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概要編集

漫画・アニメ『ドラえもん』の主人公であるドラえもんロボット養成学校時代からの親友で、世界各国で活躍するドラえもんと同型の猫型ロボット7人のチーム名。通称ドラドラ7

劇場版アニメ、及びシナリオ宮崎まさる・作画三谷幸広による『ザ・ドラえもんズスペシャル』、また田中道明によるそれぞれの漫画作品のタイトルでもある。

外伝出身ゆえに原作には登場しないが、一応原作者公認である。


元々のチーム名そのものは「ドラドラ7」であり、学年誌での漫画版では稀にそちらで呼称されていたが、アニメでは一度も呼ばれた事は無い。


不滅の友情を誓った彼らは、普段は別々の場所・時代に暮らすが、互いのピンチには必ず駆け付け、協力して事件や強敵に立ち向かう。かつて彼らが“幻の古代神殿” で入手した伝説のひみつ道具「親友テレカ」は、ザ・ドラえもんズの友情の証にして最大の武器でもある。

この古代神殿で親友テレカを入手したエピソードについては、劇場版2作目で軽く触れられた程度であったがかなり壮大な冒険が繰り広げられたであろう事は間違いなく(漫画版第1巻参照)、ファンからは映画化を望む声も上がっている。


そんな彼らは元々3DO専用ソフト『ドラえもん 友情伝説 ザ・ドラえもんズ』に登場したゲームオリジナルキャラクター。後にドラえもんの原作者である藤子・F・不二雄の承諾を得て、「本編には登場しないが作者公認である」といわば特別枠のような立ち位置にされた。

ドラえもんズがどのように作られたのかは不明だが、王ドラ曰く、「希望を生む為に生まれてきた。」とのこと。

その後、ゲーム作品との連動企画として1995年の『2112年ドラえもん誕生』が公開(なおゲームの発売日より早い)。1996年に初めてメインで登場した『ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?』が一定の成功を収めたため、人気の獲得によりシリーズ化され、2002年の『ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!』まで毎年春に公開された。ドラえもんズ映画におけるゲスト少女たちは美少女ではあるのだが、その殆どが藤子キャラとは思えないデザインであることも特徴(『怪盗ドラパン謎の挑戦状!』以降の作品)。


展開の終了と存在の抹消編集

人気を博したドラえもんズだったがその扱いは徐々に縮小されていき、最後の出演作『ゴール!ゴール!ゴール!!』に至ってはまさかのサイレント映画(アフレコによるセリフの収録の無い映画)で上映時間も大幅に短縮されており、これ以降彼ら主演の映画シリーズは途絶えた。

更に2005年の水田わさび版(通称わさドラ)への移行後は、いよいよその存在そのものが無かった事にされつつある。唯一の名残として同じくドラえもんズ作品出身の寺尾台校長が続投している程度である。

またわさドラに入る前の原作漫画ファンブック「決定版 ドラえもん大事典」では『2112年 ドラえもん誕生』の設定を採用していたので原作漫画でもドラえもんズの存在が明かされたが、そのわさドラに入った後のファンブック「ドラえもん公式調査ファイル てんコミ探偵団」では一転、「ドラえもんはジャンク品として取り扱っていた」という方倉設定を採用しており、原作でのドラえもんズの存在は抹消されている。


不滅の友情を誓った彼らだが、存在は容赦なく滅却される。なんの皮肉であろうか。


とはいえ、2011年に発売された映画作品のDVD-BOXではリニューアル後のデザインのドラえもん(わさドラ)と並んで描かれたりブックレットではドラズによる作品紹介が掲載されている他、2020年に出版された「映画ドラえもん超全集」ではきちんと彼らの存在に触れられているので、アレとかアレのように公式で絶対に触れてはいけないものという扱いではない模様。


高い人気を得ていた一方、ひみつ道具に頼らない多彩な能力のような原作とかけ離れた設定を与えられた彼らは「ドラえもんの存在意義を脅かす存在」として当時から関係者やファンなど内外から反発があったようである。実際後述の通りドラえもんズのリーダーであるはずの本家ドラえもんの扱いは散々と言っても良く、これらが彼らの反発をより強める要因となったのは想像に難くない。

長年本家のプロデューサーを務めていた別紙壮一は「ドラえもんズは藤子の作品ではない」と否定的な見解を示しており、上述した放送時間の短縮などは彼の影響が大きいとされる。またタレントの伊集院光もインタビューで「ドラえもんズは認めない」「あんなのは女の子のキャラクターであってドラえもんのキャラではない」と否定するコメントをしていた。

監督の米たにヨシトモ(ドラえもんズでは『米谷良知』名義)は「キャラ当番をひととおり終えたあたりで、スピンオフとして原作世界を騒がせすぎてはいけない気がして降板を決めました。」と発言している。

このことから現在の扱いについて、独自の作風となっていた大山ドラから特に開始時期には原作への回帰が見られたわさドラへの移行と時期が近いためこれらの内部事情があったとする……説もある

もっとも、これはあくまで説であり、ほかには扱いの縮小から人気が低下したことによる単なるシリーズ中断、最終的にサイレントかつ短時間となったことから予算の縮小、ゲーム作品出身等による権利関係…といった説もある。

ただし、現在ネットで語られる打ち切り事情はファンの根拠に乏しい推測に過ぎない点には注意。


現在は配信等は行われておらずドラえもん公式サイトからもその存在は抹消されているが、約十年前に発売された他作品とセットにされたDVDが購入可能でこれらを購入かレンタルすることで視聴できる。


一時期Twitterでドラえもんズが2度トレンド入りした事があったり、ドラえもんズの新アニメ風のコラ画像が出回ったり、一部の有志達が署名運動を行うことがあるなど復活を望むファンも少なくない。しかし復活には権利問題以上に厄介なもう一つの問題があり、それは民族ステレオタイプが強い設定であるという点である。ドラえもんが国際展開する作品となったため、昨今の複雑化した情勢が足を引っ張って今日での復活はますます難しくなっている(ただドラえもんの人気はアジア圏に偏っており、アジア圏は欧米ほどポリコレは言わないためアジア内のみなら復活も可能と思われる)。


Pixivのみならず二次創作上では未だに人気は根強い。他作品とのコラボも多く見受けられる。



キャラクター編集

ザ・ドラえもんズのメンバー編集

※彼らのモチーフは世界の国々だが、別にそれらの国出身という訳ではない。

例として、アメリカがモチーフになっているドラ・ザ・キッドはドラえもんと同郷(つまり日本出身)である。


ドラえもん

ドラえもん』本編の主人公。イメージカラーは青。日本のネコ型ロボット。「ザ・ドラえもんズ」のリーダーであるが大人の都合上、劇場版での影は薄い(尤も、でもあまり目立った活躍が出来ていない作品もあるが・・・)。『ドキドキ機関車大爆走!』を最後に登場しなくなった。「宇宙ランド」に限っては作中でドラミが「どら焼きの食べ過ぎで腹痛を起こした」というセリフでしか登場がない。

好物はドラ焼き。ネズミが大の苦手。

1996年から2000年までは声の出演クレジットは必ず最後に紹介されている。(1998年では時代設定上、黄色いドラえもんクレジットであった。)


言っただろ、お前だけは絶対に守るってな

アメリカ合衆国のネコ型ロボット。性格は短気でケンカっ早い。イメージカラーは黄色。

カウボーイ衣装で空気砲を装着しており、馬型のロボット「エド」を相棒にしている。

被っている帽子は電磁波を無効化する設定がある。

ドラミの事を「へちゃむくれ」とからかっている。

高所恐怖症で、タケコプターを使う事すらも苦手である。(ドラパンの映画では高所恐怖症の設定が無くなっている。)1995年では声は黄色いドラえもんと同じ声の人だったが、1996年からは某推理アニメのカメラオタクの声の人が担当。

好物はケチャップとマスタードをかけたドラ焼き。


王ドラ

中国のネコ型ロボット。カンフーの達人。イメージカラーはオレンジ。

礼儀正しく常に敬語で話すが、女性には壊滅的に免疫が無く、メロメロになってしまう。(キッド同様、ドラパンの映画ではその描写が無く、ドキドキ機関車のヒロインであるロビンに対しては当初は男だと思っていたらしい。)

エル・マタドーラとはライバル関係で、何かと張り合っている。1996年からの中の人は某推理アニメの大人びた小学1年生の声の人。

好物はラー油と酢と醤油をかけたドラ焼き。


エル・マタドーラ

闘牛士スタイルの、スペインのネコ型ロボット。イメージカラーは赤。ドラえもんズメンバーで唯一猫耳ではなく、闘牛の角を持つ。

気障ったらしく女性を口説く悪癖を持ち、何かとすぐにシエスタ(昼寝)する。

武器はひらりマント。ドラえもんズ一の怪力の持ち主。王ドラとはライバル関係。1997年からはは行で笑う憎めない悪役の声の人が担当している。

好物は闘牛の剣で串刺しにしたドラ焼き(本人曰く“闘牛の剣での串刺し”に拘るのは彼なりの「男の美学」らしい)。


がう。

ロシアのネコ型ロボット。イメージカラーは茶色。口数が少ない上に、「ガウ」「ワオ」といった狼の様な鳴き声でしか話せないが、何が言いたいのかは仲間は理解出来る。また、ゲーム作品の一部では喋る事もある。

丸い物を見ると狼に変身する。辛いものを食べると火を噴く。野生的故に純粋な性格。

好物はドラえもんと同じくドラ焼きだが、丸い形をしているので、変身を避けるため人前では食べない様にしている。

なお、ドラニコフのみ主役を務めたドラえもんズ映画のタイトルコールを行っていない。


ドラリーニョ

ブラジルのネコ型ロボット。サッカーの名選手。イメージカラーは黄緑。

俊敏さなどの運動能力が物凄く、どのドラえもんズよりも優れている反面、頭脳はサッカーの事以外殆ど何も考えておらず、非常に忘れっぽい。主演作は3つとドラえもんズメンバーでは最も多い。中の人は某国民的アニメのアフロヘアーのお母さんの人である。

好物はタバスコをかけたドラ焼き。


きめメッド

サウジアラビアのネコ型ロボット。笛で蛇を操り、絨毯で空を飛ぶ。イメージカラーは緑。

比較的落ち着いた常識人だが、怒ると巨大化する。

水が大の苦手だが、仲間の為なら水に入る事も厭わない程仲間思いな性格。

好物はこんがり焼いたドラ焼き。



その他のネコ型ロボット編集

僕妹

ドラえもんの妹。しっかり者。一部作品ではドラ・ザ・キッドと恋仲になる。彼女も親友テレカが使え、ドラえもんが不在の場合は彼女が代わりに使用する。『ロボット学校七不思議』では主役、『宇宙ランドキキイッパツ』ではドラリーニョとダブル主役を務める。ドラパンの映画では台詞無しで登場する。

好物はメロンパン。


怪盗ドラパン

フランスのネコ型ロボット。巷を騒がせている大怪盗。しかしその実態は、貧しい者を救う義賊である。モデルはアルセーヌ・ルパン。『ムシムシぴょんぴょん大作戦』のワンシーンにも登場する。

好物はカマンベールチーズ入りドラ焼き。


なぜか描いてしまった

イタリアのネコ型ロボット。眼鏡をかけた一流シェフ。

普段は温厚だが、困ると頭から蒸気を出し機関車の如く走り回ってしまう。

好物は生クリーム入りドラ焼き。

元々は読者公募のキャラ。


ノラミャーコさん

ドラえもんの初恋の人で初カノ。バレエダンサーのスレンダーなネコ型ロボット。他のネコ型ロボットとは異なり、身体の色はピンク。原作漫画にも登場しているが容姿は大幅に違う。

失敗続きで落ち込んでいたドラえもんに、ドラ焼きを渡して励ました。これがドラえもんの好物がドラ焼きとなった切っ掛けである。

ドラミを除くと唯一わさドラシリーズにも登場したネコ型ロボット。


歴代映画タイトル一覧編集


テレビスペシャル編集

ザ☆ドラえもんズ ミステリーX'マス大作戦!

1996年12月21日に放送。

ドラえもんズ達がドラミの為にクリスマスパーティーを開く。


それぞれの役割分担は以下の通り。

ドラえもん→パーティー会場作り

王ドラ→ソリを作る

ドラメッドⅢ世→クリスマスツリーを育てる

エル・マタドーラ→トナカイの代わりに牛を連れてくる

ドラリーニョ→クリスマスケーキを作る

ドラ・ザ・キッド→クリスマスツリーの飾りを作る

ドラニコフ→自分の毛を使って全員分の帽子を編む


※ 1996年の『ロボット学校七不思議!?』のフィルムコミックには藤子・F・不二雄先生のあとがきが掲載された。日付は1996.7.4となっており、約2ヶ月後に先生は亡くなった事から晩年の言葉として貴重なものとなっている。あとがきの内容は当該記事参照。

※ 2002年の『ゴール!ゴール!ゴール!!』は登場キャラクターの台詞が一切無く、  映像とBGMのみが流れる、サイレント映画の様なものであった。

※ ザ・ドラえもんズのファン人気としては『ロボット学校七不思議!?』『おかしなお菓子なオカシナナ?』『怪盗ドラパン謎の挑戦状!』 の3作品の支持率が高く、pixivでもよく題材にされている。


関連イラスト編集

おめでとう!ドラえもんズ


関連タグ編集

ドラえもん ザ・ドラえもんズ ドラえもん誕生

友情伝説 ザ・ドラえもんズスペシャル

SHIN-MEN:似た者同士

サイボーグ009:世界各国の機械系チーム要素繋がり。


ドラえもんズ×ヘタリア


国擬人化


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ドラズ100users入り ドラズ500users入り

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