
依代 | 初代:アウロラ | 10年前:マルガレータ | EP1〜EP3:ユクリータ | PSO2TA:泉澄リナ | オメガ:マルガレータ=オブ=エピック |
---|---|---|---|---|---|
能力 | 魅了 | ||||
眷属ダーカー | 蟲系 | ||||
戦闘形態 | ファルス・アプレジナ | オメガ・アプレジナ | |||
不完全体 | ダークファルス・アプレンティス・ジア | ||||
完全体 | ダークファルス・アプレンティス | オメガファルス・アプレンティス |
惑星リリーパに出現したダークファルス。サディスティックで陰湿な性格。
女性の姿をしており、ダークファルスの中でも依代の変遷が多く、いずれも女性。
ダークファルス【双子】
依代 | 初代:フロー&フラウ | オメガ:フロー・アルルカン・デ・イス=アルス&フラウ |
---|---|---|
能力 | 複製 | |
眷属ダーカー | 玩具系 | |
戦闘形態 | ファルス・ダランブル | オメガ・ダランブル |
完全体 | ダークファルス・ダブル |
惑星ハルコタンに出現したダークファルス。遊びのために破壊と虐殺を繰り返している。
双子の子供の姿をしている。しかし、本当に双子なのかは不明。
EPISODE4
アル
依代 | 八坂火継→PSO2のアバター「ヒツギ」 |
---|---|
能力 | 治癒? |
様々な要因が重なって誕生した特殊なダークファルス。記憶と力を封じられたことで性格は純真無垢。
エスカファルス・マザー
依代 | マザー |
---|---|
能力 | 【巨躯】【敗者】【双子】【若人】の能力の一部を行使 |
マザーがダークファルスに取り込まれたことで変貌した姿。
EPISODE5
ペルソナ・エルミル
依代 | エルミル=ヴェルン | |
---|---|---|
能力 | エフィメラによる魔術、全知存在から模倣体を生み出す | |
戦闘形態 | エルガ・マスカレーダ | オメガ・マスカレーダ |
完全体 | ダークファルス・ペルソナ |
全知存在と【深遠なる闇】が同化した際に誕生したダークファルス。
EP6現在、劇中で最後に誕生したダークファルスとなっている。
NEW GENESIS
ダークファルス
依代 | なし? |
---|---|
能力 | 位相空間の展開 |
完全体 | ダークファルス・エイジス |
1000年後の世界で脅威となっている新たなダークファルス。
今の所その正体と起源は不明。100年前には当時の首都(ロストセントラル)に攻め込むもアークスたちに撃退された(事実がねじ曲がっており「一瞬で首都を滅ぼした」と伝えられている)。
しかし自己進化が可能であり、この時のダークファルスはまだ不完全な状態だったとのこと。
PSO2es
ロード
season1に登場。ダークファルスに近い存在。その強い悪意から【深遠なる闇】が直接ダークファルスに選んだ。
ダークファルス【残影】
依代 | ロクサーナー&バハール(厳密には人柱)→アフタル→ファルザード |
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能力 | 恐怖 |
完全体 | ダークファルス・ハダージェ |
season3に登場。古代文明人「エルジマルト」を滅ぼそうとしたダークファルスであり、「精神」に影響を与えるという。惑星リリーパにあった転送装置からカーネベデへとやって来た。
現在では『星骸布(スコア)』を用いたロクサーナーとバハールの犠牲により、エルジマルトの母星「カーネベデ」に封印されている。
イドラ ファンタシースターサーガ
ダークファルス・テアトル
依代 | テアトル→エルウィン |
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能力 | 幻影、イドラ化封印結界 |
6章から登場。EP1のラスボス。
異世界ヴァンドールの歴史の中で封印と復活を繰り返してきたダークファルス。
1200年前に星帝たちによって封印されたが20年前に復活し、『アルゴノーツ』という集団によって再封印された。その際に精神(意識)、魔力(異能)、魂(力)の三つに分割されている。
最初は精神だけ復活し少年を依代としていたが、途中で依代を別の人間に変えた。その際に「イドラに変身しようとすると肉体にダメージを受ける結界を展開する」という新たな能力に目覚める。
途中で依代を変えたことで人格が大きく変わるという、ダークファルスの中でも珍しい描写がされている(【巨躯】も依代を変えているが、こちらは最初の依代の影響が強く残っていた。テアトルの場合はガラリと言葉遣いが変わっている)。また肉体の支配権を依代に預け、自身は精神の奥に引っ込んでいるため「ダークファルスと依代の会話」まで描写されている。
ダークファルス【虚夢】(フラット)
公式漫画ゆるイドラR(まるっとゆるイドラ所収)に登場したステラのDFバージョン。名前は巻末の設定資料から。
敵女幹部になればおっぱいが盛られると考えたステラは、ダークファルス・テアトルに自分を依代にするように言う。
結果、衣装が代わっただけで胸にはまったく変化がなかった。しかも露出度が高いため小さな胸が目立ってしまうデザインだった。ステラは激しく絶望してしまい、それに引き寄せられる形で野良イドラたちが王都レグルスに集結してしまう。
ステラは異界に引きこもるが、無意識にユリィを引き寄せてしまっていた。ステラがここまで胸のことで悩んでいたのは「男の子は大きな胸に惹かれる」という母親の言葉が原因だった。何よりユリィの感心を引きたかったのだった。
しかしユリィから抱き締められながら「僕が騎士団に入ったのはステラがいたから」と告げられたことで正気を取り戻す。そして突然の告白に共感性羞恥を感じたテアトルは、あまりの恥ずかしさから自壊して消滅した。
ダークファルス・ケイブ
依代 | アイリーン→ジゼル |
---|---|
操縦者 | ビクトリア |
能力 | 取り込んだゾディアートの能力行使 |
EP2から登場。「イドラ ファンタシースターサーガ」真の最終ボス。
テアトルと同じく、千年以上前からヴァンドールに存在していたダークファルス。【洞窟】の名を冠し「機神ダークファルス・ケイブ」とも呼ばれる。
ダークファルスの中では唯一の機械体であり、人間が操縦して扱う「心喪き機神」。
かつての戦いで「腕(アーム)」と呼ばれる4つのパーツを喪失してからはダークファルスとしての特性を失い、これらのパーツはキャンシード本土に落着し4つの「塔」として設置された。残った本体部分は宇宙空間を漂流しているところを近年キャンシード公国に発見され、「宇宙戦艦アヴァロン」として運用されてきた。
意思を持たないとは言えダークファルスとしての闇の瘴気はそのまま持ち合わせており、ケイブにエネルギーを吸われたものや、復活後に躯体に入り込んだ者は、操縦者自身も含めて膨大な量の瘴気に心身を蝕まれることになる。迂闊に機関室(体内)に入り込めば膨大な瘴気(オーラ)によって滅ぼされてしまう。
更に機関室に取り込んだゾディアートの能力を行使することも可能で、ジゼルが取り込まれた際は「不死身」という特性を得ていた。このためアヴァロンに乗り込んだ主人公たちは、ケイブを破壊する前にジゼルを救出することとなった。
現在は大公アイリーンを依代としており命を共有している。このためアイリーンは玉座から動けなくなっていた。ロッキンガムたちは姉を救うために「オペレーション・バベル(天塔作戦)」を開始し、ケイブを不完全な形で復活させることで打ち倒そうとしていた。
その作戦は4つの「塔」にゾディアートたちの命を注ぎ込み、それを動力源として宇宙まで飛び立たせ本体であるアヴァロンと直結(復活)させるというもの。
だが公国の議長ビクトリアの暗躍によって、ジゼルを本体の動力源として取り込み完全なる形で復活してしまう。
その体躯はまさに戦闘ロボットであり、イドラが小人に思えるほどに巨大。破壊されても操縦席の頭部が健在なら戦闘が可能であり、言い換えれば頭部を破壊しない限りケイブは倒せない。
ラストバトルはケイブの本体とイドラ(フェニックス)で戦い、撃破すると崩壊する機体から頭部が分離され、ビクトリアが搭乗する頭部とパーティで戦うこととなる。
死闘の末に頭部も破壊され、ビクトリア諸共宇宙の闇に消え去った(動画では星に墜落しているように見えるが、これは飽くまでも演出)。
ちなみにこの戦いでのビクトリアの台詞やケイブの使用する技の一部には終の女神シバや【深遠なる闇】を意識したような部分が見られる。
ビクトリアの設定も義の男神ヴァルナのように味方から敵に回ったり、偽の女神ミトラのように心から仕える従者がいるというもの。
また最終形態である頭部のデザインは、このゲームのラスボスと似ていなくもない。怪物から女性の上半身が出ているというのも【原初の闇】の最終形態に通じるものがある。