概要
全てのライダーが所有しているカードで、召喚機にベントインすることで契約モンスターと息を合わせて強力な必殺技を発動する。
デザインは、仮面ライダーは各ライダーのイメージカラーと黒の集中線に黄金のライダーズクレストがあしらわれたもの(※)、サバイブ体は、クレストを中心に羽を広げたようなデザイン、オルタナティブ・オルタナティブ・ゼロは、赤と黒の集中線にクレストが二重に描かれている。
※:仮面ライダーインペラーは青紫と黒の集中線に黄金のクレスト、仮面ライダーリュウガは黄色と黒の集中線に黒のクレスト、ドゥームズデイは、黒地に紫・紅・銀の集中線に王蛇・ライア・ガイのクレスト。
召喚機に読み込ませた際、「FINAL VENT(ファイナルベント)」の電子音が発せられるが、これはヒーローが決め技を撃つ前フリのようにも、登場人物が葬られる際の死刑宣告のようにも捉えられる。
特に前者は、カッコよさやヒーローらしさの演出に使えると判断されたらしく、以後の平成仮面ライダーやスーパー戦隊のアイテムは言葉として認識できる必殺技(や変身その他)の専用電子音が積極的に用いられるようになった。
一覧
使用ライダー | 協力モンスター | 必殺技名 | 破壊力 | 端的な解説 |
---|---|---|---|---|
仮面ライダー龍騎 | ドラグレッダー | ドラゴンライダーキック | 6000AP | 飛び蹴り |
仮面ライダー龍騎サバイブ | ドラグランザー | ドラゴンファイヤーストーム | 9000AP | 火球乱射+ライダーブレイク |
仮面ライダーナイト | ダークウイング | 飛翔斬 | 5000AP | ドリル特攻 |
仮面ライダーナイトサバイブ | ダークレイダー | 疾風断 | 8000AP | ライダーブレイク |
仮面ライダーシザース | ボルキャンサー | シザースアタック | 4000AP | 大ジャンプ→ローリングアタック |
仮面ライダーゾルダ | マグナギガ | エンドオブワールド | 7000AP | フルバースト |
仮面ライダーライア | エビルダイバー | ハイドベノン | 5000AP | サーフィンアタック |
仮面ライダーライアサバイブ | エクソダイバー | 不明 | 8000AP | 不明 |
仮面ライダーガイ | メタルゲラス | ヘビープレッシャー | 5000AP | 突進 |
仮面ライダー王蛇 | ベノスネーカー | ベノクラッシュ | 6000AP | 飛び蹴り |
〃 | ジェノサイダー | ドゥームズデイ | 8000AP | ブラックホールに蹴り込む |
仮面ライダー王蛇サバイブ | ベノヴァイパー | 不明 | 10000AP | ライダーブレイク+滅多刺し |
仮面ライダー王蛇サバイブ(HEROSAGA) | ベノヴァイパー | ポイズントルネードクラッシュ | 9000AP | 毒液+ライダーブレイク |
仮面ライダータイガ | デストワイルダー | クリスタルブレイク | 6000AP | 引きずり→串刺し |
仮面ライダーインペラー | ギガゼール | ドライブディバイダー | 5000AP | 集団で突撃→飛び膝蹴り |
仮面ライダーファム | ブランウィング | ミスティースラッシュ | 5000AP | 吹き飛ばし→一刀両断 |
仮面ライダーリュウガ | ドラグブラッカー | ドラゴンライダーキック | 7000AP | 飛び蹴り |
仮面ライダーリュウガサバイブ | ブラックドラグランザー | ドラゴンファイヤーストーム | 10000AP | 火球乱射+ライダーブレイク |
仮面ライダーベルデ | バイオグリーザ | デスバニッシュ | 5000AP | 逆キン肉ドライバー |
仮面ライダーオーディン | ゴルトフェニックス | エターナルカオス | 10000AP | ゴルドフェニックスが突撃 |
オルタナティブ | サイコローグ | デッドエンド | 8000AP | スピン式ライダーブレイク |
オルタナティブ・ゼロ | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
仮面ライダーアビス | アビソドン | アビスダイブ | 7000AP | アビソドンによる突撃特攻 |
撃破率
ファイナルベントはライダーの最強技を発動するカードなのだが、実は必ずしも当たれば決まるというわけではない。2回以上使用されたものの内、撃破率が99.9%なのは仮面ライダー龍騎のドラゴンライダーキックぐらいである(客演作を除けば、HBVでは悪の仮面ライダーアギトに対してトドメを刺せていない)。
中には威力が高い反面、命中率が不安定なものさえあったり、直撃しても暫く敵に息があったり、決定打にならなかったりする例さえある。
ファイナルベントを防ぐ方法としては以下の方法がある。
- 防御手段で防ぐ
- カード装填の隙を狙う
- タイガがオルタナティブ・ゼロに行ったパターン。特に不意打ちに適したファイナルベントには最適の発動機会となる。ただし、これは発動者の気配をターゲットに悟られていない事が重要となる。
- 発動中に妨害する。
- モンスターの召喚による妨害であれば、龍騎サバイブが王蛇のヘビープレッシャーをファイヤーウォールで防いだ例やリュウガがアドベントでジェノサイダーを横転させてドゥームズデイを不発に終わらせている例がある。
- 特殊カードによる妨害であればコンファインベントでの発動の無効化、フリーズベントでのモンスターの凍結が挙げられる。
- 食らった際の姿勢によっては脱出が可能なパターンがあり、ゾルダはクリスタルブレイクを食らった際の姿勢が仰向けだった為にデストワイルダーにマグナバイザーでの銃撃を浴びせて脱出している。
- オーディンに至っては疾風断の発動者であるナイトサバイブをゴルトセイバーでダイレクトアタックする事で妨害している。
- ファイナルベントで対抗する
- 飛翔斬とシザースアタックのぶつかり合いやドラゴンライダーキック同士のぶつかり合いがこれに該当するが、相手の強さ次第ではこちらが敗れかねない最後の手段である(実際にAPで上回っていたリュウガが龍騎のドラゴンライダーキックに敗れている)。
- 相殺できた例としては威力で上回るナイトサバイブの疾風断を王蛇のハイドベノンやオルタナティブ・ゼロのデッドエンドが相殺したケースがある。
- 特殊例として『RIDER_TIME_龍騎』ではオーディンのエターナルカオスがジオウとゲイツの必殺技の鍔迫り合いに負けているケースがあるが、これはオーディンの力を支えるサバイブのカードが消滅した為に弱体化が起こった為であるのでクロスオーバーするライダー次第では上記以外の妨害方法も編み出せるのかもしれない。
余談
一部のファンからは、「ファイナル弁当」とネタにされており、犬飼貴丈をはじめライダー俳優の中でもそのネタを認知している人が多数いる。
TVSP『13RIDERS』の戦いを続けるENDではリュウガ、王蛇、タイガ、インペラー、オーディン、ファム、ゾルダが同時にナイトサバイブに対してファイナルベントを浴びせようとするシーンがあるが、結末は描かれずに終わっている。一度にこの数の必殺技が同時にぶつかり合ったらどのような結果を齎すのかは不明なままである。
関連項目
モンスターハンターストーリーズ - "絆技"というモンスターとライダーが協力して繰り出す必殺技が存在する。
MAX2 - 『KOF2002』における隠し技の総称なのだが、この名前が判明するまで一部で「ファイナルベント」と呼ばれていた(などと言っていたらリメイクでは…)。ちなみにそのせいか、この翌年出た格ゲーの最上位技の総称は「EXCEED」であった。