プロフィール
所属校 | 黒森峰女学園→県立大洗女子学園 |
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学年 | 2年生(普通一科A組) |
所属チーム | Aチーム(あんこうチーム) |
担当 | 副隊長(黒森峰)→装填手(校内模擬戦)→隊長・チームリーダー・戦車長→副隊長(無限軌道杯) |
身長 | 158cm |
スリーサイズ | B:82/W:56/H:84 |
出身 | 熊本県熊本市 |
現住所 | 大洗女子学園女子寮 |
家族 | 父(常夫)・母(しほ)・姉(まほ) |
誕生日 | 10月23日(てんびん座) |
年齢 | 16歳 |
血液型 | A型 |
好きな食べ物 | マカロン |
嫌いな食べ物 | ピーマン |
好きな教科 | 国語 |
嫌いな教科 | 美術 |
趣味 | ぬいぐるみ集め |
日課 | ジョギング |
好きな花 | 桜 |
好きな戦車 | II号戦車E/F型 |
座右の銘 | 友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である |
CV | 渕上舞 |
概要
大洗女子学園の転校生の少女。戦車道の名家・西住家の生まれで、以前は戦車道の名門校・黒森峰女学園に在籍していたが、昨年の全国大会決勝戦で発生した事故とそれを原因とする敗戦のショックから戦車道そのものを忌避し、戦車道から逃げるように戦車道のない大洗女子学園に転校する。
しかし、みほの身元を知った角谷杏ら生徒会の面々に今年から復活した戦車道の履修を強要され、一度は拒否するものの、後に(脅迫されたこともあるが)自分自身の意思で戦車に乗ることを決意する。
愛称は『みぽりん(沙織限定)』、『西住殿(優花里限定)』、『ミホーシャ(カチューシャ限定)』。
誕生日の元ネタは第二次エル・アラメイン会戦(1942)。
性格
友達思いで心優しく、基本的に誰に対しても敬語で接する礼儀正しい性格だが、同時に控えめで引っ込み思案なタイプであり、転校後も沙織達が声をかけるまで周囲に馴染めていない様子を見せていた。良くも悪くもお人好しなところがあり、自身のトラウマを無視して脅しにかかる生徒会や、自身にきつく当たる人物にも、決して悪口を言うことはない。加えて相手を素直に尊敬でき、敵を作ることがあまり無い。ダージリン曰く、「戦った相手皆と仲良くなる」。
幼少時は今とは反対に活発だったようで、『劇場版』の回想シーン(小学2年生の頃)や『リトルアーミー』(10歳の頃)で当時の彼女の姿が描かれている。中学に上がる頃には現在の性格になっていた模様(『フェイズエリカ』)。
コンビニ好きであり、見ていても飽きないらしく、用がなくとも30分以上も店の中にいるらしい。買い物する時は店の中の商品を一通り見てから最後に一気に買い、その間に商品の品物や値段の変化を見て楽しんでいる。趣味のぬいぐるみ集めは「ボコられグマのボコ」シリーズがお気に入りで、特に腕を吊ってるのとは一緒に寝ている。劇場版でボコミュージアムを訪れた時は今までにないくらいテンションが上がっていた。
苦手な科目に美術と書いてあるが、沙織曰く「何を描いているのか分からないくらい絵が下手」とのこと。
下の名前で呼び合うことに、わざわざ「友達みたい!」と感動したことから、黒森峰時代にはあまり交友関係を築けていなかったことが窺える。なお、逸見エリカや赤星小梅とはどのような関係だったのか詳細は明らかではないが、逸見エリカに関しては最終章では名前で呼んでいる。
容姿
デザインは極めてシンプルなのが特徴。
ショートボブの髪型。茶髪に茶色の瞳で、姉と比較すると色は明るめ。
また、沙織ほど大きくはないが中々見事な隠れ巨乳でもある。
キャラデザやシルエット的に萩原雪歩と似ている。
実力
転校前は黒森峰女学園で一年生ながら副隊長を務めていた。
去年の全国大会決勝戦ではフラッグ車の車長を担当していたが、川に転落した味方車両の乗員を助けるために戦車を飛び出して救出に行っている間に敵にフラッグ車を撃破され、黒森峰は10連覇を逃した。その行為を母の西住しほに厳しく叱責され、心に深い傷を負う。
ちなみに、彼女が黒森峰時代に乗っていたⅥ号戦車(ティーガーⅠ)の砲塔番号は「217」。これはオットー・カリウスの搭乗していたものと同じである。さらに、10話で黒森峰女学園のフラッグ車(姉の西住まほ搭乗)の「212」は、著名な戦車撃破王ミハエル・ヴィットマンがヴィレルボカージュ戦にて使用したとされる車両の番号である。
しかし、戦車道選手としての実力は本物であり、臨機応変に対応できる冷静さと、仲間を気遣い決して見捨てることをしない優しさを持ち、素人集団の大洗チームをまとめ上げて最終的には大洗女子学園を全国大会優勝に導く。
上記の通り非常に優秀な指揮官であるが、一方で見逃せないのが(もともと各自に才能があったことは間違いないとはいえ)まったくのド素人集団をわずか数ヶ月で全国優勝レベルにまで鍛え上げた選手の育成手腕であろう。事実、『劇場版』のノベライズでは文科省上層部からも「普通なら未経験者がまともな戦車戦ができるようになるまで半年ほどかかるところをわずか一カ月程度で戦力化した」と指揮官としての才覚以上に高く評価されている……のだが、彼らがその育成ノウハウを欲しがったことで大洗女子学園の廃校が強行されるという皮肉な結果を招いてしまった。
また、戦車道以外の場面では少々ドジっ子なところがあり、前述の引っ込み思案なところと相まって、戦車道選手としての彼女を知らない人間から見ると今ひとつ頼りない印象を受ける。そのためか『劇場版』のノベライズでは「西住は生徒会長を継ぐには向いていない」「戦車道に専念してもらおう」と生徒会から密かにダメ出しを受けてしまった(エキシビションマッチの相談に便乗してこっそり資質を見極めた上での結論のため、みほ当人には知らされずに終わっている)。
だが、『選挙活動します!』では生徒会の思惑とは裏腹に、立候補していないにもかかわらず最多得票率を獲得しており、学園内では相当数の生徒から慕われていたことが窺える(当然、立候補していないため無効票となったが)。
軍神伝説
戦車道の名家に生まれ、幼い頃から戦車に乗ってきただけあって、こと戦車関係の事となると肝が座っており、大洗女子チームの隊長として度々名将ぶりを発揮している。
充実した戦力で正面から敵を圧倒する正統派の戦術家と思われる姉まほと違い、明らかに相手より圧倒的に劣る戦力で、かつ彼女を除けば全員が素人という状態の大洗女子チームを決勝戦まで引き上げた彼女は、正しく軍神と呼ぶに相応しい天才的戦上手だろう。かのダージリンも評価しているが、西住流としては邪道らしい。
正統派や定石とされる戦術を熟知した上で、状況に合わせて最善と判断すればあえて邪道を行く応用力があるらしく、試合中の状況の変化に対する即応能力に関しては隊長陣の中でも突出している。
その柔軟な思考と判断の早さを姉のまほは認めており評価している(まほの性格上「身内贔屓」の批判を浴びる危険を侵してまで実力の伴わない妹を副隊長に据えるとは考えられず、みほに副隊長の任と決勝戦でのフラッグ車を任せていた点から見ても妹の実戦での実力を相当高く評価していたと思われる)。
ただ、そうしたみほのプレイスタイルは真っ向勝負での力押しを得意とする黒森峰にとってはほぼ天敵に近く、決勝戦の勝敗もみほが黒森峰側の作戦に対し柔軟に対応していったが故の部分が大きい。王者・黒森峰の頂点に立つ西住流からよりによってその黒森峰の天敵が生まれてしまうとは皮肉な話ではあるが、みほの戦い方は決勝戦を通じて黒森峰側にも影響を与えつつあり、今後の両者の成長が期待される。
『最終章』では、砲撃の回避に長けている(?)ためか、驚異的な動体視力と反射神経を持っていることが発覚。BAR「どん底」でタイマン勝負を仕掛けて来たムラカミの攻撃を全て回避したばかりか、やけくそになって突っ込んで来た彼女にとっさに頭を下げて謝ると、自分の頭部にムラカミの腹部が直撃し、そのまま気付かず頭を上げると、ショルダースルーの要領で彼女をバーカウンターに投げて勝利するという恐るべき身体能力を発揮した。
対聖グロリアーナ女学院戦
後ろから襲い来る敵の砲弾を物ともせずキューポラから半身を出し、沙織に心配されても「お言葉に甘えて」と10cm程度体を屈めるだけで済ますなど、往年のドイツ戦車乗りを彷彿とさせる勇敢さを示す(みほも言っている通り周囲の状況を確認するのには良いのだが、敵の狙撃手の的となって命を落とした戦車長も少なくない。それでもハッチ開閉の構造を変えてまでドイツの戦車乗りは肉眼での状況把握を重視していた)。
当初立てていた作戦が失敗し敵に包囲された際には、指示を求める大洗チームを指揮し走行可能なアヒルさんチームとカバさんチームを連れて市街地へと敵を誘い込み、圧倒的不利な状況から脱する。その結果、実戦経験の乏しいアヒルさんチームとカバさんチームは地の利を活かして敵に至近弾を撃ち込み1両を撃破する(アヒルさんチームは主砲の威力が足りず逆に撃破されてしまったが)。
さらにカバさんチームが撃破され、4対1という圧倒的に不利な状況で袋小路に追い込まれてもなお諦めずに周囲に目を配って状況の打開を考えており、カメさんチームの予想外の乱入によって生じた隙を突いて絶体絶命の状況から脱し、敵マチルダ3両を撃破。ダージリン搭乗のチャーチルとの一騎討ちにまで持ち込むなど善戦したが、チャーチルの分厚い装甲を抜くことが出来ず、勝利を逃した。
対サンダース大学付属高校戦
偵察に出ていたウサギさんチームが敵に包囲された時は、アヒルさんチームとともに出撃。通信傍受により行く手に敵が立ちはだかるも、あえて敵に向かって強行突破し脱出に成功。
敵の行動から通信傍受の可能性に気付き、すぐに空を見上げて通信傍受機の存在を確認し、確証を得る。通信傍受の事実を訴えるよりも逆用する事を選び、偽情報を敵に流してシャーマン1両撃破。
さらに偽情報を流し続けて敵フラッグ車を孤立させ、誘い込んだところを大洗チーム総出で追撃するという前代未聞の追いかけっこが始まる。
しかし、援軍の登場によって逆に自分達が挟み撃ちの状況に陥ってしまう。アヒルさんチームとウサギさんチームが撃破され、諦観に流されそうになる大洗チームに自身の不安を押し殺して檄を飛ばし、士気を回復させた。
砲手五十鈴華の提言を「危険である」としながらも稜線射撃を迷わず採用。ナオミのファイアフライが自車に狙いを定めたことにいち早く気づいて停止を命じ回避。最終的に自車をファイアフライに撃破されたものの、華が稜線射撃を成功させて見事に敵フラッグ車を撃破し、勝利を勝ち取った。
対アンツィオ高校戦
要衝に自軍戦車の偽装看板を配置し、大洗隊の注意を引きつけ三個分隊による三方向からの包囲、殲滅を狙った「マカロニ作戦」の遂行を許してしまうも、相手側のミス(偽装看板の配置数を間違えた)に気付いてマカロニ作戦を破綻させた。
その後は各隊を分断する形となり、各個撃破して勝利。
カバさんチームがセモヴェンテM41と相打ちとなり、CV33が軽量である事を利用したしつこさにアヒルさんチームが苦しめられるも、それ以外では大した苦戦もせずに圧勝した。
だが、この圧勝が大洗女子学園に慢心を植え付ける結果となり……。
対プラウダ高校戦
敵戦車の陣容を見て罠であることを危惧したが、味方の勢いに押されて罠に嵌ってしまう(しかし公式サイトの9話予告において、月と星だけが照らす夜闇の中でキューポラの上にすっくと立ち上がった姿が公開されると、あまりの凛々しさにファンから「軍神」と呼ばれるようになった)。
敵の陽動につられ罠に嵌ったことに関し、10.5話『紹介します2!』では「人間はスイッチを切り替えるみたいにやる気を出したりできないから」と語っており、味方の士気を重視する方針が垣間見られる。
3時間の猶予の間に味方の士気が下がり出すのを見て、みほは励まそうと取った手段であんこう踊りを始める。最終的には皆で踊りだして士気を上げることに成功(?)
「島津の退き口」を彷彿とさせるインペリアルクロスもとい正面突撃で敵の裏を斯き包囲陣を突破、フラッグ車のアヒルさんチームを囮としてカバさんチームと協力し敵フラッグ車を狙いに行く。
途中、「街道上の怪物」・KV-2が立ちはだかるも、冷静な対処でこれを撃破。敵フラッグ車の行動パターンを予測して、待ち伏せしてたカバさんチームが見事討ち取ることに成功する。
対黒森峰女学園戦
試合開始してすぐに、黒森峰の電撃戦を受けてアリクイさんチームが撃破されるも、「モクモク作戦」、「パラリラ作戦」で煙幕を張り、すばやく移動して山頂に陣を構える。カメさんチームが背後から「おちょくり作戦」で敵の隊列を崩して戦況を優位に進めるなど、次々と作戦を駆使して先手を取り、最強校の黒森峰を苦戦させる。
車列を横一列にして渡河する途中、ウサギさんチームがエンストを起こし、川の流れで横転しそうになる。この時、去年のトラウマを思い出し助けに行くか迷っていたが、沙織の後押しで助けることを決意する。
その際、ワイヤーが付いたロープを自身に繋いで三両隣のM3中戦車に向かって、飛び移っていく。無事M3中戦車に辿り着き、ワイヤーに繋いで大洗チーム皆で引っ張っていく。そして、エンストも直り渡河に成功する。
ちなみに、この時の戦車同士の幅は大きく開いていた(推定5m以上?)が、最初は助走無しで飛び移り、その後もわずかな助走で軽々と飛び移る等、陸上選手もびっくりの跳躍力を見せた。
市街地に現れた超重戦車マウスにカバさんチームとカモさんチームが撃破されるが、沙織の一言で作戦を立案。それは、カメさんチームをマウスの車体の下に潜り込ませ、さらに、それを踏み台にアヒルさんチームが上に登りマウスの回転砲塔を封じ込めて無力化させるという(現実でも)前代未聞の作戦だった(理屈としては戦車全般の弱点である上面装甲の薄さを狙った作戦であり、さらに主砲の威力不足を補う為に砲塔の位置を誘導・固定し、それにより露出した最も脆弱なエンジン冷却用の排気口を攻撃している)。
作戦は成功し、あんこうチームが敵の後部のスリットに砲撃しあのマウスを撃破して敵チームはおろか、会場の度肝を抜いた。しかし、その代償にカメさんチームがリタイアする。
まほと一騎打ちで決着をつけるため「フラフラ作戦」で敵を拡散させ、決戦の場にまほを誘い込み、唯一の進入路をレオポンさんチームのポルシェティーガーで封鎖。敵の後続車輌の進路を断ち、数的優位を一時的に無効化する事に成功する。
最後の決戦では互角に戦うが、性能が劣るため決定打が撃てないでいる。最後の攻撃としてグロリアーナ戦の一騎打ちでやった戦法を決行。今度は背後に回るためにきついドリフトをしたため履帯が切れるが、背後に回ることに成功し、零距離射撃で敵フラッグ車を撃破し、優勝を手にする。
全体的に見れば序盤の奇襲とIII号戦車を囮にマウスとの対峙を強いられた(その巨体と走行性能から、市街戦ならやりようによっては無視を決め込むこともできたと思われる)事を除けば終始黒森峰側の想定の上をいっており、最終的には自身の筋書き通りの展開に持ち込んでいる。
今までの重荷から解き放たれて緊張の糸が切れたのか、試合後は戦車から降りることもままならず、足元も覚束無いくらいフラフラになっていた。
試合後は、まほの元へ行き彼女から自身の実力と大洗チームの勝利を称えられて握手を交わす。その時のまほの顔はとても穏やか笑みを浮かべており、姉妹は無事に和解した。
以上、素人集団だった大洗チームを優勝へ導いたこの功績は、まさに軍神と呼べるものである。
もちろん、優勝したのはみほのおかげだけでなく、あんこうチームを始めとした大洗チーム皆が力を合わせて戦ったチームの勝利である。
これにより、みほは自分の「戦車道」を見つける。
大洗エキシビションマッチ
『劇場版』でも冒頭からすでにダージリンら聖グロリアーナチームをゴルフ場のバンカーに追い詰めて包囲していた。しかし、知波単学園の勝手な突撃により包囲網が瓦解してしまう。
包囲網瓦解後は撤退しながら敵の戦力の分断を狙うが、みほの実力を身をもって味わったダージリンとカチューシャは、決して分断せずに総出で追跡してきたため失敗。もはや強豪校に一目置かれる存在となった彼女に油断する余裕は無いようです……
途中、ローズヒップ率いる4両のクルセイダー部隊に急襲されるも、これを巧みに迎え撃って3両撃破し、ローズヒップ車を撃退する。
終盤では、アクアワールド・大洗の駐車場でダージリンとカチューシャ、さらにノンナも加わった実力者の3人と同時に渡り合うが、最後はカチューシャがダージリンを庇って撃破された隙を突かれダージリンに撃破される。惜しくも練習試合の雪辱は果たせなかった。つくづくダージリンさんとは相性が悪い様子です……
というより、練習試合の際はまだ周りの実力が未熟だった点、今回は明らかに知波単学園が大きく足を引っ張った点など、どちらもかみほ側が不利に働く要素が備わっていたことも原因であるとされる。
事実、ダージリンも対戦相手への紅茶を提供していない、無線における通話でも珍しく厳しめな口調で話すなど、知波単学園のことをあまり高く評価していない様子が見受けられる。
対大学選抜チーム戦
杏の尽力により大洗女子学園の存亡を賭けた最後の戦いが実施されることになったが、試合形式が8両で30両相手に殲滅戦というあまりにも厳しすぎる戦いだった。さすがのみほも試合直前になっても最良の手が思い浮かばず、「今回ばかりは…」と諦めかけた………その時だった!
「待ったー!」
試合開始を妨げる大声とともに現れたのは、なんとまほ率いる黒森峰の戦車軍団。それだけに留まらず、サンダースチーム、プラウダチーム、聖グロチーム、アンツィオチーム、継続チーム、知波単チームが続々と短期転校という名目で援軍に駆け付けた。
これらの援軍は大洗チームからの要請ではなく、自発的に、そして秘密裏に集まったものであり、希望の光が射した大洗チームは大いに喜び、大洗連合チームが結成される。彼女が築き上げて来た人望の結果といっても過言ではない。
みほはたんぽぽ中隊隊長兼大洗チーム大隊長に抜擢されるも、指揮したことのない大所帯と急造ゆえに合同練習を一切していないことを考慮して序盤は定石通りに作戦を展開して進めるも、敵の予想外の猛攻により作戦は失敗してしまう。
作戦が定石通り過ぎたことを反省し、まほから「みほの戦いをすればいいんだ」と励まされ、急造であることを承知でチームワークでの戦いを提案し、一同はそれを承諾する。
遊園地跡地では、遊撃戦を繰り広げるもすぐに敵の罠にかかって味方の大半が野外音楽堂で包囲されてしまうが、ウサギさんチームが呼び起こした観覧車先輩の乱入により間一髪で救出に成功、そこからチームワークによる怒涛の反撃で残り9両にまで減らすことに成功。
しかし、大学チームの隊長・島田愛里寿の出撃により状況は一変し、自分とまほ以外の味方が全滅。愛里寿とメグミ、アズミが中央広場に立ちふさがり、最終決戦の火蓋が切られる。そして、西住姉妹による(劇中)初めてのコンビネーションが繰り広げられる。
数的に不利であったが、まほとのコンビネーションが如何なく発揮され、まほがアズミを遊具の富士山のトンネルに誘い込んでいるうちにみほはトンネルの上で待ち伏せし、出口でまほが急停車してアズミを食い止めている隙に上から砲撃を食らわせて撃破に成功。さらにメグミもまほに倒されたことで、いよいよ愛里寿と……いや、島田流と西住流との戦いの幕が開かれる。
コンビネーションで攻めるも、二人と互角以上に渡り合う愛里寿の腕前に一進一退の激しい攻防が繰り広げられる。ついには、一瞬の隙を突かれて背後を取られあわや撃破されそうになるも、思わぬ救いの手により危機を脱する。
そして、富士山の頂上に陣取り、迎え撃つ構えの愛里寿に向かって突撃する。その時、まほは空砲を装填した砲身をあんこうチームの背後に当てるも、そこで初めて戸惑いの表情を浮かべる。だが、みほがまほに覚悟を決めた表情を見せたことで、まほは決心して空砲を砲撃し、それによって急加速して愛里寿のセンチュリオンに突撃。右の履帯を破壊されながらも衝突と同時に砲撃を浴びせて見事撃破する。
センチュリオンと相討ちになる形であんこうチームも力尽きて行動不能となるも、敵は全滅し、まほが生き残ったことにより、大洗女子チームが大金星を上げ、今度こそ大洗女子学園の廃校撤回を勝ち取った。
対BC自由学園戦
「冬季無限軌道杯」では、河嶋桃をAO入試で大学に進学させるために桃を隊長とし、みほは副隊長となる。だが、役職が変わっただけで今まで通りみほがチームの指揮を執っている。
相手チームの学校状況や優花里の偵察映像を見て仲が悪いと思って作戦を立てたが、試合では罠に嵌ってしまい、橋を渡ろうとしたところを敵の砲撃で橋の両端を破壊されて孤立してしまう。だが、みほは絶望的な状況でも冷静さを失わず、自分の失態を責める優花里を宥めながら状況を打破を模索。すると、みほは優花里にMk.IVの全長を確認すると、「因幡の白兎作戦※」を実行。
先行したサメさんチームが橋の下へ降りる架け橋となり、孤立した大洗女子チームの脱出に成功する。
その後、沙織の「カモさんチームのルノーB1bisとソミュアS35の砲塔が似ている」という指摘で欺瞞作戦を実行。ボカージュ戦ではカモさんチームを密かに先行させて仲間割れを勃発させる。
カモさんチームを撃破された後、ボカージュからの脱出を図る相手チームを見えているかのように悉く先回りして次々と撃破していき、最後はマリーのフラッグ車を撃破して勝利する。
試合後、相手を過小評価して敗北寸前に陥ってしまったことで自らの慢心を反省し、自分達は決して強くは無いと改めて自覚し、油断することなく次の試合に臨んだ。
※命名は、古事記の神話で白兎が因幡に渡る時に鰐(鮫)の背を渡った「因幡の白兎」に由来する。
対知波単学園戦
前半は知波単チームが伝統の突撃を抑えてあらゆる戦術を駆使したことで苦戦を強いられてしまうが、上手く誘き寄せて窪地に追い落とすことに成功する。だが、絹代が撤退を決断したことで脱出を図られてしまい、それを追撃する。
後半では、知波単チームがあんこうチームを先に倒して総崩れにさせる作戦に出たことで集中的に狙われてしまうが、敵の砲撃や突撃を紙一重で躱し、細見ら数輌を返り討ちにしていた。
最終的には撃破されてしまうが、知波単チームがあんこうチームを倒したら試合に勝利と心得違いを起こしており、その隙を突いてフラッグ車のカメさんチームが強襲を仕掛けて敵フラッグ車の絹代車を撃破したことで試合には勝利する。
リボンの武者での活躍
上記の偉業を成し遂げた結果、『リボンの武者』ではほぼ伝説扱い(鶴姫しずかや松風鈴が針小棒大に言ってるだけにも見える)であり、作中ではヤイカ同様に宿敵兼ラスボス候補として扱われている。
また、その偉業によってしずか達以外の日本中の女子高生達にも衝撃と興奮を与え、次々と戦車道に参戦させるほどの影響を及ぼしている。
彼女達が奉納戦車試合で大洗に訪れた時に大洗メンバーの中で最初に出会っているが、鈴にはまったく気付かれていなかった(帽子を被っており、ちゃんと顔を見ていなかった可能性がある)。一方、しずかは感付いていたが、「西住みほ殿が、あんなにのどかなわけがない」と人違い扱いされていた。彼女の目からは一体TV越しの本人がどのように映っていたのやら……
次の日、彼女達がアヒルさんチームと試合している時は大洗ホテルの屋上から他のあんこうチームメンバーとカバさんチームと一緒に観戦していた。
「大鍋」には参戦することは無かったが、あんこうチームのメンバーとともに観戦には訪れている。その後、大会後の打ち上げに参加しており、そこでしずか達としっかりと対面することに。
なお、作中では「軍神」のほかに「大洗の奇跡」や「最強のボコファン」という異名が付けられている。
リトルアーミーIIでの活躍
TVニュースや全国戦車道大会優勝記念杯の開会式で登場していたが、中須賀エミと対面したのは3巻から。
記念杯では、一回戦の知波単学園には勝利したが、二回戦の継続高校にメカトラブルで敗北してしまう。そのため、敗者復活戦でエミと瞳がいるベルウォール学園と戦うこととなった。
試合では、ウサギさんチームをフラッグ車に置いていた。序盤にエミ達と遭遇し、出方を見るため二手に分かれ、アヒルさんチームとカバさんチームとともに行動する。
しかし、予想外にもエミのティーガーⅠ、ヤークトパンター、エレファント、T-44の敵主力がフラッグ車を無視して追跡して来る。敵の意図に感づいて、今度はアヒルさんチームとカバさんチームとも別れると、4輌ともこっちに付いてきたため狙いは自分達と確信する。
すると、みほは高速道路に入り、カーブのところの壁を砲撃して穴を空けると、落ちたらただじゃ済まないほどの高さを物ともせず、そのまま猛スピードでジャンプして対向車線に着地した。また、事前に味方主力を高速道路で待ち伏せさせており、追跡して来た敵主力を迎え撃っていた。
その後、執念深く追跡して来たエミと因縁の一騎討ちを繰り広げ、最後はスタジアムで相討ちとなるが、ティーガーⅠはフラッグ車だったため、試合は大洗チームが勝利した。
フェイズエリカでの活躍
黒森峰女学園中等部に入学して早々に隊長のまほから、それまでの副隊長磨或レンに代わる新たな副隊長に指名される。
当時は戦車長としてパッとせず、1年生とはいえ副隊長でありながら揉め始めた上級生を止められないなど色々と頼りない面が目立ったためにチーム内ではみほの副隊長就任を疑問視する者が多く、特にエリカからは「へっぽこ副隊長」と陰口を叩かれていた。しかし、近寄りがたい西住流のイメージに反して親しみやすいことから、小梅ら同級生の一部からは慕われていた。
そんなある日、まほに直談判したエリカと副隊長の座(とエリカのクビ)を賭けて勝負することになり、みほは小梅とチームを組み、エリカ・楼レイラ組と2両同士による殲滅戦が行われる。
試合は終始みほ・小梅組が主導権を握り、エリカ・レイラ組を翻弄して追い詰めるが、最後の最後でエリカに競り負け、敗北してしまう。試合終了後、みほは降格・エリカが新しい副隊長に指名されるが、この試合でみほの実力と己の未熟さを痛感したエリカが辞退したことで、みほが引き続き副隊長を務めるということで決着がついた。
ただ、みほは最初からエリカとの勝負に勝つつもりはなく、エリカに勝てるチャンスを悉く見逃していた。エリカも試合でのみほの行動に違和感を覚えており、ロッカールームでエリカから全力を出したのかどうか問い詰められた際、みほは「わたしが勝たないほうがいいと思った」「その方がまるく収まる」とやや自嘲気味にわざと負けたことを認めたためにエリカの怒りを買い、激怒した彼女に痛烈な平手打ちを浴びせられてしまう。
まほが引退した後、隊長の座を引き継ぐ(そしてエリカが副隊長に就任する)。この頃になると、まだ優柔不断さはあるが、人材登用の的確さや各選手の実力を正確に把握する記憶力、状況の変化に臨機応変に対応出来る柔軟さなど、エリカも認めるざるを得ないほどの抜きん出た『(隊長としての)才能』を発揮しており、エリカがコンプレックスを抱く一因となっている。
高等部でも中等部の時と同様に一年生で副隊長に就任し、ティーガーⅠに搭乗している。当時の継続高校の隊長・トウコからは次期エースと目されており、同時に「西住流っぽくないが、良い『流れ』を感じる」と評される。
余談
彼女の名前の元ネタである西住小次郎も大日本帝国陸軍所属の戦車小隊長であった。
劇中に登場する八九式中戦車と共に戦場を駆けた。
ちなみにこちらの西住殿の出身は熊本県上益城郡甲佐町(隣町)。
関連イラスト
関連タグ
みほゆか みほさお みほまこ みほ杏 みほ桃 隊長&次期隊長
エリみほ ダーみほ ケイみほ みほチョビ カチュみほ 絹みほ
ボコられグマ これが西住流… 西住殿マジ軍神 軍神立ち 西住サンド
関連キャラ
島田愛里寿・・・劇場版で登場したボコ好きの同志にして、戦車道におけるライバル。
萩原雪歩・・・『アイドルマスター』より。外の人つながり。内面的にも普段は大人しく控え目で目立たないタイプだが、その実、意外と肝が据わっていて土壇場に負けない芯の強さを持つという共通点がある。
小日向美穂・・・『アイドルマスターシンデレラガールズ』より。名前、出身地(熊本県)、クマのぬいぐるみ好きつながり。内面的にもみほに似て温厚な性格をしているほか、彼女も知り合いにあだ名で呼ばれているのだが、こちらは「みぽりん」ではなく「みほちー」である。