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演:ヘレン・マックロリー

吹替:佐藤しのぶ

概要

J・K・ローリングによるファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物。

主人公ハリー・ポッターをライバル視するドラコ・マルフォイの母であり、ハリーの代父シリウス・ブラックの従姉。

ハリーの宿敵ヴォルデモートに従う死喰い人の一人、ルシウス・マルフォイの妻で、彼女自身は死喰い人ではないがその協力者。

血縁

分家のブラック家

魔法世界の中でも由緒ある純血の魔法族、聖28一族の一つにも数えられるブラック家の分家筋に1955年に生まれる。

父はシグナス・ブラック三世、母は聖28一族のロジエール家出身の魔女ドゥルーエラ・ロジエール

姉が二人おり、長女のベラトリックス、次女のアンドロメダに続いた三女である。

著名な祖先に、ホグワーツ魔法魔術学校校長を務めたフィニアス・ナイジェラス・ブラック(父方の高祖父)がいる。

ブラック家は従弟のシリウス・ブラックグリフィンドールに組み分けられるまで漏れなく全員スリザリンであったためナルシッサもまたスリザリン寮生であった。

姉たちとの関係

次姉のアンドロメダはマグル生まれの魔法使いエドワード・トンクスと駆け落ちしたため疎遠となっている。

長姉のベラトリックスは聖28一族の一つ、レストレンジ家のロドルファスと純血結婚を果たすが、姉夫婦はロングボトム夫妻ネビルの両親)拷問の罪でアズカバンに投獄されていた。

アンドロメダの娘、ニンファドーラ・トンクスであり、彼女から見たら母方の叔母になっているが作中面識がある描写はない。

純血結婚をしたが別の人間を愛する長姉と、マグル生まれとの純愛を貫いた次姉を見てきた受動的なナルシッサにどのような影響があったのかは不明。

マルフォイ家に嫁ぐ

結婚相手のルシウス・マルフォイは聖28一族のマルフォイ家直系の跡取りであり、純血婚であった。

舅であるアブラクサス・マルフォイが龍痘で亡き後はマルフォイ家当主となった夫を支え、跡取り息子であるドラコ・マルフォイを養育してきた。

ブラック家本家との関係

父のシグナス三世の姉、伯母のヴァルブルガがブラック家の本家筋に嫁いだため、シリウス三世ならびにレギュラス二世の従姉に当たる。

シリウス三世の死によってブラック家の直系筋が途絶えた際はナルシッサの高祖父フィニアス・ナイジェラス・ブラックの代まで遡り、シグナス一世の男系子孫である分家筋三姉妹に相続権が移っていた。

仮にシリウスとベラトリックスがアズカバンで獄中死した場合、ブラック家の相続権はナルシッサに移った可能性が高い。

容姿

色白のすらりとした美女で、髪はブロンドで目は青い

黒ないし茶色の髪に灰色の目の人間が多いブラック家の中では珍しい容姿をしている。

ブラック家の血筋に漏れず容姿は整っており、作中においても容姿の辛口評価に定評のあるハリーからも美人と評されたが 「なんて嫌な臭いなんでしょう」という表情をしなければという前置きがあり、常に不機嫌そうな表情や態度をしているせいか台無しになっている。

暗い色の髪を持つ姉達との姉妹関係を強調したのか、映画版では黒髪と金髪の二色が混在した髪となっている。

名前

ブラック家では星座など天体にちなんで命名する伝統があるが、ナルシッサの名前の由来はギリシア神話のナルキッソスならびに花の水仙からきている。

愛称はシシー(Cissy)であるが、作中で愛称を用いたのは実姉ベラトリックス・レストレンジだけである。

尚このシシー(cissy及びsissy)には『女々しい少年、いくじなし、弱虫』という意味がある。

ギリシャ神話

ギリシャ神話のナルキッソスはニュンペーのドリュオペを母に持ち、予言者から「自らを知らなければ長生きできる」という助言を受けていた。

成長するとその美しさから多くの男女問わずニュンペーたちが彼に恋をしたが、ナルキッソスは全く心を動かすことなく、冷たくはねつけていた。

ある日、神々の女王ヘラの神罰で相手が言った言葉を繰り返す呪いを掛けられたエコーがナルキッソスに恋をしたが、ナルキッソスは自分の言葉を真似てばかりのエコーを殊更酷く拒絶したため失恋したエコーが木霊になってしまった。

この仕打ちに義憤の女神ネメシスは、彼に叶うことのない愛に苦しむ死ぬ呪いをかけ、ナルキッソスは泉に映し出された自分の姿に恋をして衰弱死し、水仙になってしまう。

ナルシッサもまたハリーから見れば常に不機嫌そうな顔をし続け、周囲を拒絶したような態度を取る一方で、自分が生んだ言わば分身であるドラコを溺愛する様がナルキッソスと共通している。

水仙の花

上述の神話のため水仙の花言葉は「自己愛、自惚れ、エゴ」、「報われぬ恋」であり花言葉単体だとあまり良いイメージがない花である。

また冥府の王ハーデスが豊穣の女神デメテルの娘コレーを誘拐した際に用いた花で、コレーは父親である神々の王ゼウスの取り決めにより春から秋にかけては地上でデメーテルの娘として過ごし、冬の間は冥府の女王ペルセポネとして過ごすようになった。

この一連の略奪婚の経緯もあって、「私のもとへ帰って(デメテル視点)」「もう一度愛してほしい、私の愛に応えて(ハーデス視点)」という花言葉も存在する。

更に水仙は、イエス・キリストを裏切ったイスカリオテのユダが身にまとっていた服の色ともされたため全体的にマイナスイメージが多い。

しかし、雪中花と呼ばれるように水仙の花は厳しい冬が終わり、春を一番に告げる花としてヨーロッパでは「希望の象徴」として扱われている。

事実、ナルシッサが息子への愛に準じてヴォルデモートを裏切ることで、ハリーという希望が残されている。

余談であるがシリーズに登場する重要な役割を持つ母親たちは皆、花の名前となっている。(原作者も「ナルシッサ」の名前は一族ではなくこちらの法則で着けている。)

ハリーを命がけで守ったリリー・ポッター百合)、リリーの掛けた魔法の維持に努めたペチュニア・ダーズリーペチュニア)同様に、息子を愛するが故に図らずもハリーを助けたナルシッサもまた『愛』という魔法を持つ母親の一人である。

スリザリン繋がり

ナルシッサの所属寮スリザリンの象徴は

カナダのマニトバ州にはナルシス・スネーク・デンズ(ナルキスの蛇の巣穴)と呼ばれる世界有数の蛇の巣穴がある。

毎年春になると冬眠していた五万を超える夥しい数のガーター・スネークが這い出て来る。

コンプレックス

ただ長姉ベラトリックスは星の名前、次姉アンドロメダは星座の名前と姉妹で唯一星の名前に肖った名前でないことについては思うところがあるのか、自分の息子に竜座に因んでドラコと命名している。

ナルキッソスは一説には月の女神セレーネーと人間のエンデュミオンから生まれたという説があり、息子のドラコが長男のミドルネームにセレーネーの父親である太陽神ヒュペリオンを選んでいることからも因縁を感じる命名となっている。

月の女神セレーネーはエンデュミオンと恋に落ちるまで受動的な女神であったが、愛によって能動的に行動したナルシッサと通じるものがある。

性格

息子を溺愛する母

息子のドラコ・マルフォイを溺愛しており、夫のルシウスが闇の魔術を習得できる北欧のダームストラング専門学校への入学を検討していた時は、イギリスから遠く環境も厳しいダームストラングに通わせることをナルシッサが断固反対したためホグワーツ魔法魔術学校へ入学することになった。

ホグワーツは夫婦の母校でありナルシッサの高祖父が校長を務め、夫のルシウスが理事会のメンバーであったため息子の身を護る後ろ盾があったため当然の選択とも取れる。

未成熟な精神

お嬢様育ちな上三姉妹の末っ子であったためか自分の関心のある事以外には無関心な上、有事の際も周囲の人物に頼るばかりで自主性・問題対処能力には相当欠けている。

夫の犯罪行為や息子の窮地に気付かず、発覚後も後輩であるセブルス・スネイプに息子ドラコの身の安全を丸投げしている。

また夫をアズカバンに拘束された逆恨みから息子と同年代のハリーと口論になるなど、精神的にも未成熟である。

絶縁状態の次姉のアンドロメダと比べ、長姉のベラトリックスとは基本的に友好関係ではあるが、父親の尻拭いのため死喰い人見習いとなったドラコの教育方針の面においては息子を溺愛するナルシッサと、主君のために命を懸けるべきという姉の考えが対立していた。

原作ではスネイプに上述のドラコの身の安全を保障させる際にはナルシッサは自身と破れぬ誓いをするように迫っている。

闇の陣営における立ち位置

ナルシッサ自身は死喰い人ではないが長姉や夫同様にヴォルデモート側の魔女であった。

純血主義に育てられた彼女は当初はその考え方に賛同してはいたが、ヴォルデモートが失態をやらかした夫への見せしめとして息子に危険な任務を背負わせた事から、息子ドラコを何よりも大切にするナルシッサの心は徐々にヴォルデモートから離れていった。

最終巻のホグワーツの戦いでは、仮死状態から戻ってきたハリーの生死をヴォルデモートに命令されて確認した際、ドラコはまだ生きているとハリーから聞き、一刻も早く息子を探すには勝利軍として敵地ホグワーツに行くしかなかった為、「ハリーは死んでいる」とヴォルデモートに虚偽の報告をする。

この時点でもはや彼女にとって、ヴォルデモートがどうなろうがまったく関心がなかった。

再び始まったホグワーツ陣営とヴォルデモート陣営との戦いでは、どちらの陣営に参加することなく積極的に息子を助けようとし、夫のルシウス・マルフォイと二人で彼の名を呼びまわった。

その後のナルシッサ

思惑はどうあれ彼女の行為は結果的にハリーを救い、ヴォルデモートの敗因のひとつとなった為、ヴォルデモートが死んだ後もマルフォイ家は逮捕される事はなかった。

その後、息子のドラコは聖28一族の純血の魔女、アストリア・グリーングラスと結婚し、孫のスコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイにも恵まれる。

純血結婚を歓迎したナルシッサとルシウスだがホグワーツの戦いを通じて純血主義に疑問を抱いた息子夫婦はスコーピウスを純血主義に育て上げることに反対したため、家族の集まりではしばしば緊張関係にあった。

疎遠であった次姉のアンドロメダと、彼女の娘の忘れ形見である大甥のテディ・ルーピンと交流があるかどうか不明。

しかし、長姉のベラトリックスに関わる人物が後に孫を巻き込む大事件を引き起こすことになり、姉妹の因縁は終わっていなかったことを窺わせる。

余談

映画版

映画版のナルシッサは、原作から大きくキャラクターが変更されており、ほとんど別物と言っていい。

具体例を挙げると前述の容姿の変更に加え、原作で見られたドラコの安全策を示した上に破れぬ誓いを結ぶように迫ったのがベラトリックスに変更されていたり、ハリー達と口論する場面も削除されている。

一言でいうなら非常に常識的な賢婦人となっている。

上述のヴォルデモートに進言した虚偽を述べた後、息子と無事に再会する。その後は最終決戦に参加することなく毅然とした態度のまま、息子を連れてホグワーツを後にしている。

ちなみにその際、夫のことはガン無視である。

無視された方のルシウスはまごつきながらもそのまま妻に続くようについて行っているため夫婦間の力関係が垣間見えるものとなっている。

また、演じているヘレン・マックロリーは元はベラトリックスを演じる予定だったが、妊娠していた影響かヘレナ・ボナム・カーターがベラトリックスを演じ、マックロリーがナルシッサを演じている。

なお、2021年4月16日にマックロリーは癌のため死去。享年52歳の早すぎる別れとなった。

二次創作

ホグワーツ在学中の学生時代を描いた作品が多い。

1955年生まれなので従弟のシリウスより4、5年学年が上なので在学期間が2、3年被っている。

上述の「なんて嫌な臭いなんでしょう」という表情をしなければ美人(ハリー視点で)という設定は、無表情デフォルトな美人という扱いにされがち。

二次創作では姉妹であるベラトリックスやアンドロメダと共に描かれる他、ルシウスとは学生時代から婚約しているという設定なのか公式カップリングでもあるためイチャイチャした様子が描かれがち。

またシリーズ屈指の人気を誇るシリウス・ブラックの一番年の近い従姉であり、シリウスが生涯独身であったことからシリウスとナルシッサのロマンスを妄想するファンがいるが公式描写はない。

原作ではスネイプに上述のドラコの身の安全を保障させる際にはナルシッサは自身と破れぬ誓いをするように迫っているが、これがスネイプとナルシッサの不倫を6巻発売ごろ妄想した読者もいる。

またマイナーな百合作品の中で、リリー・エバンスとのカップリングの数が多め。

これは息子同士のBLカップリングの人気に派生したカップリングであることに起因すると思われる。

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