基礎データ
他言語版の名称
英語 | Komala |
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イタリア語 | Komala |
スペイン語 | Komala |
フランス語 | Dodoala |
ドイツ語 | Koalelu |
韓国語 | 자말라 |
中国語 | 樹枕尾熊(繁体字) / 树枕尾熊(簡体字) |
概要
『ポケモンSM』から新しく登場した、今までいそうでいなかったコアラをモチーフとしたポケモン。本物のコアラは1日に18~20時間も眠る動物だが、このネッコアラはそれ以上眠っている。
「寝たまま生まれ寝たまま死ぬ」の図鑑説明通り、なんと生まれた時から一生眠り続けている。いくら起こそうとしても決して目を覚ますことはないので、起きた姿を見た者はいない。同じく寝ているイメージが強いナマケロもビックリである。
英語名の由来も、Koala(コアラ)+Coma(昏睡)と思われる。
すべての行動は見ている夢による寝相であるらしく、人の話や周囲の反応で状況を理解するように表情が変化するが、実際は夢に合わせて表情を変えているだけのようだ。
つまりネッコアラの中では寝ながら見ている「夢」こそが現実であり、トレーナーや他のポケモンが生きている現実は感知せず出来ないという、非常に哲学的な生態である。
しかし少なくともトレーナーの指示にはしっかり従っており、食べる時も移動の時もバトルの時も、眠ったまま軽快に転げ回って行動している。
人間やネッコアラ以外のポケモンにとっては猛毒であるユーカリ状の木の葉を好む。この葉には強い麻酔作用があり、ネッコアラがいくら寝ようと眠気から覚めない要因にもなっている。
またアローラやパルデアに生息しているスリープやスリーパーは常に眠り続けているネッコアラの夢を食べられるので人間が被害に遭う事を減らしている。
そのためか、木の葉を食べた後のよだれを薄めて飲むとぐっすり眠れるようになると言われ、太古の人々はそれを病気の時の薬として飲んだり、手術時の麻酔薬として使っていたらしい。
肌身放さずしがみ付いている木は「まくら木」と呼ばれ、誕生した時に親からもらう。それが無いと安心して眠ることができずに暴れまわる。一度これにしがみつくとめったに離れないが、よくなついて信頼したトレーナーの腕にもしがみ付く事がある。
まくら木は、攻撃の際の打撃武器や、回転攻撃の軸としても使っている。
色違いはある意味衝撃的。まくら木の色がピンクと白の「枕そのもの」なカラーになること以外に変化がなく、ネッコアラそのものの色は全く変わらない。本体に一切変化が無く、付属品の色だけが変わるという色違いはコイツとデカヌチャン系統くらいである。
特性はネッコアラ専用の「ぜったいねむり」。「ゆめうつつ」という特殊な眠り状態にかかったまま行動でき、他の状態異常にはならないと言う効果を持つ。
ゲームでの特徴
第7世代では11番道路のみに出現。
やはり最大の特徴は常時眠り状態となる「ぜったいねむり」の存在であろう。
『SM』『USUM』の新システム「仲間を呼ぶ」を"状態異常だと行わない"という仕様ゆえに決して使わないので、連鎖での高個体値狙いができないことに注意。
また元々の捕獲率が45と通常野生ポケモンとしては微妙な数値の上に「ぜったいねむり」の特性の仕様上状態異常にして捕獲率を上昇させることができず、更にこの特性はあくまで「戦闘面において眠り状態として扱う」という特性のため本来の眠り状態のような捕獲率上昇効果は持ち合わせていないため地味に捕獲がめんどくさいポケモンでもある。
よく勘違いされがちだが「からげんき」の効果が乗る状態異常はまひ、どく、やけどのためぜったいねむりの効果でからげんきの威力は2倍にはならない。それどころか特性の効果でこれらの状態異常にはなれないため完全に地雷技と化している。
それどころか「ゆめくい」が素で当たり、「めざましビンタ」は常に2倍ダメージになってしまい、眠っているのがデフォルトなため技マシンで「ねむる」を覚えることも出来ない。いくら素で眠っているとはいえ無償で体力回復というわけにはいかないようだ。
ただし「ゆめくい」も「めざましビンタ」も今となっては採用されること自体が稀な上、元々耐久があまり高くない関係上「ねむる」を使うようなポケモンでもないので、この辺のデメリットはあまり気にしなくていいだろう。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
65 | 115 | 65 | 75 | 95 | 65 | 480 |
HPが高いかと思いきや、意外にも一番高いのは攻撃。なんとザングースと並ぶ115もある。次いで特防高いが、それ以外は比較的低め。
大まかに言えば攻撃面を落としたブースターのような配分である。
ノーマルの主力技は基本的に「おんがえし」「あばれる」を採用することになる。
サブには「じしん」「アクロバット」「シャドークロー」「とんぼがえり」「いわなだれ」「じゃれつく」(タマゴ技)などかなり攻撃的な物理技を覚える他、枕木を持っているためか「ウッドハンマー」、意外なところでは「ふいうち」まで覚える。
変化技にはいかにもな「あくび」に、「たくわえる」「じこあんじ」「あまえる」そしてこれまた意外なことに「つるぎのまい」や「いばる」も覚える。「めいそう」も覚えるが上述の通り特殊面はからっきしなためネタの域を出ない。
上述したようにブースターのような鈍足・低物理耐久のため強力な物理攻撃が先制で飛んでくると一発で沈みかねない。
「ふいうち」で一矢報いたりタスキで耐えて「じたばた」という手もあるがその場合は「ねこだまし」が天敵となる。
……と、実装当初はかなり使いづらいポケモンだったが、『USUM』の教え技でとんでもない技を得た。「とっておき」である。
このポケモン、仕様上「ねごと」が必ず成功する。このため、「ねごと」と「とっておき」の2つだけを覚えさせて「ねごと」を使うと初手から「とっておき」(タイプ一致威力140)が出せる。これはどのポケモンも真似できない芸当である。これにこだわりアイテムなど乗ろうものなら凄まじいことになる。
もちろん無効・半減はあるが、十分強力な一芸が登場しただけでも救いと言えるだろう。
『SV』で(実質)状態異常無効のネッコアラの存在を脅かすキョジオーンが登場。遥かに洗練された技・種族値の前では耐久型として分が悪い。「ねごと」+「とっておき」のコンボも、ゴーストだらけの初期環境では信頼度が薄い。(そもそもSVのネッコアラは現状とっておきを没収されているので覚えられない)
とは言ってもアタッカーのネッコアラと対耐久型のキョジオーンで役割が被る事はあまり無いのでそこは気にしなくても良いかもしれない。
無効化出来てプラスになる状態異常がそれぞれやけどと毒という時点で差別化されているので連携も勿論有りである。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
漫画版
- ハウ(ポケスペ)
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ナリヤ・オーキドのネッコアラ
- CV:菊地瞳(スイレンとの兼役)
- 『サン&ムーン』2話で初登場。ナリヤ校長のポケモンであり、ポケモンスクールの鐘を枕木で突いてチャイムを鳴らす役目を担っている。
- 13話ではパンケーキレースに参戦し、まくら木を抱きながら横倒しの状態で横に延々転がり続け、その回転力で体の上で皿とパンケーキを跳ねさせ続けて運ぶという現実離れした荒業を平然と行い、そのまま(トラブルに助けられた形ではあるが)優勝までしてしまった。
- バトルの腕も達者で、バクガメスやニャビーを苦もなく倒す辺り相当の実力を持っている。
- 元々は自身が愛用していたまくら木を失くし、道端で何度も寝返りをうって通行人を困らせていたが、どう言う訳か騒ぎを見に来たナリヤの顔を代わりとしてしがみつき、昼夜を問わず生活を共にするようになった。その後スクールの鐘楼を突く枕木が気に入り、時間になると鐘を突く係になっていた模様。
- 普段鳴らすのは原作のポケモンセンターで回復する時のSEと同一のメロディだが、ウルトラビーストが出現すると物凄い勢いで打ち鳴らし続ける。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0774.メテノ/りゅうせいのすがた/いろのコア→0775.ネッコアラ→0776.バクガメス
ポケモン関連
- カビゴン:よく寝るポケモン
- コスモウム・ムシャーナ・ケーシィ:同じく、眠ったまま行動できるポケモン。また、ムシャーナとは同じ「ゆめうつつポケモン」である。
- ナマケロ:長時間睡眠仲間。こちらは1日20時間眠るが、当然起きている時間もある。
薬が採れる仲間
パラス/パラセクト | 冬虫夏草 |
シードラ | 漢方薬の材料になるヒレと骨 |
ツボツボ | 漢方薬 |
ガバイト | ウロコでできた漢方薬 |
グレッグル/ドクロッグ | 毒を薄めた薬/強壮の薬 |
タマゲタケ | 胞子を乾かした腹の薬 |
ヤナップ/ヤナッキー | 薬草 |
チュリネ | 薬草 |
ボクレー | 万病に効く緑の葉を煮出した汁 |
アブリボン | 花粉団子のサプリメント |
アママイコ | 剥がれ落ちた皮をすり潰した腹痛の薬 |
ヒメンカ | 治癒効果のある花粉 |