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ラジオの編集履歴2023/12/27 09:41:36 版
編集内容:曖昧さ回避を削除し、派生した俗語に変更。

ラジオ

らじお

無線通信により音声を送受信する技術、機器、それを用いたサービス、あるいは無線通信一般を指す。

概要

英語ではradio。

送信所から発送された電波を受信しに変える通信技術、またはそれを通して提供される音声による放送サービスのことをいう。

インターネットラジオのように有線・無線の別を問わず主に音声だけで配信される番組一般をさすこともある。

AM中波ラジオは無線通信のうちで初期に発明され、現在に至るまでおよそ100年の間ほぼ形式を変えずに放送されている。その為、戦前の中波ラジオでも故障さえなければ今でも受信して聞ける。

聞きたい局の周波数にあわせてチューニングダイヤル(ツマミ)やアンテナをぐりぐりしよう。

ちなみにメイン画像のようなラジカセやそこらの家電量販店で売ってる受信機の本体から飛び出してるアンテナは大抵FM専用なのでAMの入りが悪いからといって動かしても意味はない。

まだ、アナログ用のTVアンテナが残っているようなら一途望み、TV端子からFMを受信できる。

ちなみにラジオは自作PC同様に仕組みの知識と構成するパーツさえ揃えば自作が可能である。古くは秋葉原のパーツショップが並んでいるところを端から端まで店を渡り歩くとラジオ一台が作れると言われた程。

イラストの場合下側がVHF-LO(1-3ch)向けでFMが受信できる期待は大幅に増える。

AMの場合、木造家屋ならテレビアンテナの同軸ケーブルから取り出したリード線をラジオに5回くらいバーアンテナに平行になるように巻くだけでよい。ポケットラジオなら簡単。

AM用の外付けアンテナも販売されているが、外部アンテナジャックを必要とするなどの制約がある。

なお鉄筋やプレハブ工法の家屋はシールドの中にいるようなものなので、サッシの隙間からリード線を出してエアコンの屋外機から離し物干しなどを利用しリードアンテナを作る。

防災無線が受信できる防災行政ラジオもあり、機種によっては文字情報も表示可能。無料配布する自治体も多い。

多くは電源が二系統あり、通常はACアダプタからの外部電源がメインとなっており、停電時は乾電池で動作する。FMラジオ用のアンテナと防災無線受信用アンテナが別々に付いている。

自治体のエリア別に内部で設定されているらしく、例えば同じ市内でも住んでいるエリアで受信できる内容が違う事もある。その為、同じ市内で引っ越す場合は行政に相談して引越し先のエリア設定された防災ラジオに変える必要がある。受信試験も兼ねた行政からのお知らせ放送がされる事もある。

ラジオ放送の種類

変調による分類

FM放送(周波数変調)F8E・AM放送(振幅変調)A3E・SSB放送(振幅変調)J3E

日本においては地上波で実施されず衛星放送のみ。撤退が相次ぎ、現状は放送大学ミュージックバード程度である。サテラビューも衛星放送を用いたデータ放送だった。

ノルウェーなどヨーロッパ諸国で導入されているDABはデジタル変調+MPEG Audio Layer2(所謂MP3)である。ネットラジオは後述。ただ欧米においても普及しているとは言い難く、やめてしまった国も結構ある。

周波数による分類

  • 長波放送

148.5-283.5kHz、ただし日本国内では音声放送として利用局なし。標準電波としてJJYが福島県浜通りからA1B 40kHz 50kW、佐賀と福岡の県境付近からA1B 60kHz 50kW の超長波で運用。韓国もUTC+9なので受信できれば使える。台湾でも受信可能だがUTC+8なので-1時間の誤差が生じる。このため台湾への出張や旅行の腕時計は国内向け電波ウォッチではなくチープカシオなどの従来品が賢明である。

またこの帯域近辺である73~360KHzにATSなど鉄道保安システムが割り当てられている(高周波利用設備としてで出力は弱い)。

電波が使えない場合、インターネット標準時NTPサービスもある。PCの時刻同期にtime.windows.com ではなくntp.nict.jpを設定すると同期失敗が少ない。

526.5-1606.5kHz、一部地域では2300-2498kHzを用いている。AM放送の周波数。2028年までに国内局の大半は廃局となる。

2300-2495kHz、3200-3400kHz、3900-4000kHz、4750-5060kHz、5900-6200kHz、7200-7450kHz、9400-9900kHz、11600-12100kHz、13570-13870kHz、15100-15800kHz、17480-17900kHz、18900-19020kHz、21450-21850kHz、25670-26100kHz。Short Wave、SW。飛び飛びなのは他の用途に使用する周波数をまたぐため。一部の国では利用していない周波数も存在する。

  • 超短波放送

30MHz以上300MHz未満、日本では76-95MHzがFM放送の周波数。外国では87.5-108MHz。なお日本においては60MHz台を市町村同報無線として用いる事例が存在する。

デジタルラジオに割り当てられているのは先述のDABの場合地上波で174~240MHz(概ねアナログテレビの4チャンネルより上)である。

  • 極超短波放送

衛星放送によるラジオが利用。

ネットラジオ

インターネットなどの回線を用いて音声放送を行う形式。radikoもこれに含まれる。モバイル回線の普及により普通のラジオ以上に便利になった。

これはラジオというべきか音声配信というべきか謎であるが、ラジオ局がやっていたり、番組として成り立っている場合には「ラジオ」と呼ばれることが多い模様。

機種

特にBCL(Broadcasting Listeners)ブームの時に機種愛称が与えれることが流行った。

  • 各社:放送局型第百二十三號受信機  日本放送協会の仕様で各社統一したラジオ受信機が作られたが、トランスなどの金属の節約や挙句ヒータ配線の短縮まで行われ故障が多く、両波整流でプラグのどの向きでもシャーシで感電するなど、トランスレス受信機の評判が悪くなった。(本来は高周波1段増幅で当時としては高感度であったが)下記メーカは松下無線のみ生産、他戦前からのメーカは軍用物資の生産に追われていた。(東芝は真空管を供給した)
  • SONY
    • ポケッタブル(和製英語)
    • THE11 ICF-1100など(11トランジスタ使用の3Band機 スカイセンサーの前身)
    • ワールドゾーン
    • スカイセンサー ICF-5800      ICF-5900

このころはICといっても集積化はほとんどされていないTR3段のSSI(small scale integrated circuit)。音声初段増幅に使用されていた。ICRが冠に(ex:ICR-100)

ICとFET(Field Effect Transistor)を回路に使用しているということならICFが冠に。

TRのみなら IR/TFM (ex:TR-55 TFM-116J) Jは日本向けの76MHz~90MHz 後に付かなくなった。

FETが実用化前FMのフロントエンドにSONYの研究員、江崎玲於奈氏の発明したダイオードだけは特別 EFM が冠に そして名板の先頭にESAKI DIODE 11 TRANSISTORS (ex:EFM-117J)と付された。これは後にFETに取って替えられた。

増幅器に何が使われているかがよくわかる型番(命名には混乱期あり)である。

  • National
    • ワールドボーイ(BCLブーム直前の高性能ラジオの愛称)
    • プロシード
    • クーガー COUGAR115(RF-1150) SONY ICF-5800対抗機
センシティブな作品

なおこういう持ち方をすると手が滑りジャイロアンテナだけを持ってしまう恐れがありジャイロアンテナのプラスチックを折ってしまう。

  • 東芝 真空管ラジオ。愛称の後_x(S)がつけられたSはSW付、真空管の最後はかなりあL。
    • うぐいす(一般型)トランスレス 最適受信がわかるよう同調指示管がつけられた(6M-E10)このため副トランスが設定。
    • かなりあ(一般小型)トランスレス 標準の5球スーパー 副トランスなしの低コスト
    • かっこう(高性能大型)トランス式、同調指示管はST管の6E5を使っている。
    • めじろ (高性能大型) トランス式 高周波1段中間周波1段増幅、同調指示管は6Z-E1
  • トランジスタ化以降
    • サウンドナナハン
    • TRY-X
  • 三菱電機
    • JEAGAM(ラジカセと同じ)
  • 日立
    • ハイフォニック(トランジスタ)
    • サージラム
  • サンヨー
    • ナイター号(MW-SWの真空管ラジオ。当時野球のナイター中継はラジオ局のネットワークが不十分で、NSB・現ラジオ日経のみ全国をカバーしていたが、MWバンドだけのラジオ用に後付けされたキットのものは一般には改造に不都合であり、かつ低感度であった。そんな中、当時1万円程度したSWラジオを、ケースや回路の簡略化により6000円程度にした商品だった。)
    • カドニカラジオ(トランジスタ) ニッケルカドニウム2次電池を普及させるために開発されたラジオ。電池交換不要で永く使えるが、充電池でも製造後5年程度で充電不可となるのはNi-CdもNi-MHも同じ。特殊形状で電池交換がままならなかったものは漏液等で修理不可ととなった。単三電池互換だったものは修理が可能で今でも使われているものもある。
    • TRANSWORLD(トランジスタ) LW付多バンドは主に輸出を見据えたラジオ。日本向けは2バンドが主。
    • パルサー(トランジスタ 全般) 日本向けBCLラジオはトランスワールドではなくバルサーとなった。
  • ゼネラル(現 富士通ゼネラル(現在民生機はエアコン、空調機のみ)、BCL時代には撤退。)
    • 黒獅子(トランジスタ)

ラジオにまつわる珍現象

  • ラジオから手を離すとノイズ交じりになるのは、人体が電気を通してアンテナの役割を果たすから。
  • AM放送は夜になると、他地方や海外の放送局といった昼間には聞くことができない局の放送が聞こえることがある。その影響等で本来聞いている局の音声に交じって周波数が近いなどの別の局が混ざって聞こえる場合がある。これを混信といい、大型のラジオやカーラジオで起こりやすい。(放送局を選ぶ性能(選択度)が劣る安物ラジオ(回路が明らかに手抜きだったりフィルター回路が適切でない)の場合はこれに関係なく混信する場合もある)
  • オートラジオ(カーラジオ)が高感度な謎 運転する親父にとられるカーラジオと違うプログラムを聞くために持ち込んだ携帯ラジオがノイズだらけで聞こえない。というのはノイズ源の塊の自動車(特にエンジン回り)の中で弱い電波を受けるため必ず自動車から離れた外部アンテナを使っているため。(最近は短いアンテナとなりの外のノイズが目立つが)またバッテリーからの電源もノイズに蝕まれているので強力な電源フィルタで阻止しているためでノイズが最小限でよく聞こえる。また一部トンネル内でも同一放送が聞こえるのはトンネル外で受信したラジオ電波をトンネル内に再放送しているため。同一周波数ではなくわずかにずらした中心周波数での放送でトンネル外の混信を避けている。(放送エリアギリギリではトンネル内のほうがはっきり聞こえるのはトンネル外の受信状況が良好なところにループアンテナを設置しているため)トンネル内再放送と同じ方式なのは、ハイウエイラジオで道路状況を送信している。漏洩同軸ケーブルが路側帯に張ってある(運転中は運転に集中してください)。

※詳細は専門書に譲るがFMでは原理上混信が起きにくい。あくまでAM受信時の問題。

  • ラジオの送信所では遠くまで電波を届けるため大出力の電波を発している。そのためAMラジオの送信所のそばではトタン板(鉄板亜鉛をめっきし、さびにくくしたもの)などの金属板が強い電波の影響を受け振動し、図らずもラジオの受信機として働いてしまうことがある。

ラジオタグ

ピクシブ百科事典に存在するラジオ記事の一覧。※五十音順

地上波ラジオ(SW)

過去の放送

玉音放送

…など。

ネットラジオ

タレント・声優系

※文化放送関係は文化放送の記事を参照。

アニメ系

※文化放送関係は文化放送の記事を参照。

…など。

派生した俗語

警察組織用語(隠語の一種)の一つであり無銭飲食の俗称、由来は「無線」を意味することから。

外部リンク

ラジオ - Wikipedia

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親記事

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