概要
TVアニメ『フレッシュプリキュア!』の主人公。キュアピーチに変身する。
公立の四つ葉中学校に通う14歳の漢娘……じゃなくて女の子である。
蒼乃美希(キュアベリー)・山吹祈里(キュアパイン)とは家族ぐるみでお付合いがある幼馴染である。身長159cm。血液型はAB型。
英語表記は「Love Momozono」。名前については後述。
口癖は「幸せ、ゲットだよ!」。
明るく人懐っこい性格で、他人の幸せや不幸を本人以上に喜び、悲しむことが出来る豊かな感受性と優しさを兼ね備えた「理想的な美少女」であるが、それらと相反する様な雄々しき勇気と猛々しい戦闘スタイルを併せ持つ。
「ラブさん」「ラブやん」「ラブ兄貴」「ピーチ兄貴」「おっぱいが付いたヒーロー」など、精神的な逞しさから大変男前な愛称で呼ばれる。ラブという名前に因んで「羅武」という荒々しい漢字を当てられることも。それらは偏に、男子よりも男気がある言動・振る舞いからそう呼ばれるが……。なお、「ラブ」という名前はおじいちゃんが思いを込めて付けた名前である(後述)。
その男気と類まれなる愛情により、作中の登場人物のみならず、大人 - 子供まで広きに渡る視聴者にも敬愛されている。俗に、粗にして野だが卑に非ずなラブの性格も、偏に祖父・源吉譲りであろう。
プリキュア主人公伝統ともいえるアホの子で、勉強もスポーツもイマイチ(ただし、運動神経は平均的)と、前作主人公・夢原のぞみに若干似ているところはあるけれど、幼少時から家事を手伝って来た影響で料理が上手いという今までにない設定があり、ハンバーグが大好物且つ得意料理。本当に良いお母ちゃんである(ただし、裁縫は苦手)。
夢はトップダンサーとなること。目指せミユキさん!
そんな漢娘な彼女だが、歴代のプリキュアシリーズの主人公達と比べて、意外にもメンタル面の弱さを指摘されることがあり、せつなの正体を知った時やトイマジン(というよりウサピョン)の真実を知った時など、非情な現実に直面すると激しく落ち込み、戦意喪失してしまうこともある(そういう時は大抵美希が心を鬼にしてラブを叱咤する)。
しかし、それはラブが感受性豊かで責任感の強い人物であるが故に、直面した現実の全てを自分の責任の様に受止めてしまうことが原因であり、彼女の人一倍強い愛情が逆に仇となってしまった結果ともとれる。
そして、その強い愛情を持って立上がり、どれだけ辛い現実に打ちのめされても、全てを受止めたまま自分に出来ることを限界までやろうとするところがラブ兄貴たる所以である。
なお、プリキュアとなる前にナケワメーケに襲われた時は、逃げ遅れたミユキさんを守るために何とスタンドマイクで格闘戦を挑んでいた。このことからも、漢娘の素質は既にあったようだ。
仲間や守るべき人達のみならず、その純粋な愛情でイースやトイマジンなどの敵すら救ったラブ。彼女こそまさに“愛”のプリキュアである。マジ天使!
そして、その「敵をも救おうとする優しさ」を持つというコンセプトは後輩プリキュアにも継承された。
ちなみに人参が嫌いで、母あゆみに度々注意されている(食べられないわけではない)。
家族構成
父:桃園圭太郎
母:桃園あゆみ
祖父:桃園源吉(故人)
父・圭太郎はカツラメーカーに勤めているサラリーマンで、母・あゆみは近所のスーパーでパートタイムの仕事をしている。
祖父の・吉はラブが幼い頃に他界しており、生前は畳屋を営んでいた。
24話以降は、ラビリンスと決別して行く当てがない東せつなを桃園家の一員として迎え入れている。
プリキュアとしての形態
キュアピーチ
。
管理国家ラビリンスの刺客からクローバータウンを守る戦士。フレッシュでは最初に誕生したプリキュア。パンチ力が強いらしく、劇中でもパンチで攻撃していることが多い。
劇場版ではカンフー人形を相手に中国武術の様な技も使用しているが、別に普段から武術を習っているという訳ではない(映画上の演出と思われる)。
そのため、プリキュアの中ではファンの間で「技巧派」と呼ばれることもある。
詳細はキュアピーチで。
キュアエンジェル(キュアエンジェルピーチ)
劇場版ではミラクルライトで、本編ではラビリンスの人の思いを受けて変身した形態。
初登場は劇場版。そちらでは敵を浄化するだけに留まるが、本編ではノーザクライン相手に他のキュアエンジェル達と戦った。
商品化された際は固有名としてキュアエンジェルピーチと差別化して名付けられた。
詳細はキュアエンジェルで。
トリビア
名前について
ラブは「プリキュア変身者としては史上初」となる「名前に片仮名が含まれている」人物であるが、家族構成の項目を見れば分かる通り純粋な日本人である。
「ラブ」という名前は、畳職人であった祖父が「自分が愛情を込めて畳を作って来た様に、孫娘にも将来愛情を持って何かを成し遂げて欲しい」という願いを込めて付けたものである(ある事情でラブ本人もその理由を知ることとなる)。最初は「愛」という名前にすることも考えたそうであるが、もっと広い世界で通じそうという理由から、源吉は敢えて「ラブ」と名付けた。
日本でも海外でも下手をするとDQNネームと化しそうであるが、海外での放送におけるラブの名前は綴りがRabuではなくLoveとなっており、祖父の思いは無事叶っていることとなる。
ちなみに、ドキドキ!プリキュアの主人公相田マナ(キュアハート)も名前がカタカナ表記であるが、本来は漢字で「相田 愛」と書く。
また、「ハーフのプリキュア」は前作に登場した春日野うらら(父がフランス人で母が日本人)がおり、純粋な「日本国籍でないプリキュア」は5年後の『ハピネスチャージプリキュア!』の「白雪ひめ」ことヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイが初のケースとなる(ブルースカイ王国という架空国家出身)。
声優について
CVを担当した沖佳苗氏は『ふたりはプリキュアSplash☆Star』のモブの美術部員役で声優デビューし、プリキュアシリーズでは前述のデビュー作を含め『Yes!プリキュア5GoGo!』までモブキャラ多数を演じていた。
4度目の出演となる本作は主役での登板となり、彼女にとって初のアニメ主演である。
また、沖氏は変身バトルヒロインに憧れていたこともあり、プリキュア役に起用されたことは彼女の思いが叶ったという意味もある模様。
放送前の記者会見では「私はこどもの頃、戦う女の子に憧れていたので、こんどは私がこどもたちに憧れを与える番だと思っています。(1回目のアフレコを終えて)ふだんはすごく緊張するタチなのですが、全然緊張しませんでした。共演のみなさんが支えてくださって、これから仲間になるんだと思うと、ワクワク感でいっぱいになりました。ラブは元気で活発なんだけど、勉強が苦手な子。だれかのために何かしてあげられる子。私との共通点は元気で、まっすぐなところですかね。人参が苦手なところも似ています(笑)」とコメントした。
そして、沖氏はハグプリ36 - 37話でスペシャルゲストとして、約8年振りにTVシリーズ出演を果たした(2014年の『ハピネスチャージプリキュア!』のプリキュア10周年おめでとうメッセージの出演も含めると4年振り)。
呼称について
関連人物 | 呼び方 | 呼ばれ方 |
---|---|---|
蒼乃美希 | 美希タン | ラブ |
山吹祈里 | ブッキー | ラブちゃん |
東せつな | せつな | ラブ |
タルト | タルト | ピーチはん |
シフォン(インフィニティ) | シフォン | ラブ |
桃園あゆみ | お母さん | ラブ |
桃園圭太郎 | お父さん | ラブ |
桃園源吉 | おじいちゃん | ラブ |
知念大輔 | 大輔 | ラブ |
ミユキさん | ミユキさん | ラブちゃん |
描く時の注意点
髪を結ったシュシュから伸びる紐状の髪飾りはラブのチャームポイントであるが、この飾りのほ本数は、変身前は左右1本ずつの計2本。キュアピーチ&キュアエンジェルの時は、右側に2本、左に1本の計3本(左右非対称)である。
(いずれもラブを見る側からであり、ラブ自身から見てではないことに注意)
また髪を下ろした時は、髪型が変身前の山吹祈里とほぼ変わらないのも注意点である。両者の違いは、髪下ろしラブの方がウエーブが強い点にある。
各話ネタ
テレビシリーズ
- 第1話
- 母がくれたトリニティのコンサートのチケットでトリニティのコンサートに来たが、突如ナケワメーケが出現する。
- ミユキさんを助けるためにキュアピーチに初変身。
- 第2話
- 美希の母親の蒼乃レミが経営する美容院を訪れ、ヘアーモデルを頼まれる。
- しかし、最初はオシャレな髪型だったのだが、次第に脱線していき遂にはアフロヘアーに……
- レミが一旦席を外したところで美希に電話し、彼女の異変を知りアフロヘアーのまま現場へ急行する羽目に……
- アフロヘアーのまま変身する。(変身バンクの途中で戻ったが)
- 第8話
- メンバーの中で真っ先にキュアスティックを入手。
- 第9話
- 美希の写真撮影を見物している最中、突如アシスタントからお呼びが掛かる。ひょっとして自分もモデルに!?・・・と思いきや、急に来られなくなったタヌキの着ぐるみの中の人の代役というオチだった。「(幸せ)ゲットできなかった・・・」と物凄く落ち込んだのであった。
- 第15話
- サウラーが召喚したナケワメーケによって本音を引き出されたが、それは「せつなっていい子だな」というものであった。
- 第22話
- せつなの正体がイースだとわかりショックを受ける。
- 第23話
- イースとの一騎打ち。戦いの後イースは命を失うがキュアパッションに転生、ピーチは四つ葉のクローバーを差し出すがパッションは受け取らずその場を立ち去る。
- 第24話
- せつなを探して街中を探すが見つからず途方に暮れていたがせつながやってきたので彼女を誘って外食に誘う。
特別出演
- ハピネスチャージプリキュア!第18話
- プリキュア10周年おめでとうメッセージにキュアピーチとして登場。フレプリメンバーの大トリを務める。
- HUGっと!プリキュア第36・37話
- 36話後半のBパートでは2016年での春のオールスター映画で共演した朝日奈みらいとリコと再会し、映画には登場しなかった花海ことはと初共演を果たし、ことはは「ハピネスチャージプリキュア!」以前での37人のプリキュア戦士の中で唯一ラブと一足先に初共演した。「明日大会があるから」なのか、ダンスの練習をし、ルールー・アムールと共に踊り、そしてそのままほまれチームの一員となる。なお、担当声優の沖佳苗はほまれチームの声優で唯一アニメロサマーライブに出た事がない(ちなみに、同じほまれチームに所属をしている愛崎えみる/キュアマシェリ役の田村奈央は沖と同様に歌手活動をしていないにもかかわらず、「あいうら」名義で出ている。)。
- 『ひろがるスカイ!プリキュア』第26話
- 日替わりで登場する歴代プリキュア18番手として登場。前期EDのヒロガリズムの最終話の第21話で次の主人公・キュアブロッサム(花咲つぼみ)が登場したため、ブロッサムの次に出て来るのかと思いきや、後期ED『Dear_Shine_Sky』初回第22話を飛ばして第23話では1つ前の主人公のドリームが登場、第24話でキュアプリズム(放送日が虹ヶ丘ましろの誕生日であるため)。第25話でキュアブルーム(日向咲)が登場、第26話でやっと登場した。登場が遅れた理由は「ひろプリ後期ED遅れ兄貴」を参照。同話が前期クール最終話であったため、ピーチが前期クールの最後の登場となった。1月放送が2010年であったために放送終了年・2010年を含めれば2010年代放送プリキュアシリーズ作品プリキュア戦士ではピーチが最後。
映画
- NS1
- 自分が道を間違えてしまったため、他のプリキュアチームとの合流が遅れる。変身後、やはり道を間違えて到着が遅れたキュアマリンと共にはしゃぐ。
- 奇跡の魔法!
- ピンクカルテットの一員として登場。キュアミラクルを助けながら館長&プロトジコチューの複製体と戦う。同作での「ハピネスチャージプリキュア」以前の37人の中では最も活躍をしていた為、コレが約2年半後の上記の「はぐプリ」の第36話へと繋がるので有る。
- F
関連イラスト
変身前後の姿のタグ使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身する前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である「キュアピーチ:タグを付ける行為は変身後の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害となってしまうため、その様な行為は避けるべきである。
また、変身後の姿しか描かれていないイラストに対して、『桃園ラブ』等の変身前の姿のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中には勿論、変身前後の姿双方のタグが付けられていることを気にしない人もいるであろうが、検索の際に気になるという人もいるため、その様な人への配慮としてタグの使い分けをしっかり行うことが推奨される。