ジムリーダー
じむりーだー
概要
ジムリーダーは、ポケモンの強さを競うための施設「ポケモンジム」の責任者。
従来のRPGで言うところの中ボスや各マップ最深部のボスに相当する。
ガラル地方では少々定義が異なり、各地の「スタジアム」で主人公たちを待ち受ける「ジムチャレンジ」の関門たる凄腕トレーナーたちのことを指す。
各地方シリーズ共通してジムの数は8つだが、バージョンごとにジムリーダーが異なる場合がある。また、ダブルバトルであるフウとランや、プレイヤーが最初に選んだポケモンで対戦相手が変わるデント・ポッド・コーンなど、ジムリーダーの人数が8人を超える場合もある。
ジムリーダーの認定方法は世襲だったり前リーダーの指名だったりと様々。不在になったジムを見て通りかかったトレーナーがリーダーに就任することをいきなり決めて本当にリーダーになる(※)ケースまである。
また、かつてヤマブキシティには2つのジムがあり、統一試合を行って1つに絞ったことがある。
ガラル地方ではこの地方なりの特別な決まり(恐らくポケモンリーグの公式規則とは異なる)として、メジャークラスとマイナークラスという階級分けがジムリーダーに存在する。
メジャークラスのジムリーダー8人は年1回チャンピオンの座を狙うトーナメントに出場できる権利を得る代わりに、トーナメントの特別枠(アマチュア参加枠)の選別のためのイベント「ジムチャレンジ」の担当者となる義務を負う。
マイナークラスのジムリーダーにはジムチャレンジに参戦する義務が無い代わり、チャンピオンの座を狙うチャンスも無く、チャンスが欲しければメジャークラスのジムリーダーに公式戦で勝って入れ替わりを狙うほかないようだ。
ジムリーダーの起源についてはよく分かっていないが、少なくともガラル地方では70年前からあるとの事。その歴史はモンスターボールより古い(シャガの回想録より。彼が子供の頃、人々はポケモンを連れ歩きにして行動していた)。
第7世代ではポケットモンスターシリーズでジムリーダーが登場しない初めてのタイトルとなり、代わりにキャプテンという役職が存在する。
詳細はキャプテンの個別記事を参照。
(※)ただし彼の場合過去に四天王を破った実績に加え「色々縛られたくないから断ってきた」という発言から何かしらの要請ないし推薦を受けていたことが示唆されている
手持ちポケモンについて
各ジムリーダーは原則として1つのタイプを専門としている(ただし、一部例外もある)。
ジムリーダーは挑戦者の実力に応じて使用するポケモンを変えているという設定がある。シナリオを進めていくと後半のジムほど強くなっていき、最初に挑むジムと最後に挑むジムでは実力にかなりの開きがあるのはそのため。ジム用とは別にプライベート用のポケモンを持っているジムリーダーもいる。
例としてヒオウギジムのチェレンは前作の手持ちとジムリーダーとしての手持ちに大きく違いがあり、また作中最初のジムである事から挑戦者(プレイヤー)に合わせてかなり弱体化した手持ちで登場している。
同様にセルクルタウンでジムリーダーを務めるカエデも、立地上アカデミーの学生が初挑戦のジムに選ぶことが多いためトップから手加減して戦うように指示されている。なお本人は立場上仕方ないとはいえ普段から本気で戦えないことにフラストレーションが溜まっており、チャンピオンクラスになった主人公との再戦では久々に本気で戦える機会を得て喜んでいた。
つまり、普通に冒険しているだけでは本気のジムリーダーと戦うことはほぼできない。が、作品によっては、冒険を終了した後にジムリーダーが本気を出して戦ってくれることもある(HGSS、ピカブイなど)。
第8世代では、四天王が不在で、本気のジムリーダーが四天王のポジションにいる関係上、初めてストーリー内でジムリーダーとの本気勝負が実現した。
ジムリーダー一覧
カントー地方
ジムリーダー名 | ジム名 | 使用タイプ | 備考 |
---|---|---|---|
赤緑版 | |||
タケシ | ニビジム | いわ | |
カスミ | ハナダジム | みず | |
マチス | クチバジム | でんき | |
エリカ | タマムシジム | くさ | |
キョウ | セキチクジム | どく | |
ナツメ | ヤマブキジム | エスパー | |
カツラ | グレンジム | ほのお | |
サカキ | トキワジム | じめん | |
金銀版 | |||
アンズ | セキチクジム | どく | |
グリーン | トキワジム | 複数のタイプ | ※ |
※タイプではないが一部はトリックルームを軸にしている
ホウエン地方
エメラルド版のみ、ルネジムのジムリーダーが異なる。
イッシュ地方
ジムリーダー名 | ジム名 | 使用タイプ | 備考 |
---|---|---|---|
BW版 | |||
デント、ポッド、コーン | サンヨウジム | ※1 | ※2 |
アロエ | シッポウジム | ノーマル | ※2 |
アーティ | ヒウンジム | むし | |
カミツレ | ライモンジム | でんき | |
ヤーコン | ホドモエジム | じめん | |
フウロ | フキヨセジム | ひこう | |
ハチク | セッカジム | こおり | ※2 |
シャガ (B) | ソウリュウジム | ドラゴン | |
アイリス (W) | ソウリュウジム | ドラゴン | |
BW2 | |||
チェレン | ヒオウギジム | ノーマル | |
ホミカ | タチワキジム | どく | |
シズイ | セイガイハジム | みず |
※1…デントの場合「くさ」、ポッドの場合「ほのお」、コーンの場合「みず」。
※2…続編のBW2ではジムが廃止されている。
ガラル地方
各ジムリーダーが繰り出す課題をクリアし、最後にスタジアムでジムリーダー自身と戦う。
テレビアニメ版のジムリーダーについて
基本的にはジムリーダーが管理するが、ジムリーダーが不在の場合、他のトレーナーが代理で管理を行う事もある。
『無印編』ではジムの経営から手を引いたサカキに代わり、四天王のキクコがトキワジムのジムリーダーを兼任していた。『X』ではサトシの旅に同行していたシトロンの代わりに、代行ロボットのシトロイドが務めていた。
また、代理がいればジムリーダーが長期にわたって不在でも問題ないらしく、特にタケシは『無印』『アドバンスジェネレーション』『ダイヤモンド&パール』と3シリーズに渡りサトシと旅を続けていた。
ジムバッジを渡すかどうかは各ジムリーダーの裁量に委ねられている。特に『無印』では、戦闘の決着がついていなくともサトシのトレーナーとしての資質を認めバッジを渡す例が多かった。
『無印』を原作とした小説『ポケットモンスター The Animation』では、4回続けて挑戦者に負けるとジムリーダーの資格を剥奪されるという設定があった。現在もこの設定が生きているかは不明だが、『ベストウイッシュ』では作中で3連敗してしまい立場が危ういジムリーダーがいた。
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ポケモン世界の役職
各町・地域の顔役:ジムリーダー、キャプテン(ポケモン)、しまキング・しまクイーン
ポケモンリーグ:ポケモンリーグ四天王、ポケモンリーグチャンピオン