基礎データ
全国図鑑 | No.0764 |
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アローラ図鑑 | No.210 |
ヨロイ島図鑑 | No.079 |
ブルーベリー図鑑 | No.058 |
ローマ字表記 | Cuwawa |
分類 | はなつみポケモン |
タイプ | フェアリー |
高さ | 0.1m |
重さ | 0.3kg |
せいべつ | 25%♂・75%♀ |
特性 | フラワーベール / ヒーリングシフト / しぜんかいふく(隠れ特性) |
タマゴグループ | しょくぶつ |
他言語版の名称
ドイツ語 | Curelei |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Comfey |
フランス語 | Guérilande |
韓国語 | 큐아링 |
中国語(簡体字) | 花疗环环 |
中国語(繁体字) | 花療環環 |
概要
初登場は『ポケモンSM』(第7世代)。
(ハワイで有名な)レイのような姿をしたポケモンで、名前の由来は「キュア(cure:治癒)+輪」からと思われる。
自分の高さの何倍もの大きさのある花を摘んで花輪を作り、好意を持った相手に友好の印としてそれを手渡す。
しかし敵に襲われそうになると、花を投げつけて隙を作り、逃げるか反撃をしてくる。
単フェアリータイプでくさタイプを複合していない点、高さが0.1mとアブリーやバチュルと並びポケモン最小クラスである点から、本体は顔のある丸っこい部分だけで、それ以外は持ち物扱いの別パーツであるとわかる。よって前世代のフラベベと同じ特徴を持つポケモンと言える。
実際、アニメでは花を人に渡すために、花輪ごと全て切り離すという描写があった。
花輪を形成する蔓は栄養満点で、常に持ち運びながら浮遊して移動する。蔓の片端は頭頂部から出ているが、もう片端は手で掴んでいる。キュワワーを飾る花々は何故か枯れる事はない。
粘液が出ている蔓に花をくっつけると花は活性化し香しいアロマが漂いだす。これはキュワワーが自身の体液を花に浴びせて癒し効果のある香りを出す花に変えることができる特徴を有するためで、ポケモンや人間をその香りで癒す。花を浮かべたお風呂はリラックス効果があり、多くの女性に大人気。
アローラ地方のポケモンセンターや病院では、癒し効果のある香りでポケモンの治療の手助けをしている個体もいるという。
また、キュワワーによって花の香りが異なるのは個体ごとに摘み取るものが異なるから。
フラベベ同様に花と密接な関わりを持っており、アロマを出せるのも花を身につけた時の喜びの感情が作用しているからであるので、花のない環境下では不安になってしまう。
喜ぶ時や特殊攻撃時には、花環ごと縦にくるっと1~2回転する。
ポケリフレでは、頭を撫でられれば喜ぶが、手に一番近い花(蔓としては一番後ろの赤い花)だけは触られるのを嫌う。
アローラ地方ではアーカラ島のシェードジャングルの草むらのみに低確率で出現する。
ガラル地方には当初確認できなかったが、ヨロイ島に生息していることが判明した。ただし、天候が「霧」でないと出現しない。
テラリウムドームにはコーストエリアに生息、より南国のポケモンらしい扱いとなっている。
また、第7世代中はリアルのポケモンセンターにて、「おいわい」を覚えプレシャスボールに入った個体が誕生日プレゼントとして配信されていた。希望すればキュワワーを模した紙製の冠も持ち帰る事ができた。
色違いは、本体部分の淡い緑とオレンジ色が水色とクリーム色になる。花や蔓は変化しない点もフラベベと同じ。
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
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キュワワー | 51 | 52 | 90 | 82 | 110 | 100 | 485 |
フラージェス | 78 | 65 | 68 | 112 | 154 | 75 | 552 |
偏りはあるものの、無進化でマスコット然とした見た目に反して高めのステータスを持つ。
対戦でのメジャーどころで言えばエアームド(465)よりも高い。フラベベ系最終進化のフラージェスには劣るが、似て非なる存在になっているためさほど深刻な競合ではない。
「はなびらのまい」や「マジカルリーフ」などくさタイプの技を多く習得する点も共通している。
なんと言っても特性「ヒーリングシフト」が高性能である。
回復技を先制で出す事ができる効果を持ち、「こうごうせい」のような一般の回復技に留まらず、追加効果で回復効果がある攻撃技(「ドレインキッス」「ギガドレイン」など)も対象になっている。ただし、技の発動時にすぐさま回復しないタイプの回復技(「やどりぎのタネ」など)、味方に撃つと回復技に転用される「かふんだんご」は対象外なので注意。
優先度+3なので、一般の先制技や「いたずらごころ」よりも早く出せる。
他にも専用の「フラワーヒール」を始め、「アンコール」「ちょうはつ」「てだすけ」「サイドチェンジ」、「やどりぎのタネ」など一通りの技が揃っている。高い「すばやさ」ながら「トリックルーム」も覚え、特性で発動後も強引に先手を取り続けるといった芸当や「あまえる」で敵の攻撃を下げて被ダメを減らすといった芸当も可能。
実用性はともかく、「はかいこうせん」も覚える。
欠点は、この手のポケモンにありがちなどくタイプ・はがねタイプ・ほのおタイプへの対抗手段がほぼ無いという点と、単純に火力が低いという点。
同じく先制特性で一世を風靡したファイアローと比べると半分以下の火力しか出せず、正直シングルバトルでは足手纏いになりがちである。
一応「めいそう」を持つので、積んで無理矢理突破する事もできなくはないが、それも満足のゆく火力になるまでには複数ターンかかるため、その間に相手に積み技を使われてしまう危険性の方が高い。素直にダブルバトルでのサポート要員として起用すべきだろう。
またフェアリー単タイプで体重が0.3㎏しかないため、「ヘビーボンバー」を弱点かつ最大威力で喰らってしまうという点にも要注意。
実際、サポート要員として見れば豊富な技と先制回復による生存性の高さには目を見張るものがある。
低い火力を逆手に取って「じゃくてんほけん」を持たせた味方をあえて殴り能動的に発動させるというコンボも流行し、『剣盾』(第8世代)の2020年度ポケモン日本一決定戦ではジュニアカテゴリー優勝者が相方にドラパルトを据えてこれを使いこなした。
使用トレーナー
ゲーム版
- リーリエ:ポケモントレーナー※1
- マオ:キャプテン(アローラ)
- エリカ:ジムリーダー(カントー)※2
※1:『USUM』のバトルツリーにてマルチバトルのパートナー時に使用。
※2:マジコスエリカのバディ。
アニメ版
番外作品
『ポケモンマスターズ』
マジコスエリカ(20シーズン)のバディとして登場。
実装時にはエピソードイベント「お届け!花咲く幸せ!」が開催された。性能はヒーラーに特化した性能であり、味方全体にリジェネ付与、全体回復、デバフ回復、状態異常回復等、およそ考えられる回復性能をすべて有している。
自らもドレインキッスによる自己回復でしぶとく生き残ることができ、タンクも熟せる。
『Newポケモンスナップ』
公園昼、抜け道昼に出現。
喜ぶと回転するが、その関係で正面から撮りづらい。食事する様子が★4行動という珍しいポケモンでもある。
『ポケモンユナイト』
当初はサーナイトのホロウェア「おめかしスタイル」のモチーフとして花だけが登場していた。
2023年2月2日より、プレイアブルポケモンとして参戦している。
なお、編集時点ではキュワワー向けの「おめかしスタイル」は実装されていない。
諸元
ロール | サポート |
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タイプ | 特殊 |
攻撃範囲 | 遠隔 |
わざ1 | こうごうせい→フラワーヒール/てんしのキッス(レベル4) |
わざ2 | つるのムチ→マジカルリーフ/くさむすび(レベル6) |
ユナイトわざ | ヒーリングギフト(レベル8) |
とくせい | ヒーリングシフト |
価格 | 12000コイン/575ジェム |
※ヒーリングシフト:草むらに入ると花を獲得する。「わざ1」使用時に消費し、花の数だけ強化して放つ。また、HPが半分以下の味方ポケモンに近付く際に移動速度が上がる。
後述する「くっつき」もこの特性に由来するものとされている。
- フラワーヒール
- 味方ポケモンにくっつき、シールド効果を与える。その後、味方ポケモンのHPを回復するわざを放つ。最大HPを超える場合、シールド効果に変換する。
- レベル10以降はくっついた相手の移動速度も上げるようになる。
- てんしのキッス
- 味方ポケモンにくっつき、シールド効果を与える。その後、相手ポケモンをメロメロ状態にするわざを放つ。「チャージ」によって効果範囲を広げられる。
- レベル10以降は「チャージ」中にくっついた相手の移動速度が上がるようになる。
- マジカルリーフ
- 葉っぱを飛ばして攻撃する。葉っぱは草むらに隠れているポケモンも感知して飛んでゆく。6発当たるごとに短時間の行動不能が発生する。
- くさむすび
- 足下に草を伸ばし、攻撃と足止めを行う。同時に2匹まで攻撃でき、2匹に当たった場合は両者をぶつけて追加ダメージを発生させる。
- ヒーリングギフト
- 周囲に特殊な草むらを発生させる。範囲内では一般的な草むらの効果に加えてHPが回復する。また、使用後しばらく自身にシールド、移動速度上昇、わざの待ち時間減少のバフがかかる。
サポート型の中でも特に味方依存度が高いポケモン。「わざ1」で完全に味方と一体化してしまい、攻撃を受けなくなる代わりに自由に移動できなくなる。
その性質上、近接攻撃主体のバランス型と相性が良い。遠隔攻撃を行えるポケモンはそもそも被弾を避けて動くのでつきっきりになる意味が薄く、近接攻撃でもスピード型などは素の耐久力が低いのでやはり限度があるためである。
もちろん、状況に応じて一時的に乗り換えるといった行動は有効である。同一の味方につき続ける場合でも、花集めのためには小刻みに離合を繰り返して草むらに立ち寄る必要が出てくる。
単体での戦力は最低クラスなので、とにかくくっついた味方を延命させる事を考え続けなければ共倒れになるばかりである。公式の位置付けは「初心者向け」であるが、明らかに「上級者向け」と言わざるを得ない。
参戦当初は上級者でも扱いあぐねる者が多く、全体勝率が41%前後、一方のチームのみにキュワワーがいる時には3割台に落ち込むという完全なるお荷物であった。
事態を重く見た運営は「五分咲きで参戦させてしまった」という異例の謝罪と共に能力を全体的に底上げしたものの、それでも今一つ人気も勝率も振るわなかった。
しかし、同年2月27日にザシアンが参戦してくると、状況が一変する。
ザシアンは本作でも頭一つ抜けたおかしな強さをしており、それを更に強化して無双させる手段としてキュワワーに白羽の矢が立ったのである。
機動力も非常に高く、行動制限のかかる相手レーン下にも平気で攻め入ってゆくザシアンに追従させる選択肢は、完全に一体化するキュワワーを置いて他に無かった。「せいなるつるぎ」の命中難を「マジカルリーフ」の行動不能で解消できるというシナジーもあった。
これ以降、キュワワーはザシアン専属のサポーターとして扱われるようになり、使用率が急上昇。勝率もザシアンに次ぐ55%ほどにまで上昇した。
死んでもザシアンから離れないことが厳命されたため、間接的に操作難度も低下した。ザシアンがあまりに強いので、花の数など誤差と化したという事情もある。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- SM4話
タケシのキュワワー
103話でヤングースの治療をしたお礼として、アローラへ来訪したタケシにメレメレ島のジョーイから1体譲られている。タケシの手持ちポケモンでは初のフェアリータイプ。カキの牧場に現れた野生ガルーラの子供の怪我を応急処置する形で活躍した。
タケシの新規ゲットとしては、2007年のピンプク以来12年ぶりとなった。
その他
SM | 20話・46話・49話・81話・83話・84話・112話・113話 |
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新無印 | 57話(イメージ) |
めざポケ | 6話(回想) |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 3話:ぐるみんの動画によれば、このシリーズでもジョーイさんのアシスタントポケモンとして活躍している模様。
関連イラスト
その形状もあって誰かにくっついている構図が多い。なおザシアン率はかなり低い。
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0763.アマージョ→0764.キュワワー→0765.ヤレユータン