概要
頭髪の両脇を剃り、残った髪を逆立てたヘアースタイル。
名称はネイティブアメリカンの一部族の名に由来する。
モヒカン族は弓を射る時に頭髪が邪魔にならないよう、側頭部を剃り上げていた。これがこの髪型の起源となっている。なお、この髪型をしていたインディアンは他にもおり、アメリカ国内ではこの髪型はモヒカンとは言わず、別の部族の「モホーク」由来のモホーク刈りと言う呼び方をする。
髪を剃らずに、短い髪を頭頂部に寄せ集めるようにしたものを、ソフトモヒカンとも呼ぶ。
サッカー選手のデビッド・ベッカムがこの髪型にして以降、それなりに認知されるようになった。
反対に、中央の毛髪を剃り落としたものを「逆モヒカン」と呼ぶ。
一見すると伊達や酔狂でこの髪型をしているように見えるが、実は隠し武器の仕込み場所にしているキャラクターもいる。
その他の用途
主人公一行の行く手に突如現れては瞬殺される、かませ犬のごとき雑魚キャラ共の名称として使われる例がある。
とりわけ漫画『北斗の拳』においては、「ヒャッハー」の掛け声とともに略奪を行う無法者共のモヒカン率が異常に高い為、彼らを指して「モヒカン」と呼ぶようになった……かどうかは残念ながら定かではない。
ちなみに、『北斗の拳』における「モヒカン」こと悪党どもの末路はほとんどの場合、
モヒカンの売り言葉→ケンシロウの買い言葉→モヒカン逆上→瞬殺(ケンシロウに返り討ち)――の流れを踏む。
連載終了前後のラジオ番組では、この一連の流れを歌った「ケンシロウがモヒカン殴ってひでぶあべしぶー」との歌(ビビデ・バビデ・ブーの替え歌)が投稿、放送された程によく知られたパターンである。
ちなみに、北斗の拳にも影響を与えたとされる映画『マッドマックス2』の「ウェズ」は、「世紀末世界のモヒカン」だが、決して雑魚では無く(それどころか悪党側のボスが手を焼く程の強さと凶悪さを持ち合わせている)、得意の頭突きで暴れまわっていた。
更にこれを転じた形で、ローカルな呼び方として「(主に格闘ゲームの)上級者でない者」を指す事がある。
関連キャラクター(※作品名50音順)
- 不動明王(イナズマイレブン)
- カナタ(ウーユリーフの処方箋)
- アントニオ・ガスター(F-ZERO)…普段はヘルメットを被っているが、『GX』の優勝インタビューで明かしている。
- ダック・キング(餓狼伝説)
- 不死川玄弥(鬼滅の刃)
- セス、ヘビィ・D!(KOF)
- モヒカン・エース(金色のガッシュ!!)
- ジェロニモ・ジュニア(サイボーグ009)
- 卍丸(魁!!男塾)
- 丸川角児(湘南爆走族)
- 斎藤綜明(食戟のソーマ)
- 高梨太郎(SHIROBAKO)
- 黄蓋(真・三國無双シリーズ)
- ザンギエフ、バーディー(ストリートファイターシリーズ)
- モヒカンニ・サセルス(ストレッチマン)
- シャケ(スプラトゥーン)
- アボボ(ダブルドラゴン)…NEOGEOの格ゲー版での髪型。オリジナルではスキンヘッド
- ハッサン(ドラゴンクエストⅥ)
- 魔王ウルノーガ(ドラゴンクエストⅪ)
- 人造人間16号、界王神、ウーブ(ドラゴンボール)
- 中之条剛(日常)
- 下山倫平(火ノ丸相撲)
- バズビー(BLEACH)
- ジード(北斗の拳)
- ズルズキン、ストリンダー(ポケットモンスター)
- ウェズ(マッドマックス2)
- イギー、ラリー、レミー(マリオシリーズ)
- テッドブロイラー(メタルマックス2)
- 酎(幽遊白書)
- 石島土門(烈火の炎)
- 竹中忠左衛門(六門天外モンコレナイト)
- アブボ・ラオ(レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ)
- ワイパー(ONEPIECE)