アーマルド
あーまるど
基礎データ
全国図鑑 | No.0348 |
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ホウエン図鑑 | RSE:No.136 ORAS:No.141 |
アローラ図鑑(USUM) | No.234 (アーカラ図鑑:No.135) |
カンムリ雪原図鑑 | No.186 |
英語名 | Aemaldo |
ぶんるい | かっちゅうポケモン |
タイプ | いわ / むし |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 68.2kg |
とくせい | カブトアーマー/すいすい(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう3 |
※カブトアーマー:相手の攻撃が急所に当たらなくなる
※すいすい:天候が「あめ」の時、素早さが2倍になる
概要
むかしエビポケモン・アノプスの進化形。
元ネタのアノマロカリスそのまんまだった進化前とは違い、がっしりした脚を備えた二足歩行となり、口も上顎と下顎に分かれたものとなる等、全体的に怪獣チックなフォルムへ変化した。
水棲から水陸両用の生物へと進化した姿で、そのために下半身が発達し、2本の足で歩くようになったという。
普段は陸地で暮らしているが、獲物を求めて海へと狩りに出かけていたらしく、首元に残存するハネを器用に動かしての遊泳能力も衰えてはいない。
腹部あたりにある一対の爪は、伸び縮みして鉄板をも串刺しにしてしまう攻撃力があり、そうやって獲物を仕留めて捕食していたらしい。
また「甲冑ポケモン」と言われるだけあり全身を覆う甲羅はとても頑丈で、逞しくなった尻尾の一撃も侮れない。
ちなみに頭の横に突き出た部分が目であり、頭部中央にある赤い三角形はただの模様。
登場当初は目を耳と間違えていたユーザーもそれなりにおり、商業誌でも同じミスを犯した事例が存在する程であった。
そこはかとなくマヌケなようでかっこいいともとれるデザインから、一部では根強い評判を保っている。
第7世代の図鑑によれば一部のむしポケモンの祖先らしいが、えらく大雑把すぎて詳細は不明。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
75 | 125 | 100 | 70 | 80 | 45 | 495 |
アノプスの頃よりスピードは落ちているが、それ以外は上昇。
いわタイプでありながら、くさ、かくとう、じめんを等倍で受けられると考えるとなかなか悪くない。
化石ポケモンの中でも物理関係のパラメーターが優秀で、典型的な「鈍足・高火力」タイプ。
物防・物攻の高さには定評がある(物攻にいたっては125もの種族値の高さを誇る)。
特防も平均以上で、砂パに組み込むと火力と硬さを兼ね備えた鉄壁のポケモンと化す。
が、その防御力の割には耐性が2つとかなり少なく、少々ライバルとなるポケモンが多いのが痛いところ。
HPの種族値が75と、防御性能に比べて低いのもちょっと苦しいか。
技のレパートリーはなかなか広く、積み技も「ロックカット」と「つるぎのまい」が使用可能。
さらに、第5世代における連続技の強化で「ロックブラスト」の重要性が上がったことと、「つめとぎ」の習得により、化石ポケモンの中でも中堅上位の立場を守ることに成功した。
砂パなら一考の価値あり、といえるポケモンである。
すばやさ補正ありの最速ならなんとあのメガライボルトを抜き去り、補正なしなら125族と同速になることが可能。
しかし水棲生物なのにみずタイプに弱いという地味に痛い欠点を抱えており、雨パとの相性は微妙である。
(水棲生物だがみず弱点なのはマッギョも同じだが、あちらはすながくれ持ちでありみず弱点はそれほど気にならない)
第4世代までは「ドサイドン、ハッサムと比較して微妙」と言われることがあった。
(何故ハッサム? と思うかもしれないが、当時はイワパレスもアイアントもシュバルゴも存在せず、いわ・むし複合もはがね・むし複合も数が少なかったため、そもそも比較できる相手が多くなかったのである)
ドサイドンについては、「同じいわタイプでアーマルド以上の圧倒的な攻撃力と防御力を併せ持つ」「むしタイプの技で差別化しようにもあちらは威力120の「メガホーン」を覚えるため、アーマルドが「シザークロス」をタイプ一致で放っても攻撃種族値の差のせいで火力が届かない」というアドバンテージが向こうにあったのが主な要因。
素早さは僅かにアーマルドが上回っているが、それでも遅いことには変わりないため、無理に素早さに努力値を振ってもあまり意味はない。(特性が「すいすい」なら多少変わってくるが、前述のように雨パとの相性は微妙)
フォローしておくと、主力技の「シザークロス」も「メガホーン」と異なり命中率が100なため、肝心なところで外れる可能性がある「メガホーン」と比べると安定性では勝っている。
XYでは「アクアジェット」の習得、「はたきおとす」の大幅強化のおかげでドサイドンにない動きが可能になった点も意識したいところである。
一応弱点に関してはアーマルドの方が少ないため、ただでさえ弱点が多いのに4倍弱点が2つもあるドサイドンと比べると、たとえ「ハードロック」があっても相手によっては4倍弱点が無いアーマルドのほうが高い耐久力を発揮できる場合もある。
ただし耐性はドサイドンよりも遥かに少ない上、物理耐久に差がありすぎるため、物理に関しては草タイプ以外の技に対しては全てドサイドンよりも大きなダメージを受けてしまう。
具体的には同じHP252振りの場合、陽気のマニューラのれいとうパンチをドサイドンは極めて低い確率ながら3回耐えられるのに対し、アーマルドは等倍にも関わらず3回耐えることが出来ない。
第5世代になると全く同じ複合で種族値配分も似かよったイワパレスまで登場してしまった。「すばやさ」は全く同値で物理耐久はあちらが勝り、代わりに火力が低いと思いきや「からをやぶる」で一気にブーストをかけることができる。特性も「がんじょう」で使いやすい。
能力値が低いわけではなく、活かしきるのが難しいとはいえ他との明確な差別化点もあるため不遇とまでは言えない……が、他がシンプルに強いため見劣りするように見えることが多い、ぐらいがアーマルドの立ち位置になるだろうか。
使用トレーナー
ゲーム版
- ダイゴ:ホウエンチャンピオン
- モミ:ポケモントレーナー
- ヒョウタ:ジムリーダー(シンオウ)
- ツクシ:ジムリーダー(ジョウト)
- ツツジ:ジムリーダー(ホウエン)(PWT)
- N:ポケモントレーナー
- ライチ:四天王(アローラ)(USUM)
- マキシ:ジムリーダー(シンオウ)
アニメ版
漫画版
- ホカゲ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 「空の探検隊」のスペシャルエピソード2「てんさいププリン」にてメインキャラとして登場。
- 『ポケモン超不思議のダンジョン』
- 他の歴代キャラの例に漏れず、依頼主として再登場しており、ププリン(当然別個体)宛に届け物をする依頼が発生する。なんでもププリン自体におやかたさまの面影を感じるらしく、「ププリンというと坊主のことを思い出すが、あいつも今ではギルドの親方だしな」とのこと。
- 隠しダンジョンでは何故か海の近くでもなく乾燥した環境の「なだれやま」に生息する。山岳地帯でアンモナイトなどの古代水棲生物の化石が見つかる事もある辺り、大昔に海だった場所なのだろうか…?
『ポケモンGO』
- 進化元のアノプスの入手がやや困難であるため、必然的にアーマルドも非常に入手難易度の高いポケモンとなっている。
- ステータスそのものはそこまで悪くはないのだが、習得できる技の組み合わせに少々問題があり、通常技ではむし技を覚えられるがいわ技を覚えられず、一方のゲージ技ではいわ技を覚えられるがむし技を覚えられないということになっている。
- むしポケモンとしてもいわポケモンとしても何とも中途半端な存在になってしまっており(両タイプで共通して弱点を突ける相手は少なく、二重弱点を持たずアーマルドでもまともに役割を持てるポケモンはルージュラしかいない)現状ではバトルでも満足にその性能を活かせない状態になっている。弱点とするタイプの数が多く、HPも低いためにジムの防衛にも使いづらい。むしろ同複合タイプにジムを任せるなら技のタイプを揃えられるイワパレスの方が適任。
- せめて通常技で「いわおとし」若しくはゲージ技で「シザークロス」あたりを習得できればまだ実戦に投入できる可能性もあったかもしれないが…。
- 入手難易度の高さも踏まえると、どちらかと言えばコレクション用のポケモンと言えるかもしれない。
- なお「レッツゴーカントーイベント」において進化前のアノプスの出現率が大幅にアップしていた(対のリリーラは何故か特に出現率は変わらなかった)ため、入手難易度についてはやや緩和されている。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- AG102話
- 劇場版『裂空の訪問者デオキシス』
- アバンのみ登場
- 劇場版『ミュウと波導の勇者ルカリオ』
- 「世界のはじまりの樹」に暮らす野生で登場。
- DP17話
- クロガネ炭鉱博物館の「化石復活マシーン」から蘇った古代のポケモン。プテラが街で暴れ回り、博物館の外壁を破壊した際に抜け出してしまう。
- 炭鉱近くでジュンサー達に追い詰められ、そこへ駆けつけたヒョウタやサトシ達によって捕まる寸前だったが、そこへ現れたロケット団に捕まってしまう。しかしそこへ現れたプテラの攻撃でロケット団から離れてケンゾウ達によって戻された。
- DP108話
- ミオジムリーダーのトウガンが化石から復活させたポケモンで、ジムに三度侵入したロケット団を追い払った。
- ナオシのアーマルド
- DP183話でナオシの手持ちで登場。ムクホークのインファイトを「まもる」で防ぎ、効果抜群のロックブラストで退けた。続くサトシのマグマラシとは「シザークロス」とマグマラシの「つばめがえし」の衝突の末、相打ちとなった。
- 劇場版『ギラティナと氷空の花束シェイミ』
- アバンのみ登場
- 新無印28話
- 新無印134話
- 「さいはてのことう」の野生ポケモンで登場。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章でマグマ団三頭火のホカゲの手持ちで登場。潜水艇の浸水で海に投げ出されたホムラとシズクを救う。