寄り道、脇道、回り道。しかしそれらも全て道!
CV:西村ちなみ
概要
スマイルプリキュアの登場人物。水・氷の力を持つキュアビューティに変身する。
名前の漢字表記は「麗華」
「花のように麗しく美しい心を持った子になるように」という思いが込められており、名付け親は祖父・曾太郎とのこと。
学級委員長及び生徒会副会長(第37話終盤からは会長)も務める。クラブ活動は弓道部。
入学から現在まで学年上位の成績を維持し続けている。反面、自分の思っていることを他の人(プリキュアメンバーを除く)にどのように伝えたらいいのか分からないという弱点があるが、それは後述する37話で克服する。
花が大好きで、学校の花壇に水やりをしている姿からみゆきからは、「水の妖精さんみたい」と評された。本編でも、第14話にてちょうちょデコルによって羽を装備したビューティは「水の妖精」そのものであった。
第5話にて生徒会業務の多忙を理由に、プリキュアに加入して欲しいというみゆき達のお願いを一度は断るが、みんなで協力して作り上げた人形劇をマジョリーナに踏みにじられたことがきっかけでキュアビューティに覚醒した。
容姿
普段は姫カットのストレートヘアで両サイドの髪をヘアピンに固定しているが、部活やスポーツの活動、就寝時などは後ろで結んでポニーテールにしている(OPでは結んでいないがかわいいのでよし)。また、第16話の朝のランニングや第18話のリレー本番の際は一本結び、第26話では浴衣に合わせてアップ髪と、髪型のバリエーションが多い。
夏服の時は素足に水色のストラップシューズを履いている。第27話では白い帽子をかぶっていた。
性格
責任感が強く、礼儀作法が正しい上品な振る舞いが特徴。常に自分に厳しく一生懸命、「一度決めることは最後までやり遂げる」のがモットー。
しっかりしていて、自分の主張や態度を変えず、他人の気持ちを察する思いやりがある。芯のある、本当の優しい心の持ち主。一歩下がって空気を先に読み、周囲に気配りもできる。5人中では、いつでも冷静で、頼りがいがあるお姉さん的存在。
正義感が強く、卑怯なやり方を嫌い。友達思いで、仲間や努力を侮辱することに対しては凄まじい怒りを見せる。
しかし、まじめすぎて一度気になることがあると深く考え込む傾向がある。
家庭環境のせいなのか実世間に疎い一面も多々あり、第14話で食べるまでたこ焼きを一度も食べたことがなかった。(→れいかの初体験)ん…?どこかで聞いたような?
キャンディを初見で「からくり人形」と表現するなど、古風な一面も持つ。また、人気お笑い芸人として登場したFUJIWARAのことを知らず、初めて聞いたときには「どちらの藤原さんですか?」と言い、本物の藤本と原西を見た時にも「どなたですか?」と言って周囲をズッコケさせた。黒電話を使用しているといい、かなり古風な家庭である。(もしかしたらテレビを見ていないという可能性がある?)
そんな非の打ち所がない彼女なのだが、物事に真面目に取り組む性格と世間への疎さも相まって、他人の目を気にしない、時折ズレた行動を見せる天然な一面もある。マヌケではなく所謂ゴーイング・マイウェイタイプ。
第23話ではジョーカーの性格を見抜いて足止めした他、ポップとの見事なコンビネーションを見せるなど、状況判断が鋭く、他者との連携も巧い。結構な策を練ることもある。
「道」という言葉がお気に入りのようで、事あるたびに「道」について説いている。
時には歴史上の偉人の言葉を引き合いに出して「人の一生は重荷を負うて遠き道を往くがごとし、急ぐべからず」(第7話・徳川家康の遺訓とされている)
「僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る」(第16話・高村光太郎『道程』より)
などと説くことも。
なお、祖父も筆で「道」と書くシーンがあったことから、この「道」は青木家の家訓なのかもしれない。
桃太郎れいか
劇場版にて、桃太郎の姿となったれいか。またしても男装である。
ポニーテールに陣羽織、リボンまでつけているので少し分かりにくいのだが、
胴鎧(剣道の防具みたいなもの)を着込んでいるなど、少女ながらにしっかりと桃太郎になりきっている。
れいか姫といい、この桃太郎といい、和装すると役になりきれるのも魅力的だ。
家族構成
祖父:青木曾太郎
父:(作中未登場のため不明)
母:青木静子
兄:青木淳之介
- 家族は16話で初登場している(厳密には母親は15話時点で登場していたが、名前が判明したのは16話のEDクレジットが初)。
- 父親は画家らしいが劇中で具体的な描写は無い。
- 祖父は書道、兄は柔道を会得している模様。
- 前々作の明堂院家と似た家庭であり、家族構成が同じで、どちらの家も和風の家庭である。さらに、いつきは生徒会にも入っている。
- 42話では、青木家は2012年現在でも黒電話を使用している事が判明した。…まさかテレビ等も置いていない可能性が高い?
人称・呼称・言葉遣い・口癖
- 一人称は「わたし」がメイン。「わたくし」へと変化することもある。
- 二人称は一貫して「あなた」。
- 呼称は年上の人物や馴染みが薄い同い年以下には「苗字+さん」、ストーリー当初こそ馴染みが薄い知り合いだったみゆき・あかね・やよいには「星空さん・日野さん・黄瀬さん」と呼んだが、親しくなった仲間たちには「名前+さん」へと変化し、幼馴染のなおと妖精・敵キャラクターには「名前の呼び捨て」へと変化する。なお、家族には「お父さま・お母さま・おじいさま・お兄さま」と呼ぶ。
- 言葉遣いは敵味方・相手の年齢に関係なく敬語を常用し、タメ口では絶対に接しない。ただし、女性語を会話時でもたまに使い、気を遣う必要性が全くない独り言やモノローグ時なら頻繫に使う。
- 口癖は「こっちですよ!」「おことわりします!」「なおは昔からooなのよね~!」
各話ネタ
- 第5話
初変身回。
分身した鏡型のアカンベェの本体を一目で見破り、勢い最重視な他のプリキュア4人に比べ、非常に知的な戦いでデビューを飾る。
- 第7話
秘密基地の場所を選ぶ際に、相応しいと思ったのが富士山の山頂。寒さに震える他の四人を尻目に「道」と書かれた掛け軸を掲げてプリキュア道を説き、みんなを唖然とさせる。この辺りから天然ボケキャラが定着し始める。
- 第10話
お好み焼きの資料として、巻物と古文書を持ってくるというボケをかます。しかし、プリンを鉄板で焼いたりするそれ以上のボケの子がいた。
- 第11話
小さくなった状況で窓から降りるのにカサデコルを利用し安全に降りる考えを思いついて成功(結果的にはキャンディが歩いた衝撃で吹き飛ばされてしまったが)。
- 第12話
戦闘中にキャンディを罵倒したウルフルンに「お黙りなさい!」と一喝した。
- 第13、14話
修学旅行の行先である金閣寺や大阪城を下調べして解説するなど、とある先輩みたいな説明したがりぶりを発揮。なおいわく「もはや歩くガイドブック」。
まくら投げ(これは一度はしたないと咎めたが流れ弾をぶつけられたことで火がついた)や恋バナに嬉々として参加するなど、ノリもよく、歳に見合う少女チックな面も披露。
- 第16話
主役回。
みゆき達からの「どうして頑張って勉強するのか」と言う質問に対し答えられず、自分が本当にやりたいことが何なのかを見失ってしまう。しかし、他のメンバーの普段の生活(道)に触れて今までと違った考え方を学んだことから、「勉強や経験からより多くのことを学び、そこから自分が本当にやりたいことを見つけたい」という自分なりの「道」を見出した。
- 第17話
5人で出場したお笑いコンテストで、他の4人が緊張でしどろもどろになっている横で一人毅然と立ち、みゆきの好きな人(このときは桃太郎)ネタを真面目に解釈してしまい「みゆきさんの好きな人はピーターパンです、修学旅行の夜に教えてくれたじゃありませんか…あれは嘘だったんですか!?」と少々立腹しながら真偽を追及するというツッコミと言う名の『天然ボケ』を堂々とかました。ある意味スマプリ最強の爆弾である。
- 第18話
リレーの練習の際、速く走るために「足は高く上げる、腕は大きく振る」というアドバイスを受けるが、そのアドバイス通りの動きを意識し過ぎた結果、足を高く上げて腕を大きく振りながらその場で足踏みするというシュールな行動をとっている。ひとつのことに集中しすぎると他の部分がお留守になってしまうタイプらしい。
- 第26話
祖父直伝の金魚すくいの腕前を披露し、一人で何十匹も捕まえてしまった。水風船つりも得意であるらしいが、輪投げだけは苦手なようである(本人曰く「輪投げの道は奥が深いです…」)。
- 第28話
数々の超常現象にも全く動じないばかりか、校舎内でお化けアカンベェに驚いて逃げ回るみゆきとなおに向かって「廊下は走ってはいけません!」と微妙に的外れな注意をする始末(しかも2人を止めるために自分もしっかり走っている)。
この回は肝だめし回だったのだが、怪奇現象にも驚かず冷静に起こった事を解明しようとし、ラストでは夏休みの宿題の自由研究で今回の超常現象をテーマにすることに決めるなどの余裕を見せる。しかし、この時夏休みの宿題がまだまだ残っている他の4人にそのことを思い出させてしまい、大いに慌てさせてしまった。ただし、当然のことながら、これはやっていない方が悪いので、れいかに罪は全然ない(というのか、ある意味プリキュアの恒例行事の一つなので仕方ない)。れいかもこの時点で自由研究は残っていたようだが、続く29話ではしっかり終わらせていた。
- 第29話
そして夏休み最終日、「遊んだ時間も勉強のうち、決して無駄ではない」「失敗は反省して、次から気をつければいい」と言い、宿題がまだ片付かず、夏休み中怠けていたことの後悔に絶望していた4人を立ち直らせ、宿題を手伝った・・・だが、れいかの想像を「はるかに超える」量の宿題が残っていたので結局間に合わず4人は補習になった。
そして補習の様子を教室の外から見守っていたれいかは、4人から涙目で「助けて」との視線を送られていたのだが、「心配しないでと言ってくれているのですわね!」と間違って解釈してしまうという彼女らしいオチがついた。
なお、この回ではウルフルンとの水泳対決のため、特別に水泳用の衣装になったが、長いスイムウェアだったために足首を除いた部分が隠れてしまい、水泳をするのに露出度が下がるという怪奇現象となって、全国の一部の大きいお友達を落胆させたり、逆にご褒美と捉える人もいた。しかも結果的に水にも入っていない。
- 第35話
ロボットアニメを全く観たことが無かったにも関わらず、やよいの玩具購入に付き合った際に『鉄人戦士ロボッター』の本(推定600ページ)をやよいに見せてもらっただけで、ロボットの操縦方法や必殺技をほぼ完璧に覚えてしまい、他の三人が全く制御できなかったハッピーロボを見事に操縦してみせた。この辺りにも彼女の適応力と柔軟性の高さが伺える。
- 第37話
主役回。
最初は生徒会長への立候補の意思がなかったが、ルンタロー達が学校に乱入し、「宿題廃止」「お菓子食べ放題」「ゲーム、漫画持ち込み可」という、魅力的ではあるが不真面目な公約を掲げて生徒会長に立候補したのに対抗して立候補を決意。
このとき、「この学校をどうしたいか」という点で、自分の意見がなく、主張が的外れなのではないかと悩むが、みゆき達の言葉で答えを見つける。
悩みを解決した後の演説で、「この学校をどうしたいのか」についてれいかの「道」を示し、生徒たちの心をつかんで、生徒会長に当選した。
- 第38話
マジョリーナの「コドモニナール」で他の面々共々子供化してしまい、精神まで幼くなってしまうのだが、普段真面目な彼女が自ら率先して遊びたいと提案したり、鬼ごっこで逃げている最中にウルフルンとばったり出くわして怯えて逃げたり、変身時に吹いた風で寒がったりと、普段ほかのメンバーより大人びている分そのギャップが非常に激しく、その凶悪ともいえるギャップに悶えた視聴者は多い。同時に普段の声と子供化した時の声の違いに、中の人の技巧を改めて感じさせられたことだろう。
- 第39話
みゆきが入り込んでしまった「はじまりのシンデレラ」のハッピーエンドをウルフルン達から守るため、あかね達と共に乱入。
その中で、れいかは王子様の役を演じ、シンデレラとなったみゆきと舞踏会でダンスを踊り、(ストーリーの都合とはいえ)ラストでみゆきにプロポーズした。
- 第43話
主役回。
1年のころに申請していたイギリス留学の選抜メンバーに選ばれるが、留学するとなるとプリキュアとしての使命を投げ出すことになり、どちらを選ぶのが正しい道なのかで思い悩む。みゆきたちからも留学を祝福され、よりどうしていいかわからなくなったところでジョーカーに遭遇。彼の空間に引き込まれ、精神的に甚振られて変身を強制解除されるまでに追いつめられる。
しかし後から引きこまれたみゆきたち、本当は留学してしてほしくないと泣きながら本心を晒したことで、「自分もみんなと一緒にいたい」という本音をさらけ出して号泣する。日頃穏やかな性格のれいかが感情をここまで表に出したのはこれが初めてであり、この時は敬語も使っていない。そしてキュアビューティに再度変身してジョーカーを退け、「みんなと一緒にいる今を大切にする」という道を選ぶため、留学を断ることとなった。
彼女のテーマソングであるあなたの鏡が流れる戦闘シーンなども併せ、青木れいかというキャラクターの集大成とも呼べる回と言えよう。ちなみにこの回はサブタイトルのタイトルコールもれいかが担当している。
- NS2
プリキュアに変身する前にスマイルパクトを奪おうと背後から迫る影の気配を察知し、「曲者ッ!!」と一喝して払いのけるという、「プリキュアなんて変身できなければただの女の子」という影の寸評を速攻で疑問視させる活躍を見せる。しかしその後の戦闘で他の4人共々結晶化させられてしまう。
解放後は青キュアの後輩キュアダイヤモンドと連携し、同時に必殺技を放った。
声優について
担当声優の西村ちなみ女史は、過去に『映画Yes!プリキュア5鏡の国のミラクル大冒険!』でのゲスト出演を経てTVシリーズ初出演となった。
西村女史は前述の劇場版の敵キャラクターの1人ダークドリームを演じており、キャスト発表時には「ダークドリームが真のプリキュアに生まれ変わった!」と話題になった。
ちなみにスマイルプリキュア放送開始時点で既に40歳を超えており、歴代プリキュア声優でも最年長の部類である(歴代の正規プリキュアとしては生年月日ベースでは月影ゆり/キュアムーンライト役の久川綾女史に次ぐ2位、放送日基準ではルールー・アムール/キュアアムール役の田村ゆかり女史と、久川女史に次いで3位となる)。
中の人余談
二次創作においてはれいかが夢原のぞみ/キュアドリームと絡む機会も少なくないのだが、
実は公式の『オールスターズ』シリーズにおいては長らく互いに声付きで共演できない状態が続いており、ファンをやきもきさせていた。
しかしオールスターズメモリーズにてプリキュア全員声付き登板となったことから遂に2人の共演が実現。『スマイルプリキュア』放送開始から6年半越しの悲願である。
しかも西村女史は映画のアフレコ収録ではドリーム役の三瓶由布子女史、キュアブルーム役の樹元オリエ女史、キュアイーグレット役の榎本温子女史と一緒だったとの事。(該当ツイート)
関連イラスト
関連タグ
基本
スマイルプリキュア キュアビューティ キュア生徒会長 お嬢様キュア
ビューティちゃんマジビューティ れいかちゃんマジビューティフル れいかわいい れいかっこいい ポニテれいか れいか姫 れいか王子 あなたの鏡
プリキュアスーパー戦隊シリーズ
公式ネタ
二次創作
カップリング
RGBトリオ YGBトリオ ジョカれい なおれい れいなお みゆれい れいみゆ あかれい れいあか れいやよ やよれい れいかれ
類似キャラ
磯鷲早矢 飛鷹右京 織部雛乃 綾崎若菜 水野翠 園田海未 稲姫 - いずれも弓道をたしなむ大和撫子。
竹早静弥-イメージカラーが青で、なおかつ兄やイメージカラーが緑の幼馴染がいる弓道をたしなむ優等生キャラ。
フィヨルム - イメージカラー青、氷属性、敬語常用、兄持ち、文武両道かつ弓矢の扱いにも通じている(こちらは槍が主)繋がり。中の人は4作後の桃キュア。⇒プリキュアエムブレム