基礎データ
全国図鑑 | No.0553 |
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イッシュ図鑑 | No.101 |
コーストカロス図鑑 | No.045 |
アローラ図鑑 | No.303 |
ヨロイ島図鑑 | No.178 |
パルデア図鑑 | No.269 |
英語名 | Krookodile |
ぶんるい | いかくポケモン |
タイプ | じめん / あく |
高さ | 1.5m |
重さ | 96.3kg |
とくせい | いかく / じしんかじょう / いかりのつぼ (隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
進化
進化レベルは他の2進化ポケモンよりもかなり高めに設定されてあるが、同世代あくタイプのキリキザン(Lv.52)やバルジーナ(Lv.54)、サザンドラ(Lv.64)などと比べてしまうとどうしても低く見えてしまう。大器晩成型のポケモンが至るところに蔓延るイッシュ地方おそるべし...
概要
メグロコの最終進化系。名前の由来は悪(ワル)+ガビアルが最有力。
同じくワニの仲間をモチーフとしているオーダイルと比べるとやや細長い口元が特徴的だが、これは実際のガビアルが他種のワニに比べて細長い口吻を持つことに由来すると推測される。
進化して体の色が赤く変化し、体格もよりマッシブに成長した。
一見すると怖そうな顔に見えるが、よく見ると大きくつり上がったサングラスのような模様の中に、小さくてつぶらな瞳があるのが確認できる(特に色違いだとはっきり見える)。
出会った獲物は絶対に逃さないほど執念深く、自動車をもバラバラにするアゴを持つ。これが目の前で動く物を獲物と認識して襲いかかるのだから恐ろしいものである。
また、サーモグラフィーの役割を果たしていた進化前の目から一転し、砂嵐でも50キロ先の獲物を拡大視認できる目にグレードアップし、より狩猟に適した器官へと変貌した。
第7世代では噛み付いた相手を捻って切断するというより詳細な説明になった。これは現実のワニが仲間と協力して行う必殺技「デスロール」を元にしたものとされている。
『ウルトラムーン』の図鑑説明では、フライゴンと一種の共生関係にあることが判明した。
フライゴンが砂嵐を起こし、ワルビアルはその砂嵐の中に身を潜め獲物を待ち構えるのだという。こうして捕まえた獲物は、仲良く山分けするらしい。
性能面
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計値 |
---|---|---|---|---|---|---|
95 | 117 | 80(※) | 65 | 70 | 92 | 519 |
※:第5世代までは70だったが第6世代以降80に上昇している。
じめん / あくという珍しいタイプのポケモン。この組み合わせは他にディンルーしか存在しない。
タイプの関係上攻撃面は優秀であり、耐性も無効が2つ半減が4つとなかなかのものだが、弱点がみず・くさ・こおり・かくとう・むしとメジャーなものばかりが合計5つもある。そのうえ、第6世代でフェアリータイプも追加されたため、6つに増えてしまった。
耐久はそこそこだが、物理面は特性が「いかく」であればかなり強固になる。
攻撃は117と高めであり、90族を抜ける素早さも魅力。とはいえ、この辺の素早さのポケモンは調整振りをさせる事が多々あるので、寧ろ中途半端な感じはするかもしれない。
新特性の「じしんかじょう」は相手を倒すと攻撃が1段階上がる全抜きを目指すような特性。
ジュエルで威力を上げて倒してから特性で攻撃力を維持という形がやりやすいか。しかし、ジュエルは第6世代をもってノーマル以外廃止されたため、現在はこの戦法は使えなくなっている。
技は「じしん」「かみくだく」の一致技と相性補完の「ストーンエッジ」「いわなだれ」の他に、4倍弱点ピンポイントの「ほのおのキバ」、ごり押し用だが「カウンター」もある。
「げきりん」も覚えはするが、600族ドラゴンを一撃で潰すには特性「じしんかじょう」の効果で攻撃力が上がっている状態、もしくは道具の補正が必要になるので注意が必要となる。
「いかりのつぼ」型はぶっちゃけ運任せすぎるため、シングルでの採用はまずない。が、剣盾から確定急所のあく技を放ってくる熊さんが現れたため、エスパーやゴーストタイプのポケモンを餌にして受け出しを行い、そのまま3縦を狙う型もたまに見かけるようになった。
特攻は65と寂しいが、特殊技としてはヌオー対策の「くさむすび」、ダブルバトルの起点作り技である「バークアウト」と、最低限ではあるものの一応備わっている。
対戦以外では、特性「いかく」と合わせてレシラム/ゼクロムの厳選に利用することが可能。
性格で補正をかけないようにし、素早さを実数値120にしておけばレシラム、ゼクロムの特性が先に発動したときに素早さ個体値がUかVになる。
第6世代のXYでもゼルネアス/イベルタルの厳選に実数値を129にする以外は同じ方法で応用できるが、素になるメグロコがレベルの低いものしか入手できないため育てるのにどうしても手間がかかる難点がある。また、厳選の際ゼルネアスは特性により威力の上がった「ムーンフォース」を撃ってくるので逃げられなかった場合の即死には要注意。
『剣盾』ではゾロアークと共に、追加コンテンツ『鎧の孤島』の舞台・ヨロイ島に出現。鍋底砂漠にて、天候が曇りか雨の時に固定シンボルで現れる事がある。
一致技は「DDラリアット」と「10まんばりき」、サブウェポンとしては「スケイルショット」や「インファイト」など有用な技をいくつも新規習得し、切れる手札が増えた。
第9世代では同タイプの後輩にして四災の一角であるディンルーが登場。
非常に高いステータスを誇るものの、その種族値配分や覚える技、特性などによって戦い方は全く異なっており、少なくとも単純な劣化にはなっていない。
基本的にはディンルーの方が使いやすい印象で人気も高い傾向だが、ダブルバトルではディンルーの特性が味方の足を引っ張る場合があり、逆に相手を一方的に二体纏めて弱体化できるいかくなどを持つワルビアルの方が扱いやすい面もある。
また、テラスタルによって弱点を大きく変化させられるようになったのも追い風となっている。
いかくも組み合わせれば以前なら一発退場となっていたはずの攻撃にもある程度抗えるだろう。
更に、今作からダストシュートやテラバーストを習得したことにより、苦手なフェアリータイプに対する打点を得られたのも嬉しい。
一方で(ワルビアルに限った話ではないが)過去作のわざマシンや教えわざなどで習得できた優秀な技の一部が取り上げられてしまい、新たな道の模索も余儀なくされている。微妙に痒いところに届きそうで手が届かない部分も無きにしも非ずだが、そこはトレーナーの腕と愛でカバーしよう。
そして9月13日に配信された碧の仮面にて過去作のわざマシンや教えわざなどで取得していたにも関わらず没収されていたはたきおとすやスケイルショット、10まんばりきやほえるといった有用な技を習得出来るようになり、戦法の幅が再び広まった。これにより同タイプであるディンルーとは違うバトルが出来ることを祈ろう。
使用トレーナー
ゲーム版
- ギーマ:四天王(イッシュ)
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- ヤーコン:ジムリーダー(イッシュ)
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- アデク:元イッシュチャンピオン
- サカキ:ジムリーダー(カントー)
- クチナシ:しまキング
- ハプウ:しまクイーン
- マサノリ:ブショー
- ライヤー(ポケモンマスターズ)
- ピーニャ:スター団あく組チーム・セギンボス
アニメ版
- サトシ
- ジョーズ(BW82話)
- マントル(XY81話)
- クチナシ(SM)
漫画版
- ジャロ(ポケスペ)
- 新生プラズマ団したっぱ(ポケスペ)
アニメ版
サトシのワルビアル
BW編シーズン2第8話で、サトシのワルビルがアイリスのカイリューとのバトル中に進化し、勝利した。担当声優はメグロコ時代から変わらず三宅健太。
詳細はこちら
- XY81話
- ヒャッコクシティ周辺のホテルでオーナーを名乗り、バトルを仕掛けては負けた相手からポケモンを奪い取るというギャンブル系のポケモンバトルを繰り返しているマントルのポケモンで登場。10年前、ヨルトンのロトムが怯えて勝負から逃げてしまった事で不戦勝し、マントルがこのホテルを乗っ取ってしまう事態となったとの事。しかし、サトシ達がタイムスリップしてロトムがフォルムチェンジを活かして決戦に挑んだ為に弱点をつかれたワルビアルは敗北し、未来が書き換えられた。
- クチナシのワルビアル
- SM74話の予備試練、および77話の大試練の先鋒。予備試練ではわざとルガルガンを怒らせることでサトシの指示を封じ、暴走したルガルガンの攻撃を軽くいなしながら耐え抜き圧勝。大試練でも同様の戦法を用いるも特訓を経たルガルガンに敗れた。
- 劇場版「ビクティニと白き英雄レシラム」:OPのみ
関連イラスト
関連項目
0552.ワルビル→0553.ワルビアル→0554.ダルマッカ/ガラルのすがた
同複合タイプ
ワニポケモン
その他
サー・クロコダイル:ワニの名を持ち、地面(砂)を使う。しかも悪人という非常に共通点があるキャラクター。彼がかつて運営していた組織のイニシャルがこのポケモンが初登場したシリーズのものと同じだったりもする。