アンドリュー・バルトフェルド「ミーティア、リフトオフ!」
データ
分類 | ZGMF-X用アームドモジュール |
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全長 | 99.46m(MS接続時) |
全幅 | 60.12m(MS接続時) |
重量 | 552.42t(本ユニットのみ) |
開発 | ザフト |
所属 | ザフト→三隻同盟→無所属→オーブ国防軍→ターミナル |
動力源 | パワーセル(バッテリー) |
武装 |
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概要
ザフトが開発した大型兵装ユニット。接続した核エンジン搭載型モビルスーツ(MS)に対して機動性を維持したまま戦艦に匹敵する火力を付与することを目的としている。ZGMF-X09A ジャスティスとZGMF-X10A フリーダムの専用運用艦であるエターナルを母艦とする。
C.E.71年から73年にかけて複数製造されており、個体は製造順に振られたナンバーによって区別される。
名称
正式名称は「Mobilesuit Embedded Tactical EnfORcer(モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機)」だが、専らその頭文字をとった「M.E.T.E.O.R.(ミーティア)」と呼ばれる。
また、『FREEDOM』では「超高速戦術強襲支援機」と説明されている。
開発経緯
初期構想では現行MSの稼働時間・飛行性能・機動力・火力を向上させるザフト版ストライカーパックシステムという位置付けの補助兵装だったが、ニュートロンジャマーキャンセラー型核エンジンを搭載したZGMF-Xシリーズによる運用が決定したことに伴い、無制限の大電力を活用した破壊力と機動力に主眼を置いた武装プラットフォームとなった。なお、初期構想は後述するヴェルヌ35A(別名「ミーティア改」)により実現された。
設計はプラントにて艦艇関連の設計を担うヴェルヌ設計局とウェルズ設計局によって行われ、開発にはザフト三大設計局(アジモフ設計局・クラーク設計局・ハインライン設計局)も共同参加した。
2年後のC.E.73年に開発されたZGMF-X56S インパルスのインパルスシステムに連なるシルエットシステムには本ユニットを開発した際に培ったノウハウが活かされている。
構成・運用
MSと接続時にそのマニピュレーターによって可動させることができるアームユニット(ウェポンアーム)と、推進器と武装コンテナを含むメインユニットによって構成される。メインユニットの中央にはMSとの接続用マウントが備えられており、両舷に備えられた大型の主推進器にはザフトの艦艇で幅広く使用されジンハイマニューバにも搭載されているマイウス・ミリタリー・インダストリー社製「MMI-M729エンジン」の発展型が採用されている。この高推力エンジンの搭載によって、戦艦並の出力と戦闘機並の機動性を実現した。さらに、アームユニットの側面に小型スラスターが3基ずつ内蔵されており、急旋回も行うことができる。
しかし、兵装などへのエネルギー供給と射撃統制システムは接続されたMSに依存している。そのため、真価を発揮するには核エンジンとマルチロックオンシステム(射撃統制システム)を持ち合わせるZGMF-Xシリーズの機体(インフィニットジャスティス・ストライクフリーダムを含む)と接続する必要があり、真価を発揮すれば一度に多数のターゲットを捕捉・撃破でき、単機であっても戦況を左右する。ユニットそのものにも動力源としてパワーセルが搭載されているものの、あくまでエターナルと接続先MSの間を行き来するための移動用および接続用であり、射撃統制システムの類も持たないことから、ユニット単体での戦闘は行えない。
なお、本ユニットが搭載する全ビーム兵器を最大出力で使用することはZGMF-Xシリーズが搭載している8,826kWの出力を誇る核エンジンをもってしても完全には不可能であり、エネルギー消費が核エンジンの発電量を上回った場合は接続したMS側がパワーダウンする。
両腕でアームユニットを操作する都合上、普段の手持ち武器についてはメインユニットの中央内部と下部に用意された専用の収納スペースに納められている。中央内部のスペースは下部のものと比べて小さいためビームライフル類しか収納できず、より大きなシールド類は下部のスペースに収納される。収納された武装は本ユニットとMSの接続が解除されるとほぼ同時に前方へ射出され、通常戦闘への速やかな移行を実現している。なお、どのようにして手持ち武装を収納スペースへ納めているかは不明である。
非接続時はメインユニット後部にあるテールスタビライザー部がその付け根ごと前方へ倒れるように折り畳まれアームユニットもメインユニットと密着し、全長が若干短くなる。
その巨体故に母艦のエターナルであっても艦内に収容することはできず、エターナルの機首両脇に本ユニット専用のドッキングベイが計2つ存在し、そこへ接続することにより保持されている(左舷の方に若いナンバーの個体が接続される)。この状態を「ハングモード」と呼び、エターナルの艦砲として使用される。対空迎撃用武装と前方にしか撃てないビーム砲が固定武装であるエターナルにとっても重要な武装となる。なお、『SEED』では殆どMSと接続して運用されていたため、艦砲として使用されたのは続編『DESTINY』PHASE-39からとなる。
無人機だが、MSと切り離された状態でも母艦やMSからの遠隔操作によって単純な航行や接続シークエンスなどを行わせることができる。しかし、ニュートロンジャマーによる電波障害が存在するため、遠隔操作可能な範囲は近距離に限られる。また、自律制御ではないため自力で遠方から母艦へ帰還したり接続先MSのもとへ飛んでいったりすることは一切できず、接続とパージは遠隔操作範囲内に収めた母艦周辺にて行う必要がある(パージに関しては乗り捨てを前提とするならその限りではない)。作中でも、戦場の最前線にてフリーダムからパージされた際はエターナルへ帰還することなくフリーダムの周囲で待機し続け、フリーダムと並走する形で共にエターナルへ帰還していた。
弱点
火力や加速に優れているものの、その巨体故に小回りが要求される近接戦には不向きという弱点を持つ(この手の装備にはありがちなことだが)。作中でも、近接戦が得意とは言えないプロヴィデンス相手に一方的に斬り刻まれていた。その反省からか、その2年後にデスティニー・レジェンドと交戦する際は事前にパージされた。加えて、その巨体により被弾リスクも増加するため、ジェネシスの被害により撤退していた連合とそれを追うザフトの間にフリーダムが割って入った際も、ザフト側からの集中砲火の的になると判断されたのか事前にパージされた。
また、通常装甲でありながら防御兵装を一切搭載していないため、実弾・ビーム問わず被弾にも弱い。しかし、ダメージコントロール性能には優れており、完全に破壊されるまではどの部位が破壊されようと残った部位は問題なく稼働し続け、たとえメインユニットの大部分を占める主推進器が被弾・爆発しても他の部位が誘爆することはない。
操縦難度
その強力さと巨体に応じた操縦難度であり、当代最高クラスのパイロットであるキラ・ヤマトとアスラン・ザラであっても乗りこなすまでに(本ユニットのソフトウェア的調整も込みとはいえ)2か月を要している。
開発時期
具体的な完成時期は定かでないが開発経緯から考えると、ZGMF-Xシリーズへの核エンジン搭載が決定したC.E.71年2月下旬頃には既に開発が始まっており、発展機であるZGMF-X11A リジェネレイトが同年5月5日にロールアウトしたためその時点で完成していたと思われる(そうでなくてもエターナルが奪取された7月1日には確実に完成していた)。しかし、調整のほどは不十分であり、7月12日に行われたL4コロニー群での戦闘にてエターナルの艦砲として使用しようとした際には起動に時間を要しており結果的に使用されなかった。その後、7月13日から9月23日の間に試運転などが行われ、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦初日となる9月26日に初めて実戦投入された。
武装
アームユニット
メインユニットとフレームによって繋がっている左右で計2つの武装モジュール。後端にハンドルがあり、それをMSのマニピュレーターで掴むことで操作する。
120cm高エネルギー収束火線砲
アームユニット先端に存在する本ユニットの主武装の一つ。
アーム先端中央に備える大口径ビーム砲であり、核エンジンにより戦艦クラスの威力を発揮する。そのため、C.E.71年時点におけるMS用ビーム兵器としてはフリーダムの「M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲」すら凌駕し、最強のビーム兵器とされる。しかしながら、ビーム兵器であることに変わりないため、フォビドゥンのゲシュマイディッヒパンツァーには防がれている。
MA-X200 ビームソード
アームユニット先端に存在する本ユニットの主武装の一つ。マティウス・アーセナリー社製。
上下に分かれた発生器によって出力される大型の対艦ビームソードであり、伸ばした中程で刀身が融合する。片方の発生器からのみ出力して小型のビームソード(それでもMS手持ちのビームサーベルよりは遥かに長い)とすることもできる。
通常出力でも連合保有の宇宙艦艇中で最大級サイズを誇るアガメムノン級宇宙母艦を正面から一刀両断し、高出力時には廃棄コロニーを両断するほどの刃渡りと威力を持つ。なお、ZGMF-Xシリーズの核エンジンでは廃棄コロニーを両断するほどの出力を捻出し続けることは不可能(『HG 1/144 ミーティアユニット+フリーダムガンダム』の組立説明書を参照)であり、安定して捻出するにはより高出力なハイパーデュートリオンエンジンが必要となる。また、ハイパーデュートリオンエンジンにより使用された際は陽電子砲さえ防ぎきる陽電子リフレクターを貫通するほどの威力を発揮する。
リジェネレイトがその両手足に同一のモデルを計4基搭載している。
60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管
アームユニットの根本付近(取っ手の裏側)に備える12連装×2基からなる対艦ミサイル発射管。非使用時はカバーによって保護されている。「エリナケウス」とはラテン語で「ハリネズミ」を意味する。
プロヴィデンスへ向けて発射された際に追尾していたことから自律誘導機能を有していると思われる。振り切ることは核動力機の機動力をもってしても難しいようであり、プロヴィデンスは後退しつつドラグーンを総動員して迎撃し、それを潜り抜けてきたミサイルについては大型ビームサーベルを振りかざして対処している。この時、大型ビームサーベルに吸い寄せられるような挙動を見せたことから誘導には赤外線を用いている可能性が高い(赤外線はニュートロンジャマーにより妨害されない周波数帯の電磁波である)。また、この誘導精度は非常に高く、ミサイルの迎撃に用いることができるほどである。
メインユニットに搭載されている同名の発射管も含めると、その砲門数は計77門にもなる。
艦内に収容できないことから、装填については宇宙空間上にてMSの手によって行われる(M1アストレイが装填を行う公式イラストが存在する)。
メインユニット
60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管
両舷に備える22連装×2と、テールスタビライザー上部に備える3連装×3からなる対艦ミサイル発射管。こちらも非使用時はカバーによって保護されている。
93.7cm高エネルギー収束火線砲
「60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管」の側部に併設されたビーム砲。
MSを一撃で破壊する威力を持ちながら速射性にも優れている。砲身が縦方向に回転するため上下方向の射角は広く、本ユニットにおいて最も小回りが利く武装でもある。
この砲身の後端にサブスラスターが設けられており、砲身の可動域を活かして急旋回や急制動に用いたられる。
接続可能な機体
核エンジンもしくはハイパーデュートリオンエンジンを搭載するMS全般が対象となる。
特にZGMF-Xシリーズ(ファクトリー製のZGMF-X19A インフィニットジャスティス、ZGMF-X20A ストライクフリーダムを含む)は高度な射撃統制システムであるマルチロックオンシステムを搭載するため、ミーティアが有する多数の火器を一度に運用可能となる。
なお、ZGMF-Xシリーズに属するプロヴィデンスとリジェネレイトは運用に必要な要素を全て有する機体だが、前者は急遽のドラグーン・システム対応により巨大なバックパックが付いてしまったため、後者は本体のコア・ユニットが本ユニットの発展型としてサイズも形状も近いため、接続用マウントに干渉してしまい接続は不可能と思われる(そもそもリジェネレイトは合体してくる側である)。
なお、接続用マウントに干渉しないMSであればその動力に関係なく接続可能であり、バッテリー機でもドッキング前と比較して稼働時間が大幅に減少するものの武装群は問題なく使用できる。C.E.75年になると技術進歩によりバッテリーの出力がZGMF-Xシリーズの核エンジンに匹敵するレベルに向上したようで、新型バッテリーを搭載したインパルスSpecⅡが核搭載機と遜色ない威力にてビーム兵装を使用している。
劇中の活躍
ナンバー01~08まで存在するが、うち03と04はどの媒体にも登場していない。
SEED
01と02がクライン派の残党によりエターナルに接続された状態のままザフトから奪取され、アークエンジェルはじめオーブの残存戦力とクライン派により結成された三隻同盟により運用される。なお、初めて名前が出たのは7月12日に行われたL4コロニー群での戦闘であり、艦砲として後期GAT-Xシリーズ3機を同時に相手取っていたジャスティスへの援護射撃に使われようとしたが、起動に時間を要し、起動完了前にフリーダムが合流したため結果的に使用されなかった。
約2か月後、C.E.71年9月26日から27日にかけて行われた第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にてジャスティスとフリーダムが装備する形で初めて実戦投入された。初陣ながら地球連合軍がプラントへ向けて放った大量のMk5核弾頭ミサイルをジャスティスとフリーダムが共同で全て撃ち落とし、プラントの窮地を救った。その後ジェネシス発射に伴って一時撤退した後に日を跨いで再出撃し、再度プラントへ放たれた核ミサイルを全て撃ち落とした他、核ミサイルを擁するピースメーカー隊とその母艦を撃墜して回り、さらに2機の連携でカラミティの撃破に成功する。連合視点におけるその脅威度は極めて高く、ピースメーカー隊の司令官ウィリアム・サザーランドがジャスティスとフリーダムの撃破を最優先するように命令したほどだった。
01はドミニオンとの死闘で中破したアークエンジェルを狙っていたプロヴィデンスと交戦した際、ドラグーンによる全方位攻撃をその圧倒的な推力をもって強引に回避するも翻弄され続け、その隙を突かれる形でプロヴィデンスのライフルやサーベルの一撃によってアームユニットを両方損失する。それでもフリーダムの装備と本ユニットの推力を駆使して食い下がるが、その図体の大きさでは分が悪く右エリナケウスと左スラスターをドラグーンで撃ち抜かれ、止めと言わんばかりにサーベルで残った右スラスターも破壊され航行不能となったために即座にパージされる。それと同時に走行不能となって足が止まった所を狙ったドラグーンの猛攻にさらされ、本ユニットをパージしてその場を脱していたフリーダムに向けてライフルとシールドを射出すると同時に爆散した。
02はジャスティスがヤキン・ドゥーエ基地に突入する際、ヤキンの対空砲火の前では邪魔だと判断されたのかパージされる。その後はエターナルまで帰還した描写もなく行方知れずとなった(『DESTINY』にてナンバー08が使用されていることからも人知れず破壊された可能性が高い)。
ASTRAY
ユニウス条約締結に伴いザフトの軍縮が行われ、ザフトに残存していた分はジャンク屋組合により解体処分された。しかし、幾つかの個体は表向きには処分された扱いとして実戦投入ないし横流しが行われた(この時、順当に処分された個体が03および04だと思われる)。処分を待っていた05と06は通常のバッテリー駆動機用に核動力を内蔵した改造モデルとして一時的に運用され、ジェネシスαが襲撃された際には傭兵部隊に貸し出されブルーフレームセカンドLとイライジャ専用ザクファントムが装備・使用している。
DESTINY
07と08がエターナルに接続する形で登場する。その出自については、「ジャンク屋組合による処分予定だった個体の横流し説」と「クライン派(ターミナルないしファクトリー)による新造説」が存在しており確定していない。
マーチン・ダコスタの不注意によってザフトに所在がバレたエターナルがグラスゴー隊の追撃に遭った際、艦砲として使用された。しかし、ザフトレッドが操縦するザクウォーリアやグフイグナイテッドに当てることは叶わなかった。
オペレーション・フューリー後、キラ達アークエンジェル組がオーブ国防軍に編入したため、所属がエターナル共々オーブに移している。
C.E.74年初頭に行われたメサイア攻防戦にてストライクフリーダムが07、インフィニットジャスティスが08を装備する。共同でMS部隊や艦船を迎撃しつつレクイエムの中継ステーションを破壊した。デスティニーとレジェンド出現に際して2機ともパージされ、エターナルへ帰還する。
その後、レジェンドを退けたストライクフリーダムが07を再装備し、ビームソードでメサイアを守る陽電子リフレクターの発振器の一部を表面に展開された陽電子リフレクターごと切断、それにより陽電子リフレクターが部分的に解除されたため、そこから陽電子リフレクターの内側に侵入し、発振器をビームソードで念入りに破壊した。そうして防御手段を失ったメサイアに対してエターナルと共に対艦ミサイルの掃射を行いその外装と固定火器を破壊、そして戦艦用の大型ハッチからメサイア内部に侵入してフルバーストを行い収容されていた戦艦諸共内部から破壊し尽くした。
崩壊するメサイアからは07をパージしたストライクフリーダムだけが脱出しており、その後に映った信号弾を放つエターナルにも07だけが接続されていなかった。しかし、エターナルへ帰還できなかっただけでストライクフリーダムより先にメサイアから自力で脱出していたようであり、戦闘終了後に無事回収され、終戦協議が始まった直後にプラント最高評議会の要請を受けてプラントへ向かうことになったエターナルに08と共に接続されていた。
FREEDOM
『DESTINY』と同様に07と08がエターナルに接続されて登場する。なお、エターナル諸共ターミナルへ所属を移している。
C.E.75年に起こったファウンデーション王国による全世界への宣告と、それに迎合したハリ・ジャガンナート率いるザフトのクーデター軍、それらに反する大西洋連邦、オーブ連合首長国、ミレニアムによる戦いに際して、ザフトからターミナルと連携体制をとったイザーク・ジュールとディアッカ・エルスマンが合流する。改修の折に核エンジンが搭載された彼らの乗機であるデュエルブリッツが07、ライトニングバスターが08を装備して出撃する。
その火力と機動力の優位性は開発から4年を経ようと健在であり、駆けつけざまにクーデター軍のMS部隊が地球連合軍とオーブの混成艦隊へ放った大量のミサイルをフルバーストにて迎撃、そのまま急旋回・急制動をかけながら両軍の間に割って入り、クーデター軍の説得を行う。高エネルギー収束火線砲を敢えて掠らせて戦艦を無力化し、オーブ側の旗艦クサナギへ放たれた戦艦のミサイル攻撃を対艦ミサイルにて迎撃しながらジャガンナートの説得を続けるが、そこにファウンデーション軍の艦隊も合流、その砲撃を掻い潜りながらイザークとディアッカは戦況に余裕がなくなったと判断して説得を中断し、ジャガンナートが乗るクーデター軍の旗艦ブルクハルトを無理矢理にでも止めるべく的になりつつあった本ユニットをパージした。ブルクハルトを撃沈させた後には再装備された。
07はデュエルブリッツが再装備後、ファウンデーションの旗艦グルヴェイグへ突貫するミレニアムをゲルググメナースと共にミサイルにて援護した。
08はライトニングバスターが再装備してレクイエムへ向かい、途中合流したインパルスSpecⅡへ貸し与えられる。その直後合流したキャバリアーアイフリッドおよびインフィニットジャスティス弐式と共にゼウスシルエットでレクイエム破壊に向かうデスティニーSpecⅡを先陣を切ってのフルバーストにより援護、ビームソードを展開してザクウォーリアを辻斬りしつつレクイエムの砲門に接近、砲門周囲をビームソードにて斬りつけて陽電子リフレクターを使用不可能にした。
レクイエム破壊後、インパルスSpecⅡがアグネス・ギーベンラートの救助へ向かうシーンでは姿が見えないため、すぐにライトニングバスターへ返還されたと思われる。
忘れられがちだがミーティアはザフト製であり、紆余曲折により所属はターミナルに移っているが何気に初めて本来の正規ザフト兵によって正式にミーティアが使用された戦闘だった。
バリエーション
ZGMF-X11A リジェネレイト
ZGMF-Xシリーズの1機。ミーティアを発展させたコア・ユニットを本体とする、35m級の大型MS。デストロイが登場するまでコズミック・イラのMSとしては最大のサイズとなる。
ヴェルヌ35A / MPFM 多目的飛行モジュール
ザフトが開発した多目的飛行モジュール(Multi Purpose Flight Module、通称「MPFM」)。「ミーティア改」とも呼ばれる。「ヴェルヌ35A」と名付けられていることから、ヴェルヌ設計局のみ、あるいはヴェルヌ設計局主導により開発されたと思われる。正確な開発時期は不明だが、ユニウス条約締結(C.E.72年3月10日)前には既に完成しており、実戦投入可能な状態だった。
搭載したニュートロンジャマーキャンセラーによる核エネルギーを動力とし、バッテリー駆動機でも運用できるよう開発された。ゲイツなどの台頭により旧式機に引き下げられたザフト第1世代MSの延命プログラムの一種として、ジンやシグーなどのアップグレード兵装にも使われ、供給される大電力をもってMS側に様々な携行兵装としてのビーム兵器を持たせる火力向上や、後付けのフェイズシフト装甲化を施したマイナーチェンジ機に対する半永久機関の役割などを担い、旧式機を同時代の最新鋭機に匹敵するポテンシャルまで引き上げることに成功した。つまるところ、初期構想が完璧に実現した形となる。
中央の接続用マウントがMSに限らない世界的な共通規格に統一されたため様々なものと接続可能であり、耐熱カプセル(大型でないスペースシャトル)と接続した「人員・物資輸送用タイプ」、火砲や爆弾を有する軍用機と接続した「飛行機動砲台タイプ」「戦略重爆撃機タイプ」といった運用例が存在する。MS側の腕により操作する開閉式の耐熱シェルを備えた状態は「惑星強襲機型」と呼ばれ、C.E.71年時点ではGAT-XシリーズやZGMF-Xシリーズなどの高性能機でしか成し得なかったMS単独による大気圏再突入を可能とした。それに伴い、大気圏内における機動性が考慮され、両舷の「60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管」は「93.7cm高エネルギー収束火線砲」諸共に上下に折り畳み可能な後退翼へ変更されている。また、耐熱シェル部分を従来のアームユニットに換装することもできる。後年(C.E.73年)には、ビームソードを併載した耐熱シェル付きアームユニットに加え、ロケット弾ポッドや多数の砲口などを加えた「ジャンク屋改造バージョン」まで登場し、ジャン・キャリー専用のM1アストレイによって運用されている。
立体物
ガンプラ
HG
2004年5月に「HG ミーティアユニット+フリーダムガンダム」名義で発売。価格は税抜き8000円で、当然のごとく箱は超巨大。
付属しているフリーダムは単体版から成型色が変更されており、劇中同様別売りのHGジャスティスガンダムとも合体が可能だった。ただし、劇中のように本体にライフルとシールドを収納するスペースはなく、台座の専用ハードポイントに設置する形となる。
後発の「HGストライクフリーダムガンダム」「HGインフィニットジャスティスガンダム」「RGフリーダムガンダム」「RGジャスティスガンダム」「RGストライクフリーダムガンダム」「HGCEフリーダムガンダム」の計6種とも規格統一されているため問題なく合体が可能で、プレミアムバンダイ限定で成型色を変更しリアリスティックデカールを新規追加した単体版(税抜き6500円)で発売されていた。
この単体版は2024年1月末に実に約9年ぶりに再販され、「HGCEストライクフリーダムガンダム」「HGCEインフィニットジャスティスガンダム」にも対応していることが判明したが、RGの改修版である「RGフリーダムガンダム Ver.GCP」にまで対応しているかは明らかにされていない(接続方法的におそらく可能)。
ガンダムコレクション
HGじゃ高価すぎる大きすぎるという客層のためか、1/400サイズのガンダムコレクションでも発売された(税抜き2000円)。
『SEED』『DESTINY』の2バージョンがあり、本体は全く同じで同梱する着色済みフィギュアが異なっている。前者はフリーダム、ジャスティス、プロヴィデンスが、後者はストライクフリーダム、インフィニットジャスティス、アカツキが付属となっている。
ちなみに本体ランナーは全てABS製のため、塗装の際は注意が必要。
アクションフィギュア
フリーダムの立体物はやたらROBOT魂やMETAL BUILDで発売されているものの、ミーティアユニットは巨大過ぎる故か一度もROBOT魂やMETAL BUILD化されたことはない。
立体化されたのは以下のブランドと少ない。
モビルスーツアンサンブル
プレミアムバンダイ限定で発売、エリナケウスの展開は差し替え式になっているものの非常に出来が良い。
Gフレーム
こちらもプレミアムバンダイ限定。Gフレーム自体が共通規格のため、干渉さえしなければフリーダムとジャスティス以外とも合体が可能。
SDガンダムフルカラー
同シリーズのフリーダム・ジャスティスと共にラインナップ。劇中同様に合体させることができる。※現在、入手困難
余談
初期案ジャスティスとの関連性
ジャスティスの初期案によれば、同機の装備換装に対応する装備の一つの「大型MA」としてデザインされていたもので、MA側にもパイロットが搭乗するようになっている。ザフト版ストライカーパックという設定はこの初期案の名残とも思われる。
名前
T.M.Revolutionが歌う同名の楽曲「Meteor-ミーティア-」(2003年3月26日発売のアルバム「coordinate」収録のアルバム曲)があり、これが名前の由来となった。本編でも挿入歌として使用されている(比較的悲壮感漂う歌詞ながらフリーダムが無双している時に流れるため「処刑用BGM」とも揶揄されている)。
福田己津央監督曰く、二機ある内の一機は「インヴォーク(INVOKE-インヴォーク-)」とする案もあったらしい。
登場経緯
福田は公式書籍のインタビューにて、バンダイからのリクエストで本ユニットを登場させた旨を明かしている。また、別の書籍に掲載された座談会では、バンダイから唯一の要望(登場メカ=おもちゃについて厳しいノルマや縛りはなかったらしい)として「デンドロビウムみたいな大型メカを出してほしい」と言われて最終回近くに登場させたと語っている。なお、その割には前述の通り立体化には恵まれていない。
関連タグ
機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
窮奇ストライクフリーダムガンダム:アニメ『SDガンダムワールド ヒーローズ』の登場人物。名前の通りストライクフリーダムガンダムをモチーフとしており、後期OP及び第24話(最終話)においてはミーティアとほぼ同様の形状と本体に対するサイズ差の武装ユニットを装備し主人公達と戦闘する姿を見せている。
デンドロビウム→先輩