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ゲッター線

げったーせん

ゲッター線とは、石川賢作「ゲッターロボ・サーガ」に登場する空想上のエネルギー。石川賢っぽく描かれたファンアートという意味もある。
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概要編集

概略編集

石川賢の著作『ゲッターロボ・サーガ』にて物語の根幹を成す架空のエネルギー

宇宙から降り注ぐ放射線の一種で、集合、融合しまた分離も促すという特徴を持つがその本質は生命進化を促す性質……というより促そうとする意志を持つ。


ゲッター線で影響を受けたものは数知れず……

人間が生まれたのも、ゲッターロボの動力源も、ゲッターロボをゲッターエンペラーに進化させたのも、和月伸宏漫画家に進化させたのも、中島かずき脚本家に進化させたのもなにもかもゲッター線によるもの。


ゲッターロボが物理法則を無視した変形ができるのは、装甲材にゲッター合金や合成鋼Gといったゲッター線専用の金属が使われているため(といっても、あまりにも無理がありすぎるためか、後年の作品では無茶な変形をしないフレームがありその外側に小さな装甲板が整列する、という解釈がされている)。


まぁ、とにかくすごいエネルギーなのである。それは間違いない。


なお、ゲッターロボサーガでは生命の進化といった事象を含めたすべての事象は元々大いなるゲッターそのものの一部であり、「ゲッターに還る」「ゲッターに戻る」といったほうがより正確な表現。


TVアニメ版(東映版)では単に「無公害で人体にも影響がない超すごいエネルギー」みたいな良い面しか描かれてこなかった(放射線と結び付くことで有害化する描写はあった)が、80年代以降はケンイシカワが考えを改めたのか、次第にその負の側面が描かれるようになっていく。




ゲッター線の意思編集

ゲッター線が何を目的とし、人類を何処へ誘おうとしているのかは謎である。劇中で分かる部分だけざっくばらんに書くと、「ゲッターと共に人類が進化すればそれでいい。それ以外は滅ぼす」というかなり極端な思考である。人類に対しては無害だが、それ以外のものにはとことん無慈悲である。


後半展開では放射能チェルノブイリ的な危険視をされ、同作終盤の竜馬の台詞と場面描写においては2001年宇宙の旅モノリスとの役割重複部分も見受けられる


負の側面編集

『チェンゲ』や『ネオゲ』のOVAシリーズでも掘り下げられることは少ないが、ゲッターロボ・サーガではゲッター線汚染が進んだ地獄の様相を呈した地球、他の惑星の生命体をひたすらに殲滅し続けるなど、進化の過程に起こる犠牲には無頓着、無慈悲な傾向にある(ただし時間に干渉するほどのテクノロジーを持つ文明が相手でもあり、やむを得ない部分も)。当然恐竜帝国を始めとしてゲッターに対抗する者は多く、『アーク』の時代には星系規模の侵略行動にまで発展しうることが明かされている。神ですら恐怖するゲッター線、その先にあるものは「おぞましい」と語られているが、果たして……


恐竜帝国百鬼帝国、昆虫人、はたまた別の次元に住む神々から遣わされた異世界の安倍晴明など敵は多い。その脅威をゲッターとともに乗り越えることによって、人類はまた一歩進化していく。


これについて石川賢氏は、意図してこうなったものと中島かずき氏との対談で語る。

「進化すると言うことは他種族を淘汰し続けることでもある。それは果たして善であるのか?他の生き物にしてみれば悪ではないか?」

「人類とゲッターを太陽系から出すまいとする何者かの存在への気付き」で始まる進化による対抗、などが言及された。(聖ドラゴンの際に触れられる部分だったとのことだが、それはつまり「ゲッター線にやられて」地獄世界が出現していたあのエピソードということになり、特に新ゲッターでは人類でさえもはや正常な進化が不可能になった世界として描写されているが……?)


作者である石川賢氏は鬼籍に入られたので、ゲッター線の謎は永遠に明かされる事は無くなった。

我々人類に出来るのはこの大いなる遺産を受け継ぎ、飽くなき進化の戦いに身を投じることだけだろう・・・!


ゲッター線の神秘編集

ゲッター線のエネルギー利用に成功したのはゲッターロボの開発者でもある早乙女博士だが、博士ですらゲッター線の神秘を解き明かすことは出来なかった。ようやく理解できたのはゲッター線の中に取り込まれ、最早後戻りが効かない段階でのこと。曰く「ゲッターを理解するには悠久の時が必要」。


前掲の通り漫画版ゲッターロボGまでやアニメ版ではあくまで少し不思議な凄いエネルギーとして扱われているだけだったのが、漫画版ゲッターロボ號以降その力はインフレし続けている。

初代ゲッターロボの頃には「人類を進化させたきっかけ」程度に示唆されていたものが、第2次恐竜大戦を契機に火星をテラフォーミングしたり、一文字號に対して命のありかを語りかけるなど神秘的・超越的エネルギーとしての片鱗が描写されはじめた。時系列的に漫画版ゲッターロボ號の前日譚にあたる(執筆順は後)『真ゲッターロボ』においては超常的なゲッターGの進化、タイムスリップ、ゲッター線に取り込まれた人類と爬虫人類達との共生などの人知を超えた超常現象を通して、単なるエネルギーではない、異常性が深掘りされた。

「みんな一つになる」


融合と分離編集

3機のマシンが合体し、また分離するという機構を後押しする、集合・離散というゲッター線の特性の剣呑な一面が描写されたのは漫画版ゲッターロボの直系の続編である『ゲッターロボ號』(漫画版)。この作品では真ゲッターを爆破しようとした大道剴を取り込み再生するという、無機物の範疇を超えた異常な様が描かれた。

更に後年の『真ゲッターロボ』(漫画版)では竜馬が訪れた未来はゲッター線に汚染し尽くされ、出来損ないのゲッターロボと融合した人類が、地獄となった地球からの脱出を夢見て互いのパーツを奪い殺し合うという、悪夢のような破滅的未来像をもたらす側面も描写されてる。

このイメージを継承したのが『偽書ゲッターロボダークネス』である。ある種のパラレル作品であるこちらでは、ゲッター線の影響を受け変貌した勢力が、情動のままに人間を分解しあるいは人体パーツを集めて理想の人間を組み立てる(≒分離、合体)、主人公サイドもアンチゲッター線エネルギーで駆動するゲッターロボを用いて奪還のため戦う(奪還≒融合)という換骨奪胎ながらも、根底の骨子は共通するという肉付けがなされている。

そして遥か未来では地球が荒廃するという世界線の収束(≒融合)はまた、多数のパラレルゲッター作品群を産み(≒分離)育てる土壌ともなるのである。


スパロボへの影響編集

漫画でのインパクトもさることながら、『スーパーロボット大戦シリーズ』にゲッターロボが参戦した際のはっちゃけぷりも有名である。スパロボフリー素材との異名を持つ三輪長官も顔負けに利便性は高く、デウス・エクス・マキナもかくやと言うほどに利活用されている。


東映版ゲッターロボでもゲッター線に意思がある描写がなされることもある他、自軍には異星人やそのハーフもいる為か「人類以外の生命体」にも歩み寄っている(というより「『人類と共に歩む者達』を共に歩み進化する者と認識している」と思われる)。武蔵を救うついでだったのかもしれないが、本来は殲滅対象である恐竜帝国のキャプテン・ラドラの命を救った事すらあった(残念ながらこの展開は正史とはならなかった)。

第3次α』でゲッター線の使者となった武蔵に言わせれば「進化は自らの手で勝ち取るもので、ゲッター線はその導き手に過ぎない」「ゲッター線は何もしない、ただ竜馬達と共にあるだけ」との事。

このため、ゲッターチームに対しても原作漫画版と比較してあくまでもただ力を貸す方針にとどめており、真ゲッターロボが全力の真シャインスパークが使えるほど覚醒してもゲッターチームを取り込む事だけは絶対にしない


  • 東方不敗:『スパロボR』にてゲッター線が詫びを入れた人物。
  • DG細胞:短期間で進化する能力があるのは同じだが、ゲッター線が警戒している。上述のRで、テクニティ・パイデスによってDG細胞に侵され、操られていた東方先生が全快できたのは、ゲッター線の助けによるもの。
  • ビムラー:『戦国魔神ゴーショーグン』におけるゲッター線ポジション。考えこそ微妙に違うもののスパロボでは互いに歩み寄っている。
  • イデ:かの有名なイデオン公式チートたらしめている原因。『第3次スパロボα』ではゲッター線と対をなす存在として描かれた。そのためゲッター線とは基本的に仲が悪い。
  • マジンカイザー:『F完結編』ではマジンガーZにゲッター線を浴びせて変異・進化して生まれた。それ以外のスパロボにおいては大して関連性は無いが、『W』ではマジンカイザーと真ゲッターは対の存在として作られ、片方が暴走した際はもう片方が目覚めて食い止めるカウンターシステムとなっていた。
  • 人類補完計画:第3次スパロボαでゲッター線はこの計画を「ヒトとしての進化の放棄」と見なし、ビムラーやマジンカイザーなどと共に反対の意思を示している。逆にイデは補完を受け入れる姿勢を見せている。
  • マジンエンペラーG:ゲッター線を受けて進化したわけではないが……リンク先参照。
  • ドラゴン(クロスアンジュ):『V』にてドラグニウム=ゲッター線の影響を受けて生まれたという設定になっている。といっても、インベーダーのようにただゲッター線被曝により暴走しているわけではなく、逆にゲッター線を結晶化させ周囲を浄化している。また、強化パーツに「ドラグニウムの結晶」という物があるが、これは厳密に言うとゲッター線の結晶という事になる。
  • 抗体コーラリアンACE3(厳密にはスパロボではないが、関連作品として記載)にて上記のドラゴンとは逆に、抗体コーラリアンがゲッター線によって変異したのがインベーダーという設定。
  • 不動明:『スパロボDD』において原作屈指のトラウマを植え付けたジンメンの被害に遭った人々を(記憶を失わせたが)全員生存させた(寧ろジンメンに対して最大級の目論見を潰したと考察できる)。
  • 終焉を超えた誓いスーパーロボット大戦30にて共演するゲッター線最大の敵。ゲッター線が『進化を促すエネルギー』であるのに対し、終焉を超えた誓いは『宇宙を終わりに導こうとするエネルギー』である。

進化の兆候編集

ゲッター線は意志を持ったエネルギーであり、お眼鏡にかなった生物を進化させる特徴がある。

つまりPixivでは、投稿作品が……


  • キャラクターが石川賢チックなグルグル目口裂け笑いをする。
  • 人体破壊を伴う暴力行為を行うなど攻撃性が高まる。
  • 画風がひたすらに濃いダイナミックプロ風になる。
  • キャラの性格が好戦的になり、精神崩壊するような場面になっても平然としていられるほどにタフになる。
  • 爆発の効果音がドワォ!!になる。
  • 物語や世界観が無闇矢鱈に壮大になり、風呂敷をたたみきれず虚無る
  • 「そうか、そうだったのか」と突然全てを知って満足そうに理解し始める。

……もしこのような事態が起こった場合、

「ゲッター線で進化した」「ゲッター線に汚染された」と称されるである。

決して絵師の悪ノリなどではなくゲッター線がそうさせる、させたのである。


ゲッター線は非常に気まぐれであるため、ふとした事で人体にエネルギーが溜まることがある。

溜まり過ぎるとゲッター線に取り込まれるので注意が必要だ……!


ゲッター線汚染例編集

石川ゆうかりんマミさ・・・ん?

さおとめはかせだにゃん☆爬虫人類絶滅クラブ


ついに人類は……編集

2021年7月19日、突如として『もっとゲッター線を浴びよう』というハッシュタグが140文字の世界でトレンド入りする。これはゲッターロボアーク公式のキャンペーンではあるのだが、ゲッターの恐ろしさを知る者達の間では「日光浴の感覚でゲッター線を浴びるのか」「恐ろしいハッシュタグだ」と不安の声も上がった。


それからしばらくした2021年10月4日、何と『ゲッター泉』がトレンド入りする。まさかの温泉とのコラボだった。GoToキャンペーンの感覚でゲッター線を浴びに温泉旅行へ行け、とでもいうのか?

(※こちらに関しては作品の聖地(?)である長野県小諸市との公式コラボである。温泉以外にも早乙女研究所の入館記念証がもらえるイベントも実施予定)


ある意味で公式が病気……というよりも、それすら生ぬるい事態なのかもしれない。


進化の時は近づいている・・・!


関連タグ編集

石川賢 ゲッターロボ エネルギー ドワォ

人類には早すぎた 誰か止めろ どういうことだってばよ 誰か説明してくれよ! 物理法則もあったもんじゃねぇな

ゲッタービーム シャインスパーク もっとゲッター線を浴びよう


初期設定 深い意味は無い エコ


酸素:現実世界において適応できた生物に爆発的な進化を促し、適応できなかった生物を地下深くに追いやるというゲッター線に酷似した効果をもたらした気体。適応した生物にとっても過剰な濃度だと害になる点も共通する。

螺旋力:『天元突破グレンラガン』において登場するエネルギーでゲッター線と同じく進化を司る力をもっており、感情が高まると力が増す緑色に発光する目がぐるぐる目になるそしてその無尽蔵なエネルギーがもたらす脅威を恐れて対抗する者がいるなど共通点が多い。


君は完璧で究極のゲッター:2023年4月、突如として拡散したMAD動画。詳細はリンク先を参照していただきたいが、アイドルとゲッターという予想外の融合が発生し、爆発的に拡散という点において、人類の進化が再び促されているのでは……という案件。


アリス・ギア・アイギス:2023年11月に小諸市の菱野温泉薬師館とリアルコラボを実施しているのだが、ゲッターが過去に小諸市とゲッター泉でコラボしていた縁もあって、まさかの展開が発生。現地を訪れた隊長たちを困惑させているという目撃情報がある。

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