ようりょくそ
ようりょくそ
第3世代ことRSEが初登場の特性。
効果は読んでの通り、天気が「ひざしがつよい」(晴れ)の時に「すばやさ」が2倍になるというもの。
元が植物の持つ色素のことなので、所有者はくさタイプに限られる。
くさタイプはやや鈍足~中速のポケモンが多い為、効果さえ発動させてしまえば相当な数の相手を抜き去ることが可能となる。
くさタイプお得意の補助戦術があれば、一方的に相手の行動を封じることもできる。
欠点は「ひざしがつよい」限定であるということ。
この天候ではほのおタイプの技の威力が1.5倍になる。くさタイプはほのおタイプの技が弱点なのでほのお技をぶつけられると焼き払われかねない。
(ほのお1倍のメガフシギバナは、メガシンカ前が「ようりょくそ」なら1ターンだけ恩恵を受けられる可能性がある)
対抗手段が少なからずあればよいのだが「ようりょくそ」持ちでほのおの弱点を突ける技を覚えるポケモンは殆どいない(「めざめるパワー」でもあれば別だが)。
また、第8世代まではほのおタイプでこの特性を持つポケモンがいなかったため、すいすいなどと比べると噛み合いが悪かった。
以上の理由から、所謂「晴れパ」に必須レベルにもかかわらず使い勝手は今一つ。
それでも弱いわけではなく、特にダブルバトル等では天候を変えやすいので多彩な戦術を組み立てることができる。
第6世代ことポケモンXYでは天候が弱体化し、やや使いづらくなったが、『ORAS』で永続晴れの「おわりのだいち」が登場し、ゲンシグラードン軸では採用しやすくなった。
続く第7世代のポケモンSMでは自動天候変化特性持ちが増えたことで、この特性の出番も多少増えた。
そして第9世代のポケモンSV、遂にほのおタイプのこの特性持ちが登場した。
また、他のタイプであってもテラスタルを使ってほのおタイプになるという手がある。
ほのおテラスタルなら元々は炎技を持たないポケモンであってもテラバーストを採用することで一致+天候補正を活用できるのもうれしいところ。
太字は隠れ特性