キャスター(Fate/staynight)
きゃすたー
それは駄目でしょうね。だって、私の望みは――
プロフィール
概要
『Fate/stay night』に登場するキャスタークラスのサーヴァント。
魔術師然としたローブを纏い、フードで顔を隠した女性。
柳洞寺に根を張り、魔術で周囲を監視しながら周到に準備を進めている。
ファンおよび公式での愛称は「キャス子」。
魔術師アトラム・ガリアスタによって聖杯戦争開幕前の早い段階で召喚されるが、「自身を召喚したマスターが魔術師としてサーヴァントに嫉妬する」という異例の事態に陥る。
また彼女自身もそのマスターの考え方に反感を抱いたため、マスターの意に反する行動を取り、下らない命令で令呪を3つとも消費させて自由の身になると、すぐさま殺害した。
魔力を提供してくれる依り代を失った事で現界を保てなくなり、消滅しそうな状態で彷徨っていた所を偶然出会った葛木宗一郎に拾われ、冬木市最大の霊脈である柳洞寺に連れ込まれたことにより、現界の維持に成功する。
その後、葛木がマスター権を引き継いだが、彼に内密で柳洞寺に魔術的な改造を施して自らの神殿に変えたり、町中の人々から生命力を吸い上げて自分の魔力にしたり、ルール違反で召喚したアサシンに唯一の進入経路である山門を守らせたりと、バーサーカーを目下最大の敵として、対決の準備を水面下で着々と進めていた。
現在のマスターである葛木に対し、単なるマスターとサーヴァントの関係以上の想いを寄せており、聖杯獲得に向けて準備を進めつつも、それらを内密にしているのは、彼に嫌われたくない一心からである。
真名
「裏切り」の名の通り、その本質は反英雄に近い。
コルキスにアルゴノーツを伴って黄金羊の毛皮を取りに来たイアソンに惚れ、魔法で助ける。
その後彼と結婚するが後に裏切られたことで復讐を果たし、正真正銘の魔女となった。
人物
一人称は「私(わたし)」。
目的の為ならば手段を選ばない「魔術師らしい魔術師」。冷酷かつ残忍で、目的の為には手段を選ばず、奸計を得意とする正真正銘の悪女。
しかしこの性格は、彼女に課せられた運命の反動によって成り立ったものであり、裏切りに遭い続けた結果、今度は自身が人を裏切る立場へ堕ちてしまった悲劇の女性。
必要とあらば非道な手段も辞さないものの、根っこの部分は純真である為、不要であればそういった手は控える。
しばらく付き合えば誰でも分かる事だが、箱入り王女だったため、根はきちんとした良識と道徳を持つお嬢様。「この街の人間はすべて私の所有物」などと口では悪人ぶっているもの、命までは取れずにいるのがその証拠である。本来は清純な女性で、惚れた相手や身内にはとことんまで尽くす才女。とはいえ、惚れた相手は甘えると逃げていったトラウマを持つ為、一歩引いた態度を貫く。
誠実な人間に弱く、ライダー曰く「前向きな根暗」らしい。
続編『hollow ataraxia』では、密かに事態を調査していたが、途中で事の真相と「事態の収束が意味する所」を察した為に調査を打ち切り、素知らぬ顔で日常を謳歌している。
凛から戸籍を買い取っており、葛木とは正式な夫婦に。本編ではほとんど見せる事のなかった素顔を晒し、「エルフ耳の若奥様」として新妻っぷりを炸裂させる。
趣味はボトルシップ製作と服飾。ただし衣装は完全に作る専門であり、自ら着ることはまず無い。可愛い服を可愛い子が着ている姿を見るのが好きらしい。『カニファン』や『タイころ』ではフィギュア製作も趣味に加わっている。
エイプリルフール企画では「マスターグレード新作の発売日には模型店に並んでいる姿が見られる」と書かれているが、何分四月バカのネタ話なので真偽のほどは定かではない。
外伝作品などでは「おばさん」の類の言葉で呼ばれる事を非常に気にしているが、実際の彼女の肉体年齢は28歳ぐらいの姿で現界しているらしい。
ちなみに中の人である田中敦子女史は『HFルート』でニュースキャスター役を兼ねている。キャスターがキャスターしているとはこれいかに。漫画『SABER WARS Ⅱ 番外編 ジェーン&イシュタル~100万光年の流れ星~』ではサーヴァントユニヴァースの彼女が登場。とうとう本当の意味でニュースキャスター役になってしまった。
能力
魔法こそ習得していないものの、魔法に近いレベルの神代の超高等魔術を平然と扱い、魔術師としての能力は魔法使いと同等、もしくは上回って余りあるレベル。神代の大魔術を用い、魔力を固めた光弾や光線による攻撃のほか、骨でできた竜牙兵の召喚など、多彩な技を持つ。
当時のギリシャでは魔術が日常的なものである為、魔術師と認められるだけでもハードルが異常に高いのだが、メディアはそんな環境でありながら「魔女」と呼ばれ恐れられるほどの腕前を持つ。その実力は古今東西において五本の指に入るとされる(現在、ファンの間ではこの五指に入る魔術師というのは、メディア、キルケー、マーリン、モルガン、ソロモンの5人のことなのではないかと考察されている)。
第五次聖杯戦争で召喚されたサーヴァントの中では人間との戦いにおいて最悪にして最大の成果を上げる存在であり、魔術戦において彼女に勝てる現代の魔術師は存在しない。
魔術師にとって必要なスキルはすべてAランク。神話において英雄としては何の偉業も成し遂げていないが、魔術師としての技量は最高位。その気になれば汚染された聖杯をも願望器として問題なく使えるらしい(原典においても杯に関する逸話があり、彼女自身が使っていた杯が後のコップ座であるという)。
「高速神言」により1秒未満で屋敷数件を吹き飛ばす大魔術をマシンガンの如く連射する事も可能だが、Aランクの対魔力スキルを持つセイバーには傷一つ付けられない。
最高位の魔術師の印である「世界の全てを見渡す千里眼」を保有していない為、最高位の魔術師に含まれてはいないと思われる。
ルートによっては、衛宮邸の結界を感知されずに掻い潜って魔力の糸を通し、さらに士郎の行動を操って殺害する一歩手前まで迫ったり、結界自体を強引に断ち切ったりといった芸当をやってのける。ヘラクレスの強度に匹敵する障壁も展開可能。
アーチャーと戦った際は、神殿内かつアーチャーが士郎を庇っている圧倒的有利な状況だったが、低ランクとはいえアーチャーは対魔力を所持していた為、光弾の威力や魔術を軽減させられ、敗北する。
ぶっちゃけた話、これだけの規格外の性能を備えた魔術師のサーヴァントといえど、聖杯戦争には対魔力を備えたサーヴァントが多すぎて勝ち抜くのは難しい(三騎士とライダーはクラススキルとして対魔力の保持を約束されている)。これが、キャスタークラスが最弱とされる所以である。
しかも、近年のキャスターは対魔力に対する対策を行っている者が多く、より立場を失っている。
彼女がアサシンを召喚したのは自分の能力を活かして不正召喚するという意味でも、戦闘力不足を解消するという意味でも非常に理に適っていると言えるだろう。
ただ、あくまでサーヴァントには通用しないというだけであり、本来Aランクの魔術とは一人前の魔術師でも1分の詠唱、高速詠唱を使える者でも30秒かかる代物であり、それを豪雨のように撃てるキャスターは現代の魔術師からしてみたら化物じみたスペックである。
『FGO』では、ヘカテの霊杖を振るい、以下の魔術を駆使して戦闘を行う。
- 列閃(エレ・ヘカテ):指先から魔力ビームを発射する
- 龍牙(コルキス):竜牙兵を召喚して襲いかからせる
- 白柩(ペルセフォネ):当たった敵の動きを阻害する魔力弾を発射する
- 雹蕨(ネレイデス):敵の頭上に氷塊を降らせる
- 冥火(エトナ):手から高熱火炎を放つ
- 轟雷(ユビテル・ロック):敵の頭上に雷撃を落とす
- 飛翔(ケライノー):マントを翼のように広げて浮遊する
- 圧迫(アトラス):敵の足元に魔法陣を張り、拘束する
- 神官魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー):『圧迫』で敵を拘束し、『飛翔』で浮かび上がった後、周囲に展開した魔法陣から大出力の魔力砲を発射する。
『Fate/unlimitedcodes』においてはこの技を超必殺技及び、聖杯超必殺技としている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
アトラム・ガリアスタ | E | D | C | A+ | B | C |
葛木宗一郎 | E | D | C | A+ | B | C |
藤丸立香 | E | D | C | A+ | B | C |
保有スキル
陣地作成(A) | キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。神代の魔女である彼女は、工房を上回る『神殿』を形成する事が可能。 |
---|---|
道具作成(A) | キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。Aランクとなると、擬似的ながらも不死の薬さえ作りあげる事が可能となるレベル。 |
高速神言(A) | 呪文・魔術回路との接続をせずとも、魔術を発動させられる能力がスキル化したもの。大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。魔術系統の異なる神代の言葉なので、現代人には発音出来ない。 |
キルケーの教え(A) | 『FGO』で追加。メディアの姉弟子であった魔女キルケーの教え。王女メディアは、月の女神・ヘカテの神殿で魔術を習得したが、その時、姉弟子だったのが魔女キルケーである。キルケーこそ魔術の天才であり、そして色々と性格に問題のある魔女だった。メディアは王女として魔術を習っていたので真性の魔女とは言えない。イアソンに捨てられた後のメディアが魔女として振舞えたのは、このグレートな姉弟子との修業時代があったからだろう。 |
金羊の皮(EX) | アルゴンコイン。後述する通り本来は宝具。 |
対人間・現代の魔術師との比較
前述したように、魔術戦において彼女に勝てる現代の魔術師は存在しないとされる。
もともと「某蒼崎も本気キャス子には敵うまい」とされており、これが「本気を出したキャスターには蒼崎青子でも敵わない」という形で流布していたが、『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』の「Q&A」では「某蒼崎でも本気キャス子に適わないそうですが、某蒼崎とは青子のほうですか?その場合、それは魔法込みの評価でしょうか?」という質問に「青子、橙子、どちらも該当します。現代の魔術勝負で、本気キャス子に勝てる『魔術師』はいないですよ。」と言う返答がなされており、「魔法込みの評価でしょうか?」という部分については露骨にはぐらかされている。
魔術戦を行った場合にキャスターが勝つのは間違いないものの、魔法使いとしての青子と戦った場合にどうなるのかは、現状不明。
またシエルと戦う場合、魔術戦を行う場合はキャスターが必ず勝つが、シエルが魔術協会から降霊魔術の最奥を入手してきて第七聖典で打ち込む、などした場合には話が変わってくる。
これは対人間においてキャスターが最強とされるのは魔術師としての能力の比較であり、身体能力差は考慮されていないため。『UBW』で遠坂凛の八極拳に追い詰められたのもこれが理由であり、キャスターの身体能力自体は普通の人間と大差ない。
このため葛木宗一郎相手に戦う場合、キャスターの方から勝負を降りるために本来ありえないが、実際に起こるとしたらキャスターが圧倒的な火力で葬り去るか葛木が気付かれる前に即死させるかという初撃を取った方が問答無用で勝つ前提戦になるため、まともな戦いは見られないとされる。
その他、対シエルの設定はリメイク版の『月姫』が出るより前に出たものであり、月姫リメイクにおいては彼女の能力が全体的に底上げされていることや、リメイク前にはなかった原理血戒を用いた大魔術、そもそも第七聖典がパイルバンカーではなく、その一形態がパイルバンカーに過ぎなかった(フルオート射撃が可能な銃器型、蛇腹剣、破城弩弓などにも変形する)ことなど戦闘スタイルが大幅に変更されているため、前述の設定がリメイク後のシエルと戦う場合に当てはまるのかは不明である。
同時にキャスターは魔法が当たり前だった(文明の発達が進んでいない)時代の魔術師であり、現代の五大魔法とは相容れず、彼女が魔法を修得する事はできない。
余談として、現存する魔法使いより“魔術師としてのレベルが高い”存在は割と多い(そもそも蒼崎青子自体、魔術師としてなら時計塔の講師に劣る)とされている。
そんな中にあってさえキャスターが別格なのは、本人の技量に加え彼女の操る神代の魔術が「根源そのものと接続されている神霊の権能の一部を借り受け、当然の権利として世界を書き換えるもの」であり、「魔力を魔術基盤に通すことで術式を駆動させ、一時的に世界を騙す」現代の魔術とは段階どころか次元の違う代物だからである。
人間の文明が抹消寄りである現代とは違う、循環の理で回っていた神代において魔術師は根源から魔力を得ているようなものであるため彼女のような神代の魔術師は根源に到達する必要がなく、同時にあまりに身近に感じられるため、現代の魔術師の悲願であり聖杯戦争の最終目的である「根源に到る」という考え自体が思いつかないという。
王女メディアが「能力的には魔法使い」とされるのはこのためである。
破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
- ランク:C→C+
- 種別:対魔術宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
自身の裏切りの魔女としての逸話が具現化した短剣。切りつけた対象のあらゆる魔術効果を初期化する最強の対魔術宝具。ただしランク問わず宝具相手には効果が無い。
詳細は該当記事を参照。
金羊の皮(アルゴンコイン)
- ランク:EX
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
コルキスの秘宝で「地に放ると竜が現れる」と言われている。
イアソン率いるアルゴナウタイ(アルゴ号の船員たち)が探し求めた宝物だが、正当な所有者は彼女の血筋にあった。
竜を召喚できるとされるが、キャスターには幻獣召喚能力はないのでこの用途では使用不可。
皮を愛でることで回復することができる。もふもふ。精神の癒やしが肉体を凌駕したのだ。
奈須きのこ氏によると、仮に召喚できたとしても、コルキスの竜はそんなに強くないらしい。
なお、『SN』におけるマテリアルの記載ではスキル欄の項目にあった上で、ランクがEXとなっていた。宝具としてのランクは不明。
『FGO』では「皮を愛でて自身のHPを回復」という効果のスキルとなっている。
他作品での活躍
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
第1期で黒化英霊として登場。黒化している際の外見は手足の露出が増えているのが特徴である。
空対地に特化した鉄壁の布陣を敷いており、イリヤ達も初戦は命からがらの即時撤退を余儀なくされた。
その後空中戦の準備を済ませて再戦。
Fate/unlimited codes
彼女を主人公としたキャスタールートは『Fateルート』とDEEN版の要素を組み合わせたかのような展開になっており、なんとこのルートでは本来ならキャスターでも倒すのはほぼ無理ゲーに近いギルガメッシュとバーサーカーというチート二大巨頭を倒してしまう。しかし、バーサーカーを倒してもギリギリで聖杯を満たすには至らず、悲嘆に暮れるも、自身を聖杯に捧げる事で葛木を復活させた。
アサシンルートでは、バーサーカーとの決戦で前衛の援護をアサシンに要請する為に令呪を使うも、この一件で令呪を完全に使い切ってしまった為に自由の身となったアサシンに斬り殺された。
性能は登場キャラの中でも格段に低い一方で、キャスターらしい置き攻めに特化しているという強みがある。
また、各技名は主にギリシャ神話に登場する女性(アラクネーやオキュペテーなど)に由来している。
マントを蝶のように広げ、展開した複数の魔法陣からビームを打ち出す『神官魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)』が超必殺技(聖杯超必殺技)として設定されており、宝具とまではいかないものの、その後の作品でも彼女の得意技として使用される事が多い。また、この魔術攻撃は、ギリシャ神話においてイアソンの妻となったグラウケーに着せて式場を焼き尽くしたウェデングドレスが由来になっている。
Fate/Prototype
原型となった作品『旧Fate』でもキャスターの座に収まっており、設定も今とさほど変らなかった模様。この作品が『Fate/Prototype』として発表されるにあたり、サーヴァントが差し替えられたかどうかは不明瞭だったが、ドラマCD『船上のメリークリスマス殺人事件』にて召喚されていた事が明言されている。
Fate/Grand Order
2015年8月31日に実装されている。レアリティは☆3。
メインストーリーでは第1部終章『冠位時間神殿 ソロモン』で登場。最終決戦の折にメディア・リリィとは別にイアソンの前に現れる。彼の采配を素直に褒めたが、イアソンは突然登場した元妻に怯えた。
第1.5部では、4章『禁忌降臨庭園 セイレム』で登場。彼女の地雷とも言える「魔女」がキーワードとなる同特異点への協力に渋っていたようだが……
この特異点での一件では、叔母兼姉弟子である彼女に振り回されつつも、彼女への思いを馳せていた。
その他、期間限定イベントでは主にぐだぐだシリーズで登場している。特に『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』で登場した際には「キルケー敗北拳」なる特殊スキルで開幕直後に宝具攻撃を行う。
他にも、バレンタインチョコの制作に取り掛かるセイバー・リリィの面倒を付きっ切りで見たり、礼装「ウィッチズ・キッチン」では叔母たちに衣装を提供していたり、近代の魔術師を気に懸けたりなど、カルデアでは神代の魔女という肩書とその奥様感が由来して何かと面倒見が良い様子。
この状態の彼女は『stay night』での記憶を有していないらしく、彼女に大きな影響を与えた葛木宗一郎などについては一切言及されていない。
ただ、「故郷に帰る」という願望があったはずなのに聖杯にはあまり興味がない、エミヤの本質を知っている、男性の好みに葛木の影響が反映されているなど、第五次聖杯戦争の記憶こそ無いものの、そこで得た知識や想いは有している状態。
マスターのことは最初は警戒していたが、絆レベルが上がるに連れて徐々に心を開いていき、最終的には弟妹のように可愛がってくるようになる。
普段は趣味の模型製作に没頭しているようで、幕間の物語ではその集大成の一つである小型人形を使った箱庭型小型固有結界「イアソンワールド・ジャパン(イマジナリーアース・ソーシャルプラン・ワールドの略)」を披露した。ただし固有結界は術者の心象風景を投影する性質上、彼女の隠していた願望などを暴露してしまう事になってしまう。
ちなみにセイバーがいると彼女の趣味魂に点火されるようだが、モードレッドはなぜか「モデラー魂にビビっと来ない」らしい。
再臨グラフィックは脱ぐタイプで、召喚時はローブとフードを纏い、目元が陰で見えないようになっているが、再臨を進めるとフード→ローブの順に衣装を脱いでいく。第3再臨で背景がガラリと変わり、「魔女」のイメージを助長していたローブが無くなる為、印象が大きく変わる。
ゲーム上での性能
最大HP | 8643(LV70) |
---|---|
最大ATK | 7418(LV70) |
コマンドカード | Arts:3/Quick:1/Buster:1 |
宝具カード | Arts |
スキル1 | 高速神言(A) / 自身のNP増加(80~150%) |
スキル2 | 金羊の皮(A) / 自身のHP回復(500~2500) |
スキル3 | キルケーの教え(A) / 味方1体の弱体解除&NP獲得量UP(1T) |
宝具 | 敵単体に強力な攻撃&強化状態解除+自身のNPリチャージ(20~100%) |
ステータスは攻撃重視で、今なお同格のキャスターでは最高値を誇るが、あくまでキャスターの範疇なので、そこまで飛び抜けている訳ではない。
HPはその分最低値だが、「金羊の皮(?)」を最大まで鍛えれば2500もの回復量を4ターンで回転可能になるため、カタログスペック以上の耐久性を発揮する。
また、単体宝具でありながら全体宝具と同じ「強力な攻撃」なので、宝具の火力は控えめ。この点は、宝具のリチャージ効果とクラススキル「陣地作成(A)」による高いNP効率を活かした連続解放に持ち込む事で補う事になる。
なお、イベント内において本人が「高速神言でNPチャージ、無情のルルブレ無双」と発言している事から、この運用は想定内のものだと推察できる。
とはいえ、彼女の主な仕事は宝具『破戒すべき全ての符』による敵のバフ消去だろう。
実装から長らくは入手しやすい強化解除持ちで、「高速神言(A)」をLv4以上にしておけば即座に宝具開放へ繋げられるという速効性を武器に活躍した。
しかし、現在はパリスを筆頭に☆3以下でも強化解除のスキル・宝具持ちが増加しており、宝具1回で退場するというのでは割に合わない。
そのため、連射性を活かした小まめなバフ消しと味方への弱体解除によるフォローで独自性を見出したい所。
2017年2月1日の800万DL突破キャンペーンにて同じく『stay night』出身のランサー・ライダーと共にバトルキャラのグラフィック、モーション及び宝具演出の大幅な改修が行われた。
モーションに関しては『unlimited codes』を意識したものが多く取り込まれている。具体的には、初手Artsが列閃(エレ・ヘカテ)、二手Artsが雹蕨(ネレイデス)、初手Busterが轟雷(ユビテ・ロック)、Quickが龍牙(コルキス)、EXアタックが神官魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)となっている。
宝具演出も変更され、これまでは無防備な相手にルールブレイカーをぶっ刺しているだけだったが、改修後は、相手の足元に魔法陣を展開して身動きできなくし、そこへルールブレイカーを見舞う、という理に適ったものに変更された。発動時のカッコいい詠唱も新規で追加されている。
このように、☆3とは思えないほどの気合の入れっぷりにユーザーは大いに盛り上がった。
立ち姿は浮遊魔術を行使しているのか地面から浮いている。
ちなみに、EX攻撃の際、ゲーム中の音声では『コリュキオン』となっている(現在はアップデートでボイスは改善され、「ヘカティック・グライアー!」と叫ぶ仕様になっている)。
衛宮さんちの今日のごはん
葛木宗一郎のサーヴァントであり良妻。葛木に美味しい料理を食べさせたいと言う願望から、時折衛宮士郎から料理の教えを受けている。
初登場回は焦げ気味な焼き魚に不揃いな野菜の浮かぶ味噌汁など、「致命的ではないが、不慣れさが目立つ」といった腕前だったが、2回目からは自分から付け合わせのメニューを提案するなど、大幅にスキルアップしている。
関連人物
Fate/stay night
契約したマスター。自分を保護してくれた命の恩人であり最愛の人。
「宗一郎様」と呼んでおり、彼が危機に陥るとなんとしてでも助けようとする。
『衛宮さんちの今日のごはん』では彼のために手料理を修行している。
お気に入り。原作・アニメ・漫画版を含めたルートしだいでは彼女を手篭めにしようと画策している。『FGO』で対面した際も、モデラー魂を爆発させていた。
セイバーのマスター。「坊や」と呼ぶ。
敵味方という関係性を抜きにすると相性はそれ程悪くない。
ルール違反の召喚で使役した護身用のサーヴァント。
マイペースぶりにイラつきながらも関係は悪くなかった(『unlimited code』の某ルートのみ、致命的な怒りを買い、自身の破滅を招く)。
似た境遇を持つ同郷のサーヴァント。
互いに折り合いが悪く、たびたび口ゲンカをしている。
最初のマスター。
顔が良い外道男というメディアにとっての地雷属性だったのに加え、自身に暴力を奮ったり子供を犠牲にしたりしたため、裏切って殺害した。
ゲーム本編では特に関わりがないが、TVアニメ版第1作目では桜が魔術師であることに気づいて拉致。利用しようとする。
一方、ギャグ時空においては良妻属性同志、気が合う模様。
冬木市に住む人間から魔力を集めているが、命までは取っていない。こういった部分を『タイガー道場』でも弟子一号から「根はまだ悪人になりきれていない」と指摘されている。
生前
アルゴノーツの船長であり、夫でもあった自己中な男。
呪いにより盲目的に愛していたが、コリントスの一件で復讐する。
ただ、『FGO』の第1部最終章では、生前見せる事のなかったガッツに感心しており、彼に襲いかかる魔神柱の露払いを請け負って義理を果たそうとするなど、一しきり復讐を終えたせいか今はそこまで根に持っておらず、区切りは付けている様子。
ミニチュア用の固有結界の命名に彼の名前もじりがある辺り、完全に想いは捨てきれていないのかもしれない。
アルゴノーツ時代の同僚。だが、メディア自身は生前における過去から記憶を消去している為、彼自身についての記憶は戦歴以外には殆どない。
その無双ぶりを知っていた為、第五次聖杯戦争時には最大の難敵として警戒していた。
人間的にどう思っているかは不明だが、異性としてはマッチョ嫌いなのもあって論外らしく、「私に300kg以上の筋肉を近づけないで下さる!?」とマスターに訴えるほど。
ただし、『タイガーころしあむ』では紳士的かつ自分に対する言動に感激している。
ヘカテに師事していた頃の姉弟子にして叔母。
内心あまり良い師とは考えていなかったが、彼女の忠告を尽く無視して悲惨な末路を辿った事については申し訳なく思っている。
死後、エリュシオンの地で結婚したとされる相手。
Fate世界においての詳細は不明である。
Fate/Grand Order
コルキスの魔女と呼ばれる前、幼き日の純真無垢な彼女の姿。
ただ、お姫様気質そのまんまでお花畑思考なため、彼女にとっては隠しておきたい黒歴史そのもの。カルデアに召喚された後も気にしており、本人曰く「(リリィは)何をしでかすかわからない」らしい。あちら曰く、パーティーを組むと睨んでくるらしい。
こうした経緯もあってか、カルデアではやや不仲ではあるが、後方支援や治癒系の魔術に置ける彼女の実力は「自分を遥かに凌駕する」と、素直に認めている。
この世界で契約したマスター。
弟/妹分として目にかけており、魔術の講義を行っている模様。
彫像を愛するギリシャの女性繋がり。
ただし、その愛で方に大きな違いがある。
自身と同じキャスタークラスの狐耳の人。
共に旦那様との幸せな新婚生活を夢見る同類なのだが、どうやら同族嫌悪で仲が悪い様子。
直接の関わりはないものの、アントワネットの結婚時の不吉の一つに彼女の悲劇のタピスリーが引き渡しの館に飾られていた、というものがある。だが結婚生活の末の悲劇という点では似てはいるものの、悲劇の理由は全く違っている。
余談
他クラスの適性
公式で明言された訳ではないが、他クラスの適性としては祖父である太陽神ヘリオスから授かった二匹の翼竜に牽かせた戦車を持っているという逸話から、ライダーの適性もあると思われる。と言っても、ヘリオスから直々に授けられたドラゴンである為、おそらくこの竜は前述のコルキスの竜とは別物なのだろう。
また、同じくヘカテーに関連のあるサーヴァントにフェイカーがおり、彼女の場合は『魔天の車輪(ヘカティック・ホイール)』という骨の竜に牽かせた戦車を宝具にしているが、彼女の持つ戦車は先述の戦車の特徴とほぼ一致している他、へファイスティオン自身、魔術を使えるという能力から、この宝具の元ネタこそ先述のメディアが乗る戦車なのではと思われるが、詳細は不明。
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』内の描写と事件簿マテリアルの記述から、戦車自体はイスカンダルの『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』と同一であること、「竜に率いられる戦車」は魔術師を示すものとしてポピュラーな伝承という扱いをされていることから、実際には(少なくとも作中では)元ネタではなく同系統の伝承に由来する技術のようである。
この他、復讐の逸話があるものの、アヴェンジャーの適性があるかについては不明。
その他魔術の逸話
原典のメディアは、星々の運行に介入したり、死者を呼び出したりとチートじみた能力を持っている。その最たるものが、プロメテウスの血から生まれた薬草をヘカテーに捧げて武具に塗ると無敵の力を手に入れるというものだが、この逸話を元にした宝具は設定されていない様子。原典の逸話をそのまんま採用していた場合、グランドキャスター候補になっていたかもしれない。
キャラソン
DEEN版時代に『誘い』というキャラクターソングを発表しており、歌はキャスターを演じた田中敦子女史が担当。