RFシリーズ(ガンダムF90)
りふぁいんしりーず
『機動戦士ガンダムF90』を初出とするMS・MA群。
ジオン残党軍によるテロネットワーク『オールズモビル』が運用するMS・MA。主に初出での火星圏のオールズモビル『火星独立ジオン軍』のMS・MAを指すが、0122年に蜂起したシャルル艦隊など地球圏に脱出した火星独立ジオン軍や、0116年当時の地球圏のオールズモビルを構成する反連邦組織でも運用されている。
旧ジオン軍が使用していたMS・MAのリファイン機であり、外観もそっくりとなっている。ただし、外見は同じでも、最新鋭の技術を導入している事で、約20〜30トンもの大幅な軽量化を果たしており、パワーウェイトレシオも底上げされて前世代のエース機にも通じた。全体の性能面は90年代の主力機であるギラ・ドーガ系を凌駕し、地球連邦軍のヘビーガンに匹敵するパワーを得ている。
かつてネオ・ジオン系の最終的な組織である「袖付き」では、ジオンとしての求心力を高める目的で、ザクの面影を残していたギラ・ズールが運用されていたが、おそらくRFシリーズの場合も、その求心力が更に求められた結果、旧ジオン公国軍の象徴と言えたザクなどのMSと瓜二つな外見となる形となったと思われる。
RFシリーズには3種類あり、前期型及び中期型は一年戦争時の見た目を踏襲した機体で、『機動戦士ガンダムF90FF』、『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』では、地球圏のオールズモビルを構成する反連邦組織『NSP』及び『共和国解放戦線』によるフロンティアⅠへのテロ行為で使用されている。他にも、火星圏のジオン残党軍『火星独立ジオン軍』も主力として運用しているが、独自に開発したと思わしきギャンとアッザムのみは改修による変化が見られる。
後期型は、内部のフレームが共通化されている。特にRFグフはRFザクに加えて、RFドムとも共通のフレームとの資料もあるので、RFザク、RFグフ、RFドム、RFゲルググは同じフレームで構成されている事になっている。外観こそ踏襲しているが、武装面に関してもビーム系が主体となっている上、RFザクの肩シールドやRFグフのヒート・ロッドに射撃武器を内蔵すると言った細かい部分に新技術を投入した跡が見られる。さらに、技術協力としてクロスボーン・バンガードのMSを開発するブッホ・コンツェルンが携わっている。
詳しい開発経緯は不明ではあるものの、第0次オールズモビル戦役とも呼ばれる「トリムールティ事変」では、恐らくレガシィを通じてジオン系を主とした複数の反連邦組織に相当数が配備されているため、少なくとも、U.C.0115年前後にはロールアウトしていたものと思われる。
名称のRFは“Refine”の略。
前期型/中期型
※前者は火星独立ジオン軍での表記。
後期型
- OMS-06RF RFザク
- OMS-07RF RFグフ
- OMS-09RF RFドム
- OMS-09DRF RFデザート・ドム
- OMS-09SRF RFスノー・ドム
- OMS-14RF RFゲルググ
- OMS-14RF RFゲルググ(アカゲルググ)
- OMS-14SRF シャルル専用ゲルググ
- OMSM-07RF RFズゴック
本項目に羅列されるような機体群の特徴を持つモビルスーツではないが、同じように"リファイン"の意味が名前に込められた機体は別の作品に複数登場している。
- ms-14J リゲルグ
一年戦争期に生産されたゲルググをアクシズが近代化改修して開発した機体。
名前はそのままリファイン・ゲルググの略称。
- AMX-014R リーベン・ヴォルフ
火星独立ジオン軍の前身であるジオンマーズが開発した開発したドーベン・ウルフのマイナーチェンジ版。
ドーベン・ウルフのリファインのReと生存を意味するlebenをあわせ「ドーベン・ウルフはまだ生きている」という意味にしている。
- RGZ-91 リ・ガズィ
第二次ネオ・ジオン抗争で運用された機体。
アルファベット表記はRe-GZであり、それぞれRe=リファイン(Refine)、G=ガンダム(Gundam)、Z=ゼータ(Zeta)の意味を持つ。
- RGZ-95 リゼル
試作機のリ・ガズィからさらにブラッシュアップすることで本格的な量産に成功した機体。
名前はRefine Gundam Zeta Escort Readerの頭文字を取って略したもの。
RFザクやRFグフと同じように元来は一年戦争時の機体を模したモビルスーツ。損耗の激しい駆動系などに火星独立ジオン軍が運用する機種との互換性を意図した改修が加えられているため、半分ほどはRFシリーズの分類に足を踏み込んでいると言えるかもしれない。
ややこしいことこの上ないが、グラン・ザムはあくまでビグ・ザムを再設計した機体のためRFシリーズの括りには入らない
ザクⅡ(アージェント・キール仕様)、ジム(アージェント・キール仕様)
時系列的にはオールズモビル戦役以前だが、これらも見た目は旧式だが実は中身を最新の部品にして、現行機に匹敵する性能を持ったMS達。ただしこちらは一年戦争時に製造されたオリジナル機を近代化改修した似て非なるものである。
ちなみに何の因果かオールズモビルと相対し続けたF90はロールアウトから四半世紀近く後にも近代化改修を施された上で実戦に投入された。
一部機体は10年近く近代化改修を行い、中身を新しくし続けていた。中でもユーマ・ライトニングの機体はジョニー・ライデンに認識してもらうために外観がゲルググ系であることにこだわっていた。