「変身」は色褪せない。
概要
プレミアムバンダイ限定で販売される「大人のための変身ベルト」で、2012年から展開が開始された。
ベースとして過去に「コンプリートセレクション」として外観を大人用に完全新規設計したシリーズがあったが、あちらは外観特化でギミック面が薄く高額であったために続かなかった経緯が存在する。
その反省を踏まえ、DX玩具を流用することでコストダウンし安価にしつつギミックを引き継ぎ、外観を劇中の見た目に近くアップデートする企画としてスタートした。
第1弾はダブルドライバーで、その後はアクセルドライバー、ファングメモリ、ロストドライバーと仮面ライダーW系が続いていった。
以降も主役ベルトを皮切りに、その作品の2号や連動アイテムを順次展開していく流れが踏襲されているが、主役以外の発売ペースはまちまちであり、複数の作品が並行して展開されることが多い。
当初のダブルドライバーからカブトゼクターまでは、DX玩具をベースにベルト帯のリニューアルと塗装の強化や一部の造詣をアップデートする程度で、基本的なギミックは共通であった。
このため従来のガイアメモリとの完全連動といったDXとの連動が可能である一方、劇的な変わり映えは無く、後発のCSMに比べれば非常に安価ではあるが変更点から当時は割高に感じる声も散見されている。
ディケイドライバーではDXで未収録であったアタックライドの個別認識や未発売のカードの商品化が導入され、ここから「DX玩具では再現できなかったギミックの実装」が大きな売りへと組み込まれるようになった。
また、金型を改修しBGMボタンを追加することで劇中のBGMを鳴らせるようになる等、ギミック自体にも手が加えられている。
ここでCSMのコンセプトは転換点を迎えるが、一方で追加音声が劇中音声と異なる等、監修不足の問題が浮上している。これは従来の作品はボイスだけを切り離せるような音声収録方法をしていないため、本編映像からボイス抽出することが技術的にできず、担当キャストに新録してもらうしかないという事情によるものである。
この点は後に開発担当や体制が変化した結果、本編映像を聴き比べながら収録して発音を似せたり、メロディや効果音もより本編に近づくように調整することで改善がなされている。
ファイズギアではファイズ特有の「武器まで込みでギア」という事情から、初めて武器が商品化。また、DX玩具ではなく旧CSベースの企画にサイズアップされており、これ以降は作品によってDXを流用しないものも出てくるようになる。
キャストボイスの収録や、赤外線連動によりベルト操作で武器から音が出るエクシードチャージを再現、ポインターによる投影機能と、技術的にも様々な新しい試みが組み込まれている。
同作はカイザギアで後のCSG等にも繋がる大型サイズの武器が商品化、デルタギアでは劇中同様に音声を認識すると、技術的な転換点にもなっている。
以降は、「連動アイテム」がある平成2期はDX版ベース、連動アイテムの無いまたは最小限の平成1期はDXを流用せず大型サイズに新造される傾向で展開されている。
音声基盤の技術向上により収録できるセリフやBGMの変化に加え、起動時の操作等でモードを切り替えて「第〇話版の変身音」「主人公以外が変身したモード」等の豊富な切り替えに対応する等、ギミックは進化を続けている。
一方で、こうしたギミックを盛りに盛る仕様の結果、当初の価格を抑えるコンセプトよりもギミック向上へと路線変更され、高額化が進んでいる。
また、原材料高騰による影響も生じている。
こうしたコンセプトの変遷の結果、当初は「劇中に近い外観」が売りであったが、現在では外観以上にギミックの方が重要になっている。
これにより、CSM仕様の帯を放送中に売ったとしても、将来的なCSM化の際にはギミック追加でその価値を確保できるとして、デザイアドライバーでは放送中にCSM仕様の帯が発売されることとなった。
また、この逆として、ガシャット頃から、外観はDXのままでキャストボイスや劇中仕様変身音を実装した「メモリアルエディション」が発売されている。
原則的にプレミアムバンダイ限定販売だが、仮面ライダーオーズ 復活のコアメダルの限定版タジャニティスピナー&ゴーダメダルセットにて初の一般販売となった。
再販とリニューアル
基本的には再販は無く、それに近いバージョン変更によるアップデートされたものが販売される。
この内、Ver.1.5となっているものはギミックに変更は無く塗装やベルト帯使用を微修正しパッケージを変更した程度の違いとなっている物も多いが、音声改修も行う商品もある。ただし、BGM演出や台詞遊びのような設定上に存在しない要素は省いた状態で販売される。
Ver.2.0等はギミックや造詣そのものにも大幅なリニューアルが施されている他、仮面ライダーWについては実写版とキャストの違う風都探偵タイミングでリニューアルしたために実質的なVer.2.0 ながら風都探偵エディションという特殊名義となった。
CSMを出した後に外部出演や続編、スピンオフにて登場した演出やアイテムに関しては、一度販売した玩具にも対応できるように、「ver.~th版」といった形で追加要素のあるものだけを改修したり、追加アイテムそのものを新造して販売することがある。オーズドライバーのコアメダルやオースキャナーがこの例に当たる。
ファイズギアに関してはファイズフォンのみその仕様でリニューアルする事も視野に入れたようだが、通信ギミックのあるアイテムの内のいくつかは内蔵されている基盤が生産停止及び廃盤となって実現不可能だった他、追加要素の実装や欠点改修等の事情も込めてVer2.0での販売となった。
先述したように再販に至る年数での技術的進化で、旧バージョンでできなかったことの追加や欠点の修正が可能になっていることによる面もあるが、そもそも原材料高騰等により前と同じ仕様でも値上がりしてしまう問題による面もある。
その他、オーズドライバーについては受注開始を早めたいあまり価格の設定をミスして利益が出ない低価格にしてしまったために当初から値段事情が公表されており、実際に後のメダルセットやVer.10th再販では大きく値上がりしている。(CSMオーズドライバーはCSMで一番売れたのに、CSMで一番利益が出なかった商品となったという)
派生
CSMは原則として「仮面ライダーの変身ベルト」のためのブランドとして展開されている。
ディエンドライバーのようにベルト以外で変身する例外も存在はするが、あくまで「仮面ライダー」かつ「変身やフォームチェンジに使うアイテム」という括りに固定されている。
このため、ほぼ同じコンセプトでスーパー戦隊やウルトラマンのアイテムも登場しているが、これらは実質CSMではあるがCSMとは別枠として扱われている。シリーズ名称に加え、担当部署や開発ブログ等も分けられている。
また、CSM部署からの派生ブランドとしてCSGが登場。
こちらは従来のCSMの枠では商品化が困難であった「変身に使用しない武器」を商品化しやすくするための枠を増設したポジションであり、ギガンテックの名の通り大人サイズの大剣といった大きさが売りとなっている。変身音やセリフ・BGMはCSMベルト側に実装されているため、ギミックは控えめ。
ただし、CSG始動後であっても、CSMロストドライバーとガイアメモリを共有するエターナルエッジはCSM扱いである等、「CSMとの連動ギミックがあるか」での分類となっている。
ラインナップ
第1弾~第10弾
第1弾
第2弾
第3弾
第4弾
ロストドライバー(仮面ライダースカル、仮面ライダーエターナル、※仮面ライダージョーカー)
※ファングメモリ同時購入者のみCSM仕様T2ジョーカーメモリが特典として付属
第5弾
第6弾
第7弾
ライダーカード(仮面ライダーディケイド)
第8弾
ディエンドライバー&ディエンドベルト(仮面ライダーディエンド)
第9弾
第10弾
ハイパーゼクター(仮面ライダーカブト ハイパーフォーム、仮面ライダーガタック ハイパーフォーム)
第11弾~第20弾
第11弾
第12弾
第13弾
第14弾
第15弾
ホッパーゼクター(仮面ライダーキックホッパー、仮面ライダーパンチホッパー)
第16弾
第17弾
第18弾
第19弾
オーメダルホルダー(仮面ライダーオーズ)
第20弾
第21弾~第30弾
第21弾
変身ベルトアークル
第22弾
ブレイバックル&ラウズアブゾーバー&ブレイラウザー(仮面ライダーブレイド)
第23弾
第24弾
アマゾンズドライバー(仮面ライダーアマゾンオメガ、仮面ライダーアマゾンアルファ、仮面ライダーアマゾンシグマ)
第25弾
ダブルドライバーVer1.5(仮面ライダーダブル)
※第1弾のリニューアル版
第26弾
第27弾
第28弾
ギャレンバックル&ラウズアブゾーバー&ギャレンラウザー(仮面ライダーギャレン)
第29弾
第30弾
アマゾンズドライバーVer.アルファ
第31弾~第40弾
第31弾
コアメダルエクストラ(仮面ライダーオーズ)
第32弾
セルメダル(仮面ライダーオーズ)
第33弾
第34弾
ロックシードシャルモンセット
第35弾
戦極ドライバープロジェクトアークエディション
第36弾
ロックシードバロンセット
第37弾
オルタリング
第38弾
ロックシード呉島セット
第39弾
第40弾
デンオウベルトムービーエディション(仮面ライダー電王 ウイングフォーム、仮面ライダーガオウ、仮面ライダー幽汽)
第41弾~第50弾
第41弾
変身ベルトタイフーン
第42弾
ロックシード鎧武セット
第43弾
ディケイドライバーVer.2(仮面ライダーディケイド)
※第6弾のリニューアル版
第44弾
ディケイドライバーVer.2&ケータッチ(仮面ライダーディケイド)
※ケータッチは初のCSM化
第45弾
ライドブッカー(仮面ライダーディケイド)
※初のCSM化
第46弾
ライダーカードセットディケイド(仮面ライダーディケイド)
第47弾
ライダーカードセットエクストラ(仮面ライダーディケイド)
第48弾
オーズドライバー ver.10th
※第18弾のバージョンアップ版。第18弾同様にフルセットだけでなく付属メダルの量が異なるもの、第18弾所有者向けのスキャナーと新規メダルのみ付属版も用意されている。
第49弾
コアメダル ロストブレイズセット
※ロストブレイズ時のタジャスピナー再現用の追加恐竜メダル4枚セット。
関連タグ
CSG:CSMからの派生ブランドで、主にベルトやアイテムと連動しないライダーウェポンをメインとしている。
デジヴァイス:「Complete Selection Animation(CSA)」という大人のアニメファン向け姉妹ブランドが発売されている。