プロフィール
概要
歌手活動だけに留まらず、俳優、文筆家などマルチに才能を発揮するタレント。あどけない童顔とお茶目さから万人に愛される人物でもある。趣味はRPGゲーム、日常系漫画、アニメ、プロデューサー業、それとAV鑑賞。
山下達郎やイエロー・マジック・オーケストラといったシティポップミュージシャンやマイケル・ジャクソンなどの世界的アーティストから感化を受け、それら要素を集約した『イエローミュージック』という独自のJ-POPを世に打ち出している。代表曲である『恋』はYouTubeにアップされたMVが1億回再生を突破する社会現象を巻き起こした。
日本音楽界のトップランナーとなった2010年代後半以降は、マーク・ロンソンやSuperorganismといった洋楽アーティストとのコラボ企画を積極的に取り組んでいる。
来歴
キャリアスタートからソロ活動本格化まで
自由の森学園在籍時から演劇や音楽活動を始め、校内で出会った仲間とインストゥルメンタルバンド『SAKEROCK』を結成して2015年まで活動した。俳優としては2003年の舞台『ニンゲン御破産』参加をきっかけに大人計画に所属、フジテレビ系列ドラマ『ウォーターボーイズ』の端役などからキャリアをスタートさせている。
雑誌『テレビブロス』の対談企画「地平線の相談」で出会った細野晴臣から薦められ、2010年からソロアーティスト活動を開始すると1stアルバム『ばかのうた』・2ndアルバム『エピソード』共にCDショップ大賞にノミネートされるなど、音楽業界内で着実に実績を残した。また、RADIPEDIA(2011年~2014年・J-WAVE)などパーソナリティーを務めるラジオ番組もスタートし、その後の仕事でも女房役となる放送作家の寺坂直毅と出会う。2012年からは『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHKBSプレミアム・2012年⇒NHK総合・2013年~2017年)で念願だった本格的なコント番組の出演も果たした。
くも膜下出血からの復活
2012年12月にはくも膜下出血と診断され度重なる活動中止を余儀なくされたが、2013年9月までに2度の手術や入退院を繰り返して「どれだけ歌っても、動いても、何やっても大丈夫」との発言ができるほどに回復した。同時に初主演映画『箱入り息子の恋』や初主演アニメ作品『聖☆おにいさん』、園子温監督映画の『地獄でなぜ悪い』が各方面から高い評価を受けて多くの新人俳優賞を獲得している。
くも膜下出血克服後は執筆活動に注力して『働く男』『蘇える変態』を2014年の短期間で続けて出版している。音楽方面では2014年2月6日にキャリア初の武道館ライブを開催し、追加チケットも即完売するプレミアライブになるほどの成功を収めた。また、発表する楽曲の曲調も急病以前の暗めのバラード調から、明るめのポップダンスミュージックに変更していった。これが後々に発表されていくシングル各曲のスマッシュヒットに大きくつながる。
社会現象を巻き起こした『恋』
大人計画の先輩に当たる阿部サダヲが主演を務めるフジテレビ系列ドラマ『心がポキッとね』の主題歌として書き上げた8ndシングル『SUN』がリリース後すぐに大きな反響を呼び、2015年の紅白歌合戦に初出場を決めた。
年明けすぐの2016年1月~3月にかけては、4thアルバム『YELLOW_DANCER』を引き下げた全国ツアー『YELLOW_VOYAGE』を敢行。ツアーが終了した翌週からニッポン放送系列にて星野源のオールナイトニッポンの放送を開始している。この時期に差し掛かると、大河ドラマ『真田丸』や後述する『逃げるは恥だが役に立つ』(以下:『逃げ恥』)の収録が本格化していき仕事のスケジュールがパッツンパッツンとなってくる。
ほどなく自身も津崎平匡役で出演するTBS系列2016年度秋ドラマとして『逃げ恥』が放映されると、ドラマの視聴率も然ることながら、振付師MIKIKOプロデュースの恋ダンスと共に9ndシングル『恋』が国民的ヒットとなった。YouTube上にアップされたMVは1億回再生を突破するだけでなく、一般人が自主的に恋ダンス動画をアップロードするブームも発生した。2016年の紅白にも文句なしに選出され、2017年に入っても春のセンバツの入場行進曲に『恋』が起用されるなど年を越えても余波を残した。
慰労困憊の末に発表された『POP_VIRUS』
『恋』によって名実ともに日本を代表するアーティストとなった星野は2017年に入るとテレビ番組『おげんさんといっしょ』の企画立ち上げ、エッセイ『いのちの車窓から』の執筆、日本テレビ系列ドラマ『過保護のカホコ』向けに制作した10ndシングル『Family_Song』の発表、全国ツアー『Continues』の敢行だけでなく、TBS系列ドラマ『コウノドリ』第2期の収録など仕事がすし詰め状態となった。それだけでなく、翌2018年に向けた映画ドラえもん『のび太の宝島』や連続テレビ小説『半分、青い。』向けの楽曲製作にも追われたため、星野は精神的にキツい時期を迎えることになる。
3度目の紅白出場を越えて2018年2月、盟友生田斗真と共にハワイ旅行へ行った際は発熱した状況でバカンスを楽しむことになった。現地で受けた足裏マッサージでエステディシャンが「あなた、体調が悪すぎます!」「休んでください!」と口にした点からも、星野自身が相当追い込まれていた様相が伺える。
そうした激務の果てに発表された、11ndシングル『ドラえもん』は『のび太の宝島』の観客動員数を446万人以上に押し上げて映画ドラえもんシリーズの最多動員数記録を塗り替えた。この実績が評価され、2019年10月よりアニメドラえもん本放送のオープニングに起用されている。また、『半分、青い。』向けに作成されたシングル『アイデア』を初の配信限定シングルとして販売し、新品のCDとケースジャケットを雑誌『YELLOW_MAGAZINE』購入者限定ネットサービス『YELLOW_PASS』内の応募者全員サービスとして配布する試みも実施している。
2018年末には自身の集大成として5thアルバム『POP_VIRUS』を発表。『アイデア』を紅白歌合戦で披露した後、翌2019年2月~3月にかけて自身初の五大ドームツアー『POP_VIRUS』全8公演を実施した。
また、仕事量が増えていく過程で藤井隆、高畑充希、宮野真守といったおげんさんファミリーとの結束力も固まり、映画『引っ越し大名!』の収録をキッカケに松重豊とは音楽を語り合える親友といえるほど仲が良くなった。
世界のGenHoshino
『POP_VIRUS』リリースを記念して、星野はアメリカグラミー賞受賞者でもある音楽プロデューサーマーク・ロンソンとのダブルヘッドライナーショー『LIVEinJAPAN2018_星野源×マーク・ロンソン』を幕張メッセで2018年12月に実施した。当日、マークは風邪をこじらせての参加ではあったが、星野とマークの互いの楽曲が会場を熱気に包んでライブを終えている。
五大ドームツアーを終えてからは、オールナイトニッポンのゲストとして呼んだイギリスの多国籍インディーポップバンドSuperorganismのボーカルOrono_Noguchiとの交流を経て、2019年10月にSuperorganismやラッパーのPUNPEEとの共作楽曲を含めた配信EP『Same_Thing』を全世界へ向けてリリースした。
星野個人としても、2019年11月~12月にかけて初の世界ツアー『星野源_POP_VIRUS_World_Tour』を上海・ニューヨーク・横浜アリーナ(『LIVEinJAPAN2019_星野源×マーク・ロンソン』として2days実施予定)・台北にて開催を予定している。
リリース楽曲
ソロアーティスト作品のみを掲載する。
自主制作時代
分類 | タイトル | リリース日 |
---|---|---|
自主制作CD | ばかのうた | 2005年末 |
CDフォトブック | ばらばら(平野太呂・共著) | 2007年4月26日 |
アルバムCD
リリース | タイトル | リリース日 |
---|---|---|
1st | ばかのうた | 2010年6月23日 |
2nd | エピソード | 2011年9月28日 |
3rd | Stranger | 2013年5月1日 |
4th | YELLOW_DANCER | 2015年12月2日 |
5th | POP_VIRUS | 2018年12月19日 |
シングルCD
リリース | タイトル | リリース日 |
---|---|---|
1st | くだらないの中に | 2011年3月2日 |
2nd | フィルム | 2012年2月8日 |
3rd | 夢の外へ | 2012年7月4日 |
4th | 知らない | 2012年11月28日 |
5th | ギャグ | 2013年5月8日 |
6th | 地獄でなぜ悪い | 2013年10月2日 |
7th | Crazy_Crazy/桜の森 | 2014年6月11日 |
8th | SUN | 2015年5月27日 |
9th | 恋 | 2016年10月5日 |
10th | Family_Song | 2017年8月16日 |
11th | ドラえもん | 2018年2月28日 |
配信曲
分類 | タイトル | リリース日 |
---|---|---|
1stシングル | アイデア | 2018年8月20日 |
1stEP | Same_Thing | 2019年10月14日 |
俳優しての主な出演
テレビ
- ウォーターボーイズ(2003年・フジテレビ)・・・星山 役
- アキハバラ@DEEP(2006年・TBS)・・・タイコ 役
- 探偵学園Q(2007年・日本テレビ)・・・猫田刑事 役
- 去年ルノアールで(2007年・テレビ東京)・・・私(主演) 役
- 連続テレビ小説ゲゲゲの女房(2010年・TBS)・・・及川(飯田)貴司 役
- 11人もいる!(2011年・テレビ朝日)・・・真田ヒロユキ 役
- コウノドリ(2015年,2017年・TBS)・・・四宮春樹 役
- 大河ドラマ真田丸(2016年・NHK)・・・徳川秀忠 役
- 逃げるは恥だが役に立つ(2016年・TBS)・・・津崎平匡 役
- プラージュ〜訳ありばかりのシェアハウス〜(2017年・WOWOW)・・・吉村貴生(主演) 役
- 大河ドラマいだてん〜東京オリムピック噺〜(2019年・NHK)・・・平沢和重 役
映画
- ノン子36歳(家事手伝い)(2008年・ゼアリズエンタープライズ)・・・マサル 役
- 箱入り息子の恋(2013年・キノフィルムズ)・・・天雫健太郎(主演) 役
- 地獄でなぜ悪い(2013年・キングレコード)・・・橋本公次 役
- 引っ越し大名!(2019年・松竹)・・・片桐春之介(主演) 役
- 罪の声(2020年公開予定・東宝)・・・曽根俊也(小栗旬とW主演) 役
舞台
アニメ映画
- 聖☆おにいさん(2013年・東宝)・・・ブッダ(主演) 役
- ちえりとチェリー(2016年・ジャパン・スローシネマ・ネットワーク)・・・チェリー 役
- 夜は短し歩けよ乙女(2017年・東宝)・・・先輩(主演) 役
- 未来のミライ(2018年・スタジオ地図,東宝)・・・おとうさん 役
執筆
著書
- そして生活はつづく(2009年・マガジンハウス)
- 働く男(2013年・マガジンハウス)
- 蘇える変態(2014年・マガジンハウス)
- 星野源_雑談集1(2014年・マガジンハウス)
- 地平線の相談(2015年・文藝春秋)
- いのちの車窓から(2017年・KADOKAWA)
連載
- 細野晴臣と星野源の地平線の相談(テレビブロス・東京ニュース通信社)
- 星野源のだまって俺について来い⇒いのちの車窓から(ダ・ヴィンチ・KADOKAWA)
- 音楽の話をしよう⇒ふたりきりで話そう(AERA・朝日新聞出版)
他
ラジオ
- オールナイトニッポンクリエイターズナイト第2週担当(2008年・ニッポン放送)
- RADIPEDIA(2011年~2014年・J-WAVE)
- 星野源のラディカルアワー(2013年・NHK)
- 星野源のオールナイトニッポン(2016年3月~2017年3月〈月曜1部〉,2017年4月~〈火曜1部〉・ニッポン放送)
- 金曜JUNKバナナマンのバナナムーンGOLD(2010年・TBSラジオ)・・・5月14日前後に行われる放送回で日村勇紀の誕生日を祝うバースデーソングを毎年披露している。
バラエティ
- LIFE!〜人生に捧げるコント〜(2012年~2017年・NHK)
- おげんさんといっしょ(2017年~・NHK)・・・おげんさん 役
交友関係
- 浜野謙太(在日ファンク)・・・SAKEROCK時代のバンドメンバー
- 田中馨・・・舞台音楽家、SAKEROCK時代のバンドメンバー
- 伊藤大地(グッドラックヘイワ)・・・SAKEROCK時代のバンドメンバー
- 野村卓史(グッドラックヘイワ)・・・SAKEROCK時代のバンドメンバー
- 細野晴臣・・・・・・ソロ活動を薦めた人物。『おげんさんといっしょ』第1回放送では長男として出演。
- 生田斗真・・・舞台を通じて苦楽を共にした友人。2018年2月に星野と2人でハワイ旅行へ行った。
- 風間俊介・・・舞台を通じて苦楽を共にした友人。
- 清水ミチコ・・・ラジオ出演を通じて交流を深めた。
- バナナマン・・・TBS系列ドラマ『アキハバラ@DEEP』の共演をキッカケに深い親交を持つ。
- 山口一郎(サカナクション)・・・2011年3月からは不定期でUstream「サケノサカナ」を放送している(2014年6月からは「夜のテレビジョン」として放送)。
- 長岡亮介(ペトロールズ,東京事変,illion)・・・ツアーの帯同メンバーとして行動を共にするだけでなく、星野とのコラボ曲プリンも持っている。
- ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)・・・同じレコーディングへの参加をきっかけにツアーの帯同メンバーとなる。2019年初頭に星野と2人で奄美旅行へ行った。
- MIKIKO・・・恋ダンスをはじめとして各楽曲の振り付けを担当。自身が率いるダンスカンパニー『ELEVENPLAY』もコンサートバックダンサーとして参加している。
- 吉田ユニ・・・販売物のアートディレクションを担当。
- STUTS・・・アイデアでの楽曲参加を経てツアーの帯同メンバーとなった。
- 三浦大知・・・星野源のオールナイトニッポン内の通称は「だいちんこ」、『おげんさんといっしょ』第1回放送では次男として出演。
- 藤井隆・・・逃げ恥の共演をキッカケとして交流を深め、年数回星野源のオールナイトニッポンのゲストに必ず呼ぶ。
- 宮野真守・・・星野源のオールナイトニッポンのゲストとして交流を重ね、おげんさんといっしょではおげんさんちのねずみとしてMC役を担っている。星野とはよく一緒に食事をする。
- 高畑充希・・・星野が仕事を共にしたいと明言したことでドラマ『過保護のカホコ』の楽曲提供が実現し、『おげんさんといっしょ』ではお父さん役として共演している。
- 松重豊・・・映画『引っ越し大名!』での共演を経て、数少ない洋楽を語り合える親友となった。