シャンハイエグゼ
しゃんはいえぐぜ
概要
東方ライブアライブの作者であるコーキー氏によって製作中の東方二次創作ゲーム。
名前の通りロックマンエグゼの仕様を元にしている。
登場するのはおもに東方キャラであるが、独自のキャラ付けがされている。
また、あまりスポットが当たらない旧作のキャラの多くにスポットが当たっているのも特徴。
ニコニコ動画に紹介があげられており、体験版もある。
動画でも述べられているが、システム面で『ロックマンエグゼ1~6全作の仕様を良いところ取り』しつつ、キャラクター面で『東方projectの現代パロディ』、そしてストーリー面で『2010年代の情報社会に則った世界観』を構築した、作りこみの深い作品となっている。
英語モードは搭載されており、キーコンフィグのウィンドウで言語変更できる。
詳細はこちら→ニコニコ大百科リンク
登場人物
本作では東方二次創作でも大きく性格が変わっていたり、異なる苗字になっている人物も多いので注意したい。()が改変前の元キャラ。
神綺 アリス(アリス・マーガトロイド)
本作の主人公でシャンハイのオペレーター。幻想中学校に通う女子中学生。普通の雰囲気を漂わせながらも、オペレーションの腕は一流。自分の部屋には人形のほかにプラモデルもある。本格的に動き出したネット犯罪組織、ROM関連の事件に巻き込まれていく。
N1リーグの選手紹介時には金色の魔神なるあだ名で呼ばれるようになってしまい、本人は困惑している。
使用端末はスマートフォン。
シャンハイ.EXE(上海人形)
アリスのネットナビ。ほかのナビよりも容量が異常に大きい。また、人型の他のナビと比べても、髪がサラサラと靡く(マリサやサクヤは髪型が固まっている)など比較的人間に近い容姿をしているのが特徴。
面倒くさがりで口が悪く、おまけに悪知恵も働くという困った性格の持ち主で、傍目から見たら殆どヒールナビにしか見えないが、それでもアリスのことは常に気にかけている。また、姉御のような気質ゆえにヒールナビには慕われやすく、本編開始の時点ですでに、腕っ節の強さとカリスマ性から、電脳世界のみならず現実世界にまでたくさんの下僕を配下においてネットの管理を任せている。何故かダークチップを使用しても大きな影響がなく、チップの売人にも驚かれていた。
好きなものはお金と食べる事。意外にも泳げない。
決め台詞はばっかじゃないの!?。
アリスとシャンハイは元ネタになった光兄弟の性格を逆転させたうえにメダロットのアニメ版の天領イッキとメタビーを掛け合わせたようなキャラクター付けになっている。
その他にも博麗霊夢(原作もしくは二次創作)の性格も取り入れられているようにも見える。
ユメコ(夢子)
物語途中で製造される麻由美のナビ。
元々は赤いスプライちゃんで、神綺家のテレビにウィルスが入り込まないように見張ってる。一般の青いスプライちゃんとは違い、セリフは全部カタカナ表記ではない。
ナビになった頃、麻由美に「娘の名前候補」だった「夢子」と名付けられる。
森近 霖之助(森近霖之助)
魔理の父親で、ネットワーク学の権威。過去に起きたネット全体を揺るがす事件の後、それらを教訓として新たな電脳世界を創り出した。
幻想大学の教授でアリス達の戦いをサポートしてくれる。
獅熊 里香(里香(東方project))
アリスと同じ学校に通うクラスメート 語尾に「~なのです!」をつけるという独特な口癖を持つ。
クルマやトラックなどの車両系に強く、家もミリタリー色で飾っている。
使用端末はテスター。
名字が某タイチョウと似通っているが、父親がハゲかどうかは不明。
タンクマン.EXE
里香のナビ。女好きな性格で、シャンハイに好意を寄せているが尽く撃沈している。
戦車をモチーフにしているため、ミサイルや主砲などがメイン武装。
椿 ネック
アリス達の中学校に転校してきた、自称:天下一のネットバトラー。
ネットバトルが大好きな熱血主人公タイプ。アリスとは事前にゲームセンターで知り合った。
二つ名(異名)はその時の気分でコロコロ変わるらしい。
スパナマン
ネックのナビで鋼鉄のボディを持ち、背中には大きなスパナを背負っている。時折口調が江戸っ子になる。
重量級の体格を活かした戦法が得意。
シャンハイに好意を寄せており、タンクマンとは恋でもライバル関係にある。
パワーキャラと言う役割からガッツマンポジションと言える。
八意 鈴仙(鈴仙・優曇華院・イナバ)
アリスとは違う中学校に通う最年少のネットエージェント。トップクラスの腕前を持っており、冷徹な性格で敵には容赦がなく、攻撃対象のデリートにもためらいを見せない。
最近はROM関連の事件が本格化してきたため、些細な悪も見逃なくなっている。
応急処置の心得もあり、披露した相手は一度悪と判断した人物だった。アリスとの戦いを期に、彼女の心に変化が表れつつあるようだ。
実は海外の紛争地域の出身であり、傭兵集団の一員として戦闘行為に明け暮れていた過去を持つ。
その経験からか世間離れしたかなり物騒な価値観の持ち主。
ヨリヒメ(綿月依姫)
鈴仙のネットナビ。「イエス・マム」の返事一つで忠実に命令をこなし、必要以上に喋らない。
ファイターソードやワイドソードを初めとした、あらゆるソード系チップを使いこなすプロフェショナル。
また、刀身型の防御ユニットを目の前に忍ばせており、正面からの飛び道具は悉く弾いてしまう。
本気を出すと「カミオロシ」と呼ばれる自己強化を施し、行動が一気に激化。
更にソード攻撃に相手の弱点となる属性を付加するようになる。
ネットバトラー
博麗 霊夢(博麗霊夢)
博麗神社の巫女。まだ小学生だが、周囲からの人望は厚い。
母親は宇宙ステーションで働いているらしい。
N1リーグを勝ち抜く腕前を持つ天才ネットバトラーで、トータスマンのオペレーター。
霊夢の要素がシャンハイに取り入れられているのか、こちらは普通な感じである…。
トータスマン(玄爺)
霊夢のナビで、母親の代から活躍している。かなりの旧型だが、サンドウェーブを中心とした地属性による広範囲攻撃は、下手な新型を凌ぐ性能を持つ。
また、一人で広い神社に住んでいる霊夢の執事としての役割も務めている。
砂を使うナビという意味ではデザートマンに近いキャラクターだが、トータスマンとは異なり悪役である。
宇佐見 蓮子(宇佐見蓮子)
主にネット掲示板で役に立つ情報を書き込んでいるネットバトラーの一人。董子とは姉妹で、こちらが姉。
使用するナビは「ヒフゥ」という名(英語モードではSiel)の一般的な少女型ナビ。
上白沢 慧音(上白沢慧音)
永遠高校の教師で、ネットバトルはあくまで趣味の領域だが、N1リーグを勝ち抜くほどの手練れ。
頭突きはとても痛いらしい。普段は高校の校門前に立っているが、神社の仕事を手伝うこともある。
ハクタクマン
慧音のナビ。とても愛らしく戦うが、ピンチになると病気にかかった時に手に入れた力でパワーアップして、攻撃パターンが激変する。
通常は木属性だが、隠し要素で戦えるSP版は火属性であり、赤い姿になる。
リグル ナイトバグ(リグル・ナイトバグ)
インセクタ王国のトーナメント優勝者。
セイレーン号のエキシビションマッチでアリス達と対戦する。
何らかの事情で男装しており、度々私と言いかけてすぐに言い直す場面がある。
ビートルマン
カブトムシ型のリグルのネットナビ。正々堂々とした戦いを楽しむ武人のような性格。
巨体に似合わず動きがすばやく、ジャンプによる落石や突進、追尾式の重力弾などが武器。
外見や攻撃の元ネタはロックマンX3に登場するボスの一体グラビティー・ビートブード。
元ネタのロックマンエグゼで言うところのナイトマンやグラビティーマンに似た所もある。
ちなみにビートルマンのモチーフとなったカブトムシとリグル・ナイトバグのモチーフとなったホタルは同じ甲虫類に属している。
その他
古阿 隈美
久真子とは4つ上の姉で戦車(戦闘能力は無い)を乗りまわすほど豪快な性格の冒険家。
二ホンへ帰国してからは、チップショップ『ヴワル』を開店する。
パチュリー(パチュリー・ノーレッジ)
情報処理能力に長けた隈美のナビ。
姿を描写するリソースを抑えるため、他のナビよりもデフォルメされた姿が特徴。
隈美が帰国するまでは久真子の下で図書室データの整理などを行なっていた。
メールに添付できる程容量が小さい反面、戦闘能力は皆無。
アニメ版のロックマンエグゼのニードルマンのポジションにゲーム版エグゼののナンバーマンや流星のロックマン3のサーフの役割を与えたキャラクター。
八雲 紫(八雲紫)
中央街に本社を構える超大企業ボーダーコンツェルンの女社長。大学とも繋がりを持ち、自社で開発したネットバトルマシンを提供する。
数年前に就任してから、驚くべき手腕で成功を収めていった。しかし、その隙間の向こう側では…
N1リーグの大会スポンサーも務めており、10万ゼニ―もの大金を現金で贈呈できる程。
また、創始者の事はよく思っていないらしい。レミリアの企業とはライバル関係にある。
ブッカー
元々はウラインターネットでウイルスを飼育する設備を売買していたヒールナビ。
一度あるデータを巡ってシャンハイと対立するものの、
後にある出来事を機に裏世界から足を洗い、ウイルスを飼育する設備を
シャンハイ達に提供してくれる。
他にも監視役を快く引き受けるなど、シャンハイの良き右腕(?)になりつつある模様。
ちなみにブッカーという名前は本人の意向でシャンハイに好きに呼ぶようにさせただけであり、
実際の名前は不明。
英語モードではHenchieになっており、henchmanから由来する。
宇佐見 菫子(宇佐見菫子)
永遠高校の生徒で蓮子の妹。霊夢にご飯を届けたり、掃除を手伝うこともある。
八意 永琳(八意永琳)
八意総合病院に勤める医師で、鈴仙の義理の母親。
少年兵だった鈴仙を数年前に養子として保護しており、
世間ずれした鈴仙に人並みの感性を取り戻して欲しいと望んでいる。
その一環としてアリスに「良ければ友達になってあげて」と頼んでいるが、
当の鈴仙は思慮に理解こそ示すものの、あまり乗り気ではない様子。
リン(火焔猫燐)
さとりのナビ。さとりの生活の大半をサポートしている。
古明地 こいし(古明地こいし)
さとりの妹。ナビと共に姉のお見舞いに来ていた。姉の視力を取り戻す依頼イベントは数回に渡るもので、約一章分の規模となっている。
ウツホ(霊烏路空)
こいしのナビ。こいしが姉の世話で忙しくて遊んでくれないことがやや不満な模様。
前述のパチュリー同様デフォルメな容姿になっている。
一連の依頼イベントを進めると、謎の声の誘惑によるダークチップの影響で姿が大きく変わってしまい、性格もこいしへの愛情が歪んでしまったものになってしまった。
究極のフレアパワーに目覚め、フレアーガンを連発して大爆発を起こすだけでなく、オーラを剥がす風を発生させたりと、防御系チップは彼女の前だとまるで役に立たない。
流星のロックマン3のダイヤ・アイスバーンにあたるキャラクターだが、炎属性のカラス型ボスという意味ではジャック・コーヴァスが近い。病院を襲撃した点ではエグゼシリーズのプラントマンポジションか。
マエリベリー・ハーン(マエリベリー・ハーン)
八雲紫の姪。とある事件の後で依頼をして、アリスとシャンハイと出逢う。
ネット犯罪組織「ROM」
白岩 レティ(レティ・ホワイトロック)
チルノのオペレーターで、ROMの一員。チルノと共に、検査と称して訪問してプログラムを書き換えることで冷蔵庫暴走事件を引き起こしていた。
次の出番はなんと8章。首領の儀式を成功させるため、出資者と共に基地のバリアーフェンスを守る大役を任された。重要な場面での活躍が多い。
英語モードでは名前がネタ元に戻っている(Letty Whiterock)。
チルノ
レティのナビで、共に冷蔵庫暴走事件を引き起こした。自ら「ROM最強のナビ」だと豪語する。
氷上での戦いを得意とし、もたもたしていると突撃してくることも。ROMの基地では防衛を務めるEXナビ軍団の最後を任される大出世を果たす。相応の超強化を施されているため、一筋縄ではいかない。
ロックマンエグゼにおけるアイスマンに相当すると思われるが、ポジション的にはこの人が近い。
最初のボスが炎系でなく氷系であるのは、ロックマンXシリーズにおける最初に倒すボスは氷系というネタから来ているのかもしれない。
メディスン
幻想大学で空気清浄機暴走事件を引き起こした、ROM所属の完全自律型ナビ。
草と毒を使いこなし、フィールドには毒の花が咲く。
のちに任務失敗が元でROMを追放され、ネットエージェントに追われる身となるが...?
比那名居 天子(比那名居天子)
ネックと共にアリス達のクラスに転校してきた。
転校を繰り返した環境からなのか人見知りが激しく、最初は誰とも話そうとしなかった。
さらにいじめを受けていた心の闇を突かれ、学校単位でスクールジャック事件をイクと共に引き起こしていた。
事件解決後、駆けつけてきた鈴仙とヨリヒメにイクを引き渡すよう要求されるが、クラスメイト全員の熱意と行動の結果2人は撤収。それに心を打たれ、イクと共に改心してアリス達の友達になる。
以降は「~なのよ」といった語尾で話すようになり、積極的かつ明るい性格へと生まれ変わった。その後は、エージェントセンターで取り調べを受けるために定期的に出頭している。
イク(永江衣玖)
天子のナビで、共に幻想中学校でスクールジャック事件を引き起こしたナビ。
遊撃弾やドリルでの突進など、素早くトリッキーな戦法を得意とする。
事件後は天子と共に改心した。
攻撃方法はロックマンエグゼ3のドリルマンやロックマンエグゼのエレキマンなどの電気系ボスに似るがポジションはアニメ版のアイスマンに近い。
ドルイドマン
ROMの首領のナビとされる存在。敗走したメディスンからROMにおける権限をはく奪する。
ダークプログラムアドバンスと呼ばれる強力なプログラムアドバンスが使えること以外その多くは謎に包まれていたが8章で遂に対決することになる。
強力且つ回避の難しい多彩な毒属性の攻撃に加え、攻撃を受けると一時的に姿を消してしまうため多段ヒットする攻撃への高い耐性を備えており攻守共に隙が無い。
V1の時点で本家、今作問わず今までのナビとは隔絶した戦闘能力を見せた一方、その初戦はある事情から消耗しており全力を出せない状態だったため真の実力は未だに謎に包まれている……
藤原 妹紅(藤原妹紅)
永遠高校に通う生徒の一人で、不良集団の不死鳥連合を束ねる番長(ヘッド)。
子分たちは主に沿岸沿いやゲームセンターで活動している。報復には手段を選ばないため、周囲からも恐れられている。
神社の一件でアリス達に敗北した後、独自の情報網を元にROMと接触。
神社で盗んだ「あるプログラム」と互いに干渉しないことを条件にROMに加入し、アリスへの復讐の機会を伺う。
実は本家エグゼにはいなかった物語の途中で加入した構成員だったりする。
パイロマン
妹紅のナビ。語尾に「ボボーッ!!」と付ける癖がある。
オペレーター同様乱暴者だが、倒された子分の仇討ちを望むなど、意外に義理堅い一面も。
火炎砲台をオプションとして備えており、自身の火力と合わせてフィールドを火の海にする。
子分の敵であるアリス達をおびき寄せるために神社の賽銭箱を発火させ、
調査に来たトータスマンも返り討ちにする。
その後、当初の目標であったシャンハイを前に敵討ちに燃えるもあえなく敗北。
敵討ちできなかったことを嘆きながら消滅した。
ムラサ(村紗水蜜)
ROM所属の自律型ネットナビ。
セイレーン号の航行システムに侵入し、座礁するように航路を書き換えていた。
しかし、対峙したシャンハイはそれとは別の要因で怒っていたようで… 彼女は関係ないものの、ここから一方的なシャンハイの態度が続き、それがアリスにも大きな悪影響を与えてしまった。
実力はそれなりに高く、往復式の錨やL字に曲がる舵、水しぶきを伴う巨大錨などの攻撃を行う。
ROM基地での決戦ではボスラッシュの一番手を務める。バックアップによって再生、さらに特別な強化を施されたことによってEXへとバージョンアップした。
ちなみにロックマンにはパイレーツマンが登場しているものの、この作品の元ネタであるエグゼではダイブマンはいるが海賊モチーフのナビは登場していなかったりする。
タラカーン
本作のオリジナルキャラで、インゲレスでリグルの持っていたペンダントを狙う、顔に傷があるディーラー風の男性。子供相手でも油断を見せない冷酷非情な性格。リグルを誘拐し、時計塔で命を賭けたゲームをアリスに持ちかけ、同時に二人とシャンハイの命も奪う目的だった。
元はインセクタ王国の出身で、現王族が起こした革命によって権利を奪われた恨みを持っている。
ROMの構成員になる前は海外の紛争地域でゲリラ活動をしていた過去があり、戦場で少年兵だった頃の鈴仙と面識があり、鈴仙がスパイダーマンのごとく外壁をよじ登ってリグルを助けに来たのを目の当たりにした際にその頃の鈴仙の呼び名であった「砂漠の首狩り兎」と呼んでいた。今までの相手と毛色の違う容赦の無さは、少女がROMという組織、大人の悪人を相手にするのがいかに恐ろしいのかを物語っていた。
名前の由来はロシア語でゴキブリを意味するタラカーン(таракан)。ちなみに相棒のシザーマンの元ネタであるカマキリはゴキブリの近縁にある昆虫である。
シザーマン
タラカーンのナビでカマキリ型。時計塔事件の最後の守りを務めていた。
敵を八つ裂きにするのを好み、オペレーターと似て残忍な性格。エリアを無差別に斬りつけたり、弱っている相手を見計らってからの即死技を使ってくる。目的の為ならば自爆するのも躊躇わない。本家シリーズとはバトルの仕様が異なることを痛感することになる相手。
ロックマンエグゼ6のキラーマンに相当するキャラクターと思われる。(ハサミをモチーフにしたナビは別にいるが。カマキリをモチーフとしたボスならロックマンX8のダークネイド・カマキールやロックマンゼロ3のデスタンツ・マンティスクが存在している。)
インゲレスはイギリスモチーフである点や対象を八つ裂きにする事を好む性質から切り裂きジャックもモチーフかと思われる。あとクロックタワーの同名のキャラも…。
黒いナビ(????)
ビヨンダードと呼ばれる別次元の世界からやって来た、ROMが呼び寄せた人喰い種族。
インターネット各地に現れて無差別に襲い始めた。しかも、ナビによるダメージを激減してしまう厄介な能力を持つ。この防御に対してシャンハイの攻撃のみが有効。この事件ではネットエージェントが総力を挙げて戦い、ネット内には厳戒態勢が敷かれた。個体ごとに性格や口調も異なる。
ROMのスポンサー
ROMと裏で繋がっている影の出資者であり、莫大な資金を提供して様々な計画を支えている。驚異的な頭脳とオペレーション能力を有しており、二体のナビをノーリスクで同時にオペレートすることが出来る、言葉通りの天才。欲しいものが全て手に入り、退屈な日常に刺激が欲しい理由でROMに加担した。その余りにも身勝手な動機は鈴仙だけではなくアリスも怒りを抑えきれなかった。
ラン&チェン(八雲藍&橙)
ROMのスポンサーのナビで、それぞれ狐と猫を擬人化させたような外見をしている。作中では二対一という形で対決する事になるが、二人で一人の存在というわけではなく、単に同時オペレートしているだけで、それぞれが独立したナビである。
チェンは身体を丸めての突進、ランは広範囲を攻撃するバスターと尻尾からバリアを発生させる技を使ってくる。初回戦闘時は詰み防止の為に強さが抑えられている模様。裏を返せば、二回目以降はかなり強化されている。
V2以降は別個で登場する事が明らかとなっており、チェンはなまはげ型のユニットを操って攻撃してくるようになった。
ランはある企業の企業資産であり、秘書として代々社長に仕えているので、主を変えることが出来るようになっている模様。主変更システムを使われないように、プロテクトを施されていた。
主な地名 現実世界
- 幻想町
アリス達が生活している町。
- 幻想中学校
アリス達が通っている中学校。
- チップショップ『ヴワル』
新しくオープンした店で、バトルチップを売っている。
ナンバートレーダーやロットナンバーがあり、運が良ければ強力なバトルチップなどを入手可能。
- 幻想大学
魔理の父親である森近博士が働いている大学。
様々な分野の研修施設があり、ネットバトル用のマシンも設置されている。
- 中央街
ゲームセンターや、ボーダーコンツェルンの本社がある都会。
- 永遠町
大きな病院や神社がある町。エージェントセンターもここにある。
学生たちの姿もよく見かける。
- エージェントセンター
二ホンのネットエージェントたちの本拠地。様々なトラブルを抱えた人々がプロに助けを求め、ここを訪れる。
- 博麗神社
霊夢の家で永遠町にある大きな神社。
狛犬ならぬ、狛ゆっくりなるものが守っているらしい。
- 八意総合病院
永遠町にある国内有数の総合病院。
ここで治せない病気はないと言われる程の設備と医師が集結しており、
難病を患った多くの人もここで治療を受けている。
- 豪華客船「セイレーン号」
N1リーグ優勝の賞品としてアリスが乗ることになった、インゲレス行きの豪華客船。
豪華客船だけあって各種店舗の他にミュージアムもあり、非常に快適。
他国のトーナメントを同様に勝ち抜いてきたネットバトラー同士のエキシビションマッチも行われる。
- インゲレス
イギリスをモデルにした国。アリスの旅行先。
探偵小説ナドゥ・ヤマザの舞台にもなっていて、シンボルの時計塔は観光地としての人気も高い。
今作では地理が異なっており、ヨーリカという大国の東部分、東ヨーリカ(おそらく、モデルはアメリカ)のいち地域となっている。
ちなみにヨーリカの名前の由来は元ネタに登場する「アメロッパ」と同じくヨーロッパとアメリカを組み合わせた造語。
主な地名 電脳世界
- ゲンソウエリア
幻想町のインターネットエリアで、アリスとシャンハイの日常の一つ。
- シティエリア
大学とその周辺の電脳世界。エリア内は複雑に入り組んでいる。
- エイエンエリア
永遠町のインターネットエリア。竹の通路と背景の兎が特徴的。
手強いウィルスや、戦いに飢えるナビが襲い掛かってくる無法地帯。
- ウラインターネット(深部)
インターネットの奥深くに存在する非常に広大なエリア。その分、貴重なプログラムやチップなどが眠っているので、見返りも大きい。
- インゲレスエリア
二ホンから離れた、海外インゲレスのインターネットエリア。
スクエアまでの交通整備が整っていなかったりと、国内では当たり前の常識が通用しない。
- 冷蔵庫の電脳
最初の事件の舞台となる電脳世界。
- 空気清浄機の電脳
第2章の事件の舞台となる電脳世界。
周囲を漂う毒ガスが進路を阻む。
- 学校の電脳
スクールジャック事件の舞台となる電脳世界。
あちらこちらが分断されており、進行を困難にしている。
- 神社の電脳
第4章の事件の舞台となる電脳世界。体験版ではラストステージとなる。
定期的に発熱し、特定の場所に隠れないと大ダメージを受けてしまう。
- 豪華客船の電脳
豪華客船「セイレーン号」の航行システムの電脳世界。
電脳世界の海水で満たされており、各所にあるバルブで水位を操作し、
足場を浮き沈みさせながら進んでいく。
恐らくロックマンエグゼ5の同名ステージのオマージュ。
- 時計塔の電脳
リグル誘拐事件のゲームに勝つため、突破しなくてはならない電脳世界。
かつて起きたとされる宇宙大戦時の影響で作られた時計塔は、セキリュティーも非常に頑丈なものだったが、現在は改良されている。
装置で短針と長針をうまく調節して橋を架けなければ、先へと進めない。
- 大企業サーバーの電脳
インターネット各地で起きたネットナビ襲撃事件の手掛かりを探るために忍び込んだ、とある大企業の電脳世界。
セキュリティエリアと呼ばれる厳重なプロテクトに加えて、完全自立型戦闘用ナビやロボットが守っているため、ネット内外問わず容赦ない攻撃を加えてくる。
また、初回突入時は中間地点までオペレーター不在に加えてプラグアウト(脱出)不可能。
- 沈没船の電脳
本編クリアに関係の無い、サブイベントで登場する電脳世界。
非常に強いウイルス達が徘徊していて、感染したと思われるスプライトちゃんが襲ってくる。
- 病院の電脳
こいし・さとりの連続する依頼イベントで登場する電脳世界。
初回は異常な熱暴走が原因で、歩いているだけでダメージを受けていき、体力がなくなると強制プラグアウトになってしまう。
本家ではウイルスの傾向が草属性だったが、今作では炎属性メインとなっている。
- ROMの電脳
ラストダンジョンの舞台となる、要塞と化したROM基地を守る電脳世界。
内部は広大な迷宮になっているだけではなく、各電脳では強化されたROM所属のナビ達が待ち構えている
用語説明など
以下オリジナル設定含む。
- インターネットハルマゲドン
本作開始以前にネットワーク全てを崩壊させた、史上に残るほどの大事件。
さらには現実世界にまで多大な影響を及ぼし、全世界の大半を荒野に変えたと言われている。
元ネタのロックマンエグゼにおいてハルマゲドンつまり終末戦争とはWWWの総帥の目的だったりするが、こちらは光兄弟に阻止されている為、終末戦争が起こる事はなかった。
- PET
ナビを使用するために必要な「Program Enable Terminal(端末機能有効化プログラム)」の略。日常の電子端末にこのプログラムを組み込むことでナビを起動させることができる為、スマートフォンや音楽プレイヤーなど、多くのデバイスでナビを使うことができる。元ネタは言うまでもなく「PErsonal Terminal(個人用端末)」の略。
- ダークチップ
ウラインターネットでヒールナビが売りさばいている、違法な改造が施されたバトルチップの総称。
高い破壊力を持つ反面、データに悪質な細工が施されており、精神力の弱いナビが使うと性格が荒くなるなどの悪影響があるとされる。
ただし、シャンハイはどういう理由か多少なら耐えられるため、原則戦闘中1枚までなら後遺症もなく使うことができる(つまり、ダークリカバリーがただのリカバリー1000となるようなもの)。
ただし、あくまでも「多少耐えるだけ」であり、使用中は手放すまで悪状態になり、更に2枚以上フォルダに入れようとすると「私を殺す気か」と怒られてしまう。
ちなみに、悪質な細工とは言われているが、流石に人の悪意を直接組み込んだような恐ろしい代物ではない模様。
- ネットエージェント
電脳世界での犯罪を取り締まる組織。選ばれた精鋭たちで構成されており、戦闘用にカスタマイズされたナビと共に、オペレーター自身も武装している。
ネット犯罪から人々を護ることが使命であり、時には銃の使用も許可されている。
元ネタはロックマンエグゼシリーズにおけるオフィシャル。なお、アニメ作品においても同名の組織が登場している。
- ボーダーコンツェルン
中央街に本社を構える超大企業で、創始者はスキーマ―・ボーダー。「ゆりかごから警護ロボまで」をキャッチコピーとしている。
ボーダー商事を前身に持ち、幅広い成功を収めた結果、社名が変わった。
レミリアの企業とはライバル関係にある。
- ROM
本作で暗躍する悪の組織。二ホンを中心に、最近活動が活発になってきた巨大ネット犯罪組織。
ROMとはRead Only Memoryからきており、「認識はできるが、その活動内容に手出しをすることは不可能」という意味合いを持っている。
犯罪の規模もどんどん大規模になってきたため、ネットエージェントたちもROM関連の事件には手を焼いており、目を配っている。
元ネタは言うまでもなく某草三つの組織。
- N1リーグ
中央街のゲームセンターで行われるネットバトルの大会。
予選は専用フォルダを使って行われる。決勝トーナメントでは育てたウィルスとの共同参加も出来る。
大会にトーナメント表は存在せず、直前まで対戦相手がわからないという方式を取っている。
- スプライトちゃん
電脳世界に存在している疑似AI搭載のプログラム。ある一体を除いて、セリフは全部カタカナ表記になっている。
電子デバイスの状態に合わせて体調が悪くなったりサボるようになったりする。
元ネタはプログラムくん。
- オートロイド
6章以降に登場する特殊なナビ。
ブッカーと同タイプの汎用ナビの顔がどこかで見たことあるようなモノアイになっているのが特徴。心が無いと言われておりどの個体も同じようなことしか喋らないが、色にバリエーションがあったり、登場する個体によっては凄まじい強さを見せたりと油断出来ない存在。
- ビヨンダード
この世界(アリス達が住む現実世界やシャンハイ達の電脳世界)とは異なる別の次元。一般には存在が伏せられておりネットエージェントも位の高い人間にしか詳細が知らされない模様。7章でROMによって開かれたビヨンダードのゲートによって人食い種族が電脳世界に来たことで多くの被害が起きることとなった。
関連タグ
コーキー:メインプログラム、シナリオ
なめこ猫:ネットナビデザイン
(以下、物語の核心部分に迫る項目のため、閲覧およびネタバレ注意!)
レベッカ・マーガ
トロイド・マーガの一人目の娘で、アリスの腹違いの姉。
母と共に事故で死亡したことで、父のトロイドに大きなショックを与えた。
トロイドが大学生だった麻由美と結婚し、アリスをもうけて立ち直ったものの、レベッカの件での心のくぼみが埋まなかった。そして、とある事件でビヨンタードから来た瀕死の電子生命体と出会い、それを救うべく(いつ採取したかが不明の)データ化したレベッカの記憶を使い、ナビ・シャンハイの誕生のきっかけになった。レベッカの体細胞の一つ一つをデータで再現しているのがシャンハイの膨大な容量の原因である。トロイドはアリスとシャンハイ(レベッカ)を「自慢の娘達」としていて、ROMなんかに負ける筈がないと信じている。
ちなみに、シャンハイは自分の正体を既に知っているが、自分のことが腹違いの姉だとアリスが知ったら思うままにオペレートできなくなるかもしれないため、父が全て告げるまでずっと隠していた。
ROMの首領
本作における犯罪や事件の大半を裏で教唆していた、本作における元凶。謎の多いドルイドマンのオペレーター。
8章冒頭、テレビの前でネットワーク襲撃事件を起こしたことを公表し、全世界に対して宣戦布告する。
組織を立ち上げる以前は、某国でビヨンダードに関する研究を行っていたが、あまりに危険すぎると判断されて学会を永久追放された。
学会が認めなかったビヨンダードの存在と脅威を知らしめ、自分の研究が間違っていないことを全世界に証明するためにROMを結成した。