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編集者:akomoa
編集内容:テラスタイプの融通性について

クレベース

くれべーす

クレベースとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

概要

第六世代から登場したカチコールの進化形。

の装甲と身体が完全に融合し、まるで陸亀のように重厚な四足体型へと変化した。アニメとポケパルレから、しっかりとした牙も生えていることが分かる。

最大の特徴はテーブルにしか見えないと言いたくなる扁平な背中と頭部で、実際ORASではモデルにしたテーブルが登場した程。

厳密には溝があるため完全な扁平ではなく、現実の氷山でもこのような形は珍しくない。この亀裂は日中の活動により暖まる事で深くなるが、夜になり冷えるとまた綺麗に塞がるという。

この平たい背中に進化前であるカチコールを載せている事も多く、氷で出来た巨体は鋼のように硬く重いため、立ち塞がるものを押しつぶしながら移動出来る。山岳地帯に住むカチコールが海を越えて住処を変えられるのもこの遊泳力と積載量によるものだと言える。

高緯度の冷たい海を氷山に紛れて泳ぐ姿は、さながら航空母艦のようであり、外敵につららばりを放つ光景はよりそっくり。

事実なみのりじこさいせいも覚えることから、このポケモンのモチーフはかつてイギリスで計画された氷山空母ハボクックであると考えられる。名前の由来も恐らく「クレバス+ベース(基地)」から。

その為か当然ガラル地方にも生息している。

ハボクックは氷で出来た空母であり、被弾し破損した箇所も水を流せば修復可能とされていたが、実際はよりコストが高くついてしまい机上の空論に終わっている。

北極の尖った氷山だった進化前から、南極の平たい氷山へと変わったのもその為であろう。

また、第6世代で初登場したポケモンの中ではゼルネアスイベルタルジガルデを抑えて最も体重が重い

「たかさ2.0m」も地面から頭まで、要するに体高であり全長は6m程と、伝説のポケモン達にも比肩する(参照)。ポケモン図鑑の高さ比べで同じ2.0mのポケモンと比べると、とても大きく感じることだろう。

図鑑説明が反映されてか、冠の雪原の凍て付きの海でエンカウントする個体や、パルデア地方の北部に生息する個体は、なんと海に浮いている。

NEWポケモンスナップでも流氷地帯を泳いでおり、背中にはジュゴンを乗せる姿が描かれた。それでも全く気にする様子が見られなかった為、性質は大らかであるようだ。加えて、カチコールの輸送中にハルクジラの群れ相手にはやり過ごそうとする辺り、立ちふさがる相手は誰であれ押し潰そうとするわけではない模様(『スカーレット』の図鑑説明より)。

流石にコイツが相手だと話は変わりそうだが…。

ゲーム上の特徴

HP攻撃防御特攻特防素早さ
95117184444628

単こおりタイプと言う耐性的に不安なタイプでありながら、HPの種族値が95、防御の種族値が184と言う恐ろしいまでの物理耐久を誇る。

その物理耐久はしんかのきせきやメガシンカを除けば全ポケモン中堂々のナンバー1。あのレジロックすら上回る。

上記の元ネタに追従してか「じこさいせい」も自力習得が可能なため、相手の弱点技のPP切れやゴツゴツメットを用いたダメージを蓄積させる戦法も可能。

攻撃も117と高いため物理アタッカーとしても十分戦える。

ただ、主力技が「こおりのキバ」と「ゆきなだれ」しかないのが問題。

「ゆきなだれ」は鈍足なのでまだ活かし切れている部類ではあるが、行動が読まれやすく変化技を使われる隙を与えられやすい。やはり「つららばり」あたりは欲しいところ。

また、単こおりタイプとしては珍しく「じしん」や「ストーンエッジ」などサブに恵まれている。なお、「のしかかり」は、通常時も「トリックルーム」下でも、自身の素早さの関係から、麻痺をさせる目的ではあまり意味がない。

反面、特殊面はからっきしであり、下手な特殊攻撃で消し飛ぶ可能性もありうる。

その上超鈍足なのに先制技が一切無いので、特殊アタッカー相手からは素直に退いた方が良いか。

一応隠れ特性の「がんじょう」+タマゴ技で覚える「ミラーコート」で一矢報いることはできる。

1進化、単タイプという面も含め、全体的に見れば「防御面を物理側に切り替えたカビゴン」と言っても差し支えない特徴である。

登場当初はお世辞にも目立っていたとは言えなかったが、さかさバトルにおいて対物理超絶要塞と化すことが判明し、対特殊要塞レジアイス運ゲーの申し子オニゴーリ共々にわかに注目された。

その後第7世代では特に話題がなかったが、『ポケモン剣盾』にて環境が物理に偏るようになったことや、オーロラベールつららばりヘビーボンバーボディプレス等を習得したことで、対物理超絶要塞として本格的に覚醒した。後ろに弱点技の多くを半減で受けられるドヒドイデを控えて戦うことが多い。

特に「つららばり」は漸く覚えられたまともなタイプ一致技(といっても威力そのものは不安定だが)で、「ボディプレス」は自分のぼうぎょをこうげき扱いにしてダメージを与えるというクレベースのために用意されたかのような強力なサブウェポン(技構成によってはメインウェポンにもなる)で、「てっぺき」とのコンボがとにかく強力。加えて、マイペースがいかくを無効にするようになったので、物理型としては今まで以上に強く攻められる。

しかしその後、DLCの冠の雪原に於いて同じ単こおりタイプ兼高種族値のブリザポスが登場。物理アタッカーとしてはあちらの方が汎用性が高いので、現在では物理受け型が主流となっている。

第9世代ではテラスタルを獲得。酷い耐性である単こおりタイプを捨てることができるため、自慢の物理耐久を活かすことができるようになった。他のこおり単タイプにも言えることだが、どのタイプに変わっても耐性の数自体は下がらないため、そのように考えるとテラスタイプの融通性は極めて高い。テラスタイプかくとうで「てっぺき」を積んだ「ボディプレス」の火力を活かす、単タイプ中では優良タイプであるみずタイプに変わって受け性能を増強する、といった使い方が早くも開拓された。

また、相方としてはある程度の相性補完になる上に手薄な特殊方面をカバーしてくれるドオーを獲得。

一方、はがね弱点をテラスタルで消せると言ってもドドゲザンは苦手。A特化「いのちのたま」型で「つるぎのまい」1積み状態の場合、「ドゲザン」でHB特化型が「たべのこし」込みの確定2発。たとえテラスタルで「アイアンヘッド」に耐性を付けても、「オボンのみ」がなければ基本的に受け切れないといって良い。しかもあくウエポンに対して汎用性の高いテラスタイプで対処しづらいのが厄介。

因みにあられ状態が廃止され、代わりにゆき状態が実装されており、ゆきふらしで展開できる天候があられからゆきに変更されている。そして、ゆき状態の場合はこおりタイプの防御が1.5倍される。クレベースにとっては願ったり叶ったりの強化である。

ゆき状態かつHB特化の場合、A特化「こだわりハチマキバンギラステラスタルロックブラスト」5回命中が確定2発というのだから驚きであろう。味方の「オーロラベール」でサポートすればこれが確定3発になる。もはや弱点は関係無しである。

物理耐久指数ではハカドッグの方が勝る。共にHB特化ならクレベースが52318に対し、ハカドッグは59786である(もちろんハカドッグはもふもふ込み)。しかもハカドッグの方が「もふもふ」込みでもクレベースより耐性が優秀である。にもかかわらずクレベースの方が耐久型として高い需要を誇るのは、やはり回復技がある(ハカドッグもねむるがあるにはある)点、火力が高く遂行性能に優れる点が大きいだろう。因みに物理耐久指数52318は種族値だけを考慮すればディンルーの50828も超えてSV内定ポケモン中1位

単純にキョジオーンヘイラッシャの得意とする「じわれ」、一部の型のドドゲザンに使われる「ハサミギロチン」が無効な「がんじょう」持ちというのも評価の一助となっている。

なお、第9世代ではつららおとしアイススピナーを習得し、メインウェポン不足は免れている。

また、リージョンとは言え専用技まで持ってきた。

むしろ、選択肢が多過ぎて困るという現象が起きてしまった。

タイプこおり / いわ
たかさ1.4m
おもさ262.4kg

LEGENDSアルセウス』に登場する、ヒスイ地方と呼ばれしかつてのシンオウ地方に生息していたクレベースのヒスイのすがた

ヒスイクレベース

使用トレーナー

ゲーム版

アニメ版

  • ウルップ

アニメ版

ウルップのクレベース

ポケットモンスターXY&Z」27・29話に登場し、エイセツジムリーダーウルップが使用。

使用する技は「ゆきなだれ」、「ジャイロボール」、「ストーンエッジ」、「こおりのキバ」。

サトシとの初戦では天候「あられ」と自身の特性「アイスボディ」による回復、その持ち前の防御力で攻撃をほとんど受け付けず、「ゆきなだれ」でカウンターを仕掛けることでサトシの手持ちポケモン達を圧倒し、ルチャブルファイアロー、更にサトシ自身に焦りという不調もあったことでサトシゲッコウガをも倒す圧倒的な強さを見せつけた。

29話での再戦では、登場と共にいきなりピカチュウの「10まんボルト」を浴びせられるも、「ジャイロボール」で撃破。ファイアローとの対戦では「ストーンエッジ」で追い詰めようとするが、そのほとんどを回避され決定打にはならず、「ゆきなだれ」もすぐさま「ニトロチャージ」でかき消され、敗北を喫した。

ちなみに27話のおまけコーナーではウルップが持ち上げてトレーニングするという離れ業を披露していた。

余談

ドット絵だと、2体を裏表に上下に重ねても違和感がない。レジアイスフリージオと合体させたAAも有名。

さらに2015年の映画短編のポスターではピカチュウデデンネニャースクレベースの上に立っている(なお実際は未登場)。

ポッ拳ではバトルフィールドの一つスノーギフトの背景にて、背中に大きなプレゼントの箱を乗せつつ氷の上を滑りながら一定のルートを周回しており、時々プレゼントの替わりにレジアイスを背負っている事がある。上記のAAが公式化したと言えるだろう。

なお、Googleイメージ検索で「クレベース」と検索すると、猫の顔が真っ二つに切断された画像と人の舌が切れたグロ画像がヒットすることがあるので、検索する場合は注意!

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