浦和駅
うらわえき
一応、さいたま市/埼玉県の代表駅であり、県庁や裁判所などの最寄り駅なのだが、同じ市内の大宮駅と比較するのもアレなほど、停車本数・路線数・利用者数が段違いに少ない。
かつては京浜東北線のみ停車という県代表駅としてはありえない不遇の時代があった。
更に2013年にホームが開設されるまで湘南新宿ラインはこの駅を通過していた。
その理由としては駅が台地の縁にあたる部分に建設されたため元々の敷地が狭く、周辺の市街地化もあり拡張の余地が無かったためである。
そんな不遇の歴史をたどりながら、本駅の利用者数は高崎駅やJR宇都宮駅よりはるかに多く、仙台駅と互角かそれ以上である。首都圏恐るべし。
大宮駅に勝てる数少ない要素といえば、開業年はこちらの方が2年早いこと。それどころか埼玉県で初めて開業した駅の1つで、高崎線開業と同時だった。
その高崎線にすらかつて通過されていたのだから、不遇の程が分かるというもの。
駅西口に伊勢丹がある他、アトレ浦和があり、東口にはパルコがある。
2018年(平成30年)3月16日にはアトレ浦和西棟が開業し、西口地下連絡道には浦和レッズオフィシャルショップが開設した。
又、浦和レッズのホームである埼玉スタジアム2002へは国際興業バスを利用して迎う事が出来る。
「曖昧さ回避」でも書いたが「浦和」とつく駅は全部で8つもある。
同一地名が駅名に使われているケースは「千葉」の方が13と多いが、浦和の場合「東西南北全部揃っている」という点で非常に特異(ちなみにこれは全国で唯一)。
東西南北の浦和駅は旧浦和市において浦和駅を中央にして綺麗に東西南北に分かれているから納得がいくが、「中浦和」「武蔵浦和」「浦和美園」まで来ると一体何が何だか分からなくなる。
駅構内は3面6線の高架駅。
当駅の高架工事は湘南新宿ラインを停車させる事を前提として施工され、2008年に全面高架化された。
上述した地形上の理由から狭隘なスペースを有効活用しながらの難工事となり、工事開始から高架化完成・湘南新宿ラインホーム新設までに約9年間の歳月を必要とした。
駅周辺高架化工事完了に伴い東武鉄道直通特急「日光」・「きぬがわ」・「スペーシアきぬがわ」が停車となり、ようやく県代表駅としての面目が保たれる事となった。
距離と利用者の影響で八王子駅や川崎駅と比較されやすいが、この2つに比べて通路が広くとられている為かこちらの方が高架化されている分、歩きやすい。上野終点の上り快速電車と東京方面の電車は当駅での接続が便利であり、15両編成の場合、エレベーター近くで乗降すれば、川崎駅の東海道線エレベーター近くで降車できて便利である。普通電車は手前のさいたま新都心駅でも接続できる。日中の高崎線上り湘南新宿ライン快速と上野東京ラインの乗り換えは当駅が空いていて便利である。
2015年(平成27年)11月中旬頃に駅ビルであるアトレが開業し、2018年(平成30年)3月16日に西棟が開業したが、西棟とホームに直結される改札口は設置されてない。
更に、アトレ西館のビルは駅ビルの割に面積が狭い点に注意。
尚、駅の南側の高架下や北口に大規模な駐輪場が存在するので自転車利用にも便利。
北口は蔦谷書店がある他、改札出た場所にある南館には食料品売り場なども存在する。
乗り場
発車メロディ
京浜東北線はご当地メロディーを採用しており、1番線は浦和レッズの応援歌の「Keep On Rising」が、2番線はさいたま市の市歌の「希望(ゆめ)のまち」が採用されている。
上野東京ラインはテイチク製が使用され、3番線は「スプリングボックス」、4番線は「すすきの高原V2」が使用される。
湘南新宿ラインホームは東洋メディアリンクス製が使用され、根岸線や横浜線でお馴染みの「Water Crown」(5番線)、「Verde Rayo」(6番線)が使用される。
のりば | 発車メロディ |
---|---|
1 | Keep On Rising |
2 | 希望(ゆめ)の街 |
3 | スプリングボックス |
4 | すすきの高原V2 |
5 | Water Crown |
6 | Verde Rayo |
- 2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は88,213人である。
年度別
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 79,791人 | 159,582人 |
2009年(平成21年)度 | 79,376人 | 158,752人 |
2010年(平成22年)度 | 79,113人 | 158,226人 |
2011年(平成23年)度 | 78,807人 | 157,614人 |
2012年(平成24年)度 | 80,269人 | 160,538人 |
2013年(平成25年)度 | 84,230人 | 168,460人 |
2014年(平成26年)度 | 84,725人 | 169,450人 |
2015年(平成27年)度 | 87,650人 | 175,300人 |
2016年(平成28年)度 | 89,963人 | 179,926人 |
2017年(平成29年)度 | 92,735人 | 185,470人 |
2018年(平成30年)度 | 95,064人 | 190,128人 |
2019年(令和元年)度 | 95,865人 | 191,730人 |
2020年(令和2年)度 | 74,053人 | 148,106人 |
2021年(令和3年)度 | 77,670人 | 155,340人 |
2022年(令和4年)度 | 84,116人 | 168,232人 |
2023年(令和5年)度 | 88,213人 | 176,426人 |
埼玉県の官公庁の施設が多いせいか、駅周辺には和菓子店が点在しており、更にパルコの上には映画館と図書館がある。
東口には前述したようにパルコが、駅ナカにはアトレ浦和、西口には伊勢丹やアトレ浦和西棟がある。
なお周辺は条例により繁華街としての開発が規制されており、その為もあって駅の規模に比べて居酒屋等は少なめである。
駅北西部にはイトーヨーカドーがあり、北側には駐車場がある。
その駐車場はパルコ、イトーヨーカドー、伊勢丹の駐車場割引が可能だが、アトレのみ対応していない点は注意。アトレは駅南側の高架下駐車場を利用する必要がある。
書店は上記のアトレ浦和の北館にある蔦屋書店とパルコ内にある紀伊国屋書店の2軒が近い。
家電量販店に関しては大規模なカメラ系家電はないが、パルコ内にノジマが存在する。
駅西口の駅前ロータリーには浦和区のマスコットキャラクターである「浦和うなこちゃん」の石像がある。
やなせたかしの作でかわいいデザインではあるのだが、ひとたび雨に振られると豹変する事でも知られる。
その駅西口はアトレ西館が開業と西口の地下街と接続しており、改札からバスや伊勢丹利用する際には非常に便利な構造となった。
途中通路には浦和レッズのオフィシャルショップも存在する。