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「すべての命を救いましょう。すべての命を奪ってでも、私は必ずそうします」


プロフィール編集

真名フローレンス・ナイチンゲール
クラスバーサーカー
性別女性
身長165cm
体重52kg
出典史実
地域欧州
属性秩序・善・人
好きなもの清潔、衛生維持、健康
嫌いなもの不潔と、衛生環境の崩壊、傷病
設定担当桜井光
ILLUST高橋慶太郎
CV沢城みゆき

落ち着いた表情で言葉を話すが、すべて “自分に向けて” 言っているため意思疎通は困難。


概要編集

Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスサーヴァント。レアリティは☆5。


初登場は高難易度クエスト『監獄塔に復讐鬼は哭く』。この時は自身の真名や過去を思い出せない状態で主人公達と出会い、アヴェンジャーから「メルセデス」という仮の名前を与えられ行動を共にすることに。最後は「傲慢の番人」として、アヴェンジャーを止めるべく立ちふさがるが……?


その後、メインシナリオ第1部5章『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』のナビゲーターとして正式登場。戦場と化したアメリカ大陸の荒野で、戦闘に巻き込まれて瀕死の主人公と出会い、彼らと共に変質したアメリカ独立戦争という “病” を “治療” すべく、行動を共にすることになる。


そして、2019年クリスマスイベント『ナイチンゲールのクリスマス・キャロル』においては、5代目のサンタクロースとして実装される。ここでも、当初は相変わらずの言動をしていたが……?


真名編集

ナイチンゲール


奉仕と献身を信条とするクリミアの天使、フローレンス・ナイチンゲール

両親はイギリスの裕福な紳士階級の出身で、旅行先である北イタリアに存在したトスカーナ大公国の首都フィレンツェで生まれたことが名前の由来(フローレンスはフィレンツェの英語読み)。


社交界の華とされながら、卑賤な職業であるとされていた看護師となることを希望した。医療と看護の知識と技術を得た後、ロンドン・ハーリー街の医院で監督として看護体制改革に着手。私財を用いて近代的な設備を作り、看護婦達の状況改善に努めた。その後、知己の戦時大臣シドニー・ハーバードの頼みを受けて大英帝国陸軍病院看護婦総監督としてクリミア戦争へと従軍するが――


そこに在ったのは、地獄だった。


医療や看護への不理解から来る不衛生や、多数の前時代的な規則の横行などで、医療現場は深刻な状態に追い込まれていた。そこで彼女は戦時医療の改善を進めるため奮起する。一時は「戦時医院での死亡率が跳ね上がった(※1)」ものの活動を続け、正しい衛生管理と看護の徹底、物資を揃えるための惜しみない私財の投入で成果を挙げ、40%近かった死亡率を5%までに抑えてみせた。


兵士達は言った――天使を見た――と。


ロンドンの新聞各紙は、そんな彼女こそ戦場に舞い降りた天使そのものであると讃えており、女王の時代に現れた女性英雄に人々は熱狂し、数多の喝采を挙げた――けれど彼女は微笑まなかった。


「天使などではない。ただ、人を助けるのみ」


活動を続けた彼女は、戦時医療及び陸軍衛生の大改革に着手。ヴィクトリア女王を味方に引き込み、改革を進める。改革のために医院の記録分析を進めた行為は、統計学の先駆としても知られている(ナイチンゲールの医学界への貢献はこれらの統計を論理立ててまとめた事の方が大きい)。


意外に思われるかもしれないが、彼女は赤十字社との関わりはなく、むしろ無償奉仕による常設救護団体(※2)の設立には真っ向から反対していた。これは、彼女が「構成員の奉仕精神頼みの活動は長続きしない」「如何に奉仕の精神があろうと経済的支援抜きでは立ち行かない」と見抜いていたことが理由である。この考えは「犠牲なき献身こそ真の奉仕」という有名な言葉にも表れている。


自分自身は二の次として医療の発展に尽くし続けながら、他者に自己犠牲を強いることはなかった彼女の姿は、どこかの正義の味方と少し似ているかもしれない(苛烈さの方向性自体は違うが)。


※1:スクタリ陸軍野戦病院において当初ナイチンゲールら看護団の「看護行為」は一切認められていなかった。また、劣悪な衛生環境により病気の発症患者が続出。そこで、管轄部署のなかった便所掃除をはじめ、清潔な医療器具の用意、衛生委員会の査察を呼び込んでの環境改善などに寄与したのがナイチンゲールであった。推測だが、野戦病院での死亡者たちの死亡原因は負傷によるものよりも、不衛生による感染症の蔓延のほうが多かったといわれている。


※2:現在の赤十字社が無償奉仕によって活動を成立させているわけではない。


人物編集

一人称は「私(わたし)」

上記の通り奉仕と献身を信条とするクリミアの天使であり、信念の女。絶対に挫けることなく、誰であろうと――例え大英帝国の君主であろうとも、告げるべき言葉を告げる強靱な精神を有している。邸宅兼事務所の異名は「小陸軍省」。たったひとりの軍隊とでも言うべき不屈性の持ち主。


今回の現界では、その「傷病絶対撲滅ウーマン」の精神とEXランクの狂化スキルが合わさった状態となっているため、(恐らく)生前と違い「人の話を全然聞かない(……と、公式で紹介されているが、実際は生前も人の話は全然聞かなかった。彼女曰く、ここまでやれたのは「弁解をしなかった」ことと、「人の弁解を聞き入れなかった」ことの賜物らしい。非常に説得力があるお言葉で……


生前から行動がバーサーカーめいており、言動はとにかくアグレッシブ

人の話は聞かない、自分の意見は曲げない、医者だろうが貴族だろうが誰にでもズケズケと批評を叩きつける、傷病人を見つけたら「とりあえず治療させろ」と脅す、治療を阻む者は誰であろうと力づくで排除、何においてもせっかちで力任せ、やると決めたら全力かつ実力行使。自分が傷つこうが、病人を背負った状態で戦おうが、歴戦のサーヴァントすら怯む殺気をあてられようがお構いなし。おまけに自身の言うことを聞かない患者に対しては、腰に下げたペッパーボックスピストルを容赦なくぶっ放して脅しにかかる。まごうことなく女傑です、ありがとうございました。


史実でも薬を入手するために薬箱を斧でかち割った、或いはゲンコツで叩き壊して薬を取り出したとか、治療法をめぐって医師達と衝突しまくっていたとか、正真正銘「精鋭部隊」としか表現しようのない自分直属の看護師集団を私費で連れてきたりとか(募集に応じた人間を「こいつは食い詰め者だからダメ」「こいつは人格的に問題がある」「こいつは熱意があっても専門知識がない」と独自の基準で容赦なく弾きまくった上で残った粒揃い達)無茶苦茶やっていた……何なのこの人?


色々と苛烈な性分の人物が多い英霊に対し、「あなたは病気です」と躊躇なく言い放つ。

そしてその病気の理由となる物事、つまり「その人物の人格的・精神的な欠陥」についてを正確に捉える確かな「眼」を持っており、決して臆する事なくその事実を突き付け、容赦なく叱咤する。


各国指折りの大英霊がひしめく北米神話大戦においても、彼女に「弁舌」でまともに勝てた英霊は誰一人いない。お馴染みカルナ節も、それ以上の切れ味の返しで黙らせた。なお、普段の態度が態度だけに勘違いしてはいけないが他の狂化EXバーサーカー達に見られるような持論のゴリ押しではない。無理矢理例えるなら、きちんと教養を得て理論武装したスパルタクスが正しいと言える。


他の狂化EX鯖は狂ってはいるが他人に積極的に噛み付く事はない(風紀委員長敵対対象以外には注意こそあれど強硬的なものではない)のだが彼女はその真逆でありその点でも異常であると言える。とは言っても「他人の話を一切聞かない」ので彼女相手に対して弁舌で挑むにはそれこそ無敵と言える狂気すら打ち負かし全てを手玉に取れる這いよる混沌でもない限り無謀に近いだろう。


あの狂気の産物として知られているリヨぐだ子ですら彼女を見たら恐怖し、一目散に逃げ惑うという色々規格外なお人。その様子は正に「化け物には化け物をぶつける」「毒を以て毒を制す」


看護師としての腕は確かだが、とにかく殺菌・消毒に対して神経質、そして治療困難と見た患部は一も二もなく切断しようとする物騒な思考回路の持ち主。もっとも、彼女の生きた時代を思えば、重度の傷病者に対してマトモな感染症予防を行う上で、この方法は間違いではなかったのだが……


ブッ飛んだ人物だが、その根底には「全ての傷と病を治したい」という医療への情熱が滾っている。厳しい弁論も「自身の手に携わる命を漏らさず救いたい」という、身を削るほどの熱意と願いゆえ。人間への計り知れない愛があってこそ、より鋭く厳しく発せられる。そして「快復して退院していく患者との握手」を密かな歓びとする姿には、兵士たちが彼女を「天使」と形容した理由が凝縮されている。記憶を失ったメルセデスとしての彼女は、この苛烈な看護師とは真逆の「慈愛に満ちた淑女」だった。彼女を突き動かす「鋼の理念」という鎧の下に、天使は存在している。


因みに聖杯にかける願いはない(この事から聖杯戦争の召喚に応じるかは怪しい)。

彼女にとって「怪我人・病人の根絶」は願いではなく「いつか確実に果たされる現実」である。そもそも聖杯のことを「手を洗う洗面器」くらいにしか認識していない模様。また、魔術的な概念全般を理解していない節があり、魔術による治療を提案された際には「医療行為にオカルトなど必要ありません」と発言している(狂化スキルによる理性減退の影響か、それに関わらない彼女自身の認識不足かは不明)。現実世界なら言うまでもないド正論なのだが、ここは型月世界でして……


能力編集

戦闘では、徒手空拳と護身用のペッパーボックスピストルを武器に戦う。

後述のスキル「人体理解」も相まって「看護師の仕事はどーしたッ!」と叫びたくなったマスターもいるとかいないとか。また一部のユーザーからは「クリミア式格闘術」などと呼ばれている。


モーション中では、手刀、サマーソルトキック、ピストルによる銃撃などと、看護師とは思えないアグレッシブな戦い方をする。更には薬箱や病院ベッドを鈍器や投擲武器として使う、サーヴァントの力による心臓マッサージで攻撃する、爆発する脱脂綿を押し当てるなど「看護(物理)」の使い手と化している。終いには、安全ピンを抜いた状態の戦車用手榴弾を素手で握った状態でハンマーのように敵を殴り、自身を巻き込んで爆発させている(が本人は無傷)。もう無茶苦茶である。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香B+A+B+D+B+D

保有スキル編集

狂化(EX)バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。規格外であるEXランクでは、全てのパラメーターをランクアップさせるが、その代償に理性の大半を奪われる。ナイチンゲールは落ち着いた表情で言葉を話すが、全て「自分に向けて」言っているだけなので意思疎通は困難。
鋼の看護(A→A+)魔力で形成されたメスや薬品を使用して仲間の治療を行う。人を救う逸話により強化されている為、重症でも治療可能。また対象は人間もサーヴァントも問わない。本来は18〜19世紀の技術なので、他の人間がマネをしても同じ治療効果は望めない。本職である為か、ジャックの『外科手術』よりも正確なもの。
人体理解(A)精密機械として人体を性格に把握している事を示す。治療系のスキルや魔術の行使にプラス補正。相手の急所を極めて正確に狙う事が可能となり、攻撃時のダメージにプラス補正が加えられ、被攻撃時には被ダメージを減少させる。ナイチンゲールにとっては知識であると同時に肉体が覚え込んだ勘の集大成。
天使の叫び(EX)クリミアの天使と呼ばれた彼女の、心よりの叫び。聞く者の魂を奮起させ、生存への本能を著しく上昇させる。ゲーム内での効果的に回復スキルと思しい。

宝具編集

我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つナイチンゲール・プレッジ編集

  • ランク:C→C+
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:0~40
  • 最大捕捉:100人


「治療、開始。」

「すべての毒あるもの、害あるものを絶ち!我が力の限り、人々の幸福を導かん!『我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ(ナイチンゲール・プレッジ)』!!」


戦場を駆け抜け、死と立ち向かったナイチンゲールの精神性が昇華され、更には彼女自身の逸話から近代的にかけて成立した「傷病者を助ける白衣の天使」という看護師の概念さえもが結び付いたもの。効果範囲内のあらゆる毒性と攻撃性は無視される。強制的に作り出される絶対的安全圏。


詳細は該当記事を参照。


ゲーム上での性能編集

初のサポート型《Quick:1/Arts:2/Buster:2》と、同格のヴラド三世と同じセイバー型のカード配分に、HP15,000という全サーヴァントでも屈指の耐久力を誇る文字通り鋼の女。その反面、ATK値は10,000をやっと超すのが限界で、☆5ではジャンヌ・ダルクに次ぐ低さである。だが、ヴラド公同様に「狂化(EX)」の恩恵でBuster性能が高いことから、攻めでも十全なパワーを発揮できる。


Artsカード2枚でNPもバーサーカーとしては貯めやすく、他のサーヴァントと絡めてArtsチェインを狙えば、割とすんなり宝具解放までこぎつける。またバーサーカーはおろか全サーヴァント中でもトップクラスのQuick性能を持つという意外な特徴もある。枚数は1枚なので頻繁には打てないのが難点だが、編成を工夫すれば狂化EXにクリティカル、更には特攻効果(後述)も乗ったBusterで大ダメージを狙うことが可能であり、キャラクター性に反して非常に多彩な立ち回りが期待できる。


単体回復スキルの「鋼の看護(A)」、自身に人型特攻・特防を付与する「人体理解(B)」、味方1人のBuster性能をUPさせる「天使の叫び(EX)」と、使い勝手の良いものが揃っている。「鋼の看護(A)」は最大4000回復という破格の回復性能を誇り、チャージターンも短い。「人体理解(B)」はサンソンの上位互換(あちらは「人間」特攻)で、人型の敵であれば亜人であろうと屍人であろうと、勿論サーヴァントであろうと特攻対象となる。少々意外なところではケンタウロス系にも効果がある。


宝具『我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ』の効果は、全体のHP&状態異常回復と敵全体への宝具威力ダウン。回復系宝具としては最高峰の回復量を誇り、Lv1時点で3,000ものHPを回復させつつ、各種状態異常を消し去る。意外な特性として宝具威力ダウンのデバフ率がかなり強力であり、オーバーチャージでさらにデバフ率が加速する。防御バフと重なるとボスクラスの攻撃宝具さえ骨抜きにしてしまう。「幕間の物語」後にはさらに強化され、【敵全体の攻撃力ダウン(大)(1ターン)】が追加される。オーバーチャージ100%時点で宝具攻撃による被害を半分未満に抑止するという、とんでもないデバフ効果を発揮し、防御バッファーがサポートに入れば宝具攻撃さえ骨抜きにしてしまえる。デバフ付与という特性から防御の難しい無敵貫通や強化解除後の宝具に対処可能というのは大きな利点だが、相手側の弱体耐性・無効化によって弾かれる可能性がある点には注意。


実は隠れたサーヴァントキラー。バーサーカー特有の相克の相性に「狂化(EX)」の爆発力、「人体理解(A)」による人型特攻、これに高ランクのスター集中率アップ概念礼装でクリティカルスターを優先させることで、通常攻撃でサーヴァントに致命傷を叩き込む驚異の人体破壊サーヴァントへと化ける(ただし例外もあるため注意)。自身はNP獲得量の加速で宝具での回復とデバフが捗るため、パーティー全体の耐久性も同時に強化する器用さを発揮する。なにこのバーサクヒーラー……


弱点はバーサーカー特有の打たれ弱さ、そしてこの器用すぎる性能そのもの

HPが高いとはいえ、やはりバーサーカーである事からほとんどのクラスから痛打を貰ってしまうので、ある程度育ち切らないと高性能な回復スキルや宝具が自分のサポートで終わってしまう。


そして育って主力となってくると、今度はその何でもこなす性質と回復型宝具という個性から、装備する概念礼装の取捨選択に戸惑うことになる。現状だと自分の防御力を補填して耐久性を上げるか、宝具の回転率を上げてパーティー全体の生存力を底上げするかで、大きく分かれる。先のバーサークヒーラー運用でも、NP獲得量と防御面、スター獲得を安定させるサポーターが必須になる。更にどのスキルも強化レベルに直結しているものが多いが故に、強化が不足していると十分な効果が実感し辛い為、メインで使うつもりならば最低でもLv6まではきっちり上げたいところである。


2018年の3周年記念の強化クエストにおいて、「鋼の看護」が強化された。効果は【味方単体のHP回復&弱体無効化状態を付与(3回/3T)&即死無効化状態を付与(1回/3T)】となり、高難易度でのデバフ地獄と、無敵回避では避けられない即死効果を両者纏めてシャットアウトできるようになった。


育てば盤石な看護でパーティーをサポートしてくれるが、運用目的についてはっきりさせる必要のある、マスターの腕前が試されるサーヴァントと言える。ここら辺も彼女らしいというべきか……


関連人物編集

生前編集

シドニー・ハーバート

クリミア戦争当時の陸軍大臣であり、彼女をクリミア戦争の戦地に送った戦友。

元々ローマで保養所の所長をしており、ナイチンゲールの理解者の1人であった。


エリザベス・ブラックウェル

イギリス史上初の女医にして、生前からの友人。

彼女と共同で女子医学校を設立した経験がある。


Fate/Grand Order編集

エドモン・ダンテス

イベント『監獄塔に復讐鬼は哭く』より共演した巌窟王。この時は色々あって生前の記憶も無かったために、世間一般のナイチンゲールのイメージに近い挙動だったが、彼は本質を見抜いていた。

カルデアのナイチンゲールはその当時のことは覚えておらず、自分を時々「メルセデス」と呼ぶ巌窟王を頭のおかしい奴と判断し、隙あらばメスと銃で治療しようと度々追いかけ回している。尤もナイチンゲール自身は記憶はなくとも「メルセデス」という名前に思うところはあるらしい。

それ以降もお互いの幕間の物語に登場するなど、なんだかんだでよく関わる者同士である。


藤丸立香

契約したマスター。魔術を信じていないので、基本的に「司令官」と呼んでいる。

第1部5章ではそのアグレッシブさで彼/彼女を(ラーマ共々)振り回したが、同時に責任と重圧に苦しんでいたところを優しく諭す一幕も。その後のカルデアでも、彼/彼女からは尊敬半分恐れ半分で接されている。通常の聖杯戦争で彼女と関われば、どのようなマスターでも関係が破綻すると言われているので、この関係性が成立するのも『FGO』という世界観と彼/彼女の境遇&人間性故か。


アイリスフィール〔天の衣〕

イベント『ネロ祭 再び』において、救護班のメンバーとして共演したヒーラー仲間。

前述の通り、ナイチンゲールは魔術による医療を一切認めないため、本来は折り合いの悪いサーヴァント同士である。所持していると後述の医者達共々マイルームで特殊会話が発生する。


シャルル=アンリ・サンソンヴァン・ホーエンハイム・パラケルススアスクレピオス

看護師と対になる医者サーヴァント達(前者2名は副業に近いが)。この内サンソン以外とはマイルームで特殊会話が発生し、特にアスクレピオスとは治療に関する概念と価値観、全ての傷病を撲滅するという思想や、聞き分けの無い患者に対して実力行使に出ることなどがかなり似ている。


精神病・精神汚染持ちのサーヴァン

彼らのことは「精神を負傷している」と称しており、治療しようとしている。

当然彼らは抵抗しようとしているので、いつも通りに実力行使に出たのだった。


カルデアキッチン組

彼らのことは「厨房の衛生管理担当者」だと認識している模様。

食事関連の衛生を守るためにも定期的に打ち合わせをしている。


子供系サーヴァント達

本物の子供と認識しているのか、手洗いうがいの徹底を呼びかけている。

婦長はレイシフトを学校やスポーツ帰りとでも思っているのだろうか……


トーマス・エジソン

第1部5章にて敵対し、後に共闘した大統王。彼からは能力を高く評価されスカウトされていた。

ユーザーすら「まあFateだし」とスルーしていた彼の異常性を真っ向から指摘した。ちなみに「大声で独り言を喋る」という共通点がある(ただし、ナイチンゲールは言動全てが大声の独り言)。


メイヴ

第1部5章で敵対したサーヴァントの1人。彼女の性根については「あの邪悪さは生まれつきの物で、健康優良児そのもの」と評価しており、治療云々以前の問題であるためか、露骨に無視していた。


謎のヒロインXとある狂信者

バーサーカーではないが、一つの方向性に固定されている点で実質同類の思考回路。

アサシンクラスであることを考えるとある意味ナイチンゲールよりタチが悪い存在。


スパルタクス

同じく狂化EXであり一見会話が成立しているようで話が通じないもの繋がり。

通常攻撃(手榴弾)と宝具の違いこそあれど自爆技を持つ点でも共通している。


“山の翁”

アーケード版最終章において、第5特異点を模した戦場で共闘した相手。

彼からは「可憐」「その手は本来命を愛でるものである」などと高い評価。

ナイチンゲールとしても親近感を覚え「不思議な人」だと少し照れていた。


ベンジャミン・ラッシュ

アメリカ独立宣言にも署名した1人である「精神医療の父」と呼ばれる精神科医。

第1部5章で共闘していたが、軍医としての彼をピストルまで使って酷使していた。


リヨぐだ子

度を越したフリーダムさを持つこの人類悪の、唯一にして最大の天敵がナイチンゲール。普段通りの「傷病絶対撲滅」対応で彼女を恐怖させた。監獄塔のメルセデス時代には積もりに積もった積年の恨みを晴らす為なのか、いつもの笑顔のリヨぐだ子から普通にセクハラを受けていたのだった。


余談編集

登場以前にエミヤのキャラクエストで人属性の英霊の一人として名前だけ語られており、実装もまことしやかに囁かれていたが、まさかバーサーカーで現界するとは思わなかったプレイヤーも多い。クラスに関する予想の大半は、ルーラー、または看護師という職業からキャスターであった。


正式発表された際には、元々多くの人が抱いていたイメージとのあまりの乖離に物議を醸したものの、いざ第1部5章が実装されると「こりゃ、確かにバーサーカーで正解だわ」という意見が大数を占めるようになった。実際、史実におけるナイチンゲールの生前の逸話は天使などと言った甘いイメージとは正反対、むしろ「鋼鉄の女傑」と言って差し支えない、常人離れした「鋼の精神」と「不屈の闘志」を持った、正真正銘の「英雄」である。そのため、生前の苛烈な逸話を知っていた一部のプレイヤーに限っては、バーサーカークラスとして実装されることを予想できた人もいる。


造形については、『Fate/EXTRA CCC』開発時点で既に出来上がっており、エリザベート・バートリーと最終選考を争って已む無く落選となった。しかし、奈須氏は彼女の「鋼の聖女」としての在り方を気に入ったようで、『FGO』の第1部5章のキーキャラクターとして採用するに至った。


第1部5章実装時にキャラを見た多くのプレイヤーに「そりゃ『CCC』には出せないわ」と言わしめた(当時の『ムーンセル』は「結婚相談所」とまで呼ばれており「どんなマスターでも扱うことは不可能」と言われるナイチンゲールと相性の良いマスターは存在しないだろうと言われていた)。


結局『Fate/EXTRA』シリーズ最新作の『Fate/EXTELLA』にも出演することが出来なかった。

尤もこのゲームはチームを組んでの勢力戦がコンセプトなので協調性を欠片すら持たない(そうでもしないとやっていられなかったのは事実だが)彼女が登場するのには無理があったのだろう。ただし、ある人物の替えの衣装の参考として選ばれるという形で間接的ではあるが出演しており、その衣装の名前にも彼女を参考にしたことが一発で解るような名前が付けられている。なお、彼女が『CCC』に登場するはずだった名残はこの作品におけるとあるキャラの過去に引き継がれている。


尚、『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』では徹洗……もとい鉄扇公主羅刹女役を担当。

何から何まで消毒液で徹底滅菌してしまう事からモー孩児は顔に小さな傷が出来ただけでお仕置き半分にバケツ満杯のオキシドールで顔面ざぶざぶさせられ、乳魔王も料理はおいしいのに皿や食器にこびりついた消毒液の刺激臭が酷くて料理の味を純粋に楽しめないあまり御仏にどうにかしてくれと懇願する始末。その有様はモー孩児をして「ブレーキの壊れたダンプカーと言わしめた。

ナイチンゲールの殺菌消毒への情熱が、悪い方向で発露してしまった結果の一例だと言えよう。


その一方で、選択肢によっては彼女のデレ顔を見ることもできる

このイベントについてはこちらの記事も参照のこと⇒牛魔王一家


こんな「傷病絶対撲滅するウーマン」な彼女だが、色恋に心をときめかせた乙女な時期がある。

看護師を志す道の最中に、一人の青年に情熱的な恋をし、心の拠り所とするほど慕っていた。

結局は一人を愛する道ではなく万人を救う道を選び、その青年とは結ばれずに終わっている。


後に、彼はナイチンゲールのために仲間と共に基金を創設し、彼女の看護活動や看護師学校設立に力を貸したとされている。イベントでも、一貫して鉄面皮を貫いているように見えて、実は僅かに女性らしいデレを覗かせるため、よく観察してみると意外に “かわいい婦長” が見える瞬間は多い。


因みに、その全サーヴァント中でもトップクラスの思考や言動の狂いっぷりのおかげかリヨ氏の絵柄がしっくりき過ぎるという長所もある(何度も言うが彼女はリヨぐだ子以上の狂人である)。


関連イラスト編集

センシティブな作品白衣の天使

戦場の天使ナイチンゲール


関連タグ編集

Fate/GrandOrder バーサーカー(Fate) サーヴァント

看護婦 天使 介護 女傑 パイスラ バーサクヒーラー

トリック・オア・トリートメント











劇場版アニメ『冠位時間神殿 ソロモン』においても、ナイチンゲールは藤丸立香達カルデアの、第1部5章代表の援軍として登場している。そこには武器類は一切使わず徒手空拳で戦闘を行い、他の英雄達がゲーティアのパンチで吹き飛ばされていく中、そのパンチのラッシュに対して互角の戦いをする女傑の姿があった。狂化の恩恵かもしれないが、本職の軍人顔負けのフィジカルである。

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