レジスチル
れじすちる
「じ・じ・ぜ・じ・ぞ」
基礎データ
他言語版の名称
英語 | Registeel |
---|---|
イタリア語 | Registeel |
スペイン語 | Registeel |
フランス語 | Registeel |
ドイツ語 | Registeel |
概要
『ポケットモンスタールビー・サファイア』(第3世代)で初登場した伝説のポケモン。
所謂レジ系に分類されるポケモンの一匹で、昔の人々によって、ホウエン地方を始めとする各地に封印されていた。
身体全てが鋼で出来たゴーレムのような姿をしており、中心と両腕部分は黒く、それ以外は白い外殻で覆われた、ロボットやパワードスーツと言われても違和感のない近未来的なフォルムを持つ。
顔に当たる部分には7つの点字の様な模様があり、レジスチルの思考や感情によってサーバーの如く点滅する。
体を構成する金属は一万年ほどマントルの圧力で鍛えられた結果、他のどんな金属より硬く傷一つ付かない程の強度を誇る。
だが実は硬いだけでなく自在に伸び縮みするという、地球上には存在しないとされた未知の物質で、バトレボ等では金属とは思えないほどグニグニ動く。
実際後のシリーズで、レジギガスにより特殊なマグマから創られた事が明かされている。
加えて、調査の結果体内は空洞になっているらしく、食べているものも、どういう原理で生命活動を行っているのか全く不明。というか、身長1.9mの金属の塊なのに体重が205Kgしかない時点で色々異常。
名前の由来は、恐らく「レジェス(ラテン語で"王")+スチール(鋼鉄)」から。
ピクシブ内では、他の地方に出てくる伝説トリオ程の人気が無いのか、あまり投稿数は多くない。
入手手段
第三世代
『RSE』で初登場となるが、レジスチルの所まで行くにはかなり大掛かりな調査が必要。
ホウエン地方のどこかに隠されている「おふれのせきしつ」内に書かれた点字の謎を解く事で、ヒワマキシティからミナモシティの道中にある「こだいづか」の入り口が開く。
その中にも点字の謎が書かれており、読み解いた通りの行動をすれば最深部への道が開く。
そこにレジスチルが一匹だけ佇んでいる為、調べれば戦闘・捕獲が可能となる。
第四世代
『プラチナ』でのみ、映画『ギラティナと氷空の花束シェイミ』の前売券に付属する引換券で、特別なレジギガスを受け取ることが出来た。
するとこうてつじま内部に「くろがねのいせき」なる隠し空間が現れ、特別なレジギガスを手持ちに入れた状態で仕掛けを解くと、レジスチルと戦い捕獲する事が可能となる。
当然ながら、キャンペーンが終了した現在ではこのイベントを行う事は出来ない。
第五世代
『ポケモンBW2』にて、イッシュの地下に新しく出来た「ヤーコンロード」の最深部にある「ちていいせき」に出現。
殿堂入り後、そこに現れるレジロックを捕まえると、「くろがねのカギ」というアイテムを入手でき、入り口の大扉に使うと部屋が「鉄の間」に切り替わる。そして、その奥にいるレジスチルとバトルできるようになる。
該当するカギはブラック2でのみ入手でき、ホワイト2ではブラック2と通信することで分けて貰う事が可能。
第六世代
RSEのリメイクである『ORAS』には当然登場し、道のり自体は上記と全く同じ。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
80 | 75 | 150 | 75 | 150 | 50 |
他のトリオであるレジアイス、レジロック同様に非常に「ぼうぎょ」・「とくぼう」が高くなっている。
その上で純粋なはがねタイプの為、多くのタイプに耐性を持っており、まさに"難攻不落の要塞"と呼べる。第6世代でクチートがフェアリータイプを獲得したことにより、現在では第3世代出身のポケモンで唯一のはがね単タイプとなった。
特性のクリアボディのおかげで自慢の耐久力を下げられないのも嬉しいところ。
反面こうげき・とくこうはそこそこで、「すばやさ」は低め。
しかし、こうげき・とくこうとぼうぎょ・とくぼうの数値がそれぞれ同じであるため、第3世代出身のレジ系の中では最もバランスがよい。物理方面特化のレジロックと特殊方面特化のレジアイスの中間といえる。
その恵まれた耐久力をさらに生かす為に「ドわすれ」「てっぺき」などで耐久力を挙げた上で安定して潰すスタイルがオススメ。
物理技は「アイアンヘッド」「じしん」「アームハンマー」「だいばくはつ」など、
特殊技としては「ラスターカノン」「10まんボルト」「れいとうビーム」などが候補として挙げられる。
補助系の技では、「ステルスロック」「どくどく」「でんじは」など。
「すばやさ」を捨て「のろい」によりステータスを上げる戦法との相性もいい。
弱点としては、「耐久力を上げて相手を倒す」というスタイルのため、「ほえる」による強制交代や、「ちょうはつ」によってステータスを上げるのを妨害されるなどの弱点が存在する。
その他、そもそもの仕様として急所に当たるとこれらの防御側に有利な、攻撃側に不利な積みの上昇効果が無視されてしまう。
どうしても長期戦になりやすく、急所率自体は1/24(第8世代現在)と低いとはいえ決して軽視できる確率ではない。また、素の攻撃力は伝説最下位クラスなので、相手側の積み技の起点にもされやすい。
はがねタイプは耐性は優秀だが、それ故に対策を取っているトレーナーも多く難しいところである。
ステータスの変動を無視する「せいなるつるぎ」を覚えるコバルオン、テラキオン、ビリジオン、ケルディオ、ギルガルドは天敵と言ってもいい。
戦法として手軽なのは第8世代で可能になった「てっぺき」→「ボディプレス」が挙げられる。前述の通り物理特殊どちらの耐久も高いことから、同様の戦法を使うポケモンによくある「特殊技で攻められると弱い」という弱点がない。特殊技を使うポケモンは物理耐久が低いことも少なくないため、返り討ちにできることもしばしば。
『剣盾』においてはダイマックスがあり、タイプ一致となるダイスチルがぼうぎょ上昇なので、ダイマックスでぼうぎょを上げてから使うこともできる。
旧来の作品で覚えられる技を使えるルールであれば「ちきゅうなげ」が好相性。
ポケモンGOでは
2018年7月に実装。レジアイスに次いで、レイドボスとして登場。レベルは最高の★5。
他の伝説ポケモンと同様、レイドバトルに勝利した後のゲットチャレンジでのみ捕獲することが可能である。
持ち前のぼうぎょの高さから、ボスとしてはかなりタフな部類だが、ゲットした後の性能は残念ながら悲惨としか言いようがない。
種族値は同じレジ系のレジアイスよりも一回り低く、攻撃力は全伝説ポケモン中ワースト。
ジムの防衛に使用することができないが故、「こうげき」が重んじられる伝説ポケモンとしては致命的である。
どうしてここまで悲惨になったかというと…
- ポケモンGOのシステムに向かない種族値配分
- ポケモンGOでは「こうげき」のパラメータが重視されるが、「レジスチル」のこうげきは前述の通りとても低い。
- 原作の種族値のうち、「攻撃」「特攻」のうち高い方だけがポケモンGOの「こうげき」のパラメータに影響する。「防御」と「特防」についても同様。レジスチルは原作では「攻撃」=「特攻」、「防御」=「特防」の両刀型であったため、種族値がごっそり切り捨てられてしまったのである。
- わざの問題
このように、メタグロスやルカリオはおろか、ボスゴドラでも十分代用可能な性能なので、バトルに出す機会はまず無い。それ故かレイドそのものの人気も伝説ポケモンの中ではスイクンと並んでぶっちぎりで低く、都市部でも全然人が集まらないなんてこともザラ。
このため、当初は図鑑の穴埋めやコレクション用として割り切った方が良い…とまで言われていた。
トレーナーバトルの実装後
しかし、2018年12月にトレーナーバトルが実装されると、レジスチルはスーパーリーグ(CP1500以下のみ参加可能)やハイパーリーグに参戦可能な貴重な伝説ポケモンの1匹として、プレイヤーから注目されるようになる。
同じようなポジションであるクレセリア等とは異なり、レジスチルは天候ブーストが掛からない限り、CPが1500を超えることはないため、捕まえた状態から交換等でCPを下げなくても即戦力として使用することができる。しかも、同リーグのみで使用することを考えれば、育成に必要なアメやほしのすなもそこまで多くなくて済むため、必要なコストも少なくてよい。
はがねタイプであるため軽減できるタイプが多く、しかも、はがね単タイプであるため、二重弱点が存在しない等、元より耐久面は優秀であるため、かなり粘り強く戦うことが可能。
難点としては、一致技であるはがね技以外がかくとう・ノーマルタイプの技しかないため、役割破壊が狙えないところか。素直にこおり・いわ・フェアリー対策と割り切って運用するのが望ましいだろう。
また、ゲージ技がフルゲージ技しかないため技の回転効率が低めなのもネックであったが、こちらは後にゲージのたまりやすくなる特殊な通常技である「ロックオン」を習得可能になったことである程度の改善がなされている。
...だがあまりにも強すぎたためか、主力技であるラスターカノンに下方修正がかかり、必要なチャージ量が5増えてしまった。
一見あまり変化したように見受けられないが、それまでゴリ押しで倒せたナマズンやマッギョに隙を与え押し負けるまで弱くなってしまった。一応パーティー次第では戦略が立てられるし、元々の高耐久もあって調整の利いた現役であり続けた。
しかし2022年2月、とんでもない技を覚えた。「でんじほう」である。
それまでタイプ相性によって撃破に時間がかかっていたドククラゲ、マリルリ、乃至ファイアローに抜群ダメージを与えられ、仮に耐えられても確定で攻撃を下げるという2重でおいしい性能を付与されたことでさらに覚醒。
但し、隙が多いことは相変わらずで、でんじほうにすることでフシギバナやオーロット等にいまひとつにされる上にラグラージはこれまで通り「きあいだま」の方が通りが良いことには注意。
レガシー技とはいえ、他のレジ系と比べてもかなり優遇されている。
その他作品
大乱闘スマッシュブラザーズforWiiUでは、カロスポケモンリーグ」の銅鉄の間に低確率で出現する。
現れると合図と共に2本の剣が回転しながら動き出し、それに当たるとダメージを受ける(地上にいた場合は落とし穴に落ちた状態で埋まる)。
レジ系で唯一コラボゲーム『ポケモン+ノブナガの野望』に出られた。伝説系はユニークブショーのベストリンクに決め打ちされているためか、レジスチルもやはりユニークブショーのベストリンクである。
ポケモンカードゲームサン&ムーン「覚醒の勇者」ではアンコモンカードとして登場するが、イラストがエーテル財団で保護されている姿を描いたものであるにもかかわらず、先輩に注意されている末端社員にしか見えないのがシュールさを誘う。
主な使用ポケモントレーナー
- ジンダイ / ピラミッドキング:フロンティアブレーン(ホウエン)
- ラジュルネ / バトルシャトレーヌ(スーパートリプルバトルのみ)