「テメェの相手は 俺だろうが」
「テメェを殺す 男の名前だァ」
プロフィール
CV | 岡本信彦 |
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階級 | 癸(みずのと) → 丁(ひのと) |
誕生日 | 1月7日 |
年齢 | 16歳 |
身長 | 選別時160cm → 180cm |
体重 | 選別時56kg → 76kg |
出身地 | 東京府 京橋區(現:中央区 京橋) |
趣味 | 盆栽 |
好きなもの | スイカ |
主人公と同じくして藤襲山における最終選別を潜り抜け、鬼殺隊へと入隊した5人の同期隊士の一人。
実兄に最高位剣士・柱の一人である"風柱"の不死川実弥を持つが、自身は同じく柱である"岩柱"の悲鳴嶼行冥に弟子として師事している。
人物
※彼の人物像は「上弦の肆」、半天狗討伐前後で大きく変化する。
功を焦る癇癪玉銃剣士(上弦の肆・討伐前)
初登場は鬼殺隊の最終選別試験の時。
炭治郎の他にも試験を生き残った4人のうちの一人であり、終了後に案内役の童子に乱暴を働いていた(この時炭治郎が止めに入り、玄弥の左腕を折った)。
※因みに「乱暴」の内容が原作とアニメで異なっており、原作が童子を「殴っていた」のに対して、アニメでは「髪の毛を引っ張る」に変更されている。
彼はとある目的から隊士としての昇進を急いでおり、しかしながら鬼殺隊士としての才能を全く持たない事から、当時はあらゆる行動に“焦り”が滲んでいた。
この為に本来の性格は影に隠れ、暴力的で粗野な面だけが表層に昇っており、上記の極めて乱暴な行動や『能力』の項目で解説する「鬼を喰う」という行動に繋がっている
(彼の過去や彼が鬼殺隊での昇進を急いでいた理由は、不死川実弥の項目を参照)。
炭治郎が上弦の陸との死闘により、一時的に専用の日輪刀を失った事で刀鍛冶の里を訪れた際に、図らずも本格的な再会を果たす。(当然ながら)玄弥は上述の左腕の因縁を覚えていたため、炭治郎の顔を見て開口一番「死ね!」と怒鳴り、手早く裸になって温泉に入ってきた炭治郎に敵意をあらわにしたままその場を去ったが、炭治郎には全く応えず、自分の部屋に来て命をかけて三日三晩刀を研ぐ鋼鐵塚を心配し訪ねるべきかと相談してくる。
それに対して「友達みたいな顔して喋ってんじゃねーよ!!」と怒鳴るも「えっ 俺たち友達じゃないの?」と心底意外そうな顔で驚く炭治郎にはっきり違うと否定。さらに左腕を折られた事に言及するが、「あれは女の子を殴った玄弥が全面的に悪いし仕方ないよ」とあっさり返され、今度は温泉で前歯が抜けていなかったかと聞かれ見間違いだ答えたところ、抜けた歯を落とし物だから返そうと思って取っていた炭治郎に歯を差し出され、気色悪がって足蹴にして追い出した。
しかしその日の夜半、里を強襲してきた十二鬼月の「上弦の肆」・半天狗によって追い詰められた炭治郎、禰豆子と共闘。
炭治郎が駆け付けた時には鬼化してほぼ理性が無くなっており、獣のように涎を垂らしながら「手柄」を求めて自身が頚を斬ることに固執する。
しかし、手柄よりも悪鬼討伐を優先する炭治郎の(自覚のない)前向きさ、そして窮地に陥った自分に対する炭治郎の発破により、一丸となって半天狗を追い詰め討伐に貢献した。
焦りから解放され、自分を取り戻した銃剣士(上弦の肆・討伐後)
討伐後は炭治郎という理解者を得て、さらにその焦りから解放された為か、それまでの粗暴さは鳴りを潜めて年頃の不器用な少年らしい本来の性格に戻っている。
※焦りが無くなった理由として、半天狗を討伐した事で柱に昇格する為に必要な条件の内の一つを一先ず達成した為に、幾らか気持ちに余裕が生まれたからだと思われる(柱になる為には階級が一番上の「甲」であり、『十二鬼月を倒す』もしくは『鬼を50体討伐する』のどちらかを達成する必要がある為である)。ただし、半天狗は柱との共闘で打倒までにこぎつけ、かつ最終的にトドメを刺したのは炭治郎なので、この功績が玄弥自身の昇格に反映される訳ではないが。
その後は、炭治郎や共に戦った霞柱の時透無一郎とも親しくなったらしく、炭治郎には親しげに話しかけて時には笑顔を見せるなど友情を感じており、風柱との「柱稽古」の際に稽古主である兄・実弥と諍いになった時の言葉には深く感謝をした(因みに、師匠である悲鳴嶼から、柱稽古の前に兄と接触しない事を忠告(※)されていたにもかかわらず玄弥が破った為に、この一件の後は師匠に叱られて暫く謹慎を喰らっていた)。他にも、岩柱の「柱稽古」では炭治郎に悲鳴嶼が反復動作を用いて身体能力を底上げしている事を教えて、炭治郎が当たっていた壁を乗り越えるきっかけを作ったりもしており、呼吸を使えないなりに他の技術を磨いていた事も明らかになった。
※…兄弟仲の拗れと同じ柱仲間として把握している兄の実弥の性格以外にも、玄弥の体質と戦い方が実弥の考え方や稀血と致命的に相性が悪いので、これ以上の拗れが生じない為の配慮もあったと思われる。
無一郎とは、無限城決戦編の際にも協力して戦うなど互いに信頼関係を築いており、柱という立場の彼を尊重して「時透さん」と呼んでいる(年齢的には無一郎の方が歳下である)。
玄弥が思い出す記憶の中に笑顔の無一郎がいたことから無一郎は玄弥に対しても笑顔で接していたことが窺える。
ただし、炭治郎以外の同期である善逸や伊之助との相性はあまり良いとは言えない様で、実弥との諍いでは善逸が実弥を悪く言った際に「兄貴を侮辱するな」と善逸をぶん殴り、伊之助とは呼吸が使えない事を馬鹿にされた事で真正面から殴り合うなど、性格の相性の悪さもあって完全なる水と油であった(善逸からすれば完全なるとばっちりで、後述の通り後で反省した模様だが、伊之助との場合、非は彼の側で、前科もあった為、炭治郎に伊之助の方が抑えつけられている)。
ちなみに外伝小説のエピソードなどから、蝶屋敷の面々などとは上手く打ち解けている事が判明している(特にすみの事は、死んだ妹と名前が同じで年齢が近い事もあって、気にかけて親しくなった模様)。
性格
基本的に無口で粗野な面を持ち、また時々癇癪を起こす(主に修業でストレスがたまった時)のが玉に瑕だが、『本質』は人が好く、七人兄弟(兄妹)の次男らしく年下の少年少女に気遣いもできる優しい性格である。
戦いで炭治郎を庇い普通なら即死するであろう攻撃を体を張って受ける、どれだけ負担がかかろうと鬼化して兄や仲間を守ろうとするなどの自己犠牲的な面も目立つ。
とても兄想いで、些細な悪口を言った者に対して鉄拳を喰らわす程である(しかしあの状況下では、恐らく誰でも同じ様な事を言ったと思われ、玄弥自身も冷静になってからは、事情を知らない他人からあそこまで言われても仕方ないと思い直したようである)。また、玄弥の行動原理は初登場時から一貫して兄への想いに基づいたものであり、非常に一途な性分である。
意外にも常識人であり、変人だらけの周りに引く事もしばしば(例:刀鍛冶の里で炭治郎が自身の抜けた歯を持ってきた時など)
また、悲鳴嶼との出会いにより荒れていた性格も少しずつ元に戻っていき、鬼喰いを重ねて暴走していた所を悲鳴嶼に助けられて咎められ、鬼殺隊を辞めるよう言われるが癇癪を起こして拒否している。しかし同時に、悲鳴嶼が強い事は分かっていたので継子にしてもらうよう頼むが、剣士としての才能が無い事を見抜かれていた為に、何度も断られていたが玄弥はひたすら悲鳴嶼について行き、止む無く名目上の弟子として受け入れられた(正式な継子ではない)。
才覚に恵まれていなかった為、悲鳴嶼の危惧した通り上手くできない事も多く、癇癪を起こしまくっていたが、どんなきつい修行からも逃げないその執念と粘り強さは悲鳴嶼も認めていた模様。
しかし、本質的には自分の心に素直な性格で、思った事は失礼でも結構言う感じのタイプ(自分をよく見せようとか、そういった一切の打算がない少年)なので、悲鳴嶼としても付き合いはしやすかった模様。
(公式ファンブック鬼殺隊最終見聞録・弐の大正コソコソ噂話より)
また、思春期になっているため女子に緊張するようになり巨乳美人は言うに及ばず、同年代であっても可愛い女子が相手だとまともに喋る事すら出来なくなる。(特に甘露寺蜜璃は可愛すぎると感じたため一言も喋れなかった模様)
思春期に突入してからは女の子全般に緊張するようになったらしく、乱暴を働いた童子にも15巻のおまけで謝っていた(童子は「いいえ」と軽く返している)。
これらの特徴から、総じて(厳つい見た目に反して)周りの環境や自身が置かれている状況によって影響を受けやすい、年相応の少年らしい性格である。一方で、このナイーブで追い込まれやすい性格と、思った事はそのまま実行する実直さや強さが、後述する自身の特異体質に気付くきっかけとなった(詳細は後述)。
容姿
鋭い目付き、鼻面を横一文字に走る大きな傷跡が特徴。
彼の外見的な特徴の一つである頭の側面を刈り上げた猛々しい髪形は、頭頂部以外がきつい天然パーマであるため、剃らないと珍妙な髪型になってしまうという理由からセットしている模様。
※実際、単行本13巻にて彼と実弥以外の兄弟(兄妹)5人のうち他にも同じような髪型をした弟が一人いる為に、遺伝だと思われる。
さらに同期の中では最も早く成長期が来た為か、はたまた鬼を喰った事による副作用か、入隊から数ヵ月後には炭治郎より頭一つ高い体躯となり、髪もより伸びた(彼らの父親も非常に体格に恵まれて頑丈だったらしく、不死川兄弟の体格や頑丈さは完全に遺伝である)。
能力
身体能力
鍛え抜かれ、選び抜かれた鬼殺隊士の身体能力は常人の比ではなく、特に"柱"の中でも最強のフィジカルを有する悲鳴嶼に教えを請うている玄弥は、「単純な身体能力」ならば上位の部類に入る。
しかし、玄弥は才覚的な問題からこの身体能力にブーストをかける"全集中の呼吸法"が使えない、加えて剣の才能自体も低いという絶大なディスアドバンテージを抱えてしまっている。
これによって、鬼の頚を狩る為に必須となる『型(剣技)』が使用できないばかりか、睡眠中ですら呼吸法で身体を強化している上位階級の隊士と比較すると、総合的には"並よりは上"の隊士程度でしかない。
鬼喰い
不死川玄弥は人間としては特異個体(ミュータント)である。その希少性は、竈門禰豆子に勝るとも劣らない。
炭治郎の嗅覚、善逸の聴覚、伊之助の触覚、そしてカナヲの視覚にあたかも対応するかのように“異能”と言える程の消化器官(味覚)を有しており、鬼の骨肉を喰らう事で一時的に鬼の能力(怪力・不死性・超再生)を得られる。
詳細→鬼喰い
また、育手がいる炭治郎、善逸、カナヲや自ら呼吸を生み出していた伊之助に対し、呼吸を使えない玄弥がどうやって選抜に辿り着き合格したのか、鬼化して以降他の鬼殺隊士の中でどうやって戦ってきたのかは明確にされていないが、大方の成果がこの能力のおかげでもあるのは想像にかたくないだろう。
反復動作
全集中の呼吸を使えない玄弥が鬼化能力以外で会得出来た能力。予め決めておいた動作を行う事で集中を極限まで高め、全ての感覚を一気に開くという物で、玄弥の場合は悲鳴島から見様見真似で教わったためか、『阿弥陀経』を唱える形となる。
装備
鬼殺隊士として、日輪刀と隊服を支給されている。
また、伝令及びお目付として担当の鎹鴉(かすがいがらす)をあてがわれている筈だが、134話にて炭治郎と玄弥が会話している際、背後で炭治郎の鴉の天王寺松衛門と「シネ」「オマエガナ」というやりとりをしている鴉がそれだと思われる。名前は『榛(はしばみ)』(ちなみに榛は被子植物の一種であり、その花言葉は…)。
日輪刀
太陽に一番近く、一年中陽の射すという陽光山で採れる猩々緋砂鉄から打たれた刀であり、不死身の鬼を“殺す”事ができる唯一の武器。
最終選別の際は、茶塗りの鞘に紫色の柄糸と言った拵の打刀サイズの日輪刀を帯びていた。但し、誰から借りた物かは不明。
正式に鬼殺隊士となってから手に入れた日輪刀は、拵が灰色の武蔵鍔と縁頭を備え、柄は赤い鮫皮の上から黒い柄糸を巻いている他、鞘は腰の後ろに差している。
本来ならば刃は持ち主の適性に合わせた色に変わるが、玄弥は剣に対する素養も殆ど無い為に多々良鉄の色のままとなっている。
玄弥自身も副武装にしかならないと理解しており、他の隊士達の日輪刀に比べると脇差並みに刃渡りが短い。
大口径南蛮銃
剣技が使えない玄弥が、主力兵器として使用する特製の銃。
的に当てるのが上手い為に銃を使用する方が得意との事。
外観から水平二連方式のソードオフ・ショットガンと思われ、日輪刀と同様の猩々緋砂鉄・猩々緋鉱石から製造された散弾を撃ち出す為に、鋼鉄の強度を誇る十二鬼月の頸にも(ある程度は)通用する。
公式のファンブックによるとこれで鬼の頚を吹き飛ばせば弱い鬼なら“殺す”事も可能らしい。ただし、逆に言えば確実に殺せるのはせいぜい弱い鬼くらいであり、やはり銃では日輪刀程の高い殺傷力は望めないようである。故に玄弥は確実に鬼にトドメを刺す為に、上記の通り副武器として日輪刀も併用している。
加えてもしも常人がこれ程の口径の弾丸を射撃すれば、両腕で構えていたとしても反動によって最悪、両腕を骨折するので、まず常人では扱えない。とはいえ鬼は頸を飛ばさなければ意味が無いので、これ以下の口径や威力の銃ではそもそも効果が無いのである。他に銃をメイン武器として使う隊士がいないのはこれらも原因である。
この銃も製作者は明かされていないものの、おそらく刀匠の里で作られたものと思われるが、玄弥との「馴れ初め」や製作者の素性は語られていない。
アニメ版では、刀鍛冶の里編第3話にて玄也が前述の日輪刀を受け取りに行くオリジナルシーンが追加されており、最終選別通過からかなりの時間が経過している事を考慮すると、この日輪刀は二代目の可能性がある。
余談ながら、このオリジナルシーンの前に刀鍛冶の里に到着した玉壺が風呂上がりの刀鍛冶一人を捕食するシーンがあり、玄也が刀を受け取りに行った際も刀を鍛えた刀鍛冶が何故か不在だった事から、「この捕食された刀鍛冶が玄也の担当だったのでは?」と一部のファンの間では推測されている。
隊服
背に“滅”の字が描かれた、黒い詰襟。
特別な繊維で作られており、通気性はよいが濡れ難く、燃え難い。雑魚鬼の爪や牙ではこの隊服を裂く事すらできないほど頑丈である。
玄弥はこの上に紫と黒の袖のない着物を着用している。
また、他の隊員と違い袴と草履ではなく洋袴と靴を着用している模様。
キメツ学園
実弥共々18巻でキメツ学園における設定が明かされた。炭治郎達と同様に学年は1年生で、組はかぼす組。射撃部のエースだが、髪型が校則違反という事で一度丸坊主にしたら弾が的に当たらなくなった為に(恐らく頭髪で風を読んでいるとの事)、以降は特別許可が下りている。
数学が苦手な為に数学教師の兄にいつも怒られているらしく、部活の大会で賞状を貰った時は「こんなもんより数学を勉強しろ」と言われ、その場で賞状を破られるという災難に遭った。この時玄弥は何もできずプルプルしているだけであり、それまで体の大きさと顔の怖さで同級生から怖がられていたが、その様子を見た他の生徒から同情されて友達が増えたらしい。(なお、不死川実弥は“自分は別に追放されても嫌われてもどうでも良い。“泣いた赤鬼を地で行く人”という解説がなされているため、『体の大きさと顔の怖さで同級生から怖がられていた玄弥に友達が出来るよう 自分が非難され玄弥が同情されるようにワザと働いた』と思われる。詳しくは不死川実弥の項目を参照)
一方最強ジャンプ連載の『キメツ学園!』(作画:帆上夏希)では、序盤こそ原作同様出番に恵まれなかった(実際単行本1巻収録分では第2話の1コマくらいしか書かれていなかった)が、成績は一学期末テストで学年13位とかなり優秀で、やはり数学は苦手なものの、失点もそんなに酷くなく、原因は時間切れと書き間違い(具体的な点数は明かされなかったが、先述の第2話で小テストを返却された際も、「平均88点の半分44点以下」を対象とした補習を免れていることから、最低でも46点だった炭治郎くらいは点を採れていた模様)。兄からの待遇も公私問わず人一倍厳しいが、当人も慣れているのか、1巻のオマケで善逸に兄のプライベートを聞かれた際は、切り出しのジャブ程度な様子で流し気味に話して済ませている。
実際玄弥に対するテストの点数の人一倍な厳さは炭治郎からすれば「心配ゆえにより一層厳しくされている」むしろ勉強への熱意のエコヒイキに見えている模様。玄弥が兄を見返してやると周りと協力して100点をとる計画を全員で立てた回では、テストの点数が悪かった場合は玄弥による『何がなんでも一銭も払わずに、射的の屋台をコンプリートするつもりでなんとかかき集めたお祭りのタダ券』(伊之助曰く、玄弥に対し「切実な顔で迷惑なこと考えてんな!」)を回収される約束だったが、炭治郎達周りとの勉強の奮起により100点を取った結果、(実弥はなんで炭治郎たちも点数が上がってるのかハテナを浮かべていた)実弥による“ケチくせぇことしてないでこれを使え。”と書かれたメモと共に5000円が机に置いてあった。
玄弥や炭治郎たちは実弥が置いておいた5000円札を持って縁日へ駆け出しに行く。その炭治郎、善逸、伊之助、玄弥たちの様子を、実弥は妹たちと一緒に上の階から遠くため息混じりに眺めていた。
なお玄弥はタダ券ではなく貰った5000円をすべて射的屋に注ぎ込みまくり結果的には射的屋がえらい得をしたとのこと。
なおこの全員の勉強回では勉強の得意な中等部の無一郎に教えてもらい、最終的にはすごい!玄弥スイカほとんど割れなくなってきたとほめている。そして2巻のおまけ漫画では勉強を教えてもらう時は炭治郎より無一郎を頼るようになり、中等部の無一郎の教室にわざわざいくほど仲良くなっている模様
余談
- 名前公開
早くから顔見せしていた彼だが、実は下の名前が判明したのは人気投票のページだったりする。
その後名字が判明し、実弥の弟だと明らかになった。
なおその人気投票では6票しか取れなかった(刀鍛冶の里編までは名無しのモブにも等しい上に良い部分も全く描かれていなかったので、仕方のない事だったが)。
公式小説第二弾「片羽の蝶」では、刀鍛冶の里の後日談が掲載されており、刀鍛冶の里編後の彼の心境の変化や、更に本誌では判明しなかった新たな彼の過去についても書かれている。
また、第129話「痣の者になる為には」の扉絵で、アオイとすみにご飯を食べさせてもらっているシーンに至る経緯もこの話で判明するので、気になる方は読んでみてもいいかもしれない。
- 魔滅
銃で鬼を倒すのは豆まきのメタファーだと捉える事ができる。
- 13巻表紙にこの銃が描かれた際には、実物には構造上存在してはいけないエアソフトガンにしかないBB弾を込める穴があるとして、一部界隈で語り草となり、ネットで拾った画像を検証が不十分なまま資料として使用していることも露呈した。
- 彼が初めて大活躍する刀鍛冶の里編がめでたく2月13日にアニメ化決定となったが、PVや公式Twitterのテロップでは「不死川玄弥 岡本信彦」というテロップが見当たらないどころか刀鍛冶編ではほとんど活躍しない善逸、伊之助がテロップされていた。そのため、「善逸と伊之助が玄弥のポジションを奪い彼の代わりに半天狗と戦うのではないか」と危惧する人もいたが、そんなことはなく原作通りちゃんと登場し、クレジットにも記載されている。このことから、上記の措置はあくまで「上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」の宣伝とネタバレ防止の意味合いが強かったのではないかと思われる。
関連イラスト
関連タグ
血縁(不死川家)
師匠
同期隊士(五感組)
関連・類似キャラ
鬼滅の刃に登場するキャラ
- 煉獄千寿郎…こちらも剣士としての才覚が無かった(剣の素質も全集中の呼吸の素質もなかった)者。彼は剣士になるのを諦めて、他の形で鬼殺隊に貢献した。
- 黒死牟、獪岳…玄弥は「人間でありながら血鬼術を使う者」に対し、こちらは「鬼でありながら全集中の呼吸を使う者」。
それ以外のキャラ
- カービィ…「体内に取り込むことで取り込んだ相手の能力を得られる」という特性が共通している。玄弥の能力がどんなものか分かりにくいときはコイツを思い出すといい。ちなみに凄くどうでもいい話だが、アニメ版のコイツもスイカ好きである。
- 天喰環…「食べる」ことで元となる生き物の特性を得ることができる。
- 乙骨憂太…食べるわけではないが、戦う相手の能力を模倣できるという点では似ている。
- 膝丸(刀剣乱舞)…「弟」で「鬼を斬る」設定繋がり。更にCVも同じ。
- 奥村燐…同じCV繋がりでジャンプ系列のキャラ。更に敵側の能力(玄弥は鬼で燐はサタンの炎)を使って戦うという点も共通している。※ただし燐の場合は吸収ではなく先天性の能力という違いがある。
- 御子柴実琴…こちらも同じCV繋がり。「見た目とは裏腹に初心かつ繊細で、女子に対して苦手意識を持っている」という部分が共通している。
- メガストーム…兄を慕う故に焦りを持つ弟繋がり。
- クレア・レッドフィールド:兄を探して戦士になった繋がり。ただし玄弥が明確な意思で鬼殺隊に参加したのに対し、彼女は巻き込まれた成り行きからである。また玄弥が才能の無さを異能で補っていたのに対し、彼女は(師匠が優れていたとは言え)民間人の身で友人が引くほどの強さを発揮し、軍人が勝てなかった怪物をも討伐している。
- 近江遥…スクールアイドル活動をしており、玄弥が実弥を追って鬼殺隊に入った様に、仲の良い姉の彼方も同じくスクールアイドル。アニガサキ1期7話では、彼女達がお互いを想うが故に悩みを1人で抱えてすれ違ってしまう様は、奇しくも玄弥と実弥を彷彿とさせる。同話で仲直りした姉妹は、当然ながら2人とも生きている。尚、こちらの中の人は竈門茂として本作に出演している。
- マックス・ロカタンスキー…水平二連方式のソードオフ・ショットガンを使うキャラ繋がり。
- スタルーク…弟キャラで中の人繋がり。(ただし、性格が違う。)
『無限城決戦編』にて(以下、ネタバレ注意)
※「無限城決戦編」は『鬼滅の刃』の最終章に当たるため、見出しからのネタバレ(当キャラの生死含む)防止目的であえて下記のように表示している。
ネタバレA
第165話にて、霞柱・時透無一郎と共に十二鬼月最強である「上弦の壱」・黒死牟と対峙。
鬼化した状態で物陰からの暗殺を狙うも十二鬼月最強の鬼にはまるで相手にならず、左腕を切り落とされ、返す刀で右腕を斬られた上で胴体を真っ二つにされる。
その際に兄である実弥が助けに入り、今までの自身に対する拒絶の裏に隠された更なる本心を聞くことになる
(本心の内容は不死川実弥の項目を参照)。
兄の胸中を聞いた玄弥は更に
“ 実弥を絶対に守り切ること。師匠を死なせないこと。”を決意し奮起する。
実弥、悲鳴嶼、無一郎の3人がかりでも黒死牟にまともな傷一つ負わせられない絶望的とも言える状況に、戦力になれない己の弱さを嘆くが、その最中柱稽古の際に炭治郎から言われた「一番弱い人が一番可能性を持っている」という、吉原での戦いにおいて自身が弱者であったが故に妓夫太郎に警戒されず、そのお陰で勝利出来た実績に基づく助言を思い出す。
炭治郎からの言葉を胸に、覚悟を決めて黒死牟の折られた刀の先端を吐血しながら捕食する。すると今までの鬼化とは違い、両目が黒死牟と同じものに変わり、更に額に黒死牟のそれと同じ痣が浮かび上がるという変化が起きた上に、無惨から黒死牟への脳内対話が聞こえる、血鬼術まで取得するなど、殆ど鬼と変わらない存在にまで至った(なおこの時の玄弥の痣は、上弦の鬼である黒死牟の肉を大量に吸収した結果、外見的にも近い存在になった事で出たものに過ぎないので、彼が痣者になった訳ではない)。
その血鬼術は、以前に戦った半天狗が使った樹木操作の能力を思わせるもの。
身体に取り込まれる形で変異した銃から肉弾を打ち込み、着弾した所に瞬時に根を張り絡み付いて動きを制限する。
これは血を吸い上げて能力を使えなくしつつ、幹を成長させて更に強固に絡み付いていく。
また着弾の瞬間だけでなく、自分の意思で発現させ虚を突く事も可能。
徹底して「動きを止め固定する」という点に特化しているのが特徴。
※因みにこの戦いにて黒死牟の口から戦国時代頃には玄弥と同じく鬼化して戦う剣士が居た事が語られ、その剣士は胴体を両断された時には死亡したという事から、玄弥の持つ鬼化能力は鬼化能力者の中でも一際強いと言う事が判明した。
血鬼術の発現、自身と一緒に戦っていた無一郎、後から合流した実弥と悲鳴嶼の協力もあり4人で力を合わせて黒死牟には辛くも勝てたものの、追い詰められた黒死牟に再度脳天から縦へ真っ二つに斬られ、その際の出血により鬼化の再生能力も殆ど消えてしまった事と、黒死牟の身体で出来た刀を食べた事で血鬼術を取得するレベルの今まで以上の変化と負荷に耐え切れず、鬼の消滅時と同じように自身の身体が崩れかける。
状況を察した悲鳴嶼行冥は、稀血である実弥と鬼喰いである玄弥だが、今の状況だと近くに寝かせても差し障りがないだろうと判断し、抱き抱えていた気絶している実弥をともに横たわらせておく。
「“無一郎”と“玄弥”の死を無駄にするな‼︎」と悲鳴嶼に呼びかけられ、衝撃で失神しながら戦い続けてそのまま失血とショックにより気絶していた実弥が目が覚めると、眼前には二つに割れた次男の玄弥がこちらを向いて横たわっていた。
惨状が突如眼前に飛び込み悲鳴をあげる実弥。
「大丈夫だ 何とかしてやる 兄ちゃんがどうにかしてやる!」と泣き叫んでいる実弥に
「“兄である実弥に迷惑ばかりかけて申し訳なく思っていた事”」
「“実弥が自分を守ろうとしてくれていたように” “自分も実弥を守りたかった”事」
「“今まで辛い思いを沢山してきた実弥には幸せになって欲しい、自分の兄はこの世で一番優しい人だから”」
と…これまでの思いの丈を玄弥は伝え残す。
「迷惑なんかひとつもかけてねぇ!!」
「死ぬな! “俺より先に死ぬんじゃねえ”!!」
「頼む神様 どうかどうか 弟を連れていかないでくれお願いだ‼︎」と実弥は泣き叫びながら返す。
……かつて虐待されていた子に覆い被さり、降り注ぐ暴力から庇っていた母・志津と同じ背格好で、崩れ落ちてゆく玄弥に“実弥は母親のように覆い被さる”。だが玄弥の身体は鬼化していたためか、それも虚しく目の前で崩れ去って来ていた。
「あり…が…とう…兄…ちゃん…」
と言い残した直後に肉体が完全に消滅し、その場にはただ泣き崩れている実弥の慟哭だけが残され響き渡った。
玄弥は自身を守るため母殺すことになった実弥へ罵倒の贖罪から始まり、その兄を守り切りたい並びたいという想いで鬼殺の道に進み、異能を駆使して言葉通りかけがえのない仲間と兄を守り切きったのだった。
実弥は母が弟妹達を皆殺しにした日、母を殺した日、玄弥のことを“唯一生き残ってくれた。”と思っており、罵倒されたことなど気にしてはいなかった。
玄弥は優しいからきっと同じく優しかった親友のように庇って死んでしまうかもしれない。
まだ夢があるとしたら、たった一人残ってくれた家族の玄弥が生きていてくれることが、幸せでいてくれることが唯一の願いであること。
鬼狩りをすることを認めない
“母を殺し人間らしい人生など諦めている自分だけが血塗れの道を行き、彼には遠くで家庭を持ち普通の男性の幸せな人生を歩んでもらいたい”。
家族を自身の鬼狩りに巻き込むことなんてできない。
拒絶した結果“たとえ自分がどんなに恨まれても、憎まれたとしても、どんな言葉を言われても傷つくことはない。それで彼の命を守れたならばかまわない。”そう最初から心に決めていた。
実弥は惨殺した母とこれで二度、血塗れた家族が鬼と化して死に崩れる様を目の前で焼き付けることとなった。
最愛の母を殺してまで、残った家族を守った意味すら消えた。
そして弟から自身の願いを返される形となったのだった。
なお、179話のタイトルは「兄を想い弟を想い」で、三者三様の兄弟について描写された話であった。
ただこの黒死牟戦はおおよそ 悲鳴嶼行冥 不死川実弥 時透無一郎 不死川玄弥 。この全員のうち一人でも欠ければ…全員のそれぞれの能力が一つでもかけていたら…一才成し遂げられなかった最適解の勝利であると思われる。
※これ以降は単行本22巻以降のネタバレの為、注意
ネタバレB
死んでいる為に当然出番がなかったが、第200話にて1コマだけ登場ている、。死後は天国と思われる場所で駆け寄って来る弟妹を抱き止めて楽しそうにしている玄弥の姿が描かれている。
死の淵を彷徨い、母と地獄へ行こうと暗闇に残っている実弥と同じく天国へ行けず地獄に行かざるを得ないと暗闇に残っていた不死川母が共にその姿を確認している。
ネタバレC
最終回についてはこちらを参照。
また、詳細を理解したい場合は不死川実弥の項目も参照