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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかの登場キャラクター一覧

だんじょんにであいをもとめるのはまちがっているだろうかのとうじょうじんぶついちらん

ライトノベル『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』及び外伝シリーズの登場キャラクター一覧記事

概要

本記事は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の本編、及び外伝シリーズ『ソード・オラトリア』、『クロニクルシリーズ』のキャラクターをまとめた記事です。

当記事には個別記事のないキャラクターの詳細が載っています。個別記事があるキャラクターの詳細はリンク先を参照してください。

スマートフォンアプリ『メモリア・フレーゼ』に登場するキャラクターについてはそちらの記事を参照してください。

原作のネタバレを含んでいるので、観覧する際は注意してください。

オラリオ内ファミリア及び組織

ヘスティア・ファミリア

ロキ・ファミリア

ヒューマンの女性冒険者。16歳。ステイタスはLv.2。二つ名は道化の侍者(ロコライト)

長髪をおさげにしている髪型とメガネをかけた風貌に似あった大人しい少女。第三級冒険者でありながら第一軍を支える第二軍の中核メンバーの一人で、主に治療師とサポーターを兼任している。過去の遠征時にベートに何度も助けられ、次第にベートの罵詈雑言を放つ意味と心意に気づき、彼に好意を抱くようになる。ただ当時ベートの優しさに気づいていたのは彼女以外にはベートの過去を知るロキとファミリア首脳陣のみだったので、趣味が悪いだの本気で心配されてしまっていた。クノッソス初探索の際、闇派閥の罠にかかり主力メンバーと離れてしまい、共に行動していた仲間ともう少しで脱出できるとおもった矢先、ヴァレッタに襲われ致命傷を負い死亡してしまう。死の間際、最期までベートの嫌う弱者のままだった事を彼に謝罪するが、ベートから「お前の手に十分救われた」と感謝の言葉を聞き、彼を好きになれてよかったと心の中で想いながら安らかに息を引き取った(ゲーマーズでの外伝8巻特典SSより)。

エルフの女性冒険者。25歳。ステイタスはLv.4。二つ名は純潔の園(エルリーフ)

第一軍を支える第二軍の中核メンバーの一人。59階層へのアタックにはサポーターとして同行した(アニメ版ではレフィーヤとラウルのみ)。包容力がありみんなの姉的存在で、リヴェリアの持つスキルを最大限発揮するために作られた『妖精部隊(フェアリー・フォース)』でも年長者らしく他のエルフの指揮を取り活躍している。また他のエルフ同様に王族であるリヴェリアを崇拝している。一般的なエルフらしい潔癖性な一面もあるが基本融通の利く人物で、ヴェルフが過去にエルフの森を焼いた魔剣を作ったクロッゾ一族の末裔と知った際は怒りを見せたが、彼が一族を去り魔剣を嫌っていると聞いた時は怒りを鎮めた(『ダンメモ』のベルとのホーム画面会話ではあの時怒ってしまったことを詫びたいと語っている)。異端児達と初めて対面した際は人類の敵であるモンスターとして拒絶したが、歌人鳥(セイレーン)のレイに命を救われ、彼女達がが優しい心を持つ存在だと理解する。レイがファミリアに匿われた時もどう接すればよいのか悩んでいたが、第二次クノッソス攻略戦では彼女と共にエニュオに人質に取られた【デメテル・ファミリア】探索を共に行うなど、少しずつではあるが受け入れてきている様子。

  • ナルヴィ・ロール

ヒューマンの女性冒険者。ステイタスはLv.4。

短髪の赤髪をした人物。第一軍を支える第二軍の中核メンバーの一人。アイズやヒリュテ姉妹とも行動を共にすることもあり、一軍メンバーのためかアイズの事は『さん』付けで呼んでいた。二軍メンバーの中ではクルスと行動を共にすることが多い。59階層のアタックにもサポーターとして参加している。二次クノッソス攻略では【デメテル・ファミリア】救出の部隊に参加。食人花に襲われそうになったところを増援として呼ばれたベルに救われる。この時たった一人でモンスター相手に無双するベルを見てアイズを想起させ、彼から大剣を貸してほしいと頼む彼の要望を聞き入れ、下位団員に渡すよう指示する。

犬人(シアンスロープ)の男性冒険者。ステイタスはLv.4。

第一軍を支える第二軍の中核メンバーの一人。59階層のアタックにもサポーターとして参加している。アナキティ同様にラウルのサポートをしてくれており、ラウルと同じく中核メンバーとして色々苦労している。クノッソス攻略の際、異端児と別動隊ながらもモンスターの手を借りるのは癪だと答えながらも、リーネ達の仇を打てるならと賛同側の意見を語っている。二次攻略では【デメテル・ファミリア】救出の部隊に参加。食人花に食人花に襲われそうになったところを増援として呼ばれたベルに救われ、Lv.4になったばかりでありながら圧倒的な強さとその異常な成長速度を目の当たりにし、レフィーヤがベルの情報を聞くと癇癪を起こす時の気持ちがようやくわかったと呟いた。そしてモンスターも一人で引き受けると答えたベルに申し訳なさそうにしながらもその場を任せ、負傷者を連れ出発した。

ヒューマンの女性冒険者。16歳。二つ名は道化の魔書(ロモワール)。ステイタスは不明。

レフィーヤのルームメイトで同じ魔導士の少女。自称「好奇心の塊」、「誰とでも仲良くなれるエルフィちゃん」「誰とでも仲良くなれる美少女かつムードメーカーで火炎魔法が得意な才媛」といった感じで明るくお調子者な性格。元々は『学区』に入学するためにオラリオやってきたのだが、定員が溢れてしまい入れなかったところをロキにスカウトされ【ロキ・ファミリア】に入団した。強くなりたいとも思っているがレフィーヤがリヴェリアから受けているスパルタ教育からは一線を引いている。ルームメイトのレフィーヤとも仲が良く、彼女が強くなろうと寝ずに勉強している姿を見た時は体の心配をしたり、レフィーヤが人形のようになってしまった時は涙を流しながら声をかけ続けていた。第一次クノッソス戦の途中で壁の隙間から何かがいる事に気づくが、その時は確かめる暇もなくすぐさま戦闘に戻される。第二次戦で彼女の見たものがエニュオによって囚われていた【デメテル・ファミリア】の団員という可能性が浮上し、案内役として捜索メンバーに加わり、助けを求めていた声に気づかなかった事に自責の念をかられながら謝罪し彼女らを救出した。

  • ラクタ

兎人(ヒュームバニー)の女性冒険者。ステイタスはLv.3。

最近ランクアップしたばかりで、お勉強という名目で深層域にサポーターとして同行をしている。また地図作成者(マッパー)としての素質を持っており、妖精部隊によるクノッソスへの奇襲作戦の際には唯一エルフ以外の人物として同行し、その力を十分に振るった。

  • ロイド、クレア、アンジュ、リザ、カロス、レミリア

全員がLv.3(漫画にて判明)の冒険者。クノッソスにてリーネと共にヴァレッタに殺害される。漫画版では当時8歳でありながらLv.2に至ったアイズを始め、第二、第三級冒険者でありながら第一級冒険者並みの活躍と注目度を誇る者達と、都市最大派閥の団員というだけの自分達を比べる描写や、死亡する寸前にアイズ達に最後の言葉を伝え息を引き取る場面が追加されるなど、出番や心境が加筆されている。

フレイヤ・ファミリア

エルフの男性冒険者。ステイタスはLv.6.二つ名は白妖の魔杖(ヒルドスレイヴ)

【フレイヤ・ファミリア】幹部の一人。ヘグニとはファミリア入団前から因縁があり、現在はコンビで行動することが多い。二人合わせて白黒の騎士と呼ばれ、最凶の魔法剣士として知られている。透き通るような白い肌に長い金の髪をした頭脳明晰かつ英明な人物で、無駄な事や無能な人間を極端に嫌う。ファミリアの参謀として立ち回る事が多く、フレイヤも何かあれば彼に頼るよう提案する等信頼を置いており、他の幹部メンバーも不満を隠さないが特に口を挟むことはなく、その能力を認めている様子。戦闘では優れた洞察眼で戦場を把握し、魔法増加効果がある杖の側面を持つ長刀《ディザリア》を所持し強力な雷魔法を使い正確無比に相手を殲滅する。また普段は理知的に振る舞っているが、主君であるフレイヤに侮辱を働いた者や非道な行いをした者にはその理知的な仮面を捨て、激昂を見せながら容赦なく相手を蹂躙するといったエルフらしい高潔かつ容赦ない本性を持ち、一人称も「私」から「俺」へと変わる。かつて白妖精(ホワイトエルフ)と黒妖精(ダークエルフ)が争いを続けていた妖精の孤島『ヒャズニング』の白妖精側の生まれで、白妖精側の一族から王族(ハイエルフ)でないにも関わらずその有能さから勝手に賢王として掲げられ、それが単なる『ごっこ』という事を理解し愚かしく思いながらも与えられた責務を全うし続けた過去を持つ。そして黒妖精側の戦王として担がれていたのがヘグニであり、自分のように多才でないにも関わらず、戦闘の才だけで自分と張り合う彼に対抗心を覚え、彼を打ち倒そうと戦いの日々を送っていた。最終的にヘディン達を酷使する国のあり方を醜いと感じたフレイヤの誘導によって国は滅び、自分を王としての責務から解放し自分以上に王として相応しい存在に出会った事で、共に生き残ったヘグニと共にフレイヤに忠誠を誓うようになる。上記の過去から『責務に苦しまぬ者に王を名乗る資格なし』という考えを持ち、例えどんな相手だろうと逃げずに責務をやり遂げようとする人間には敬意を払い、『シャルザード』の王として覚悟を見せたアリィに対し笑みを浮かべ、彼女に積極的に助力した。また敵対ファミリアでありながらも本物の王族でありその素質を兼ね備えているリヴェリアに対しては尊敬の念を抱いている様子。

  • ヘグニ・ラグナール

ダークエルフの男性冒険者。ステイタスはLv.6。二つ名は黒妖の魔剣(ダインスレイヴ)

【フレイヤ・ファミリア】幹部の一人。ヘディンとはファミリア入団前からの因縁の相手であり、現在は白黒の騎士最凶の魔法剣士として共に行動している。褐色の肌に薄紫にも見える銀の髪が特徴の長身な人物。しかし性格は超がつくほど根暗であり、他人の目線や人付き合いも苦手で言動もかなり拗らせ気味のため、宿敵であるヘディンからも残念な奴と言われてしまう始末。その性格から表立った行動が苦手で、闇に紛れた奇襲の方がいいと漏らしており、自己評価の低さから何で自分第一級冒険者なんだと疑問も持っている。戦闘では『体力と引き換えに斬撃範囲を拡張する』という効果を持つ呪剣(カースウェポン)《ヴィクティム・アビス》を装備し、近距離戦では威力特化型の超短距離爆炎魔法を扱う。相手が複数いて視線に耐え切れなくなった場合、人格改変魔法を使用し、それにより理想の自分へと変わる事で、決して容赦をしない最凶の妖精と化して敵を蹂躙していく。またフレイヤの事となると人格を改変するまでまでもなく口調も吃らなくなり本気の怒りを見せる。妖精の孤島『ヒャズニング』の黒妖精側の生まれで、彼の戦の才能に目を付けた一族によって戦王として担がられた過去を持つ。常に戦場の戦闘に立たされ成果を上げなければ罵られながら酷使されていき、生来の性格から他人の視線に恐怖を感じるようになっていく中、白妖精側のヘディンの存在を知り、自分と違い有能な王として振る舞う彼に羨望と嫉妬を覚え、いつしか彼に勝ちたいという目標を持つようになった。そしてヘグニ達を酷使する両一族国を唆したフレイヤによって最期の戦争が起きた事で国は滅び、一騎打ちの末最期まで決着が付かなかった事でヘディンと共に生き残り、自分を一族から解放し誰よりも肯定してくれたフレイヤに忠誠を誓い彼女の眷属となる。

【ヘファイストス・ファミリア】

【ミアハ・ファミリア】

【タケミカヅチ・ファミリア】

ヘルメス・ファミリア

犬人(シアンスロープ)の女性。ステイタスはLv.3。二つ名は泥犬(マドル)

主な活躍は外伝『ソード・オラトリア』。Lv.3であるが、ヘルメスの命令でギルドにはLv.2と報告している。ファミリア内では地図製作の役割を担っている盗賊(シーフ)でもある。謎のローブの人物であるフェルズからの依頼からダンジョンから地上まで「宝玉の胎児」を運ぶクエストを引受け、ハシャーナから荷物を受け取ったが、直後殺人事件に巻き込まれてリヴィラの町を去ろうとしたところをアイズ達に捕まり、更に「宝玉の胎児」を取り戻すために現れたレヴィスに殺されかけるが、フィン達が増援に来たことで九死に一生を得る。その後はフェルズにレベルを偽っている事を報告すると脅迫され、24階層へ赴く依頼を【ヘルメス・ファミリア】総出で泣く泣く引受ける羽目に陥った。これらの事件がきっかけで、アイズやレフィーヤとも親しくなる。本編ではウィーネを保護した事で喋るモンスターについてエルフの少女に変身し情報を手に入れようとしていたリリの前に現れ、異端児について探っている彼女を怪しみ尾行しようとするが、臭い袋を使われ撒かれてしまう。

【ヘルメス・ファミリア】副団長。ステイタスはLv.3(漫画版のアイズの推察)。

大剣と大盾を扱う大柄な体格の虎人(ワータイガー)の青年。外伝『ソード・オラトリア』ではフェルズからの依頼で24階層の食料庫への探索クエストに参加する。本編ではイケロス・ファミリアのアジトを掴むためにリヴィラの街で待ち伏せていたが、仲間を殺された異端児達がリヴィラを襲撃した事で、重傷を負いながらも地上へ帰還した。劇場版オリオンの矢でもキャンプに残ったメンバーの指揮を任されるなど実力を買われている模様。

内気な性格の小人族の少女。Lv.2。

で炎系の魔法を扱う魔導士。ランクアップした際に魔導のアビリティを習得している。24階層の食料庫への探索クエストに参加している。

帽子を被った細めなエルフの青年。

武器は短弓と手斧。24階層の食料庫への探索クエストに参加する。

  • ネリー

ヒューマンの少女。

24階層の食料庫への探索クエストには主にサポーターとして参加する。

  • ローリエ

水色の髪をしたエルフの少女。

異端児密輸の経路や糸を引いていた商会、買取先などを調べヘルメスに報告した。買い取られ既に虫の息だった異端児に同胞に己の遺品であるドロップアイテムを渡してほしいと頼まれ、人の言葉を喋り心を持つモンスターの存在ショックを受け、同時にその最期に涙を流した。

  • エリリー、ポット、ポック、ホセ、キークス、タバサ、スィーシア、ゴルメス、ドドン

漫画版「ソード・オラトリア」に登場するオリジナルキャラクター達。エリリー、ポット、ポック、ホセ、キークスは24階層の事件で死亡する。

【ソーマ・ファミリア】

【ソーマ・ファミリア】主神。神酒(ソーマ)を作ることが興味でそれ以外には全く興味を示さない完全な趣味神。ファミリアを設立したのも神酒作りの資金集めのためであり、ファミリア運営にも全く意識を割かず団長のザニスに丸投げしてしまっている。最初の頃こそ幼少期のリリを介護するなど自身のファミリアを気にするところはあったようだが、神酒の力に簡単に溺れてしまう眷族達に失望していき、次第に関心をなくしていった。後にエイナの告発によってギルドから酒造りを禁止されてしまい、生きがいを無くしたことで自室の隅で膝を抱る事になり、リリ救助のためにヘスティア達が【ソーマ・ファミリア】に乗り込んできた時も全く動こうとしなかった。しかしリリから抗争を止めて欲しいと懇願させると、「神酒を飲んで正気を保つことが出来れば耳を貸す」と試練を与え、神酒の誘惑に打ち勝ったリリに心を動かされ、主神としての神意を込めた発言で抗争を止めた。リリの【ヘスティア・ファミリア】改宗を認め彼女にこれまでの事の謝罪の言葉を伝え、以降はファミリアの運営を自らも行い改善していく事を決意する。リリの事はその後も気にかけてはいるが、自分から彼女に会う資格はないとしており、彼女がランクアップしたのを神の恩恵の痕跡から感じ取った時は自身の神室から祝福の言葉を送った。

【ソーマ・ファミリア】団長のヒューマン。ステイタスはLv.2。二つ名は酒守(ガンダルヴァ)

理知人を装っているが本性は欲望に忠実な人物。主神ソーマがファミリアを運営しないこをいいことに上納金が上位の者にだけ神酒を報酬とするシステムを作るなど、ファミリアを私物化していた。リリが生きていることを知り彼女の変身魔法を利用して金儲けしようと計画(後に異端児密輸に関するものだったことが判明)。リリがベルとパーティーを組んでいたことから利益一致した【アポロン・ファミリア】の協力によってリリを連れ去ることに成功する。しかしヘスティア達がリリを救助に駆け付け、神酒の魔力に打ち勝ったリリに心を動かされたソーマによって戦いを止められてしまう。悪あがきにリリを連れ去ろうとするがヴェルフによってあっさり倒され、その後団長の座からも降ろされ、牢獄に閉じ込められることとなった。

短髪で髭を生やしたドワーフの男性冒険者。ステイタスはLv.2。

酒好きであり、美味い酒が飲めると噂で聞いて【ソーマ・ファミリア】に入団した。ザニス主導のファミリアの現状を快く思っておらずザニスにも非協力的。ヘスティア達の酒蔵襲撃の際にはリリを逃がす手助けをしている。その後ザニスに代わってファミリアの団長の座に就くが、本人はそんな柄ではないと言っており、またそのせいで余計に神酒が飲めなくなったとぼやいている。それでもなんやかんやソーマと共にファミリアの身辺整理をするなど団長としての責務は行っている模様。

  • カヌゥ・ベルウェイ(CV:武虎)

犬人(シアンスロープ)の男性。ステイタスはLv.1。

リリを虐げていた人間の1人。仲間とともにリリに恨みを持つゲドと協力し彼女を捕らえるが、戦利品を独り占めするためにゲドを裏切り2人もろともキラーアントに襲わせた。その後、オッタルが【イシュタル・ファミリア】の戦闘娼婦達に襲撃されている場面に偶然出くわし、調教したミノタウロスを入れたオッタルのカーゴを戦利品と思い込み盗んで解放してしまい、仲間もろとも無残に殺された。

【アポロン・ファミリア】

【アポロン・ファミリア】団長のヒューマンの青年。22歳。ステイタスはLv.3。二つ名は太陽の光寵童(ポエブス・アポロ)

アポロンの寵愛受けただけあってエルフにも負けない美青年。主神であるアポロンを心酔している。一見紳士的な人物だが性格は嫉妬深くプライドも高い人物で、アポロンに見初められたベルを妬み敵視している。そのため2度の戦いでは必要以上にベルをいたぶり、実力の差を見せつける。戦争遊戯が攻防戦に決まり圧倒的戦力から負けるなど微塵も思っていなかったが、新たなベルの仲間達事前にベル達が用意した策強力な助っ人、そして僅か1週間で驚異的な成長を遂げたベルに翻弄されることとなってしまう。予想外の連続で冷静さを欠いてしまうが、第二級冒険者なだけあって魔法などを駆使して次第にベルを追い込んでいくが、技の駆け引きでわざと隙を作ったベルの策に嵌ってしまい、渾身の一撃を受けた末敗北した。こうして【アポロン・ファミリア】は解散されアポロンもオラリオを追放処分となったが、同じくアポロンを心酔する者達と共にギルドの静止を振り切りオラリオを去っていった。

エルフの男性。ステイタスはLv.2。

ファミリアでは小隊長を務める実力者。アポロンの戦争遊戯の申し出を断ったヘスティア達の本拠であった廃教会を部隊を率いて破壊し、ベル達を執拗に追い込んでいった。戦争遊戯ではヴェルフの打ったクロッゾの魔剣を振うリューと対峙する。エルフにとって因縁のある魔剣を振るうことに激怒するが、同族の恨みよりも友の力になる事を選んだリューによって撃破された。

小人族の男性。ステイタスはLv.1。

一人称は「オイラ」で小生意気な性格。小人族の英雄であるフィンに憧れているが口先だけで思い切った行動はしてこなかったらしい。ファミリア内での扱いは雑で面倒ごとをよく押し付けられている。18階層から帰還し祝賀会をしていたベル達3人をアポロンの策略でわざと侮辱し戦争遊戯の切っ掛けを作った。戦争遊戯開始の数日前に【ヘスティア・ファミリア】によって拘束され、彼の姿に変身したリリによって情報操作などに利用させてしまう。ファミリア解散後はファミリアの裏切者とみなされているため、ほとんどの派閥に入団を断られている。情けをかけてくれた【ミアハ・ファミリア】や罪悪感を感じたリリから【ヘスティア・ファミリア】への誘いを受けるも突っぱねており、このプライドの高さも入団を断られる原因となっているのではないかと推測されている。現在は小人の隠れ家亭の酒場店員に身を落としており、買い出しなどここでも雑用をこなしている模様。リリとはその後もちょくちょく出会っており、彼女と彼女が以前世話になっていた花屋の老夫婦の関係を見聞きした事で、ランクアップしても弱いままと語るリリに対し、常に虚栄を張っていた自分を比べてか「お前はオイラよりよっぽど強いやつだ」という言葉を送った。

イシュタル・ファミリア

アマゾネスの戦闘娼婦兼冒険者。22歳。ステイタスはLv.3。二つ名は乱士(バイト)

灰色の髪を持ち、男勝りな口調で好戦的な性格の女性。【イシュタル・ファミリア】時代は幹部を務めており、殺生石の儀式の時は祭具担当だった。儀式を止めに来た命と対峙し、Lv.2である彼女を実力差で圧倒するが、自爆覚悟で同士討ちを狙った命の策に嵌り吹き飛ばされ重傷を負ってしまう。【イシュタル・ファミリア】が壊滅したことでフリーの冒険者となったが、現在はどこのファミリアに在籍しているかは不明。まとめ役であったアイシャとも仲が良く、ファミリア解散後もよくつるんでおり、ラキア軍進撃時や【セメクト・ファミリア】襲撃、第二次クノッソス攻略戦などで共に行動している。

【イシュタル・ファミリア】副団長のヒューマンの男性。ステイタスはLv.4。

イシュタルの付き人として常に彼女の隣に仕えていた。イシュタルの『魅了』を受けており彼女の命令には絶対に従うが、【フレイヤ・ファミリア】による襲撃時、フレイヤに追い詰められていたイシュタルを助けようと影から襲い掛かるが、フレイヤによって『魅了』を上書きされてしまい、逆にフレイヤの虜となってしまう。その後は彼女の所有物になった事で【フレイヤ・ファミリア】に匿わられ、イシュタルが闇派閥に繋がっていた事や、託されていた『クノッソスの鍵』の詳細をフレイヤに説明していた。【フレイヤ・ファミリア】の眷属になったのかどうかは不明。

ガネーシャ・ファミリア

【ガネーシャ・ファミリア】団長のヒューマンの女性。38歳。ステイタスはLv.5。二つ名は象神の杖(アンクーシャ)

藍色の髪を持つ長身の麗人で、アイズ同様にヒューマンの第一級冒険者として名を轟かせている。異端児によるリヴィラの街襲撃時は討伐隊を率いて一時鎮圧に成功するが、タイミング悪く事情を知らないアステリオスと対峙してしまい一瞬で倒されてしまう。周囲からは秒殺されたと判断されるほどの重傷であったが、命に別状はなく地上へ帰還。その後血気盛んとなる団員達を鎮めるため団長自ら療養という形式をとり、団員達が勝手にダンジョンへ赴くのを防いだ。ガネーシャから異端児達の存在を聞かされその神意に賛同し協力しているが、同時に自分を含め団員が人の心を持つモンスターの存在を受け入れるにはまだ整理が必要とも考えている。外伝ではクノッソス攻略のために作戦会議に参加。一次、二次共に団員達を率いてオラリオに住む民衆のために戦った。治安維持を請け負っているファミリアのトップという立場から過去【アストレア・ファミリア】の面々とは協力関係にあり、リューが未だオラリオに身を置いて生きている事を知る数少ない人物でもある。

  • イルタ・ファーナ

【ガネーシャ・ファミリア】副団長のアマゾネス。ステイタスはLv.5。

シャクティと義姉妹の契りを(強引に)交わしており、彼女を姉者と呼び慕っている。声が大きく下記のイブリ程ではないが若干落ち着きがない性格で、主神のガネーシャへの扱いも彼が真面目な時以外は基本ぞんざい。リヴィラでシャクティがアステリオスに吹き飛ばされたのを目撃し、激昂し他の団員達と立ち向かうが返り討ちに合い重傷を負う。しかし命に別状はなく地上に出て治療に専念させられた。傷が癒えてからは外伝での第一、第二次クノッソス攻略戦に参加する。シャクティと違い異端児の存在については聞かされていない模様。

ヒューマンの男性。ステイタスはLv.4。二つ名は剛拳闘士

フェルズから30階層に存在する「緑の宝玉」回収の極秘依頼を受けるが、回収後にレヴィスにリヴィラの街で色仕掛けを受け騙されてしまい、頭を潰されて死亡。その際顔の皮膚を剥がされ利用される。アニメ1期特典SS(原作15巻に再録)では門衛の任務に付いていたところをオラリオに来たばかりのベルと出会い、『ダンジョンに出会いを求めに』という動機でオラリオにやってきたベルを面白い新人同業者として歓迎する。またこの時冒険者にとって一番大切な事は何かというベルの質問に対し、「いい神に巡り合えること」そして「運」と答え彼を見送った。

褐色肌をしたヒューマンの男性。二つ名は火炎爆炎火炎(ファイアー・インフェルノ・フレイム)

自称「喋る火炎魔法」。とてもうるさい。ヘスティア・ファミリアとアポロン・ファミリアの戦争遊戯ではガネーシャと共に実況を行っていた。異端児のリヴィラ襲撃の際はそのやかましさからイルタに地上での居残りを言い渡されてしまっている。

  • モダーカ

ヒューマンの男性冒険者。

異端児襲撃による18階層への討伐隊に参加し、ベルが極秘裏に討伐隊に参加することをガネーシャから聞かされており、訝しみながらも彼をサポーターに扮装させて同行させる。生存者救助に取り掛かっていた中、19階層からアステリオスが現れ、その脅威を見ただけ感じ取り仲間たちに逃げるよう訴えかけた。常識人のためかファミリアの苦労人担当でみんなから名前を覚えて貰えないかわいそうな人。

  • アーディ・ヴァルマ

ヒューマンの女性。ステイタスはLv.3。二つ名は象神の詩(ヴィヤーサ)

シャクティの実妹。故人。オラリオの暗黒期に闇派閥による自爆攻撃によって死亡したという。

原作では名前だけが登場した人物だが、ダンメモ3周年大偉人英雄譚『アストレア・レコード』にて実装され、容姿や性格の詳細が明かられる。姉よりも薄い藍色の髪を持ち、シャクティを「お姉ちゃん」と呼び慕っていた。厳格で自制的な姉とは対照的に明るく元気な人柄で人懐っこい人物。【アストレア・ファミリア】の面々とも盟友の間柄で、リューも彼女に心を許し知己の一人として尊敬していた。また童話『アルゴノゥト』を好んで読んでいたらしい。

【イケロス・ファミリア】

  • イケロス

【イケロス・ファミリア】主神。紺色の髪と瞳、褐色肌に黒を基調とした衣装を纏い、卑屈な目と軽薄な笑みを浮かべている男神。完全な娯楽優先の神物で、物事を面白いか面白くないかで判断しているため自身のファミリアが犯罪者集団と化していていても止める気が全く無い。更にディックスら自分の眷族からの尊敬は皆無で、それどころか顎でこき使われる事さえあるが、それすらも自身が楽しむために受け入れており、ウィーネを見つけるためにベルに接触するなどしている。異端児のオラリオ侵攻の動乱の後、眷族たちが犯した悪行を咎められてオラリオを永久追放処分となった(見せしめのため天界への送還はされなかった)。見送り人であるガネーシャとの別れの会話においても全く後悔を見せておらず、むしろ異端児やクノッソスを巡って今後のオラリオが大きく揺れ動くであろうことに喜びを隠さず、その混乱が見れないことを残念に思いながら去っていった。

  • ディックス・ペルディクス

【イケロス・ファミリア】団長のヒューマンの男性。ステイタスはLv.5。二つ名は暴蛮者(ヘイザー)

煙水晶のゴーグルを掛けた、赤い瞳も持つ屈強な男性。異端児を捕らえては怪物趣味の貴族たちに密輸している暴悪な密猟者でもあり、異端児を追い込み苦しめる事を生きがいとしている非常に狂暴且つ残忍な人物。『ダイダロス通り』の名前の由来となり、『人造迷宮クノッソス』の完成を悲願とした奇人ダイダロスの子孫。自身の家計を先祖の狂気に取りつかれ呪われた一族と失笑を隠さずにいるが、自身もその一族の一人という自覚を持ち、かつてはその血の呪縛を憎み逆恨みとしてモンスターをひたすら殺し続けていた。上記の二つ名もその異常な虐殺行為から付けられたもの。しかしある時異端児の存在を知り、モンスターでありながら人間のような感情を持つ彼らを傷つけ絶望させる事に自身の欲望が満たされていく事を感じ、一族の呪縛に勝る快感を得た事で凶悪な存在となっていった。異端児の隠れ里を探しており、異端児の巣の移動を捕捉した際異端児を多数惨殺してウィーネを連れ去った。異端児による追撃という予想外の行動や異端児に協力するベルやフェルズの活躍より計画が狂ってしまうが、Lv.5としての実力や相手を錯乱状態にする強力な呪詛(カース)によって追い詰めていく。しかしベルの言葉でリドが正気に戻った事で逆に追い込まれていき、最後のあがきとしてウィーネに呪詛を掛け街に誘導することでベル達を撒き逃走に成功するが、逃亡した先でアステリオスと遭遇してしまう。狩られるだけの存在だと思っていた異端児の中でも圧倒的な力と存在感を放つ彼を目の前にして絶叫するが、行動を起こす暇もなく一撃を受け死亡した。

アストレア・ファミリア

  • アストレア

【アストレア・ファミリア】主神。胡桃色の長い髪のした正義と秩序を司る女神。慈悲深く心優しい性格から眷族達からも心酔されており、【ガネーシャ・ファミリア】同様にオラリオの秩序を守ってきたファミリアの主神であったため、市民からも非常に慕われていたという。アリーゼが連れてきたリューを快く迎え入れ、ファミリア内では唯一彼女の事をリューと呼んでいた。アリーゼ達が死亡したことで復讐を決意したリューに説得される形でオラリオ外に逃亡し、現在も下界で存命している。復讐を行おうとしているリューに対して「正義を捨てなさい」という言葉を送り、リューはこれを破門の言葉と受け取ったが、事実は復讐を止めてしまえば彼女が壊れてしまうという事を察し、自身が奉ずる心理に背いてまで彼女の身を案じた故の言葉であり、後にリューもその事を理解する。現在リューとは手紙でやり取りをしている。原作では外伝作品含め出番はほぼリューの回想のみだが、ダンメモダンメモの3周年偉大英雄譚『アストレア・レコード』にて登場し、全体の容姿などが明かされる。7年前の暗黒期に自ら率先して慈善活動を行ったり、共に闇派閥と前線で戦っているファミリアの主神であるロキやフレイヤと情報を交換するといった姿が描かれた。またその気高い在り方からアルテミスとよく比較されているという。

【アストレア・ファミリア】副団長のヒューマンの女性。ステイタスはLv.4。

故人。ファミリア内でも随一の白兵戦の腕を持っていたらしく、リューが所持している《小太刀・双葉》の前所有者。リューとはしのぎを削り合う仲で、居合などの太刀の技を彼女に教えている。極東出身で黒の長髪をした美しい女性で、淑やかな言葉遣いや態度から大和撫子と呼ぶにふさわしい人物だが、それは猫を被っているだけであり、実際には口が非常に悪く、暑いと言って男性の前で下着一枚になるなど品性も欠けている。極東では高貴な身分だったらしく、極東の政争を幾度と見たという。アストレアの事は心酔しておりアリーゼに対しても団長に相応しい人物と信頼を置いているが、過去の経験から基本現実主義者であるため理想を嫌う。そのことから実力を認めながらも理想を前提にして物事を進める当時のリューとはよく衝突していた。5年前、『ジャガーノート』からリューを逃がすために立ち向かい死亡。死の直前に愛用していた武器を彼女に託した。

  • ライラ

小人族の女性。ステイタスはLv.3.

故人。桃色の髪にショートカットにしている。不真面目に見えるが率直で忌憚がない鋭い発言をする事が多く、個性的かつ脳筋が多いファミリアメンバーのまとめ役でもあった。知識は武器になるという考えで、『知識を知恵に変えろ』とリューに教える。嘘の見抜き方や強請りに基づいた交渉術、ギャンブルの必勝法やイカサマなどの正義の派閥らしからぬ知識を数多く持ち、違法賭博の潜入捜査に役立っていたという。フィンとの玉の輿を狙っていたが、当のフィンは彼女を苦手にしてた様子。5年前、アリーゼや輝夜同様に『ジャガーノート』からリューを逃がす為、目を潰された状態ながらも立ち向かって死亡する。


  • ノイン、ネーゼ、アスタ、リャーナ、セルティ、イスカ、マリュー

全員が女性冒険者。

『ジャガーノート』の手によってリューの目の前で死亡している。倒れたリューの夢の中に全員リアーゼ達と共に現れリューに激励の言葉を飛ばし、たった一人で『ジャガーノート』と戦うベルの下へリューを送り出した。 『ジャガーノート』と最後の戦い中リューの台詞から名が語られる。容姿は判明していないが、ダンメモの3周年偉大英雄譚『アストレア・レコード』にて、ネーゼがNPCとして登場する。

【ディオニュソス・ファミリア】

【ディオニュソス・ファミリア】副団長のエルフの女性。ステイタスはLv.2。二つ名は葡萄の杯(クラーテル)

一般的なエルフらしく潔癖で神経質な性格。フィルヴィスとはほぼ同期のにファミリアに入団した間柄で、彼女同様ディオニュソスを慕っている。6年前に起こった『27階層の悪夢』の時はパーティから外されており、当時の団長や他の団員を見殺しにし生き残ったフィルヴィスを恨んでいる。また団長という立場を利用して常にディオニュソスの右腕のように振る舞いながら主神を独占しているとも感じているため、その事もフィルヴィスを嫌う要因となっている。クノッソス攻略戦前にファミリア全員を巻き込んだ事で前述の件と含めフィルヴィスを追及するが、作戦が終わるまではそれらの確執を捨て作戦を果たすことを伝えた。しかしディオニュソスが天界に送還されたことでステイタスが封印されてしまい、クノッソス全域を埋め尽くそうとする精霊の分身の緑肉に他の団員諸共飲み込まれて死亡した。

【ディアンケヒト・ファミリア】

【ディアンケヒト・ファミリア】主神。大柄な体格の持ち主で、金にがめつく老神。誰に対しても見下すような態度を常にとっており、周りからもその性格の悪さが知られている。ミアハとは天界時代から犬猿の仲で、【ミアハ・ファミリア】が中堅ファミリアだった頃からしょっちゅう対立していたらしく、ナァーザを救うために自分に借金をして落ちぶれてたミアハをわざわざ彼らのホームに出向いてまで嫌味を言いに来るなどしている。このように傲岸不遜を絵に描いたよな性格の神物だが、何故か敵は少ないらしく、ナァーザに提供した義手に最高級の物を用意したり、ミアハ達が作った二属性回復薬(デュアル・ポーション)の商談を悔しがりながらも承諾するなど、商売に関しては柔軟な思考の持ち主でもある。現在ファミリアの運営は現在アミッドに任せっきりで、彼女の事は非常に信頼している。

【デメテル・ファミリア】

【ゴブニュ・ファミリア】

【ゴブニュ・ファミリア】主神。引き締まった体をしたドワーフを思わせる老神。多くの上級冒険者の顧客から依頼を受けており、同じ鍛冶神であるヘファイストスも彼の作る武器を高く評価している。アイズがLv.1の時に与えられた専用武器《ソード・エール》を作ったのも彼であり、子供に武器を作ったのは初めてだと語る。現在もアイズに目をかけており、彼女からの依頼は必ず自分を通すように団員に言っているが、よく武器を壊してくる事に関しては難色を示している。本編では【ヘスティア・ファミリア】の新しいホーム『竈火の宿』の改修を団員と共に行っていた。第二次クノッソス戦では地上で暴れまわる食人花打倒のために、自身のファミリアが作り上げた武器を冒険者達に提供し助力する。

【モージ・ファミリア】

  • ルヴィス・リーリックス

エルフの男性。ステイタスはLv.3。

過去にエイナにアドバイザーをしてもらっていた冒険者の一人で、エイナに想いを寄せていた。ドルムルとは種族の相性とエイナを巡る相手であることも相まって非常に仲が悪いが、付き合いが長いのか緊急時にはいざこざを忘れ互いに協力し合うなど戦友もとい腐れ縁のような関係。エイナが誰かに追い回されているという話を偶然聞き、主神に唆され黒いローブを着て影から見守っていたが、逆に彼女を怖がらせている事に気づかないなどズレたところがある。同じ理由で主神に遊ばれていたドルムルと同時にエイナに想いを伝えるが、事態を収拾するために「ベルと付き合っている」と言われ、失恋に終わる。その後下層で行方不明になった冒険者を捜索するクエストで、ドルムル達やファミリアのエルフの仲間と共に下層に赴いたところで『モス・ヒュージ』の強化種に襲撃される。仲間を逃がす為に自ら囮になるが、宿り木を植え付けられた上に追いつかれ右腕を失う重傷を負う。丁度下層に遠征に来たベル達遠征連合と遭遇し、彼らに仲間の救助と協力を依頼。『モス・ヒュージ』が倒された事で宿り木から解放され、片腕を失ったことに堪えた様子はなく【ディアンケヒト・ファミリア】に義手を制作してもらい冒険者を続ける事を話しながら、自分達を救ってくれたベル達に感謝し、次は自分達が力になると感謝の意を伝える。その後の疾風討伐には負傷のため参加せず、『リヴィラの街』で待機している。アニメでは出番がカットされたがダンメモで原作8巻の話が実装されたことでNPCとして登場する。

【マグニ・ファミリア】

  • ドルムル・ボルスタ

ドワーフの男性。ステイタスはLv.3。

過去にエイナにアドバイザーをしてもらっていた冒険者の一人で、エイナに想いを寄せていた。ドワーフらしく体力があり、戦闘には奥の手として雷の魔剣を所持している。ルヴィスとは種族の相性とエイナを巡る相手であることも相まって非常に仲が悪い。しかし下層で彼が弱気なっているところを見て調子が狂ったり、絶体絶命の中共に殿を務めようとするなど、戦友もとい腐れ縁のような関係でもある。エイナが追われているという話を聞くが、ルヴィス同様主神に遊ばれていただけで、更にエイナに「ベルと付き合っている」と言われ、失恋することになる。その後下層で行方不明になった冒険者を捜索するクエストで、ルヴィスやドワーフの仲間と共に下層に赴いたところで『モス・ヒュージ』の強化種に襲撃され、宿り木を植え付けられてしまう。途中でルヴィスやベルを除いた遠征連合と遭遇し、宿り木に体力を奪われつつも負傷者を運ぶなど微力ながら協力した。ベルが『モス・ヒュージ』を打ち取った事で無事に解放され、これといった負傷は無くベル達に感謝する。その後の疾風討伐には負傷のため参加しなかったが、次産時期を無視して『アンフィス・バエナ』が出現したことや遠征連合が25階層に取り残されている事を討伐隊の生き残りから聞かされ、助けに向かおうとしたところに椿や豊饒の女主人の救助隊が現れ、椿達に事情を説明した。

【リヴィラの街】

ヒューマンの男性。ステイタスはLv3。

リヴィラの街の顔役で、左目に眼帯を着けている人物。リヴィラでは唯一のLv.3の為周りには大きな顔をしているが、ベートのような遥か格上で威圧的な人物には仕立てに出て裏で悪態をつくなど小物っぽい部分もあるが、一方でレフィーヤにフィルヴィスの過去や彼女に纏わる噂を伝え忠告するなど面倒見のよい一面もある。武具マニアで昔は鍛冶師を目指していたらしく、アイスが入手したウダイオスのドロップアイテムを譲って欲しいと頼み込み、ほぼ無加工ながらウダイオスの黒剣へと作り変え、ベルが漆黒のゴライアスを撃破する一因となった。リヴィラの街での殺人事件では濡れ衣を着せられたリューの討伐隊を結成して下層へと向かうが、イレギュラーによって誕生したジャガーノートの強襲を受けてしまう。逃げていたところでベルとリューに出くわし、間一髪のところでリューに助けられる。この時彼女が漆黒のゴライアスの時に戦ってくれた覆面の冒険者という事を知ったが、彼女に逃げるよう言われ恐怖のあまりその場から逃走する。その後はベル達の救助に向かおうとしていた派閥連合と遭遇。貴重な戦力として無理矢理救助隊に加えられるが、二人を置いて逃亡てしまった後ろめたさもあってか渋々同行することになる。生還後はリューの破損した木刀を提出し、命を救ってくれた彼女の冤罪を晴らす為(ちゃっかり賞金を貰おうとしていたが)事の経緯をギルドに報告した。ボールスのこの証言によりリューは完全に死亡扱いとなり、彼女のしがらみはほぼ消える事になる。

リヴィラの街で宿屋を営む獣人の青年。予知夢に恐怖したカサンドラの艶めかしい恰好を見た際は男としての征服欲を一瞬抱いてしまうなど年齢相応な部分もあるが、あまりにも酷いカサンドラの顔色に気付き心配するなど、人格的には良識のある人物。外伝では彼の宿でハシャーナが殺害されるという災難が発生。それ以降客がほとんど寄り付かず、客集めの為に宿代も安くせざるを得ないなど能力とは関係ない部分で散々な目に遭っている。しかし零細ファミリアである【ヘスティア・ファミリア】の面々(主にリリにとって)は理想的な宿のため、18階層に来た際はよく利用している。ヴィリーにとっても数少ないお客様という事で積極的にもてなしている。

【ギルド】

ギルドの主神。2Mを超える巨大な老神。神時代が始まる千年前に地上に降りてきて来た神で、ギルドを設立してから現在に至るまで「君臨すれども統治せず」を貫き、自身はギルドの地下でダンジョンに祈祷を捧げ続けている。ダンジョンとファミリアに中立性を示すため、ギルド構成員には恩恵を与えていない。謎多きダンジョンについて熟知している様子で、ダンジョン内で起きる異変もすぐに察知することができ、異端児やジャガーノートといったイレギュラーの存在も認知している。特に異端児については彼らが人類と共存出来るよう全面的に保護しており、異端児事件で深く関りを持つようになった【ヘスティア・ファミリア】の面々には大きな希望を抱いている。表立って動くことが出来ないため、現在は右腕であるフェルズを始め【ガネーシャ・ファミリア】(主神含む一部)や【ヘルメス・ファミリア】(異端児関連については非協力的)に協力を要請している。かつては【ゼウス、ヘラ・ファミリア】という巨大な戦力を確保していたが、現時点での【ロキ、フレイヤ・ファミリア】でも彼らの領域には達していないと判断しており、協力関係を打診することはあきらめている。

豊饒の女主人

オラリオ外ファミリア及び組織

【ラキア王国/アレス・ファミリア】

【アレス・ファミリア】主神。獅子の様な光り輝く金髪に、精悍で逞しい美丈夫の容貌を持つ男神。非常に好戦的な性格で、建国前から幾度となく戦争を仕掛けていた。頭まで筋肉と称されており、Lv.6の実力者であるアイズに全く勝ち目がないにも関わらず一人で挑み返り討ちに合うなど猪突猛進で、配下の将軍や副官達を振り回して苦労させている。オラリオにはたびたび侵略戦争を仕掛けては悉く惨敗しており(懲りた様子は全くない)、6度目のオラリオ侵攻ではクロッゾの魔剣を作れるヴェルフを取り戻すためオラリオの神を人質に取ろうとこれまた無茶苦茶な案を出し行動に出るが、偶然ヘスティアを誘拐する事に成功する。しかし救出に駆け付けたアイズに殲滅された後、オラリオの援軍に捕らわれ結局失敗。眷属たちが今回の戦で得られた経験値を全て白紙に戻すという条件で無事に解放され、ラキアに戻って行った。

  • マリウス・ウィクトリクス・ラキア(CV:寺島拓篤)

【ラキア王国/アレス・ファミリア】副団長にしてアレス補佐の副官を務める男性。蜂蜜色の髪をしたヒューマン。ステイタスはLv.3。

ラキア王国国王にしてファミリア団長であるマルティヌスの息子。後先考えない主神とそんな主神を妄信する愚王な父親を持つ超絶苦労人。そんな二人に振り回されているためか、本人は国を出てオラリオで冒険者になりたいと語っている。愚王の息子として軽んじられやすいが、空を飛ぶアスフィに対し精製金属(ミスリル)の鎖を飛ばして捕らえ、部下達に的確な指示を出すなどオラリオの外でLv.3となっただけの確かな実力を持つ。因みにこの時アスフィから同じ苦労人の気配を感じ取られ、同情の目を向けられたことを本気で嫌がっている。鍛冶貴族としてラキアに居たヴェルフとも子供時代の顔見知りであり、自分同様に己の生きる環境に疑問を持つ目をした彼に奇妙な共感を抱いていた。

  • ヴィル・クロッゾ

クロッゾ一族の末裔でヴェルフの父親。ステイタスはLv.1。

かつては没落した一族の復興を目論みながらも鍛冶師としての情熱を持っていたが、ヴェルフが魔剣を打てると知ってから彼の才能を利用しようと魔剣を打つことを強要するようになったため、親子関係は険悪。オラリオ侵攻の際、密かに父ガロンや兵士達と共にオラリオに潜入してヴェルフに接触。王国戻らなければ残されていた全てのクロッゾの魔剣で都市を焼き払うと脅し無理矢理にでも連れ出そうとする。しかし実際には1振りの魔剣しか持っておらず、王国がクロッゾの魔剣に固執しているのを知っているヴェルフには見抜かれてしい、逆上し対峙するがヴェルフが新たに打った魔剣と打ち合い自身の魔剣を打ち砕かれてしまう。ヴェルフにかつての栄華と名誉に醜く執着し、鍛冶師としての誇りを失っていることを一喝され、茫然自失となる。そして父ガロンと共に連行された。

アニメでは出番がカットされたが、メモリア・フレーゼでは原作8巻が元となるイベント(後メインストーリーに追加)に登場する。顔付は親子なだけあってそっくりで赤みがかった茶髪をしている。

  • ガロン・クロッゾ

クロッゾ一族の末裔でヴェルフの祖父。ステイタスはLv.1

緘黙な人物で、幼少期のヴェルフに鍛冶師として多くの事を教え、ヴェルフからも尊敬されていた。魔剣を打つことを強要していたことを後悔しており、オラリオ潜入当初もヴェルフを連れ出すことに乗り気ではなかった。騒動の中ヴェルフの説得は不可能と判断し、孫の信念の強さを見て笑みを浮かべながら自ら自首。改めて一族を鍛冶師として出直すことを決める。

ヴィル同様メモリア・フレーゼのイベントに登場。彼も顔付きがヴェルフと似ており、老年な事もあって髪と髭は白くなっている。

【テルスキュラ/カーリー・ファミリア】

  • カーリー

【カーリー・ファミリア】主神。赤い髪と褐色の肌の背丈の小さい幼女神。骸骨を繋ぎ合わせた首飾りと牙を生やした仮面を身に着けている。闘争と殺戮を司る神で、それこそが子の真理であるという考えており、その末に生まれる最強の戦士を見たいと語る。物騒な思想の持ち主だが、恩恵を与えた子たちに対する情は持っており、本が欲しいと頼んだり『テルスキュラ』を出たいと希望したティオナの願いを聞き入れるなど、子供たちが願いを言えば大抵の事は叶えてくれている。しかし基本的には自身の娯楽優先であり、恩恵を与え育ててきた恩は返してもらうとしてヒリュテ姉妹とカリフ姉妹を戦わせるように仕向けた。イシュタルがフレイヤ打倒のために秘密裏にオラリオへ招き入れるため、メレンで顔合わせをした。イシュタルへの協力の代わりに偶然出会ったヒリュテ姉妹にアルガナとバーチェと殺し合いの儀式をさせるため【ロキ・ファミリア】の足止めを求める。神威(神独特の気配)を消す事が出来、その技術を使ってレフィーヤを人質に取り、儀式をさせる事には成功したが、バーチェを倒したティオナは彼女を殺す事を拒み、アルガナは戦いに割って入ってきたフィンに倒された事で儀式は失敗。更に他のアマゾネス達も【ロキ・ファミリア】の男性陣に打ちのめされたことで殆どが恋する乙女状態(アマゾネスは倒した雄に惚れこむという性質を持つ)になってしまい嘆くこととなる。その後第二次クノッソス戦にてヘルメスから届けられた手紙によってオラリオに招待され、大きな闘争の空気を肌で感じながら歓喜し、自身の眷属たちを向かわせた。

  • アルガナ・カリフ

『テルスキュラ』頭領、【カーリー・ファミリア】団長のアマゾネス。ステイタスはLv.6。

舌が長く、蛇のような印象を与える女性。妹のバーチェと共に『テルスキュラ』を統治している。ティオネのかつての師匠であるが、悲惨とも呼べる鍛錬を行ってきた事で彼女からは強い憎悪と怒りを持たれている。『テルスキュラ』の戦士の中でも本質がカーリーに近く、二つ名の習わしが無いにも拘わらず女神の分身(カーリマ―)という異名を持つ。儀式の際には戦った相手の返り血を舐めとる蛮行を行う、相手がどういう叫びを上げているか知りたいという理由で共通語を覚えるなど、非常に好戦的な人物で自他共に認める戦闘中毒者(バトルジャンキー)。その在り方から他の戦士や妹のバーチェからも化け物と呼ばれ恐れられている。メレン沖での戦闘では弟子であるティオネとの戦い、ステイタスを持つ人間の血を啜る事で自身のステイタスを向上させる呪詛(カース)(上記の血を舐めとる行為はこのため)を駆使して追い詰めていく。しかしスキルを使い大幅に強化したティオネに次第に押されていき、その状態すら興奮を覚えながら戦いを続けるがフィンが乱入したことで死闘が中断されてしまう。怒り狂い彼に襲い掛かろうとするが、魔法を使い凶戦士状態となったフィンによって一撃で倒される。戦いは終わったがアマゾネスの強い雄に惹かれるという性質からフィンに惚れるようになり、特典SSでは時折オラリオに強行突破してフィンを追いかける姿が目撃されているという。第二次クノッソス戦ではバーチェと共にヒリュテ姉妹に加勢。しかしここでもフィンを第一に行動しており、先に敵を倒したほうがフィンの夫になると勝手なルールをティオネに提案して彼女の怒りを買いながら共闘する。張り合いながらも元師弟の関係からか見事なコンビネーションで『精霊の分身』を翻弄した。

  • バーチェ・カリフ

『テルスキュラ』頭領、【カーリー・ファミリア】団長のアマゾネス。ステイタスはLv.6。

顔の下半分をヴェールによって隠している砂色の髪の女性。アルガナの妹であり、共に『テルスキュラ』のトップに君臨する。ティオナのかつての師匠であり、彼女に戦い方を教えた。姉であるアルガナを化け物と称するほど恐怖を抱いており、彼女に殺されたくない一心で力を付けてきた。ティオナに戦い方を教えてきたのも最強の戦士になるべくいずれティオナを殺し糧にするためと語っている。しかしアルガナ達とは違いティオナとの関係はそこまで険悪ではなく、昔共通語で書いてある英雄譚を読んで欲しいとせがまれた時には共通語が分からなかったため内緒でカーリーにふりがなを打って貰い読み聞かせている。後にティオナが自分を差し置いて共通語を覚えた事を知った時はショックを受けている。因みに現在でも共通語は喋れない。メレン沖での戦闘では弟子であるティオナとの戦い、自身が扱う毒の付与魔法(エンチャント)で彼女を追い詰めていく。しかしスキルを使い大幅に強化したティオナに次第に押されていき、結果倒されるがティオナがカーリーに殺す事を拒否したことで命を拾う事となった。漫画版では倒される寸前、ティオナが自分に対しても常に笑顔を向けていた事を思い出す描写がかかれている。その後目を覚ますが、アルガナの含め恋する乙女となった『テルスキュラ』の戦士達の豹変っぷりに恐怖を覚え、カーリーに助けを求めていた(メロンブックス特典SSより)。逆に漫画版では別人のように変わった姉に対し「あのアルガナなら怖くない」と安どの表情を見せている。第二次クノッソス戦ではアルガナと共にヒリュテ姉妹に加勢。ティオナに笑顔を向けながら助けに来た事を伝えた。また大鐘楼の鐘の音を聞いた際、ティオナがアルゴノゥトと呼び、かつて彼女に読み聞かせた英雄譚のような人物がいる事に興味を見せていた。

【ニョルズ・ファミリア】

  • ニョルズ

【ニョルズ・ファミリア】主神。茶髪を束ねた長身のたくましい男神で、ロキとは天界時代からの顔なじみ。神ではあるが嘘を隠すのが苦手なタイプ。闇派閥の食人花の密輸に協力しており食人花を海に放っていた。しかしそれは海と子供たちを想っての行動であり、海の生態系がモンスターによって荒らされ、自分の眷属たちがモンスターを退治しようとして逆に餌食になってしまう状況を憂う中、偶然闇派閥に出会い魔石に反応しモンスターを襲う習性を持つ食人花を貸してもらう代わりに蜜輸の融通を図る手助けを要求された。外伝漫画版ではロキが彼の神意を引き出すためにわざと下界の子供たちを侮辱するような言葉を語った事で本気で怒りを表し、episodeリューではステイタス更新に来たクロエが暗殺業に疲れ切っている事を察し、自身のファミリアに勧誘しているといった場面があるなど根っからの善神であるが、同時に相手を信じやすいためその甘さがメレンでの騒動を引き起こしてしまった。騒動終了後はロキにケジメとしてこき使われることになり、納得しながらも落胆する。その後第二次クノッソス戦にて再登場。眷族たちと共にオラリオに参戦し、地上で暴れまわる食人花に騒動の時使っていた魔石交じりの粉を使って誘導して街の被害を抑える活躍をした。

  • ロッド

【ニョルズ・ファミリア】団長。ステイタスはLv.2。

黒髪黒目の逞しい漁師の男性。父親や祖父も漁師であり、ニョルズのお世話になっていた。ニョルズが食人花を利用していたことは知らなかったが、ある時彼を尾行してその事を知ることになる。同時に自分の後をつけていたロキ達が現れ、ニョルズに疑いがかからないよう咄嗟に自分が罪を被ろうとするなど主神の事をとても慕っており、ニョルズが自分たちのために動いてくれていたと知った後は彼が再び変な事に手を出さないために自分たちがしっかりしなければと語り、ロキからもいい子供だと評された。

【ラシャプ・ファミリア】

  • ラシャプ

【ラシャプ・ファミリア】主神。黒い髪を結わえ尖った帽子を被った小柄な男神。多くの娯楽好きな神にありがちな軽薄な性格で、更に略奪や非道な行いを平然と容認するなど滑稽かつ残忍な神物。『シャルザード王都』侵攻のために『ワルサ』が外から招き入れたが、その『ワルサ』の軍団長からもあまりの残虐非道さから「悪疫の獣」と嫌悪感を抱かれていた。ひょうきんな態度を崩さないが、アリィが行った演説を裏を読み取り、警戒のため隠し玉を用意しておくなど抜け目ない一面もある。しかしまさか相手側に加勢しているのが迷宮都市最強のファミリアという事までは読み取れず、自身の眷属がほとんどやられ、相手側の特徴を聞いたことで初めて顔を引きつらせる事となる。最終的に戦場から逃走するが、フレイヤは端から全く興味を持っておらず、そのまま何処へと姿をくらました。

  • シール

【ラシャプ・ファミリア】団長のエルフの男性。ステイタスはLv.4。

エルフではあるが昏い笑みを浮かべ上半身には刺青を施しており、呪禁師のような姿をした人物。性格も主神のラシャプ同様に滑稽かつ外道。対象の相手に『最愛』の者の幻覚を見せる呪詛(カース)を持つ。この呪詛により多くの格上の相手を打ち取り、オラリオ外でありながら第二級冒険者クラスの力を手に入れた。ただし初見殺し前提の能力故に、技や駆け引きといったやり取りはほとんどしてこなかったためステイタスの数値は最低限であり、自身を最弱のLv.4だと自覚しているが、対人に置いては無敵だと豪語する。アレンに対し呪詛を使用し勝利を確信するが、彼の目の前にこの世で最も憎んでいる愚図が映し出された事で怒りを買い両腕を切断されてしまう。解呪しろという命令に従いすぐさま実行するが、今まで解呪した事が無かったため、自分の能力が『術者が死亡しても一定時間効果が継続するタイプ』という事を知らず、ついに我慢の限界に達したアレンによって両断され死亡する。

【闇派閥】

  • タナトス

【タナトス・ファミリア主神】。長身で女性のような濃紫色の長い髪を持ち、全体的に容姿端麗でありながらも陰鬱な風貌の男神。信者たちの前では嫣然と微笑み神らしい雰囲気で演説をこなすが、本来の性格は軽薄で暇を持て余している神と同様の神物。天界では死を司る神であり、自身の仕事を好ましく考えている。オラリオがダンジョンを封じた事で古代と比べて死の少ない現状に対して不満があり、人間は昔のように頻繁に死んだ方が良いと考えている。下界に降りてから多くの団員に対して現世では不可能な願いを彼らの死後に叶えることを謳っており、闇派閥団員や信者達が死を恐れない行動の原因となっている。幼少期のアイズがLv.1からランクアップできずに苦悩していた頃に、その心の隙を見抜いてダンジョンの12階層で顔を隠してアイズと接触し、闇派閥に勧誘するが断られている。エニュオや怪人達とも繋がりがあり、オラリオ破壊という目的の協力関係にあったが、【ロキ・ファミリア】主導によるクノッソス攻略作戦において、追い詰められた際に自分たちが道具として利用された末に生贄になるよう仕組まれていたことに気付き、エニュオに踊らされていた真実を知り感情を爆発させる。ディオニュソスの死により「精霊の分身」が緑肉化し、クノッソスを埋め尽くしたため逃げ場を失うが、エニュオへの意趣返しとして自らに短剣を突き刺し天界へ送還され、これによってできた光の柱により緑肉へ穴を穿ち、ロキたちを脱出させる。理由はどうあれ、彼のこの行動によりフィン達が死亡し、ロキが天界に送還される(ステイタスが封印され【ロキ・ファミリア】が壊滅)という最悪の結果を回避することになる。

  • ヴァレッタ・グレーデ

闇派閥の主要幹部の1人であるヒューマンの女性。ステイタスはLv.5。二つ名は殺帝(アラクニア)

オラリオ暗黒期初期から闇派閥の主要人物として活動していた、非常に荒々しく非道な人物。27階層の悪夢で死んだとされていたが、実際は死を偽装しクノッソスに長年身を潜めていた。フィンとは当時から何らかの因縁があり、【ロキ・ファミリア】による最初のクノッソス攻略戦では彼を執拗に追い回した。結局ラウル達の活躍でフィンを取り逃がすが、クノッソスから脱出しようとしていたリーネを含む【ロキ・ファミリア】の団員数名を見つけ、殺害している。その後【イシュタル・ファミリア】に預けた『ダイダロス・オーブ』を回収するために、闇派閥と【セメクト・ファミリア】を使ったアマゾネス狩りを決行。その襲撃の中でレナが死亡し(実際には生きていた)、リーネやレナを死に追いやった事でベートの怒りを買う事になる。自身の効果範囲内の相手を能力低下(ステイタス・ダウン)させる結界魔法を始めとする周到な準備をした上でベートをおびき出して殺そうとしたが、窮地に陥ったベートが自ら禁じ手としていた魔法を解禁した事により一気に形勢逆転されてしまう。みっともなく泣きながら命乞いをするが、当然聞き入れられるわけもなく、焼き尽くされ死亡した。ダンメモ3周年イベント『アストレア・レコード』にて7年前の暗黒期のオラリオの物語が実装され、その時点でLv.5の闇派閥最重要危険人物としてブラックリストに載っていたことが明かされる。また当時は【タナトス・ファミリア】ではなく別の闇派閥のファミリアに在籍していたという。

  • バルカ・ペルディクス

【タナトス・ファミリア】所属のヒューマンの男性。ステイタスはLv.4。

闇派閥幹部の一人。日の光を浴びていないため、髪は白く前髪で目が隠れており、見るからに不健康な雰囲気の人物。地下水路でニョルズに取引を持ち掛けたのも彼である。ダイダロスの子孫であり、【イケロス・ファミリア】団長のディックス・ペルディクスの兄にあたる。一族の『呪縛』に囚われており、人造迷宮クノッソスの完成以外には一切の興味がない。発展アビリティ『神秘』の持ち主で、呪道具(カースウェポン)を作成できる呪術師(ヘクサー)でもある。彼が制作した武器には傷が癒えないという不治の呪いがかけられており、この呪道具を鑑定したアミッドは製作者のバルカを「常軌を逸した妄執の持ち主」と評している。【ロキ・ファミリア】主導のクノッソス攻略作戦により、次々とクノッソスの拠点が制圧されたことで、フィンたちを全滅させるために特定階層を崩壊させる装置を起動しようとするも、透明状態になっていたアスフィ達【ヘルメス・ファミリア】の奇襲を受け、首を切り裂かれ阻止されたうえ、『ダイダロスの手記』も奪われる。追い詰められた結果、自身が作った呪道具の短剣で自らを数回刺し、所持していた『宝玉の胎児』を自身に融合させて呪詛(カース)をまき散らす異形の怪物『バルカの怪物』と化す。超強力な呪詛を巻き散らしてフィンたちを苦戦させるが、アミッド渾身の全癒魔法の解呪効果によって全ての呪詛が解呪されると同時に生命活動が停止、死亡する。彼の死により千年も続けられていたダイダロスの夢は潰える事になるが、その後の魔境と化したクノッソスの惨状を考えると、あの場面で死亡したのはある意味幸せだっだのかもしれない。

  • ジュラ・ハルマー

闇派閥所属の猫人(キャットピープル)の男性。二つ名は奴隷猫(スレイバーキャット)

かつて【アストレア・ファミリア】と何度も衝突していた闇派閥【ルドラ・ファミリア】の元団員。怪物趣味(モンスターに性的思考を持つ人間)の志向をもつ調教師(テイマー)で、5年前に出現した『ジャガーノート』襲撃時の生存者でもあり、圧倒的な強さを誇る『ジャガーノート』に魅せられ、己の人生を全て捧げてもよいと思うほど陶酔するようになる。復讐を成すためホームに襲撃してきたリューにより右腕を斬り落とされた後クノッソスに逃げ込み、長年息を潜めていた。自分を逃がすつもりのないリューへの恐怖に苛まれつつも、『ジャガーノート』を自分の所有物にするために計画を練り続け、ついに出現条件を割り出す事に成功するが、クノッソスにてリューと出くわし、彼女から逃げるため『リヴィラの街』の殺人容疑を被せる。その後リューと彼女を追ってきたに来たベルに追い詰められるが、モンスターを服従させる魔道具で深層モンスター『ラムトン』を使役し抵抗する。結局『ラムトン』は倒させるが、ジュラ自身は囮で仲間にダンジョンのフロアを破壊させ、再び『ジャガーノート』を誕生させる事に成功。更にベル達が『ジャガーノート』に深手を負わせるのを見計らい、魔道具を掛ける事に成功させ二人を殺すよう命令するも、制御が効かず尾に胴を両断され、あっけない死を迎えた。

【異端児(ゼノス)】

蜥蜴人(リザードマン)の異端児。赤緋色の鱗と雄黄の瞳が特徴。冒険者の落としていった長直刀と曲刀を装備している。最初期からのメンバーであり、Lv.5相当という第1級冒険者に匹敵する実力を持つ異端児達のリーダー的存在。異端児№1の実力者と謳っていたが、最近加わったLv.7級の実力を持つ新入りにあっさり抜かされてしまい悔しく思っている。

気さくな性格でベルのことを「ベルっち」と呼んでおり、人とモンスターの共生するための希望として期待している。異端児の隠れ里にベル達が赴いた際は、ベル達を試すためにベル達に襲いかかったが、ウィーネを庇う行動を起こした【ヘスティア・ファミリア】のメンバーが今迄の人間たちと違う事を感じ取り歓喜する。【イケロス・ファミリア】が起こした騒動でやはり人類との共存は不可能なのかと諦めかけ、ディックスの呪詛(カース)によって操られてしまうが、ベルの言葉を受け自力で呪詛を解除しディックスを驚かせた。人々から非難されようとウィーネの為に動いてくれたベルに心から感謝し、再び彼らを信じ希望を見出すが、同時に色々と迷惑をかけてしまっていると申し訳なく思っている。

  • グロス

石竜(ガーゴイル)の異端児。異端児の最初期からのメンバーでリド同様Lv.5クラスの実力を持つ。【イケロス・ファミリア】による異端児襲撃時は仲間も殺されたことに激昂し、リヴィラを襲撃して油断していた【イケロス・ファミリア】のメンバー数人を原型をとどめないほど八つ裂きにしたが、これが危険な武装モンスターの登場として冒険者の間で誤解されてしまうことに繋がってしまう。初登場時は人間を信用しておらず、【ヘスティア・ファミリア】が来た時も積極的に関わろうとせず距離を置いていた。しかしオラリオ全ての敵意に晒されることも覚悟のうえでウィーネを救ったベルを見て心情に変化が生まれる。ヘルメスがベルの名声を取り戻すために異端児の誰かが犠牲になるように要求した際、初めて認めた人間であるベルの名誉挽回の為に自ら志願し、一部の仲間と共に街で暴れまわり彼に打ち取られようとするが、ベルが誰も犠牲にしないという選択を取ったことで一瞬動きを止め、更にアステリオスが乱入しその隙に透明布を装備したリリ達に救助され生き延びる。グロスとベルのこの時の行動は一部始終を見たフィンにとって衝撃を与え、彼が本当の英雄となろうと決意するきっかけとなる。

  • レイ

金色の翼の歌人鳥(セイレーン)の異端児。毛先が青みがかったくすんだ金髪と青い瞳が特徴で、通常の老婆のような醜い容姿を持つ歌人鳥と違い美しい相貌をしている。異端児の最初期からのメンバーでありリドとグロスに続く№3の実力者。人の言葉は喋ることができるが一部は片言。美しいその歌声は一部の冒険者達の間で噂になっており、その歌声の出所を突き止めるために冒険者依頼が発注されるほどで、原作では(外伝含め)以前からその歌声を調査するというクエストが存在していた。。19階層でベルとヴェルフの前に現れて人とモンスターの共生ができるかを問い、自らの願いを伝えた上で2人に何かを感じたのか「期待している」と言い残してその場を去っている。夢は日の光を浴びて空を羽ばたくことと、両腕が翼であるため、抱きしめることのできない翼の代わりに愛する人に抱きしめられることであり、その思いをベル達に語っている。外伝ではタナトスの策略でリヴェリア達妖精部隊(フェアリー・フォース)と遭遇し、その最中に闇派閥からの奇襲を受ける。この時アリシアを咄嗟に庇い重傷を負うが、合流したフィンの指示で命を救われ、一時【ロキ・ファミリア】によって保護される。その後クノッソス戦では【ロキ・ファミリア】と関わる事が多くなり、フィンのピンチを救ったりロキの護衛やアリシアと共に行動して彼らに協力した。

【怪人(クリーチャー)】

闇派閥に所属していたヒューマンの男性。ステイタスはLv.3。二つ名は白髪鬼(ヴェンデッタ)

二つ名通り白い髪をした人物で、狂信者としてオラリオの暗黒時代に多くの悪行を行っていた。かつて多くの冒険者や闇派閥が死亡した27階層の悪夢の首謀者。所属していたファミリアの主神は天界に送還され、自身も追い詰められて死亡したと思われていたが、『穢れた精霊』によって怪人として蘇った。現在の自分を至上の存在と称し、自身を蘇らせた『穢れた精霊』を『彼女』と呼び崇拝していおり、逆に闇派閥を過去の残りカスと侮蔑している。24階層の調査に向かいアイズと分断された【ヘルメス・ファミリア】の前に現れ圧倒し、更にアイズを探しに来た当時Lv.5のベートと互角の戦いを繰り広げる力を見せた。レフィーヤやアスフィの援護を加えたベートの一撃にも耐える高い『耐久』のステイタスを持つが、流石に連戦で消耗し、『巨大花(ヴィスウム)』を使いベート達を追い詰める。そこにレヴィスと戦闘をしていたアイズが現れ、『穢れた精霊』のためにでアイズを捕獲しようとするが、ランクアップした彼女の魔法によって『巨大花(ヴィスウム)』が一撃で倒されてしまう。自身もアイズに立ち向かうも全く歯が立たず、状況が不利になる中、更なる力が必要と判断したレヴィスに胸の魔石を奪われてしまい、灰となって消滅した。

【神】

かつてオラリオに千年間君臨し続けた『二大最強派閥』の一つ、【ゼウス・ファミリア】主神。15年前に【ヘラ・ファミリア】と共同で当たっていた三大クエスト最後の一つ、黒竜討伐に失敗して両ファミリアが弱体化。そこを当時対立していたロキとフレイヤに突かれて、ヘラと共に都市外へと追放されたという。ベル・クラネルの回想で語られる祖父の正体。なぜヒューマンであるベルを孫として育てていたのかは明かされていないが、かなり大事にしていたことだけは判明している。農夫に扮してベルを育てていたが、ある時何らかの理由で姿を隠さなければならなくなり、死亡を装ってベルの前から姿を消した。その後もベルの事を心配しており、オラリオをよく出入りするヘルメスに見守らせている。ベルの事は「意気地と根気はあるが素質は圧倒的に足りなく、英雄になれる器ではない」と語っていたがらしいが、18階層での戦いぶりを直接目にしたヘルメスはそれを否定し、「とうとう眼が腐ったか」と否定される。当時ベルの誕生日のたびに与えていた英雄譚の絵本はゼウス手書きのもの。その立場から英雄譚の原書である可能性が高い。中でも『アルゴノゥト』がお気に入りらしく、「まだまだこいつはこれから」という意味深な言葉を述べていた。ダンメモの2周年偉大冒険譚『アルゴノゥト』後章にて、精霊の力を借りようと伝説が囁かれていた祠に向かったアルゴノゥト一同の前で『ジュピター』と名乗る精霊が登場する。大神に類する大精霊を自称するが、言動や態度から察するに十中八九ゼウス本人。茶番じみたやり取りをしながらもアルゴノゥトと契約を(ギリギリ中性的だしという理由で)交わす。

  • ヘラ

かつてオラリオに千年間君臨し続けた『二大最強派閥』の一つ、【ヘラ・ファミリア】主神。ヘルメスからはヤンデレ。ロキからは最強最悪(クレイジーサイコ、超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)と呼ばれるなど、相当アレな神物だった模様。かつて救界のためにフレイヤをスカウトするようゼウスに頼まれ、抗争によって彼女のファミリアを下し無理矢理オラリオに身を置かせた過去を持つ。フレイヤ曰く「夫婦劇(茶番)」に巻き込まれたとの事で、その抗争で多くの眷属を失い伴侶探しを諦めざるえなくなったため、目の敵にされていた。黒竜に敗北後、ゼウスと共にオラリオを追放され、現在の消息は不明。

  • ブリギッド

かつて下界に降りていた【ブリギッド・ファミリア】主神。金髪で赤い瞳を持つ女神。ヘスティアとは天界にいた頃からの神友であり、よく遊んだり喧嘩したりしていたという。唯一の眷属であったカームとはお互い愛を誓い合っていたが、旅の道中モンスターに襲われた際カームを助け、モンスターの凶刃に掛かって天界に強制送還された。カームの前では会う人全てに分け隔てなく接して優しい性格として振る舞っていたらしく、それを聞いたヘスティアはいいカッコしたくて猫を被っていたんだろうと語る。

  • ぺニア

『ダイダロス』通りに住まう女神。貧窮を司る老婆神で、下界に降りていながらファミリアも眷属も持たない変わり者で、ワイン酒を持ち歩きながら外を出回っている。「富は精神を腐らせる。豊かさは肉体から労働を奪う」と説いており、下界の者たちから持ち寄られた金品を頂戴し、その金品をダイダロス通りの貧しい者たちに恵んでいる。そのため貧民街の住民からの支持は高く、名実共にダイダロス通りの主として振る舞う。神々の間でも(悪い意味で)有名で、天界でもよく他の神の神殿から貯えをかっさらっていたという。今のオラリオは『幸せ過ぎる』と考えており、モンスターが暴れまわっていた過去の時代の方が『不幸せ』で良かったとアイズに語ったことで、彼女から反感を買われている。第一次クノッソス攻略戦時、彼女の立場に目を付けたエニュオに利用され、天界に送還させられてしまう。また彼女と一度出会ったロキはある事を思い出し、エニュオの正体を裏付ける一因となった。

【その他】

『ノームの万屋』という質屋の店主であり、地精霊(ノーム)の老翁。自我が薄いと言われている精霊の中でもはっきりとした人格を持っている。以前【ソーマ・ファミリア】所属時の少年に変身したリリから盗品を買い取っており、その後身を隠そうとした彼女を受け入れていた。本人は低級の精霊と言っているが、リリが変身魔法で変身していたことを見抜くなど確かな観察眼を持つ。現在でもリリとは(世話をしてくれた恩もあって)人手が欲しい時などに手を借りており、体調を崩した時などもよく面倒を見てもらっている。【ヘスティア・ファミリア】改宗後から笑うようになった彼女の事を嬉しく思っている。

ヒューマンの男性冒険者。ステイラスはLv.1。

リリをサポーターとして雇い酷い待遇で使い倒していたが、利用していると思っていたリリに剣を盗まれてしまう。その事から彼女に恨みを持ち、一度は彼女を追い詰めるがその場はベルやリューの介入で取り逃がしてしまう。後にベルにリリを嵌めようと持ち掛けるが拒否され、今度は【ソーマ・ファミリア】のカヌゥ達と結託しリリを待ち伏せて今度こそ捕まえる事に成功するが、直後にカヌゥ達に裏切られキラーアントの群れに殺された。

  • マリア・マーテル

ダイダロス通りにある『マリア孤児院』の院長。少し痩せ気味で年配のヒューマンの女性。ある日、ダイダロス通りで捨てられていた赤ん坊を見つけ、どうしても放っておけずに育てることを決意。ダイダロス通りにあった廃教会を孤児院として利用し、ある時出会ったシルからお店の料理を譲ってもらったり、一部の女神達からお金を援助してもらいながら、今では沢山の孤児と暮らしている。育った子供たちがお金を寄付するために冒険者となって出ていったが、誰一人帰ってこなかった事や彼女自身もかつて冒険者の夫に先立たれた過去を持つことから、今面倒を見ている孤児たちには冒険者になってほしくないと考えている。

  • レノア

黒いローブを纏った白髪のヒューマンの老女。北西のメインストリートの路地裏地下に魔導士専用の店、『魔女の隠れ家』をかまえている魔術師。リヴェリアやレフィーヤも利用しており長杖の整備などをしているが、遠征の度に杖に取り付けている魔法石を壊してくるリヴェリアに文句を言っている。そういった不満から魔法を複数扱える彼女達が魔法大国(アルテナ)に目を付けられていることを伝え不安がらせる(リヴェリアの方はほとんど意に介していない)などしていた。先祖絡みでフェルズと繋がりがあるらしく、彼の発明した魔道具を店の隠し部屋に保管しており、異端児事件でベルとリリが訪れた際フェルズの合言葉を聞いたことでそれらの魔道具を貸し与え、永遠を生きるフェルズの力になって欲しいとベル達に伝える。

『エダスの村』の村長を務める高齢のヒューマンの男性。親を失った孤児や捨て子を種族を問わず、養子にしている。アレス達によって拐われていたヘスティアを救出して、不慮の事故で崖から増水していた川に落ちて衰弱したヘスティアと共に遭難していたベルとアイズを快く保護してくれた。かつては【ブリギッド・ファミリア】唯一の眷族で、主神であるブリギッドとはお互いに愛し合っていた。愛するブリギッドをモンスターの凶刃から守れなかったばかりか、自分が守るべき彼女に救われて1人だけ助かったことを後悔していた。そういった経験から、永遠を生きる神と限りある命の下界の子供達との恋愛観で悩んでいたベルに、決して後悔しないようにしてほしいと自分思いを伝えている。高齢のためもう長くない事を自覚していたが、年に1度の豊穣を祈る祭りの時についに寿命を迎えてしまい、『エダスの村』に滞在していたヘスティアに懇願して自身の死を見届けてもらう事となる。ブリギッドの名前を聞いたヘスティアに、天界のころの普段の彼女の話を聞いて自分の気付かなかった彼女の一面に喜んでいる。その際、天界に送還された彼女に会いたいが、同時に守れなかったことで会うのが怖いとも告げている。そして間もなく死を迎えようとするカームに、ブリギッドを良く知るヘスティアが雰囲気を一変させてブリギッドの雰囲気と口調で「愛している」と囁き、それを聞いて最後の力を振り絞って自分も「愛している」と応えて安らかに息を引き取った。

  • テッド

オラリオにある二大娯楽施設である『大賭博場』の中でも最大のカジノ、『エルドラド・リゾート』を取り仕切っていたドワーフの男性。カジノではオーナーテリー・セルバンティスと名乗っているが、実際のテリーはオラリオに来る前に事故死しており、その死を利用して素性を偽り今の地位に居座っている。過去に悪事を働いて【アストレア・ファミリア】に捕まるが、アストレアに許しを請いて釈放されたにもかかわらず相変わらずに悪行に手を染めていた。気に入った女性がいるとその女性の親近者に賭け事を持ちかけ、多大な借金を背負わせた上で脅しをかけて女性を奪う手口で何人もの女性を妻として囲っており、彼の手口を知っていたリューによって正体を暴かれる。アンナ救出の為に『エルドラド・リゾート』に潜入したリューとシルにギャンブルで大敗した後、自慢の金庫に立て篭るが、リューに金庫の扉を破壊されアンナを奪還された末に殴り飛ばされる。最期にリューを道ずれにしようと彼女が生きているという噂をばら撒くと脅すが、シルから後ろ盾として囁かれた【フレイヤ・ファミリア】の名前を聞いて戦意喪失し、【ガネーシャ・ファミリア】に拘束され独房で怯えながら過ごす事となる。

  • アンナ・クレーズ

ヒューマンの女性。リューも認める程美しい美貌を持つ街娘で、オラリオに滞在する男神達から度々求婚されるほど人気がある。その美貌に目をつけたテッドの差し金で父のヒューイが多額の借金を背負わされ、担保として交易所に連れて行かれた末にテッドの愛人にさせられるが、アンナを助ける為に『エルドラド・リゾート』に潜入したリュー達によって無事救出される。その際に男装していたリューに恋心を抱いてしまい、別れ際にリューに告白しそうになったところで男装を解いたリューが女性であったことを知りショックを受け、呆然としたまま手配していた馬車に乗り、母のカレンの待つ場所へ送り届けられる(漫画版ではおまけページにてそれはそれでありと語る描写がある)。その後は安酒場で酒を飲んでいるヒューイを見つけて、怒りながら家に連れ戻す元気な姿が確認されている。

  • アリィ

褐色の肌で薄紫色の瞳を持つ美しいヒューマンの少女。その正体は『シャルザード王国』の第一王子アラム・ラザ・シャルザード。本来の名はアリィだが、王子アラムとして男としても育てられ男性らしく振る舞う。【ラシャプ・ファミリア】を引き入れた『ワルサ国』の侵略により、シャルザード王が殺害されて王都も陥落し、奴隷に扮装して紙一重で王都から逃げ出した。そして奴隷市場でフレイヤに出会い、彼女の『美』に抗う姿を見せた事で彼女に見初められる。当初はフレイヤの自由奔放な態度を鬱陶しいがっていたが、次第にそんな彼女と彼女に心からの忠誠を誓う【フレイヤ・ファミリア】の幹部達を羨むようになる。【フレイヤ・ファミリア】の助言と協力によって次第に成長していき、国を取り戻した後、男としても女としても報われないことを承知の上で国を選ぶか、国を捨てて男としても女としても満たすというフレイヤの手を取るか、渇望と葛藤が入り混ざるが、自分の下に来ればアリィの輝きは失われ、ただの少女となる事を悟ったフレイヤに突き放され、彼女から王として生きろと告げられ、涙を拭いながら国に戻っていく。その後はアラム王として『シャルザード王国』を統治し、治世のもと最盛期となった国を最後まで善政を尽くした事で「王にして英雄」と呼ばれるようになったという。

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