基礎データ
進化
タマゲタケ→モロバレル(レベル39)
概要
名前の由来はモロにバレる、そのまんま。故にいくら獲物を誘うダンスをやったり、モンスターボールに擬態しても引っかかるポケモンは全くいないという。キノコらしく湿った環境を好む。また、胞子には毒があるだけではなく、放っておくとキノコが生えてくるという恐ろしい能力を持つ。一歩間違えればパラセクトならぬパラヒューマンである。
どくタイプのきのこポケモンは彼と進化前のタマゲタケが初めて。なぜこれまで出てこなかったのだろうか。
進化してもあまり大きくならないのは、1.2mもあるのにモンスターボールと間違えられるマルマインの矛盾における教訓だろうか。60cmも結構でかいが……
なお、色違いはカラーリングが青と白になる。これもマルマインと同じ。
ゲーム上での特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
114 | 85 | 70 | 85 | 80 | 30 |
HPがやたら高いが、ステータスのインフレが凄まじいイッシュのポケモンにしてみれば大したことがないように思える。
攻撃面もそこそこあるが、パラセクトと同じ素早さの鈍足。
きのこポケモンだけに「キノコのほうし」は一応覚えるが、習得がレベル62という高レベル、進化前ですら50という高いハードルを要する。
デフォで毒タイプがあるためか、通常特性はポイズンヒールもなくほうしのみ。
下手をすると自分の特性(相手がまひやどく状態になる)が足を引っ張ってキノコのほうしが使えなくなるケースも出てくる。
しかし隠れ特性のさいせいりょくなら、この問題点がなくなるだけでなく、この特性自体持ち前の耐久力とも相性が良いので、基本的にはこちらが推奨される。
シングルバトルしかプレイしない人にはあまりピンとこないポケモンかもしれないが、活躍の場をダブルバトルに移すと登場以来環境最上位に位置する超強力なポケモンとなる。
攻撃誘導の「いかりのこな」を組み合わせたコンボが強く、隣に「はらだいこ」や「りゅうのまい」などの積み技を低リスクで使わせたり、相手が使う「味方に技を使うコンボ(単体攻撃で発動させる「じゃくてんほけん」、「せいぎのこころ」+「ふくろだたき」、「おさきにどうぞ」)」を封殺できるのが非常に大きい。
その上「キノコのほうし」も使えるので相手にとってはかなり厄介な存在になる。同じ技を持つポケモンの中では(ドーブルを除いて)唯一4倍弱点が無く、耐久も高めなので不一致2倍弱点程度ではなかなか倒れない。特防特化なら無補正シャンデラの「だいもんじ」も耐えてしまう。
さらにはすばやさ種族値30という非常に遅いポケモンなので、「トリックルーム」を発動させてしまえば先制「キノコのほうし」で行動妨害ということもできてしまう。性質上はトリパの対策として用意されることが多いが、他のコンボにも使えることから腐りにくい。
第6世代
6世代ではこれらの技の無効化手段が増えたものの、依然強力なポケモンの1体と数えられる。
特にクレセリア・ヒードラン・ランドロス・ガルーラと組んだ通称「CHALK」はダブルバトル界で高い完成度を誇る構成で、種族値合計464のポケモンが強力な準伝説・メガシンカ(過去)ポケモンの中に紛れていると書けばその異常なポテンシャルが理解できるだろうか。残る一枠候補もカプ・レヒレ、バンギラス等準伝説や600属が並ぶために尚更目立つ。
ではシングルでは弱いと思いきやそんなことはなく、「イカサマ」を覚えられるので物理積みを許さないダメージソースとして活用でき、技を受けつつ交代際に「キノコのほうし」をぶつけることもできる。
「やどりぎのタネ」ができない分は特性「さいせいりょく」で補うとよい。
対ミミッキュでもフェアリー半減、且つクリアスモッグで積みを許さずばけのかわを剥がせるのがポイント。
要点をまとめると、上記の通りの強大な一致弱点を耐えうる耐久の上で、一度動けさえすれば「キノコのほうし」でほぼ確実に相手の無力化が可能、タイプが状態異常耐性とタイプ耐性ともに優秀、尖った遅さがトリル最速級というメリットになっている、その上攻撃手段も「イカサマ」「クリアスモッグ」であり積み技の起点にもなりにくい。
そこに「いかりのこな」による引き付け、「さいせいりょく」でサイクルも強いというおまけつき。
そしてこの手のポケモンにありがちな4倍弱点もない。
もはやゲーム性を無視してると言っても差し支えない驚異的なスペックであり、改めて見てみるといかに規格外のポケモンであるかがわかるだろう。
第8世代
剣盾では発売当初は未解禁だったのだが、2020年に「鎧の孤島」で解禁された。剣盾では新たにかふんだんごを習得。ダブルバトルでのサポート性能に磨きがかかった。
解禁直後に行われたエースバーン等のポケモンが出入り禁止となったシーズン10のダブルバトルでは遂に使用率1位となり、その強さが衰えていないことを見せつけた。シーズン11ではファイアロー等の台頭もあり平均4位に落ち着いたが、禁止級伝説が解禁されると再び採用率が上昇した。
そしてシングルでも9月20日に初ランクイン以後徐々に順位を伸ばし、シーズン10終了時点で31位にまで伸び、そしてシーズン11では最高順位10位となり、遂にシングルバトルプレイヤーにも強さが知れ渡ることとなった。
ただし、特性「マジックミラー」を持ちトリル下では逆に抜かれるブリムオンという相性最悪の天敵が追加されているためそこは注意。
第9世代
SVでは待望の一致高火力である「リーフストーム」を獲得。元々Cが85とアタッカーとして最低限レベルの水準には達していること、特性「さいせいりょく」を持っていることから、「こだわりメガネ」サイクルアタッカー型として利用できるようになった。
C特化「こだわりメガネ」型の「リーフストーム」の場合、カバルドンやキョジオーン程度ならHD特化しても確定1発で飛ばせる。
さらにテラスタルで火力を増強すれば、HD特化ドオーですら「たべのこし」込みで確定2発となる(相手がてんねん型ならCダウンの影響がなくなるため、本当に2発で倒せる)。
ただし、「ちょうはつ」や「おうごんのからだ」などの変化技対策、くさタイプの仕様や「ぼうじんゴーグル」などの粉・胞子技対策で簡単にメタを張ることができるので、案外良調整だったりする。キノガッサ、モロバレルが初期から使用可能な影響で「ねごと」型がそれなりに存在することもバランスが取れている理由となっている。
「リーフストーム」は「だっしゅつパック」と組み合わせることもできる。素早さの種族値30という鈍足から「リーフストーム」を放ちつつ「だっしゅつパック」を発動させることで、後続を無傷で降臨させることを狙って実行できる。
テラスタルの融通性はそれほど高くない。一致テラスタルと苦手なエスパータイプを流せるあくタイプを除けば、他に候補に挙がるテラスタイプは対はがねのほのおタイプと対ほのお・対ひこうのいわタイプぐらいである。これには元々の複合タイプが優秀寄りというのもある。
使用トレーナー
ゲーム版
※『ポケモンマスターズ』でのバディー
アニメ版
漫画版
- スムラ(ポケスペ)
- フレア団したっぱ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンマスターズ』
2023年3月21日…「ガラルのボールマニア」にて、まさかのボールガイが実装し、モロバレルがバディーとなった。
アニメ版
コジロウのモロバレル
CV.石塚運昇
- BW編エピソードNからデスマスに代わる主力として登場。イッシュ地方に戻ってくる際に連れてきたポケモンで、どこでどうゲットしたのかは不明。
- ウツボット・サボネア・マスキッパ・ヒドイデ等とは異なり、コジロウに対する何かしらの行為はしない。
- ムサシのプルリルの「しろいきり」で、自身の「しびれごな」を拡散させるというコンビネーションを発揮している他、バトルの実力も確かで、自身の体重をかけた「のしかかり」はピカチュウすら気絶するほど。
- 基本的にはプルリルのコンビで登場する事が多いが、コロモリとのコンビで登場する場合もある。
- BW最終話でイッシュ地方の成果としてサカキに献上され、コジロウの手持ちから離れた。
- その後めざせポケモンマスター第9話にて歴代の手持ちポケモン達と共に再登場。メガヤンマと組んでタケシと戦闘したが、その際タケシのルンパッパの「フラフラダンス」によってヘッドスピンを披露していた。また、この戦闘にて新たに「キノコのほうし」を覚えていた。
その他
BW | 54話・95話・105話・112話・125話・134話(イメージ) |
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XY | 40話・129話・141話(神話) |
新無印 | 48話 |
劇場版 | 破壊の繭とディアンシー・ココ |
関連イラスト
関連タグ
0590.タマゲタケ→0591.モロバレル→0592.プルリル
キノコポケモン
同複合タイプ
AmongUs 英語名(「Amoonguss」)から二文字取ると……?
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